JP5099105B2 - ファクシミリドライバプログラム、及びファクシミリシステム - Google Patents

ファクシミリドライバプログラム、及びファクシミリシステム Download PDF

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Description

本発明は、ファクシミリドライバプログラム、及びファクシミリシステムに関する。
従来、情報処理装置から発呼要求を受信すると、その発呼要求に付加されている利用者の識別情報と予め登録されている識別情報とに基づいて当該利用者が正当か否かを判断し、正当な利用者以外はファクシミリ通信が行えないように利用制限するファクシミリ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−232567号公報
しかしながら、従来の利用制限によると、発呼要求に付加されている利用者の識別情報と予め登録されている識別情報とに基づいて当該利用者が正当か否かを判断する機能を有するファクシミリ装置を用いなければならず、汎用性に欠けるものであった。
本発明は上記問題点を解決するものであり、汎用性の高い利用制限を実現するファクシミリドライバプログラム、及びファクシミリシステムを提供することを目的とする。
第1の発明は、ファクシミリドライバプログラムであって、クライアント装置からファクシミリコマンドを受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段によりファクシミリコマンドを受信すると、ファクシミリ装置との通信を許可するか否かを、予め取り決められている条件に基づいて判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段により通信を許可すると判断されると、前記第1の受信手段により受信したファクシミリコマンドを前記ファクシミリ装置に転送する転送手段としてコンピュータを機能させる。
この発明によると、ファクシミリドライバプログラムによってファクシミリ装置の利用制限をするので、利用制限のための機能を有していないファクシミリ装置を用いて利用制限を実現することができる。
よってこの発明によると、汎用性の高い利用制限を実現できる。
第2の発明は、第1の発明のファクシミリドライバプログラムであって、前記コンピュータは、前記ファクシミリコマンドの送信元であって前記ファクシミリ装置との通信が許可されている送信元を示す送信元情報が登録されている記憶部を備えており、前記第1の受信手段によりファクシミリコマンドを受信すると、そのファクシミリコマンドを送信したクライアント装置から送信元情報を取得する取得手段としてコンピュータを機能させ、前記第1の判断手段は、前記取得手段により取得した送信元情報が前記記憶部に登録されているか否かを判定し、登録されている場合に通信を許可すると判断する。
この発明によると、ファクシミリ装置との通信を許可するか否かを送信元情報に基づいて判断できる。
第3の発明は、第2の発明のファクシミリドライバプログラムであって、前記記憶部に前記送信元情報を登録する登録手段として前記コンピュータを機能させる。
この発明によると、ファクシミリ装置との通信を許可する送信元の送信元情報を登録できる。
第4の発明は、第2又は第3の発明のファクシミリドライバプログラムであって、前記クライアント装置は、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステムの下でファクシミリアプリケーションプログラムとを実行するものであり、前記取得手段は、前記オペレーティングシステムから前記ファクシミリアプリケーションプログラムに関する情報を前記送信元情報として取得する。
ATコマンドなどの一般に用いられているファクシミリコマンドは送信元を示す送信元情報が付加されるようには構成されておらず、そのため一般の多くのファクシミリアプリケーションプログラムはファクシミリドライバプログラムに送信元情報を送信する機能を有していない。
この発明によると、ファクシミリコマンドの送信元を示す送信元情報をオペレーティングシステムから取得するので、ファクシミリドライバプログラムに送信元情報を送信する機能を有していない一般の多くのファクシミリアプリケーションプログラムを用いて利用制限を実現できる。
よってこの発明によると、より汎用性の高い利用制限を実現できる。
第5の発明は、第4の発明のファクシミリドライバプログラムであって、前記送信元情報は、前記ファクシミリアプリケーションプログラムを起動したユーザのユーザ識別情報である。
この発明によると、ユーザの単位で利用制限できる。
第6の発明は、第4の発明のファクシミリドライバプログラムであって、前記送信元情報は、前記ファクシミリアプリケーションプログラムのプログラム名である。
この発明によると、ファクシミリアプリケーションプログラムの単位で利用制限できる。
第7の発明は、第1〜第6のいずれかの発明のファクシミリドライバプログラムであって、前記第1の判断手段は、前記ファクシミリコマンドの種類毎に前記ファクシミリ装置との通信を許可するか否かを判断する。
この発明によると、ファクシミリコマンドの種類毎にファクシミリ装置との通信を許可するか否かを判断することにより、よりきめ細かく利用制限できる。
第8の発明は、第1〜第7のいずれかの発明のファクシミリドライバプログラムであって、前記ファクシミリ装置から着信通知を受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段により着信通知を受信すると、前記クライアント装置に着信通知を転送するか否かを、予め取り決められている条件に基づいて判断する第2の判断手段として機能させ、前記転送手段は、前記第2の判断手段により着信通知を転送すると判断されると、前記クライアント装置に着信通知を転送する。
この発明によると、着信通知を転送すると判断されなかった場合はクライアント装置に着信通知を転送しないので、ファクシミリ装置との通信が許可されていないクライアント装置に無用な着信通知を行わないようにすることができる。
第9の発明は、第8の発明のファクシミリドライバプログラムであって、前記転送手段は、前記クライアント装置が複数ある場合、いずれの前記クライアント装置に着信通知を転送するかを、予め決められている優先順位に基づいて決定する。
