JP5114079B2 - 電源装置、高周波回路システム及びヒータ電圧制御方法 - Google Patents

電源装置、高周波回路システム及びヒータ電圧制御方法

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Description

本発明は電子管に対してヒータ電圧を供給するのに好適な電源装置、高周波回路システム及びヒータ電圧制御方法に関する。
進行波管やクライストロン等は電子銃から放出された電子ビームと高周波回路との相互作用により高周波信号の増幅や発振等を行うために用いる電子管である。
図9は高周波回路システムの一構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、進行波管1は、例えば、電子ビームを放出する電子銃10と、電子銃10から放出された電子ビーム50と高周波信号(マイクロ波)を相互作用させる高周波回路であるヘリックス20と、ヘリックス20の内部を進行した電子ビーム50を捕捉するコレクタ電極30と、電子銃10から電子を引き出すと共に電子銃10から放出された電子ビーム50をヘリックス20内に導くアノード電極40とを有する構成である。電子銃10は、電子を放出するカソード電極11と、カソード電極11から放出された電子を集束するウェネルト電極13と、カソード電極11から熱電子を放出させるための熱エネルギーを与えるヒータ12を備えている。
電子銃10から放出された電子ビーム50は、カソード電極11とヘリックス20の電位差により加速されてヘリックス20内に導入され、ヘリックス20に入力された高周波信号と相互作用しながら内部を進行する。ヘリックス20の内部を進行した電子ビームはコレクタ電極30で捕捉される。このとき、ヘリックス20からは電子ビーム50との相互作用により増幅された高周波信号が出力される。
図9に示すように、カソード電極11にはヘリックス20の電位を基準に負の直流電圧であるヘリックス電圧Ehelが供給され、コレクタ電極30にはカソード電極11の電位H/Kを基準に正の直流電圧であるコレクタ電圧Ecolが供給される。ヒータ12にはカソード電極11の電位H/Kを基準に負の直流電圧であるヒータ電圧Hが供給さる。ヘリックス20は進行波管1のケースに接続されて接地される。アノード電極40は、例えばヘリックス20と接続されてヘリックス20と同電位に設定される。なお、進行波管1には、アノード電極40とヘリックス20とが接続されない構成もある。その場合、アノード電極40には、カソード電極11の電位H/Kを基準に正の直流電圧であるアノード電圧Eaが供給される。
ヘリックス電圧Ehel、コレクタ電圧Ecol、アノード電圧Ea及びヒータ電圧Hは、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ、トランス、整流回路及び整流用コンデンサ等を用いて生成される。図9ではコレクタ電極30を1つ備えた進行波管1の構成例を示しているが、進行波管1には2つのコレクタ電極を備えた構成や3つ以上のコレクタ電極を備えた構成もある。
このような進行波管1を動作させる場合、ヒータ電圧Hを先に供給してカソード電極11を予熱し(3〜5分間程度)、予熱完了後にヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを供給する必要がある。そのため、進行波管1用の電源装置では、ヒータ電圧Hを生成するヒータ電源回路を、ヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを生成する高圧電源回路から独立して備えている場合が多い。
図10は図9に示したヒータ電圧を供給する従来の電源装置の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、従来の電源装置は、トランス300と、直流電圧源311と、直流電圧源311から出力される直流電圧を交流電圧に変換し、トランス300の一次巻線に供給するインバータ310と、トランス300の二次巻線から出力される交流電圧を整流し、ヒータ12に直流電圧を供給する整流回路330と、予熱時間の測定に用いるタイマー回路320と、インバータ310の動作を制御すると共に、電源投入時にタイマー回路320を用いて予め設定された予熱時間経過後にヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを出力させるための制御信号であるHV ON/OFF信号を出力する制御回路340とを有する構成である。
インバータ310は、直流電圧源311から出力される直流電圧を交流電圧に変換するためのトランジスタQ21,Q22と、トランジスタQ21,Q22を交互にオン/オフするための駆動回路312とを備えている。
整流回路330は、例えば2つのダイオードから成る全波整流回路を備え、トランス300の二次巻線から出力される交流電圧を整流し、図示していないカソード電極11内のヒータ12の電位H/Kを基準に負の直流電圧であるヒータ電圧Hを出力する。
図10に示した、制御回路340によりタイマー回路320を用いて予熱時間を制御する構成では、図示していないカソード電極の温度が十分に上昇して進行波管1が安定して動作するように、通常、予熱時間には余裕を持った値を設定する。そのため、予熱時間が必要以上に長くなる傾向にあり、電源を投入してから進行波管1が動作を開始するまでの時間が長くなってしまう。
予熱時間を短縮する方法としては、電源投入時にヒータ電圧Hを通常電圧よりも高く設定し、温度センサを用いてカソード電極11が所定の温度に到達したことを検出したとき、ヒータ電圧Hを通常電圧に切り替える構成が特許文献1に記載されている。
特開平6−310045号公報
ここで、図10に示した従来の電源装置において、通常動作時に直流電圧源で停電が発生した場合を考えてみる。
