JP5113843B2 - ケーブルグランド - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブルグランドに関し、特に、電気ケーブル、光ファイバーケーブル等のためのケーブルグランドに関する。
従来より、電気ケーブルを電気機器に接続する際、ケーブルグランドが使用されている。一般的には、接続箱や他の電気機器のケーブル導入口を封止し安全性を向上するため、特に、火災若しくは爆発が発生する危険性がある環境下においては、ケーブルに沿って発火するのを防止するために使用される。公知のケーブルグランドの一例では、グランド本体内のバリアスリーブ内に設けられた硬化可能な充填剤に導電体が組み込まれている。また、他の公知のケーブルグランドの一例としては、ダイヤフラム封止体や圧縮封止体に導電体を通すことで、封止体内部に圧力差が存在する状況下で導電体との係合を維持しようとするものを挙げることができる。これら公知のケーブルグランドには、所望の用途のためにデザインされた構成部品が用いられている。これらのケーブルグランドは、通常コスト高である真ちゅう製の部品を含んでおり、シンプルかつ安価な方法で別の用途にも転用可能な構成部品に対するニーズが存在する。
そこで本発明は、上述の不都合を考慮して、他の構成にも転用可能なケーブルグランドを提供することにある。
本発明の他の目的は、高い圧力下において、特に爆発状態下でも封止を有効に維持することができるケーブルグランドを提供することにある。
本発明の第1の側面では、請求項1記載のケーブル用ケーブルグランドは、本体と、本体内に設けられ内部軸穴が形成された挿入部と、該挿入部の該内部軸穴内で使用されるよう構成された配置手段を有するアダプタとを備えたことを特徴としている。
請求項1記載のケーブルグランドによれば、適切なアダプタを選択し装備することで、前記挿入部はさまざまな応用が可能になる。
該配置手段は、挿入部の内部軸穴に収容され、軸方向に延伸するアダプタの円筒部であることが望ましい。
円筒部の先端部は、円筒部の内部軸穴への挿入を促進するようにわずかに傾斜していることが望ましい。
該アダプタと該挿入部には、該円筒部を該内部軸穴に挿入して該アダプタと該挿入部とを接続した際に係合する協働機構を備えていることが望ましい。
該協働機構は、円筒部が内部軸穴から離脱しないよう係合された際噛み合うことが望ましい。このようにして、一旦アダプタと挿入部が係合すれば、両者は固定され容易に外れることはない。
該協働機構は、該挿入部の該内部軸穴の内面上に設けられる内側突出環状リブを有し、内側突出環状リブはアダプタと挿入部とが係合された際の軸方向の分離を防止するための該アダプタの該円筒部の対向端面と協働する対向接合面を有することが望ましい。
内部突出環状リブは該対向接合面に通ずるわずかに傾斜する面を有し、該傾斜面は、該円筒部が該内部軸穴に挿入された際に該円筒部と協働して該内側突出環状リブを経由し、該対向接合面同士の係合を促進することが望ましい。
上記協働機構に代わる構成も想到可能で、本発明はアダプタと挿入部を固定することができるような協働機構はすべて含むものとする。アダプタは、こうした協働機構によって挿入部に対して軸方向に相対的に位置決めされることが望ましい。アダプタが挿入部に対して相対回転するのを阻止するような構成であれば、また好都合である。
該内部軸穴は該挿入部の第1端面から穿設され、該アダプタは該協働機構が係合する際に該第1端面と当接する外部接合部を有していることが望ましい。
該第1端面は該協働機構が係合する際に、該挿入部に対して該アダプタが相対的に回転するのを阻止することが望ましい。このようにして、挿入部とアダプタは係合された際に軸方向と回転方向に固定される。また、第1端面は、挿入部とアダプタとの間の相対回転を阻止するために鋸歯状あるいは粗い状態である。
該第1端面上の粗面あるいは鋸歯は、該第1端面の該内部軸穴の周りの面で該円筒部と係合し、該挿入部と該アダプタとの間の相対回転を阻止することが望ましい。
該挿入部の該内部軸穴は内部段部に終端する端ぐりを有しており、該内部段部は該挿入部の第2端面まで延在し、該内部軸穴より小径の内部軸穴に通ずることが望ましい。
該円筒部は小径の該内部軸穴に想到する内径を有することが望ましい。このようにして、円筒部の内部側面はより小さい径を有する内部軸穴の内部側面と略一体化し、挿入部の第1、第2端面の間に略一定の径を有する比較的円滑な面が構成される。
挿入部は金属あるいは合金により構成され、アダプタはプラスチック、エラストマ、ゴムその他適切な材料により構成されていることが望ましい。このようにして、アダプタは比較的低コストで製造され、適切なアダプタを選択することにより挿入部は特定の用途に適合した構成となる。
真鍮は高価な材料であるものの、望ましい部品を製造するためにアダプタに挿入部を設けることで使用する真鍮は少量で済み、ケーブルグランドの製造コストを低くすることができる。さらに、同じ挿入部に異なるアダプタを組み付けることで、様々な状況に応じた幅広い部品を製造することができる。
該アダプタは該ランド内の封止機能を提供、あるいは補助するように構成されている。
本発明の第1の側面では、アダプタは封止部を支持する。封止部はアダプタと離脱可能に構成されてもよいが、封止部とアダプタが恒久的に固定されていることが望ましい。例えば、封止部はアダプタ上に成型されてもよい。
本発明の他の側面では、硬化充填剤を収容するバリアスリーブの一端部を支持する。アダプタは、充填複合剤とバリアスリーブとの間を封止する。
他の側面では、ケーブルを封止する。封止法としては一例としてリップシール、圧縮シールあるいはダイヤフラムシールがあり、他のどんな種類の封止法を本発明のグランドに用いてもよい。
本発明の第1の側面では、ケーブルグランドは挿入部とアダプタを有している。アダプタは挿入部の第1端面に穿設される内部軸穴に収容される円筒部と、挿入部の端面に対向した位置にある接合面を有している。挿入部の端面は挿入部とアダプタとの回転を防止するようにされている。
挿入部の第1端面は、挿入部とアダプタとの間の回転を阻止するために鋸歯状あるいは粗い状態であることが望ましい。
円筒部は内部軸穴からの円筒部の離脱を防止するよう軸方向において固定されていることが望ましい。円筒部は、上述の第1の側面と同様、連動機構によって内部軸穴の内面に固定される。
挿入アダプタは、グランド内に封止機能を提供するように構成されていることが望ましい。挿入アダプタは、挿入部の外部のバリアスリーブあるいは封止部を支持するように構成されている。挿入アダプタを支持する代わりに、挿入アダプタが、封止を実行することとしてもよい。ここで封止とは、例えばリップ封止、押圧封止あるいは隔膜封止のように、本実施の形態のグランドで使用される他の種類の封止であってもよい。
