JP5090843B2 - 無線通信システム、無線通信方法及び基地局 - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法及び基地局 Download PDF

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Description

本発明は、絶対伝送速度制御データ及び相対伝送速度制御データを無線端末に送信するサービングセルと、絶対伝送速度制御データを送信せずに相対伝送速度制御データを無線端末に送信する非サービングセルとを含む無線通信システム、無線通信方法及び基地局に関する。
従来、基地局(Base Station)及び無線制御装置(Radio Network Controller)を含む無線通信システムが知られている。基地局は、単数又は複数のセルを有しており、各セルは、無線端末と無線通信を行う。無線制御装置は、複数の基地局を管理しており、無線端末に対する無線リソースの割り当てを行っている。なお、このような技術(以下、第1技術)は、R99(Release 99)などと称されることもある。
近年、スループットの向上や遅延時間の短縮などを目的として、無線端末から基地局(ネットワーク側)への上り方向ユーザデータに対する無線リソースの割り当てなどを基地局が行う技術が提案されている。なお、このような技術(以下、第2技術)は、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)やEUL(Enhanced Uplink)などと称されることもある。
各セルは、サービングセルとして機能するケースと非サービングセルとして機能するケースとがある。上り方向ユーザデータの伝送速度(例えば、SG(Serving Grant)によって定められるTBS(Transport Block Size))は、サービングセル及び非サービングセルから送信される制御データによって制御される。制御データは、伝送速度を直接的に指定するための絶対伝送速度制御データ(AG;Absolute Grant)、伝送速度を相対的に指定するための相対伝送速度制御データ(RG;Relative Grant)を含む(例えば、非特許文献1)。
ここで、上り方向ユーザデータは、拡張個別物理データチャネル(E−DPDCH;Enhanced Dedicated Physical Data Channel)を介して無線端末から基地局に送信される。絶対伝送速度制御データ(AG)は、絶対伝送速度制御チャネル(E−AGCH;E−DCH Absolute Grant Channel)を介して無線端末から基地局に送信される。相対伝送速度制御データ(RG)は、相対伝送速度制御チャネル(E−RGCH;E−DCH Relative Grant Channel)を介して無線端末から基地局に送信される。
サービングセルは、絶対伝送速度制御データ(AG)及び相対伝送速度制御データ(RG)を無線端末に送信する。一方で、非サービングセルは、絶対伝送速度制御データ(AG)を送信せずに、相対伝送速度制御データ(RG)のみを無線端末に送信する。
3GPP TS25.321 Ver.7.5.0
ところで、無線通信システムでは、無線端末が複数のセルに接続した状態、すなわち、ハンドオーバ状態が考えられる。
上述した第1技術では、各セルは、ハンドオーバ状態において、上り方向ユーザデータの受信に成功したか否かを無線制御装置に報告する。無線制御装置は、各セルのいずれかが上り方向ユーザデータの受信に成功した場合に、上り方向ユーザデータの送信電力の減少を無線端末に指示する。一方で、無線制御装置は、各セルの全てが上り方向ユーザデータの受信に失敗した場合に、上り方向ユーザデータの送信電力の増大を無線端末に指示する。これによって、上り方向ユーザデータの送信電力が過大となることが抑制され、各セルにおける干渉電力が抑制されている。
一方で、上述した第2技術においても、各セルにおける干渉電力の抑制は重要である。しかしながら、第2技術では、無線制御装置が上り方向ユーザデータの送信電力を増減させる送信電力制御が有効ではない。具体的には、第2技術では、基地局が無線リソースの割り当てなどを行うことによって、遅延時間の短縮が図られているが、無線制御装置による送信電力制御では遅延時間が大きい。従って、第2技術では、無線制御装置による送信電力制御が適用されていない。
一方で、第2技術では、非サービングセルは、他セルをサービングセルとして用いる無線端末にRG(減少コマンド)を送信することによって、非サービングセルで生じる干渉電力を減少させることが可能である。
しかしながら、非サービングセルが送信するRG(減少コマンド)によって、他セルをサービングセルとして用いる無線端末に割り当てられた伝送速度(SG)が過剰に減少してしまうケースが考えられる。また、伝送速度(SG)が過剰に低下した場合に、サービングセルが送信するAG又はRG(増加コマンド)によって、無線端末に割り当てられた伝送速度(SG)が再び増加することも考えられる。
さらに、伝送速度(SG)の増減が頻繁に生じることによって、サービングセルにおける総受信電力(RTWP;Received Total Wideband Power)が目標総受信電力の近傍で頻繁に増減するケースが生じる可能性がある。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、上り方向ユーザデータの伝送速度の増減が頻繁に生じることを抑制しながら、非サービングセルで生じる干渉電力を抑制することを可能とする無線通信システム、無線通信方法及び基地局を提供することを目的とする。
一の特徴では、無線通信システムは、上り方向ユーザデータの伝送速度を直接的に指定するための絶対伝送速度制御データ及び前記上り方向ユーザデータの伝送速度を相対的に指定するための相対伝送速度制御データを無線端末に送信するサービングセルと、前記絶対伝送速度制御データを送信せずに前記相対伝送速度制御データを前記無線端末に送信する非サービングセルとを含む。前記非サービングセルは、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データの送信間隔を制御する制御部(RG制御部133)を有する。
かかる特徴によれば、制御部は、上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する相対伝送速度制御データの送信間隔を制御する。従って、非サービングセルが送信する相対伝送速度制御データ(減少コマンド)によって、上り方向ユーザデータの伝送速度の増減が頻繁に生じることが抑制される。なお、相対伝送速度制御データ(減少コマンド)の送信によって、非サービングセルで生じる干渉電力が抑制されることは勿論である。