従来の電源装置では、通常動作時に直流電圧源で停電が発生し、該停電から復帰する場合にも、制御回路によってHV ON/OFF信号の送出タイミングが制御される。
停電から復帰する場合、従来の電源装置では、通常、電源投入時と同様に予め設定された予熱時間経過後にHV ON/OFF信号を送出する方法、あるいは停電していた時間(停電時間)に応じて予熱時間を切り替える方法が採用されている。停電時間に応じて予熱時間を切り替える方法としては、停電していた時間と同じ時間だけ予熱時間を設定する手法が一般的である。但し、この場合の予熱時間の最大値は、電源投入時と同様に3〜5分間程度になる。
しかしながら、予め設定された予熱時間経過後にHV ON/OFF信号を送出する方法では、停電時間が数秒程度の、いわゆる瞬停が発生した場合にも、カソード電極11の温度を十分に上昇させることを考慮して上記3〜5分間程度の予熱時間を設けているため、進行波管の動作が再開するまでの時間が無駄に長くなる問題がある。
一方、停電時間と同じ時間だけ予熱時間を設ける方法は、例えば図11のグラフで示すように停電時間がある程度長い場合(図11に示す例では25秒以上)は有効であるが、停電時間が短い(瞬停)場合は、カソード電極の温度が動作可能温度にまで到達していないことがある。これは、カソード電極には、それを支持する部品や近接して配置される部品が多く存在するため、カソード電極とこれらの部品が熱平衡状態となるまでに時間を要することに起因する。カソード電極の温度が十分に上昇していない状態でヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを供給して進行波管を動作させると、進行波管の動作が不安定になってしまう。なお、図11は、進行波管を通常動作させている状態から全ての電源電圧をOFFにし、その後、ヒータに通常動作時における一定電圧を、電源電圧をOFFにした時間と同じだけ供給したときのカソード電極の温度変化の様子を示している。また、図11では、左側から電源電圧の供給停止時間が5、10、15、20、25、30、40、50、60秒のときのカソード電極の各温度特性を順に示している。図11のグラフで示すように、停電時間が5秒、10秒、15秒等、比較的短い場合は、停電時間と同じ時間だけ予熱時間を設けてもカソード電極の温度が動作可能な最低温度にまで到達していない。
本発明は上記したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、停電からの復帰時、あるいは電源投入時に必要な、動作の不安定を招くことなくヒータによる予熱時間を短縮できる電源装置、高周波回路システム及びヒータ電圧制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の電源装置は、電子管が備えるヒータへ電力を供給する電源装置であって、
直流電圧源と、
前記直流電圧源から出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、
前記交流電圧を整流し、前記ヒータに直流電圧を供給する整流回路と、
前記ヒータに流れるヒータ電流を検出するための電流検出器と、
電源投入時、前記電流検出器で検出された前記ヒータ電流の変化率を予め設定された単位時間毎に求め、前記変化率が予め設定されたしきい値以下になったとき、前記電子管の動作を開始させるための制御信号を出力する制御回路と、
を有する。
一方、本発明の高周波回路システムは、電子管と、
前記電子管に前記ヒータ電圧を供給する上記電源装置と、
を有する。
また、本発明のヒータ電圧制御方法は、直流電圧源と、
前記直流電圧源から出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、
前記交流電圧を整流し、前記ヒータに直流電圧を供給する整流回路と、
前記ヒータに流れるヒータ電流を検出するための電流検出器と、
を有する電源装置から、電子管に備えるヒータへ供給する電圧を制御するためのヒータ電圧制御方法であって、
電源投入時、前記電流検出器で検出された前記ヒータ電流の変化率を予め設定された単位時間毎に求め、
前記変化率が予め設定されたしきい値以下になったとき、前記電子管の動作を開始させるための制御信号を出力する方法である。
上記のような構成及び方法では、停電からの復帰時、電子管の通常動作時よりも高い電圧をヒータに供給することで、カソード電極の温度を従来よりも速く上昇させることができる。そのため、停電時間が短く、予熱時間が停電時間に等しい場合でも、カソード電極の温度が電子管の動作可能温度にまで到達する。したがって、停電からの復帰時における予熱時間を短縮できると共に復帰後の進行波管の動作も安定する。
また、電源投入時、ヒータ電流の変化率が予め設定されたしきい値以下であるか否かを判定することで、ヒータが規定の温度に到達したと判断できるため、この段階で電子管の動作を開始させるための制御信号を出力すれば、電源投入時における予熱時間を従来よりも短縮することが可能になる。
本発明によれば、停電からの復帰時、あるいは電源投入時に必要な、動作の不安定を招くことなくヒータによる予熱時間を短縮できる。
次に本発明について図面を参照して説明する。
