JP5113871B2 - べき級数型ディジタルプリディストータ及びその制御方法 - Google Patents
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Description
あるいは、奇数次歪発生経路に挿入され、奇数次歪成分の周波数特性を補償係数により調整する奇数次歪周波数特性補償器と、帰還信号中の奇数次歪成分の周波数特性に基づいて補償係数を生成し、奇数次歪周波数特性補償器に与える奇数次歪周波数特性補償係数制御器とを更に設けてもよい。
この構成により、増幅器が発生する奇数次歪成分をより精度高く補償することができる。
図2はこの発明によるべき級数型ディジタルプリディストータの原理的構成を、図1における構成と対応する部分には同一参照番号をつけて示す。
図3は本発明によるべき級数型ディジタルプリディストータの第1実施例を示す。このプリディストータの実施例は、図1の従来技術に、図2に示したこの発明の原理を適用したものであり、図1における構成部と同じものには同じ参照番号をつけてある。従って、ここでは入力ディジタル送信信号はI/Q信号である。図2における奇数次歪発生部13、奇数次歪ベクトル調整部14、歪ベクトル制御部32は、それぞれ図1と同様の3次歪発生器131,3次歪ベクトル調整器141,3次歪ベクトル制御器321として実施されている。図3の実施例においては、相殺信号発生部40は遅延器41と相殺信号ベクトル調整器42とディジタルアナログ変換器(DAC)43とにより構成され、相殺信号制御部50は遅延制御器51と相殺信号ベクトル制御器52とから構成されている。帰還信号生成部20は図1における帰還信号生成部20Pと同様の方向性結合器21、周波数ダウンコンバータ22、直交復調器23に加えて、直交復調器23の出力側に合成器24を有している。
遅延制御器51は、遅延器41の遅延時間τを任意の初期値に設定する(S11)。実際には測定を容易にするため、増幅装置60、帰還信号経路PFを経由した信号と相殺信号発生部40を経由した信号の遅延時間差が大きく現れるよう、遅延時間τの初期値を0に設定するのが簡便である。遅延制御器51は分配器11から分配される入力送信信号中の同期用パイロット信号の時刻t1と、増幅装置60、帰還信号経路PFを経てADC31に至る主波成分に含まれる同期用パイロット信号の時刻(帰還信号出力時刻)t2と電力P2と、相殺信号発生部40、合成器24を経て相殺信号としてADC31に至る入力送信信号に含まれる同期用パイロット信号の時刻(相殺信号出力時刻)t3と電力P3をそれぞれ測定する(S12)。測定した時刻t2とt3を比較し(S13)、不一致であればステップS14に移り、電力P2, P3のいずれもが予め決めた閾値Pthより大か判定し、大であればステップS15に移る。ステップS15では、測定した時刻t2とt1の差分Δtを計算し、遅延器41の遅延時間τとして遅延器41に設定する。ステップS13でt2がt3と一致すれば、遅延器41の設定を変更せず制御処理S10を終了する。ステップS14でP2, P3が閾値Pth以下であった場合は、t2とt3が一致していなくても相殺信号が主成分を所望の程度抑圧しているので、現在設定されている遅延時間τのままとして制御処理S10を終了する。
相殺信号ベクトル制御器52は、ADC31の出力中の残留主波成分(同期用パイロット信号成分)の電力PWMを観測し(S21)、主波成分電力PWMが最小(又は予め決めた目標値以下)となったか判定し(S22)、なっていなければ相殺信号ベクトル調整器42のベクトル係数を調整し(S23)、ステップS21に戻り、主波成分電力PWMが最小(又は上記目標値以下)となるまでステップS21,S22,S23を繰り返すことにより主波成分の電力PWMを最小(又は上記目標値以下)とする相殺信号ベクトル調整器42のベクトル係数を決定する。相殺信号ベクトル制御器52は相殺信号ベクトル調整器42のベクトル係数が決定されたことを遅延制御器51に通知する。
