JP5114813B2 - ファン部材及びファンモータ - Google Patents
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Description
また溶接によって羽根部を基部に取り付けるため、溶接部における重さにばらつきが生じ、ファン部材全体の重さのバランスが不均衡になる。このようなバランスの不均衡は、ファン部材の回転むらを生じるため、従来のファンモータでは、羽根部を基部に溶接した後、ファン部材全体のバランスを調整する作業が必要となる。このバランス調整作業は、具体的には、ファン部材を回転させて重さのバランスを確認し、重さが他の部分よりも軽い部分に錘を取り付ける。その後、再度ファン部材を回転させてバランスを確認し、バランスが許容範囲内に収まるまで、バランスの確認、錘の取付の作業を繰り返す。このようなバランス調整作業は、作業者のスキルと相当な作業時間が要求される。
更に、溶接によって羽根部を基部に取り付ける場合、溶接部にさびが発生するのを防止するため、ファン部材に防錆材を塗装する必要がある場合があり、更なる作業が要求される。ここで、溶接作業時には二酸化炭素が発生し、この二酸化炭素は大気に放出される。また、防錆材を塗装する際にも、塗装剤に鉛やマンガン等の物質が含まれている場合があり、これらの物質は大気に放出されることととなり、環境上好ましくない。
この実施の形態においては、折り返し部の折り返し線が、回転軸にほぼ垂直な面内で円弧状となっているので、折り返し部において折り返し線を挟んで両側に位置する板状部材も円弧状に形成されることとなる。通常、板状部材を折り返すと、部材の弾性により、折り返した部材が元の位置に戻ろうとするスプリングバックが生じる場合がある。スプリングバックが発生すると、折り返し部を所望の折り返し角度で折り返して維持することができず、接続部を所望の形状に成形することが困難な場合がある。この実施の形態では、折り返し線が円弧状に形成されているので、折り返し部が所望の角度に折り返されるとともに、折り返し部における板状部材のスプリングバックが防止され、所望の折り返し部の形状が維持される。
この別の実施の形態においては、基部が有底円筒状に形成されているので、例えば円板部と側面部とに囲まれた円筒状内部にファンモータの構造部品である固定子や回転子を配置すれば、基部がこれらの構造部品のカバーの役割を果たす。したがって、ファンモータの内部の構造部品にごみやほこりが侵入するのが防止される。
この他の実施の形態においては、ファン部材がステンレス鋼で形成されるので、ファン部材の成形後、錆発生防止のための塗装を行う必要がない。したがって、ファン部材の製造工程が更に簡略化され、ファン部材の製造コストが削減されると共に、製造時間が短縮される。また、塗装作業が省略されれば、塗装剤に含まれる物質が大気に放出されることがない。
この更に他の実施の形態においては、ファン部材の表面に光触媒が塗布されているので、ファン部材に、抗菌作用、除塵作用が得られる。また、ファン部材に塗布した光触媒により空気清浄効果が得られるため、ファン部材で送風する空気を清浄する効果も得られる。
本発明においては、ファンモータが前述のファン部材を備えているので、前述のような効果を得ることができ、バランス調整作業を簡単にまたは省略することができるから、ファンモータの製造工程が簡略化するとともにファンモータの製造時間が短縮される。
図1は、本発明の一実施形態によるファンモータ1の断面図である。この図1に示すように、本発明の一実施形態によるファンモータ1は、例えば、ショーケースの換気や食品冷蔵庫内の温度を均一にするために設置された空間内の空気を循環させるためや、ある装置の発熱部分に送風して冷却するために用いられる。ファンモータ1は、ファンモータ1を設備に設置するための取付部分となるブラケット2と、ブラケット2上に配置された回転子4および固定子6と、回転子4および固定子6を取り囲むカバー部8と、カバー部8の上側および周囲を覆うように配置されたファン部材10とを備えている。また、これらの構造部品は、ケース12に収容されている。なお、本実施形態において、説明を簡単にするため、図1の上方をファンモータ1の上方、図1の下方をファンモータ1の下方として説明する。
コアプレート積層体24は、ケイ素鋼板等からなる環状のコアプレートを複数枚積層して形成されている。短絡リング26,28は、環状に形成されており、コアプレート積層体24に形成された複数個の孔(図示せず)を通して籠形状にアルミダイキャストで短絡されている。回転子4は、回転軸18に取り付けられているので、回転子4が回転すると回転軸18も共に回転するようになっている。