この発明によると、ファクシミリ装置との通信が許可されているクライアント装置が複数ある場合に、着信通知を転送するクライアント装置を適切に決定できる。
第10の発明は、ファクシミリシステムであって、ファクシミリ装置と、クライアント装置と、前記クライアント装置と前記ファクシミリ装置との間で通信を中継するコンピュータとを備え、前記コンピュータは、前記クライアント装置からファクシミリコマンドを受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段によりファクシミリコマンドを受信すると、前記ファクシミリ装置との通信を許可するか否かを、予め取り決められている条件に基づいて判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段により通信を許可すると判断されると、前記第1の受信手段により受信したファクシミリコマンドを前記ファクシミリ装置に転送する転送手段とを有する。
この発明によると、汎用性の高い利用制限を実現できる。
本発明によれば、汎用性の高い利用制限を実現できる。
本発明の実施形態1に係るファクシミリシステムの模式図。 FAXドライバのプログラム構成を示すブロック図。 FAX送信のシーケンスチャート。 FAX受信の概要を説明するためのシーケンスチャート。 FAXアプリケーションにFAX着信を通知するシーケンスチャート。 FAXモデムにFAX受信を要求するシーケンスチャート。 書き込み要求を受信した場合の判断の流れを示すフローチャート。 読み込み要求を受信した場合の判断の流れを示すフローチャート。 パーミッション判定の流れを示すフローチャート。 本発明の実施形態2に係るパーミッション判定の流れを示すフローチャート。 本発明の実施形態3に係る読み込み要求を受信した場合の判断の流れを示すフローチャート。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図9によって説明する。
(1)ファクシミリシステムの構成
図1は、本発明の実施形態1に係るファクシミリシステム1の構成を示す模式図である。ファクシミリシステム1は、クライアントコンピュータ10と複合機20とで構成されている。本実施形態ではクライアントコンピュータ10がクライアント装置とコンピュータとを兼ねている場合を例に説明する。また、本実施形態ではファクシミリをFAXと略す。
(1−1)クライアントコンピュータの電気的構成
クライアントコンピュータ10(クライアント装置、コンピュータの一例)は、CPU11、ROM12、RAM13、記憶部14、表示部15、操作部16、USBインタフェース(USB I/F)17などを備えて構成されている。
CPU11(第1の受信手段、第1の判断手段、転送手段、取得手段の一例)は、ROM12及び記憶部14に記憶されている各種のプログラムを実行することによりクライアントコンピュータ10の各部を制御する。ROM12はCPU11が実行するための各種のプログラムやデータなどを記憶している。RAM13はCPU11が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
記憶部14は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体を用いて各種のプログラムやデータを記憶する外部記憶装置である。記憶部14にはオペレーティングシステム(OS)、FAXアプリケーション(ファクシミリアプリケーションプログラムの一例)、FAXドライバ(ファクシミリドライバプログラムの一例)、パーミッションデータベース(パーミッションDB)などが記憶されている。本実施形態ではOSとしてLinux(登録商標)を使用している。なお、OSはLinuxに限られるものではなく、他のOSであってもよい。
表示部15は、CRTや液晶ディスプレイなどの表示装置で構成されている。
操作部16(登録手段の一例)は、マウスやキーボードなどの入力装置で構成されている。
USBインタフェース17(第2の受信手段の一例)は、USBケーブルを介して複合機20と接続される。
本実施形態では、複数のユーザが1台のクライアントコンピュータ10でFAXアプリケーションを利用する場合を想定している。この場合、各ユーザはそれぞれクライアントコンピュータ10の置かれている場所まで行って直接ログインして利用してもよいし、他のコンピュータから通信ネットワーク経由でクライアントコンピュータ10にリモートログインして利用してもよい。
パーミッションDBは、ATコマンド(ファクシミリコマンドの一例)の送信元であって複合機20との通信が許可されている送信元を示す送信元情報が登録されているデータベースである。送信元とは、ATコマンドを送信したユーザ、ユーザが属するグループ、あるいはFAXアプリケーションをいう。つまり、クライアントコンピュータ10は1台であっても、ATコマンドの送信元は必ずしも同じであるとは限らない。
パーミッションDBには、ユーザ、ユーザが属するグループ、あるいはFAXアプリケーションなどの単位ごとに、通信の可否(FAX送信の可否、及びFAX受信の可否)が設定されている。以下その単位(ユーザ、グループ、FAXアプリケーションなど)を単に送信元と称する。
クライアントコンピュータ10の管理者は操作部16を操作することによりパーミッションDBに送信元情報の登録、及び通信の可否の設定を行うことができる。
(1−2)複合機の電気的構成
複合機20(ファクシミリ装置の一例)は、FAX送受信機能、プリント機能、スキャン機能、コピー機能などを有している。複合機20は、制御部21、ファクシミリ部22、プリンタ部23、スキャナ部24、操作部25、USBインタフェース(USB I/F)26などを備えて構成されている。
制御部21は、CPU、ROM、RAMなどで構成されている。CPUはROMに記憶されている各種のプログラムを実行することにより複合機20の各部を制御する。ROMはCPUが実行するための各種のプログラムやデータなどを記憶している。RAMはCPUが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
ファクシミリ部22は、FAXモデム22A、FAXデータ記憶部22Bを備えて構成されており、電話回線に接続されている。ファクシミリ部22は受信したFAXデータをプリンタ部23にて印刷、ならびにスキャナ部24にて読み取った画像をFAX送信する機能を有する。
