JP5048823B2 - 減速機 - Google Patents

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Description

本発明は、減速機に関する。
例えば、冷却塔のクーリングファン等を駆動するための減速機にあっては、設置環境上の熱負荷が高い。また、このような特殊な設置環境でなくても、例えば連続運転される減速機は、特に夏場において厳しい熱負荷状態となることが多い。
このような用途で使用される減速機に対し、例えば特許文献1において、減速機に冷却ファンを設ける冷却構造が提案されている。図6に示されるように、この冷却ファン2は、相応の回転速度を得るために、高速で回転している入力軸3に一体的に取付けられている。また、減速機4には、オイルポンプ5が付設されており、ケーシング6内の潤滑油を循環させることによって該ケーシング6内の各部の冷却が行えるように構成されている。なお、減速機4自体は、入力軸3のほかに中間軸7、出力軸8を有する平行軸型のヘリカル2段減速機である。
一方、特許文献2においては、冷却ファンからの風をフィン付きのいわゆるオイルクーラーユニット(潤滑油通路内の潤滑油の冷却装置)に直接当て、減速機の潤滑油の冷却を行う構造が開示されている。また、特許文献2においては、更に、冷却ファンの外側位置に、その内周にスパイラル状の突起を有するファンカバーを設ける冷却構造も提案されている。該ファンカバーには吐出口が設けられており、該吐出口と潤滑油通路との間に冷却ファンによって発生された風が通る風路が形成されている。
特開2003−322224号公報 特開平8−105521号公報
しかしながら、特許文献1のような、減速機に冷却ファンを取り付ける冷却手法は、容積の大きい減速機のケーシング全体を冷却しようとすることになるため、温度低減効果が低い。
また、特許文献2のような、オイルクーラーユニットを装備する減速機は、潤滑油自体の温度を低めることができるため、相応の冷却効果は期待できるものの、高価であり、装置も複雑となる。また、減速機全体の大きさや重量も増大してしまうため、広めの設置場所を必要とする。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、構造が簡単で安価であり、かつ、最も熱負荷が高くなり易い部分を効率的に冷却することのできる減速機を提供することをその課題としている。
本発明は、歯車軸を支持する第1の軸受と、前記歯車軸が貫通しているケーシング面における該歯車軸付近のケーシング面から突出して形成され前記第1の軸受を収容する軸受ケーシング部を有する減速機ケーシングと、前記歯車軸の、前記軸受ケーシング部に対して冷却風を供給可能とする位置に付設された冷却ファンと、該冷却ファン及び前記軸受ケーシング部を覆うとともに前記減速機ケーシングの側面を覆って前記第1の軸受とは別の第2の軸受へ延在され該冷却ファンによって発生される前記冷却風を該軸受ケーシング部から前記第2の軸受へ誘導するファンカバーとを備えたことにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、冷却が真に必要な部分というのは、減速機全体において均等に生じているわけではないことに着目し、冷却を必要とするのが歯車軸(例えば入力軸)の軸受部分であり、それを収容する軸受ケーシング部をケーシング面から突出して形成した
そのため、当該軸受部分は、そのほとんどを専用の軸受ケーシング部で囲まれることになり、該軸受ケーシング部の広い外側面を熱の発散に有効に寄与させることができる。この広い外側面を利用して、熱の発散を効率的に行うことができる。
簡単な構成で、且つ減速機の本来の伝達トルクを低減させることなく意図する冷却を実現することができる。
本発明に係る実施形態の一例が適用された減速機の面図 面図 同冷却フィン付近を示す、図1、図2の矢視III視図 比較例に係る減速機の面図 面図 冷却機能に配慮した従来の減速機の一例を示す断面図
以下本発明の実施形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態が適用された減速機の断面図、図2はその平面図である。
この減速機10は、ヘリカルギヤを用いた平行軸型の2段減速機であり、図示せぬモータと連結されて使用される。減速機10は、モータからの動力をキー12を介して受け取る入力軸14のほか、中間軸16、出力軸18の各歯車軸を備える。