上述した一の特徴において、前記非サービングセルは、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データを送信してから経過した時間である経過時間を計時するガードカウンタ(カウンタ132に設けられたガードカウンタ)を有する。前記制御部は、前記ガードカウンタによって計時される前記経過時間が所定非送信時間(ガード閾値)となるまで、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データの送信を規制する。
上述した一の特徴において、前記制御部は、前記上り方向ユーザデータに割り当てられた優先度に応じて、前記送信間隔を制御する。
上述した一の特徴において、前記制御部は、前記優先度が第1優先度である場合における前記送信間隔が、前記優先度が前記第1優先度よりも低い第2優先度である場合における前記送信間隔よりも長くなるように、前記送信間隔を制御する。
上述した一の特徴において、前記非サービングセルは、自セルにおける受信電力が所定条件を満たした状態の継続時間を計時するトリガカウンタ(カウンタ132に設けられたトリガカウンタ)を有する。前記制御部は、トリガカウンタによって計時される継続時間が所定保留時間(トリガ閾値)となるまで、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データの送信を保留する。
上述した一の特徴において、前記所定条件は、他セルを前記サービングセルとして用いる無線端末から受信するデータの受信電力が所定干渉電力以上であるという条件である。
上述した一の特徴において、前記所定条件は、自セルにおける総受信電力と目標受信電力との差分が所定範囲内であるという条件である。
一の特徴では、無線通信方法において、上り方向ユーザデータの伝送速度を直接的に指定するための絶対伝送速度制御データ及び前記上り方向ユーザデータの伝送速度を相対的に指定するための相対伝送速度制御データをサービングセルが無線端末に送信し、前記絶対伝送速度制御データを送信せずに前記相対伝送速度制御データを非サービングセルが前記無線端末に送信する。無線通信方法は、前記非サービングセルが、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データの送信間隔を制御するステップを含む。
一の特徴では、上り方向ユーザデータの伝送速度を直接的に指定するための絶対伝送速度制御データ及び前記上り方向ユーザデータの伝送速度を相対的に指定するための相対伝送速度制御データを無線端末に送信するサービングセルと、前記絶対伝送速度制御データを送信せずに前記相対伝送速度制御データを前記無線端末に送信する非サービングセルとを含む無線通信システムにおいて、基地局は、前記非サービングセルを有する、前記非サービングセルは、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データの送信間隔を制御する制御部を有する。
本発明によれば、上り方向ユーザデータの伝送速度の増減が頻繁に生じることを抑制しながら、非サービングセルで生じる干渉電力を抑制することを可能とする無線通信システム、無線通信方法及び基地局を提供することができる。
以下において、本発明の実施形態に係る無線通信システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
(無線通信システムの構成)
以下において、第1実施形態に係る無線通信システムの構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る無線通信システムを示す図である。図1に示すように、無線通信システムは、無線端末10と、基地局100とを有する。
無線端末10は、上り方向ユーザデータを基地局100に送信する。具体的には、無線端末10は、無線制御装置が無線リソースの割り当てなどを行う枠組みにおいて、個別物理データチャネル(DPDCH;Dedicated Physical Data Channel)を介して上り方向ユーザデータを基地局100に送信する。なお、無線制御装置が無線リソースの割り当てなどを行う枠組みは、R99(Release99)などと称されることもある。
無線端末10は、基地局100が無線リソースの割り当てなどを行う枠組みにおいて、エンハンスド個別物理データチャネル(E−DPDCH;Enhanced Dedicated Physical Data Channel)を介して上り方向ユーザデータを基地局100に送信する。なお、基地局100が無線リソースの割り当てなどを行う枠組みは、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、EUL(Enhanced Uplink)などと称されることもある。
ここで、上り方向ユーザデータは、1TTI(Transmission Time Interval)、すなわち、プロセス(HARQ process)単位でブロック化される。各ブロック(MAC−e PDU)は、無線端末10に割り当てられたプロセス(以下、アクティブプロセス)を用いて送信される。
また、所定数のプロセス(プロセス#1〜プロセス#n)は、1サイクル(HARQ RTT)を構成しており、サイクル単位で繰り返される。なお、1サイクルに含まれるプロセス数は、TTI長に応じて定められている。例えば、TTI長が2msである場合には、1サイクル内に含まれるプロセス数は“8”である。TTI長が10msである場合には、1サイクル内に含まれるプロセス数は“4”である。
なお、無線端末10は、DPDCHやE−DPDCHなどのデータチャネルを介して上り方向ユーザデータを送信するだけではなくて、DPCCH(Dedicated Physical Control Channel)やE−DPCCH(Enhanced Dedicated Physical Control Channel)などを介して上り方向制御データを送信する。
基地局100は、複数のセル(セルA〜セルD)を有しており、各セルは、自セルに在圏する無線端末10と通信を行う。各セルは、サービングセルとして機能するケースと非サービングセルとして機能するケースとがある。
なお、「セル」は、基本的に、無線端末10と通信を行う機能を示す用語として用いることに留意すべきである。また、「セル」は、無線端末10が在圏するエリアを示す用語として用いる場合もあることに留意すべきである。