以下では、本発明の電源装置からヒータ電圧を供給する電子管として、進行波管を例にして説明するが、本発明の電源装置がヒータ電圧を供給する対象は、進行波管に限るものではなく、クライストロンやブラウン管等、カソード電極から電子を放出するための熱エネルギーを与えるヒータを備え、該ヒータによる予熱が完了した後に動作を開始する電子管であればどのようなものでもよい。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の電源装置の第1の実施の形態の構成を示す回路図である。また、図2は図1に示した電源装置の動作を示す図であり、同図(a)は電源投入から通常動作時の電圧波形及び電流波形を示す波形図であり、同図(b)は停電からの復帰時の電圧波形及び電流波形を示す波形図である。なお、図1に示す電源装置には、ヒータ電圧Hを生成するヒータ電源回路の構成のみ示しているが、電源装置には、ヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを生成する高圧電源回路を備えていてもよい。図2(a)、(b)に示すヒータ電圧Hやヒータ電流Iは、電圧や電流の変化の様子を模式的に示したものであり、正確な値を示しているものではない。
図1に示すように、第1の実施の形態の電源装置は、トランス100と、直流電圧源111と、直流電圧源111から出力される直流電圧を交流電圧に変換し、トランス100の一次巻線に供給するインバータ110と、タイマー回路120と、トランス100の二次巻線から出力される交流電圧を整流してヒータ12に供給する整流回路130と、インバータ110の動作を制御すると共に、ヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを出力させるための制御信号であるHV ON/OFF信号を出力する制御回路140と、停電を検出するための停電検出回路150とを有する構成である。
インバータ110は、直流電圧源111から出力される直流電圧を交流電圧に変換するためのトランジスタQ1,Q2と、トランジスタQ1,Q2を交互にオン/オフするための駆動信号を出力する駆動回路112とを備えている。
停電検出回路150は、コンパレータ151を備え、直流電圧源111の出力電圧と所定のしきい値電圧Vthとを比較し、該比較結果を制御回路140へ出力することで、停電の検出/非検出を制御回路140へ通知する。
整流回路130は、例えば2つのダイオードから成る全波整流回路を備え、トランス100の二次巻線から出力される交流電圧を整流し、カソード電極11の電位H/Kを基準に負の直流電圧であるヒータ電圧Hを出力する。
制御回路140は、論理回路やメモリを備えたLSI、あるいはCPUと該CPUが処理を実行するためのプログラムが格納された記録媒体とを備えた処理装置(コンピュータ)によって実現可能である。制御回路を処理装置で実現する場合、CPUにより記録媒体に格納されたプログラムにしたがって処理を実行することで、以下に記載する制御回路140の機能を実現できる。
なお、図1ではタイマー回路120を独立して備える構成を示しているが、制御回路140にタイマー機能を備えている場合は無くてもよい。
第1の実施の形態の電源装置では、図2(a)に示すように、通常動作時、電源が投入されると、ヒータ電圧Hは所定の時定数で立ち上がり、その後、予め設定された一定値(通常電圧)で制御される。ヒータ12は、一般に、温度上昇に伴って抵抗値が大きくなる特性を備えているため、ヒータ12には電源投入直後に最も大きな電流Iが流れ、その後、抵抗値の増大に伴って電流Iは徐々に少なくなる。
また、第1の実施の形態の電源装置では、停電から復帰するとき、図2(b)に示すように、ヒータ電圧Hを通常電圧よりも高い値に設定し、その後、一定値である通常電圧に切り替える。ここで、停電から復帰した直後のヒータ電圧Hは、ヒータ電流Iの最大値が、ヒータ12やカソード電極11に与えるストレスを考慮した所定の電流リミット値以下となるように設定される。このように停電からの復帰時に通常電圧よりも高い電圧Hをヒータ12に供給することで、カソード電極11の温度が従来よりも速く上昇し、停電時間が短く、予熱時間が停電時間と等しい場合でも、カソード電極11の温度を動作可能温度にまで到達させることができる。なお、ヒータ12やカソード電極11に与えるストレスが問題とならない範囲内であれば、復帰直後のヒータ電圧Hをより高く設定することで、予熱時間をさらに短縮することも可能である。
ヒータ電圧Hは、図1に示すように制御回路140から駆動回路112へ供給する駆動信号のパルス幅を切り替えることで制御できる。具体的には、通常動作時、パルス幅が比較的狭い第1の駆動信号を制御回路140から駆動回路112を介してトランジスタQ1、Q2に供給する。また、停電(瞬断)状態からの復帰時、通常動作時よりもパルス幅が広い第2の駆動信号を制御回路140から駆動回路112を介してトランジスタQ1、Q2に供給する。この場合、ヒータ電圧Hは、トランジスタQ1、Q2がオンしているパルス幅に比例した値となる。すなわち、第2の駆動信号による駆動時のヒータ電圧Hは、第1の駆動信号による駆動時のヒータ電圧Hよりも高くなる。
また、ヒータ電圧Hは、図3に示すように直流電圧源111とトランス100の一次巻線間にレギュレータ回路160を設け、制御回路140からレギュレータ回路160へ供給するレギュレータ駆動信号によって制御することも可能である。
図3に示すレギュレータ回路160は、直流電圧源111から出力された直流電圧を昇圧する昇圧型回路であり、直流電圧源111の出力端とトランス100の一次巻線の中間タップ間に直列に接続されるインダクタL1及びダイオードD1と、直流電圧源111と並列に接続されるトランジスタQ3とを備えている。図3に示すレギュレータ回路160では、トランジスタQ3がオンしているときにインダクタL1にエネルギーが蓄積され、トランジスタQ3がオフしているときにインダクタL1に蓄積されたエネルギーがダイオードD1を通してインバータ110に供給される。このような構成では、トランジスタQ3のベースに供給する駆動信号のパルス幅によって昇圧電圧を制御することが可能であり、パルス幅に比例する昇圧電圧をインバータ110へ供給することができる。