さらに、ファクシミリ部22は、PC−FAX送受信の機能をも有する。これはクライアントコンピュータ10が、USBインタフェース26を介して直にFAXモデム22Aをアクセスすることにより行われる。このPC10とFAXモデム22Aとのデータのやり取りは公知のATコマンドを用いて行われる。
なお、受信したFAXデータをクライアントコンピュータ10に送信する際には、FAXデータは一旦FAXデータ記憶部22Bに蓄積され、電話回線が接続断された後にクライアントコンピュータ10にRINGが送られる点が、通常のFAXモデムと異なる。
本実施形態の構成にあっては、相手側のFAX装置より受信したFAXデータを、クライアントコンピュータ10が受信拒否することがありうる。しかし上記のように受信したFAXデータを一旦FAXデータ記憶部22Bに蓄積させた後にクライアントコンピュータ10に送信する複合機20に本発明を適用した場合には、クライアントコンピュータ10が受信拒否をした場合にも相手側のFAX装置は既にFAXデータの送信を終了しているので、クライアントコンピュータ10が受信拒否してもFAXデータの再送信を強いることがないといった利点がある。
プリンタ部23は、レーザー方式、LED方式、インクジェット方式などによって紙などの被記録媒体に画像を形成する。
スキャナ部24は、CPUによる制御の下で紙などの原稿に形成されている画像をリニアイメージセンサにより読み取って画像データを生成する。
操作部25は、利用者が複合機20を操作するための各種の操作ボタンや、各種の情報を表示するためのディスプレイなどを備えている。
USBインタフェース26は、USBケーブルを介してクライアントコンピュータ10と接続される。
(2)FAXドライバのプログラム構成
図2は、FAXドライバ30のプログラム構成を示すブロック図である。FAXドライバ30は、FAXアプリケーション40とFAXモデム22Aとの間で通信を中継するプログラムであり、ドライバR/W要求処理プログラム31、ATコマンド監視プログラム32、RING監視プログラム33、USB−FAXパイプ監視デーモンプログラム34などからなる。このFAXパイプ監視デーモンプログラム34以外の部分は、Linuxのカーネルドライバとして構成される。バッファ1及びバッファ2はRAM13上に確保されているバッファ領域である。
ドライバR/W要求処理プログラム31は、FAXアプリケーション40から書き込み要求、及び読み込み要求を受信するプログラムである。書き込み要求、及び読み込み要求については後述する。ドライバR/W要求処理プログラム31は、書き込み要求を受信した場合はATコマンド監視プログラム32に書き込み要求を転送し、読み込み要求を受信した場合はRING監視プログラム33に読み込み要求を転送する。
ATコマンド監視プログラム32は、FAXアプリケーション40からデータの書き込み要求を受信した場合に、そのデータをバッファ1に書き込むプログラムである。バッファ1に書き込まれるデータは、FAXモデム22Aに送信する各種のATコマンドや、他のFAX装置に送信するFAXデータなどである。ATコマンド監視プログラム32はその際、要求された書き込みデータを監視し、そのデータに応じて制御を変える。この処理は後述する。
RING監視プログラム33は、FAXアプリケーション40から読み込み要求を受信した場合に、バッファ2に書き込まれているデータを、読み込み要求を送信したFAXアプリケーション40に送信するプログラムである。バッファ2に書き込まれるデータは、FAXモデム22Aに送信したATコマンドに対するFAXモデム22Aからの応答コード(リザルトコード)や、他のFAX装置から受信したFAXデータ、エラー情報などである。このRING監視プログラム33はバッファ2から読み込まれたデータを監視し、そのデータに応じて制御を変える。その処理は後述する。
また、図2では省略しているが、FAXドライバ30は、USB−FAXパイプ監視デーモンプログラム34から読み込み要求を受信するとバッファ1に書き込まれているデータをUSB−FAX監視デーモン34に送信し、USB−FAX監視デーモン34から書き込み要求を受信するとバッファ2にデータを書き込むプログラムも備えている。
USB−FAXパイプ監視デーモンプログラム34(USB−FAX監視デーモン)は、USBインタフェースを監視し、FAXドライバ30とFAXモデム22Aとの間で通信を中継するプログラムである。USB−FAX監視デーモン34を設けたのは、USB規格はUSBインタフェース側からアプリケーション側に自主的にデータを送信するようには構成されておらず、FAXドライバ30側からUSBインタフェース17を監視する必要があるからである。
なお、例えば複合機20とのインタフェースにRS−232Cを用いる場合には、USB−FAXパイプ監視デーモンプログラムのような監視プログラムは不要である。
(3)FAX送信、FAX受信、及び自動着信設定
(3−1)FAX送信のシーケンス
図3は、FAX送信のシーケンスチャートである。便宜上、図3ではUSB−FAX監視デーモン34をFAXドライバ30とは別プログラムとして示している。
FAXアプリケーション40は、利用者によりFAX送信が指示されると、FAXドライバ30にダイヤル番号を付与したコマンド(ATDコマンド)の書き込み要求を送信する。FAXアプリケーション40は、ATDコマンドの書き込み要求を送信した後、一定時間間隔でFAXドライバ30に読み込み要求を送信する。
FAXドライバ30は、FAXアプリケーション40からATDコマンドの書き込み要求を受信すると、FAXモデム22Aとの通信を許可するか否かを、その書き込み要求の送信元に応じて判断する(パーミッション判定。予め取り決められている条件に基づいて判断する一例)。この判断については後述する。
通信を許可しないと判断した場合、FAXドライバ30はバッファ2にエラーを示すリザルトコードを書き込む。FAXドライバ30はエラーをバッファ2に書き込んだ後にFAXアプリケーション40から読み込み要求を受信すると、読み込み要求の返答として、バッファ2に書き込まれているエラーをFAXアプリケーション40に送信する。