本発明の第3の側面によれば、グランド部品を構成するために接続される挿入部と挿入アダプタが提供される。挿入部は、挿入部がグランド部品となるように、複数の挿入アダプタのうちの一つと接続可能に構成されている。
挿入アダプタは、挿入アダプタの内部軸穴あるいは反対に収容・固定される円筒部を有することが望ましい。
挿入部は、例えば真鍮のような金属により構成されていることが望ましい。挿入アダプタは、ナイロン、ポリエステルあるいはエラストマのようなプラスチックにより構成されていることが望ましい。
挿入アダプタは、挿入部に対して軸方向の移動が固定されるとともに、回動可能な構成とされることが望ましい。例えば、挿入アダプタは本発明の第1の側面においては軸方向に固定され、本発明の第2の側面では回動するようにされている。
挿入アダプタは、グランド内を封止するように構成されていることが望ましい。挿入アダプタは、挿入部の外部のバリアスリーブあるいは封止部を支持するように構成されている。挿入アダプタは、支持に代えて封止を提供することとしてもよい。ここで封止とは、例えばリップ封止、あるいは隔膜封止のように、本実施の形態のグランドで使用される他のタイプの封止であってもよい。
本発明の第4の側面では、ケーブルのためのケーブルグランドが提供される。ケーブルグランドは、本体と、本体内の挿入部と、挿入部の内部軸穴に設けられて固定される第1部と挿入部を外部で支持する第2部とを備えた挿入アダプタと有する。
封止部は、通常の使用では、第2部からの離脱を防止するように第2部に固定されていることが望ましい。より望ましくは、封止部と第2部は恒久的に取り付けられていることである。
封止部は、第2部を備えた挿入アダプタと一体となるように形成されることが望ましい。このようにして、封止部と挿入アダプタは、挿入部品として単一の部材となるように構成される。そのため、封止部は封止支持部と連関して組み立てられる。従って、シールを利用する際、ケーブルグランドの効率及び安定性が改善する。
アダプタの第1部は、配置手段により挿入部の内部軸穴に固定されることが望ましい。配置手段は、上記本発明の第1の側面のアダプタの配置手段と同様である。
アダプタの第2部は、挿入部の端面に対向して位置している接合面を有していることが望ましい。本発明の第2の側面では、アダプタが挿入部に接続された際、アダプタの挿入部に対する回転が阻止されるように構成されている。
封止部は、アダプタと接続された際に挿入部の端面に対向する部分を有することが望ましい。また、端面は封止部と挿入部との相対的な回転を阻止するように構成されていることが望ましい。
アダプタの第2部と封止部とは、封止部とアダプタとが軸方向に分離しないよう接触機構を有する。好ましい本発明の側面では、アダプタの外側に面するグルーブに収容される内側に延伸するフランジを有する。
アダプタと挿入部は、挿入部から延在し、内側に延伸する切頭円錐部を更に有することが望ましい。
アダプタの切頭円錐部は、少なくともその一部が自由端から切頭円錐部に沿って軸方向に延在する放射状のスリットを有することが望ましい。
封止部の切頭円錐部は、その内周面に軸方向に延在するリブを有していることが望ましい。また、内周面はスリットに収容され、封止機能を強化し、封止動作を高める肥圧領域を切頭円錐部に提供することが望ましい。
本発明の第5の側面によれば、ケーブルグランドに対する封止部と封止支持部との組み合わせが提供され、封止部と封止支持部とに封止支持部に対する軸方向及び回転方向に連動させる連動機構を提供する。
上記組み合わせによれば、封止部が封止支持部に強固に固定されることが可能である。そのため、通常の使用状態では、封止部は封止支持部から離脱しにくい構成となっている。従って、ケーブルグランドを組み立てる際、封止支持部無しにグランドに組み込まれることはない。これにより、ケーブルグランドの機能性及び安全性が高まることになる。
封止部の第1円筒部と封止支持部とは、支持部を封止支持部に対して軸方向に配置する配置手段を有していることが望ましい。配置手段は、封止支持部の外部円筒グルーブに収容される封止部における内部円筒フランジを有する。
封止部と封止支持部は、グランドに収容される挿入部に組み合わされるように構成されていることが望ましい。また、封止部は、挿入部の端面に対して弾性的な封止を提供する内側に延在するリップが提供されることが望ましい。
封止部及び封止支持部は同一成型により一体的な部品とされることが望ましい。例えば、封止部は封止支持部上にモールドされることが望ましい。
本発明の第6の側面によれば、ケーブルグランドのための封止部と封止支持部を成型する製造方法では、適切にモールドされ、封止部を封止支持部とが一体化され、封止部と封止支持部は配置手段を有し、封止部が軸方向の回転方向に設けられている。
封止部と封止支持部とは、ツイン成型により一体的に成型されていることが望ましい。
封止支持部は、プラスチックあるいは他の適切な材料により構成されていることが望ましい。封止支持部は、ナイロンあるいはポリエステルにより構成されている。封止支持部は、剛体あるいは弾性体により構成されている。
封止部は、エラストマ他、他の最適な材料により構成されていていることが望ましい。封止部は、ゴム、シリコン、ネオプレン、サントプレン(登録商標)により構成されている。封止部は、弾性的に変形可能であることが望ましい。
封止部及び封止支持部は、グランド内に収容される挿入部に対する組立のために構成されていることが望ましい。例えば、封止支持部は挿入部の内部軸穴に収容され保持される円筒部を有することが望ましい。
挿入部は、金属、合金等のような最適な材料により構成されていることが望ましい。特に、真鍮により構成されていることが望ましい。
本発明の第7の側面によると、少なくとも1本の導線を囲む被覆を有するケーブルのためのケーブルバリアグランドが設けられている。グランドは、本体と、使用される際少なくとも1本の導線が本体内とスリーブ内を延伸し、硬化可能な部品はスリーブを満たし少なくとも1本の導線を囲むスリーブ内に配置され、スリーブの一端に設けられ、使用される際スリーブとスリーブ内の硬化部品との間にシールを与える封止部と、を備える。
本発明の上記側面によれば、スリーブと硬化部品との間の結合が不十分でスリーブと硬化部品との間からガスあるいは液体が漏れたとしても、封止部により液体やガスが漏れ出すのを防止することができる。このようにして、液体あるいは気体がグランド内に充満することにより誘発される火災あるいは爆発の危険を回避することができる。さらに、封止部はスリーブに使用される材料に拘らず、上記機能を発揮する。
封止部は端部を有し、バリアスリーブ内に収容され少なくとも1本の導線の周囲と適切に適合することにより、硬化部品がバリアスリーブと封止部品とを満たす円筒封止部を有することが望ましい。このようにして、封止部の端部はバリアスリーブと硬化部品との間を軸方向に延在し、両者の間にシールを構成する。