入力軸14は一対の軸受20、22によって支持され、第1ヘリカルピニオン24が装着されている。中間軸16は軸受26、28によって支持され、該第1ヘリカルピニオン24と噛合する第1ヘリカルギヤ30と第2ヘリカルピニオン32が装着されている。出力軸18は軸受34、36によって支持され、中間軸16上の第2ヘリカルピニオン32と噛合する出力ギヤ38が装着されている。各軸受20、22、26、28、34、及び36は、ヘリカルピニオン或いはヘリカルギヤの回転等に起因して、各歯車軸(14、16、18)に加わるアキシャル荷重を受け止めるために、それぞれテーパードローラ型の軸受とされている。このうち入力軸14を支持している一対の軸受20、22のうちモータ側の軸受20については、これ自体で両方向のアキシャル荷重を受け止め可能な双方向型とされている。
入力軸14は、高速で回転しており、軸受20、22における摩擦による温度上昇が大きく、熱負荷上厳しい状態に置かれている。
そこで、この実施形態では、入力軸(歯車軸)14を支持している一対の軸受20、22のうち、モータ側の軸受20の近傍に対して本発明を適用している。より具体的には、該軸受20(の少なくとも半分以上)を、減速機10のケーシング40の入力軸14付近の基本中心ライン(小さな突起等を無視した中心ライン)L1の外側に配置している。
一方、減速機10のケーシング40は、当該軸受20を収容する軸受ケーシング部44を有している。この軸受ケーシング部44は、軸受20の外側シフトに対応し、入力軸14が貫通しているケーシング面40Aにおける該入力軸14近傍の面40A1から突出した状態で形成されている。なお、軸受ケーシング部44の先端と入力軸14との間にはオイルシール48が装着され、ケーシング40内外の気密性が保持されている。
軸受ケーシング部44の外側面44Aは、図3に示されるように、その一部が鉛直方向に平行にカットされており、一対の平面部50(50A、50B)が形成されている。この平面部50には、それぞれ冷却フィン52(52A、52B)が、ボルト(図示略)等の手段により着脱自在に取付けられている。
また、図3には描写されていないが、図1、図2に示されるように、入力軸14には、冷却ファン取付部材54が圧入または図示せぬボルトによって装着されており、ボルト56を介して該冷却ファン取付部材54に冷却ファン58が取付けられている。
また、減速機10のケーシング40には、この冷却ファン58に対し、軸受ケーシング部44及び冷却フィン52ごと覆うファンカバー60が、ボルト(図示略)等によって取付けられている。ファンカバー60の一部は、減速機10のケーシング40の側面40Bを通って減速機10の反モータ側にまで延在されており、ケーシング40の側面40B及び背面40Cとの間に形成される風路62を介して入力軸14の反モータ側の軸受22の近傍をも冷却可能な構成とされている。
次にこの実施形態に係る減速機10の作用を説明する。
図示せぬモータのモータ軸が回転すると、キー12を介して該モータ軸と連結されている入力軸14が回転する。入力軸14が回転すると、第1ヘリカルピニオン24及び第1ヘリカルギヤ30の噛合を介して中間軸16が回転し、更に、第2ヘリカルピニオン32及び出力ギヤ38の噛合を介して出力軸18が回転する。
このとき、入力軸14の回転に伴って冷却ファン58が該入力軸14と一体的に回転し、ケーシング40の軸受ケーシング部44に対して冷却風を供給する。軸受ケーシング部44は、ケーシング40の入力軸14付近の面40A1よりも突出しているため、その表面積が大きい。しかも、この軸受ケーシング部44の外側面44A(具体的にはその平面部50)に一対の冷却フィン52(52A、52B)が取付けられているため、軸受20付近の放熱面積は非常に大きく確保されており、該軸受20付近の熱が効率的に放射される。
また、更に、冷却ファン58が冷却フィン52の近傍の温められた空気を常時他の場所に運び去るため、冷却フィン52の近傍にはより熱交換のし易い冷たい空気が絶えず供給されるようになり、放熱が一層促進される。この冷却ファン58による空気の流れは、ファンカバー60によって無駄に発散されることなくケーシング40の側面40や背面40Cに沿うように導かれるため、該ケーシング40の側面40Bや背面40C、特にその入力軸14の反モータ側の軸受22付近も効率的に冷却される。
また、軸受ケーシング部44の外側面44Aには平面部50が形成されており、冷却フィン52は、該平面部50に着脱自在に配置されている。そのため、用途によって、あるいは環境が変化したときには、例えば冷却フィン52をより大型のものに付け替えたり、あるいは設置場所の関係で、片側のみ(例えば図3の右側の冷却フィン52Aのみ)を取り付けた状態で使用したりすることも可能であり、取付の自由度が大きい。
