JP5100347B2 - 玉掛け用補助具 - Google Patents
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Description
この場合、2本のワイヤロープ2間の中心位置を吊り荷センタCと一致させて、吊り上げ時に、両ワイヤロープ2による吊り上げ力が正しく吊り荷の重心に作用するようにバランスを取る必要がある。4は吊り荷を載せる陣木(受け台)である。
しかし、図示のような単なる長尺吊り荷1の場合、吊り上げに際してワイヤロープ2に張力が生じた時に、ワイヤロープ2が矢印のように容易に吊り荷センタC側にずれてしまい、両ワイヤロープ2間の中心が吊り荷センタから外れて、吊り荷の左右のバランスが崩れ、不安定になる。
そこで、玉掛け作業者は通常、ワイヤロープ2がずれないように、ワイヤロープが張るまで両手及び片足を添えて作業するが、ホイストと玉掛けを一人作業で行なっている場合には、ホイスト操作をしながらの作業であり、作業に手間取り能率的でないばかりでなく、不安全作業となる
この玉掛け用治具11を用いてワイヤ玉掛け作業をする場合、その棒状体9の両端のU字金具5a、5bを左右のワイヤロープ2に当てて、左右のワイヤロープ2が内側に寄ることを防止するというものである。また、スプリング6の反力を受けている内筒8を出没させネジ10で係合させることにより、治具全体の長さを調節する。
また、玉掛け用治具11の両端のU字金具5a、5bは、ワイヤロープが緩んでいる状態ではワイヤロープに係合させても外れ易いと思われるので、ワイヤロープが張るまで係合を維持させる何らかの手当てが必要と思われ、その点でも作業性が良好とは言えない。
また、ワイヤロープが張った後に玉掛け用治具11を取り外す場合、ネジ10を緩め内筒8をさらに押込んで外すが、その際、ワイヤロープが張った状態にあり内筒8にはスプリング6の反力が作用しているので、スプリング6の反力に抗して内筒8を押し込むには、かなり大きな押込み力を必要とすると考えられる。その点でも、作業性が良好とは言えない。
また、玉掛け用治具11を吊り荷1の幅方向の片側だけに用いた場合(図11で紙面の例えば手前側の左右のワイヤロープ2間にのみ用いた場合)、安定したセンタ寄り防止ができないことも考えられる。一方、吊り荷1の幅方向両側に用いる場合は、棒状の玉掛け用治具11をワイヤロープ2に係合させるために、作業者が吊り荷1の反対側(図11で紙面の奥側)に廻らなければならない場合も多々あるので、この点でも作業性が良好とは言えない。
この玉掛け作業におけるワイヤロープセンタ寄り防止のための作業としては、単に玉掛け用補助具を吊り荷センタに合わせて置くだけでよいので、極めて簡単にかつ早く作業を行うことができ、作業性が極めて良好である。
また、アームの長さを吊り荷の幅(吊り荷長手方向と直交する方向の水平寸法)より充分長くしておけば、ワイヤロープがアームから外れる恐れは殆どない。
この場合、山形に折り畳まれた補助具はワイヤロープから完全に離れて力を受けない状態となっているので、特に力を必要とせずに補助具を吊り荷幅方向に引き抜くことができ、取り外しが極めて簡単であり、この点でも作業性が良好である。なお、山形に折り畳む際に加える力の方向は、張ったワイヤロープから受ける連結部材長手方向(水平方向)の圧縮力と直角方向(上向き)なので、折り畳みに力を必要とすることもない。
また、補助具を吊り荷の上面に載せると、左右両側のアームが吊り荷幅方向の両側においてワイヤロープのセンタ寄りを規制するので、安定したセンタ寄り防止が可能である。また、吊り荷幅方向両側においてワイヤロープの寄りを規制するための作業として、吊り荷幅方向の反対側に廻る必要はないので、この点でも作業性がよい。
この玉掛け用補助具21は、互いに平行な2本のアーム22と前記2本のアーム22間を連結する直線状の連結部材23とを備えている。前記連結部材23は、図3、図4等に示すように、山形(逆V形)に折り畳み可能にその中央部においてヒンジ連結された一対の部材片24とからなっている。ヒンジ連結部を25で示す。
