JP5077631B2 - 局部洗浄装置用の温水タンク装置 - Google Patents

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Description

本発明は局部洗浄装置用の温水タンク装置に関する。
人体の局部を温水で洗浄する装置が提供されている。この装置では温水を貯める貯水室をもつ温水タンク装置が装備されている。温水タンク装置として、横側方に開口をもつ貯水室を有するタンク本体と貯水室の開口を閉鎖する閉鎖蓋とをもつタンクと、貯水室の水を加熱して温水とするヒータと、貯水室の温水を局部洗浄部に向けて吐出する出湯部と、貯水室に給水する給水部とを備えるものが知られている(特許文献1)。このものによれば、タンク本体の貯水室の開口を閉鎖する閉鎖蓋に、ヒータ、出湯部、給水部が取り付けられている。更に、タンク本体は真空状の断熱層を有する二重構造とされており、保温効果が優れている。
特開2001−336201号公報
特許文献1に係る技術によれば、タンク本体の貯水室の開口を閉鎖する閉鎖蓋に、ヒータ、出湯部、給水部が取り付けられている。このため冷水を貯水室に供給する給水位置と、貯水室の温水を局部洗浄部に供給する出湯位置の双方が閉鎖蓋に配置され、同一側に配置されている。従って、貯水室に供給された冷水が、貯水室の出湯部付近の温水と直ぐに混じり易い。この場合、充分な温水持続効果が得られないおそれがある。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、貯水室に供給された冷水が、貯水室の出湯部付近の温水と直ぐに混じることが抑制され、出湯部から吐出される温水の持続効果を高めるのに有利な局部洗浄装置用の温水タンク装置を提供することを課題とする。
(1)様相1に係る局部洗浄装置用の温水タンク装置は、(i)開口をもつと共に水が貯まる貯水室を有するタンク本体とタンク本体の貯水室の開口を閉鎖する閉鎖蓋とをもつタンクと、(ii)タンクに設けられ貯水室の水を加熱して温水とするヒータと、(iii)閉鎖蓋に設けられた貯水室に対面する出湯口をもち出湯口から局部洗浄部に向けて吐出する出湯部と、(iv)閉鎖蓋に設けられた貯水室に給水する給水部とを具備する局部洗浄装置用の温水タンク装置において、
(v)給水部は、タンク本体のうち閉鎖蓋に対向する壁部分に向けて閉鎖部から延設された給水通路と、給水通路の先端に形成され貯水室に対向する給水口とをもち、(vi)タンクを高さ方向に沿って切断した図において、給水部の給水口は、貯水室において出湯部に対して対角位置で且つ出湯部の出湯口の下方に配置されており、
タンクを高さ方向に沿って切断した図において、タンクの貯水室の横方向に沿って延びる中心線が仮想水平線に対して傾斜するようにタンクが傾斜状態に配置されており、給水口は、傾斜状態のタンクの底壁に接近しつつ対向しており、
前記貯水室の水を排出するドレン通路が設けられており、
前記ドレン通路は前記貯水室に対向し且つ前記給水口と同じ高さ位置に設けられるドレン吸込口を設け、
前記ドレン吸込口からの水を排水する開閉可能な排水部を有し、
前記排水部を開放時に、前記傾斜状態した前記タンクの最下部に溜まる水を前記ドレン吸込口から吸い込み、サイフォン原理によって前記タンク外に排水することを特徴とする。
この場合、給水部の給水口は貯水室に対向するため、冷水は給水部の給水口から貯水室に供給される。タンクに貯められている水は、ヒータにより加熱されて温水となる。貯水室の温水は、貯水室に対面する出湯口から局部洗浄部に向けて吐出され、人体の局部洗浄に使用される。従って貯水室に貯められている温水のうち、出湯部の出湯口側の温水が局部洗浄部に優先的に供給される。