なお、上記実施形態においては、ヘリカルギヤセットを有する2段の平行軸型の減速機10が示されていたが、本発明における減速機は、その減速形態については特に限定されない。例えば、図4及び図5に示されるように、冷却しようとする歯車軸(この場合は入力軸)114のほかにこれと直交する歯車軸(この場合は中間軸116及び出力軸118)を有する、いわゆる直交減速機であっても、本発明の効果をほぼ同様に得ることができる。こ図4、図5の場合(比較例)においては、入力軸114の先端にベベルピニオン124が装備されており、中間軸116にはこのベベルピニオン124と噛合するベベルギヤ130が取付けられている。
しかしながら、この比較例においても、入力軸114のモータ(図示略)側の軸受120が、減速機110のケーシング140における該入力軸114付近の基本中心ラインL2の外側に配置されており、これに対応して軸受ケーシング部144が、入力軸114が貫通しているケーシング面140Aの入力軸114付近の面140A1よりも突出している。また該軸受ケーシング144の外側面144Aには、冷却フィン152(152A、152B)が取付けられている。従ってこの比較例においても、軸受ケーシング部144の突出と冷却フィン152の配置の相乗効果により効率的な冷却ができる。
なお、この比較例においても減速機110に冷却ファン158及びファンカバー160が付設されている。ただし、この比較例においては、ファンカバー160は、減速機110のケーシング140が入力軸114の軸方向に長いことを考慮し、ファンカバー160の反モータ側にリング状の開口160Aを形成し、この開口160Aを介して減速機110のケーシング140全体の冷却が行えるように設計してある。
その他の構成については、先の実施形態とほぼ同様であるため、図中で同様の機能を有する部分に下2けたが同一の符号付すにとどめ、重複説明を省略する。
なお、上記実施形態及び比較例においては、冷却フィン及び冷却ファンを取付ける歯車軸として入力軸が選択されていたが、本発明においては取付け対象となる歯車軸は特に入力軸に限定されない。例えば設置場所との関係で、中間軸や出力軸等の入力軸以外の歯車軸付近の冷却が必要な場合には、入力軸に代えて、あるいは入力軸と共に、当該歯車軸の軸受を収容する軸受ケーシング部を、その近傍のケーシング面の表面から突出させるようにしてもよい。入力軸以外の歯車軸のみに本発明を適用してもよく、また、特定の歯車軸の双方の軸受に対し、本発明を適用してもよい。何れの場合も、当該歯車軸の軸受付近を先の実施形態と同様に効率的に冷却することができる。
また、本発明においては、軸受ケーシング部の外側面の一部に平面部を備え、この平面部を利用して簡易に冷却フィンが取り付けられるように配慮していたが、平面部の形成は必ずしも必要ではない。
更には、上記実施形態においては、冷却フィンを着脱自在とし、例えば大きさの異なる(あるいは冷却能力の異なる)冷却フィンに取り換えたり、設置場所との関係で軸受ケーシング部の外側面の特定の一部にのみ冷却フィンを取り付けることを可能としていたが、本発明に係る冷却フィンは必ずしも着脱自在とされている必要はなく、固定的に設けられるものであってもよい。
本発明は、熱負荷の厳しい環境或いは運転条件の下で使用される減速機に適用可能である。
10…減速機
14…入力軸(歯車軸)
16…中間軸(歯車軸)
18…出力軸(歯車軸)
20、22、26、28、34、36…軸受
40…ケーシング
40A…ケーシング面
40A1…表面
42A…面
44…軸受ケーシング部
44A…外側面
46…側部
48…オイルシール
50…平面部
52…冷却フィン
54…冷却ファン取付部材
58…冷却ファン
60…ファンカバー
62…風路
L1…基本中心ライン

Claims (3)

  1. 歯車軸を支持する第1の軸受と、
    前記歯車軸が貫通しているケーシング面における該歯車軸付近のケーシング面から突出して形成され前記第1の軸受を収容する軸受ケーシング部を有する減速機ケーシングと、
    前記歯車軸の、前記軸受ケーシング部に対して冷却風を供給可能とする位置に付設された冷却ファンと、
    該冷却ファン及び前記軸受ケーシング部を覆うとともに前記減速機ケーシングの側面を覆って前記第1の軸受とは別の第2の軸受へ延在され該冷却ファンによって発生される前記冷却風を該軸受ケーシング部から前記第2の軸受へ誘導するファンカバーと
    を備えた減速機。
  2. 請求項1において、更に、
    前記軸受ケーシング部の外側面に該軸受ケーシング部を冷却するための冷却フィンが配置された減速機。
  3. 請求項1または2において、
    前記減速機が、前記歯車軸と直交する他の歯車軸を備える減速機。
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