例えば、図1において、セルAに設けられたEULスケジューラの指示に従って無線端末10が通信を行っているケース(すなわち、セルAからE−AGCHを介して受信するAGに従って通信を行っているケース)について考える。このようなケースでは、セルAは、無線端末10にとってサービングセルであり、セルB〜セルDは、無線端末10にとって非サービングセルである。一方で、無線端末10は、セルAにとってサービング端末であり、セルB〜セルDにとって非サービング端末である。
基地局100は、DPDCHやE−DPDCHなどのデータチャネルを介して上り方向ユーザデータを無線端末10から受信する。一方、基地局100は、E−DPDCHを介して送信される上り方向ユーザデータの伝送速度を制御するための制御データを無線端末10に送信する。なお、制御データは、伝送速度を直接的に指定するための絶対伝送速度制御データ(AG;Absolute Grant)、伝送速度を相対的に指定するための相対伝送速度制御データ(RG;Relative Grant)を含む。
ここで、無線端末10は、送信電力比と伝送速度とを対応付けるテーブルを有している。送信電力比は、E−DPDCHの送信電力とDPCCHの送信電力との比(E−DPDCH/DPCCH)である。伝送速度は、TBS;Transport Block Sizeによって表される。
以下においては、無線端末10に許容される送信電力比をSG(Serving Grant)と称する。なお、送信電力比と伝送速度とは1対1で対応付けられているため、SG(Serving Grant)は、無線端末10に許容される送信電力比を示す用語だけではなく、無線端末10に許容される伝送速度を示す用語として考えてもよい。
絶対伝送速度制御データ(AG)は、無線端末10に許容される送信電力比(E−DPDCH/DPCCH)を直接的に指定するデータ(Index)である(3GPP TS25.212 Ver.7.5.0 4.10.1A.1 “Information field mapping of the Absolute Grant Value”を参照)。
このように、絶対伝送速度制御データ(AG)は、現在の伝送速度に依拠せずに、伝送速度の値を直接的に指示するコマンドである。
相対伝送速度制御データ(RG)は、無線端末10に許容される送信電力比(E−DPDCH/DPCCH)を相対的に指定するデータ(“Up”、“Down”、“Hold”)である(3GPP TS25.321 Ver.7.5.0 9.2.5.2.1 “Relative Grants”を参照)。
このように、相対伝送速度制御データ(RG)は、現在の伝送速度を相対的に制御するコマンドである。具体的には、現在の伝送速度の増加を指示する増加コマンド“Up”、現在の伝送速度の維持を指示する維持コマンド“Hold”、現在の伝送速度の減少を指示する減少コマンド“Down”を含む。なお、増加コマンドは、所定増加幅の増加を指示するコマンドであり、減少コマンドは、所定減少幅の減少を指示するコマンドである。所定増加幅は、所定減少幅と同じであってもよく、所定減少幅よりも小さくてもよい。
無線端末10は、基地局100から受信したAG又はRGに応じてSGを更新する(3GPP TS25.321 Ver.7.5.0 11.8.1.3 “Serving Grant Update”を参照)。続いて、無線端末10は、送信電力比と伝送速度とを対応付けるテーブルを参照して、SGに対応する伝送速度(すなわち、TBS)を決定する(3GPP TS25.321 Ver.7.5.0 11.8.1.4 “E−TFC Selection”を参照)。
基地局100は、絶対伝送速度制御チャネル(E−AGCH;E−DCH Absolute Grant Channel)を介してAGを無線端末に送信する。基地局100は、相対伝送速度制御チャネル(E−RGCH;E−DCH Relative Grant Channel)を介してRGを無線端末に送信する。
例えば、サービングセル(ここでは、セルA)は、E−AGCHを介してAGを無線端末に送信し、E−RGCHを介してRGを無線端末に送信する。一方で、非サービングセル(ここでは、セルB)は、E−AGCHを介してAGを無線端末に送信せずに、E−RGCHを介してRGを無線端末に送信する。
なお、図1では、説明を簡略化するために、R99で用いられるチャネル(DPDCHやDPCCHなど)が省略されているに過ぎないことに留意すべきである。
また、実際には、各セルに多数の無線端末10が存在していることに留意すべきである。例えば、セルB〜セルDにとってサービング端末である無線端末10が存在している。すなわち、セルAにとって非サービング端末である無線端末10が存在している。一方で、セルAにとってサービング端末である無線端末10が図1に示す無線端末10以外にも存在している。すなわち、セルB〜セルDにとって非サービング端末である無線端末10が図1に示す無線端末10以外にも存在している。
なお、無線端末10がサービングセルとして用いるセルは、1セルに限定されるものではなく、複数セルであってもよいことに留意すべきである。
(基地局の構成)
以下において、第1実施形態に係る基地局の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る基地局100を示すブロック図である。
図2に示すように、基地局100は、通信部110と、セルA機能部120と、セルB機能部130と、セルC機能部140と、セルD機能部150とを有する。
通信部110は、セルA〜セルD内に在圏する無線端末10と通信を行う。具体的には、通信部110は、DPDCHやE−DPDCHなどのデータチャネルを介して上り方向ユーザデータを無線端末10から受信する。通信部110は、DPCCHやE−DPCCHなどの制御チャネルを介して上り方向制御データを無線端末10から受信する。一方で、通信部110は、E−AGCHやE−RGCHなどの制御チャネルを介して制御データ(AGやRG)を無線端末10に送信する。
なお、通信部110は、基地局100を管理する上位局(無線制御装置や交換機など)とも通信を行う。
セルA機能部120は、セルAに在圏する無線端末10にとってサービングセルとして機能する。一方で、セルA機能部120は、セルB〜セルDに在圏する無線端末10にとって非サービングセルとして機能する。
セルB機能部130は、セルBに在圏する無線端末10にとってサービングセルとして機能する。一方で、セルB機能部130は、セルA、セルC及びセルDに在圏する無線端末10にとって非サービングセルとして機能する。
セルC機能部140は、セルCに在圏する無線端末10にとってサービングセルとして機能する。一方で、セルC機能部140は、セルA、セルB及びセルDに在圏する無線端末10にとって非サービングセルとして機能する。