様相1に係る局部洗浄装置用の温水タンク装置によれば、タンクを高さ方向に沿って切断した図において、タンクの貯水室の横方向に沿って延びる中心線が仮想水平線に対して傾斜するようにタンクが傾斜状態に配置されており、給水口は、傾斜状態のタンクの底壁に接近しつつ対向している。また、後述される(3)に記載の作用効果を有する。更に、タンク2の貯水室21に水が溜まっているときにはドレン通路にも水が進水し、ドレン吸込口の水圧は貯水室21に作用する。そのため、ドレン吸込口からの水を排水可能な排水部を開放すれば、サイフォンの原理により、傾斜したタンクの最下部に溜まる水をドレン吸込口からタンク外に排水できる。
タンクを高さ方向に沿って切断した図において、給水部の給水口は、貯水室において出湯部の出湯口に対して対角位置で且つ出湯部の出湯口の下方に配置されている。このため、冷水が給水部の給水口から貯水室に供給されるにあたり、冷水は貯水室において出湯部の出湯口から遠い位置に供給される。このため、貯水室に貯められている出湯部の出湯口側の暖かい温水(局部洗浄部に向けて優先的に供給される)と、給水口から新しく貯水室に供給された冷水とが混ざることが抑制される。故に、温水が出湯部から持続的に吐出される温水持続時間を増加させるのに貢献できる。
(2)様相2に係る局部洗浄装置用の温水タンク装置によれば、上記様相において、タンクは横長形状であり、給水口は、給水口の中心線またはこれの延長線とタンク本体の底壁とが交差するように、タンク本体の底壁に対向しつつ接近していることを特徴とする。タンクは横長形状であるため、タンクの高さ方向の大型化が抑えられる。給水口の中心線またはこれの延長線とタンク本体の底壁とが交差するように、給水口はタンク本体の底壁に対向しつつ接近している。このため給水口から貯水室に供給される冷水は、タンクの底壁に当たるので、冷水の速度は減速される。このため冷水が急激に貯水室に流入することが抑制され、冷水が貯水室の全体に早期に行き渡ることが抑制される。よって、貯水室に貯められている出湯部の出湯口側の暖かい温水(局部洗浄部に向けて優先的に供給される)の温度を維持するのに有利となる。給水口がタンク本体の底壁に対向しつつ接近する接近距離としては、貯水室の容積などによっても相違し、特に限定されるものではないが、給水口から貯水室に供給される水がタンク本体の底壁に当たり、水の速度を減衰させ得る距離であれば良い。
(3)様相3に係る局部洗浄装置用の温水タンク装置によれば、上記様相において、貯水室の水を排出するドレン通路が設けられており、ドレン通路は貯水室に対面するドレン吸込口をもつことを特徴とする。この場合、貯水室の水をドレン吸込口から吸い込み、ドレン通路を介して水排出場所に排出させることができる。ドレン吸込口は、給水通路の給水口と兼用されていことが好ましい。部品点数が削減される。このため給水口がタンク本体の底壁に対向しつつ接近している場合には、ドレン吸込口も同様に、タンク本体の底壁に対向しつつ接近しており、タンク本体の底壁付近の水をドレンさせることができる。
(4)様相4に係る局部洗浄装置用の温水タンク装置によれば、タンクの傾斜前の状態に比較して、閉鎖蓋が相対的に上側に且つドレン通路のドレン吸込口が相対的に下側に位置するように設定されていることを特徴とする。この場合、タンクの傾斜前の状態に比較して、閉鎖蓋が相対的に上側に且つドレン通路のドレン吸込口が相対的に下側に位置する。このようにドレン通路のドレン吸込口が下側に位置するため、タンク本体の底壁付近の水をドレンさせるのに有利となり、ドレン時に貯水室に残留する水量を少なくするのに有利となる。
更に、傾斜により、閉鎖蓋が相対的に上側に且つドレン通路のドレン吸込口が相対的に下側に位置するため、ドレン吸込口に作用する水圧が増加する。よって水圧を利用して貯水室の水をドレン通路を介してドレンする場合に、ドレン吸込口からの吸い込み性を高めることができ、ドレン性を向上させることができる。
(5)様相5に係る局部洗浄装置用の温水タンク装置によれば、給水通路は給水管で形成されており、ドレン通路はドレン管で形成されており、給水管及びドレン管のうちの少なくとも一方は、当該一方の長さ方向に沿って側方に延設されたフランジ状または羽根状の邪魔板部材をもつことを特徴とする。この場合、貯水室の底壁側の冷水と貯水室の上部の温水(出湯部付近の温水)とが混じることが邪魔板部材により一層抑制されている。温水持続効果を高めるのに有利となる。