3次歪ベクトル制御器321は、ADC31からの主波成分が抑圧された信号中の主波成分の帯域に隣接する帯域の歪成分、即ち3次歪成分電力PWD3を観測し(S31)、3次歪成分電力PWD3が最小(又は予め決めた目標値以下)となったか判定し(S32)、最小(又は上記目標値以下)となっていなければ3次歪ベクトル調整器141のベクトル係数を調整し(S33)、ステップS31に戻り、3次歪成分電力PWD3が最小(又は上記目標値以下)となるまでステップS31,S32,S33を繰り返すことにより3次歪ベクトル調整器141のベクトル係数を決定する。3次歪ベクトル制御器321は3次歪ベクトル調整器141のベクトル係数が決定されたことを遅延制御器51に通知する。
遅延制御器51は相殺信号ベクトル制御器52と3次歪ベクトル制御器321とから係数決定の通知を受け取った後、ADC31の出力中の3次歪成分電力PWD3を測定し(S41)、3次歪成分電力PWD3が所定の値PDth以下となったか判定し(S42)、なっていなければ制御処理S10に戻り、PWD3が所定値PDth以下となるまで相殺信号遅延制御処理S10,相殺信号ベクトル制御処理S20,3次歪ベクトル制御処理S30,繰返し制御処理S40を繰り返す。
図3に示す構成において、相殺信号ベクトル調整器42をアナログ回路にて構成してもよい。アナログ回路にて構成する場合、DAC43は遅延器41と相殺信号ベクトル調整器42の間に設置する。
図3の実施例では入力送信信号に周期的に含まれる同期用パイロット信号を利用して各制御器による制御処理を実行したが、独立したパイロット信号(以下、独立パイロット信号と呼ぶ)を用いてもよい。独立パイロット信号を用いる例を第1実施例の変形実施例として図6に示す。その構成は図3の第1実施例に、パイロット信号発生器18と、パイロット信号発生器18の出力と入力端子7I,7Qを選択的に切り替えて分配器11に接続する入力スイッチ17と、方向性結合器21と出力端子8の間に挿入され、増幅装置60の出力のオンとオフを切替える出力スイッチ19を追加した構成となる。
スイッチ設定(S01):入力送信信号中の同期用パイロット信号を使う代わりにパイロット信号発生器18で発生したパルス波を独立パイロット信号として使って遅延時間τの制御を行う。そのため、まず入力スイッチ17をパイロット信号生成器18側に接続し、出力スイッチ19をオフとする。
スイッチ設定(S01):制御処理Aの場合と同様に、入力スイッチ17をパイロット信号発生器18側に接続し、出力スイッチ19をオフとする。
スイッチ設定(S01):制御処理Aの場合と同様に、入力スイッチ17をパイロット信号発生器18側に接続し、出力スイッチ19をオフとする。
上述の図6の変形実施例において、パイロット信号発生器18は独立パイロット信号としてパルス波の代わりにW-CDMA信号など実際に送信する信号を周期的に出力させるようにしてもよい。
図3の実施例において、遅延制御器51、相殺信号ベクトル制御器52,3次歪ベクトル制御器321を図8に示すように制御部70として一体化した構成としてもよい。制御部70は、相殺信号ベクトル調整器41のベクトル係数と、3次歪ベクトル調整器141のベクトル係数と、遅延器41の遅延時間τを個別に調整できるように構成されている。
図9の変形実施例は、電力増幅器において相互変調歪として発生する3次歪成分のみならず、5次歪成分についても補償できるように構成したプリディストータを示す。このプリディストータの構成は、図3に示した第1実施例に対し、5次歪発生器132と5次歪ベクトル調整器142で構成される5次歪発生経路PDG5と、3次歪発生経路PDG3の出力信号と5次歪発生経路PDG5の出力信号を合成し、合成器15に与える合成器33と、帰還信号中の5次歪成分を最小(又は予め決めた目標値以下)とするように5次歪ベクトル調整器142のベクトル係数を制御する5次歪ベクトル制御器322とを付加したものである。3次歪ベクトル制御器321と相殺信号ベクトル制御器52と遅延制御器51と5次歪ベクトル制御器322を一体化して構成してもよい。
相殺信号遅延制御処理S10:図4における遅延制御処理S10と同じであり、遅延器41に設定する遅延時間τの制御を行う。
相殺信号遅延制御処理S10:図4における制御処理S10と同じであり、遅延器41に設定する遅延時間τの制御を行う。
図9に示した変形実施例の構成に、図6で示したと同様のパイロット信号発生器18と、入力スイッチ17と、出力スイッチ19を追加し、独立パイロット信号を用いて各制御器の制御処理を実行してもよい。