セルD機能部150は、セルDに在圏する無線端末10にとってサービングセルとして機能する。一方で、セルD機能部150は、セルA〜セルCに在圏する無線端末10にとって非サービングセルとして機能する。
なお、非サービングセルとして機能するセルの詳細については後述する(図3を参照)。同様に、サービングセルとして機能するセルの詳細については後述する(図5を参照)。また、第1実施形態では、セルB(セルB機能部130)が非サービングセルとして機能するケース、セルA(セルA機能部120)がサービングセルとして機能するケースについて例示する。
(非サービングセルとして機能するセルの構成)
以下において、第1実施形態に係る非サービングセルとして機能するセルの構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る非サービングセルとして機能するセルB(セルB機能部130)を示すブロック図である。上述したように、セルB機能部130(セルB)は、セルA、セルC又はセルDに在圏する無線端末10(すなわち、セルA、セルC又はセルDをサービングセルとして用いる無線端末10)に対して非サービングセルとして機能する。
図3に示すように、非サービングセルとして機能するセルB機能部130は、干渉測定部131と、カウンタ132と、RG制御部133とを有する。
干渉測定部131は、セルBに在圏する無線端末10(サービング端末)から受信する各種データの受信電力、及び、セルB以外の他セルに在圏する無線端末10(非サービング端末)から受信する各種データの干渉電力を測定する。セルB以外の他セルは、セルA、セルC及びセルDだけではなくて、基地局100に隣接する他の基地局が有するセルを含む。
具体的には、図4に示すように、干渉測定部131は、雑音電力、受信電力(R99)、干渉電力(R99)、受信電力(サービング)及び干渉電力(非サービング)を測定する。
受信電力(R99)は、セルBに在圏する無線端末10からDPDCHを介して受信する上り方向ユーザデータの受信電力である。干渉電力(R99)は、セルB以外の他セルに在圏する無線端末10からDPDCHを介して受信する上り方向ユーザデータの受信電力である。
受信電力(サービング)は、セルBに在圏する無線端末10(サービング端末)からE−DPDCHを介して受信する上り方向ユーザデータの受信電力である。干渉電力(非サービング)は、セルB以外の他セルに在圏する無線端末10(非サービング端末)からE−DPDCHを介して受信する上り方向ユーザデータの受信電力である。
カウンタ132は、ガードカウンタとトリガカウンタとを含む。ガードカウンタは、セルB以外の他セルをサービングセルとして用いる無線端末10(非サービング端末)にRGを送信してから経過した時間である経過時間をカウントする。トリガカウンタは、セルBにおける受信電力が所定条件を満たす状態の継続時間をカウントする。
具体的には、ガードカウンタは、サブフレーム周期(2msec)毎にカウントアップされるカウンタである。ガードカウンタのカウント値は、非サービング端末にRGを送信した際にリセットされる。ガードカウンタのカウント値は、サブフレーム間で引き継がれる。なお、ガードカウンタは、セル毎に設けられており、経過時間をセル毎にカウントする。
トリガカウンタは、サブフレーム周期(2msec)毎にカウントアップされるカウンタである。トリガカウンタのカウント値は、セルBにおける受信電力が所定条件を満たさなくなった際にリセットされる。トリガカウンタのカウント値は、サブフレーム間で引き継がれる。
ここで、所定条件とは、(1)“RTWP閾値≧目標RTWP−測定RTWP”、(2)“所定干渉電力≦干渉電力(非サービング)”である。
総受信電力(RTWP;Received Total Wideband Power)は、雑音電力、受信電力(R99)、干渉電力(R99)、受信電力(サービング)及び干渉電力(非サービング)の合計である。目標RTWPは、セルにおいて目標とされるRTWPである。測定RTWPは、セルにおいて測定されたRTWPである。RTWP閾値は、測定RTWPが目標RTWPの近傍であるか否かを判定するための閾値である。
RG制御部133は、他セルをサービングセルとして用いる無線端末10(非サービング端末)からE−DPDCHを介して受信する上り方向ユーザデータの減少を指示するRGの送信間隔を制御する。具体的には、RG制御部133は、以下に示す動作を行う。
第1に、RG制御部133は、セルBにおける受信電力が所定条件を満たすか否かを判定する。具体的には、RG制御部133は、“RTWP閾値≧目標RTWP−測定RTWP”が満たされているか否かを判定する。RG制御部133は、“所定干渉電力≦干渉電力(非サービング)”が満たされているか否かを判定する。
ここで、所定干渉閾値は、予め定められた固定値であってもよく、受信電力(サービング)と干渉電力(非サービング)との比率によって定められる値であってもよい。
例えば、所定干渉閾値を“Th”、干渉電力(非サービング)を“I”、受信電力(サービング)を“S”で表したケースについて考える。
このようなケースにおいて、所定干渉閾値“Th”が予め定められた値である場合には、RG制御部133は、“I”が“Th”を超えているか否かを判定する。
所定干渉閾値“Th”が“I/S”で定められた値である場合には、RG制御部133は、“I”が“Th×S”を超えているか否かを判定する。逆に、所定干渉閾値“Th”が“S/I”で定められた値である場合には、RG制御部133は、“I”が“S/Th”を超えているか否かを判定する。
所定干渉閾値“Th”が“I/S+I”で定められた値である場合には、RG制御部133は、“I”が“Th×(S+I)”を超えているか否かを判定する。逆に、所定干渉閾値“Th”が“S+I/I”で定められた値である場合には、RG制御部133は、“I”が“(S+I)/Th”を超えているか否かを判定する。
第2に、RG制御部133は、ガードカウンタのカウント値がガード閾値よりも小さいか否かを判定する。ガード閾値は、他セルをサービングセルとして用いる無線端末10(非サービング端末)にRGを連続的に送信すべきではない時間(所定非送信時間)を定める閾値である。
第3に、RG制御部133は、トリガカウンタのカウント値がトリガ閾値よりも小さいか否かを判定する。トリガ閾値は、上述した所定条件が満たされた場合に、他セルをサービングセルとして用いる無線端末10(非サービング端末)に対するRGの送信を保留する時間(所定保留時間)を定める閾値である。
