JP5010272B2 - 温水洗浄装置の漏水処理方法とこれを用いた温水洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、便器に用いられる温水洗浄装置の漏水処理方法とこれを用いた温水洗浄装置に関するものである。
この種の温水洗浄装置は、例えば図9に示すように図示しない便座および弁蓋を持った本体wを備え、この本体w内に洗浄用の温水供給機構dが設けられている。温水供給機構dは、本体w内の受水部cが連結管bによって、水道配管eを排水用のロータンク(フラッシュバルブ方式や便器一体型の場合もある)fへの給水管gに接続した止水弁hを内蔵するなどした給水部aに対し、分岐接続されている。止水弁hは接続作業、接続解除作業以外の通常時は開かれたままであり、ロータンクfはフロート弁f1による水位調節の基に水を供給され、温水供給機構dへは止水電磁弁sの給水信号の有無に応じた開閉によって適時に給水するようになっている。受水部cは、ストレーナoを介して受水し、逆止弁pを通じて温水供給機構d側に供給するが、お手入れ等のための場合の水抜き栓qを備えている。温水供給機構dは、受水した水をヒータiにより加熱して温水とし、ポンプjによって洗浄ノズルに供給し洗浄対象を洗浄する。洗浄は主として人体のおしりやビデの局部洗浄であるが、図示例では専用のおしり洗浄ノズルl、ビデ洗浄ノズルmないしは共用の洗浄ノズルに加え、おしり洗浄ノズルlやビデ洗浄ノズルmを洗浄するクリーニングノズルnを備え、操作信号に応じて切り替え使用するようにしてある。
温水供給機構dは図に示す瞬間熱交換タイプのもののほか、生成する温水を貯湯しながら供給する貯湯タイプのものもある。瞬間熱交換タイプでは特に、受水部cが受水した水を定流量弁r、止水電磁弁s、流量センサtを介してヒータiとの熱交換部を通し、流量とヒータiの通電W数との精度よい関係にて設定された温度の温水を生成しながら洗浄に供する。従って、瞬間湯沸しタイプでは各種の洗浄信号が出力される都度既述の止水電磁弁sが開かれ、洗浄終了の信号によって止水電磁弁sは閉じられる。なお、止水電磁弁sと流量センサtとの間には負圧の発生を防止する大気開放弁uと余分な水を便鉢内に放出する逃がし通路vが設けられている。
一方、水道管末端の栓に対して温水洗浄装置を連結する給水ホースにつき、最外面をスチレン系エラストマーまたはオレフィン系エラストマーにて構成することにより、対候性がよく傷が付きにくく耐久性が向上し、焼却時は環境にやさしいものとする技術も知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−200570号公報
しかし、温水洗浄装置は、その設置に際して温水供給機構dの受水部cと水道配管e側の給水部aとを連結配管bによって連結する工事が必要である。連結管bと受水部cとの接続はストレートな連結であるが、給水部aは水道配管eを給水管gと連結管bとに接続する分岐接続部となる。便器設置時であれば、給水部aにチーズ型接続具を適用して接続すればよいが、後付けの場合は給水部aと給水管gとの接続を外してチーズ型接続具を用いて接続し直す工事となり手間がかかる。いずれにしても、温水洗浄装置が正常に機能していても給水の管路接続に不備があると漏水という問題が発生する。また、施工後10年以上の長期に亘り使用され、水圧変動などで管路接続に予想されない力がかかるなど、漏水の問題は解消し切れない事情がある。このような漏水はトイレ室というフローリングなどされるいわば準居住空間の床上で生じ、しかも、前記止水電磁弁sに対する一次側、つまり水道配管eからの水道圧が常時働く範囲での漏水であるため止まらないし、頻繁に入らないことにより発見が遅れがちとなる傾向にあるなど、床面が水浸しになりやすいので大きな問題である。
また、水道配管eのトイレ室内への給水口の位置は、便器の設置位置に対してほぼ後方とされるものの左右に位置が違ったり、距離が違ったりするので、連結管bは自由な引き回しのために通常可撓ホースとされるが、引き回しや接続の際に過度な曲げ、捩り、圧迫、擦り付けを受けると疲労して早期漏水の原因になることもある。