封止部から離れているバリアスリーブの端部は、少なくとも1本の導線と適合していることが望ましい。このようにして、部品が硬化する前に余分な部品が除去されるという手法により、少なくとも1本の導線のコアを囲む硬化部品の周囲に位置するバリアスリーブを適合させるよう余分な部品がバリアスリーブから除去される。
封止部はバリアスリーブの一端と支持部材との間に配置されるように構成されていることが望ましい。さらに、封止部は予め支持部材に組み込まれていることが望ましい。例えば、封止部と支持部材には、封止部と支持部材が接触して係合可能であるような補足機構が設けられてもよい。さらに、本発明の先立つ側面の挿入部と挿入アダプタにより挿入部と支持部材とが設けられる。
本発明の他の側面では、バリアスリーブが配置される本体は挿入アダプタであり、グランドはバリアスリーブと封止部材とを係合する挿入アダプタと係合する押込スリーブを更に備えている。支持部材は押込スリーブに設けられ、挿入アダプタと押込スリーブとが係合することにより、封止部材はバリアスリーブと支持部材との間に軸方向に位置していることが望ましい。
導線や接地部材を有していないケーブルの使用に適した本発明の側面では、支持部材は押込スリーブ内の内部接合段部に接して収容される円筒部を有する。本体は、接合段部から離れた端部に端ぐりを有している。封止部の端部は、内部フランジと外部グルーブとの係合、あるいは端ぐり内のリブと外部グルーブとの係合により、封止部の一端若しくは他端部において収容され、保持される。なお、封止部を固定する他の係合機構が採用されてもよい。
導線や接地部材を有していないケーブルの使用に適した他の側面では、グランドは導線あるいは接地部材を締付ける支持部材と連動する締付リングを有する。
締付リングと支持部材とは締付面と対向する面、より望ましくは傾斜した締付面に設けられ、グランドは軸方向に相対的に位置している締付リングと支持部材とを、締付面同士の間を導線あるいは接地部材が締付けられるように構成されていることが望ましい。この側面では、支持部材は、締付面から離れた端部における端ぐりを有している。締付面は、例えば外部グルーブとともに内部フランジとの係合あるいは端ぐり内のリブとの係合により、封止部の端部が収容され保持される。外部グルーブは、封止部の一端若しくは他端部に位置している。なお、封止部を固定する他の係合機構が採用されてもよい。
両側面において、バリアスリーブと硬化部品との間を封止するために支持部材をバリアスリーブへと移動させる挿入アダプタに押込スリーブが締付けられグランドが組み立てられる際、封止部は一端と他端の間に外部円筒フランジを有する。一端は、バリアスリーブと支持部材の対向する面の間に位置し、他端はバリアスリーブと硬化部品の間に位置している。
グランドはケーブルの被覆と係合するケーブルを有することが望ましい。被覆はカップナットとの係合によりグランド内に延在し、カップナットには押込スリーブとともにケーブルシールが収容される。
バリアスリーブは、真鍮のような金属あるいは合金をはじめとして、最適な素材により構成されている。なお、バリアスリーブはポリカーボネートのようなプラスチックにより構成されていてもよく、またゴムやエラストマなどのようなプラスチック材料あるいは弾性材料により構成されていてもよい。
封止部材はゴムのような弾性材料あるいはプラスチック材料により構成されていることが望ましいが、適切なエラストマにより構成されていてもよい。また、封止部材はサントプレンのような弾性プラスチック材料により構成されることとしてもよい。
本発明の第8の側面によれば、ケーブルバリアグランドを封止する方法が開示されている。この方法では、グランド内に延在している1本以上の導線は、グランド内のバリアスリーブに含まれる硬化部品に埋め込まれる。また、この方法はバリアスリーブと硬化部品との間を封止するためにバリアスリーブの一端において封止部材を設ける手順を有する。
本発明のこの側面によれば、バリアスリーブと硬化部品との間の接合が不完全であったり、部分的に欠陥があった場合、あるいは欠陥が拡大した場合には、封止部材がグランド内での液体あるいは気体の通過を阻止する。このため、バリアスリーブがどのような材料で構成されていたとしても、様々な状況下でグランドの品位が保たれる。
封止部材はバリアスリーブに収容される端部を有しており、バリアスリーブと硬化部品との間を封止して両者の間を延伸することが望ましい。
本発明の第1の実施の形態のケーブルグランドの分解断面図である。 図1に示すケーブルグランドの封止体と封止支持体の拡大分解斜視図である。 図1のケーブルグランドの封止体に対して配置される前の封止体と支持体の組み合わせの断面図である。 図1から図3に示されるグランドを構成する挿入体、挿入アダプタ、封止体の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の、バリアスリーブと硬化部品とともに半分の長さのグランドの分解図により示すケーブルバリアグランドの長手方向に沿った図である。 図5に示す、硬化部品を省略したグランドの長手方向に沿った図である。 図6に示す領域Aの拡大図である。 図5から図7に示すグランドの変形例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態の、バリアスリーブと硬化部品とともに半分の長さのグランドの分解図により示すケーブルバリアグランドの長手方向に沿った図である。 本発明の他の実施の形態によるグランドの例を示す図である。 本発明の他の実施の形態によるグランドの例を示す図である。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態におけるケーブルグランドについて説明する。ケーブルグランドは、グランド本体2と、挿入体、挿入アダプタ及び封止体の組合せである組立体4と、外装締付リング6と、押込スリーブ8と、後部ナット10とを有している。ケーブルグランドの構成部材は、図示しない外装ケーブルの回りに同軸上に配置して組立てることができるようにされている。この外装ケーブルは、電気的絶縁材料の外側外装体と1つ又はそれ以上の導線を取囲む電気的絶縁材料の内側外装体との間に配置された金属被覆を有している。
グランド本体2は、図示しない接続箱等の開口部に挿入される側の端部に、受口部2aを有している。接続箱において、端子との接続のために導線が端部へと延伸している。グランド本体2を接続箱に固定するために、図示しないロックナットと装着できるよう受口部2aは螺子込み式になっている。接続箱の開口部は、受口部2aの外側ネジ山と螺合するために傾斜している。