図12は、図3に示した第1実施例において,合成器24の出力帰還信号の電圧を調整するための利得調整器(AGC)35と、利得調整器35の利得を制御するための利得制御器36と、利得制御器36から利得調整器35へ与える制御信号をディジタルアナログ変換するディジタルアナログ変換器(DAC)37を付加した変形実施例である。このとき、3次歪ベクトル制御器321と相殺信号ベクトル制御器52と遅延制御器51と利得制御器36を一体化した制御器として構成してもよい。
図14は、図3に示した第1実施例において、遅延器41Aと副相殺信号ベクトル調整器42Aとで構成され、分配器11から分配された入力送信信号から副相殺信号を生成する副相殺信号発生部40Aと、ADC31の出力と副相殺信号発生部40Aからの副相殺信号を合成して帰還信号中の残留主波成分を更に抑圧する合成器38とを追加し、更に、主波成分を最小(又は予め決めた目標値以下)とするように副相殺信号ベクトル調整器42Aのベクトル係数を制御する副相殺信号ベクトル制御器52Aと、合成器38において帰還信号出力と副相殺信号出力の遅延時間が一致するように遅延器41Aの遅延時間τ2を制御する遅延制御器51Aとから構成された副相殺信号制御部50Aを付加した変形実施例である。3次歪ベクトル制御器321と相殺信号ベクトル制御器52と遅延制御器51、81と副相殺信号ベクトル制御器82とを一体化した制御器としてもよい。
遅延制御器51Aは、遅延器41Aの遅延時間τ2を任意の初期値、例えば0に設定する(S61)。遅延制御器51Aは分配器11からの入力送信信号中の同期用パイロット信号の時刻t4と、増幅装置60、帰還信号経路PF、ADC31を経て合成器38に至る帰還信号の主波成分に含まれる同期用パイロット信号の時刻(帰還信号出力時刻)t5と電力P5と、副相殺信号発生部40Aを経て合成器38に至る入力送信信号(副相殺信号)に含まれる同期用パイロット信号の時刻(副相殺信号出力時刻)t6と電力P6をそれぞれ測定する(S62)。測定した時刻t5とt6を比較し(S63)、不一致であればステップS64に移り、電力P5, P6のいずれもが予め決めた閾値Pthより大か判定し、大であればステップS65に移る。ステップS65では、測定した時間t5とt4の差分Δtを計算し、遅延器41Aの遅延時間τ2として遅延器41Aに設定する。ステップS63でt5がt6と一致すれば、遅延器41Aの設定を変更せず制御処理S60を終了する。ステップS64でP5, P6が閾値Pth以下であった場合は、t5とt6が一致していなくても副相殺信号が主波成分を所望の程度抑圧しているので、現在設定されている遅延時間τ2のまま制御処理S60を終了する。
図15のBは副相殺信号ベクトル制御器52Aによる制御処理を示す。副相殺信号ベクトル制御器52Aは、合成器38の出力中の残留主波成分(同期用パイロット信号成分)の電力PWMを観測し(S71)、主波成分電力PWMが最小(又は予め決めた目標値以下)となったか判定し(S72)、なっていなければ副相殺信号ベクトル調整器42Aのベクトル係数を調整し(S73)、ステップS71に戻り、主波成分電力PWMが最小(又は上記目標値以下)となるまでステップS71,S72,S73を繰り返すことにより主波成分の電力PWMを最小(又は上記目標値以下)とする副相殺信号ベクトル調整器42Aのベクトル係数を決定する。
図17は、図3に示した第1実施例において、ADC31の出力側に主波成分を更に抑圧するディジタルノッチフィルタ38を付加した変形実施例である。ディジタルノッチフィルタ38は動作オン時には、入力帰還信号を周波数領域信号に変換し、主波帯域の信号成分を抑圧し、時間領域に変換するように動作し、動作オフ時には信号をそのまま通過させる。
図19は本発明の第2実施例を示す。このディジタルプリディストータの構成は、図3に示した実施例の構成において、合成器24を直交復調器23の入力側に移し、DAC43のアナログI/Q出力を直交変調する直交変調器44を相殺信号発生部40内に設けたものである。直交変調器44の出力は相殺信号として合成器24に与えられ、周波数ダウンコンバータ22の出力と合成され、合成出力が直交復調器23に与えられる。
