JP5113834B2 - Ofdm受信装置及びofdm受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)伝送方式において、狭帯域妨害波による受信品質の劣化を軽減する技術に関する。
デジタルテレビジョン放送や無線LAN(Local Area Network)などにおいて、OFDM伝送方式が採用されている。OFDM伝送方式は、マルチキャリア伝送方式の一種で、複数のキャリアにデジタルデータを分割し、各キャリアをデジタルデータで変調した後多重して伝送する方式である。
OFDM伝送方式では複数のキャリアを用いるために各々の変調シンボルの時間を長くすることができ、このためOFDM伝送方式はマルチパスの妨害に強い伝送方式として知られている。
また、OFDM伝送方式では、一般に、伝送される信号に、有効期間と呼ばれる実際にデータに係る信号を伝送するために必要な期間と、有効期間で伝送する信号の一部を伝送するガード期間と呼ばれる冗長な期間とが含まれる。ガード期間で伝送される信号は、サイクリックプレフィックスとも呼ばれ、マルチパス伝搬による遅延波に対し、シンボル間干渉を防止するとともに、キャリア間の直交性を維持してキャリア間干渉を防止する。
なお、OFDM伝送方式において伝送される信号を「OFDM信号」と言い、OFDM信号は有効期間で伝送される信号とガード期間で伝送される信号とを含むものとする。
ガード期間で伝送される信号と有効期間で伝送される信号の一部とが同じ信号波形であることを利用し、両者の相関からキャリア周波数などの周波数同期やシンボルを識別する時間同期を行う方法が従来から知られている。しかしながら、狭帯域妨害波が重畳されたOFDM信号が受信されると、上記の相関が狭帯域妨害波の影響を受けてしまい、周波数同期や時間同期に誤差が生じるという課題がある。なぜなら、狭帯域妨害波は時間相関が強いため、ガード期間で伝送される信号と有効期間で伝送される信号の一部との相関を求める演算において、それらの相関に対して狭帯域妨害波の相関が加法性の誤差として重畳するためである。
なお、狭帯域妨害波とは、OFDM伝送方式において伝送される信号の周波数帯域幅より周波数帯域幅が小さい妨害波を意味する。
上記の課題を解決するOFDM受信装置として、特許文献1に開示されているOFDM受信装置があり、以下、特許文献1に開示されている従来のOFDM受信装置について図面を参照しつつ説明する。
図11に示す従来のOFDM受信装置100では、アンテナ111によって受信されたOFDM信号がチューナ112に入力され、チューナ112によって所望チャネルのOFDM信号が選択された後、選択されたOFDM信号はチューナ112によってIF(Intermediate Frequency)帯に周波数変換される。チューナ112から出力されるIF帯のOFDM信号は、アナログ/デジタル変換器(以下、「A/D変換器」と言う。)113に入力され、A/D変換器113によってアナログ信号からデジタル信号に変換される。A/D変換器113から出力されるデジタル信号に変換されたOFDM信号は、直交検波回路が用いられているIQ復調回路114に入力され、IQ復調回路114によって準同期直交検波されて複素ベースバンド信号に変換される。なお、IQ復調回路114が準同期直交検波に用いる検波信号の検波周波数はIQ復調回路114に入力されるOFDM信号の周波数と同期がとれるように周波数制御回路124によって制御される。
IQ復調回路114から出力される複素ベースバンド信号(以下、「IQ復調信号」と言う。)は、FFT回路115に入力される。FFT回路115は、タイミング検出回路120から入力される後述の検出信号に基づいてIQ復調信号の有効期間を見つけ出す。そして、FFT回路115は、見つけ出した有効期間におけるIQ復調信号に対してFFT(Fast Fourier Transform)演算を実行し、時間軸上のデータから周波数軸上のデータに変換する。FFT回路115によるFFT演算の結果得られた各キャリアのデータは復調回路116によって復調され、復調されたデータは誤り訂正回路117によって誤り訂正の復号処理が施される。
また、IQ復調回路114から出力される複素ベースバンド信号(IQ復調信号)は、相関検出回路118に入力されるとともに、有効期間遅延回路119によって有効期間分遅延させられた後に相関検出回路118に入力される。相関検出回路118は、有効期間分遅延させられたIQ復調信号(以下、「有効期間遅延信号」と言う。)のガード期間における、IQ復調信号と有効期間遅延信号との相関を検出する。ここで、相関検出回路118における相関検出の動作について図12(a)から図12(d)を参照しつつ説明する。
図12(a)にIQ復調回路114から出力されるIQ復調信号を示し、図12(b)に有効期間遅延回路119から出力される有効期間遅延信号を示す。なお、IQ復調信号の1シンボル期間は、ガード期間とデータに係る信号を伝送する有効期間とから構成されており、ガード期間には有効期間の後ろの部分の信号がコピーされている。
相関検出回路118は、IQ復調信号と有効期間遅延信号の複素共役との複素乗算を行うことによってIQ復調信号と有効期間遅延信号との相関値のI成分及びQ成分の夫々を算出する。相関検出回路118によって算出された相関値は、図12(c)に示すように、IQ復調信号と有効期間遅延信号とが一致する有効期間遅延信号のガード期間において大きな値となる。なお、図12(c)は相関値のI成分に関するものであり、相関値のQ成分は図示を省略している。
なお、明細書中の「I成分」は「実数成分」を、「Q成分」は「虚数成分」を意味する。
相関検出回路118は、相関値のI成分及びQ成分の夫々をガード期間幅で移動平均し、夫々の移動平均値をI成分及びQ成分とする相関信号を出力する。相関信号は、図12(d)に示すように、有効期間遅延信号の有効期間の先頭でピークとなる。なお、図12(d)は相関信号のI成分に関するものであり、相関信号のQ成分は図示を省略している。なお、IQ復調回路114に入力されるOFDM信号の周波数とIQ復調回路114が準同期直交検波に用いる検波信号の検波周波数との間に周波数誤差が無い場合、相関信号のI成分にはピークが現れるが、相関信号のQ成分の値は略0である。
タイミング検出回路120は、入力される相関信号に基づいてIQ復調信号の有効期間の先頭を示すタイミングを検出し、検出結果に基づく検出信号をFFT回路115へ出力する。
オフセット検出回路121及び補正回路122は、後述するようにして、有効期間遅延信号のガード期間における相関信号のI成分及びQ成分から狭帯域妨害波に起因する成分を除去して、当該相関信号のI成分及びQ成分の補正を行う。
tan−1回路123は、タイミング検出回路120から入力される検出信号に基づいて、有効期間遅延信号のガード期間を見つけ出し、見つけ出したガード期間における相関信号のI成分とQ成分とを用いて相関信号の位相角を算出する。そして、周波数制御回路124は、tan−1回路123から入力される相関信号の位相角の値を示す誤差信号に基づいて周波数同期がとれるようにIQ復調回路114が準同期直交検波に用いる検波信号の検波周波数を制御する。
以下に、妨害波の一種であるCW(Continuous Wave)妨害波が重畳されたOFDM信号を受信する場合のOFDM受信装置100の動作について図13(a)から図13(g)を参照しつつ説明する。
図13(a)にIQ復調回路114から出力されるIQ復調信号を示し、図13(b)に有効期間遅延回路119から出力される有効期間遅延信号を示す。但し、図13(a)に示したIQ復調信号及び図13(b)に示した有効期間遅延信号には、CW妨害波に係るCW妨害波成分が重畳されているものとする。
相関検出回路118はIQ復調信号と有効期間遅延信号との相関値を算出する。相関検出回路118によって算出される相関値は、CW妨害波が重畳していないOFDM信号に係る相関値に対して、図13(c)に示すような、一定量ずれた値になる。なお、図13(c)は相関値のI成分に関するものであり、相関値のQ成分は図示を省略している。