グランド本体2の他端部2bは外側にネジ込まれており、端ぐり2cを有している。端ぐり2cは、内側段部2dで終端している。内側段部2dは、封止体、封止体用支持部材及び組立体4を配置するための土台となる。組立体4の端部はグランド本体2の端部に位置する端ぐり2cから突出しており、ケーブルの外装体を固定させるために締付リング6の内側テーパー面6aと連動する外側テーパー面4aを有している。
第1の実施の形態では、締付リング6は組立体4のテーパー面4aとテーパー面6a、6bのうちのいずれか一方を嵌合させられるよう反転可能になっており、異なる厚みを有するケーブルの外装体を収容できる。我々の欧州認可特許0587310号では、このような反転可能な締付リングの内容が中心となっている。但し、締付リングとしては、他の構成を採ることとしてもよい。
締付リング6は押込スリーブ8に収容され、組立体4から離れた方の端部が押込スリーブ8の内側段部8aに対して位置決めされる。押込スリーブ8は、グランド本体2の外側へねじ込まれた他端部2bと係合可能な内側ねじ込み部を有している。押込スリーブ8は、締付リング6を軸方向に組立体4の方向に付勢し、対向するテーパー面同士の間でケーブル外総体を挟み込み、かつ、組立体4をグランド本体2の内側段部2dに対して位置決めする。
グランド本体2には、保護ゴム12が装着されており、保護ゴム12は、グランド本体2の他端部2b周りに半径隙間を有して軸方向に伸びており、中心方向を向くリップで終端している。リップは、押込スリーブ8の外側面と回転自在かつ摺動自在に係合し、グランド本体2と押込スリーブ8との間を封止してネジ山に沿って湿気が流入することを防ぎ、電線外装の腐食の危険性を軽減している。
後部ナット10は、ケーブル封止体13と内部ネジ込み部とを有している。内部ネジ込み部は押込スリーブ8の外部ねじ込み端部と係合可能であり、封止体13を圧縮して、グランド本体を貫通して延びているケーブル(図示せず)のカバーあるいは被覆と係合させる。
挿入体、挿入アダプタ及び封止体の組合せである組立体4の詳細を図2、3に示す。組立体4は、挿入体14と、挿入アダプタ16と、封止体18とを有している。挿入体14は真鍮などの合金により形成されている。挿入アダプタ16はプラスチックたとえばナイロンまたはポリエステルから形成されている。封止体18は、ゴムやネオプレンのような弾性に富むエラストマ材料により形成されている。本実施の形態では、封止体18は挿入アダプタ16の端部と一体となるようにモールディングされている。例えば、封止体18と挿入アダプタ16は、ツインショット射出成型とすることができる。但し、封止体18と挿入アダプタ16は必ずしも一体である必要はなく、封止体18と挿入アダプタ16がそれぞれ別々に分離して形成され、組立された後に接着剤によって恒久的に接着されてもよいし、あるいは結合が解除可能に組み立てられてもよい。
封止体18は、第1円筒部20と、半径方向内側に傾斜した切頭円錐部22と、第2円筒部24とを有している。第2円筒部24は第1円筒部20と同軸上に位置し、第2円筒部24の直径は第1円筒部20の直径よりも小さくなっており、ケーブル導線を有する被覆と係合して封止する。
第1円筒部20には、挿入アダプタ16に外向きに延設された二つのフランジ部30、32の間に形成された溝28と係合する内側に向けて突出した内部フランジ26が設けられており、封止体18の挿入アダプタ16に対する軸方向の位置決めを行っている。また第1円筒部20には半径方向内側に向けて突出したリップ34が設けられている。リップ34は、挿入アダプタ16のフランジ部32における階段部36を覆うように配置されている。
図3に示されるように、端面38及び挿入体アダプタ16における階段部36の段部40は平面的な接合面を形成し、後述するように挿入アダプタ16が挿入体14に装着された場合に、この接合面は挿入体14の端面42と接する。
端面42の全体若しくは一部は、図示については省略するが、封止体18と挿入アダプタ16の挿入体14に対する回転を阻止するようにギザギザ、鋸歯状あるいは粗い状態となっている。加えて、挿入アダプタ16における階段部36の段部40は軸方向に延びる突出部44で終端している。突出部44は、端面42から挿入体14内において軸方向に穿設される端ぐり46に収容される。端ぐり46は、内部段部47で終端している。内部段部47は、端ぐり46と同軸上に配置され、より小さい直径を有する軸孔49と連結しており、挿入体14の他端部に向けて穿設されている。
なお、端面42を粗くすることにより、端ぐり46の周縁に鋭利な端部を形成する傾向がある。端ぐり46は突出部44のプラスチック材料に噛み合い、挿入アダプタ16とそれに装着された封止体18とが挿入体14に対して回転するのをさらに阻止する。
突出部44は、挿入体14の端ぐり46に収容される挿入アダプタ16の円筒部48に連結されており、この円筒部48には横固定面54を終端とするテーパー連結面52を有する外部環状筒部50が設けられている。端ぐり46には、横固定面60を終端とするテーパー連結面58を有する内部環状リブ56が設けられている。
挿入アダプタ16の円筒部48は端ぐり46に押込み装着され、外部管状筒部50の横固定面54が、内部環状リブ56の横固定面60の後端面に配置される。これにより、円筒部48は端ぐり46の内部で位置決めされて同軸上で保持され、挿入アダプタ16が挿入体14に装着される。
固定面54、60の係止はテーパー連結面52、58の係合で補助される。挿入アダプタ16と挿入体14とが軸方向において互いに分離しないように円筒部50が内部環状リブ56に乗り上げてその後部で係合するように円筒部48は端ぐり46に挿入される。
挿入アダプタ16と挿入体14とを係合する際、挿入アダプタ16の段部40と封止体18の端面38が挿入体14の粗い端面42に対して強固に固定され、挿入体14に対して挿入アダプタ16が回転するのを防ぐように外部環状筒部50と内部環状リブ56とが位置決めされる。このようにして、挿入アダプタ16と挿入体14とは、軸方向に分離せず、かつ相対的に回転しないよう、互いに係合される。
封止体18の切頭円錐部22は、挿入アダプタ16の切頭円錐部62によって内面から支持されている。切頭円錐部62には、約1ミリメートル程度の幅を有する切目64が形成されている。この切目64は、遊端部から半径方向かつ軸方向に延在し、この切目64が形成されることにより裁頭円錐部62に弾性舌片66が構成される。弾性舌片66は、封止体18の第2円筒部24と同軸の遊端部において、第2円筒部24よりも径が大きい開口部68を形成する。弾性舌片66が変形することで、異なる直径の電線内側外装体を収容できるよう開口部68の大きさを変えることができる。