このようにATDコマンドは実際にはFAXモデム22Aには送られないが、FAXアプリケーション40はFAXモデム22AがATDコマンドに対してエラーを返したと判断する。従ってFAXアプリケーション40は通常のエラー(たとえば回線非接続)と同様のエラー処理が行われる。すなわちFAXアプリケーション40は、FAXドライバ30の何ら特別な処理を行うことはなく、汎用のものが利用できる。
一方、通信を許可すると判断した場合、FAXドライバ30はバッファ1にATDコマンドを書き込む。
USB−FAX監視デーモン34は、FAXドライバ30に対して一定時間間隔で読み込み要求を送信している。FAXドライバ30は、USB−FAX監視デーモン34から読み込み要求を受信すると、読み込み要求の返答として、バッファ1に書き込まれているATDコマンドをUSB−FAX監視デーモン34に送信する。
USB−FAX監視デーモン34は、ATDコマンドを受信すると、USBインタフェース17を介してFAXモデム22AにそのATDコマンドの書き込み要求を送信する。
USB−FAX監視デーモン34は、FAXモデム22Aに対しても一定時間間隔で読み込み要求を送信している。USB−FAX監視デーモン34は、読み込み要求の返答としてFAXモデム22AからFAX送信可/不可のいずれかを表すリザルトコードを受信すると、FAXドライバ30にリザルトコードの書き込み要求を送信する。
FAXドライバ30は、USB−FAX監視デーモン34からリザルトコードの書き込み要求を受信すると、そのリザルトコードをバッファ2に書き込む。FAXドライバ30は、リザルトコードをバッファ2に書き込んだ後にFAXアプリケーション40から読み込み要求を受信すると、読み込み要求の返答として、バッファ2に書き込まれているリザルトコードをFAXアプリケーション40に送信する。
FAXアプリケーション40は、受信したリザルトコードがFAX送信可を表すものであるか否かを判定する。FAXアプリケーション40は、リザルトコードがFAX送信可を表すものである場合はFAXデータの書き込み要求をFAXドライバ30に送信し、このFAXデータがFAXモデム22Aまで送信され、FAXモデム22Aにより外部のFAX装置にFAX送信される。一方、リザルトコードがFAX送信不可を表すものである場合は、FAXアプリケーション40は送信処理を終了する。
(3−2)FAX受信
始めに、FAX受信の概要について説明する。
図4は、FAX受信の概要を説明するためのシーケンスチャートである。ここでは理解を容易にするためUSB−FAX監視デーモン34は省略している。
FAXモデム22Aは、他のFAX装置から電話回線を介して接続要求を受信すると、回線を接続してFAXデータを受信し、受信したFAXデータをFAXデータ記憶部22Bに蓄積する。FAXモデム22Aは受信が完了すると回線を接続断する。
回線を接続断した後の処理は、FAXモデム22Aに対して自動着信をしないという設定がされている場合と、自動着信をするという設定がされている場合とで異なる。
a)自動着信をしないという設定がされている場合
図4は自動着信をしないという設定がされている場合のシーケンスである。回線を接続断すると、FAXモデム22AはFAXアプリケーション40に着信通知(RING)を送信することによってFAX着信を通知する。
FAXアプリケーション40は、RINGを受信すると、FAXモデム22Aに強制着信コマンド(ATAコマンド)を送信する。なお、FAXアプリケーション40のユーザがFAX着信に対して応答しないと判断した場合はこのコマンドは送信されない。
FAXモデム22Aは、FAXアプリケーション40からATAコマンドを受信すると、FAXデータ記憶部22Bに蓄積しているFAXデータをFAXアプリケーション40に送信する。
b)自動着信をするという設定がされている場合
回線を接続断すると、FAXモデム22Aは予め指定された回数のRINGを送信したのち、クライアントコンピュータ10からATAコマンドが来ない場合は自動的にFAXアプリケーション40にFAXデータを送信する。
(3−2−1)FAX着信のシーケンス
図5は、FAXモデム22AからFAXアプリケーション40にFAX着信(RING)を通知するシーケンスチャートである。
FAXモデム22Aは、回線を接続断した後にUSB−FAX監視デーモン34から読み込み要求を受信すると、USB−FAX監視デーモン34にRINGを送信する。
USB−FAX監視デーモン34は、FAXモデム22AからRINGを受信すると、FAXドライバ30にRINGの書き込み要求を送信する。
FAXドライバ30は、RINGの書き込み要求を受信すると、RINGをバッファ2に書き込む。そして、FAXドライバ30はFAXアプリケーション40から読み込み要求を受信すると、RINGを転送するか否かを、その読み込み要求の送信元に応じて判断する。この判断については後述する。
RINGを転送すると判断した場合、FAXドライバ30はバッファ2に書き込まれているRINGをFAXアプリケーション40に送信する。
一方、RINGを転送しないと判断した場合、FAXドライバ30はバッファ2からRINGを削除する。
(3−2−2)FAX受信のシーケンス
図6は、FAX着信を通知されたFAXアプリケーション40がFAXモデム22AにFAX受信を要求するシーケンスチャートである。
FAXアプリケーション40は、RINGを受信すると、FAXドライバ30に強制着信コマンド(ATAコマンド)を送信する。FAXアプリケーション40からFAXモデム22AにATAコマンドを送信する流れはATDコマンドの場合と実質的に同一であるので説明は省略する。
FAXモデム22Aは、ATAコマンドを受信すると、FAXデータ記憶部22Bに蓄積しているFAXデータをUSB−FAX監視デーモン34に送信する。
USB−FAX監視デーモン34は、FAXモデム22AからFAXデータを受信すると、FAXドライバ30にFAXデータの書き込み要求を送信する。
FAXドライバ30は、FAXデータの書き込み要求を受信すると、FAXデータをバッファ2に書き込む。そして、FAXドライバ30はFAXアプリケーション40から読み込み要求を受信すると、その読み込み要求に応答して、バッファ2に書き込まれているFAXデータをFAXアプリケーション40に送信する。
(3−3)自動着信設定