相関検出回路118は、相関値のI成分及びQ成分の夫々をガード期間幅で移動平均し、夫々の移動平均値をI成分及びQ成分とする相関信号を出力する。相関検出回路118から出力される相関信号は、CW妨害波が重畳していないOFDM信号に係る相関信号に対して、図13(d)に示すように、一定量ずれた信号となる。なお、図13(d)は相関値のI成分に関するものであり、相関値のQ成分は図示を省略している。
オフセット検出回路121にはタイミング検出回路118からガード期間以外の所定期間Tを示す図13(e)に示すタイミング信号が入力される。オフセット検出回路121は、相関検出回路118から入力される相関信号のI成分及びQ成分の夫々の所定期間Tにおける平均値(以下、「オフセット量」と言う。)を算出し、図13(f)に示すような、I成分及びQ成分の夫々のオフセット量を示す信号を補正回路122へ出力する。
補正回路122は、図13(g)に示すタイミング信号に基づいて、有効期間遅延信号のガード期間における相関検出回路118から入力される相関信号のI成分及びQ成分の夫々の値から、オフセット検出回路121から入力されるI成分及びQ成分のオフセット量を減算し、減算後の相関信号のI成分及びQ成分の夫々の値をtan−1回路123へ出力する。
特開2002−290371号公報
しかしながら、有効期間遅延信号のガード期間における妨害波が重畳したOFDM信号に係る相関信号を本来なら当該ガード期間における妨害波に係る相関信号を用いて補正すべきところ、補正回路122は、上記ガード期間以外の上記の所定期間Tにおける妨害波に係る相関信号を用いて補正を行っている。
そして、妨害波の振幅及び位相が時間変動する場合、妨害波に係る相関信号は時間変動してしまい、有効期間遅延信号のガード期間における妨害波に係る相関信号と上記の所定期間Tにおける妨害波に係る相関信号とが一致しない。
また、相関検出回路118で求められる相関信号は、比較的時間差の大きい、IQ復調信号と当該IQ復調信号を有効期間分遅延した有効期間遅延信号との相関に係るものであるため、妨害波の振幅及び位相が時間変動した場合に、妨害波に係る相関信号は時間変動が大きくかつ定常性が損なわれている。
従って、補正回路122は、上記ガード期間における妨害波が重畳したOFDM信号に係る相関信号を適切に補正できているとは言えない。
また、妨害波の受信電力が大きい場合、相関検出回路118において求められる相関信号における妨害波に係る相関信号の成分が大きくなってしまい、タイミング検出回路120において検出されるタイミングが誤り、OFDM受信装置100全体の誤動作を引き起こすという課題もある。
そこで、本発明は、狭帯域妨害波が重畳したOFDM信号を受信した場合でも、より安定してOFDM信号の受信動作を行うことができるOFDM受信装置及びOFDM受信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のOFDM受信装置は、データに係る信号を伝送する有効期間と前記有効期間で伝送される信号の一部と同じ信号を伝送するガード期間とから構成されるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信するOFDM受信装置において、入力されるOFDM信号から当該OFDM信号に含まれる狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分を除去し、狭帯域妨害波成分が除去されたOFDM信号を妨害波除去信号として出力する妨害波除去部と、前記妨害波除去部から出力される妨害波除去信号を前記有効期間分遅延し、前記有効期間分遅延した妨害波除去信号を妨害波除去遅延信号として出力する遅延部と、前記妨害波除去部から出力される妨害波除去信号と前記遅延部から出力される妨害波除去遅延信号との相関を求め、求めた相関に係る相関信号を出力する相関検出部と、前記相関検出部から出力される相関信号に基づいて同期処理を行う同期部と、を備える。
本発明のOFDM受信方法は、データに係る信号を伝送する有効期間と前記有効期間で伝送される信号の一部と同じ信号を伝送するガード期間とから構成されるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信するOFDM受信方法において、入力されるOFDM信号から当該OFDM信号に含まれる狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分を除去し、狭帯域妨害波成分が除去されたOFDM信号を妨害波除去信号として出力する妨害波除去ステップと、前記妨害波除去ステップにおいて出力される妨害波除去信号を前記有効期間分遅延し、前記有効期間分遅延した妨害波除去信号を妨害波除去遅延信号として出力する遅延ステップと、前記妨害波除去ステップにおいて出力される妨害波除去信号と前記遅延ステップにおいて出力される妨害波除去遅延信号との相関を求め、求めた相関に係る相関信号を出力する相関検出ステップと、前記相関検出ステップにおいて出力される相関信号に基づいて同期処理を行う同期ステップと、を有する。
なお、同期処理として、例えば周波数同期に係る処理及びシンボル時間同期に係る処理などを挙げることができる。
上記OFDM受信装置及びOFDM受信方法の夫々によれば、OFDM信号から当該OFDM信号に含まれる狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分が除去される。そして、狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分が除去されて得られた妨害波除去信号と、当該妨害波除去信号を有効期間分遅延して得られた妨害波除去遅延信号との相関が求められる。
このため、妨害波除去信号と妨害波除去遅延信号との相関に係る相関信号には狭帯域妨害波に係る成分が殆ど含まれないようになっており、相関信号を用いた同期処理を精度よく行うことが可能になる。この結果、上記のOFDM受信装置は、狭帯域妨害波が重畳したOFDM信号を受信した場合でも、より安定してOFDM信号の受信動作を行うことが可能になる。
上記のOFDM受信装置において、前記妨害波除去部は、フィルタ係数が可変であり、前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号をフィルタリングし、フィルタリングされたOFDM信号を前記妨害波除去信号として当該妨害波除去部から出力する妨害波除去フィルタ部と、前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号の自己相関を求める自己相関部と、前記自己相関部により求められた前記OFDM信号の自己相関に基づいて前記妨害波除去フィルタ部のフィルタ係数の制御値を算出し、当該算出したフィルタ係数の制御値に基づいて前記妨害波除去フィルタ部のフィルタ係数を制御する係数制御部と、を備えるようにしてもよい。
上記のOFDM受信装置において、前記妨害波除去部は、フィルタ係数が可変であり、前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号をフィルタリングし、フィルタリングされたOFDM信号を前記妨害波除去信号として当該妨害波除去部から出力する妨害波除去フィルタ部と、前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号と前記妨害波除去フィルタ部から出力される妨害波除去信号との相互相関を求める相互相関部と、前記相互相関部により求められた前記OFDM信号と前記妨害波除去信号との相互相関に基づいて前記妨害波除去フィルタ部のフィルタ係数の制御値を算出し、当該算出したフィルタ係数の制御値に基づいて前記妨害波除去フィルタ部のフィルタ係数を制御する係数制御部と、を備えるようにしてもよい。
これらによれば、妨害波除去部を簡易な構成で実現することができる。
上記のOFDM受信装置において、前記妨害波除去部は、前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号の標本化周波数を下げて再標本化し、再標本化したOFDM信号を再標本化信号として前記妨害波除去フィルタ部と前記自己相関部とへ出力するダウンサンプリング部を更に備え、前記妨害波除去フィルタ部は、前記フィルタリングに係る処理を前記再標本化信号に対して行い、前記自己相関部は、前記自己相関を求める処理を前記再標本化信号を用いて行うようにしてもよい。