本発明によれば、タンクを高さ方向に沿って切断した図において、給水部の給水口は、出湯部の出湯口に対して対角位置で且つ出湯部の出湯口の下方に配置されている。このため、冷水が給水部の給水口から貯水室に供給されるにあたり、冷水は貯水室において出湯部の出湯口から遠い位置に供給される。このため、貯水室に貯められている出湯部の出湯口側の暖かい温水(局部洗浄部に向けて優先的に供給される)と、給水口から新しく貯水室に供給された冷水とが直ぐに混ざることが抑制される。故に、温水が出湯部から持続的に吐出される温水持続時間を増加させるのに貢献できる。
更に本発明によれば、タンクを高さ方向に沿って切断した図において、タンクの貯水室の横方向に沿って延びる中心線が仮想水平線に対して傾斜するようにタンクが傾斜状態に配置されており、給水口は、傾斜状態のタンクの底壁に接近しつつ対向している。このため貯水室に供給された冷水が、貯水室の出湯部付近の温水に直ぐに混じることが一層抑制される。故に、局部を洗浄する洗浄処理の際に、温水タンク装置の温水持続効果を高めるのに有利となる。
(実施形態1)
本発明の実施形態を図1〜図5参照して説明する。洋式の便器には、人体の局部を洗浄する局部洗浄装置が設けられている。温水タンク装置1は、局部洗浄装置に搭載されている。温水タンク装置1は、タンク2と、ヒータ3と、出湯部4と、給水部5とを備えている。
図1に示すように、タンク2は、水が貯まる貯水室21を有する横長な容器状をなす。タンク2は、横側方が開放された開口20をもつ貯水室21を備える周壁2525をもつタンク本体22と、タンク本体22の貯水室21の開口20を密閉状に閉鎖する閉鎖蓋23とをもつ。タンク本体22のうち、閉鎖蓋23および開口20と反対側の壁部分は、閉止壁24とされている。閉鎖蓋23は、タンク2の開口20に嵌合する嵌合突出部23rをもつ。
図1に示すように、タンク本体22は、外タンク2pと、外タンク2p内に配置された内タンク2iと、内タンク2iと外タンク2pとの間に介在する断熱層28とをもつ。断熱層28内の空気は大気よりも減少しており、従って断熱層28の内部は減圧状態とされており、断熱性を高めるためには真空度が高い方が好ましい。断熱層28によりタンク2内の温水の保温性が高められており、温水保持効果が向上している。外タンク2pは一体成形されており、外周壁25pと、外周壁25pに連続する外閉止壁24pとをもつ。内タンク2iは一体成形されており、外周壁25pに対向する内周壁25iと、外閉止壁24pに対向するように内周壁25iに連続する内閉止壁24iとをもつ。外タンク2pおよび内タンク2iの材質は特に限定されず、金属または硬質樹脂が採用される。金属としてのステンレス鋼、炭素鋼が例示される。
ヒータ3はヒータ端子3xをもち、タンク2に設けられており、特にタンク2の閉鎖蓋23に取り付けられている。ヒータ3は、貯水室21の水を加熱して温水とする。ヒータ3は貯水室21の下部に配置されており、タンク2の底壁2xに接近しつつタンク2の底壁2xに沿って、閉鎖蓋23から閉止壁24に向けて配置されている。図1に示すように、ヒータ3の先端部3eは隙間空間54を介してタンク2の閉止壁24に接近している。ここで、ヒータ3が底壁2xに沿って配置されているのは、貯水室21では、暖かい温水は比重差により上側に移行し、冷水は比重差によりタンク2の底壁2x付近に溜まる。このためタンク2の貯水室21の底壁2x付近の水を効率よく加熱させるためである。ヒータ3は、これの先端部3eが閉止壁24に接近するにつれて下降傾斜するように配置されているため、貯水室21の下側の水を加熱するのに有利となる。
なお、ヒータ3のうち貯水室21に挿入されている部分の全長L(図1参照)とすると、ヒータ3の発熱部3fは、ヒータ3の先端部3eから(5/6〜1/2)×L程度の長さの領域とされている。冷水が供給される給水口57側を効率よく加熱するためである。但し発熱部3fの長さは上記値に限定されるものではない。