直流電圧源111とトランス100の一次巻線間に図3に示すレギュレータ回路160を設けた場合、通常動作時、パルス幅が比較的狭い第1の駆動信号を制御回路140からレギュレータ回路160が備えるトランジスタQ3へ供給する。また、停電(瞬断)状態からの復帰時、通常動作時よりもパルス幅が広い第2の駆動信号を制御回路140からレギュレータ回路160が備えるトランジスタQ3へ供給する。この場合、ヒータ電圧Hは、トランジスタQ3がオンしているパルス幅に比例する値となる。すなわち、第2の駆動信号による駆動時のヒータ電圧Hは、第1の駆動信号による駆動時のヒータ電圧Hよりも高くなる。
ヒータ電圧Hを図3に示したレギュレータ回路160を用いて制御する場合、インバータ110へは一定のパルス幅を有する駆動信号を供給すればよい。ここで、レギュレータ回路160へ供給する駆動信号とインバータ110へ供給する駆動信号とは、同期していてもよく非同期であってもよい。但し、レギュレータ回路160へ供給する駆動信号とインバータ110へ供給する駆動信号とを同期させれば、トランス100の二次巻線側へ洩れこむ駆動信号の周波数成分が減るため、ヒータ電圧Hに含まれるノイズ成分が低減する。
なお、レギュレータ回路160には、図3に示した昇圧型回路だけでなく周知の降圧型回路でも制御が可能である。降圧型回路を用いる場合は、通常動作時、パルス幅が比較的広い駆動信号を制御回路140からレギュレータ回路160へ供給し、停電(瞬断)状態からの復帰時に、パルス幅が通常動作時よりも狭い駆動信号を制御回路140からレギュレータ回路160へ供給することにより、ヒータ電圧Hを通常電圧よりも高く設定することができる。
レギュレータ回路160は、その入出力特性に応じて制御回路140から供給する駆動信号のパルス幅を適宜設定すれば、周知のどのような回路を用いてもよい。
次に図1及び図3に示した電源装置における停電からの復帰時の動作について図4を用いて説明する。
図4は図1及び図3に示した電源装置の停電からの復帰時の動作を示すフローチャートである。
図4に示すように、制御回路140は、停電検出回路150の出力信号を観測し、停電検出回路150の出力信号が停電の検出を示しているか否かを確認する(ステップS1)。停電検出回路150の出力信号が停電の検出を示していない場合は、ステップS1の処理に戻って停電検出回路150の出力信号の観測を続行する。
停電検出回路150の出力信号が停電の検出を示している場合、制御回路140は、駆動回路112に対する第1の駆動信号の出力を停止してヒータ電圧Hの出力を停止させる。また、制御回路140は、HV ON/OFF信号の出力を停止し、不図示の高圧電源回路からのヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolの出力を停止させる(ステップS2)。このとき制御回路140は、タイマー回路120を用いて停電時間を測定しておく。
制御回路140は、停電検出回路150の出力信号を再び観測し、停電検出回路150の出力信号が停電の検出を示しているか否か(停電から復帰したか否か)を確認する(ステップS3)。停電検出回路150の出力信号が停電の検出を示している場合(停電中)、ステップS3の処理に戻って停電検出回路150の出力信号の観測を続行する。
停電検出回路150の出力信号が停電の検出を示していない場合(停電から復帰)、制御回路140は、電源回路が図1に示した構成であるなら、駆動回路112に第2の駆動信号を出力して通常電圧よりも高いヒータ電圧Hを出力させる。また、制御回路140は、電源回路が図3に示した構成であるなら、レギュレータ回路160のトランジスタQ3に第2の駆動信号を出力して通常電圧よりも高いヒータ電圧Hを出力させる(ステップS4)。このとき、第2の駆動信号の出力時間は、タイマー回路120を用いて測定した停電時間に一致させてもよい。
第2の駆動信号の出力時間が経過すると、制御回路140は、電源回路が図1に示した構成であるなら、駆動回路112に第1の駆動信号を出力して通常電圧を出力させると共に、HV ON/OFF信号を出力して不図示の高圧電源回路からヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを出力させ、進行波管1の動作を再開させる。また、制御回路140は、電源回路が図3に示した構成であるなら、レギュレータ回路160のトランジスタQ3に第1の駆動信号を出力して通常電圧を出力させると共に、HV ON/OFF信号を出力して不図示の高圧電源回路からヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを出力させ、進行波管1の動作を再開させる(ステップS5)。
本実施形態の電源装置によれば、進行波管1の通常動作時に直流電圧源111の停電が発生しても、停電からの復帰時に通常電圧よりも高い電圧をヒータ12に供給することにより、進行波管1のカソード電極11の温度を従来よりも速く上昇させることができる。よって、カソード電極11の温度を進行波管1の動作可能温度にまでより短時間で到達させることができる。特に、予熱時間が停電時間と等しい時間に設定され、停電時間が短いために予熱時間が短い場合でも、カソード電極11の温度を進行波管1の動作可能温度にまで到達させることができる。したがって、停電からの復帰時における予熱時間を短縮できると共に復帰後の進行波管1の動作も安定する。本実施形態の電源装置は、カソード電極11が完全に冷えた状態、例えば電源装置の電源投入時と比較して、カソード電極11の温度が高く、かつ停電時間が短い、いわゆる瞬停の発生時に適用して特に有効である。
(第2の実施の形態)
図5は本発明の電源装置の第2の実施の形態の構成を示す回路図であり、図6は図5に示したヒータ電源回路から出力される電圧波形及び電流波形を示す波形図である。なお、図5に示す電源装置には、ヒータ電圧Hを生成するヒータ電源回路の構成のみ示しているが、電源装置には、ヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを生成する高圧電源回路を備えていてもよい。図6に示すヒータ電圧Hやヒータ電流Iは、電圧や電流の変化の様子を模式的に示したものであり、正確な値を示しているものではない。