上記のOFDM受信装置において、前記妨害波除去部は、前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号の標本化周波数を下げて再標本化し、再標本化したOFDM信号を再標本化信号として前記妨害波除去フィルタ部と前記相互相関部とへ出力するダウンサンプリング部を更に備え、前記妨害波除去フィルタ部は、前記フィルタリングに係る処理を前記再標本化信号に対して行い、前記相互相関部は、前記相互相関を求める処理を前記再標本化信号と前記妨害波除去信号とを用いて行うようにしてもよい。
これらによれば、受信したOFDM信号から送信されたOFDM信号に係る成分の除去を抑えつつ狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分の除去を効果的に行うことができる。
上記のOFDM受信装置において、前記ダウンサンプリング部は、前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号の再標本化を、前記再標本化信号の標本化周波数が当該OFDM信号の周波数帯域幅の値以下になるように行うようにしてもよい。
これによれば、妨害波除去フィルタ部と自己相関部と係数制御部とにより行われる狭帯域妨害波の除去において、或いは、妨害波除去フィルタ部と相互相関部と係数制御部とにより行われる狭帯域妨害波の除去において、送信側の装置によって送信されたOFDM信号に係る成分が狭帯域妨害波として取り扱われる状況を回避できる。
上記のOFDM受信装置において、前記ダウンサンプリング部は、前記ダウンサンプリング部に入力されるOFDM信号の帯域制限を行う帯域制限フィルタ部と、前記帯域制限フィルタ部により帯域制限されたOFDM信号から当該OFDM信号を構成するサンプルを間引いて、サンプルが間引かれたOFDM信号を前記再標本化信号として出力する間引き部と、を備えるようにしてもよい。
これによれば、ダウンサンプリング部を簡易な構成で実現することができる。
上記のOFDM受信装置において、前記帯域制限フィルタ部の透過特性は、ルート・ナイキスト特性において、当該透過特性のカットオフ周波数が前記再標本化信号の標本化周波数におけるナイキスト周波数に等しくなるように定められていてもよい。
これによれば、間引き部によって行われるOFDM信号のサンプルの間引きによる折り返し歪を含めてみた場合に、間引き部から出力される再標本化信号の周波数帯域幅でのゲインを一定にすることができる。
上記のOFDM受信装置において、前記間引き部は、前記帯域制限フィルタ部により帯域制限されたOFDM信号のサンプルの間引きを、前記再標本化信号の標本化周波数が前記ダウンサンプリング部に入力されるOFDM信号の周波数帯域幅の値以下になるように行うようにしてもよい。
これによれば、妨害波除去フィルタ部と自己相関部と係数制御部とにより行われる狭帯域妨害波の除去において、或いは、妨害波除去フィルタ部と相互相関部と係数制御部とにより行われる狭帯域妨害波の除去において、送信側の装置によって送信されたOFDM信号に係る成分が狭帯域妨害波として取り扱われる状況を回避できる。
第1の実施の形態のOFDM受信装置の装置構成図。 図1の妨害波除去回路の回路構成図。 図2のダウンサンプリング回路の回路構成図。 図2の妨害波除去フィルタのフィルタ構成図。 図2の妨害波除去回路への入力信号の周波数スペクトルの一例を示す図。 図3のフィルタから出力される出力信号の周波数スペクトルの一例を示す図。 図3の間引き回路から出力される出力信号の周波数スペクトルの一例を示す図。 図2の妨害波除去フィルタの通過特性の一例を示す図。 図2の妨害波除去フィルタから出力される出力信号の周波数スペクトルの一例を示す図。 第2の実施の形態の妨害波除去回路の回路構成図。 従来のOFDM信号受信装置の装置構成図。 図11の相関検出回路の動作を説明するための図。 図11のOFDM信号受信装置のOFDM信号に妨害波が重畳した場合の動作を説明するための図。
≪第1の実施の形態≫
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<OFDM受信装置の構成>
まず、本実施の形態のOFDM受信装置1の構成について図1を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態のOFDM受信装置1の装置構成図である。なお、OFDM受信装置1が受信するOFDM信号の各シンボルは、実際にデータに係る信号を伝送する有効期間と、当該有効期間で伝送される信号の後ろの部分と同じ信号が伝送されるガード期間とを含み、ガード期間の信号は有効期間の信号の前に伝送される。
OFDM受信装置1は、アンテナ11と、チューナ12と、A/D変換器13と、IQ復調回路14と、FFT回路15と、復調回路16と、誤り訂正回路17と、妨害波除去回路18と、有効期間遅延回路19と、相関検出回路20と、タイミング検出回路21と、tan−1回路22と、周波数制御回路23とを備える。
但し、図1に示されるOFDM受信装置1では、後に詳述するが、妨害波除去回路18によってIQ復調回路14から出力される信号から当該信号に含まれる狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分が除去される。そして、相関検出回路20は妨害波除去回路18によって狭帯域妨害波成分が除去されて得られた信号を用いて相関演算を行う。
[チューナ12]
チューナ12にはアンテナ11によって受信されたOFDM信号が入力される。チューナ12は入力されたOFDM信号から所望チャネルのOFDM信号を選択し、選択したOFDM信号をIF帯に周波数変換し、IF帯のOFDM信号をA/D変換器13へ出力する。
[A/D変換器13]
A/D変換器13は、チューナ12から入力されるOFDM信号を所定の標本化周波数でアナログ信号からデジタル信号に変換し、デジタル信号に変換されたOFDM信号をIQ復調回路14へ出力する。但し、標本化周波数の値として、一般に、OFDM信号の周波数帯域幅の値より大きい値が採用される。
[IQ復調回路14]
IQ復調回路14には直交検波回路が用いられている。
IQ復調回路14には周波数制御回路23から後述する制御信号が入力され、IQ復調回路14は、周波数同期がとれるように、制御信号に基づいて準同期直交検波に用いる検波信号の検波周波数を調整する。
IQ復調回路14は、検波信号を用いてA/D変換器13から入力されるデジタル信号に変換されたOFDM信号を準同期直交検波し、準同期直交検波の結果得られた複素ベースバンド信号(IQ復調信号)をFFT回路15及び妨害波除去回路18の夫々へ出力する。
[FFT回路15]
FFT回路15は、タイミング検出回路21から入力される後述する検出信号に基づいて、IQ復調回路14から入力されるIQ復調信号の有効期間を見つけ出す。そして、FFT回路15は、見つけ出した有効期間におけるIQ復調信号に対してFFT演算を実行して、当該見つけ出した有効期間におけるIQ復調信号を時間軸上のデータから周波数軸上のデータに変換し、変換の結果得られた複数のキャリアのデータを復調回路16へ出力する。
[復調回路16]
復調回路16は、FFT回路15から入力される各キャリアのデータに対して復調処理を施し、復調処理の結果得られた各キャリアに割り当てられたデータ(以下、「復調データ」と言う。)を誤り訂正回路17へ出力する。
[誤り訂正回路17]
誤り訂正回路17は、復調回路16から入力される復調データに対して誤り訂正のための復号処理を施し、伝送中に生じた誤りが訂正された受信データを出力する。
[妨害波除去回路18]
妨害波除去回路18は、適応信号処理に基づいて狭帯域妨害波を推定し除去する。