第4に、RG制御部133は、ガードカウンタのカウント値がガード閾値よりも大きく、トリガカウンタのカウント値がトリガ閾値よりも大きい場合に、他セルをサービングセルとして用いる無線端末10(非サービング端末)に対して、E−RGCHを介してRGを送信する。なお、RGは、維持コマンド“Hold”又は減少コマンド“Down”である。上述したように、減少コマンド“Down”は、所定減少幅の減少を指示するコマンドである。なお、RG制御部133は、増加コマンド“Up”を非サービング端末に送信しないことに留意すべきである。
(サービングセルとして機能するセルの構成)
以下において、第1実施形態に係るサービングセルとして機能するセルの構成について、図面を参照しながら説明する。図5は、第1実施形態に係るサービングセルとして機能するセルA(セルA機能部120)を示すブロック図である。上述したように、セルA機能部120(セルA)は、セルAに在圏する無線端末10(すなわち、セルAをサービングセルとして用いる無線端末10)に対してサービングセルとして機能する。
図5に示すように、サービングセルとして機能するセルA機能部120は、セルAをサービングセルとして用いる無線端末10に対する無線リソースの割り当てなどを行うスケジューリング部120aを有する。
スケジューリング部120aは、AG制御部121と、RG制御部122と、再送制御部123と、送信スロット割当部124とを有する。スケジューリング部120aは、MAC−e(Media Access Control Enhanced)層で動作する。
AG制御部121は、セルAをサービングセルとして用いる無線端末10(サービング端末)に対して、E−AGCHを介してAGを送信する。なお、AGは、現在の伝送速度に依拠せずに、伝送速度の値を直接的に指示するコマンドである。
RG制御部122は、セルAをサービングセルとして用いる無線端末10(サービング端末)に対して、E−RGCHを介してRGを送信する。なお、RGは、増加コマンド“Up”、維持コマンド“Hold”、減少コマンド“Down”である。上述したように、増加コマンド“Up”は、所定増加幅の増加を指示するコマンドであり、減少コマンド“Down”は、所定減少幅の減少を指示するコマンドである。
再送制御部123は、上り方向ユーザデータに誤りが生じているか否かをブロック毎に判定する。続いて、再送制御部123は、誤りを有するブロック(以下、誤りブロック)の再送を無線端末10に要求する。再送制御技術は、無線端末10から初めて送信されたブロック(以下、送信ブロック)と無線端末10から再送されたブロック(以下、再送ブロック)とを合成するHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)技術である。
送信スロット割当部124は、E−DPDCHを介して送信する上り方向ユーザデータ(ブロック)の送信に用いる送信スロット(すなわち、TTI)を無線端末10に割り当てる。なお、無線端末10は、送信スロット割当部124によって割り当てられた送信スロットで送信ブロックや再送ブロックを基地局100に送信する。
(非サービングセルとして機能するセルの動作)
以下において、第1実施形態に係る非サービングセルとして機能するセルの動作について、図面を参照しながら説明する。図6は、第1実施形態に係る非サービングセルとして機能するセルB(セルB機能部130)の動作を示すフロー図である。なお、図6に示す動作は、サブフレーム周期(2msec)毎に繰り返されることに留意すべきである。
図6に示すように、ステップ10において、セルB機能部130は、ガードカウンタのカウントアップを行う。
ステップ11において、セルB機能部130は、目標RTWP−測定RTWPがRTWP閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、セルB機能部130は、“RTWP閾値≧目標RTWP−測定RTWP”が満たされているか否かを判定する。
セルB機能部130は、目標RTWP−測定RTWPがRTWP閾値よりも大きい場合、すなわち、“RTWP閾値≧目標RTWP−測定RTWP”が満たされていない場合には、ステップ18の処理に移る。一方で、セルB機能部130は、目標RTWP−測定RTWPがRTWP閾値よりも大きくない場合、すなわち、“RTWP閾値≧目標RTWP−測定RTWP”が満たされている場合には、ステップ12の処理に移る。
ステップ12において、セルB機能部130は、干渉電力(非サービング)が所定干渉閾値よりも小さいか否かを判定する。すなわち、セルB機能部130は、“所定干渉電力≦干渉電力(非サービング)”が満たされているか否かを判定する。
セルB機能部130は、干渉電力(非サービング)が所定干渉閾値よりも小さい場合、すなわち、“所定干渉電力≦干渉電力(非サービング)”が満たされていない場合には、ステップ18の処理に移る。一方で、セルB機能部130は、干渉電力(非サービング)が所定干渉閾値よりも小さくない場合、すなわち、“所定干渉電力≦干渉電力(非サービング)”が満たされている場合には、ステップ13の処理に移る。
ステップ13において、セルB機能部130は、トリガカウンタのカウントアップを行う。
ステップ14において、セルB機能部130は、トリガカウンタのカウント値がトリガ閾値よりも小さいか否かを判定する。セルB機能部130は、トリガカウンタのカウント値がトリガ閾値よりも小さい場合には、一連の処理を終了する。一方で、セルB機能部130は、トリガカウンタのカウント値がトリガ閾値よりも小さくない場合には、ステップ15の処理に移る。
ステップ15において、セルB機能部130は、ガードカウンタのカウント値がガード閾値よりも小さい場合には、一連の処理を終了する。一方で、セルB機能部130は、ガードカウンタのカウント値がガード閾値よりも小さくない場合には、ステップ16の処理に移る。
ステップ16において、セルB機能部130は、他セルをサービングセルとして用いる無線端末10(非サービング端末)に対して、E−RGCHを介してRGを送信する。
ステップ17において、セルB機能部130は、ガードカウンタをリセットする。ステップ18において、セルB機能部130は、トリガカウンタをリセットする。
(作用及び効果)
第1実施形態では、RG制御部133は、他セルをサービングセルとして用いる無線端末10に送信するRG(減少コマンド)の送信間隔を制御する。従って、非サービングセルが送信するRG(減少コマンド)によって、上り方向ユーザデータの伝送速度の増減が頻繁に生じることが抑制される。なお、RG(減少コマンド)の送信によって、非サービングセルで生じる干渉電力が抑制されることは勿論である。
具体的には、RG制御部133は、ガードカウンタのカウンタ値がガード閾値よりも小さい場合にRGの送信を規制する。従って、RGが連続的に送信されることによって、上り方向ユーザデータの増減が頻繁に生じることが抑制される。