図20は、本発明の第3実施例を示す。このディジタルプリディストータは、図19に示した実施例の構成において、合成器24を周波数ダウンコンバータ22の入力側に移し、直交変調器44の出力を周波数アップコンバートする周波数アップコンバータ45を相殺信号発生部40内に設けたものである。周波数アップコンバータ45の出力は高周波の相殺信号として合成器24に与えられ、方向性結合器21の出力と合成され、合成出力が周波数ダウンコンバータ22に与えられる。
図21に本発明の第4実施例を示す。図21の第4実施例は、周波数依存性を持つ3次歪成分を補償できるように構成したプリディストータである。第4実施例は図3に示した第1実施例の構成において、3次歪ベクトル調整器141の後段において3次歪発生経路PDG3に挿入された3次歪周波数特性補償器151と、3次歪周波数特性補償器151に設定する複数の3次歪周波数特性補償係数(以下、単に補償係数と呼ぶ場合もある)を調整する3次歪周波数特性補償係数制御器323とを追加した構成である。
相殺信号遅延制御処理S10:図4における相殺信号遅延制御処理S10と同様である。即ち,図4におけるステップS11〜S15(S16)と同様の制御処理を行い、入力送信信号中の同期用パイロット信号を使って送信信号入力時刻t1を測定し、更に帰還信号出力時刻t2と電力P2を測定し、相殺信号出力時刻t3と電力P3を測定し、それらの測定結果に基づいて遅延時間τを決定し、遅延器41に設定する。遅延制御器51は遅延器41の遅延時間τが決定されたことを3次歪ベクトル制御器321と、3次歪周波数特性補償係数制御器323と、相殺信号ベクトル制御器52に通知する。
図25Bに示すように制御処理S10,S20,S30,S80,S40をこの順に行ってもよい。図25Bの制御処理フローの場合、破線で示すように制御処理S10,S20を、所定の条件が満たされるまで繰り返してもよい。所定の条件は、例えば所定の繰返し回数でもよいし、主波成分電力が所定値以下となる条件でもよい。また、制御処理S10とS20の順番を入れ替えてもよい。
図21に示した第4実施例の構成に、図6で示した構成と同様のパイロット信号発生器18と、入力スイッチ17と、出力スイッチ19を追加し、独立パイロット信号を用いて各制御器の制御処理を実行してもよい。ただし、3次歪周波数特性補償係数を調整する場合、独立パイロット信号は、パルス波ではなくWCDMA信号など実際に送信する信号を用いる。
以下に示す各変形例の構成についても、パイロット信号発生器18と、入力スイッチ17と、出力スイッチ19を追加した構成としてもよい。
図26の構成は、図21の第4実施例において、5次歪成分を補償するため図9の構成と同様に5次歪発生器132と5次歪ベクトル調整器142とを含む5次歪発生経路PDG5と、5次歪ベクトル制御器322とを追加し、更に、5次歪発生経路PDG5における5次歪ベクトル調整器142の後段に更に5次歪周波数特性補償器152を付加し、5次歪周波数特性補償器152に与える複数の5次歪周波数特性補償係数を調整する5次歪周波数特性補償係数制御器324を追加したものである。以下、主に追加された構成と動作について説明する。
図11Bに示した制御処理フローに対応する制御処理フローとしては、以下に示すいずれかの制御処理フローとなる。
図30に示すように、図11Bにおける制御処理S50を実行した後、3次歪周波数特性補償制御処理S80と5次歪周波数特性補償制御処理S90を順番に行う。このとき、破線で示すように制御処理S80と制御処理S90を所定の条件が満たされるまで繰り返してもよい。所定の条件は、例えば所定の繰返し回数でもよいし、歪成分電力PWDが所定値以下となる条件でもよく、電力PWD5UとPWD5LとPWDMがそれぞれ所定値以下となる条件でもよく,電力PWD3UとPWD3LとPWD5UとPWD5LとPWDMがそれぞれ予め設定した所定値以下となる条件でもよい。この場合はステップS40’を省略してよい。
図31に示すように、図11Bにおける制御処理S30が終了した後、3次歪周波数特性補償制御処理S80を行う。次に制御処理S50と5次歪周波数特性補償制御処理S90を順番に行う。このとき、破線で示すように、制御処理S30とS80を所定の条件が満たされるまで繰り返してもよい。所定の条件は、例えば所定の繰返し回数でもよいし、3次歪成分電力PWD3が所定値以下となる条件でもよい。さらに、破線で示すように制御処理S50と制御処理S90を所定の条件が満たされるまで繰り返してもよい。所定の条件は、例えば所定の繰返し回数でもよいし、歪成分電力PWDが所定値以下となる条件でもよく、電力PWD5UとPWD5LとPWDMがそれぞれ所定値以下となる条件でもよい。その場合、ステップS40’は省略してよい。