本実施の形態の妨害波除去回路18は、IQ復調回路14から入力されるIQ復調信号の標本化周波数を下げ、標本化周波数を下げて得られた信号から狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分を適応的に除去する。そして、妨害波除去回路18は、狭帯域妨害波成分を適応的に除去して得られた信号を有効期間遅延回路19及び相関検出回路20の夫々へ出力する。なお、以下において、妨害波除去回路18から出力される狭帯域妨害波成分を適応的に除去して得られた信号を「妨害波除去信号」と言う。
なお、妨害波除去回路18の構成及び動作の詳細について図2から図9を用いて後述する。
[有効期間遅延回路19]
有効期間遅延回路19は、妨害波除去回路18から入力される妨害波除去信号を有効期間分遅延して相関検出回路20へ出力する。なお、以下において、有効期間遅延回路19から出力される有効期間分遅延した妨害波除去信号を「妨害波除去遅延信号」と言う。
[相関検出回路20]
相関検出回路20は、妨害波除去回路18から入力される妨害波除去信号と有効期間遅延回路19から入力される妨害波除去遅延信号の複素共役との複素乗算を行うことによって妨害波除去信号と妨害波除去遅延信号との相関値を算出する。そして、相関検出回路20は、相関値のI成分及びQ成分の夫々をガード期間幅で移動平均し、I成分及びQ成分の移動平均値をI成分及びQ成分とする相関信号をタイミング検出回路21及びtan−1回路22の夫々へ出力する。
このように、相関検出回路20は、狭帯域妨害波成分が適応的に除去されている妨害波除去信号及び妨害波除去遅延信号を用いて相関信号を求めている。このため、狭帯域妨害波が重畳したOFDM信号を受信した場合であっても、相関検出回路20から出力される相関信号は殆ど狭帯域妨害波に係る成分を含まない。
[タイミング検出回路21]
タイミング検出回路21は、相関検出回路20から入力される相関信号を観測して相関信号のピークを見つけ出し、見つけ出した相関信号のピークを利用してIQ復調信号の有効期間の先頭に係るタイミングを検出する。そして、タイミング検出回路21は、検出したIQ復調信号の有効期間の先頭に係るタイミングを示す検出信号をFFT回路15及びtan−1回路22の夫々へ出力する。
上述したタイミング検出回路21は、IQ復調信号の有効期間の先頭に係るタイミングの検出に狭帯域妨害波成分が適応的に除去されている妨害波除去信号及び妨害波除去遅延信号を用いて求められた相関信号を用いている。このため、狭帯域妨害波が重畳したOFDM信号を受信した場合であっても、タイミング検出回路21はIQ復調信号の有効期間の先頭に係るタイミングを精度よく検出することができる。つまり、OFDM受信装置1はシンボルを識別する時間同期を精度よく行うことが可能である。
[tan−1回路22]
tan−1回路22は、タイミング検出回路21から入力される検出信号に基づいて、相関検出回路20から入力される相関信号の、妨害波除去遅延信号のガード期間に対応した期間(以下、「相関信号ガード期間」と言う。)を見つけ出す。tan−1回路22は、見つけ出した相関信号ガード期間における相関信号の各サンプルについて、相関信号のI成分の値(以下、「I」と言う。)とそのQ成分の値(以下、「Q」と言う。)とを用いて相関信号の位相角tan−1(Q/I)を算出する。そして、tan−1回路22は、算出した位相角tan−1(Q/I)の値を示す誤差信号を周波数制御回路23へ出力する。
但し、IQ復調回路14に入力されるOFDM信号の周波数とIQ復調回路14が準同期直交検波に用いる検波信号の検波周波数との間に周波数誤差がない場合、妨害波除去信号の有効期間の後ろの部分における信号と妨害波除去遅延信号のガード期間における信号とは一致する。このため、相関信号の位相角tan−1(Q/I)の値は0になる。
これに対して、両者の間に周波数誤差がある場合、妨害波除去信号の有効期間の後ろの部分における信号と妨害波除去遅延信号のガード期間における信号との間には周波数誤差に応じた位相のずれが生じている。このため、相関信号の位相角tan−1(Q/I)の値は周波数誤差に比例した値となる。
[周波数制御回路23]
周波数制御回路23は、tan−1回路22から入力される誤差信号が示す位相角tan−1(Q/I)の値にゲイン係数を乗算し、乗算値を積分する。そして、周波数制御回路23は、IQ復調回路14が準同期直交検波に用いる検波信号の検波周波数がIQ復調回路14に入力されるOFDM信号の周波数に一致するように、積分値を基に当該検波信号の検波周波数を制御するための制御信号を生成し、生成した制御信号をIQ復調回路14へ出力する。
上述したtan−1回路22及び周波数制御回路23は、検波信号の検波周波数の制御に、狭帯域妨害波成分が適応的に除去されている妨害波除去信号及び妨害波除去遅延信号を用いて求められた相関信号を用いている。このため、狭帯域妨害波が重畳したOFDM信号を受信した場合であっても、検波信号の検波周波数を精度よくIQ復調回路14に入力されるOFDM信号の周波数に合わせることができる。つまり、OFDM受信装置1は周波数同期を精度よく行うことが可能である。
<妨害波除去回路18の構成>
図1の妨害波除去回路18の構成について図2を参照しつつ説明する。図2は図1の妨害波除去回路の回路構成図である。
妨害波除去回路18は、ダウンサンプリング回路31と、妨害波除去フィルタ32と、自己相関回路33と、係数制御回路34とを備える。
[ダウンサンプリング回路31]
ダウンサンプリング回路31にIQ復調回路14から出力されるIQ復調信号が入力される。
ダウンサンプリング回路31は、IQ復調回路14から入力されるIQ復調信号に帯域制限を施し、帯域制限を施して得られた信号の標本化周波数を下げ、標本化周波数を下げて得られた信号を妨害波除去フィルタ32及び自己相関回路33の夫々へ出力する。なお、以下において、ダウンサンプリング回路31から出力される標本化周波数が下げて得られた信号を「再標本化信号」と言う。
但し、IQ復調回路14が出力するIQ復調信号は、一般に、OFDM信号が占有する周波数帯域幅の値よりも高い標本化周波数で標本化されている。このようにすることによって、ガードバンドと呼ばれる保護帯域が設けられ、IQ復調信号に対する標本化による折り返し歪の影響を排除している。
なお、ダウンサンプリング回路31はIQ復調信号をOFDM信号が占有する周波数帯域幅の値以下の標本化周波数で再標本化することが好ましい。仮に、再標本化信号の標本化周波数をOFDM信号が占有する周波数帯域幅の値より大きくした場合、妨害波除去フィルム32と自己相関回路33と係数制御回路34とによって行われる再標本化信号から当該再標本化信号に含まれる狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分を除去するための処理において、OFDM送信装置から送信されたOFDM信号に係る成分自体が狭帯域妨害波とみなされてしまう可能性があるためである。
さらに、ダウンサンプリング回路31について図3を参照しつつ説明する。図3は図2のダウンサンプリング回路31の回路構成図の一例であり、ダウンサンプリング回路31は、フィルタ51と間引き回路52とを有する。
「フィルタ51」
フィルタ51にIQ復調回路14から出力されるIQ復調信号が入力される。
フィルタ51は、所定の通過特性を持ち、IQ復調回路14から入力されるIQ復調信号にフィルタリングによって帯域制限を施し、帯域制限を施して得られた信号(以下、「帯域制限処理信号」と言う。)を間引き回路52へ出力する。
但し、フィルタ51の通過特性は、ルート・ナイキスト特性において、その通過特性のカットオフ周波数が間引き回路52から出力される再標本化信号の標本化周波数におけるナイキスト周波数であることが好ましい。これは、後述する間引き回路52による帯域制限処理信号のサンプルが間引かれることによる折り返し歪も含めて見た場合に、再標本化信号の周波数帯域幅でのゲインが一定になるからである。
従って、本実施の形態及び後述する第2の実施の形態では、フィルタ51の通過特性は、ルート・ナイキスト特性において、その通過特性のカットオフ周波数が間引き回路52から出力される再標本化信号の標本化周波数におけるナイキスト周波数であるとする。
なお、フィルタ51の通過特性は、ルート・ナイキスト特性において、その通過特性のカットオフ周波数が間引き回路52から出力される再標本化信号の標本化周波数におけるナイキスト周波数である必要は必ずしもない。