自動着信の設定は、FAXモデム22AにATS0コマンドを送信することによって行うことができる。ATSn=xはn番目のレジスタにxという設定値を設定するというコマンドである。n=0は自動着信の設定値が格納されるレジスタである。x=0は自動着信しないという設定値であり、x=0以外は自動着信するという設定値である。ユーザは、FAXモデム22Aが待機中のときであればいつでも自動着信の設定を行うことができる。
ATS0コマンドを送信するシーケンスはATDコマンドやATAコマンドを送信するシーケンスと実質的に同一である。
(4)FAXモデムとの通信を許可するか否かの判断
上述したように、FAXドライバ30は、FAXアプリケーション40から書き込み要求を受信した場合に、FAXアプリケーション40とFAXモデム22Aとの通信を許可するか否かを判断する。以下、その判断について説明する。
図7は、書き込み要求を受信した場合の判断の流れを示すフローチャートである。本処理は、ATコマンド監視プログラムを実行するCPU11によって実行される。本処理は、CPU11がFAXアプリケーション40又はUSB−FAX監視デーモン34から書き込み要求を受信すると開始される。
S101では、CPU11は、受信した書き込み要求がUSB−FAX監視デーモン34からの要求であるか否かを判定し、USB−FAX監視デーモン34からの要求である場合はS102に進み、そうでない場合(FAXアプリケーション40からの要求である場合)はS103に進む。
S102では、CPU11はUSB−FAX監視デーモン34から受信したデータ(RING、リザルトコード、FAXデータ)をバッファ2に書き込む。
S103では、CPU11は書き込み要求を送信した送信元を示す送信元情報を取得する。FAXドライバ30はLinuxのカーネルドライバであるので、そのカーネルドライバの呼び出し元の情報が、自動的に内部変数にセットされる。本実施形態ではその情報を送信元情報として利用している。
送信元情報とは、具体的には例えば、書き込み要求を送信したFAXアプリケーション40を起動したユーザのユーザID(ユーザ識別情報の一例)や、そのユーザが属するグループのグループIDなどである。
S104では、CPU11は記憶部14からパーミッションDBを読み込む。
S105では、CPU11は送信元情報に対してFAX送信、及びFAX受信が許可されているか否かをパーミッションDBを参照して判断する(パーミッション判定)。パーミッション判定については後述する。CPU11はFAX送信及びFAX受信がいずれも許可されていないと判断した場合はS106に進み、少なくとも一方が許可されていると判断した場合はS107に進む。
S106では、CPU11はバッファ2にエラーを書き込んで処理を終了する。
S107では、CPU11は書き込み要求によって書き込みの要求がされたデータが強制着信コマンド(ATAコマンド)であるか否かを判定し、ATAコマンドである場合はS108に進み、それ以外のデータである場合はS109に進む。
S108では、CPU11はS105においてFAX受信が許可されていると判断した場合はS113に進み、許可されていないと判断した場合はS106に進んでバッファ2にエラーを書き込む。
S109では、CPU11は書き込みの要求がされたデータが自動着信設定コマンド(ATS0コマンド)であるか否かを判定し、自動着信設定コマンドである場合はS110に進み、それ以外のデータである場合はS111に進む。
S110では、CPU11はS105においてFAX受信が許可されていると判断した場合はS113に進み、許可されていないと判断した場合はS106に進んでバッファ2にエラーを書き込む。
S111では、CPU11は書き込みの要求がされたデータがダイヤルコマンド(ATDコマンド)であるか否かを判定し、ATDコマンドである場合はS112に進み、それ以外のデータである場合はS113に進む。
S112では、CPU11はS105においてFAX送信が許可されていると判断した場合はS113に進み、許可されていないと判断した場合はS106に進んでバッファ2にエラーを書き込む。
S113では、CPU11はFAXアプリケーション40から送られたデータ(ATコマンド、FAXデータ)をバッファ1に書き込む。
ATコマンドには多くの種類があり、ATA、ATS0、及びATD以外のコマンドの場合は、FAX送信、又はFAX受信の少なくとも一方が許可されていれば、個別にパーミッション判定されることなくFAXモデム22Aに送信されることになる。
(5)RINGを転送するか否かの判断
上述したように、FAXドライバ30は、バッファ2にRINGが書き込まれているときにFAXアプリケーション40から読み込み要求を受信した場合に、RINGを転送するか否かを判断する。以下、その判断について説明する。
図8は、読み込み要求を受信した場合の判断の流れを示すフローチャートである。本処理は、RING監視プログラムを実行するCPU11によって実行される。本処理は、CPU11がFAXアプリケーション40、又はUSB−FAX監視デーモン34から読み込み要求を受信すると開始される。
S201では、CPU11は読み込み要求がUSB−FAX監視デーモン34からの要求であるか否かを判定し、USB−FAX監視デーモン34からの要求である場合はS202に進み、そうでない場合(FAXアプリケーション40からの要求である場合)はS204に進む。
S202では、CPU11はバッファ1に書き込まれているデータをUSB−FAX監視デーモン34に返す。
S203では、CPU11はバッファ1からデータを削除する。
S204では、CPU11はバッファ2からデータを読み込む。
S205では、CPU11はバッファ2から読み込まれたデータが空か否かを判定し、空の場合はS206に進み、データがある場合はS208に進む。
S206では、CPU11は読み込み要求を送信したFAXアプリケーション40に空データを返して処理を終了する。
S207では、CPU11は前述したS103と同様に送信元情報を取得する。
S208では、CPU11は記憶部14からパーミッションDBを読み込む。
S209では、CPU11はバッファ2から読み込んだデータがRINGであるか否かを判定し、RINGである場合はS210に進み、それ以外である場合はS213に進む。
S210では、CPU11はバッファ2にRINGを書き込んだ時から所定時間以上経過しているか否かを判定する。CPU11は、所定時間以上経過している場合はタイムアウトとしてS211に進み、経過していない場合はS212に進む。