図21の第4実施例において、必要に応じてH次(Hは7以上の奇数)ベクトル調整器とH次周波数特性補償器を備えたH次歪発生経路と、H次歪発生経路におけるH次歪ベクトル調整器のベクトル係数を調整するH次歪ベクトル制御器とH次周波数特性補償器のH次周波数特性補償係数を調整するH次周波数特性補償係数制御器を追加してもよい。
図32に示すように、図21の第4実施例において、図12の構成と同様に利得調整器35と利得制御器36とDAC37を備えた構成としてもよい。制御処理フローは、図33Aに示すように、図13Bに示した制御処理フローにおいて、制御処理S20とS30を実施した後、3次歪周波数特性補償制御処理S80を行う。あるいは、図33Bに示すように、図13Cに示した制御処理フローにおいて、制御処理S30を実施した後、制御処理S80を行う。このとき、破線で示すように、制御処理S30とS80を所定の条件が満たされるまで繰り返してもよい。所定の条件は、例えば所定の繰返し回数でもよいし、3次歪成分電力PWD3が所定値以下となる条件でもよく、電力PWD3UとPWD3LとPWDMがそれぞれ所定値以下となる条件でもよい。その場合ステップS40を省略してよい。
図34に示すように、図21の第4実施例において、図14の構成と同様に副相殺信号発生部40Aと、副相殺信号制御部50Aと、合成器38とを備えた構成としてもよい。制御処理フローは、図35Aに示すように、図16Aに示した制御処理フローにおいて、制御処理S20,S70,S30を実施した後、3次歪周波数特性補償制御処理S80を行う。このとき、制御処理S20,S70を独立かつ並列に実行し、その後に制御処理S30を実行してもよい。あるいは図35Bに示すように、図16Bに示した制御処理フローにおいて、制御処理S30を実施した後、制御処理S80を行う。このとき、破線で示すように、制御処理S60とS70を所定の条件が満たされるまで繰返し実行してもよい。所定の条件は、例えば繰返し回数でもよいし、主波成分電力が予め設定した所定値以下となる条件でもよい。また、破線で示すように制御処理S30とS80を所定の条件が満たされるまで繰返し実行してもよい。所定の条件は、例えば繰返し回数でもよいし、3次歪成分電力PWD3が所定値以下となる条件でもよく、電力PWD3UとPWD3LとPWDMがそれぞれ所定値以下となる条件でもよい。その場合ステップS40を省略してよい。
図36に示すように、図21の第4実施例において、図17の構成と同様にディジタルノッチフィルタ38を備えた構成としてもよい。このとき、3次歪成分上側帯域FBD3Uと3次歪成分下側FBD3Lに対してのみ周波数特性補償の対象とする。制御処理フローは、図37Aに示すように、図18Aに示した制御処理フローにおいて、制御処理S20とS30を実施した後、3次歪周波数特性補償制御処理S80を行う。あるいは図37Bに示すように、図18Bに示した制御処理フローにおいて、制御処理S30を実施した後、制御処理S80を行う。このとき、破線で示すように、制御処理S30とS80を所定の条件が満たされるまで繰り返してもよい。所定の条件は、例えば所定の繰返し回数でもよいし、3次歪成分電力PWD3が所定値以下となる条件でもよく、電力PWD3UとPWD3Lがそれぞれ所定値以下となる条件でもよい。その場合ステップS40を省略してよい。
Claims (16)
- 入力送信信号に歪補償信号を合成して電力増幅器に与えることによりその電力増幅器で発生される歪成分を補償するべき級数型ディジタルプリディストータであり、
入力送信信号を伝達する線形伝達経路と、
上記入力送信信号の奇数次歪成分を発生する奇数次歪発生部と、上記奇数次歪成分のベクトルを調整する奇数次歪ベクトル調整部とを直列に含み、ベクトル調整された奇数次歪成分を歪補償信号として出力する奇数次歪発生経路と、
上記線形伝達経路の出力と上記奇数次歪発生経路の出力を合成して上記べき級数型ディジタルプリディストータの出力とする第1合成器と、
電力増幅器の出力の一部から帰還信号を生成する帰還信号経路と、