図5に示すように、第2の実施の形態の電源装置は、トランス200と、直流電圧源211と、直流電圧源211から出力される直流電圧を交流電圧に変換し、トランス200の一次巻線に供給するインバータ210と、タイマー回路220と、トランス200の二次巻線から出力される交流電圧を整流してヒータ12に供給する整流回路230と、インバータ210の動作を制御すると共に、ヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを出力させるための制御信号であるHV ON/OFF信号を出力する制御回路240と、ヒータ12に流れる電流(ヒータ電流I)を検出する電流検出器250と、電流検出器250で検出されたヒータ電流IをA/D変換し、制御回路240へ供給するA/D変換器270とを有する構成である。
インバータ210は、直流電圧源211から出力される直流電圧を交流電圧に変換するためのトランジスタQ11,Q12と、トランジスタQ11,Q12を交互にオン/オフするための駆動信号を出力する駆動回路212とを備えている。
整流回路230は、例えば2つのダイオードから成る全波整流回路を備え、トランス200の二次巻線から出力される交流電圧を整流し、カソード電極11の電位H/Kを基準に負の直流電圧であるヒータ電圧Hを出力する。
電流検出器250は、トランス200の二次巻線に接続され、ヒータ12に流れる電流を検出する。電流検出器250で検出された値はA/D変換器270でデジタル信号に変換され、制御回路240へ供給される。
制御回路240は、論理回路やメモリを備えたLSI、あるいはCPUと該CPUが処理を実行するためのプログラムが格納された記録媒体とを備えた処理装置(コンピュータ)により実現可能である。制御回路を処理装置で実現する場合、CPUにより記録媒体に格納されたプログラムにしたがって処理を実行することで、以下に記載する制御回路の機能を実現できる。
なお、図5ではタイマー回路220を独立して備える構成を示しているが、制御回路240にタイマー機能を備えている場合は無くてもよい。また、図5はA/D変換器270を用いて電流検出器250の出力信号をデジタル信号に変換して制御回路240に供給する構成例を示しているが、制御回路240が電流検出器250の出力信号(アナログ信号)を直接処理できる構成であれば、A/D変換器270は無くてもよい。
第2の実施の形態の電源装置では、図6に示すように、電源が投入されると、ヒータ電圧は所定の時定数で立ち上がり、その後、予め設定された一定値(通常電圧)で制御される。ヒータ12は、通常、温度上昇に伴って抵抗値が大きくなる特性を備えているため、ヒータ12には電源投入直後に最も大きな電流が流れ、その後、抵抗値の増大に伴って電流は徐々に少なくなる。
また、第2の実施の形態の電源装置では、制御回路240の処理により、電流検出器250で検出されたヒータ電流Iの変化率(ΔI)を予め設定された単位時間(Δt)毎に求め、該変化率が予め設定されたしきい値以下になったとき、ヒータ12が規定の温度に到達したと判定してHV ON/OFF信号を出力する。ここで、本実施形態では、ヒータ12に流れる電流Iの変化率が所定のしきい値以内になったとき、ヒータ電圧Hを通常電圧よりも僅かに高くして予め設定された一定時間だけヒータ12に流す電流を大きくし、その後、ヒータ電圧Hを通常電圧に戻すと共にHV ON/OFF信号を出力してもよい。通常電圧よりも高く設定するヒータ電圧H及びその印加時間は、ヒータやカソード電極に与えるストレスがヒータの寿命の低下やカソード電極の性能劣化を招くことのない値に設定する。
第2の実施の形態の電源装置では、ヒータ12に流れる電流の変化率を検出することで、ヒータ12が規定の温度に到達したか否かを判定する。したがって、従来の電源装置のようにタイマー回路を用いて予め設定された予熱時間が経過するまで待つ必要が無く、ヒータに流れる電流の変化率が所定のしきい値以内になった段階でHV ON/OFF信号を出力して進行波管1を動作させることができる。
但し、ヒータに流れる電流の変化率が小さくなっても、上述したようにカソード電極11が熱平衡状態になっていない場合が考えられる。そのため、本実施形態では、ヒータ電流Iの変化率が所定のしきい値以内になると共に、ヒータ電圧Hをわずかに高くして予め設定された一定時間だけヒータ12に流す電流Iを大きくする。このようにしてカソード電極11を過加熱することで、カソード電極11が熱平衡状態になる時間を短縮することが可能であり、進行波管1にヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを供給しても安定して動作する。なお、進行波管1が小さい場合やカソード電極に近接して配置される部品数が少ない場合等、ヒータに流れる電流の変化率が所定のしきい値以内になった時点でカソード電極11が十分に熱平衡状態になっていると考えられる場合は、過加熱を行うことなく制御回路240からHV ON/OFF信号を出力して進行波管1の動作を開始させればよい。
ヒータ電圧Hは、図5に示すように制御回路240から駆動回路212へ供給する駆動信号のパルス幅を切り替えることで制御できる。具体的には、電源投入時、パルス幅が比較的狭い第1の駆動信号を制御回路240から駆動回路212を介してトランジスタQ11、Q12に供給する。また、カソード電極11の過加熱時、通常動作時よりもパルス幅が広い第2の駆動信号を制御回路240から駆動回路212を介してトランジスタQ11、Q12に供給する。この場合、ヒータ電圧Hは、トランジスタQ11、12がオンしているパルス幅に比例する値となる。すなわち、第2の駆動信号による駆動時のヒータ電圧Hは第1の駆動信号による駆動時のヒータ電圧Hよりも高くなる。