本発明者は、これら漏水を検知して告知し、ユーザによる措置を促すことも考えたが、漏水の量によっては床面が水浸しになることが避けられない場合もあり得る。
したがって、配管接続の不備や連結管取り扱いの不備などがあっても、それに伴う被害の発生を最小限に抑える対策を講じておくことが要求される。
本発明の目的は、水道配管側の給水部と本体側の受水部との連結管による連結範囲で漏水があっても他に影響なく処理でき、必要に応じ告知できる温水洗浄装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の第1の態様によれば、本体内にある温水供給機構の受水部と本体外の給水部とを連結する連結管と、前記本体の底板と蓋板との合わせ構造によって前記本体に区画形成され前記受水部の外まわりを囲うように設けた導入室と、前記底板に形成され、前記受水部から前記温水供給機構への供水経路途中において余分な水をオーバーフローさせて便鉢に戻す戻し口へ通じる排水経路と、前記連結管の外まわりを覆うカバー管と、前記カバー管の前記受水部側の端部に設けられた抜け止めフランジ部と、を備え、前記導入室の前記連結管が貫通している開口の内周に前記抜け止めフランジ部を有する前記カバー管が嵌め合せ接続され、前記本体外の前記給水部から前記本体内にある前記温水供給機構の前記受水部までの前記連結管で連結した連結範囲で漏水があると、この漏水を、前記連結範囲の外まわりを覆う前記カバー管に受け入れて前記本体内の前記導入室を介して前記排水経路に導き、前記戻し口を通じて便鉢内に排水することを特徴としている。
このような第1の態様の特徴によれば、本体外の給水部と本体内の受水部との連結管による連結範囲で接続不良や連結管不良などによる漏水があっても、その漏水は連結範囲の外まわりを覆っているカバー管に受け入れて本体内に導き、本体内の所定の排水経路にて、従って、電気装備を避けるなどして温水洗浄装置が設置されている便器の便鉢内に排水する処理を行える。
このような方法は、本発明の第3の態様によれば、本体内にある温水供給機構の受水部と本体外の給水部とを連結する連結管と、前記本体の底板と蓋板との合わせ構造によって前記本体に区画形成され前記受水部の外まわりを囲うように設けた導入室と、前記底板に形成され、前記受水部から前記温水供給機構への供水経路途中において余分な水をオーバーフローさせて便鉢に戻す戻し口へ通じる排水経路と、前記連結管の外まわりを覆うカバー管と、前記カバー管の前記受水部側の端部に設けられた抜け止めフランジ部と、を備え、前記導入室の前記連結管が貫通している開口の内周に前記抜け止めフランジ部を有する前記カバー管が嵌め合せ接続され、前記本体外の前記給水部から前記本体内にある前記温水供給機構の前記受水部までの前記連結管で連結した連結範囲で漏水があるとこの漏水を、前記連結範囲の外まわりを覆う前記カバー管に受け入れて前記本体内の前記導入室を介して前記排水経路に導き、前記戻し口を通じて便鉢内に排水することを特徴とする温水洗浄装置によって実現する。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様において、さらに、漏水があると漏水検知センサによって検知し、視覚的またはおよび聴覚的な告知をすることを特徴としている。
このような第2の態様の特徴によれば、漏水を漏水センサで検知して漏水のあることをユーザに告知し、早期に気付かせやすい。視覚的告知では、操作部などでの文字を伴なう点灯表示ができ、告知の内容や措置内容を明示することもできる。聴覚的告知では、トイレ室外のユーザに告知できる利点があり、音声を採用すると告知の内容や措置内容を認知させることもできる。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様において、さらに、排水経路は、本体内の電気装備エリアから離隔した本体自体が形成しまたは本体内に配置した管路がなしていることを特徴としている。