また、フィルタ51の通過特性は、ルート・ナイキスト特性である必要は必ずしもない。
「間引き回路52」
間引き回路52は、フィルタ51から入力される帯域制限処理信号のサンプルを間引くことによって、帯域制限処理信号を当該帯域制限処理信号の標本化周波数より標本化周波数が低い再標本化信号に変換し、再標本化信号を妨害波除去フィルタ32及び自己相関回路33の夫々へ出力する。
但し、間引き部52は、再標本化信号の標本化周波数がOFDM信号の周波数帯域幅の値以下になるように、フィルタ51から入力される帯域制限処理信号のサンプルを間引くことが好ましい。この理由は、ダウンサンプリング回路31の説明において上述した通りである。
また、IQ復調信号の標本化周波数と再標本化信号の標本化周波数との比を整数にすることによってフィルタ51及び間引き回路52の構成を簡易にすることができる。
従って、本実施の形態及び第2の実施の形態では、間引き回路52は、再標本化信号の標本化周波数がOFDM信号の周波数帯域幅の値以下になるように、かつ、IQ復調信号の標本化周波数と再標本化信号の標本化周波数との比が整数になるように、帯域制限処理信号のサンプルを間引くものとする。
なお、間引き回路52は、再標本化信号の標本化周波数がOFDM信号の周波数帯域幅の値以下になるように帯域制限処理信号のサンプルを間引く必要は必ずしもない。また、間引き回路52は、IQ復調信号の標本化周波数と再標本化信号の標本化周波数との比が整数になるように、帯域制限処理信号のサンプルを間引く必要は必ずしもない。
上述したダウンサンプリング回路31の目的は、再標本化信号に含まれる、OFDM送信装置によって送信されたOFDM信号の短い時間での時間相関をなくすことにある。
[妨害波除去フィルタ32]
妨害波除去フィルタ32は、フィルタ係数が可変なフィルタであって、ダウンサンプリング回路31から入力される再標本化信号から当該再標本化信号に含まれる狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分を適応的に除去する。そして、妨害波除去フィルタ32は、再標本化信号から狭帯域妨害波成分を適応的に除去して得られた信号を妨害波除去信号として有効期間遅延回路19及び相関検出回路20の夫々へ出力する。但し、妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数の値は係数制御回路34によって制御される。
さらに、妨害波除去フィルタ32について図4を参照しつつ説明する。図4は図2の妨害波除去フィルタ32のフィルタ構成図の一例である。
妨害波除去フィルタ32は、4タップのFIR(Finite Impulse Response)フィルタを用いて構成されており、遅延回路71a,71b,71cと、乗算回路72a,72b,72cと、積算回路73とを備える。
ここで、ダウンサンプリング回路31から出力される再標本化信号をx(n)とし、妨害波除去フィルタ32から出力される妨害波除去信号をy(n)とする。nは標本時刻を表し、x(n)及びy(n)は時間関数である。
「遅延回路71a,71b,71c」
遅延回路71a,71b,71cは、入力される再標本化信号を順次1サンプルずつ遅延する。ここで、標本時刻nでは、遅延回路71aから1サンプル前の再標本化信号x(n−1)が出力され、遅延回路71bから2サンプル前の再標本化信号x(n−2)が出力され、遅延回路71cから3サンプル前の再標本化信号x(n−3)が出力される。
「乗算回路72a,72b,72c」
乗算回路72a,72b,72cのフィルタ係数a,a,aは係数制御回路34によって制御される。
乗算回路72a,72b,72cは、遅延回路71a,71b,71cから入力される再標本化信号x(n−1),x(n−2),x(n−3)にフィルタ係数a,a,aを乗算し、乗算値ax(n−1),ax(n−2),ax(n−3)を積算回路73へ出力する。
「積算回路73」
積算回路73は、ダウンサンプリング回路31から出力されている再標本化信号x(n)と、乗算回路72aから入力される乗算値ax(n−1)と、乗算回路72bから入力される乗算値ax(n−2)と、乗算回路72cから入力される乗算値ax(n−3)とを加算し、下記の(数1)に示す加算値を妨害波除去信号y(n)として有効期間遅延回路19及び相関検出回路20の夫々へ出力する。
Figure 0005113834



上述したFIRフィルタの通過特性におけるノッチの最大数はFIRフィルタの次数に等しい。このため、妨害波除去フィルタ32に入力される再標本化信号から当該再標本化信号に含まれるM(Mは1以上の整数)本の狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分を効果的に除去するためには、FIRフィルタの次数をM或いは(M+1)以上にすることが望ましい。従って、妨害波除去フィルタ32を構成するFIRフィルタの次数は除去したい狭帯域妨害波の数に基づいて定めるようにしてもよい。
また、FIRフィルタの通過特性の周波数分解能は、FIRフィルタの次数が大きくなるに従って高くなる。従って、FIRフィルタの次数は所望の周波数分解能を考慮して定めるようにしてもよい。
[自己相関回路33]
自己相関回路33は、ダウンサンプリング回路31から入力される再標本化信号の自己相関に係る自己相関値R(i)を求める。
具体的には、自己相関回路33は、iが負の整数の場合、下記の(数2)に示すように、ダウンサンプリング回路31から入力される再標本化信号x(n)の複素共役と再標本化信号x(n+i)とを複素乗算することによって自己相関値R(i)を算出する。
また、自己相関回路33は、iが0以上の整数の場合、下記の(数3)に示すように、ダウンサンプリング回路31から入力される再標本化信号x(n)と再標本化信号x(n−i)の複素共役とを複素乗算することによって自己相関値R(i)を算出する。
但し、本実施の形態では、妨害波除去フィルタ32を構成するFIRフィルタの次数が3であるので、iは、−2以上3以下の各整数の値(−2,−1,0,1,2,3)である。なお、妨害波除去フィルタ32を構成するFIRフィルタの次数がk(kは1以上の整数)の場合、iは、−k+1以上k以下の各整数の値である。
自己相関回路33は、算出した自己相関値R(i)(iは−2以上3以下の各整数の値)を係数制御回路34へ出力する。
Figure 0005113834
Figure 0005113834
なお、自己相関回路33は、自己相関値R(−1),R(−2)を上記の(数2)を用いて算出する代わりに、上記の(数3)を用いて算出した自己相関値R(1),R(2)の複素共役を算出し、算出した自己相関値R(1),R(2)の複素共役を自己相関値R(−1),R(−2)としてもよい。このようにすれば、自己相関回路33の回路規模及び演算量の削減を図ることができる。
[係数制御回路34]
係数制御回路34は、自己相関回路33から入力される自己相関値R(i)(iは、−2〜3の各整数の値)を用いて下記の(数4)を行列演算することによって、妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aの制御値を算出する。そして、係数制御回路34は、妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aの値が算出した制御値になるように妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aを制御する。
Figure 0005113834
なお、(数4)において、[ ]は行列を表し、[ ]−1は行列[ ]の逆行列を表す。
以下に、上記の(数4)の導出過程の概要を記載する。
妨害波除去フィルタ32は、下記の(数5)に従って狭帯域妨害波の推定値を示す妨害波推定信号x(n)を算出し、入力された再標本化信号x(n)から算出した妨害波推定信号x(n)を減算して、妨害波除去信号y(n)を出力するものと考えることができる。
Figure 0005113834
即ち、(数1)に示した妨害波除去フィルタ32の演算は、下記の(数6)のように表すことができる。
