JP5113840B2 - 圧電トランス - Google Patents
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Description
特に本発明の圧電トランスでは、前記対向して形成された前記入力側電極のうち少なくとも一方が、前記第1入力部および前記第2入力部における前記圧電基板の主面の中央部に配置された部分電極であるのが好ましい。
出力部B1は、出力側電極14、17と、出力側電極14、17間の圧電基板11の部分からなり、入力部A1、C1は出力部B1の両側の部分とされている。
即ち、従来の入力側、出力側電極がいずれも全面電極の場合には、入力側と出側電極の導通を阻止するため、一定のギャップが形成され、入力部は、出力部とギャップ部を除いた部分とされて、その部分における圧電基板の主面全面に入力側電極が形成されていた。これに対して、本発明では、出力部B1の両側の部分が入力部A1、C1とされ、これらの入力部A1、C1における主面の一部に、入力側電極12、15、13、16が形成されている。入力側電極12、15、13、16は、入力部A1、C1における圧電基板の主面(同一面積)に対して、60%以下の面積を有していることが望ましい。圧電トランスの駆動回路とのマッチングをとるために、圧電トランスの入力部の静電容量が決まり、その静電容量から、入力部A1、C1における圧電基板の主面に対する入力側電極12、15、13、16の面積比が決定される。
インピーダンスの整合をとるために、圧電トランスの入力側の容量を大きくしたい場合は、入力側の圧電磁器を厚み方向に積層した構造とすることで容量を大きくする事が可能である。
一方、従来、特許文献1、2に記載されるように、効率を高めるという点から、入力部における圧電基板の両主面に、全面電極からなる一対の入力側電極を設けるという発想しかなく、入力部における容量が大きく、かつ一定であったため、圧電トランスの入力側に接続される駆動回路とのインピーダンスの整合をとりにくい。
これに対して、本発明では、1/4対称モデル図である図11に示すように、入力部における圧電基板の主面の中央部Cは、大きな歪みが生じる部分である。従って、この部分に部分電極からなる入力側電極12、15、13、16が設けられている。これにより、効率を大きく低下させることなく、容量を小さくすることができ、また、大きな歪みが生じる部分の範囲内で入力側電極12、15、13、16の面積を調整することにより、効率を大きく低下させることなく、種々のインピーダンスを有する駆動回路に整合させることが可能となる。なお、図11において、例えば「E-04」とは×10−4であることを意味している。図12も同様である。
図13では、切り欠き部30はいずれも長方形状としているが、半円状や、半楕円形状でも良い。切り欠き部を形成するには、ダイシングソーやワイヤソーなどを利用して加工すればよい。
具体的には、図9(S6)、およびこのモデルの具体的な形態である図16に示すように、中央電極31だけでなく、幅方向の両端に島状の電極32を設けても良い。図9(S6)では、中央電極31も両端の島状の電極32も図11のひずみSxx(x方向のひずみ)が大きい部分に形成している。FEMシミュレーションのひずみ分布と許容される静電容量に応じて、電極面積を決定すればよい。
図12には、全面電極のS0の圧電トランスの変位分布を示す。変位の小さい部分を薄い灰色で示し、変位が大きい部分を濃い灰色で示す。この結果より、圧電トランス素子を圧電トランス装置のケース等に固定する場合は、図12に示した変位の小さい領域(図の四角形)の5箇所を固定すれば、振動への影響を抑制して保持固定できることになる。
図15は、3個の圧電トランスを接続した場合のシミュレーション結果を示す。3素子の場合の計算では、1素子の場合の3倍の入力電圧を印加した。この結果を見ると出力電力は3素子の場合は、1素子の場合のほぼ3倍の出力電力となることがわかる。1素子の場合に比べて、3素子の場合は、効率のグラフに不要なスプリアスが生じているが、効率は高い値を維持できていることが確認できる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更や改良が可能である。
Claims (8)
- 両主面の形状が長方形状である圧電基板と、該圧電基板の両主面に形成された入力側電極および出力側電極とを具備して構成され、出力部と、該出力部の両側の第1入力部および第2入力部とを有する圧電トランスであって、
前記出力部は、前記圧電基板の両主面のうちその長さ方向中央部に前記出力側電極を形成して構成されており、
前記第1入力部および前記第2入力部は、前記圧電基板の両主面のうちその長さ方向両端部に入力側電極をそれぞれ形成して構成されており、
前記第1入力部および前記第2入力部の各入力側電極は、前記圧電基板の両主面に互いに対向して形成され、かつ互いに対向して形成された前記入力側電極のうち少なくとも一方が、前記第1入力部および前記第2入力部における前記圧電基板の主面の面積よりも小さい部分電極であり、
互いに対向して形成された前記入力側電極のうち少なくとも一方が、前記第1入力部および前記第2入力部における前記圧電基板の主面中央部に配置された中央電極および前記主面の端部に配置された端部電極を具備してなることを特徴とする圧電トランス。 - 前記中央電極と前記端部電極とが電極材料で連結されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電トランス。
- 前記出力部における前記圧電基板内には、複数の出力側電極が厚み方向に所定間隔をおいて形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧電トランス。
- 互いに対向して形成された前記入力側電極がいずれも前記部分電極であることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の圧電トランス。
- 前記圧電基板の周縁に切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の圧電トランス。
- 前記第1入力部および前記第2入力部における前記圧電基板の主面の幅方向両端部と、前記出力部の出力側電極の幅方向中央部とが、他部材に取り付けるための保持部とされていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれかに記載の圧電トランス。
- 前記第1入力部および前記第2入力部における前記保持部に電極が形成されており、前記入力側電極が前記保持部まで引き延ばされていることを特徴とする請求項6記載の圧電トランス。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の圧電トランスを複数有するとともに、前記複数の圧電トランスの前記第1入力部および前記第2入力部における前記入力側電極がそれぞれ直列に接続され、前記複数の圧電トランスの前記出力部における前記出力側電極が並列に引き出されていることを特徴とする圧電トランス装置。
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