JP5093021B2 - シールリングの組み付け方法 - Google Patents
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Description
特許文献2に記載の方法に用いられる装置では、シリンダヘッドカバーへの組み付け形状となるように造形されたシールリング(ガスケット)を、その形状に維持して仮定着するための補助枠が設けられている。そして、シリンダヘッドカバーに対するシールリングの組み付け時には、シールリングを補助枠の挿入溝に挿入して仮定着した状態で、補助枠がシリンダヘッドカバーに向かって接近移動されることにより、シールリングがシリンダヘッドカバーの環状溝内に圧入組み付けされる。
まず、特許文献1に記載されたシールリングにおいては、シールリングの他の部分より弾性硬度のある複数の突部が設けられるばかりでなく、その突部に金属製のスペーサが埋設されているため、シールリングの製造が困難で、製造コストが高い。しかも、突部がシリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間において挟持されることにより、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとがフローティング構造になるため、ボルトにより締め付けられる部分を除いて、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間のシール性が低下するおそれがある。
さらに、特許文献3に記載の装置では、シールリングを可動ガイドピンの移動により複数の固定ガイドピンと可動ガイドピンとの間で挟持して、所定の形状に拡開して保持するようになっている。このため、可動ガイドピンとシールリングとが相対移動する。言い換えれば、可動ガイドピンがシールリングの周面上をその延長方向に沿って相対移動する。従って、シールリングが単純なリング形状である場合は問題が少ないが、シールリングが凹凸部を有する複雑な形状である場合には、そのシールリングを均等に拡開させて所定の形状に保持することが困難である。このような場合は、シールリングをシリンダヘッドカバーの環状溝に対して組み付けることが難しい。
以下に、この発明の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、この実施形態のシールリング11は、耐熱性及び耐油性を有するゴム等の高分子弾性材料により、図1から理解されるように、円弧状の凹凸部分を有する複雑な形状に形成されている。図3〜図5において断面して示すように、シールリング11は、幅広(図3の左右方向寸法)のシール部11aと、そのシール部11aよりも薄い肉厚(図3の左右方向寸法)の取付部11bとを有している。前記シール部11aの端面にはシール面11cが形成されている。シールリング11のシール部11aの内周縁には複数の突片12が所定間隔おきに形成され、それらの突片12には位置決め孔13が透設されている。
図7〜図9に示すように、組み付け治具としての基台21の上面中央部には、固定型22が固定されている。固定型22の外周面には、シールリング11のシール部11aの内周面形状と対応する形状の保持面22aが形成されている。その固定型22の保持面22aに近接するように、基台21上には位置決め手段としての複数の位置決めピン23がシールリング11の突片12の位置決め孔13と同じ間隔をおいて突設されている。そして、図7及び図9に鎖線で示すように、前記各位置決め孔13を位置決めピン23にそれぞれ嵌合させることにより、シールリング11が固定型22の外周の保持面22aと対応する所定の位置に位置決めされる。
さて、図7に示す状態では、各可動型24が固定型22の外周から離間した位置に配置されるとともに、第1補助型27及び第2補助型30が固定型22及び可動型24の端縁から突出しない後退位置に配置されている。この状態において、図11(a)に示すように、作業者により、シールリング11の内周面が固定型22の外周の保持面22aと対応するように、基台21上に同シールリング11がセットされる。そして、図7及び図9に鎖線で示すように、シールリング11のシール部11aにおける複数の突片12の位置決め孔13が位置決めピン23に挿通されることにより、シールリング11が固定型22の外周の保持面22aと対応する位置に位置決め保持される。
(1) シールリング11の内周縁に複数の突片12が設けられ、それらの突片12には位置決め孔13が形成されている。そして、シール組み付け装置によりシールリング11をシリンダヘッドカバー16の環状溝17に組み付ける際には、各突片12上の位置決め孔13を組み付け治具としての基台21上の位置決めピン23に挿通することにより、シールリング11を基台21上の所定位置に位置決め配置することができる。従って、このシールリング11をシリンダヘッドカバー16の環状溝17に対して円滑かつ正確に装着することが可能となる。
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第2実施形態においては、図13〜図15に示すように、シールリング111が環状のシール部111aと取付部111bとから構成され、シール部111aの端面にはシール面111cが形成されている。また、この第2実施形態においては、複数の突片112がシールリング111のシール部111aの外周縁に間隔をおいて形成され、それらの突片112には位置決め孔113が透設されている。
図16及び図17に示すように、この第2実施形態のシール組み付け装置では、前記第1実施形態とは逆に、固定型122がシールリング111の外周側に、可動型124がシールリング111の内周側に配置されるように構成されている。すなわち、組み付け治具としての基台121の上面外周部には環状の固定型122が固定され、その内周面にはシールリング111の外周面形状に対応する形状の保持面122aが形成されている。固定型122の保持面122aに近接するように、基台121上には複数の位置決めピン123が突設されている。そして、図16及び図17に鎖線で示すように、前記シールリング111の各位置決め孔113を位置決めピン123にそれぞれ嵌合させることにより、シールリング111が固定型122の内周の保持面122aと対応する所定の位置に位置決めされる。
図16及び図17に示すように、前記固定型122の保持面122aに近接して、基台121の下方位置には複数の押し込みピン133が基台121の孔を通って上下方向へ移動可能に支持されている。各押し込みピン133は、前記第1実施形態の場合と同様に、軸線方向に沿って分割された2つの分割片133a,133bから構成され、それらの分割片133a,133b間にはエア噴出路134が形成されている。
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記シリンダヘッドカバー16のピン19及びシリンダヘッドカバー116のピン119A,119Bをシリンダヘッドカバー16,116に代えてシリンダヘッド18,118に設けること。
Claims (4)
- シリンダヘッドカバーに組み付けられ、シリンダヘッドカバーがシリンダヘッド上に装着された状態で、そのシリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間に介在されるシールリングであって、
環状のシール部の内周縁または外周縁に突片を形成し、各突片には、シリンダヘッドカバーに対するシールリングを組み付けるための治具の位置決め用のピンと、シリンダヘッドカバーまたはシリンダヘッドに設けられたピンとに嵌合可能な孔を形成したシールリングの組み付け方法において、
前記突片の孔をシールリング組み付け用治具のピンに嵌合した状態でそのシールリングを位置決めし、その位置決め状態でシールリングをシリンダヘッドカバーに組み付け、その後、そのシリンダヘッドカバーをシリンダヘッドに組み付けるとともに、前記突片の孔をシリンダヘッドカバーまたはシリンダヘッドのピンに嵌合することを特徴とするシールリングの組み付け方法。 - シールリングの内周面または外周面の一方を固定型の保持面に保持して、そのシールリングを位置決めし、次いで、シールリングの内周面または外周面の他方と対応する形状の保持面が形成された複数の可動型を固定型の方向に移動させて、前記両型間にシールリングを保持し、その状態で、シールリングを押し込みピンによりシリンダヘッドカバーの凹部内に押し込むことを特徴とする請求項1に記載のシールリングの組み付け方法。
- 前記押し込みピンによる押し込みに際して押し込みピンの先端からエアを噴出させる請求項2に記載のシールリングの組み付け方法。
- 前記押し込みピンをその軸線方向に沿って2分割し、シールリングの押し込み終了に際して、一方の分割片がシールリングに接合した状態で他方の分割片をシールリングとの接合位置から後退させ、次いで、その他方の分割片をシールリングに再度接合させるとともに、一方の分割片をシールリングとの接合位置から後退させ、そして、他方の分割片をシールリングとの接合位置から後退させることを特徴とする請求項2または3に記載のシールリングの組み付け方法。
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