JP5000471B2 - 卓上切断機における切断材の位置決めフェンス - Google Patents

卓上切断機における切断材の位置決めフェンス Download PDF

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Description

この発明は、例えば円形の鋸刃等の回転刃具を備えた切断機本体を下動させて、テーブル上に固定した切断材を切断加工等する形態の卓上切断機において、切断材を回転刃具に対して位置決めするためのフェンスに関する。
この明細書では、切断加工には、被加工材を分離する加工形態の他、被加工材を分離しないが切り込みを入れる溝入れ加工、被加工材を研削する加工等をも含むものとする。
この種の卓上切断機は、上面に切断材を載置するためのテーブルと、このテーブルに対して上下に移動操作可能に設けた切断機本体を備えるもので、その一部にはテーブルがベース上に水平回転可能に支持されたもの(回転テーブル)が提供されている。回転テーブルを水平回転させると、これと一体で切断機本体が回転テーブルの回転中心を中心とする円弧軌跡に沿って右側若しくは左側に水平移動する。係る回転テーブルを備えた卓上切断機では、当該回転テーブルを水平方向に一定角度回転させた状態とすることにより、切断材の基準面に対して回転刃具を平面的に見て一定の角度で斜めに切断(傾斜切り)することができる。
回転テーブルの上方には、切断材位置決め用のフェンスが設けられている。この位置決めフェンスの材料当接面に切断材の基準面を当接させて当該切断材が回転テーブル上に位置決めされる。この位置決めフェンスは、回転テーブルを回転支持するベースの両側部間に固定されて回転テーブルの上方を跨ぐ状態に支持され、その下端部と回転テーブルの上面との間には両者間の干渉を避けるため(回転テーブルの回転動作を許容するため)の僅かな隙間が設けられている。
従来、この位置決めフェンスについての様々な技術が、下記の特許文献に開示されている。
特開平7−47502号公報
しかしながら、従来の位置決めフェンスには、次のような問題があった。上記したように従来位置決めフェンスは、回転テーブルの左右両側方に位置するベースの両側部に固定されて、当該回転テーブルの回転中心の上方を跨ぐ状態で支持された構成であったため、回転テーブルが大型化するほど、当該位置決めフェンスの支持スパンが大きくなり、その結果当該位置決めフェンスについて必要な剛性を確保する観点から当該位置決めフェンスが大型化(厚肉化)する問題があった。位置決めフェンスに十分な剛性が確保されていない場合には、切断材を経てスパン中央に付加される回転刃具の回転トルク(切断力)、切断材位置決め時に使用者によって切断材が突き当てられ、あるいは他物品が衝突する等によって、当該位置決めフェンスがスパン中央においてテーブル面方向にたわみやすく、場合によっては変形して精確な位置決めができなくなるおそれがあった。
本発明は、従来よりも支持剛性が高まる結果、小型化しても従来のようなたわみ等の問題を生じない位置決めフェンスを提供することを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の位置決めフェンスとした。
請求項1記載の位置決めフェンスによれば、その長手方向(テーブル径方向)の両側部に加えてスパン中央の三点でベースに対して支持されることから、従来の両側部のみの支持構造に比して特に中央部のテーブル面方向のたわみを排除若しくは大幅に小さくすることができ、これにより精確な位置決めを長期間にわたって行うことができるようになる。
請求項2記載の位置決めフェンスによれば、回転テーブルの回転動作について何ら支障を来すことなく、スパン中央をベースに対して強固に支持することができる。
請求項3記載の位置決めフェンスによれば、その中央支持部をベースに対して強固に支持しつつ、回転テーブルの支持剛性を確保することができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る位置決めフェンス20を備えた卓上切断機1の全体を示している。本実施形態の卓上切断機1は、回転テーブル2上に切断材Wを位置決めするための位置決めフェンス20の支持構造に特徴を有するもので、その他切断機としての基本的な構成等については従来と同様で足り、本実施形態において特に変更を要しないのでその詳しい説明を省略する。