また、ヒータ電圧Hは、図7に示すように直流電圧源211とトランス200の一次巻線間にレギュレータ回路260を設け、制御回路240からレギュレータ回路260へ供給するレギュレータ駆動信号によって制御することも可能である。
図7に示すレギュレータ回路260は、直流電圧源211から出力された直流電圧を昇圧する昇圧型回路であり、直流電圧源211の出力端とトランス200の一次巻線の中間タップ間に直列に接続されるインダクタL11及びダイオードD11と、直流電圧源211と並列に接続されるトランジスタQ13とを備えている。図7に示すレギュレータ回路260では、トランジスタQ13がオンしているときにインダクタL11にエネルギーが蓄積され、トランジスタQ13がオフしているときにインダクタL11に蓄積されたエネルギーがダイオードD11を通してインバータ210に供給される。このような構成では、トランジスタQ13のベースに供給する駆動信号のパルス幅によって昇圧電圧を制御することが可能であり、パルス幅に比例する昇圧電圧をインバータ210へ供給することができる。
直流電圧源211とトランス200の一次巻線間に図7に示すレギュレータ回路260を設けた場合、電源投入時、パルス幅が比較的狭い第1の駆動信号を制御回路240からレギュレータ回路260が備えるトランジスタQ13へ供給する。また、カソード電極11の過加熱時、通常動作時よりもパルス幅が広い第2の駆動信号を制御回路240からレギュレータ回路260が備えるトランジスタQ13へ供給する。この場合、ヒータ電圧Hは、トランジスタQ13がオンしているパルス幅に比例する値となる。すなわち、第2の駆動信号による駆動時のヒータ電圧Hは、第1の駆動信号による駆動時のヒータ電圧Hよりも高くなる。
ヒータ電圧Hを図7に示したレギュレータ回路260を用いて制御する場合、インバータ210へは一定のパルス幅を有する駆動信号を供給すればよい。ここで、レギュレータ回路260へ供給する駆動信号とインバータ210へ供給する駆動信号とは、同期していてもよく、非同期であってもよい。但し、レギュレータ回路260へ供給する駆動信号とインバータ210へ供給する駆動信号とを同期させれば、トランス200の二次巻線側へ洩れこむ駆動信号の周波数成分が減るため、ヒータ電圧Hに含まれるノイズ成分が低減する。
なお、レギュレータ回路260には、図7に示した昇圧型回路だけでなく周知の降圧型回路でも制御が可能である。降圧型回路を用いる場合は、電源投入時、パルス幅が比較的広い駆動信号を制御回路240からレギュレータ回路260へ供給し、カソード電極11の過加熱時、パルス幅が通常動作時よりも狭い駆動信号を制御回路240からレギュレータ回路260へ供給することにより、ヒータ電圧Hを通常電圧よりも高く設定することができる。
レギュレータ回路260は、その入出力特性に応じて制御回路240から供給する駆動信号のパルス幅を適宜設定すれば、周知のどのような回路を用いてもよい。
次に図5及び図7に示した制御回路の電源投入時の処理手順について図8を用いて説明する。
図8は図5及び図7に示した電源装置の電源投入時の動作を示すフローチャートである。
図8に示すように、制御回路240は、電源投入時、駆動回路212に第1の駆動信号を出力してヒータ電圧を出力させる。また、A/D変換器270から供給される電流検出値を観測し、予め設定された単位時間あたりのヒータ電流Iの変化率を算出する(ステップS11)。
次に、制御回路240は、算出したヒータ電流Iの変化率と予め設定されたしきい値とを比較し、ヒータ電流Iの変化率がしきい値以下であるか否かを判定する(ステップS12)。ヒータ電流Iの変化率がしきい値よりも大きい場合、ステップS1の処理に戻ってヒータ電流Iの変化率の算出を続行する。
ヒータ電流Iの変化率がしきい値以下である場合、制御回路240は、電源回路が図5に示した構成であるなら、駆動回路112に第2の駆動信号を出力して通常電圧よりも高いヒータ電圧Hを出力させる。また、制御回路240は、電源回路が図7に示した構成であるなら、レギュレータ回路260のトランジスタQ13に第2の駆動信号を出力して通常電圧よりも高いヒータ電圧Hを出力させる(ステップS13)。このとき、制御回路240は、タイマー回路220を用いて予め設定された一定時間だけ駆動回路212に第2の駆動信号を出力する。
第2の駆動信号の出力時間が経過すると、制御回路240は、電源回路が図5に示した構成であるなら、駆動回路212に第1の駆動信号を出力して通常電圧を出力させると共に、HV ON/OFF信号を出力して、不図示の高圧電源回路からヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを出力させ、進行波管1に動作を開始させる。また、制御回路240は、電源回路が図7に示した構成であるなら、レギュレータ回路260のトランジスタQ13に第1の駆動信号を出力して通常電圧を出力させると共に、HV ON/OFF信号を出力して不図示の高圧電源回路からヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを出力させ、進行波管1の動作を再開させる(ステップS14)。
本実施形態の電源回路によれば、電源投入時、ヒータ電流Iの変化率が予め設定されたしきい値以下であればヒータ12が規定の温度に到達したと判断できるため、この段階で進行波管1の動作を開始させるための制御信号を出力すれば、電源投入時における予熱時間を従来よりも短縮することが可能になる。さらに、ヒータ電流Iの変化率がしきい値以下になった時点で通常電圧よりも高い電圧をヒータに供給し、カソード電極11を過加熱することでカソード電極11の熱平衡状態への移行が促進される。したがって、進行波管1を安定して動作させることができる。