出湯部4は閉鎖蓋23に設けられている。出湯部4は、貯水室21に対面する出湯口41をもつ。出湯口41は、貯水室21の温水を局部洗浄部300(洗浄ノズル)に向けて吐出する。出湯部4の出湯口41は、閉鎖蓋23のうち上部側に、つまりタンク2の上部側に設けられている。貯水室21の内部では下部よりも上部の方が暖かいため、洗浄処理の際に、暖かい温水を出湯部4から吐出させるのに有利だからである。
給水部5は、出湯部4よりも下方に位置するように閉鎖蓋23に設けられており、水道水をタンク2の貯水室21に給水する。本明細書では、ヒータ3で加熱される前の水を冷水とする。給水部5は、閉鎖蓋23からタンク2の閉止壁24に向けて延設された第1給水通路51をもつパイプ状(丸パイプ状)の給水管52と、給水管52のうち閉止壁24に接近している先端部に連結された給水要素53とを備えている。図1に示すように、給水要素53は、ヒータ3の先端部3eと閉止壁24との間に位置する隙間空間54に配置されている。給水管52の基端部52mはメインバルブ200を介して水道管側に繋がれている。
図3に示すように、給水要素53は、上下方向に延設された第2給水通路55と、第2給水通路55の上端を閉じる遮蔽壁部56と、給水要素53の下端部に設けられたほぼ四角開口状の給水口57と、透孔53rとをもつ。第2給水通路55の上部は遮蔽壁部56で閉じられているため、第2給水通路55の水は給水要素53の遮蔽壁部56よりも上方には直接移動しない。これにより冷水がヒータ3で加熱されないまま、貯水室21の上方に直ぐに向かうことが抑制されており、温水持続時間を一層高めるのに有利である。
図3に示すように、給水要素53の第2給水通路55は、透孔53rを介して第1給水通路51の他端部に連通している。給水口57は貯水室21の底壁2x付近に接近しつつ対向する。給水要素53は、薄型の箱形状をなしており、タンク2のうち閉止壁24に対して隙間L1を形成するように、できるだけ閉止壁24の内面に接近して配置されている。このため出湯部4の出湯口41と給水要素53とを、距離的にできるだけ遠ざけるのに有利となる。なお図1に示すように給水管52および給水要素53は、L字形状あるいはほぼL字形状をなし、水の速度を低下させるべく、水を屈曲させて流す。
図1及び図2は、タンク2を高さ方向に沿って切断した図を示す。図1に示すように、タンク2の貯水室21は横方向に延びて配向する中心線PBをもつ。タンク2の中心線PBの長さ方向の中心をPC(タンク2の長さと方向の中心)とすると、給水部5の給水口57は、タンク2の中心PCを挟むように、出湯部4の出湯口41に対して対角位置に配置されている。つまり、給水部5の給水口57及び出湯部4の出湯口41は、タンク2の貯水室21の中心PCを挟んでいる。具体的には、出湯部4は、タンク2の中心線PBよりも上側に位置するように閉鎖蓋23の上部付近に設けられている。これに対して、給水口57は、タンク2の中心線PBよりも下側に位置するように、タンク2のうち閉鎖蓋23に対向する閉止壁24の下端部付近に設けられている。このため、貯水室21の温水が吐出される出湯部4の出湯口41と、冷水が貯水室21に供給される給水口57とを、貯水室21において、できるだけ距離的に離して遠ざけることができる。よって、出湯部4の出湯口41側の暖かい温水と、給水口57から貯水室21に供給された冷水とが、直ぐに混じることが抑制される。故に、局部(便局部または女性局部)を洗浄するときに、暖かい温水を出湯部4の出湯口41から局部洗浄部300に向けてできるだけ長い時間吐出させるのに有利となり、温水持続効果が向上する。故に、使用者の局部洗浄の時間が長くなるときであっても、洗浄の快適性が維持される。