このような第4の態様の特徴によれば、第3の態様に加え、さらに、排水経路が電気装備エリアから隔離して設けられ、カバー管によって本体内に導かれた漏水を電気装備に触れさせないのは勿論、熱交換部や貯湯部などからの熱影響などで万一にも発生した蒸気が電気装備に及ぶようなことをも防止して、便鉢内への排水処理ができる。また、管路による場合は本体内に特別な成形経路を必要としない利点がある。
本発明の第5の態様によれば、第3、第4の態様のいずれか1つに加え、さらに、カバー管が受け入れ本体内に導く漏水を検知する漏水センサと、漏水センサによる漏水検知信号があると視覚的またはおよび聴覚的な告知をする漏水告知手段とを備えたことを特徴としている。
このような第5の態様の特徴によれば、第3、第4の態様のいずれか1つにおいて、第2の態様の方法を実現することができる。
本発明の第6の態様によれば、第5の態様において、さらに、漏水センサは、カバー管内の本体内の受水部との接続部の手前の位置、またはおよび、給水部ないしは給水部との接続部近傍となる密閉側の位置に設けたことを特徴としている。
このような第6の態様の特徴によれば、第5の態様に加え、さらに、漏水センサはカバー管における設置しやすい両端近くに位置でき、双方に位置していると、接続部で生じやすい漏水をいずれの側で生じても早期に検知しやすい利点がある。しかし、漏水は必ず本体内に導かれるので、受水部との接続部側にあれば漏水は確実に検知できる。
本発明によれば、本体外の給水部と本体内の受水部との連結管による連結範囲で接続不良や連結管不良などによる漏水があっても、その漏水を連結管外まわりのカバー管内に閉じ込めて本体内に導き本体内の電気装備を避けるなどした所定の排水経路にて便鉢内に排水処理するので、まわりの床面が漏水で水浸しになったり、本体内の電気装備に影響したりするのを回避できる。
また、漏水を自動検知してユーザに告知し早期措置を促すことができる。
本発明の温水洗浄装置の漏水処理方法とこれを用いた温水洗浄装置について図1〜図8を参照しながら説明し本発明の理解に供する。
図1に示すように、本実施の形態の温水洗浄装置10は、便器1の後部の上に設置される本体2を有し、この本体2に便座3が便器1への載置位置と立ち上げ位置とに回動でき、便蓋4が便器1に載置した便座3上を開閉できるように、それぞれを支持した基本構成に加え、本体内には図2に仮想線で1つのブロックにして示す既述のような温水供給機構5を内蔵している。温水供給機構5は図2〜図5に示す例、図7に示す例のように、図1に示す便器1後部の壁面6などに突出した水道配管7の給水部8と連結管9により連結して受水するための受水部11を備え、受水した水を温水にし、図1に示すように便器1横の壁面12などや本体2側に設けられる操作部13からの洗浄操作、洗浄終了操作に従い、既述したように洗浄ノズル14などに供給して洗浄に供したり、供給を停止したりする。なお、受水部11は水抜き栓11aを始めとして既述のものと同じ機能を有したものとしている。
給水部8と受水部11との連結管9による接続が不可欠であり、設置工事は工事業者かユーザの手に委ねられるので、既述したように温水洗浄装置10が正常に機能していても給水の管路接続に不備があると、常時水圧が加わる給水管路では漏水という問題がある。また、連結管9の自由な引き回しのために塩ビやその他知られる可撓性のあるホースを採用する関係から、引き回しや接続の際に過度な曲げ、捩り、圧迫、擦り付けを受けて疲労し早期漏水の原因になることもある。
このような漏水がトイレ室のフローリングなどされる床を水浸しにするようなことを回避するため、本実施の形態では、図1〜図6(a)の例、図6(b)、図7の例に示すように、本体2外に位置することになる給水部8から本体2内にある温水供給機構5の受水部11までの連結管9で連結した連結範囲で漏水があると、この漏水を、前記連結範囲の外まわりを覆うカバー管15に受け入れて本体2内に導き、本体2内の図2、図5、図6(a)(b)に示すような所定の排水経路17を通じて便器1の便鉢1a内に排水する漏水処理方法を採用している。これにより、本体2外の給水部8と本体2内の受水部11との連結管9による連結範囲で接続不良や連結管不良などによる漏水があっても、その漏水は連結範囲の外まわりを覆っているカバー管15に受け入れられることになり外部に漏れることはない。カバー管15は受け入れた漏水を本体2内に導き、本体2内の所定の排水経路17にて、本体2内の制御基板電気装備を避けるなどして温水洗浄装置10が設置されている便器1の便鉢1a内に排水する処理を行える。カバー管15も連結管9と同様に可撓性のあるものとして連結管接続時の引き回しが自由に行えるようにする。