なお、第2の実施の形態の電源装置では、電流検出器250にてトランス200の二次巻線に流れる電流を検出しているため、該電流の有無により直流電圧源211にて発生した停電及び該停電からの復帰を検出することができる。
したがって、第2の実施の形態の電源装置は、制御回路240のプログラムを書き換えることで、停電からの復帰時に第1の実施の形態と同様の処理を実行することも可能である。
その場合、制御回路240は、図4に示したステップS1の処理にて、電流検出器250を用いてトランス200の二次巻線に流れる電流を観測し、トランス200の二次巻線に電流が流れている場合は、停電が発生していないと判定してステップS1の処理に戻って電流検出器250にて電流の有無の観測を続行すればよい。また、トランス200の二次巻線に電流が流れていない場合は停電であると判定し、図4に示したステップS2の処理にて、駆動回路212に対する第1の駆動信号の出力を停止してヒータ電圧Hの出力を停止させ、HV ON/OFF信号の出力を停止してヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolの出力を停止させればよい。そして、図4に示したステップS3の処理にて、電流検出器250を用いてトランス200の二次巻線に電流が流れたことを検出した場合(停電から復帰)は、第1の実施の形態と同様にステップS4にて通常動作時よりも高いヒータ電圧Hを出力させ、ステップS5にて所定時間経過後に通常動作時のヒータ電圧Hを出力させ、HV ON/OFF信号を出力して進行波管1にヘリックス電圧Ehel、アノード電圧Ea及びコレクタ電圧Ecolを供給させればよい。
なお、図5あるいは図7に示した第2の実施の形態の電源装置に停電検出回路150を設け、第1の実施の形態と同様に停電検出回路150を用いて直流電圧源211で発生する停電及び停電からの復帰を検出してもよい。
このような処理を実行すれば、電源投入時、停電からの復帰時の双方で進行波管1が備えるヒータの予熱時間を短縮することができる。
さらに、第2の実施の形態の電源装置では、停電からの復帰時において、第1の実施の形態と同様に通常動作時よりも高いヒータ電圧Hを出力すると共に、電源投入時と同様にトランス200の二次巻線に流れるヒータ電流Iの変化率を計算し、ヒータ電流Iの変化率が所定のしきい値以内になった時点でヒータ電圧Hを通常電圧に戻し、HV ON/OFF信号を出力して進行波管1の動作を開始させてもよい。このようにヒータ電流Iの変化率から進行波管1の動作開始タイミングを判断する手法は、カソード電極11及びそれに近接して配置される各種部品から成る熱構造系に依存することなく、電源投入時あるいは停電からの復帰時に進行波管1の動作開始タイミングを判断できる。したがって、本実施形態の電源装置は、カソード電極周辺の熱構造が既知の電子管に各種の電源電圧を供給するだけでなく、定格容量内で使用されるならば、カソード電極周辺の熱構造が不明の各種の電子管に対しても各種の電源電圧を供給することができるため、高い汎用性を備えている。
本発明の電源装置の第1の実施の形態の構成を示す回路図である。 図1に示した電源装置の動作を示す図であり、同図(a)は電源投入から通常動作時の電圧波形及び電流波形を示す波形図であり、同図(b)は停電からの復帰時の電圧波形及び電流波形を示す波形図である。 本発明の電源装置の第1の実施の形態の他の構成例を示す回路図である。 図1及び図3に示した電源装置の停電からの復帰時の動作を示すフローチャートである。 本発明の電源装置の第2の実施の形態の構成を示す回路図である。 図5に示したヒータ電源回路から出力される電圧波形及び電流波形を示す波形図である。 本発明の電源装置の第2の実施の形態の他の構成例を示す回路図である。 図5及び図7に示した電源装置の電源投入時の動作を示すフローチャートである。 高周波回路システムの一構成例を示すブロック図である。 図9に示したヒータ電圧を供給する従来の電源装置の構成を示すブロック図である。 進行波管が瞬停状態から復帰したときのカソード電極の温度変化の一例を示すグラフである。
符号の説明
1 進行波管
10 電子銃
11 カソード電極
12 ヒータ
13 ウェネルト電極
20 ヘリックス
30 コレクタ電極
40 アノード電極
50 電子ビーム
60 電源装置
100、200、300 トランス
110、210、310 インバータ
111、211、311 直流電圧源
112、212、312 駆動回路
120、220、320 タイマー回路
130、230、330 整流回路
140、240、340 制御回路
150 停電検出回路
151 コンパレータ
160、260 レギュレータ回路
250 電流検出器
270 A/D変換器
D1、D11 ダイオード
L1、L11 インダクタ
Q1、Q2、Q3、Q11、Q12、Q13、Q21、Q22 トランジスタ

Claims (13)

  1. 電子管が備えるヒータへ電力を供給する電源装置であって、
    直流電圧源と、
    前記直流電圧源から出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、
    前記交流電圧を整流し、前記ヒータに直流電圧を供給する整流回路と、
    前記ヒータに流れるヒータ電流を検出するための電流検出器と、
    電源投入時、前記電流検出器で検出された前記ヒータ電流の変化率を予め設定された単位時間毎に求め、前記変化率が予め設定されたしきい値以下になったとき、前記電子管の動作を開始させるための制御信号を出力する制御回路と、
    を有する電源装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記変化率が予め設定されたしきい値以下になったとき、前記整流回路から前記電子管の通常動作時に前記ヒータに供給する一定電圧である通常電圧よりも高い電圧を前記ヒータに供給させ、予め設定された時間が経過した後、前記整流回路から前記ヒータに前記通常電圧を供給させると共に、前記電子管の動作を開始させるための制御信号を出力する請求項記載の電源装置。