図1によれば、給水管52の給水通路51の向きと、給水要素53の第2給水通路55の向きとは、互いに角度θAで交差された状態とされている。故に、給水通路51を流れる水を給水要素53の第2給水通路55で屈曲するように曲走させて減速させるのに有利である。更に給水通路51の流路断面積をS1とし、給水要素53の第2給水通路55の流路断面積をS2とすると、S2はS1よりも大きくされている。このため給水通路51を流れる水が給水要素53の第2給水通路55に至ると、流路断面積が増加するため、水の速度は減速される。よって冷水が給水口57から貯水室21に急激に噴出されることが抑制される。故に、出湯部4側の暖かい温水と、給水口57から貯水室21に供給された冷水とが、直ぐに混ざることが一層抑制される。よって出湯部4側の温水の温度が低下することが抑制され、この意味においても温水持続時間が長くなる。
更に図3に示すように、給水口57の中心線P1の延長線とタンク本体22の底壁2xの表面とが角度θ2で交差するように、給水口57は、タンク本体22の底壁2xに対向しつつ接近している。この場合、角度θ2としては、ほぼ70〜120度の範囲、特に85〜95度の範囲で設定することができる。このため給水口57から吐出された冷水はタンク本体22の底壁2xに当たり、冷水の速度が減速される。この意味においても、出湯部4側の暖かい温水と給水口57から貯水室21に供給された冷水とが、直ぐに混ざることが一層抑制される。角度θ2としては、上記した値に限定されるものではなく、更に鋭角に設定しても良いし、更に鈍角に設定しても良い。
本実施形態によれば、図1に示すように、タンク2は、タンク2の貯水室21の中心線PBが仮想水平線HAに対して、角度θ1傾斜するように配置されている。この結果、傾斜前よりも、閉鎖蓋23が相対的に一層上側に位置し、且つ、閉止壁24の下端24uおよび給水口57が相対的に一層下側に位置するように設定されている。従って、出湯部4の出湯口41と給水部5の給水口57とを距離的にできるだけ遠ざけることができる。出湯部4側の暖かい温水と、給水口57から貯水室21に供給された冷水とが、直ぐに混ざることが一層抑制される。故に、温水持続時間が長くなり、暖かい温水を出湯部4から局部洗浄部300に吐出させるのに一層有利となる。上記した角度θ1は適宜選択できるが、例えば3〜40度程度の範囲内、5〜35度の範囲内で適宜設定できる。なおタンク2が傾斜しているため、図1に示すように、タンク2の外タンク2p、内タンク2i、給水通路51、後述するドレン通路60も、仮想水平線HA(鉛直線に対して直交する方向)に対して傾斜している。
更にタンク2が傾斜している本実施形態によれば、上記傾斜が設定されていない場合に比較して、貯水室21に貯められている温水の水面WD(図1参照)の上方の空間WEの容積が小さくなる利点が得られる。故に貯水室21の無効容積を小さくし、貯水室21の有効容積を増加させることができる。この意味においても、貯水室21に貯める温水量を増加でき、この意味においても温水持続時間を増加させるのに有利となる。
使用の際には、使用者が図略の洗浄スイッチを操作すると、水道管等に繋がるメインバルブ200(止水栓)が開弁する。すると水道管側の水圧により給水部5の給水通路51を通して冷水が貯水室21に向けて自動的に供給される。冷水は閉止壁24側に向けて流れ、更に第2給水通路55で角度θA相当ぶん方向転換されて下向きとなり、更に給水口57から貯水室21のうち底壁2x付近に向けて供給される。すると、貯水室21内の出湯部4の出湯口41付近の温水は、新たに給水される水量に相当するぶん、出湯口41から局部洗浄部300に向けて自動的に押し出され、人体の局部の洗浄に使用される。
ここで、貯水室21のうち底壁2x付近に給水口57から供給された冷水は、底壁2xに貯まるが、ヒータ3に接近しているため、ヒータ3の発熱部3fにより加熱される。加熱された温水は、比重差により貯水室21の上方に次第に上昇する。本実施形態によれば、出湯部4の出湯口41および給水部5の給水口57は、前述したように給水口57を出湯口41よりも下方に維持しつつ、貯水室21において対角位置に配置されている。よって、出湯部4の出湯口41は給水口57からできるだけ距離的に離間しているため、給水口57の冷水と出湯部4の出湯口41付近の温水とが直ぐに混じることが抑制される。故に、出湯部4の出湯口41付近の温水の温度は、できるだけ高めに維持され、温水持続時間を増加させるのに有利となる。