RG制御部133は、トリガカウンタのカウンタ値がトリガ閾値よりも小さい場合にRGの送信を保留する。トリガカウンタは、セルBにおける受信電力が所定条件を満たす状態の継続時間をカウントする。所定条件は、(1)“RTWP閾値≧目標RTWP−測定RTWP”、(2)“所定干渉電力≦干渉電力(非サービング)”である。
すなわち、RG制御部133は、“RTWP閾値≧目標RTWP−測定RTWP”が満たされてすぐにRGの送信を行わずに、トリガカウンタのカウンタ値がトリガ閾値以上となるまでRGの送信を保留する。従って、測定RTWPが目標RTWPの近傍である場合に、RTWPが頻繁に増減することを抑制することができる。
RG制御部133は、“所定干渉電力≦干渉電力(非サービング)”が満たされてすぐにRGの送信を行わずに、トリガカウンタのカウンタ値がトリガ閾値以上となるまでRGの送信を保留する。従って、干渉電力(非サービング)が所定干渉電力以上となったことに起因して、RGの送信が頻繁に生じることを抑制することができる。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。
上述した第1実施形態では特に触れていないが、第2実施形態では、非サービングセルとして機能するセルB機能部130は、上り方向ユーザデータ(無線リンク)に割り当てられた優先度クラス(Priority Class)に応じて、他セルをサービングセルとして用いる無線端末10に送信するRGの送信間隔を制御する。
(非サービングセルとして機能するセルの構成)
以下において、第2実施形態に係る非サービングセルとして機能するセルの構成について、図面を参照しながら説明する。図7は、第2実施形態に係る非サービングセルとして機能するセルB(セルB機能部130)を示すブロック図である。なお、図7では、上述した図3と同様の構成について同様の符号を付していることに留意すべきである。
図7に示すように、非サービングセルとして機能するセルB機能部130は、図3に示した構成に加えて、記憶部134を有する。
記憶部134は、図8に示すRG送信対象順位テーブルを記憶する。RG送信対象順位テーブルでは、図8に示すように、“グループNo.”と、“優先度クラス”と、“判定値”と、“無線リンクの有無”とが対応付けられている。
“グループNo.”は、RGの送信対象とすべき無線リンクを検索する順位(検索順位)毎に分類されたグループを識別する番号である。後述するように、RGの送信対象とすべき無線リンクはグループ毎に検索される。
具体的には、各無線リンクは、グループ#1〜グループ#nに分類されている。グループNo.が小さいグループの検索順位は、グループNo.が大きいグループの検索順位よりも高い。
なお、RGの送信対象とすべき無線リンクを検索するグループ(ターゲットグループ)は、ターゲットグループ数に応じて、グループNo.が小さい順に選択される。ターゲットグループ数は、同一の他セルをサービングセルとして用いる無線端末10にRGを送信した回数が最大送信回数(例えば、3回)となった際に更新される。
“優先度クラス(Priority Class)”は、上り方向ユーザデータ(無線リンク)に割り当てられた優先度である。第2実施形態では、優先度クラスの種類は、クラス0〜クラス15の16種類である。ここでは、優先度クラスの値が大きくなるほど、上り方向ユーザデータ(無線リンク)の優先度が高い。
“判定値”は、優先度クラスがグループに含まれるか否かを示す値である。“TRUE”は、優先度クラスがグループに含まれることを示す。“FALSE”は、優先度クラスがグループに含まれないことを示す。例えば、グループ#1を例に挙げると、クラス0及びクラス1は、グループ#1に含まれており、クラス15は、グループ#1に含まれていない。
ここでは、優先度クラスが低い無線リンク(上り方向ユーザデータ)に対応するRGの送信頻度が、優先度クラスが高い無線リンクに対応するRGの送信頻度よりも高くなるように、各グループに含まれる優先度クラスが設定されている。具体的には、グループNo.が小さいグループには、優先度クラスが低い無線リンクが含まれており、グループNo.が大きいグループには、優先度クラスが高い無線リンクが含まれる。
但し、グループに含まれる優先度クラスは任意に設定することが可能であることは勿論である。
“無線リンクの有無”は、セルBを非サービングセルとして用いる無線端末10(非サービング端末)とセルBとの間に設定された無線リンクについて、各優先度クラスが割り当てられた無線リンクが存在するか否かを示している。“無”は、各優先度クラスが割り当てられた無線リンクが存在しないことを示す。“有”は、各優先度クラスが割り当てられた無線リンクが存在することを示す。
なお、“優先度クラス”や“判定値”は、予め設定される設定値である。“無線リンクの有無”は、TTI周期、サブフレーム周期又は任意の周期で更新される測定値である。
RG制御部133は、RG送信対象順位テーブルを参照して、RGの送信対象とすべき無線リンクを検索する。具体的には、RG制御部133は、ターゲットグループ数に相当するターゲットグループをグループNo.が小さい順に選択する。続いて、RG制御部133は、ターゲットグループに含まれる優先度クラスを有する無線リンクに対応するRGの送信を決定する。
なお、RG制御部133は、同一の他セルをサービングセルとして用いる無線端末10にRGを送信した回数が最大送信回数(例えば、3回)となった際に、ターゲットグループ数に“1”を加算する。
ここで、ターゲットグループ数に“1”が加算された場合に、ターゲットグループは、グループNo.が小さい順に再び選択される。すなわち、グループNo.が小さいグループは、ターゲットグループとして選択される頻度が高い。従って、グループNo.が小さいグループに含まれる優先度クラスを有する無線リンクに対応するRGの送信頻度も高い。
また、上述したように、グループNo.が小さいグループには、優先度クラスが低い無線リンクが含まれており、グループNo.が大きいグループには、優先度クラスが高い無線リンクが含まれる。従って、優先度クラスが低い無線リンクに対応するRGの送信頻度は、優先度クラスが高い無線リンクに対応するRGの送信頻度よりも高い。
このように、RG制御部133は、上り方向ユーザデータ(無線リンク)に割り当てられた優先度クラスに応じて、他セルをサービングセルとして用いる無線端末10に送信するRGの送信間隔(送信頻度)を制御する。
具体的には、RG制御部133は、優先度クラスが高い無線リンクに対応するRGの送信間隔が、優先度クラスが低い無線リンクに対応するRGの送信間隔よりも長くなるように、RGの送信間隔を制御する。
(非サービングセルとして機能するセルの動作)