封止体18の切頭円錐部22の内面には、挿入アダプタ16のスリット64内に頂上部69が設けられている。この頂上部69を設けることによって封止体18の厚みを増長させることができ、よって封止体18の強化、及び、例えばグランドが接続されている装置や接続箱内での爆発後などに封止体18内での圧力差が発生した場合の封止体18の封止特性の向上といった利点がある。
次に、図4を参照して、図1から3において説明したケーブルグランドの挿入体14、挿入アダプタ16、組立体4の変形例について説明する。なお、説明の便宜上、対応する部材については同じ番号を付す。
この変形例において、挿入アダプタ16と封止体18とは別体であり、封止体18の円筒部20を挿入アダプタ16の外部フランジ30を被せるようにして、封止体18を挿入アダプタ16上に装着する。挿入アダプタ16の円筒部48は挿入体14の端ぐり46に対して押し込み装着され、端ぐり46の内部環状リブ56を円筒部48の外周の適合環状グルーブ70に係合させて円筒部48を軸方向に端ぐり46内に位置決め・保持し、挿入アダプタ16と封止体18との組立体を挿入体14に装着する。挿入体14、挿入アダプタ16及び封止体18は、先の実施の形態で説明した該当する部分の同じ素材により構成されることとしてもよい。
端ぐり46は、挿入体14の端部に位置する端ぐり71に向けて開放されている。封止体18の内部フランジ26は、挿入アダプタ16が挿入体14に固定される際に端ぐり71に収容される。図示されるように、外部フランジ30は、挿入体14の端部とともに内部フランジ26より小径の断面部を規定し、挿入体14と挿入アダプタ16との間にフランジ26を配置させる。このようにして、封止体18は、組立時も使用中も、接着剤を使わずに封止体18と挿入アダプタ16とを恒久的に接着することができる。従って、封止体18を挿入アダプタ16に固定するために接着剤を使用した場合に必要となる清掃/プライミングなどの工程を排除することで、製造工程を単純化することができる。端ぐり71はわずかにテーパー状になっており、内部フランジ26の挿入を容易にし、かつ径方向に押圧して、挿入体14に対して挿入アダプタ16と封止体18とが相対的に回転するのを阻止する一助となっている。
封止体18の切頭円錐部22には上述したように挿入アダプタ16の切目64内に位置する突出部が設けられている。突出部は省略することもできる。その他の点においては、挿入体14、挿入アダプタ16及び封止体18からなる組立体4の変型例を有するグランドの構成及び動作は、先の実施の形態で説明した内容と同様である。
次に、図5から図7を参照して、第2の実施の形態におけるケーブルバリヤグランド101について説明する。ここでは、第1の実施の形態における挿入アダプタ16と封止体18に代わり、後述する封止機能を発揮するものとして挿入アダプタ107が採用されている。
グランド101は、グランド本体103、バリアスリーブ105、挿入アダプタ107、挿入体109、締付リング111、押込スリーブ113、ケーブル封止体115、キャップナット117を有している。グランド101の構成部品は、図示されるようにグランド101内に延伸しているケーブル119の周囲に配置され、同軸上に組立られる構成とされている。
グランド本体103は円筒体103aを有し、その一端にはグランド本体103を電気器具の螺子穴に挿入し、周知の方法でケーブル119と接続するための外部螺子山103bが設けられている。
バリアスリーブ105は円筒形の形状であり、グランド本体103の他端部から延伸する円筒形の端ぐり103c内に密着し、端ぐり103cの内側端部において、内部段部103dに当接して配置される。
押込スリーブ113は円筒体113aを有し、その一端には内部螺子山113bが形成されている。内部螺子山113bは、グランド本体103の円筒体103aの他端部において外部螺子山113eと螺合している。
締付リング111は環状であり、押込スリーブ113の一端部から延伸する円筒形の端ぐり113cにおいて密着して結合し、端ぐり113cの内部端部において、内部段部113dに接して配置されている。
挿入体109は環状体であり、端ぐり113cにおいて密着し、外部テーパー状締付面109aを締付リング111の内部テーパー状締付面111aに対向して配置する。なお、締付リング111の目的については後述する。
挿入アダプタ107は、ネオプレンやその他の適切なエラストマのような材料により形成されている。挿入アダプタ107は、中央付近に外部環状フランジ107bを有する円筒体107aから構成されている。円筒体107aはバリアスリーブ105の端面と挿入体109の端面との間に外部環状フランジ107bが配置された状態で、バリアスリーブ105と挿入体109とが密着するような大きさに形成されている。
挿入アダプタ107は、組立を簡単にすべく予め挿入体109に組みつけられている。このようにして、挿入体109は、挿入アダプタ107に対する支持部材として機能する。この目的のため、環状グルーブ107cが、挿入体109に収容されている挿入アダプタ107の端部に形成されている。挿入体109の軸穴の内部フランジ109bを環状グルーブ107c内に位置させ、挿入体109と挿入アダプタ107を互いに軸方向に分離しないよう固定する。外部環状フランジ107bは、挿入体109の端面109gで、しっかりと保持されている。端面109gは、上述したように、挿入アダプタ107と挿入体109との間の相対回転を阻止するように機能する。
図7に示されるように、外部環状テーパー面107dが、挿入体109の軸穴に収容される挿入アダプタ107の端部に設けられている。内部フランジ109bはテーパー面107dと協働する側に傾斜した導入面109cを有しており、挿入アダプタ107の端部の挿入体109の軸穴への挿入を補助している。
内部フランジ109bの傾斜した導入面109cは、半径方向に延伸する端面109dで終端している。環状グルーブ107cは、内部フランジ109bと相互補完的な形状を有しており、挿入アダプタ107の端部が端面109dの後部に位置し、挿入体109上の組立位置に挿入アダプタ107が固定・維持される。
図5に示されるように、キャップナット117は円筒体を有し、その一端には外部螺子113eと係合する内部ねじ山117aが形成されている。外部螺子113eは、バリアスリーブ105から離れた、押込スリーブ113の他端部に位置している。
ケーブル封止体115は、キャップナット117内の環状凹部117bに収容されている。ケーブル封止体115は、内部接合段部117cと、キャップナット117の他端部において係合している。
内部接合段部117cはテーパー状であり、キャップナット117が押込スリーブ113に固定された際、ケーブル封止体115のテーパー端部115aと協働してケーブル封止体115を径方向内側へ付勢し、ケーブル119の周囲を封止する。