コアプレート積層体30は、絶縁性プラスチックからなる下ボビンケース34上にケイ素鋼板等からなるコアプレートを複数枚積層して形成されている。コアプレート積層体30の上方には、上ボビンケース36が設けられている。コイル32は、コアプレート積層体30の周囲に上下ボビンケース34,36を介して連続的に巻き回されている。コイル32の上下面には下絶縁キャップ38および上絶縁キャップ40が設けられている。
また、カバー部8の下端は、ブラケット2に固定されている。カバー部8とブラケット2との間には、Oリング48が介装されることにより、カバー部8及びブラケット2で囲まれる内部空間が液密に封止される。
ここで、カバー部8の側壁の内面には、前述の固定子6が固定され、回転軸18には回転子4が固定されているので、回転子4は、回転軸18とともに、固定子6の内側で固定子6に対して回転可能に配置されている。
側面部58は、回転軸18に平行に延びる円筒状に形成されており、円板部56の外縁に連続する基端部(上端部)58Aと、円板部56から遠い先端部(下端部)58Bとを有する。側面部58の基端部58Aから先端部58Bまでの高さH1(図3)は、図1にも示すように、カバー部8の高さの半分程度に設定されている。
ここで、羽根部52の寸法、枚数、面積、形状、傾斜角度等は、ファンモータ1の使用条件等を勘案して、最適な風量が得られるように設計される。なお、ファンモータ1は、使用環境や規格により、ケース12の寸法が制限されることが多々ある。このような場合には、回転子4及び固定子6の占めるスペースを除いた部分が羽根部52を配置することができるスペースとなる。そこで、羽根部52の寸法、枚数、面積、形状、傾斜角度等は、制限されたスペースにおいて最大の送風効率が得られるように設計されればよい。
このような形状により、接続部54は、折り返し線64A及び折り曲げ線66Aが2辺を構成する略三角形状に形成される。また、接続部54は、側面部58の外面に沿って円筒周面状に形成され、つまり、回転軸18に垂直な面で切断した断面での形状が円弧状になっている。
図4乃至図7は、本発明の一実施形態によるファン部材10の製造工程を示す図である。まず、一枚の金属板状部材から、円形のブランク材を打ち抜き加工する。円形の半径は、基部50を形成するための円形部分の寸法と、その周りに羽根部52及び接続部54を形成するための寸法とを考慮して設定する。
次に、図5に示すように、円環状部分72を、接続部54及び羽根部52に対応する形状に打ち抜き加工する。本実施形態では、接続部54及び羽根部52は、5つ設けられているので、円環状部分72に等間隔に5つの、接続部54及び羽根部52に対応する部分74が形成される。また、この打ち抜き加工により、基部50に対応する部分70に基部50の先端部58Bが形成され、これにより、基部50が形成される。
以上のような工程により、ファン部材10の基部50、接続部54、及び羽根部52を形成する。その後、基部50の円板部56に凹部56Aを形成し、回転軸18に取り付けるための貫通孔59を形成する。
基部50、羽根部52、及び接続部54で構成されるファン部材10が、一枚の金属製板状部材から構成されているので、打ち抜き加工やプレス加工によってファン部材10を製造することができる。したがって、従来羽根部を基部に取り付けるために行っていた溶接が不要となるため、ファン部材10の重量のばらつきが少なくなり、バランス調整作業を簡単にまたは完全に省略することができる。ここで、ファン部材10のバランス調整作業が必要であるか否かは、打ち抜き加工の精度や、プレス加工の精度、板状部材の厚みや重さの均一性等による。例えば、加工精度や板状部材の寸法精度が高くなれば、これらのばらつきがファン部材10の重量のばらつきに与える影響が小さくなる。ファン部材10の重量のばらつきが所定許容範囲内であれば、バランス調整作業を完全に省くことができるから、本発明は非常に有用である。
また、接続部54も側面部58の周面に沿って円筒状周面を形成するように回転軸18を中心とする円筒状に湾曲しているので、この接続部54の形状によっても、接続部54のスプリングバックの発生を防止して、接続部54を側面部58に沿った位置に保持することができる。したがって、このような折り返し線64A及び接続部54の形状自体が、接続部54の位置を折り返し位置で保持する保持手段として機能することができる。
基部、接続部、及び羽根部の形状は、ファン部材10の使用環境やファンモータ1の他の構成部品の設計に応じて適宜変更することができる。例えば、図8に示すように、基部80の側面部82を、前述の実施形態におけるカバー部8の側面をほぼ覆うように、前述の実施形態による側面部58より高さ寸法を大きく形成してもよい。この場合には、接続部84を、略台形に形成し、その一端に折り返し部86を形成し、他端に折り曲げ部88を形成すればよい。この場合には、基部80がモータの構成部品のほぼ全部を覆うことができるので、モータ部分にごみやほこりが入るのをより確実に防止することができる。また、接続部84が略台形に形成されるので、接続部84の回転軸に沿った長さを調整することにより、回転軸に沿った方向における羽根部89の位置(高さ位置)を自由に設定することができる。