上記帰還信号経路からの上記帰還信号をディジタル帰還信号に変換するアナログディジタル変換器と、
上記ディジタル帰還信号中の奇数次歪成分を抑圧するように上記奇数次歪ベクトル調整部によるベクトル調整を制御する奇数次歪ベクトル制御部と、
上記入力送信信号を処理してアナログ相殺信号を発生する相殺信号発生部と、
上記帰還信号経路に挿入され、上記アナログ相殺信号と上記帰還信号経路の信号を合成する第2合成器と、
上記第2合成器において上記帰還信号中の主波成分を上記相殺信号が抑圧するように上記ディジタル帰還信号に基づいて上記相殺信号発生部を制御する相殺信号制御部と、
上記アナログディジタル変換器の入力側に挿入され、上記第2合成器の出力の利得を調整して上記アナログディジタル変換器に与える利得調整器と、
上記アナログディジタル変換器の出力をモニタし、上記利得調整器の出力電圧が上記アナログディジタル変換器の入力最大レンジに近づくように上記利得調整器の利得を設定する利得制御器と、
を含み、
上記相殺信号発生部は、上記入力送信信号を設定された遅延時間だけ遅延することにより上記相殺信号に遅延を与える遅延器と、上記遅延された入力送信信号のベクトル係数(位相と振幅)を調整する相殺信号ベクトル調整器を含み、
上記相殺信号制御部は、上記ディジタル帰還信号をモニタし、上記第1合成器を経て上記帰還信号経路にある上記第2合成器に到達する上記入力送信信号の遅延時間と、上記相殺信号発生部を経て上記第2合成器に至る入力送信信号の遅延時間が一致するように上記遅延器に設定する遅延時間を制御する遅延制御器と、上記ディジタル帰還信号中の主波成分が小さくなるよう上記相殺信号ベクトル調整器によるベクトル係数(位相と振幅)を制御する相殺信号ベクトル制御器とを含み、
上記利得制御器による利得の設定は、上記相殺信号制御部による上記遅延時間又は上記ベクトル係数の制御の後で、且つ、上記奇数次歪ベクトル制御部によるベクトル調整制御の前に実施されるよう構成されていることを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータ。 - 請求項1記載のべき級数型ディジタルプリディストータにおいて、更に、
上記奇数次歪発生経路に挿入され、与えられた補償係数に従って上記奇数次歪成分の周波数特性を補償する奇数次歪周波数特性補償器と、
上記ディジタル帰還信号に含まれる奇数次歪成分の周波数特性を検出し、検出された周波数特性に基づいて上記奇数次歪周波数特性補償器与える補償係数を制御する奇数次歪周波数特性補償係数制御器、
とを含むことを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータ。 - 請求項1又は2記載のべき級数型ディジタルプリディストータにおいて、上記入力送信信号は周期的に同期用パイロット信号を含んでおり、上記遅延制御器は、上記アナログディジタル変換器の出力中の上記相殺信号に含まれる同期用パイロット信号と上記アナログディジタル変換器の出力中の上記ディジタル帰還信号に含まれる同期用パイロット信号とを検出し、上記第1合成器を経て上記帰還信号経路にある上記第2合成器に到達する上記入力送信信号の遅延時間と、上記相殺信号発生部を経て上記第2合成器に至る入力送信信号の遅延時間が一致するように上記遅延器に設定する遅延時間を設定するように構成されていることを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータ。
- 請求項1乃至3の何れかに記載のべき級数型ディジタルプリディストータにおいて、上記入力送信信号はI/Q信号であり、上記相殺信号生成部は更に上記相殺信号ベクトル調整器の出力を上記アナログ相殺信号に変換する第2ディジタルアナログ変換器を含み、上記帰還信号経路は電力増幅器出力の一部を周波数ダウンコンバートする周波数ダウンコンバータと、ダウンコンバートされた信号を直交復調して復調I/Q信号を上記帰還信号として生成する直交復調器と、上記直交復調器からの上記帰還信号に上記相殺信号を合成する上記第2合成器とを含むことを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータ。