  3. 前記制御回路は、
    前記電流検出器により検出したヒータ電流の有無により、前記直流電圧源で発生する停電及び該停電からの復帰を検出すると、前記整流回路から前記電子管の通常動作時に前記ヒータに供給する一定電圧である通常電圧よりも高い電圧を前記ヒータに供給させ、前記変化率が予め設定されたしきい値以下になったとき、前記整流回路から前記ヒータに前記通常電圧を供給させると共に、前記電子管の動作を開始させるための制御信号を出力する請求項または記載の電源装置。
  4. 前記制御回路は、
    前記電流検出器により検出したヒータ電流の有無により、前記直流電圧源で発生する停電及び該停電からの復帰を検出すると、前記整流回路から前記電子管の通常動作時に前記ヒータに供給する一定電圧である通常電圧よりも高い電圧を前記ヒータに供給させ、予め設定された時間が経過した後、前記整流回路から前記ヒータに前記通常電圧を供給させると共に、前記電子管の動作を開始させるための制御信号を出力する請求項1記載の電源装置。
  5. 前記直流電圧源で発生する停電及び該停電からの復帰を検出するための停電検出回路をさらに有し、
    前記制御回路は、
    前記停電検出回路によって前記直流電圧源で発生した停電、及び該停電からの復帰が検出されると、前記整流回路から前記電子管の通常動作時に前記ヒータに供給する一定電圧である通常電圧よりも高い電圧を前記ヒータに供給させ、予め設定された時間が経過した後、前記整流回路から前記ヒータに前記通常電圧を供給させると共に、前記電子管の動作を開始させるための制御信号を出力する請求項1記載の電源装置。
  6. 前記インバータは、
    前記直流電圧源から出力される直流電圧を交流電圧に変換するための2つのトランジスタと、
    前記トランジスタを交互にオン/オフするための駆動回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、
    前記ヒータに供給する電圧を、前記駆動回路を介して前記トランジスタへ供給するパルス幅によって制御する請求項からのいずれか1項記載の電源装置。
  7. 前記直流電圧源と前記インバータ間に接続される、前記直流電圧源と並列に接続されるトランジスタを備えたレギュレータ回路を有し、
    前記制御回路は、
    前記ヒータに供給する電圧を、前記レギュレータ回路が備えるトランジスタへ供給するパルス幅によって制御する請求項からのいずれか1項記載の電源装置。
  8. 電子管と、
    前記電子管に前記ヒータ電圧を供給する請求項1からのいずれか1項記載の電源装置と、
    を有する高周波回路システム。
  9. 直流電圧源と、
    前記直流電圧源から出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、
    前記交流電圧を整流し、前記ヒータに直流電圧を供給する整流回路と、
    前記ヒータに流れるヒータ電流を検出するための電流検出器と、
    を有する電源装置から、電子管に備えるヒータへ供給する電圧を制御するためのヒータ電圧制御方法であって、
    電源投入時、前記電流検出器で検出された前記ヒータ電流の変化率を予め設定された単位時間毎に求め、
    前記変化率が予め設定されたしきい値以下になったとき、前記電子管の動作を開始させるための制御信号を出力するヒータ電圧制御方法。
  10. 前記変化率が予め設定されたしきい値以下になったとき、前記整流回路から前記電子管の通常動作時に前記ヒータに供給する一定電圧である通常電圧よりも高い電圧を前記ヒータに供給し、
    予め設定された時間が経過した後、前記整流回路から前記ヒータに前記通常電圧を供給すると共に、前記電子管の動作を開始させるための制御信号を出力する請求項記載のヒータ電圧制御方法。
  11. 前記電流検出器により検出したヒータ電流の有無により、前記直流電圧源で発生する停電及び該停電からの復帰を検出したとき、
    前記整流回路から前記電子管の通常動作時に前記ヒータに供給する一定電圧である通常電圧よりも高い電圧を前記ヒータに供給し、
    前記変化率が予め設定されたしきい値以下になったとき、前記整流回路から前記ヒータに前記通常電圧を供給させると共に、前記電子管の動作を開始させるための制御信号を出力する請求項または10記載のヒータ電圧制御方法。
  12. 前記電流検出器により検出したヒータ電流の有無により、前記直流電圧源で発生する停電及び該停電からの復帰を検出すると、
    前記整流回路から前記電子管の通常動作時に前記ヒータに供給する一定電圧である通常電圧よりも高い電圧を前記ヒータに供給し、
    予め設定された時間が経過した後、前記整流回路から前記ヒータに前記通常電圧を供給させると共に、前記電子管の動作を開始させるための制御信号を出力する請求項9記載のヒータ電圧制御方法。
  13. 前記電源装置が、前記直流電圧源で発生する停電及び該停電からの復帰を検出するための停電検出回路をさらに有し、
    前記停電検出回路によって前記直流電圧源で発生した停電、及び該停電からの復帰が検出されると、前記整流回路から前記電子管の通常動作時に前記ヒータに供給する一定電圧である通常電圧よりも高い電圧を前記ヒータに供給し、
    予め設定された時間が経過した後、前記整流回路から前記ヒータに前記通常電圧を供給させると共に、前記電子管の動作を開始させるための制御信号を出力する請求項9記載のヒータ電圧制御方法。
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