以上のように、本体2外の給水部8と本体2内の受水部11との連結管9による連結範囲で接続不良や連結管不良などによる漏水があっても、その漏水を連結管9外まわりのカバー管15内に閉じ込めて本体2内に導き本体2内の電気装備を避けるなどした所定の排水経路17にて便鉢1a内に排水処理するので、まわりの床面が漏水で水浸しになったり、本体2内の電気装備に影響したりするのを回避できる。
このような方法を実現するのに、本実施の形態の温水洗浄装置10は、本体2に既述した洗浄ノズル14と、外部の給水部8に連結管9によって受水部11が連結され受水した水を温水にして洗浄ノズル14に供給する温水供給機構5を有し、給水部8から本体2内の受水部11までの連結範囲で漏水があるとこの漏水を本体2内に導くように前記連結範囲の外まわりを覆うカバー管15を設け、このカバー管15が本体2内まで導いた漏水を本体2内の所定の経路で便鉢1a内に排水する排水経路17とを備えたものとしているが、さらに具体的には、カバー管15の給水部8側の端部は、前記連結範囲の外まわりに密閉状態に被せつけ、カバー管15の受水部11側の端部は、受水部11の外まわりをやや大きく囲うように設けた導入室23の連結管9が貫通している開口23aの内周に抜け止めフランジ部15aを有して嵌め合せ接続している。これによって、給水部8と受水部11との高さ関係に左右されることなく、カバー管15が受け入れた漏水は自然流下やオーバーフローによって導入室23内に導かれる。所定の排水経路17は、図5、図6(a)に示すように本体2の底板21と蓋板22との合わせ構造などによって本体2自体に区画形成した導入室11bに繋がった閉経路として設けるか、図6(b)、図7に示すように導入室23に繋がったチューブなどによる管路として設けることができる。いずれにしても排水経路17は閉経路であることにより、カバー管15によって本体2内の導入室23に導かれた漏水を電気装備に触れさせないのは勿論、熱交換部や貯湯部などからの熱影響などで万一にも発生した蒸気が電気装備に及ぶようなことをも防止して、便鉢1a内への排水処理ができる。また、排水経路17が管路による場合はそのままで閉路となるし、本体2内に特別な成形経路を必要としない利点がある。図示例ではさらに、排水経路17は、受水部11から温水供給機構5への供水経路途中において既述のように余分な水をオーバーフローさせて便鉢1a内に戻す戻し口24を共用しており、オーバーフロー水を便鉢1a内に戻すのに残水面1b上に落すと跳ね返りや落ちる音がし、使用中のユーザに対しては不快となるので、図5に示すように便鉢1aの傾斜面1cに落して残水面1bまで伝い落ちさせ、跳ね返りや音がするのを防止している。従って、漏水を便鉢1a内に排水する場合も同様の効果がある。しかし、漏水の便鉢1a内への排水は残水面1b上に落として音を出すことで、水漏れしていることを告知することもできる。この場合、排水経路17が管路であると管路を戻し口24よりも突出させるなどして、オーバーフロー水の戻しとは異なった取り扱いが簡単にできる。
また、漏水があると漏水センサ31によって検知し、視覚的またはおよび聴覚的な告知をするようにしている。このように、漏水を漏水センサ31で検知して漏水のあることをユーザに告知し、早期に気付かせやすくなる。視覚的告知では、操作部13などでの文字を伴なう点灯表示ができ、告知の内容や措置内容を明示することもできる。聴覚的告知では、トイレ室外のユーザに告知できる利点があり、音声を採用すると告知の内容や措置内容を認知させることもできる。それには、カバー管15が受け入れ本体2内に導く漏水を検知する漏水センサ31と、漏水センサ31による漏水検知信号があると視覚的またはおよび聴覚的な告知をする漏水告知手段33とを備えればよく、漏水告知手段33は告知形式に応じて操作部13の液晶やランプなどによる表示部13aやブザー13b、スピーカなどを働かせればよい。