以下において、第2実施形態に係る非サービングセルとして機能するセルの動作について、図面を参照しながら説明する。図9は、第2実施形態に係る非サービングセルとして機能するセルB(セルB機能部130)の動作を示すフロー図である。なお、図9の動作は、図6に示したステップ16の処理の詳細である。
図9に示すように、ステップ21において、セルB機能部130は、ターゲットグループ数をセットする。上述したように、同一の他セルをサービングセルとして用いる無線端末10にRGを送信した回数が最大送信回数(例えば、3回)となった際に、ターゲットグループ数に“1”が加算される。
なお、第2実施形態では、上述したように、ターゲットグループは、グループNo.が小さい順に選択される。例えば、ターゲットグループ数が“2”である場合には、ターゲットグループは、グループ#1及びグループ#2である。
ステップ22a〜ステップ22bにおいて、セルB機能部130は、RG送信対象順位テーブル内において、RGの送信対象とすべき無線リンクの有無をターゲットグループ毎に検索する処理を行う。なお、ターゲットグループは、ステップ21でセットされたターゲットグループ数に応じて選択される。
ステップ23において、セルB機能部130は、検索対象のターゲットグループ(gi)をセットする。例えば、ターゲットグループ(gi)の初期値は、ステップ21でセットされたターゲットグループ数である。
ステップ24において、セルB機能部130は、検索対象の優先度クラス(c)をセットする。例えば、優先度クラス(c)の初期値は“0”である。
ステップ25a〜ステップ25bにおいて、セルB機能部130は、ターゲットグループ(gi)内において、RGの送信対象とすべき無線リンクの有無を優先度クラス毎に検索する処理を行う。
ステップ26において、セルB機能部130は、優先度クラス(c)がターゲットグループ(gi)に含まれるか否かを判定する。具体的には、セルB機能部130は、ターゲットグループ(gi)において優先度クラス(c)に対応付けられた判定値が“TRUE”であるか否かを判定する。セルB機能部130は、判定値が“TRUE”である場合には、ステップ27の処理に移る。一方で、セルB機能部130は、判定値が“FALSE”である場合には、ステップ29の処理に移る。
ステップ27において、セルB機能部130は、ターゲットグループ(gi)において優先度クラス(c)を有する無線リンクの有無を判定する。セルB機能部130は、無線リンクがある場合には、ステップ28の処理に移る。一方で、セルB機能部130は、無線リンクがない場合には、ステップ29の処理に移る。
ステップ28において、セルB機能部130は、ターゲットグループ(gi)において優先度クラス(c)を有する無線リンクを設定している無線端末10にRGを送信する。具体的には、セルB機能部130は、当該無線リンクに対応する上り方向ユーザデータの減少を指示するRGを、他セルをサービングセルとして用いる無線端末10に送信する。
ステップ29において、セルB機能部130は、優先度クラス(c)を更新する。例えば、セルB機能部130は、優先度クラス(c)に“1”を加算する。
ステップ30において、セルB機能部130は、ターゲットグループ(gi)を更新する。例えば、セルB機能部130は、ターゲットグループ(gi)から“1”を減算する。
このように、ループ#1において、ターゲットグループ(gi)内に含まれる優先度クラス(c)を有する無線リンクが検索され、当該無線リンクを設定している無線端末10にRGが送信される。また、ターゲットグループ(gi)の初期値としては、ターゲットグループ数がセットされる。ターゲットグループ(gi)として選択され得るグループは、ターゲットグループ数の増加に応じて、グループ#1から順に増加する。
従って、グループNo.が小さいグループに含まれる優先度クラス(判定値が“TRUE”である優先度クラス)を有する無線リンクを設定している無線端末10にRGが送信される機会が増大する。
(作用及び効果)
第2実施形態では、RG制御部133は、上り方向ユーザデータ(無線リンク)に割り当てられた優先度クラスに応じて、他セルをサービングセルとして用いる無線端末10に送信するRGの送信間隔(送信頻度)を制御する。具体的には、優先度クラスが低い無線リンクに対応するRGの送信間隔は、優先度クラスが高い無線リンクに対応するRGの送信間隔よりも長い。
従って、優先度クラスが高い無線リンク(上り方向ユーザデータ)の伝送速度の減少を抑制しながら、非サービングセルとして機能するセルBで生じる干渉電力を抑制することができる。
なお、上述した背景技術では、非サービングセルが送信するRGを無線端末が受信する頻度は、無線端末に割り当てられる優先度(Priority Class)によらず同程度であることに留意すべきである。すなわち、優先度が高い無線端末が非サービングセルからRGを受信する頻度は、優先度が低い無線端末が非サービングセルからRGを受信する頻度と同程度である。
これに対して、第2実施形態では、非サービングセルがRGを送信する頻度が優先度に応じて制御されるため、優先度が低い無線端末に比べて、優先度が高い無線端末のSGが減少する頻度を小さくすることができる。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第3実施形態との相違点について主として説明する。
上述した第1実施形態では、サービングセル及び非サービングセルが同一の基地局に設けられているケースについて説明した。これに対して、第3実施形態では、サービングセル及び非サービングセルが異なる基地局に設けられている。
(無線通信システムの構成)
以下において、第3実施形態に係る無線通信システムの構成について、図面を参照しながら説明する。図10は、第3実施形態に係る無線通信システムを示す図である。
図10に示すように、無線通信システムは、無線端末10と、複数の基地局100(基地局100a及び基地局100b)と、無線制御装置200を有する。
基地局100aは、セルAを有しており、基地局100bは、セルBを有している。例えば、基地局100aに設けられたセルAは、無線端末10がサービングセルとして用いるセルである。一方で、基地局100bに設けられたセルBは、無線端末10が非サービングセルとして用いるセルである。
このように、サービングセル及び非サービングセルが異なる基地局に設けられていても、第1実施形態又は第2実施形態で説明したRGの送信間隔の制御が適用可能である。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、ガードカウンタは、経過時間をカウントアップするように構成されるが、これに限定されるものではない。具体的には、ガードカウンタは、所定非送信時間(ガード閾値)から経過時間をカウントダウンするように構成されていてもよい。