実施例ではアーム22にC形鋼(リップ付き軽量溝形鋼)を用い、連結部材23の部材片24に角形鋼管を用いている。しかし、使用する材料はこれに限らず、適宜選択することができる。
各アーム22の両端に、図2において左右のアーム22のそれぞれ外側に配されたワイヤロープ2がアーム22から吊り荷幅方向(図5の左右方向)に外れることを防止するためのワイヤロープ外れ防止用突出部26を設けている。図示例のワイヤロープ外れ防止用突出部26は、円弧状に湾曲させたフラットバー乃至棒鋼の両端をアーム22の両端に溶接固定したものである。
また、連結部材23の一方の部材片24に取っ手27を取り付けている。
次いで、2本のワイヤロープ2を玉掛け用補助具21の左右両側のアーム22のそれぞれ外側(図2、図4において左右の外側)において、吊り荷1に掛ける(吊り荷の下を潜らせて掛ける)。
次いで、各ワイヤロープ2をクレーンのフック3に掛ける。図2はこの段階の状態を示し、ワイヤロープ2には張力が作用しておらず、緩んでいる。
次いで、フック3でワイヤロープ2を引き上げると、両ワイヤロープ2は張力が作用するにつれて吊り荷センタC側へ若干寄っていくが、左右のアーム22の外側面に当たって寄りを規制されるので、左右のワイヤロープ2が吊り荷センタCに寄ることを防止できる。
また、アーム22の長さを吊り荷1の幅(吊り荷長手方向と直交する方向の水平寸法 、すなわち図5のW)より充分長くしておけば、従来の治具11のように、ワイヤロープが張るまでU字金具5aとワイヤロープ2との係合を維持させる何らかの手当てが必要な方式と異なり、ワイヤロープ2がアーム22から外れる恐れは殆どない。
この場合、左右のアーム22を連結している連結部材23をその中間のヒンジ連結部25にて山形(逆V形)に折り畳み(図3、図5(ロ))、次いで、これを図5(ハ)のように吊り荷幅方向に引き抜いて取り外す。
この場合、山形に折り畳まれた玉掛け用補助具21はワイヤロープ2から完全に離れて力を受けない状態となっているので、特に力を必要とせずに補助具21を吊り荷幅方向に引き抜くことができ、取り外しが極めて簡単であり、この点でも作業性が良好である。
なお、連結部材23を山形に折り畳む際に加える力の方向(図4において矢印A方向)は、連結部材23が張ったワイヤロープ2から受ける連結部材長手方向(図4において矢印B方向)の圧縮力と直角方向なので、折り畳みに特に力を必要とすることもない。
また、補助具21を吊り荷1の上面に載せると、左右のアーム22が吊り荷幅方向の両側においてワイヤロープ2のセンタ寄りを規制する(図5におけるワイヤロープ2の右側部分及び左側部分において規制する)ので、1つの治具としては吊り荷幅方向の片側だけにしか作用しない従来の治具11と異なり、安定したセンタ寄り防止が可能である。
また、吊り荷幅方向両側においてワイヤロープの寄りを規制するための作業として、吊り荷幅方向の反対側に廻る必要のある従来の治具11と異なり、吊り荷幅方向の反対側に廻る必要はないので、この点でも作業性がよい。
これに対して、本発明の玉掛け用補助具21のようにワイヤロープ2を直接クレーンのフック3に掛けることができる方式(図10(イ))であれば、吊り高さH2は、ワイヤロープ2だけの寸法を確保すればよく、低く抑えることができる。
しかし、この実施例のように折り畳み防止手段29を設けて、吊り荷を地切りするまでは、フック29bの先端係止部を係止ピン29cに引っ掛けておくと、連結部材23がヒンジ連結部25にて折り畳まれる恐れを完全になくすことができる。
この実施例の玉掛け用補助具31の構造は、吊り荷の幅(図5のW寸法)が広い場合に適用して好適である。
この実施例の玉掛け用補助具41の連結部材43は、ヒンジ連結部25でヒンジ連結された各部材片44が筒体45とこの筒体45内に摺動可能に嵌合するロッド46とからなるとともに、伸縮可能な棒状体を形成する前記筒体45とロッド46とを互いに係脱可能に係合させる係合手段を備えている。