Figure 0005113834
このとき、妨害波除去信号y(n)は狭帯域妨害波に係る推定誤差とみなすことができる。従って、下記の(数7)に示す推定誤差の自乗平均Jが最小になるように妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aの値を決定すれば、妨害波除去フィルタ32から出力される妨害波除去信号y(n)に含まれる狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分が最小になる。
Figure 0005113834
なお、(数7)において、E{}は時間平均演算を表す。
推定誤差の自乗平均Jが最小になるフィルタ係数a,a,aの値は、推定誤差の自乗平均Jを係数a,a,aの各々で偏微分した式が0になる連立方程式を解くことによって求めることができる。当該連立方程式は下記の(数8)で表される。
Figure 0005113834
なお、(数8)において、[ ]は行列を表す。また、(数8)において、R(i)(iは−2以上3以下の各整数の値)は、自己相関回路33によって上記の(数2)及び(数3)の何れかを用いて算出される再標本化信号の自己相関値である。
上記の(数8)を変形することによって、上記の(数4)が得られる。
以上のように、妨害波除去回路18は、IQ復調回路14から入力されたIQ復調信号を観測し、適応的に妨害波除去フィルタの係数a,a,aを制御することで、妨害波除去フィルタ32が出力する妨害波除去信号に含まれる狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分を最小にすることができる。
上記の構成の妨害波除去回路18は、数サンプル程度の短い時間間隔での再標本化信号の時間相関に基づいて妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aの制御値を算出し、算出した制御値に基づいて妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aの制御を実行している。このため、狭帯域妨害波の振幅や位相が時間変動しても、再標本化信号から当該再標本化信号に含まれる狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分を精度よく除去することができる。また、妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aが狭帯域妨害波の振幅や位相の時間変動に速やかに追従することができる。
<妨害波除去回路18の動作>
図2から図4を参照して回路構成を説明した妨害波除去回路18の一動作例について図5から図9を参照しつつ説明する。但し、図5から図7及び図9の各図において、横軸は周波数を、縦軸は電力密度を表す。また、図8において、横軸は周波数を、縦軸はゲインを表す。
この動作例では、OFDM受信装置1は、日本国内の地上波デジタルテレビジョン方式であるISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)規格に基づいたOFDM信号を受信しているものとする。但し、ISDB−T規格のOFDM信号の周波数帯域幅は約5.57MHzである。
図5は、ISDB−T方式のOFDM信号を約8.13MHzで標本化し、複素ベースバンド信号に変換した後の信号、つまり、妨害波除去回路18に入力されたIQ復調信号の周波数スペクトルの一例を示す。
図5において、−1MHzと1.5MHzの輝線スペクトルは夫々狭帯域妨害波に関するものである。図5の周波数スペクトルは妨害波除去回路18に入力されたIQ復調信号に2本の狭帯域妨害波が含まれている様子を表している。
図5に周波数スペクトルを示すIQ復調信号は、ダウンサンプリング回路31内のフィルタ51に入力される。但し、フィルタ51は、IQ復調信号の標本化周波数の半分である約4.06MHzをナイキスト帯域幅とする。
IQ復調信号はフィルタ51によるフィルタリングによって帯域制限が施され、図6に周波数スペクトルを示す帯域制限処理信号がフィルタ51から出力される。
フィルタ51から出力された図6に周波数スペクトルを示す帯域制限処理信号は、間引き回路52によってサンプル数が1/2になるように間引かれ、図7に周波数スペクトルを示す再標本化信号が間引き回路52から出力される。即ち、間引き回路52は、再標本化信号の標本化周波数が約4.06MHzになるように帯域制限処理信号のサンプルを間引く。
間引き回路52から出力された図7に周波数スペクトルを示す再標本化信号は、妨害波除去フィルタ32及び自己相関回路33の夫々に入力される。
自己相関回路33及び係数制御回路34は妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aを制御するための処理を実行し、係数制御回路34は妨害波除去フィルタ32に対してフィルタ係数a,a,aの値を与える。
図4の例では4タップのFIRフィルタを示しているが、ここでは、タップ数が10であるFIRフィルタで妨害波除去フィルタ32が構成されているとすると、妨害波除去フィルタ32の通過特性は図8に示すような周波数特性になる。図8には、妨害波除去フィルタ32の通過特性に狭帯域妨害波が存在する−1MHzと1.5MHzとにノッチが存在する様子、つまり、ゲインが小さい様子が表されている。
間引き回路52から出力された図7に周波数スペクトルを示す再標本化信号は、妨害波除去フィルタ32に入力され、図8に示す通過特性を持つ妨害波除去フィルタ32によってフィルタリングされる。そして、図9に周波数スペクトルを示す妨害波除去信号が妨害波除去フィルタ32から出力される。図9から、−1MHzと1.5MHzに存在した狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分が抑圧されている様子が分かる。
<OFDM受信装置の動作>
以下、図1のOFDM受信装置1の受信動作の概要を説明する。
ここでは、OFDM受信装置1の受信動作を、時間同期及び周波数同期に関する処理を除く受信処理に係る動作(以下、「以下、復調動作」と言う。)と、時間同期及び周波数同期に係る動作(以下、「以下、同期動作」と言う。)との2つに分けて説明する。
[OFDM受信装置の復調動作]
アンテナ11によって受信されたOFDM信号はチューナ12に入力される。チューナ12は入力されたOFDM信号から所望チャネルのOFDM信号を選択し、選択したOFDM信号をIF帯に変換した後、IF帯のOFDM信号をA/D変換器13へ出力する。
チューナ12から出力されたOFDM信号は、A/D変換器13に入力され、A/D変換器13によってアナログ信号からデジタル信号に変換され、デジタル信号に変換されたOFDM信号がA/D変換器13から出力される。
A/D変換器13から出力されたOFDM信号は、IQ復調回路14に入力され、IQ復調回路14によって準同期直交検波され、複素ベースバンド信号(IQ復調信号)がIQ復調回路14から出力される。なお、IQ復調回路14が準同期直交検波に用いる検波信号の検波周波数は、後述する同期動作によってIQ復調回路14に入力されるOFDM信号の周波数に一致するように制御されている。
IQ復調回路14から出力されたIQ復調信号は、FFT回路15に入力され、FFT回路15によるFFT演算の実行の結果時間軸上のデータから周波数軸上のデータに変換され、各キャリアのデータがFFT回路15から出力される。なお、FFT回路15は、後述する同期動作によってタイミング検出回路21から入力される検出信号に基づいてIQ復調信号の有効期間を見つけ出し、見つけ出した有効期間におけるIQ復調信号に対してFFT演算を行う。
FFT回路15から出力された各キャリアのデータは、復調回路16に入力され、復調回路16によって復調され、復調データが復調回路16から出力される。
復調回路16から出力された復調データは、誤り訂正回路17によって誤り訂正のための復号処理が行われ、受信データが誤り訂正回路17から出力される。
[OFDM受信装置の同期動作]