漏水センサ31は図1に示すように、カバー管15内における本体2内の受水部11との接続部の手前の位置、またはおよび、給水部8ないしは給水部8との接続部近傍となる封止した密閉側の位置に設けると、漏水センサ31はカバー管15における設置しやすい両端近くに位置することになり設置に手間がかからないし、両端近くの双方に位置していると、接続部で生じやすい漏水をいずれの側で生じても早期に検知しやすい利点がある。しかし、漏水は必ず本体2内に導かれるので、受水部11との接続部側にあれば漏水は確実に検知できる。
連結管9の給水部8との接続は、図1に示すように給水部8の止水弁8aとロータンク18への給水管19とを接続したチーズ25の1つまたは複数の抜け止めシール凸条を持った分岐接続口25aに対し、図3(a)、図3(b)、図8(a)〜図8(e)に示すように弾性的に嵌め合わせて行い、連結管9の受水部11との接続は、図2、図4、図5に示すように受水部11の複数の抜け止めシール凸条を持った接続口11bに弾性的に嵌め合わせて行っている。しかし、これに限定されることはない。一方カバー管15の給水部8側での封止による密閉状態は、図2、図3(a)、図3(b)、図8(a)〜図8(e)に示すように、チーズ25の分岐接続口25aの基部外まわりへの嵌め合わせ部においてなし、連結管9と給水部8との図3(a)〜(c)に示す接続境界部26をカバー管15が覆ってそこからの漏水があるとカバー管15内に受け入れられるようになっている。しかし、チーズ25による3箇所での接続部全体、あるいは図3(c)に示すように止水栓8aをも含んだ全体を覆うようにして、止水栓8aと水道配管7の外まわりおよび給水管19の外まわりとの嵌め合わせ部にて密閉状態とすることもでき、水道配管7以降の水漏れに対応できる。
特に、図3(a)〜(c)に示す例では、元来本体2内に設置していた止水電磁弁16を連結範囲における給水部8側に移設して本体2側や操作部13側から無線または有線にて遠隔操作するようにしてある。これにより、止水電磁弁16以降の配管は二次側となって水道圧である一次圧が常時掛からなくなり、カバー管15内への漏水自体を抑えられる利点がある。この意味で、止水電磁弁16は給水部8側に設けると、給水部8と連結管9との接続部にも一次圧が常時掛からなくなるし、給水部8の上流部に設ければ給水部8自体の接続部にも一次圧が常時掛からなくなるので、接続部に設けるシールパッキンの疲労軽減などを含み漏水を抑制するのにさらに好適である。
しかし、遠隔操作は無線であると通信機構上コスト上昇の原因になったり、有線であると外部配線では外観が低下し損傷の恐れもあって連結管9とカバー管15との間に防水構造を施した導線を配線することになり、手間が掛かってコスト上昇の原因になる。このような面から止水電磁弁16は本体2内に設けるのがコスト的には有利となる。なお、有線での遠隔操作のための導線を連結管9とカバー管15との間に設ける場合、支持の安定性の高い連結管9の側に配線するのが好適となる。
図4、図5、図6(a)に示す導入室23は、本体2の底板21と蓋板22との合わせ部間に既述の排水経路17と共に互いに繋がった状態で形成しており、開口23aも底板21と蓋板22とによる2つわり構造に形成され、カバー管15の抜け止めフランジ部15aを有した端部との嵌め合わせは開口23aによる挟圧にて行っている。図6(b)、図7に示す例の導入室23は、底板21および蓋板22から独立して形成され、図7に示すようにカバー管15の抜け止めフランジ部15aを有した端部を弾性嵌合させる開口23aの他、受水部11から延びて前記接続口11bをOリング27によるシール構造を有して内嵌合している基部接続口11cの外周にOリング28によるシール構造を有して外嵌合させる開口23bを有したものとし、図6(b)に示すようにチューブによる排水経路17の基部を圧入や接着などして接続する接続孔23cも有している。