この実施例では係合手段として、ロッド46に間隔をあけて複数のピン穴46aをあけ、筒体45の例えば1箇所にピン穴45aをあけて、筒体45のピン穴45aにロッド46の適宜のピン穴46aを合わせ、係合ピン48を差し込んで、筒体45とロッド46とを係合させ長さを固定する構成である。
両部材片44がヒンジ連結部25で連結されている点は、上記実施例と共通する。
なお、図8では山形に折り畳んだ状態で示している。
これにより両部材片54における中間のヒンジ連結部62より図9でそれぞれ上側部分と両リンク61とで4節リンクを構成している。
そして、リンク61同士のヒンジ連結部63を構成する枠体63aの上面に垂直にロッド66を溶接固定し、この垂直ロッド66を部材片54同士のヒンジ連結部55を構成する枠体55aに貫通させ、垂直ロッド66とヒンジ連結部55の枠体55aとを互いに係脱可能に係合させる係合手段67を設けている。
その係合手段67は、枠体55aにピン穴55bをあけ、垂直ロッド66に間隔をあけて複数のピン穴66aをあけ、枠体55aのピン穴55bと垂直ロッド66の適宜に選択したピン穴66aとを合わせ、係合ピン68を差し込んで、枠体55aと垂直ロッド66とを係合させ長さを固定する構成である。部材片54同士のヒンジ連結部55の部分の断面図を図9(ロ)に示す。
2 ワイヤロープ
3 (クレーンの)フック
4 陣木(受け台)
21、31、41、51 玉掛け用補助具
22、52 アーム
23、33A、33B、43、53 連結部材
24、34、44、54 部材片
25、55 ヒンジ連結部
26 ワイヤロープ外れ防止用突出部
27、37 取っ手
29 折り畳み防止手段
29a 軸
29b フック
29c 係止ピン
45 筒体
46 ロッド
45a、46a ピン穴
48 係合ピン
61 リンク
62 (部材片とリンクとの)ヒンジ連結部
63 (リンク同士の)ヒンジ連結部
63a ヒンジ連結部63の枠体
55a ヒンジ連結部55の枠体
55b (枠体55aの)ピン穴
66 垂直ロッド
66a (垂直ロッドの)ピン穴
67 係合手段
68 係合ピン
Claims (6)
- 互いに平行な2本のアームと前記2本のアーム間を連結する連結部材とを備えるとともに、前記連結部材は、山形に折り畳み可能に概ねその中央部においてヒンジ連結された一対の部材片からなることを特徴とする玉掛け用補助具。
- 前記各アームの両端に、両アームのそれぞれ外側に配されるワイヤロープがアームから外れることを防止するためのワイヤロープ外れ防止用突出部を設けたことを特徴とする請求項1記載の玉掛け用補助具。
- 前記連結部材に、張ったワイヤロープによる連結部材長手方向の圧縮力が作用した時に連結部材がヒンジ連結部にて山形に折り畳まれることを防止するための折り畳み防止手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の玉掛け用補助具。
- 連結部材の水平方向長さを調節する連結部材長さ調節手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の玉掛け用補助具。
- 連結部材の各部材片が、筒体とこの筒体内に摺動可能に嵌合するロッドとからなるとともに、伸縮可能な棒状体を形成する前記筒体とロッドとを互いに係脱可能に係合させる係合手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の玉掛け用補助具。
- 連結部材が、各部材片の中間位置にそれぞれ一端がヒンジ連結され他端が互いにヒンジ連結されて各部材片の一部とともに4節リンクを形成する等長の1対のリンクを備え、部材片どうしのヒンジ連結部を通りリンクどうしのヒンジ連結部に取り付けられた垂直ロッドを備え、垂直ロッドと部材片どうしのヒンジ連結部とを互いに係脱可能に係合させる係合手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の玉掛け用補助具。
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