この卓上切断機1は、上面に切断材Wを載置するための回転テーブル2と、この回転テーブル2を水平方向(平面的に見て左右方向)に回転可能に支持するベース3と、回転テーブル2の後部(図1において左側部)に設けた本体支持部5を介して上下に傾動可能に支持した切断機本体10を備えている。図1において、当該卓上切断機1の右側に使用者が位置する。
切断機本体10は、本体支持部5の支持アーム5aの先端部に本体支持軸11を介して上下に傾動操作可能に支持されている。この切断機本体10は、図示省略した駆動モータを駆動源として回転する円形の回転刃具12を備えている。回転刃具12は、スピンドル16に取り付けられている。回転刃具12のほぼ上側半周の範囲は、本体ケース13で覆われている。回転刃具12のほぼ下側半周の範囲は、切断機本体10の上下動に連動して開閉する安全カバー14で覆われている。本体ケース13の背面側には、使用者が把持するハンドル部15が設けられている。
当該卓上丸鋸盤1の図1において右側に位置する使用者がハンドル部15を把持して切断機本体10を下方へ傾動操作するとこれに連動して安全カバー14が開かれて回転する回転刃具12が露出され、この露出部分が切断材Wに切り込まれる。
ベース3の左右両側部は、回転テーブル2の左右側部から側方へはみ出している。この左右はみ出し部分にはそれぞれ補助テーブル部3aが設けられている。両補助テーブル部3a,3aの上面はそれぞれ回転テーブル2の上面に面一に揃えられている。切断材Wが大型の場合には、この補助テーブル部3aがテーブルの一部として機能する。
図3に示すように回転テーブル2は、ベース3の上面に設けた回転支持部30を介して一定の角度範囲で水平回転可能に支持されている。ベース3の上面中央には、円筒形の受け部31が一体に設けられている。この受け部31は上方に向けて開口されている。この受け部31の中心に回転軸32が取り付けられている。本例では、この回転軸32に六角ボルトが用いられている。この回転軸32のねじ軸部32aは、受け部31の底部であってベース3側に締め込まれている。このため、回転軸32は、受け部31の底部から上方へ突き出す状態に固定されている。
受け部31の内周側には、回転テーブル2の下面中央に設けた支持ボス部33が相対回転可能な状態で挿入されている。この支持ボス部33の中心に、上記回転軸32が相対回転可能な状態で挿通されている。この回転軸32が回転テーブル2の回転中心Cとなる。
回転軸32はこの支持ボス部33からさらに上方に突き出されている。この突き出し部分であって当該回転軸32の頭部32bとの間に、後述する位置決めフェンス20の中央支持部22aが二つのスラスト軸受け34,35間に挟まれた状態で結合されている。この二つのスラスト軸受け34,35間に挟まれることにより中央支持部22aは、軸方向へ変位不能かつ回転テーブル2に対して相対回転可能に支持され、従って当該回転テーブル2の回転動作が許容されるようになっている。
この1本の回転軸32によって、回転テーブル2の支持ボス部33、二つのスラスト軸受け34,35及び位置決めフェンス20の中央支持部22aがベース3の受け部31に対して軸方向変位不能に結合されている。
回転テーブル2は、概ね円形のテーブル本体部2aと、このテーブル本体部2aの使用者側の側部から一定の幅で放射方向に突き出すテーブル延長部2bを備えている。テーブル本体部2aの上面とテーブル延長部2bの上面は相互に面一に揃えられている。テーブル本体部2aの上面とテーブル延長部2bの上面との間に跨った状態で刃口板6が取り付けられている。この刃口板6の幅方向中央に沿って放射方向に長い刃口6aが設けられている。この刃口6a内に回転刃具が進入する。この刃口6aは、平面的に見て回転テーブル2の回転中心(テーブル回転中心C)を通っている。この刃口6aを、平面的に見て以下説明する位置決めフェンス20の位置決め面21aに対して直交させた位置が当該回転テーブル2の基準位置Sとなる。回転テーブル2をこの基準位置Sに位置させることにより切断材Wのいわゆる直角切りがなされる。