ここで、グランド101の組立及び動作について説明する。
ケーブル119は被覆121を有しており、その上を、ケーブル封止体115を内蔵したキャップナット117及び、キャップナット117と弱く螺子止めされている押込スリーブ113とが摺動する。次に被覆121をケーブル119の端部から切り込み、1つ以上の導線コア123を囲む保護・接地部122を露出させる。なお、ここでは導線コア123を2つ示したが、電気的配置に応じてこの個数は変更可能である。
次に保護・接地部122を切り込み、対向する挿入体109の傾斜した締付面109aと締付リング111の傾斜した締付面111aとの間に配置する。この状態において導線コア123は、挿入体109に固定される挿入アダプタ107から突出する。
次に図示しない電気調整部に螺子止めされたグランド本体103、及び押込スリーブ113とを貫通するように突出した導線コア123を配置する。押込スリーブ113は、螺子山103aと113bとの螺合によりグランド本体103に螺子止めされており、この時、保護・接地部122が挿入体109の傾斜した締付面109aと締付リング111の傾斜した締付面111aとの間に挟みこまれる。
続いて、押込スリーブ113をグランド本体103から解放し、導線コア123はグランド本体103より引き出される。次に粘性を有するパテあるいはプラスティシーンのエポキシ樹脂等である硬化可能なコンパウンド(充填剤)125を、露出された導線コア123同士の間や周囲に配置し、各導線コア123間の間隙を埋める。
この状態で、コンパウンド(充填剤)125が硬化する前に、バリアスリーブ105をケーブル119の端部に摺動させ、硬化可能なコンパウンド(充填剤)125が充填された導線コア123を押圧し、挿入アダプタ107の円筒端部107e上(図7)に押し込める。こうして、バリアスリーブ105は挿入アダプタ107の外部環状フランジ107bに当接するように配置される。
硬化可能なコンパウンド(充填剤)125は、バリアスリーブ105と挿入アダプタ107の円筒体107aを満たしている。挿入アダプタ107から遠い側のバリアスリーブ105の端部は、余分な硬化可能なコンパウンド(充填剤)125が滲み出すための環状孔127を残して、導線コア123の周囲と密着される。
余剰な硬化可能なコンパウンド(充填剤)125を除去した後、図示しない電気付属品に螺子止めされたグランド本体103、グランド本体103の端ぐり103cに挿入されたバリアスリーブ105、グランド本体103に螺子止めされた押込スリーブ113に導線コア123を挿通し、グランドを固定すべく手で握って締め、バリアスリーブ105をコンパウンド(充填剤)125上に圧縮し、コンパウンド(充填剤)125が硬化・固定するのを待つ。
一旦コンパウンド(充填剤)125が硬化すると、押込スリーブ113は図示しないスパナ等の道具を用いてグランド本体103に固定される。そして、挿入アダプタ107の外部環状フランジ107bはバリアスリーブ105の対向する端面の間で軸方向に押圧される。挿入アダプタ107の円筒端部107eはバリアスリーブ105とコンパウンド(充填剤)125との間を封止する。
最後に、キャップナット117を押込スリーブ113に締め付け、ケーブル封止体115を圧縮・付勢してケーブル119の被覆121と係合させる。
図5から図7において説明したバリアケーブルグランドの変形例を図8に示す。なお、同一部分には同一の符号を付す。バリアスリーブ105は、金属、プラスチック、エラストマ等の材料により構成されている。挿入アダプタ107は、プラスチック、エラストマ等の材料により構成されている。
バリアスリーブ105は、グランド本体103内の端ぐりに収容されるように構成されており、その一端で図5に示す端ぐり内の内部段部に当接する。使用するにあたっては、バリアスリーブ105は図示しない硬化可能なコンパウンド(充填剤)を有しており、このコンパウンド(充填剤)は、グランド内を延在するケーブルの各導線周囲を覆っている。
挿入アダプタ107は円筒端部107e、外部環状フランジ107b、他の円筒端部107fを有している。円筒端部107eは、バリアスリーブ105の他端部に収容される。外部環状フランジ107bは、バリアスリーブ105の端部と、挿入体109の端面109eとの間に位置している。円筒端部107fは、挿入体109の端ぐりに収容される。
挿入アダプタ107の円筒端部107fは、内部フランジ、あるいはリブ109bが環状グルーブ107cに係合することで、挿入体109の端ぐり内に固定される。上述したように、この係合により挿入体109と挿入アダプタ107との軸方向の分離が阻止されている。外部環状フランジ107bは挿入体109の粗い端面109gと強固に固定されるので、挿入アダプタ107に対する挿入体109の回転は抑制される。
挿入アダプタ107の円筒端部107eは、バリアスリーブ105の端部105aに収容される。端部105aは径が大きくなっており、コンパウンド(充填剤)とバリアスリーブ105との間を封止している。そのため、コンパウンド(充填剤)とバリアスリーブ105との接着が破壊した場合にも封止効率が維持される。
次に、本発明の第3の実施の形態にかかるケーブルバリアグランドについて、図9を参照して説明する。図9において、第2の実施の形態と同じ部分には、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。第3の実施の形態では、導線あるいは保護・接地部122と締付リング111は省略され、挿入体109に代えて、挿入アダプタ107用に挿入体129が設けられている。
挿入体129は円筒体131から構成されている。円筒体131は、押込スリーブ113の端ぐり113cに収容され、その一端で内部段部113dに当接する。その結果、押込スリーブ113がグランド本体103に固定された際、挿入体129は軸方向においてバリアスリーブ105側に向かって付勢される。
挿入体129の他端部には挿入アダプタ107の端部を収容する端ぐり129aが形成されており、端ぐり129a内には内部環状フランジ部129bが設けられている。内部環状フランジ部129bは、挿入アダプタ107の環状グルーブ107cと係合し、挿入アダプタ107と挿入体129とを結合している。
他の構成においては、グランド101の構成、組み立て、及び動作は第2の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態から理解することができる。
第2、第3の実施の形態から理解されるように、挿入アダプタ107はバリアスリーブ105とその内部に収容される硬化可能なコンパウンド(充填剤)125との間を封止する。