さて、メンテナンスや清掃などのため、タンク2の貯水室21の水をドレンするときがある。前述したように、タンク2を構成する外タンク2pは外周壁25pと外閉止壁24pとをもつ。内タンク2iは内周壁25iと内閉止壁24iとをもつ。このようにタンク本体22は、他端側が閉止壁24(24i,24p)とされた2重構造をもつ断熱構造の真空タンクである。このため、真空状の断熱層28の真空度を長期にわたり良好に確保するためには、タンク本体22の閉止壁24の下部24u付近にドレン吸込口を形成することは好ましくない。
そこで本実施形態では、図5に示すように、貯水室21の水を排出するためのドレン部材6は、閉止壁24と反対側に設けられている閉鎖蓋23を利用して取り付けられている。ドレン部材6は、ドレン通路60をもつドレン管61を有する。ドレン管61は、タンク2のうち、閉鎖蓋23から閉止壁24に向けて、横方向に沿って給水管52と並走するように延設されている。図5に示すように、ドレン管61の一端部61hは給水管52の一端部52hと同様に閉鎖蓋23に接続されている。ドレン管61の他端部61kは給水管52の他端部52kと同様に給水要素53に接続されている。よって給水通路51およびドレン通路60は、並走しつつ給水要素53の第2給水通路55に連通している。給水要素53の下面に形成されている給水口57は、ドレン吸込口60uを兼用している。つまり給水口57およびドレン吸込口60uは共通化されている。ドレン吸込口60uは貯水室21に対向しており、タンク2の底壁2xに接近しつつ対向している。ここで、タンク2の貯水室21に水が溜まっているときには、ドレン通路60にも水が進入している。貯水室21の水圧がドレン吸込口60uに作用している。故に、ドレン管61の基端部61mに繋がる排水部66(図5参照,排水弁)を開放すれば、サイフォン原理により、貯水室21のうちタンク2の底壁2x付近の水は、ドレン吸込口60uからドレン通路60に自動的に吸い込まれ、ドレン通路60を矢印W2方向に流し、貯水室21の殆どの水を自動的に排出させることができる。
本実施形態によれば、前述したように、タンク2の横方向に延びて配向する中心線PBが仮想水平線HAに対して角度θ1傾斜するようにタンク2は傾斜状態に配置されている。この結果、傾斜前よりも、閉鎖蓋23が相対的に一層上側に位置し、且つ、ドレン吸込口60uが相対的に一層下側(タンク2のほぼ最下部)に位置する。このため、貯水室21の最下部付近に水が溜まり易くなるため、貯水室21の底壁2xの最下部付近の水をドレン吸込口60uから吸い込んでドレンさせるのに有利となる。この結果、ドレン処理時に、タンク2の貯水室21の底壁2xの最下部付近に残留する水の量をできるだけ小さくすることができる利点が得られる。
加えて、上記した傾斜により、前述したように、閉鎖蓋23が相対的に一層上側に且つドレン通路60のドレン吸込口60uが相対的に一層下側に位置するため、ドレン部材6のドレン吸込口60uに対する水面WDの高さ位置を高くでき、ドレン吸込口60uに作用する水圧を増加させることができる。よって貯水室21の水圧を利用して貯水室21の水をドレン通路60を介してドレンする場合に、ドレン吸込口60uからドレン通路60への水吸い込み性を高めることができ、タンク2のドレン性を向上させることができる利点が得られる。
図2に示すように、ヒータ3の先端部3eはU形状とされつつ、ヒータ3のうち最下部とされている。給水口57はヒータ3の先端部3e付近に配置されているため、給水口57から貯水室21に供給された冷水をU形状の先端部3eにより効果的に加熱させることができる。
図1に示すように、給水管52およびドレン管61は、ヒータ3の上方に位置されているものの、ヒータ3から距離LB離れてヒータ3よりも上方に位置している。従ってヒータ3の発熱量が大きいときであっても、給水管52およびドレン管61はヒータ3の熱の影響を受けにくくされている。