位置決めフェンス20は、図2に示すように回転テーブル2の回転中心Cに対して左右両側に位置する切断材当接部21,21と、この両切断材当接部21,21を一体に結合する平面視半円形の結合部22を備えている。
両切断材当接部21,21及び結合部22の下端と、回転テーブル2の上面(切断材載置面)との間に僅かな隙間が設定されいる。この僅かな隙間をおいて当該位置決めフェンス20が回転テーブル2の上方を跨った状態に支持されていることにより、回転テーブル2が位置決めフェンス20に干渉することなく回転操作される。
両切断材当接部21,21の使用者側の側面が、それぞれ切断材Wの基準面Waが当接される位置決め面21aとされている。両位置決め面21a,21aは、相互に面一に揃えられている。切断材Wは、その基準面Waを一方若しくは双方の位置決め面21aに当接させた状態で回転テーブル2上に固定される。
図2に示すように両位置決め面21a,21a間の延長面は、平面的に見ると回転テーブル2の回転中心Cを通っている。また、両位置決め面21a,21a(その延長面)は、回転テーブル2の上面に対して直交している。
左右の切断材当接部21,21は、その間に回転刃具12を通過させるための間隔をおいた状態で位置している。この間隔は、いわゆる傾斜切りを行う場合の回転刃具12の傾斜角度を考慮して適切に設定されている。両切断材当接部21,21間であって、その両位置決め面21a,21a間の延長面に対して、回転テーブル2の回転中心Cが一致している。
使用者側から見て背面側において両切断材当接部21,21が結合部22によって一体に結合されている。本実施形態の位置決めフェンス20は、ベース3に対して三点支持されている。本実施形態の位置決めフェンス20は、左右の切断材当接部21,21と中央の結合部22の三カ所でベース3に支持されている。左右の切断材当接部21,21には、それぞれ支持軸23がベース2側に向けて下方へ突き出す状態に取り付けられている。この両支持軸23,23は、それぞれ回転テーブル2に設けた挿通溝部2cを経て当該回転テーブル2の下面側へ突き出されており、その突き出し先端部がベース2の上面に固定されている。両挿通溝部2c,2cは、当該回転テーブル2の回転中心Cを中心とする同一円周上に沿って円弧形状に形成されている。これにより、回転テーブル2はフェンス20に干渉することなく回転操作される。本実施形態では、支持軸23に六角ボルトが用いられている。
結合部22は、回転刃具12の傾斜切り時の角度変化を考慮して平面視半円弧形に形成されており、その内周側には回転刃具12との干渉を避けるためにすり鉢形に傾斜した内周側傾斜面22bが設けられている。この内周側傾斜面22bの周方向中央に前記した中央支持部22aが一体に設けられている。この中央支持部22aは、回転テーブル2の中央に設けた中央逃がし部2dを経て当該回転テーブル2を上面側から下面側に通過して当該下面側に延びている。中央支持部22aの先端部には、回転軸32を挿通可能な径の挿通孔22cが設けられている。この挿通孔22cに回転軸32を挿通させて、当該中央支持部22aの先端部が回転軸32に結合されている。
中央逃がし部2dは、中央支持部22aとの干渉を回避して回転テーブル2の回転動作を一定角度範囲で許容するために、テーブル回転中心Cの周囲に沿って平面視円弧形状に形成されている。
回転テーブル2に設けた両挿通溝部2c,2cのうち図2において右側の挿通溝2cに沿って角度目盛り25が表示されている。この角度目盛り25を位置決めフェンス20に取り付けた指針24で読み取ることによって回転テーブル2の基準位置Sからの回転角度を精確に設定することができる。
また、左右の切断材当接部21,21には、それぞれ上方へ開口された円筒形の支持孔21b,21bが二カ所ずつ設けられている。これらの支持孔21b〜21bは、回転テーブル2上に切断材Wを固定するためのバイス装置を支持するために用いられる。