カバー管15は漏水を受け入れて本体2内に導くだけで連結管9の破裂などがない限り水道圧が働くことはないので、耐圧性は低くてよく連結管9よりも柔軟性、可撓性の高い材料で構成できる。これにより、温水洗浄装置10の設置時に連結管9およびカバー管15共の引き回しが楽になるし、設置後露出しているカバー管15にユーザが掃除の際に触ったりして外力を及ぼす可能性が大きいところ、カバー管15に柔軟性、可撓性があることによりその外力を緩衝でき損傷し難い利点がある。また、カバー管15は給水部8側での封止や受水部11との接続にそれほどのシール性は要らないが、万一のカバー管15からの二次漏水がないように十分なシール状態を確保するのが好適である。そこで、図3(a)に示す例では、カバー管15の端部に一体に設けた弾性リング34をチーズ25の分岐接続口25aの基部外周に強めに弾性嵌合させて行っている。しかし、必要に応じて他のシール構造を採用することができる。図3(b)に示す例では連結管9とカバー管15との当初二重構造、これらと分岐接続口25aとの当初接続構造を付与しておいても取り扱い上特に不便になるようなことはなく、嵩張らない1つの部品として取り扱える利点があることから、分岐接続口25aの外周への連結管9およびカバー管15の嵌め合わせ部の最外周に金属リング35を嵌め合せてカシメ加工したカシメ部35aにより圧迫および一体化したアッセンブリとしてある。しかし、これに限らず一体化には、接着、溶着、インサート成形による樹脂巻きなど種々な方法がとれる。
図8(a)〜図8(e)には非一体型の種々な封止構造を示してある。いずれの場合も図3(a)〜(c)の各例の場合とは異なり、チーズ25の分岐接続口25aにはOリング36を介し内嵌めすることにより複数の抜け止めシール凸条を有した接続口37を設け、これによって露出するチーズ25の分岐接続口25aの外周にカバー管15の端部を嵌め合せて封止するようにしている。図8(a)の例では、分岐接続口25aの基部外周にカバー管15の端部に形成した縮径部15bを弾性嵌合させている。これに対し図8(e)の例では、分岐接続口25aの抜け止めシール凸条を持った外周全体に対してカバー管15のやや細くした微小縮径部15cを弾性嵌合させ、図8(d)の例では、カバー管15の外周に複数の山形増厚凸条を有して弾性力を高めた縮径部15dを弾性嵌合している。図8(b)の例では、カバー管15の端部に形成した内側への折り返し部15eを分岐接続口25aの外周に嵌合して折り返し部15eを分岐接続口25aの外周にある凹条25bに弾性嵌合させて封止および抜け止めし、万一内圧が係るようなことがあっても折り返し部15eがその内圧によって分岐接続口25aの外周に押し付けられることで水漏れを防止しやすくしている。図8(c)の例では、カバー管15の端部にインサート成形などして一体とした金属製のねじ環15fを設け、分岐接続口25aの外周にOリング38によるシール構造を有して嵌め合わせたねじ環39に対し、Oリング40によるシール構造を有して前記ねじ環15fをねじ嵌合するようにしている。しかし、ねじ嵌合部41をシール性のよい細目ねじとすればOリング40は省略できる。
本発明は、水道配管側の給水部と温水洗浄装置の温水供給機構が持つ受水部との連結環による連結範囲での漏水処理技術に実用でき、その漏水を本体内を通じ便鉢内に排水して他への影響を防止できる。
本発明の実施の形態に係る温水洗浄装置の1つの例を示す設置状態の斜視図。 図1の温水洗浄装置の本体における給水部との接続用のチーズと本体内の受水部との連結環によるカバー管で覆われた連結範囲を受水部側で一部断面し本体の底板部と合わせ見た平面図。 図2の連結範囲の給水部側で一部断面して見た背面図、同連結範囲の別の例の一部断面図、同連結範囲の他の例の一部断面図。 図2、図3(a)で示す本体における受水部と連結環の接続部およびカバー管と本体内の漏水に対する導入室の接続部を断面して本体の一部を見た側面図。 本体の導入室と導入室に導かれた漏水を便鉢内に排水するための排水経路との繋がり位置を便鉢一部を含め垂直面で断面して見た断面図。 本体の導入室と導入室に導かれた漏水を便鉢内に排水するための排水経路との繋がり位置を横断して見た図5の場合と、および別の例の場合との底板部の横断面図。 図6の別の場合に対応する本体における受水部と連結環の接続部およびカバー管と本体内の漏水に対する導入室の接続部を断面して見た側面図。 チーズの分岐接続口と連結管との接続構造と分岐接続口まわりでのカバー管の封止構造とのさらに異なった組み合わせ例を示す断面図。 従来技術に係る温水洗浄装置の代表例を示す摸式図。