その結果、コンパウンド(充填剤)125がバリアスリーブ105の内周に部分的にしか固定せず、コンパウンド(充填剤)125とバリアスリーブ105との間に、バリアスリーブ105の全長に亘って延伸する流出経路が形成されたとしても、グランド101に注入された気体や液体は挿入アダプタ107内に閉じ込められたままであり、外部への流出を防止することができる。
上述のように、封止の有用性とバリアスリーブ105の素材とは無関係であるので、バリアスリーブ105が真鍮のような金属、サントプレン(RTM)のようなエラストマ、ポリカーボネートのようなプラスチックや他の材料によって形成されていたとしても、グランド101の統一性は保障されることは当業者にとっては自明である。
次に、図9、図10を参照して、本発明の他の実施の形態について説明する。他の実施の形態では、他の用途に使用すべく、図1に示される挿入アダプタ16と封止体18は、挿入体14との組みつけるための他の部材に変更することができる。なお、図1に示される構成と共通する部分には、図1と同じ符号を付す。
図10には、ケーブルグランドの他の実施の形態を示す。ここでは、挿入体14は挿入アダプタ90と組み合わされる。挿入アダプタ90には、小さい圧力の場合に備えて、リップ封止体92が設けられている。挿入アダプタ90は、エラストマあるいはプラスチックにより形成されている。
封止リップ92は、円筒体94の一端に設けられている。封止リップ92は、半径方向内側へ延在しており、導線が通る開口部を形成している。円筒体94の他端部には、円筒突出部96が設けられている。円筒突出部96は、上述の挿入アダプタ72の端部80と同様に、挿入体14の端ぐり46へ押し込まれて、円筒突出部96のグルーブ84に挿入体14の内部環状リブ56を係合させている。ゆえに、挿入体14と挿入アダプタ90とは軸方向に分離不能に固定され、円筒体94の断面98と挿入体14の粗面状の端面42とが強固に接合し、挿入体14と挿入アダプタ90との間の相対的な回転を防止している。
図11には、挿入アダプタ100に挿入体14が組み合わされたケーブルグランドの変形例を示す。この変形例において、封止体は用いられていない。挿入アダプタ100は、プラスチックあるいはエラストマにより形成されている。挿入アダプタ100は、図10に示した封止リップ92が設けられていない挿入アダプタ90と同様である。挿入アダプタ100の構成、及び、挿入体14との組みつけについては、図10の記載内容より明らかである。
上記各実施の形態から理解できるように、ひとつの共通した挿入部品に、複数の中から選択された挿入アダプタを組み合わせて、所定の用途のためのグランドの挿入体を形成することができる。挿入部品は、一般的に金属や合金で形成されており(通常は真鍮)、挿入アダプタはプラスチックやエラストマにより形成されているため、多数の異なる挿入アダプタが、例えば射出成形などの手法により、比較的安価に製造される。挿入体と一体となる何種類もの挿入アダプタは、簡単に、比較的安価に製造される。共通の挿入部品に組み合わされる各種の挿入アダプタが比較的安価に製造できるため、組立体のコスト、すなわち挿入体と挿入アダプタのコストは、全て真鍮により製造された場合と比較して抑えられる。さらに、異なる用途に応じた複雑な形状を有する挿入アダプタが、挿入体との組み付け用に、射出成形により高精度で成型されるので、同じ形状の部品を製造するのに高価な真鍮を加工する必要がなく、更なるコスト削減につながる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記具体的な実施の形態に限定されるものではない。当業者にとって、挿入体と挿入アダプタの組み合わせを本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形することは、容易に推察できるものである。例えば、挿入体は、外装ケーブル用ケーブルグランドに使用される締付リングと協働することとしてもよい。あるいは、外装の無いケーブル用ケーブルグランドに使用できる構成の挿入体であってもよい。上記挿入体と挿入アダプタは、所望の用途のためのケーブルグランドを構成するために、上記全ての、あるいはいくつかの特徴を有することとしてもよい。また、本発明は、上記で説明されたケーブルグランドのあらゆる新規な特徴を個別に、あるいは他のあらゆる新規の特徴と組み合わせて含んでいるものとし、また、上述の新規な特徴の全ての組み合わせは、本発明の範囲を逸脱しないと考えられる。
さらに、上記発明は電気ケーブルに限定されるべきものではなく、光ファイバーケーブル等のような、他のケーブルに適用されてもよい。また、「ケーブル」という言葉は、説明の都合上用いられたものであり、ケーブル、ワイヤー、パイプ、チューブ、あるいは他の細長い部品をも含むこととし、本発明は適宜解釈されるものである。
2 グランド本体
2a 受口部
2b 他端部
2c 端ぐり
2d 段部
4 組立体
4a テーパー面
6 締付リング
6a テーパー面
8 押込スリーブ
8a 内側段部
10 後部ナット
12 保護ゴム
13 ケーブル封止体
14 挿入体
16 挿入アダプタ
18 封止体
20 第1円筒部
22 切頭円錐部
24 第2円筒部
25 孔
26 内部フランジ
28 溝
30 フランジ部
32 フランジ部
34 リップ
36 階段部
38 端面
40 段部
42 端面
44 突出部
47 内部段部
48 円筒部
49 軸孔
50 外部環状筒部
52 テーパー連結面
54 横固定面
56 内部環状リブ
58 テーパー連結面
60 横固定面
62 切頭円錐部
62 裁頭円錐部
64 切目
66 弾性舌片
68 開口部
69 頂上部
70 適合環状グルーブ
72 挿入アダプタ
80 端部
84 グルーブ
90 挿入アダプタ
92 封止リップ
94 円筒体
96 円筒突出部
98 断面
100 挿入アダプタ
101 グランド
103 グランド本体
103a 円筒体
103a 螺子山
103b 外部螺子山
103d 内部肩部
105 バリアスリーブ
105a 端部
107 挿入アダプタ
107b 外部環状フランジ
107c 環状グルーブ
107d テーパー面
107e 円筒端部
107f 円筒端部
109 挿入体
109a 締付面
109b 内部フランジ
109c 導入面
109d 端面
109e 端面
109g 端面
111 締付リング
111a 締付面
113 押込スリーブ
113a 円筒体
113b 内部螺子山
113d 内部肩部
113e 外部螺子山
115 ケーブル封止体
115a テーパー端部
117 キャップナット
117a 山
117b 環状凹部
117c 内部接合肩部
119 ケーブル
121 被覆
122 保護・接地部
123 導線コア
125 複合物
127 環状孔
129 挿入体
129b 内部環状フランジ部