以上説明した本実施形態の位置決めフェンス20によれば、従来の両側部(支持軸23,23)に加えてその中心部(スパン中央部)もベース3に支持されているため、当該位置決めフェンス20の支持剛性を従来に比して格段に高めることができる。特に、テーブル面方向の外力Pであって切断Wを経て付加される回転刃具12の回転トルクに対する支持剛性が高まることから、同方向のたわみを排除若しくは従来に比して格段に小さくすることができ、これにより切断加工中における左右の位置決め面21a,21aの回転刃具12に対する相対位置を確実に一定の位置に保持することができることから精度の高い切断加工を長期間にわたって行うことができる。
また、従来の位置決めフェンスでは、その支持剛性を高めるために回転テーブルを通過する支持軸(本実施形態の支持軸23に相当する支持軸)に加えて、例えば左右側方に設けた補助テーブル部に対しても支持する等、両側部において2カ所ずつ支持する構成を採用していたが、本実施形態の位置決めフェンス20によれば、左右1カ所ずつの支持に加えてそのスパン中央において支持することにより、合計3カ所の支持で高い支持剛性を確保することができ、またその支持構造を簡略化することができる。
さらに、従来、位置決めフェンスの各部について厚肉化することによりその支持剛性を確保する必要があったが、本実施形態の位置決めフェンス20によれば、従来よりも薄肉化を図ることができ、ひいては当該卓上切断機の軽量化を図ることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、位置決めフェンス20の両側部の支持構造について、回転テーブル2に設けた挿通溝部2c,2cを通過させた支持軸23,23を介してベース3に支持する構成を例示したが、これに加えて若しくはこれに代えて当該両側部を、補助テーブル部3a,3aに対して支持する構成としてもよい。支持軸23,23に代えて補助テーブル部3a,3aに対する支持構造を採用する場合には、回転テーブル2の挿通溝部2c,2cを省略することができる。
また、スラスト軸受け34,35は摺動性の高いメタル軸受けに変更してもよい。
さらに、中央支持部22aを回転支持部30の回転軸32に結合した構成を例示したが、ベース3のその他の部位、例えば受け部31の側部にねじ結合する構成としてもよい。この場合には、スラスト軸受け34,35を省略することができる。
本実施形態に係る位置決めフェンスを備えた卓上丸鋸盤の全体側面図である。 図1における矢印(2)矢視図であって、回転テーブルの平面図である。 図2中(3)-(3)線断面矢視図であって、回転テーブル及びベースの縦断面図である。
符号の説明
W…切断材、Wa…基準面
1…卓上丸鋸盤
2…回転テーブル
2a…テーブル本体部、2b…テーブル延長部、2c…挿通溝部、2d…中央逃がし部
3…ベース、3a…補助テーブル部
5…本体支持部、5a…支持アーム
6…刃口板、6a…刃口
10…切断機本体
11…本体支持軸
12…回転刃具
20…位置決めフェンス
21…切断材当接部、21a…位置決め面、21b…支持孔
22…結合部、22a…中央支持部、22b…内周側傾斜面、22c…挿通孔
23…支持軸
24…指針
25…角度目盛り
30…回転支持部
31…受け部
32…回転軸、32a…ねじ軸部、32b…頭部
33…支持ボス部
34,35…スラスト軸受け
C…テーブル回転中心
S…回転テーブルの基準位置

Claims (3)

  1. ベースに水平回転可能に支持された切断材固定用の回転テーブルと、該回転テーブル上に固定した切断材を切断するための切断機本体を備えた卓上切断機において、前記回転テーブルの上方を径方向に跨った状態でテーブル径方向の両側部が前記ベースに対して支持された切断材位置決め用のフェンスであって、
    前記両側部間のスパン中央に中央支持部を設け、該中央支持部を前記回転テーブルを通過させて前記ベース側に結合した位置決めフェンス。
  2. 請求項1記載の位置決めフェンスであって、前記両側部間のスパン中央が、前記ベースの前記回転テーブルを回転支持する回転支持部に結合された位置決めフェンス。
  3. 請求項2記載の位置決めフェンスであって、前記スパン中央に設けた中央支持部がスラスト軸受けを介して前記回転支持部に結合された位置決めフェンス。
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