- 請求項1乃至4に記載のべき級数型ディジタルプリディストータにおいて、上記遅延制御部は、上記ディジタル帰還信号中の上記奇数次歪成分の電力を測定し、測定された上記奇数次歪成分の電力が予め決めた所定値以下になっていなければ、上記遅延制御部による遅延時間の制御と、上記利得制御器による利得の設定と、上記相殺信号ベクトル制御器によるベクトル係数の制御と、上記奇数次歪ベクトル制御部によるベクトル調整と、を繰り返すように構成されていることを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータ。
- 入力送信信号に歪補償信号を合成して電力増幅器に与えることによりその電力増幅器で発生される歪成分を補償するべき級数型ディジタルプリディストータであり、
入力送信信号を伝達する線形伝達経路と、
上記入力送信信号の奇数次歪成分を発生する奇数次歪発生部と、上記奇数次歪成分のベクトルを調整する奇数次歪ベクトル調整部とを直列に含み、ベクトル調整された奇数次歪成分を歪補償信号として出力する奇数次歪発生経路と、
上記線形伝達経路の出力と上記奇数次歪発生経路の出力を合成して上記べき級数型ディジタルプリディストータの出力とする第1合成器と、
電力増幅器の出力の一部から帰還信号を生成する帰還信号経路と、
上記帰還信号経路からの上記帰還信号をディジタル帰還信号に変換するアナログディジタル変換器と、
上記ディジタル帰還信号中の奇数次歪成分を抑圧するように上記奇数次歪ベクトル調整部によるベクトル調整を制御する奇数次歪ベクトル制御部と、
上記入力送信信号を処理してアナログ相殺信号を発生する相殺信号発生部と、
上記帰還信号経路に挿入され、上記アナログ相殺信号と上記帰還信号経路の信号を合成する第2合成器と、
上記第2合成器において上記帰還信号中の主波成分を上記相殺信号が抑圧するように上記ディジタル帰還信号に基づいて上記相殺信号発生部を制御する相殺信号制御部と、
上記入力送信信号を処理して副相殺信号を発生する副相殺信号発生部と、
上記アナログディジタル変換器の出力側に挿入され、上記アナログディジタル変換器の出力に上記副相殺信号を合成する第3合成器と、
上記第3合成器の出力をモニタし、上記第3合成器において上記副相殺信号が上記ディジタル帰還信号中の残留主波成分を抑圧するように上記副相殺信号発生部を制御する副相殺信号制御部と、
を含むことを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータ。 - 請求項6に記載のべき級数型ディジタルプリディストータにおいて、上記副相殺信号発生部は、上記入力送信信号を設定された第2遅延時間だけ遅延させる第2遅延器と、上記第2遅延器の出力のベクトルを調整して上記副相殺信号として出力する副相殺信号ベクトル調整器とを含み、上記副相殺信号制御部は、上記第3合成器の出力中の主波成分が最小又は予め決めた第2目標値以下となるよう上記第2遅延器の第2遅延時間を設定する副相殺信号遅延器と、上記第3合成器の出力中の主波成分が最小又は上記第2目標値以下となるよう上記副相殺信号ベクトル調整器に対するベクトル係数(振幅と位相)を設定する副相殺信号ベクトル制御器とを含むことを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータ。
- 請求項1乃至7の何れかに記載のべき級数型ディジタルプリディストータにおいて、更に、上記アナログディジタル変換器の出力側に挿入され、上記アナログディジタル変換器の出力中の主波成分を抑圧するディジタルノッチフィルタを含むことを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータ。
- 請求項1記載のべき級数型ディジタルプリディストータの制御方法であり、
上記ディジタル帰還信号中の主波成分が最小又は予め決めた目標値以下となるように上記遅延器の遅延時間を設定する相殺信号遅延制御処理と、
上記ディジタル帰還信号中の主波成分が最小又は上記目標値以下となるよう上記相殺信号ベクトル調整器に対するベクトル係数を設定する相殺信号ベクトル制御処理と、
上記ディジタル帰還信号中の歪成分が最小又は上記目標値以下となるよう上記奇数次歪ベクトル調整部に対するベクトル係数を設定する奇数次歪ベクトル制御処理と、