符号の説明
1 便器
2 本体
3 便座
4 便蓋
5 温水供給機構
7 水道配管
8 給水部
9 連結管
10 温水洗浄装置
11 受水部
11b 接続口
13 操作部
13a 表示部
13b ブザー
14 洗浄ノズル
15 カバー管
17 排水経路
18 ロータンク
19 給水管
21 底板
22 蓋板
23 導入室
24 戻し口
25 チーズ
25a 分岐接続口
31 漏水センサ
33 漏水告知手段

Claims (6)

  1. 本体内にある温水供給機構の受水部と本体外の給水部とを連結する連結管と、
    前記本体の底板と蓋板との合わせ構造によって前記本体に区画形成され前記受水部の外まわりを囲うように設けた導入室と、
    前記底板に形成され、前記受水部から前記温水供給機構への供水経路途中において余分な水をオーバーフローさせて便鉢に戻す戻し口へ通じる排水経路と、
    前記連結管の外まわりを覆うカバー管と、
    前記カバー管の前記受水部側の端部に設けられた抜け止めフランジ部と、
    を備え、
    前記導入室の前記連結管が貫通している開口の内周に前記抜け止めフランジ部を有する前記カバー管が嵌め合せ接続され、
    前記本体外の前記給水部から前記本体内にある前記温水供給機構の前記受水部までの前記連結管で連結した連結範囲で漏水があると、
    この漏水を、前記連結範囲の外まわりを覆う前記カバー管に受け入れて前記本体内の前記導入室を介して前記排水経路に導き、
    前記戻し口を通じて便鉢内に排水することを特徴とする温水洗浄装置の漏水処理方法。
  2. 漏水があると漏水検知センサによって検知し、視覚的またはおよび聴覚的な告知をする請求項1に記載の温水洗浄装置の漏水処理方法。
  3. 本体内にある温水供給機構の受水部と本体外の給水部とを連結する連結管と、
    前記本体の底板と蓋板との合わせ構造によって前記本体に区画形成され前記受水部の外まわりを囲うように設けた導入室と、
    前記底板に形成され、前記受水部から前記温水供給機構への供水経路途中において余分な水をオーバーフローさせて便鉢に戻す戻し口へ通じる排水経路と、
    前記連結管の外まわりを覆うカバー管と、
    前記カバー管の前記受水部側の端部に設けられた抜け止めフランジ部と、
    を備え、
    前記導入室の前記連結管が貫通している開口の内周に前記抜け止めフランジ部を有する前記カバー管が嵌め合せ接続され、
    前記本体外の前記給水部から前記本体内にある前記温水供給機構の前記受水部までの前記連結管で連結した連結範囲で漏水があると
    この漏水を、前記連結範囲の外まわりを覆う前記カバー管に受け入れて前記本体内の前記導入室を介して前記排水経路に導き、
    前記戻し口を通じて便鉢内に排水することを特徴とする温水洗浄装置。
  4. 前記排水経路は、前記本体内の電気装備エリアから離隔した前記本体自体が形成しまたは前記本体内に配置した管路がなしている請求項3に記載の温水洗浄装置。
  5. 前記カバー管が受け入れ前記本体内に導く漏水を検知する漏水センサと、前記漏水センサによる漏水検知信号があると視覚的またはおよび聴覚的な告知をする漏水告知手段とを備えた請求項3、4のいずれか1項に記載の温水洗浄装置。
  6. 前記漏水センサは、前記カバー管内の前記本体内の前記受水部との接続部の手前の位置、またはおよび、前記給水部ないしは前記給水部との接続部近傍となる密閉側の位置に設けた請求項5に記載の温水洗浄装置。
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