同様に、トリガカウンタは、継続時間をカウントアップするように構成されるが、これに限定されるものではない。具体的には、トリガカウンタは、所定保留時間(トリガ閾値)から継続時間をカウントダウンするように構成されていてもよい。
第1実施形態に係る無線通信システムを示す図である。 第1実施形態に係る基地局100を示すブロック図である。 第1実施形態に係る非サービングセルとして機能するセルを示すブロック図である。 第1実施形態に係る受信電力について説明するための図である。 第1実施形態に係るサービングセルとして機能するセルを示すブロック図である。 第1実施形態に係る非サービングセルとして機能するセルの動作を示すフロー図である。 第2実施形態に係る非サービングセルとして機能するセルを示すブロック図である。 第2実施形態に係るRG送信対象順位テーブルの一例を示す図である。 第2実施形態に係る非サービングセルとして機能するセルの動作を示すフロー図である。 第3実施形態に係る無線通信システムを示す図である。
符号の説明
無線端末10、基地局100、通信部110、セルA機能部120、スケジューリング部120a、AG制御部121、RG制御部122、再送制御部123、送信スロット割当部124、セルB機能部130、干渉測定部131、カウンタ132、RG制御部133、記憶部134、セルC機能部140、セルD機能部150、無線制御装置200

Claims (7)

  1. 上り方向ユーザデータの伝送速度を直接的に指定するための絶対伝送速度制御データ及び前記上り方向ユーザデータの伝送速度を相対的に指定するための相対伝送速度制御データを無線端末に送信するサービングセルと、前記絶対伝送速度制御データを送信せずに前記相対伝送速度制御データを無線端末に送信する非サービングセルとを含む無線通信システムであって、
    前記非サービングセルは、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データを送信する間隔である送信間隔を制御する制御部を有し、
    前記非サービングセルは、自セルにおける受信電力が所定条件を満たした状態の継続時間を計時するトリガカウンタを有しており、
    前記制御部は、トリガカウンタによって計時される継続時間が所定保留時間となるまで、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データの送信を保留し、
    前記所定条件は、他セルを前記サービングセルとして用いる無線端末から受信するデータの受信電力が所定干渉電力以上であるという条件であることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記非サービングセルは、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データを送信してから経過した時間である経過時間を計時するガードカウンタを有しており、
    前記制御部は、前記ガードカウンタによって計時される前記経過時間が所定非送信時間となるまで、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データの送信を規制することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記制御部は、前記上り方向ユーザデータに割り当てられた優先度に応じて、前記送信間隔を制御することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記制御部は、前記優先度が第1優先度である場合における前記送信間隔が、前記優先度が前記第1優先度よりも低い第2優先度である場合における前記送信間隔よりも長くなるように、前記送信間隔を制御することを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記所定条件は、自セルにおける総受信電力と目標受信電力との差分が所定範囲内であるという条件であることを特徴とする請求項に記載の無線通信システム。
  6. 上り方向ユーザデータの伝送速度を直接的に指定するための絶対伝送速度制御データ及び前記上り方向ユーザデータの伝送速度を相対的に指定するための相対伝送速度制御データをサービングセルが無線端末に送信し、前記絶対伝送速度制御データを送信せずに前記相対伝送速度制御データを非サービングセルが前記無線端末に送信する無線通信方法であって、
    前記非サービングセルが、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データの送信間隔を制御するステップを含み、
    前記非サービングセルは、自セルにおける受信電力が所定条件を満たした状態の継続時間を計時するトリガカウンタを有しており、
    前記制御するステップでは、トリガカウンタによって計時される継続時間が所定保留時間となるまで、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データの送信を保留し、
    前記所定条件は、他セルを前記サービングセルとして用いる無線端末から受信するデータの受信電力が所定干渉電力以上であるという条件であることを特徴とする無線通信方法。
  7. 上り方向ユーザデータの伝送速度を直接的に指定するための絶対伝送速度制御データ及び前記上り方向ユーザデータの伝送速度を相対的に指定するための相対伝送速度制御データを無線端末に送信するサービングセルと、前記絶対伝送速度制御データを送信せずに前記相対伝送速度制御データを前記無線端末に送信する非サービングセルとを含む無線通信システムにおいて、前記非サービングセルを有する基地局であって、
    前記非サービングセルは、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データの送信間隔を制御する制御部を有し、
    前記非サービングセルは、自セルにおける受信電力が所定条件を満たした状態の継続時間を計時するトリガカウンタを有しており、
    前記制御部は、トリガカウンタによって計時される継続時間が所定保留時間となるまで、前記上り方向ユーザデータの伝送速度の減少を指示する前記相対伝送速度制御データの送信を保留し、
    前記所定条件は、他セルを前記サービングセルとして用いる無線端末から受信するデータの受信電力が所定干渉電力以上であるという条件であることを特徴とする基地局。
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