上記相殺信号遅延制御処理又は上記相殺信号ベクトル制御処理の後で、且つ、上記奇数次歪ベクトル制御処理の前に、上記利得調整器の出力電圧が上記アナログディジタル変換器の入力最大レンジに近づくように上記利得調整器の利得を設定する利得制御処理と、
を含むことを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータの制御方法。 - 請求項9記載の制御方法において、更に、
上記ディジタル帰還信号に含まれる奇数次歪成分の周波数特性を検出し、検出された周波数特性に基づいて補償係数を制御する奇数次歪周波数特性補償制御処理と、
上記補償係数に従って上記奇数次歪成分の周波数特性を補償する奇数次歪周波数特性補償処理、
とを含むことを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータの制御方法。 - 請求項9又は10に記載の制御方法において、上記利得制御処理の終了後に上記相殺信号ベクトル制御処理と上記奇数次歪ベクトル制御処理を独立かつ並列に実行することを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータの制御方法。
- 請求項9又は10に記載の制御方法において、上記相殺信号遅延制御処理の終了後に上記相殺信号ベクトル制御処理を実行し、上記利得制御処理の終了後に上記奇数次歪ベクトル制御処理を実行することを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータの制御方法。
- 請求項9乃至12の何れかに記載の制御方法において、上記遅延制御部は、上記ディジタル帰還信号中の上記奇数次歪成分の電力を測定し、測定された上記奇数次歪成分の電力が予め決めた所定値以下になっていなければ、上記相殺信号遅延制御処理と、上記利得制御処理と、上記相殺信号ベクトル制御処理と、上記奇数次歪ベクトル制御処理と、を繰り返すことを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータの制御方法。
- 請求項6に記載のべき級数型ディジタルプリディストータの制御方法であり、上記副相殺信号発生部は、上記入力送信信号を設定された第2遅延時間だけ遅延させる第2遅延器と、上記第2遅延器の出力のベクトルを調整して副相殺信号として出力する副相殺信号ベクトル調整器と、を含み、
上記制御方法は、
上記ディジタル帰還信号中の主波成分が最小又は予め決めた目標値以下となるように上記遅延器の遅延時間を設定する相殺信号遅延制御処理と、
上記ディジタル帰還信号中の主波成分が最小又は上記目標値以下となるよう上記相殺信号ベクトル調整器に対するベクトル係数を設定する相殺信号ベクトル制御処理と、
上記ディジタル帰還信号中の歪成分が最小又は上記目標値以下となるよう上記奇数次歪ベクトル調整部に対するベクトル係数を設定する奇数次歪ベクトル制御処理と、
上記第3合成器の出力中の主波成分が最小又は予め決めた第2目標値以下となるよう上記第2遅延時間を設定する副相殺信号遅延制御処理と、
上記第3合成器の出力中の主波成分が最小又は上記第2目標値以下となるよう上記副相殺信号ベクトル調整器に対するベクトル係数を設定する副相殺信号ベクトル制御処理と、
を含むことを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータの制御方法。 - 請求項14記載の制御方法において、上記相殺信号遅延制御処理の終了後に上記副相殺信号遅延制御処理を実行し、上記副相殺信号遅延制御処理の終了後に上記相殺信号ベクトル制御処理と上記副相殺信号ベクトル制御処理と上記奇数次歪ベクトル制御処理を独立かつ並列に実行することを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータの制御方法。
- 請求項14記載の制御方法において、上記相殺信号遅延制御処理と、上記副相殺信号遅延制御処理と、上記相殺信号ベクトル制御処理と、上記副相殺信号ベクトル制御処理と、上記奇数次歪ベクトル制御処理を、この順に各制御処理を終了後に次の制御処理を実行することを特徴とするべき級数型ディジタルプリディストータの制御方法。
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