S211では、CPU11はバッファ2からRINGを削除してS206に進む。バッファ2にRINGを書き込んだ時から所定時間以上経過している場合には、そのRINGは既に古く、FAXモデム22AはそのRINGに対する応答を待っていない可能性がある。そこで、本実施形態では、所定時間以上経過している場合には、バッファ2からRINGを削除する。
なお、バッファ2からRINGを削除した場合、FAXモデム22AがRINGに対する応答を待っている場合には再度FAXモデム22AからRINGが送信されてくることになる。
S212では、CPU11は送信元情報に対してFAX受信が許可されているか否かをパーミッションDBを参照して判断する(パーミッション判定)。パーミッション判定については後述する。CPU11は、FAX受信が許可されていると判断した場合はS213に進み、許可されていないと判断した場合はS206に進んで読み込み要求を送信したFAXアプリケーション40に空データを返す。これにより、RINGはFAXアプリケーション40に転送されないため、FAXアプリケーション40はRINGを検知できない。このためFAXアプリケーション40がRINGにともなう処理(ATAコマンドの送信等)を開始することがない。
またFAX受信が許可されていないと判断されたことにより空データを返しても、タイムアウトをしない限りRINGは削除されずに残る。このため、パーミッションDBに新たに受信許可された送信元情報が登録されると、その送信元からの読み込み要求に対しては、S212にてYESと判断される。
S213では、CPU11はバッファ2から読み込んだデータをFAXアプリケーション40に送信する。
S214では、CPU11はバッファ2からデータを削除する。
(6)パーミッション判定
パーミッション判定とは、送信元情報に対してFAX送信、及びFAX受信が許可されているか否かをパーミッションDBを参照して判断することをいう。
図9は、パーミッション判定の流れを示すフローチャートである。
S301では、CPU11はユーザID(ファクシミリアプリケーションプログラムに関する情報の一例)に対してパーミッション(FAX送受信の許可/不許可)が設定されているか否かを判定し、設定されている場合はユーザのパーミッション設定に従ってFAX送信、及びFAX受信の可否を判定する。
S302では、CPU11はグループID(ファクシミリアプリケーションプログラムに関する情報の一例)に対応してパーミッションが設定されているか否かを判定し、設定されている場合はFAXアプリケーション40を起動したユーザが属するグループのパーミッション設定に従ってFAX送信、及びFAX受信の可否を判定する。
S303では、CPU11はユーザがroot(特権)ユーザであるか否かを判定し、rootユーザの場合はFAX送信、及びFAX受信がいずれも許可されていると判定する。
S304では、CPU11はデフォルトのパーミッションが設定されているか否かを判定し、設定されている場合はデフォルトのパーミッション設定に従ってFAX送信、及びFAX受信の可否を判定する。デフォルトのパーミッションとは、全てのユーザに対して一律に適用されるパーミッションである。
一方、デフォルトのパーミッションが設定されていない場合は、CPU11は、送信許可、受信不許可と判定する。
(7)実施形態の効果
以上説明した本発明の実施形態1に係るFAXドライバ30によると、FAXドライバ30によってFAXモデム22Aの利用制限をするので、利用制限のための機能を有していないFAXモデム22Aを用いて利用制限を実現することができる。よってこのFAXドライバ30によると、汎用性の高い利用制限を実現できる。
更に、FAXドライバ30によると、パーミッションDBを参照することにより、FAXモデム22Aとの通信を行う送信元を制限することができる。
更に、FAXドライバ30によると、ATコマンドの送信元を示す送信元情報をOSから取得する。ATコマンドは送信元を示す送信元情報が付加されるようには構成されておらず、そのため一般の多くのFAXアプリケーション40はFAXドライバ30に送信元情報を送信する機能を有していない。このため、FAX装置にユーザーパーミッションの機能があったとしても、PC−FAX送受信ではその機能を使うことができなかった。しかしこのFAXドライバ30によると、ATコマンドの送信元を示す送信元情報をOSから取得するので、FAXドライバ30に送信元情報を送信する機能を有していない一般の多くのFAXアプリケーション40を用いて利用制限を実現できる。よってこのFAXドライバ30によると、より汎用性の高い利用制限を実現できる。
更に、FAXドライバ30によると、FAXアプリケーション40を実行するユーザのユーザIDを送信元情報として用いるので、ユーザの単位で利用制限できる。
更に、FAXドライバ30によると、ファクシミリコマンドの種類毎にFAXモデム22Aとの通信を許可するか否かを判断するので、よりきめ細かく利用制限できる。
更に、FAXドライバ30によると、FAX受信が許可されていないユーザが読み込み要求の送信元である場合には、例えバッファ2にRINGが書き込まれていてもその読み込み要求を送信したFAXアプリケーション40にRINGを転送しないので、FAX受信が許可されていないユーザに無用な着信通知を行わないようにすることができる。
また本実施形態ではFAX受信に関しては、FAX送受信を許可するか否かのパーミッションの判断の他に、RING送信を許可するか否かのパーミッションの判断も行っている。FAXアプリケーション40によっては、RINGの受信時にポップアップ画面などを表示部15に表示させ、FAX受信の可否をユーザに選択させるものもあるが、そのポップアップ画面自体を表示させないようにすることができる。従って、ユーザがポップアップ画面に対してFAX受信の許可を入力したにもかかわらず、パーミッション判定によりFAX受信がされないといった不具合が起こらない。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図10によって説明する。
実施形態2では、FAXアプリケーション40に関する情報として、FAXアプリケーション40のプログラム名を取得する。
実施形態2に係るパーミッションDBには、FAXアプリケーションのプログラム名の単位で通信の可否(FAX送信の可否、及びFAX受信の可否)が登録されている。