更には、基部は、円板状に形成されるものに限らず、例えば多角形状に形成されてもよく、または、回転軸を中心に半径方向に延びる、羽根部の枚数に対応した数のアームで構成されていてもよい。
また、折り曲げ部は、接続部と羽根部が約90°に折り曲げられるものに限らず、羽根部の基部に対する位置や、ファンモータの仕様等に応じて任意の角度に設定することができる。
羽根部の数は、ファンモータの使用条件等を勘案して任意に設定できる。また、所定枚数の羽根部を有するファン部材を複数重ね合わせて、より多くの数の羽根部を取り付けるようにしてもよい。
4 回転子
6 固定子
10 ファン部材
18 回転軸
50 基部
56 円板部
58 側面部
58A 基端部
58B 先端部
52 羽根部
54 接続部
64 折り返し部
66 折り曲げ部
Claims (7)
- ファンモータに使用されるファン部材であって、
1つの金属製板状部材から構成され、
前記ファンモータの回転軸に取り付けられる基部と、前記基部の周りに配置され、前記基部に近い内端と前記基部から遠い外端とを有する複数の羽根部と、前記基部と前記羽根部とを接続する接続部と、が形成され、
前記接続部には、前記回転軸にほぼ沿った一方向から逆方向へ折り返された折り返し部と、前記折り返し部よりも前記羽根部に近い側で折り曲げられ、前記羽根部の内端を構成する折り曲げ部と、が形成される、
ことを特徴とするファン部材。 - 前記折り返し部は、折り返し線が、前記回転軸にほぼ垂直な面内で円弧状になるように形成されている、
請求項1に記載のファン部材。 - 前記基部は、前記回転軸にほぼ直交する円板部と、円板部の外縁から前記回転軸に沿って延びる円筒形の側面部とを有する有底円筒状に形成されている、
請求項1または2に記載のファン部材。 - 前記側面部は、前記円板部に接続される基端部と、前記円板部から遠い先端部とを有し、前記接続部の前記折り返し部は、前記側面部の前記先端部に形成されるとともに、該先端部から前記側面部の外面に沿って前記側面部の基端部に近づく方向に折り返され、前記接続部の前記折り曲げ部は、前記先端部と前記基端部との間の位置に配置され、前記羽根部は、前記円板部の外面を越えて延びないように配置される、
請求項3に記載のファン部材。 - 前記ファン部材は、ステンレス鋼で形成される、
請求項1から4のいずれか1項に記載のファン部材。 - 前記ファン部材の表面には、光触媒が塗布されている、
請求項1から5のいずれか1項に記載のファン部材。 - 固定子と、
回転軸を有する回転子と、
前記回転軸に取り付けられた、請求項1から6のいずれか1項に記載のファン部材と、を備えた、
ことを特徴とするファンモータ。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2009252947A JP5114813B2 (ja) | 2009-11-04 | 2009-11-04 | ファン部材及びファンモータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009252947A JP5114813B2 (ja) | 2009-11-04 | 2009-11-04 | ファン部材及びファンモータ |
Publications (2)
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|---|---|
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| JP5114813B2 true JP5114813B2 (ja) | 2013-01-09 |
Family
ID=44190726
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009252947A Active JP5114813B2 (ja) | 2009-11-04 | 2009-11-04 | ファン部材及びファンモータ |
Country Status (1)
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-
2009
- 2009-11-04 JP JP2009252947A patent/JP5114813B2/ja active Active
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