上述したOFDM受信装置1の復調処理においてIQ復調回路14から出力されたIQ復調信号は、妨害波除去回路18にも入力される。
妨害波除去回路18は、IQ復調回路14から入力されたIQ復調信号に対して、図5から図9を参照しつつ一動作例を示した処理を施し、妨害波除去信号を出力する。
妨害波除去回路18から出力された妨害波除去信号は、相関検出回路20に入力されるとともに、有効期間遅延回路19によって有効期間分遅延されられた後相関検出回路20に入力される。
妨害波除去回路18から出力されている妨害波除去信号と有効期間遅延回路19から出力されている妨害波除去遅延信号との相関が相関検出回路20によって求められ、相関に基づく相関信号が相関検出回路20から出力される。
相関検出回路20から出力された相関信号はタイミング検出回路21に入力される。タイミング検出回路21は相関信号に基づいてIQ復調信号の有効期間の先頭に係るタイミングの検出を行い、検出結果に基づく検出信号をFFT回路15及びtan−1回路22の夫々へ出力する。なお、この検出信号によってFFT回路15はIQ復調信号の有効期間を見つけ出し、有効期間におけるIQ復調信号に対するFFT演算を実行する。
相関検出回路20から出力された相関信号はtan−1回路22に入力され、タイミング検出回路21から出力された検出信号がtan−1回路22に入力される。
tan−1回路22は、検出信号に基づいて相関回路20から入力されている相関信号の相関信号ガード期間を見つけ出し、当該見つけ出した相関信号ガード期間における相関信号の位相角を算出し、算出した相関信号の位相角の値を示す誤差信号を周波数制御回路23へ出力する。周波数制御回路23は、tan−1回路22から入力された誤差信号に基づいて、周波数同期が取れるように、IQ復調回路14の検波周波数を制御するための制御信号を生成し、生成した制御信号をIQ復調回路14へ出力する。なお、この制御信号によってIQ復調回路14は入力されるOFDM信号の周波数に検波信号の検波周波数が一致するように調整する。
≪第2の実施の形態≫
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態のOFDM受信装置は、第1の実施の形態のOFDM受信装置1が備える妨害波除去回路18と異なる妨害波除去回路18aを備えるものである。
但し、本実施の形態のOFDM受信装置において、妨害波除去回路18a以外の構成要素は第1の実施の形態のOFDM受信装置1の対応する構成要素と実質的に同じものを用いることができる。
なお、本実施の形態では、妨害波除去回路18aについてのみ説明する。
<妨害波除去回路18a>
本実施の形態の妨害波除去回路18aの構成について図10を参照しつつ説明する。図10は本実施の形態の妨害波除去回路18aの回路構成図である。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態と実質的に同じ構成要素には第1の実施の形態と同じ符号を付し、第1の実施の形態の説明が適用できるため本実施の形態ではその説明を省略する。
妨害波除去回路18aは、ダウンサンプリング回路31と、妨害波除去フィルタ32と、相互相関回路33aと、係数制御回路34aとを備える。なお、妨害波除去フィルタ32から出力される妨害波除去信号は、有効期間遅延回路19及び相関検出回路20の夫々に入力されるとともに、相互相関回路33aにも入力される。
[相互相関回路33a]
相互相関回路33aは、ダウンサンプリング回路31から入力される再標本化信号と妨害波除去フィルタ32から入力される妨害波除去信号との相互相関値を算出し、算出した相互相関値を係数制御回路34aへ出力する。
[係数制御回路34a]
係数制御回路34aは、相互相関回路33aから入力される相互相関値に基づいて妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aの制御値を算出する。そして、係数制御回路34aは、妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aの値が算出した制御値になるように妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aを制御する。
但し、係数制御回路34aは、妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aの制御値の算出を、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムやRLS(Recursive Least Square)アルゴリズムなどの収束アルゴリズムを利用して行う。そして、係数制御回路34aは、妨害波除去フィルタ32のフィルタ係数a,a,aの値の更新を逐次行う。なお、LMSアルゴリズム及びRLSアルゴリズムの夫々は既知の収束アルゴリズムであることからそれらの詳細な記述は省略する。
以上のように、妨害波除去回路18aは、IQ復調回路14から入力されたIQ復調信号を観測し、適応的に妨害波除去フィルタの係数a,a,aを制御することによって、妨害波除去フィルタ32が出力する妨害波除去信号に含まれる狭帯域妨害波の成分を最小にすることができる。
係数制御回路34aは、収束アルゴリズムを用いることで、第1の実施の形態における係数制御回路34に比べて演算量及び回路規模の少なくとも一方を削減することができる。
≪補足≫
本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、例えば、次のようなものであってもよい。
(1)第1及び第2の実施の形態において、妨害波除去フィルタ32はFIRフィルタを用いて構成されているが、これに限られるものではなく、妨害波除去フィルタ32はフィルタ係数によって通過特性が変更可能なフィルタであればよい。例えば、このようなフィルタとして、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタなどが挙げられる。
(2)第1及び第2の実施の形態のOFDM受信装置は、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてよい。各回路を個別に1チップとしてもよいし、全ての回路又は一部の回路を含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとして記載したが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラム化することが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明は、データに係る信号を伝送する有効期間と前記有効期間で伝送される信号の一部と同じ信号を伝送するガード期間とから構成されるOFDM信号を受信し、OFDM信号と当該OFDM信号を有効期間分遅延した遅延信号との相関に基づいて同期処理を行うOFDM受信装置に利用することができる。
1 OFDM受信装置
11 アンテナ
12 チューナ
13 A/D変換器
14 IQ復調回路
15 FFT回路
16 復調回路
17 誤り訂正回路
18,18a 妨害波除去回路
19 有効期間遅延回路
20 相関検出回路
21 タイミング検出回路
22 tan−1回路
23 周波数制御回路
31 ダウンサンプリング回路
32 妨害波除去フィルタ
33 自己相関回路
33a 相互相関回路
34,34a 係数制御回路
51 フィルタ
52 間引き回路
71a,71b,71c 遅延回路
72a,72b,72c 乗算回路
73 積算回路

Claims (14)

  1. データに係る信号を伝送する有効期間と前記有効期間で伝送される信号の一部と同じ信号を伝送するガード期間とから構成されるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信するOFDM受信装置において、
    入力されるOFDM信号から当該OFDM信号に含まれる狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分を除去し、狭帯域妨害波成分が除去されたOFDM信号を妨害波除去信号として出力する妨害波除去部と、