更に図2に示すように、給水管52およびドレン管61がそれぞれほぼ同じ高さでほぼ平行に貯水室21内に並走されている。このため、貯水室21の空間を、出湯部4の出湯口41側の暖かい温水が存在しやすい第1領域KAと、第1領域KAよりも温度が低い水が存在し易い第2領域KBとを、簡略的に大別する邪魔板部材として機能することが期待される。
なお本実施形態によれば、図4に示すように、ヒータフランジ90と、貯水室21の水の温度を測定する温度センサ91(サーミスタ)と、温度ヒューズ92、過熱防止用の安全スイッチ93、逆流防止用のバキュームブレーカ94とがタンク2の閉鎖蓋23に設けられている。
なお、ドレン管61および給水管52の双方は、閉鎖蓋23と給水要素53との間において互いに並走されているため、ドレン管61および給水管52のうちのいずれか一方のみの場合に比較して、給水要素53の支持強度を高める効果も期待できる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2について図6を参照して説明する。実施形態2は実施形態1と基本的には共通の構成および共通の作用効果を有する。但し、給水管52は、給水管52の長さ方向に沿って延設されたフランジ状または羽根状の第1邪魔板部材7aをもつ。第1邪魔板部材7aは給水管52の軸直角方向の外方に延設されている。ドレン管61は、ドレン管61の長さ方向に沿って延設されたフランジ状または羽根状の第2邪魔板部材7bをもつ。第2邪魔板部材7bは給水管52の軸直角方向の外方(矢印K1,K2方向)に延設されている。これにより、貯水室21の底壁2x側の冷水と貯水室21の上部の温水(出湯部4の出湯口41付近の温水が下降することが抑制されている。よって洗浄処理時における温水持続時間を長くするのに有利となる。第1邪魔板部材7aおよび第2邪魔板部材7bは貯水室21内を完全に仕切っているものではないので、ヒータ3で加熱された温水が上側に移動する流路は確保されている。なお、第1邪魔板部材7aおよび第2邪魔板部材7bのうちのいずれか一方のみとしても良い。
(その他)
上記した実施形態では、給水要素53の下面に形成されている給水口57は、ドレン吸込口60uを兼用しているが、これに限らす、給水口57およびドレン吸込口60uを互いに独立して設けても良い。上記した実施形態では、タンク2を仮想水平線HAに対して角度θ1傾斜させているが、これに限らず、タンク2を仮想水平線HAに沿って水平またはほぼ水平に配置していても良い。タンク2は内タンク2iと外タンク2pとの真空断熱2重構造であるが、単層の構造でも良いし、あるいは、内タンクと中間タンクと外タンクとの3重構造にして断熱性を更に高めても良い。洋式便器に取り付けられる局部洗浄装置に限らず、介護用等のポータブルトイレに取り付けられる局部洗浄装置に使用される温水タンク装置でも良い。本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施可能である。上記した記載から次の技術的思想も把握できる。
(付記項1)開口をもつと共に水が貯まる貯水室を有するタンク本体と前記タンク本体の前記貯水室の開口を閉鎖する閉鎖蓋とをもつタンクと、前記タンクに設けられ前記貯水室の水を加熱して温水とするヒータと、前記閉鎖蓋に設けられた前記貯水室に対面する出湯口をもち前記出湯口から局部洗浄部に向けて吐出する出湯部と、(iv)前記閉鎖蓋に設けられた前記貯水室に給水する給水部とを具備する局部洗浄装置用の温水タンク装置において、前記給水部は、前記タンク本体のうち前記閉鎖蓋に対向する壁部分に向けて前記閉鎖蓋から延設された給水通路と、前記給水通路の先端に形成され前記貯水室に対向する給水口とをもち、前記タンクを高さ方向に沿って切断した図において、前記給水部の前記給水口は、前記貯水室において前記出湯部の出湯口に対して対角位置で且つ前記出湯部の前記出湯口の下方に配置されていることを特徴とする温水タンク装置。この温水タンク装置は局部洗浄装置以外にも適用可能である。