図10は、FAXアプリケーション40に対するパーミッション判定の流れを示すフローチャートである。図10に示すフローチャートは書き込み要求、及び読み込み要求に対して共通に適用される部分を示しており、図10に示すフローチャートに示されていない部分については、書き込み要求の場合は図7に示すフローチャートが適用され、読み込み要求の場合は図8に示すフローチャートが適用される。
S401では、CPU11は受信した書き込み要求/読み込み要求がUSB−FAX監視デーモン34からの要求であるか否かを判定し、USB−FAX監視デーモン34からの要求である場合はS402に進み、そうでない場合(FAXアプリケーション40からの要求である場合)はS403に進む。
S402では、CPU11はUSB−FAX監視デーモン34から送信された書き込み要求に応答してバッファ2にデータを書き込むか、又は送信された読み込み要求に応答してバッファ1に書き込まれているデータをUSB−FAX監視デーモン34に送信する。
S403では、CPU11はパーミッションDBから通信が許可されているFAXアプリケーション40のリスト(許可リスト)を取得する。
S404では、CPU11はOSからFAXドライバ30に書き込み要求/読み込み要求を送信したFAXアプリケーション40のプログラム名を取得し、取得したプログラム名が許可リストに登録されているか否かを判定する。
CPU11は、登録されている場合は通信が許可されているFAXアプリケーション40であると判定し、書き込み要求を受信した場合には図7のS103に進み、読み込み要求を受信した場合には図8のS204に進む。
一方、登録されていない場合は、CPU11は通信が許可されていないFAXアプリケーション40であると判定してS405に進む。
S405では、CPU11はバッファ2にエラーを書き込んで処理を終了する。
以上説明した本発明の実施形態2に係るFAXドライバ30によると、FAXアプリケーション40のプログラム名を送信元情報として用いるので、FAXアプリケーション40の単位で利用制限できる。
例えば、FAX送受信はログ管理される場合がある。このログ管理はFAXドライバ30によって行うこともできるし、FAXアプリケーション40によって行うこともできる。このFAXドライバ30によると、FAXアプリケーション40によってログ管理を行う場合に、共通の書き込み場所にログを書き込む機能を有しているFAXアプリケーション40のみ使用を許可することにより、ログを集中管理することができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図11によって説明する。
実施形態3では、RINGが3回目以内である場合には優先順位が1位であるユーザのみFAX受信でき、RINGが4回目以降である場合にはFAX受信が可能な全てのユーザのうち最初に読み込み要求を送信したユーザ(最初に読み込み要求を送信したFAXアプリケーション40)がFAX受信できる。
図11は、読み込み要求を受信した場合の判断の流れを示すフローチャートである。本処理は、RING監視プログラムを実行するCPU11によって実行される。本処理は、CPU11がFAXアプリケーション40、又はUSB−FAX監視デーモン34から読み込み要求を受信すると開始される。
S501では、CPU11は読み込み要求がUSB−FAX監視デーモン34からの要求であるか否かを判定し、USB−FAX監視デーモン34からの要求である場合はS202(図8)に進み、そうでない場合(FAXアプリケーション40からの要求である場合)はS502に進む。
S502では、CPU11はバッファ2からデータを読み込む。
S503では、CPU11はバッファ2から読み込まれたデータが空か否かを判定し、データがある場合はS504に進み、空の場合はS206(図8)に進む。
S504では、CPU11はバッファ2から読み込んだデータがRINGであるか否かを判定し、RINGである場合はS505に進み、それ以外である場合はS213(図8)に進む。
S505では、CPU11はRINGが何度目のRINGであるかを判定する。具体的には、FAXモデム22Aは回線を接続断するとFAXアプリケーション40に一連のRINGを送信し、FAXアプリケーション40から応答(ATAコマンド)がない場合は再度一連のRINGを送信する。この一連のRINGを再送する回数は予め決まっている。CPU11はこの一連のRINGを受信する毎にカウンタに1を加算することによって何回目のRINGであるかを計数する。このカウンタはFAXアプリケーション40がRINGに対して応答したとき及びタイムアウトしたときに0(零)にリセットされる。つまりFAXアプリケーション40によってRINGに応答されずに放置され、所定時間たった後にFAXモデム22Aから再度一連のRINGが送られる場合には、再度1からカウントする。
S506では、RINGの回数が3回目以内であるか否かを判定し、3回目以内の場合はS507に進み、4回目以上である場合はS510に進む。
S507では、CPU11は読み込み要求(本処理が実行されるきっかけとなった読み込み要求)を送信したユーザ(読み込み要求を送信したFAXアプリケーション40を起動したユーザ)に設定されている優先順位が1位であるか否かを判定し、1位である場合はS508に進み、1位以外である場合はS512に進む。
S508では、CPU11は読み込み要求を送信したFAXアプリケーション40にRINGを返す。
S509では、CPU11はバッファ2からRINGを削除する。
S510では、CPU11はバッファ2にRINGを書き込んだ時から所定時間以上経過しているか否かを判定し、経過していない場合はS511に進み、経過している場合はタイムアウトとしてS513に進む。
S511では、CPU11は読み込み要求を送信したユーザのパーミッション判定を行い、FAX受信が許可されているか否かを判定する。CPU11はFAX受信が許可されている場合はS508に進み、FAX受信が許可されていない場合はS512に進む。
S512では、CPU11は読み込み要求を送信したFAXアプリケーション40に空データを返して処理を終了する。
S513では、CPU11はバッファ2からRINGを削除する。