    前記妨害波除去部から出力される妨害波除去信号を前記有効期間分遅延し、前記有効期間分遅延した妨害波除去信号を妨害波除去遅延信号として出力する遅延部と、
    前記妨害波除去部から出力される妨害波除去信号と前記遅延部から出力される妨害波除去遅延信号との相関を求め、求めた相関に係る相関信号を出力する相関検出部と、
    前記相関検出部から出力される相関信号に基づいて同期処理を行う同期部と、
    を備え、
    前記妨害波除去部は、当該妨害波除去部に入力されるOFDM信号の自己相関、又は、当該妨害波除去部に入力されるOFDM信号と当該妨害波除去部が出力する妨害波除去信号との相互相関に基づいてフィルタ係数を制御し、制御されるフィルタ係数に基づくフィルタリングによって狭帯域妨害波成分の除去を行う
    OFDM受信装置。
  2. 前記妨害波除去部は、
    フィルタ係数が可変であり、前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号をフィルタリングし、フィルタリングされたOFDM信号を前記妨害波除去信号として当該妨害波除去部から出力する妨害波除去フィルタ部と、
    前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号の自己相関を求める自己相関部と、
    前記自己相関部により求められた前記OFDM信号の自己相関に基づいて前記妨害波除去フィルタ部のフィルタ係数の制御値を算出し、当該算出したフィルタ係数の制御値に基づいて前記妨害波除去フィルタ部のフィルタ係数を制御する係数制御部と、
    を備える請求項1記載のOFDM受信装置。
  3. 前記妨害波除去部は、
    前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号の標本化周波数を下げて再標本化し、再標本化したOFDM信号を再標本化信号として前記妨害波除去フィルタ部と前記自己相関部とへ出力するダウンサンプリング部
    を更に備え、
    前記妨害波除去フィルタ部は、前記フィルタリングに係る処理を前記再標本化信号に対して行い、
    前記自己相関部は、前記自己相関を求める処理を前記再標本化信号を用いて行う
    請求項2記載のOFDM受信装置。
  4. 前記ダウンサンプリング部は、
    前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号の再標本化を、前記再標本化信号の標本化周波数が当該OFDM信号の周波数帯域幅の値以下になるように行う
    請求項3記載のOFDM受信装置。
  5. 前記ダウンサンプリング部は、
    前記ダウンサンプリング部に入力されるOFDM信号の帯域制限を行う帯域制限フィルタ部と、
    前記帯域制限フィルタ部により帯域制限されたOFDM信号から当該OFDM信号を構成するサンプルを間引いて、サンプルが間引かれたOFDM信号を前記再標本化信号として出力する間引き部と、
    を備える請求項3記載のOFDM受信装置。
  6. 前記帯域制限フィルタ部の透過特性は、ルート・ナイキスト特性において、当該透過特性のカットオフ周波数が前記再標本化信号の標本化周波数におけるナイキスト周波数に等しくなるように定められている
    請求項5記載のOFDM受信装置。
  7. 前記間引き部は、
    前記帯域制限フィルタ部により帯域制限されたOFDM信号のサンプルの間引きを、前記再標本化信号の標本化周波数が前記ダウンサンプリング部に入力されるOFDM信号の周波数帯域幅の値以下になるように行う
    請求項5記載のOFDM受信装置。
  8. 前記妨害波除去部は、
    フィルタ係数が可変であり、前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号をフィルタリングし、フィルタリングされたOFDM信号を前記妨害波除去信号として当該妨害波除去部から出力する妨害波除去フィルタ部と、
    前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号と前記妨害波除去フィルタ部から出力される妨害波除去信号との相互相関を求める相互相関部と、
    前記相互相関部により求められた前記OFDM信号と前記妨害波除去信号との相互相関に基づいて前記妨害波除去フィルタ部のフィルタ係数の制御値を算出し、当該算出したフィルタ係数の制御値に基づいて前記妨害波除去フィルタ部のフィルタ係数を制御する係数制御部と、
    を備える請求項1記載のOFDM受信装置。
  9. 前記妨害波除去部は、
    前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号の標本化周波数を下げて再標本化し、再標本化したOFDM信号を再標本化信号として前記妨害波除去フィルタ部と前記相互相関部とへ出力するダウンサンプリング部
    を更に備え、
    前記妨害波除去フィルタ部は、前記フィルタリングに係る処理を前記再標本化信号に対して行い、
    前記相互相関部は、前記相互相関を求める処理を前記再標本化信号と前記妨害波除去信号とを用いて行う
    請求項8記載のOFDM受信装置。
  10. 前記ダウンサンプリング部は、
    前記妨害波除去部に入力されるOFDM信号の再標本化を、前記再標本化信号の標本化周波数が当該OFDM信号の周波数帯域幅の値以下になるように行う
    請求項9記載のOFDM受信装置。
  11. 前記ダウンサンプリング部は、
    前記ダウンサンプリング部に入力されるOFDM信号の帯域制限を行う帯域制限フィルタ部と、
    前記帯域制限フィルタ部により帯域制限されたOFDM信号から当該OFDM信号を構成するサンプルを間引いて、サンプルが間引かれたOFDM信号を前記再標本化信号として出力する間引き部と、
    を備える請求項9記載のOFDM受信装置。
  12. 前記帯域制限フィルタ部の透過特性は、ルート・ナイキスト特性において、当該透過特性のカットオフ周波数が前記再標本化信号の標本化周波数におけるナイキスト周波数に等しくなるように定められている
    請求項11記載のOFDM受信装置。
  13. 前記間引き部は、
    前記帯域制限フィルタ部により帯域制限されたOFDM信号のサンプルの間引きを、前記再標本化信号の標本化周波数が前記ダウンサンプリング部に入力されるOFDM信号の周波数帯域幅の値以下になるように行う
    請求項11記載のOFDM受信装置。
  14. データに係る信号を伝送する有効期間と前記有効期間で伝送される信号の一部と同じ信号を伝送するガード期間とから構成されるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信するOFDM受信方法において、
    入力されるOFDM信号から当該OFDM信号に含まれる狭帯域妨害波に係る狭帯域妨害波成分を除去し、狭帯域妨害波成分が除去されたOFDM信号を妨害波除去信号として出力する妨害波除去ステップと、
    前記妨害波除去ステップにおいて出力される妨害波除去信号を前記有効期間分遅延し、前記有効期間分遅延した妨害波除去信号を妨害波除去遅延信号として出力する遅延ステップと、
    前記妨害波除去ステップにおいて出力される妨害波除去信号と前記遅延ステップにおいて出力される妨害波除去遅延信号との相関を求め、求めた相関に係る相関信号を出力する相関検出ステップと、
    前記相関検出ステップにおいて出力される相関信号に基づいて同期処理を行う同期ステップと、
    を有し、
    前記妨害波除去ステップは、入力されるOFDM信号の自己相関、又は、入力されるOFDM信号と当該妨害波除去ステップにおいて出力される妨害波除去信号との相互相関に基づいてフィルタ係数を制御し、制御されるフィルタ係数に基づくフィルタリングによって狭帯域妨害波成分の除去を行う
    OFDM受信方法。
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