Claims (26)

  1. 本体と、
    該本体内に設けられ内部軸穴が形成された挿入部と、
    該挿入部の該内部軸穴内で使用されるよう構成された配置手段を有するアダプタと、
    を備え
    該配置手段は、該アダプタの軸方向に延在する円筒部であって、該挿入部の該内部軸穴に収容され、
    該アダプタ及び該挿入部には協働機構が設けられ、該協働機構は、該円筒部が該内部軸穴に挿入されるときに係合して該アダプタを該挿入部に接続し、
    該協働機構は、係合されるときにかみ合うように構成されて、該円筒部の該内部軸穴からの離脱を阻止することを特徴とするケーブル用ケーブルグランド。
  2. 該円筒部の先端部は、該円筒部の該内部軸穴への円滑な挿入を促進するよう、わずかに傾斜していることを特徴とする請求項1記載のケーブルグランド。
  3. 該協働機構は、該挿入部の該内部軸穴の内面上に設けられる内側突出環状リブを備え、該内側突出環状リブは該アダプタと該挿入部とが係合された際の軸方向の分離を防止するための該アダプタの該円筒部の対向接合面と協働する対向接合面を有することを特徴とする請求項1又は2記載のケーブルグランド。
  4. 該内側突出環状リブは、該対向接合面に通ずるわずかに傾斜した面を有し、該傾斜面は、該円筒部が該内部軸穴に挿入された際に該円筒部と協働して該内側突出環状リブを経由し、該対向接合面同士の係合を促進することを特徴とする請求項3記載のケーブルグランド。
  5. 該内部軸穴は該挿入部の第1端面から穿設され、該アダプタは該協働機構が係合する際に該第1端面と当接する外部接合部を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のケーブルグランド。
  6. 該第1端面は、該協働機構が係合する際に該アダプタと該挿入部との相対回転を阻止することを特徴とする請求項5記載のケーブルグランド。
  7. 該第1端面は、粗面状、鋸歯状、あるいは該挿入部と該アダプタとの間の相対回転を阻止するように構成されていることを特徴とする請求項6記載のケーブルグランド。
  8. 該第1端面上の該粗面あるいは該鋸歯は、該第1端面の該内部軸穴の周りの面で該円筒部と係合し、該挿入部と該アダプタとの間の相対回転を阻止することを特徴とする請求項7記載のケーブルグランド。
  9. 該挿入部の該内部軸穴は、内部段部に終端する端ぐりを有しており、該内部段部は、該挿入部の第2端面まで延在し、該内部軸穴より小径の軸穴に通ずることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか一に記載のケーブルグランド。
  10. 該円筒部は、小径の該軸穴に相当する内径を有することを特徴とする請求項9記載のケーブルグランド。
  11. 該挿入部は金属あるいは合金から成り、該アダプタはプラスチック、エラストマ、ゴムその他適切な材料により構成されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記載のケーブルグランド。
  12. 該アダプタは該グランド内の封止機能を提供、あるいは補助することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一に記載のケーブルグランド。
  13. 該アダプタは封止部を支持することを特徴とする請求項12記載のケーブルグランド。
  14. 該封止部と該アダプタとは恒久的に一体化されていることを特徴とする請求項13記載のケーブルグランド。
  15. 該封止部は該アダプタ上に成型されることを特徴とする請求項14記載のケーブルグランド。
  16. 該アダプタは、硬化充填材を収容するバリアスリーブの一端部を支持することを特徴とする請求項12記載のケーブルグランド。
  17. 該アダプタは、該硬化充填材と該バリアスリーブとの間を封止することを特徴とする請求項16記載のケーブルグランド。
  18. 該アダプタは、ケーブル用の封止を提供することを特徴とする請求項12記載のケーブルグランド。
  19. 該封止はリップシールであることを特徴とする請求項18記載のケーブルグランド。
  20. 該封止は圧縮シールであることを特徴とする請求項18記載のケーブルグランド。
  21. 該封止はダイヤフラムシールであることを特徴とする請求項18記載のケーブルグランド。
  22. 該挿入部と組み付け可能な複数のアダプタのセットを有し、該セットのうち任意の一つのアダプタと該挿入部とを組み合わせることで必要なグランドの構成部品となることを特徴とする請求項1記載のケーブルグランド。
  23. ケーブルグランド用の挿入部と複数の挿入アダプタであって、
    該挿入部は任意の選択された一つの挿入アダプタと接続可能であって、該ケーブルグランドの組み立てに必要なグランドの構成部品となり、
    該選択された一つの挿入アダプタは、該挿入部の内部軸穴に収容される円筒部を有し、該円筒部と該内部軸穴とが係合して該挿入部と該挿入アダプタとを接続する協働機構を有することを特徴とする挿入部と複数の挿入アダプタ。
  24. 本体と、
    該本体内に設けられ内部軸穴が形成された挿入部と、
    該挿入部の該内部軸穴内で使用されるよう構成された配置手段を有するアダプタと、
    を備え、
    該配置手段は、該挿入部の該内部軸穴に収容されている該アダプタの軸方向に延在する円筒部であり、
    該アダプタ及び該挿入部には、該円筒部が該内部軸穴に挿入されて該アダプタを該挿入部に接続するときに係合する協働機構が設けられ、
    該内部軸穴は、該挿入部の第1端面から延在し、
    該アダプタは、該協働機構が係合するときに該第1端面と当接する外部接合部を有することを特徴とするケーブル用ケーブルグランド。
  25. 本体と、
    該本体内に設けられ内部軸穴が形成された挿入部と、
    該挿入部の該内部軸穴内で使用されるよう構成された配置手段を有するとともに、該挿入部と組み付け可能な複数のアダプタのセットと、
    を有し、
    該セットうち任意の一つのアダプタと該挿入部とを組み合わせることで必要なグランドの構成部品となることを特徴とするケーブル用ケーブルグランド。
  26. 本体と、
    該本体内に設けられ内部軸穴が形成された挿入部と、
    該挿入部の該内部軸穴内で使用されるよう構成された配置手段を有するアダプタと、
    を備えたケーブル用ケーブルグランドであって
    該アダプタは、該ケーブルグランド内の封止機能を提供、あるいは補助するように構成されていることを特徴とするケーブル用ケーブルグランド。
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