以上説明した本発明の実施形態3に係るFAXドライバ30によると、FAXモデム22Aとの通信が許可されているFAXアプリケーション40(クライアント装置)が複数ある場合、いずれのFAXアプリケーション40に着信通知を転送するかを、予め決められている優先順位に基づいて決定するので、FAXモデム22Aとの通信が許可されているFAXアプリケーション40が複数ある場合に、RINGを転送するFAXアプリケーション40を適切に決定できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では他のFAX装置から電話回線を介して接続要求を受信すると、回線を接続してFAXデータを受信し、受信したFAXデータをFAXデータ記憶部22Bに蓄積する場合を例に説明したが、他のFAX装置から接続要求を受信するとFAXアプリケーション40にRINGを送信し、ATAコマンドを受信した後に回線を接続する構成であってもよい。
(2)上記実施形態ではクライアントコンピュータ10がクライアント装置とコンピュータとを兼ねている場合を例に説明したが、コンピュータとクライアント装置とは別々に構成されていてもよい。
1・・・ファクシミリシステム
10・・・クライアントコンピュータ
11・・・CPU
14・・・記憶部
16・・・操作部
17・・・USBインタフェース
20・・・複合機
21・・・制御部
22・・・ファクシミリ部(FAXモデム)
26・・・USBインタフェース
30・・・ファクシミリドライバプログラム
31・・・ドライバR/W要求処理プログラム
32・・・ATコマンド監視プログラム
33・・・RING監視プログラム
34・・・USB−FAXパイプ監視デーモンプログラム
40・・・ファクシミリアプリケーションプログラム

Claims (8)

  1. ファクシミリ装置と通信可能に接続されているコンピュータで実行されるファクシミリドライバプログラムであって、
    前記コンピュータは、ファクシミリコマンドの送信元であって前記ファクシミリ装置との通信が許可されている送信元を示す送信元情報が登録されている記憶部を備えており、
    当該ファクシミリドライバプログラムは、
    クライアント装置からファクシミリコマンドを受信する第1の受信手段と、
    前記第1の受信手段によりファクシミリコマンドを受信すると、そのファクシミリコマンドを送信したクライアント装置から送信元情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した送信元情報が前記記憶部に登録されているか否かを判定し、登録されていると判定した場合に前記ファクシミリ装置との通信を許可するか否かを、前記ファクシミリコマンドの種類毎に決められている条件に基づいて判断する第1の判断手段と、
    前記第1の判断手段により通信を許可すると判断されると、前記第1の受信手段により受信したファクシミリコマンドを前記ファクシミリ装置に転送する転送手段として前記コンピュータを機能させるファクシミリドライバプログラム。
  2. 請求項に記載のファクシミリドライバプログラムであって、
    前記記憶部に前記送信元情報を登録する登録手段として前記コンピュータを機能させるファクシミリドライバプログラム。
  3. 請求項又は請求項に記載のファクシミリドライバプログラムであって、
    前記クライアント装置は、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステムの下でファクシミリアプリケーションプログラムとを実行するものであり、
    前記取得手段は、前記オペレーティングシステムから前記ファクシミリアプリケーションプログラムに関する情報を前記送信元情報として取得する、ファクシミリドライバプログラム。
  4. 請求項に記載のファクシミリドライバプログラムであって、
    前記送信元情報は、前記ファクシミリアプリケーションプログラムを起動したユーザのユーザ識別情報を含む、ファクシミリドライバプログラム。
  5. 請求項に記載のファクシミリドライバプログラムであって、
    前記送信元情報は、前記ファクシミリアプリケーションプログラムのプログラム名を含む、ファクシミリドライバプログラム。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のファクシミリドライバプログラムであって、
    前記ファクシミリ装置から着信通知を受信する第2の受信手段と、
    前記第2の受信手段により着信通知を受信すると、前記クライアント装置に着信通知を転送するか否かを、予め取り決められている条件に基づいて判断する第2の判断手段として機能させ、
    前記転送手段は、前記第2の判断手段により着信通知を転送すると判断されると、前記クライアント装置に着信通知を転送する、ファクシミリドライバプログラム。
  7. 請求項に記載のファクシミリドライバプログラムであって、
    前記転送手段は、前記クライアント装置が複数ある場合、いずれの前記クライアント装置に着信通知を転送するかを、予め決められている優先順位に基づいて決定する、ファクシミリドライバプログラム。
  8. ファクシミリ装置と、
    クライアント装置と、
    前記クライアント装置と前記ファクシミリ装置との間で通信を中継するコンピュータとを備え、
    前記コンピュータは、
    ファクシミリコマンドの送信元であって前記ファクシミリ装置との通信が許可されている送信元を示す送信元情報が登録されている記憶部と、
    前記クライアント装置からファクシミリコマンドを受信する第1の受信手段と、
    前記第1の受信手段によりファクシミリコマンドを受信すると、そのファクシミリコマンドを送信したクライアント装置から送信元情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した送信元情報が前記記憶部に登録されているか否かを判定し、登録されていると判定した場合に、前記ファクシミリ装置との通信を許可するか否かを、前記ファクシミリコマンドの種類毎に決められている条件に基づいて判断する第1の判断手段と、
    前記第1の判断手段により通信を許可すると判断されると、前記第1の受信手段により受信したファクシミリコマンドを前記ファクシミリ装置に転送する転送手段とを有する、ファクシミリシステム。
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