(付記項2)開口をもつと共に水が貯まる貯水室を有するタンク本体と前記タンク本体の前記貯水室の開口を閉鎖する閉鎖蓋とをもつタンクと、前記タンクに設けられ前記貯水室の水を加熱して温水とするヒータと、前記閉鎖蓋に設けられた前記貯水室に対面する出湯口をもち前記出湯口から局部洗浄部に向けて吐出する出湯部と、(iv)前記閉鎖蓋に設けられた前記貯水室に給水する給水部とを具備する局部洗浄装置用の温水タンク装置。
本発明は人体の局部を洗浄する局部洗浄装置に利用することができる。
実施形態1に係り、温水タンク装置の高さ方向に沿って切断した断面図である。 温水タンク装置の高さ方向に沿って切断した要部の斜視図である。 温水タンク装置の給水口付近の拡大断面図である。 閉鎖蓋の側面図である。 図1のV−V線に沿った断面図である。 実施形態2に係り、図1のV−V線に沿った断面図である。
2はタンクと、20は開口、21は貯水室、22はタンク本体、23は閉鎖蓋、3はヒータ、4は出湯部、5は給水部、51は給水通路、57は給水口、60はドレン通路を示す。

Claims (6)

  1. (i)開口をもつと共に水が貯まる貯水室を有するタンク本体と前記タンク本体の前記貯水室の開口を閉鎖する閉鎖蓋とをもつタンクと、(ii)前記タンクに設けられ前記貯水室の水を加熱して温水とするヒータと、(iii)前記閉鎖蓋に設けられた前記貯水室に対面する出湯口をもち前記出湯口から局部洗浄部に向けて吐出する出湯部と、(iv)前記閉鎖蓋に設けられた前記貯水室に給水する給水部とを具備する局部洗浄装置用の温水タンク装置において、
    (v)前記給水部は、前記タンク本体のうち前記閉鎖蓋に対向する壁部分に向けて前記閉鎖蓋から延設された給水通路と、前記給水通路の先端に形成され前記貯水室に対向する給水口とをもち、
    (vi)前記タンクを高さ方向に沿って切断した図において、前記給水部の前記給水口は、前記貯水室において前記出湯部の前記出湯口に対して対角位置で且つ前記出湯部の前記出湯口の下方に配置されており、
    前記タンクを高さ方向に沿って切断した図において、前記タンクの前記貯水室の横方向に沿って延びる中心線が仮想水平線に対して傾斜するように前記タンクが傾斜状態に配置されており、前記給水口は、前記傾斜状態の前記タンクの底壁に接近しつつ対向しており、
    前記貯水室の水を排出するドレン通路が設けられており、
    前記ドレン通路は前記貯水室に対向し且つ前記給水口と同じ高さ位置に設けられるドレン吸込口を設け、
    前記ドレン吸込口からの水を排水する開閉可能な排水部を有し、
    前記排水部を開放時に、前記傾斜状態した前記タンクの最下部に溜まる水を前記ドレン吸込口から吸い込み、サイフォン原理によって前記タンク外に排水することを特徴とする局部洗浄装置用の温水タンク装置。
  2. 請求項1において、前記タンクは横長形状であり、前記給水口は、前記給水口の中心線またはこれの延長線と前記タンク本体の底壁とが交差するように、前記タンク本体の底壁に対向しつつ接近していることを特徴とする局部洗浄装置用の温水タンク装置。
  3. 請求項1または2において、前記タンクの傾斜前の状態に比較して、前記閉鎖蓋が相対的に上側に且つ前記ドレン通路の前記ドレン吸込口が相対的に下側に位置するように設定されていることを特徴とする局部洗浄装置用の温水タンク装置。
  4. 請求項1〜のうちのいずれか一項において、前記タンク本体は真空状の断熱層をもつことを特徴とする局部洗浄装置用の温水タンク装置。
  5. 請求項のうちのいずれか一項において、前記給水通路は給水管で形成されており、前記ドレン通路はドレン管で形成されており、前記給水管及び前記ドレン管のうちの少なくとも一方は、当該一方の長さ方向に沿って側方に延設されたフランジ状または羽根状の邪魔板部材をもつことを特徴とする局部洗浄装置用の温水タンク装置。
  6. 請求項1〜のうちのいずれか一項において、前記ヒータは、これの先端部が前記タンク本体のうち前記閉鎖蓋に対向する壁部分に接近するにつれて、下降傾斜するように配置されていることを特徴とする局部洗浄装置用の温水タンク装置。
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