JP5114948B2 - ボールペン用水性インキ組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、手脂の付着した紙面などの疎水性の紙面にもかすれずに筆記できるボールペン用水性インキに関する。
ボールペン用水性インキにおいて、繊維収束体などのインキ吸蔵部材やペン先へのインキ導体など、インキを吸蔵保持する部材を使用せずに、自由状態のインキをインキタンクに直接充填したボールペン用の水性インキとして、静止時には高粘度で、筆記の際にボールの回転に伴う剪断力にてインキの粘度が下がる、所謂剪断減粘性が付与されたものが知られている。静止時には高粘度であるので、インキの流動が抑制され、後端が解放されたインキタンクでも液が流れ出てしまうことが抑制され、筆記時は低粘度となるのでスムースな書き味が得られるものである。また、透明または半透明な中空容器に収容することでインキ残量が視認できる。
このような剪断減粘性をインキに付与する配合物としては、例えば、天然系のセルロース類、キサンタンガム、サクシノグルカン、ウエランガム、ラムザンガム、グァーガム類などの水溶性多糖類を添加したもの(特許文献1)、合成系の架橋型アクリル酸樹脂を添加したもの(特許文献2)、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体を添加したもの(特許文献3)などが知られている。
また、筆記面に手脂の付着した紙や、表面に樹脂層を形成したアート紙等の加工紙のような疎水性の紙面へのインキの付着性を向上する目的で、アクリル系、ウレタン系、スチレン−ブタジエン系、ポリエステル系、酢酸ビニル系などの水中油滴型樹脂エマルションを添加したもの(特許文献4)や、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの界面活性剤を添加したインキ(特許文献5)がある。
WO86−04354号公報 特開昭57−49678号公報 特開平06−93224号公報 特開2005−307106号公報 特開平08−302266号公報
筆記面に手脂の付着した紙やアート紙等の表面に樹脂層を形成した加工紙のような疎水性の紙面への筆記に対して、特許文献1に開示されているようなセルロース類、キサンタンガム、サクシノグルカン、ウエランガム、ラムザンガム、グァーガム類などの水溶性多糖類を添加したものや、特許文献2に開示されているような合成系の架橋型アクリル酸樹脂を添加したものでは、これらの高分子化合物は分子内に親水基を持ち、水性インキ中で親水基が水和している水溶性高分子であり親水性が強いため、筆記面に手脂の付着した紙やアート紙等の表面に樹脂層を形成した加工紙のような疎水性の紙面には親和性がなく、疎水性の紙面に筆記したとき筆跡がかすれやすいという問題があった。
また、特許文献3に開示されているようなアクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体を添加したもののように、分子内に親水基だけでなく疎水基を持っている高分子化合物では、疎水基は水と親和性がないので内側を向き、親水基は水と親和性があるので外側に向いて分散体を形成する。この分散体の表面は親水基で覆われているため、筆記によって疎水性の紙面に付与されるときの親和性が弱く、筆跡の形成に不利であり、筆記したとき筆跡がかすれやすいという問題があった。
特許文献4に開示されているようなアクリル系、ウレタン系、スチレン−ブタジエン系、ポリエステル系、酢酸ビニル系などの水中油滴型樹脂エマルションを添加したものでも、これらの樹脂エマルジョンは水性インキ中では乳化剤に周りを囲まれて表面が親水基で覆われた状態で存在しており、水性インキの疎水性の紙面との親和性は発揮されず、疎水性の紙面に筆記したとき筆跡がかすれやすいという問題があった。
更に、特許文献5に開示されているような、界面活性剤の添加したものでも、界面活性剤は水性インキ中では疎水基を内側に、親水基を外側に配した状態であるため疎水性の紙面との親和性は十分に発揮されず、疎水性の紙面に筆記したとき筆跡がかすれやすいという問題があった。
本発明の課題は、筆記面に手脂の付着した紙や、アート紙等の表面に樹脂層を形成した加工紙のような疎水性の強い紙面に筆記してもかすれることなく筆記できるボールペン用水性インキ組成物を提供することである。
本発明は、少なくとも、着色材と水と下記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体とを含有するボールペン用水性インキ組成物を要旨とする。
本発明で使用する上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体は、構造中のEOで表されるオキシエチレン鎖を親水性部分として分散体の外側に配し、水性インキ中で水和して分散体を作っている。このインキが疎水性紙面に接触すると、分散体の外側に配されているオキシエチレン鎖に続く炭素数12から22のアルキル基は直ちに疎水性紙面へと伸びて結合できるため、疎水性紙面に水性インキがはじかれず、水性インキボールペンでもかすれることなく筆記できると推察される。
着色材は、従来インキに用いられている各種公知の染料、顔料が使用可能である。
染料の例を挙げると、C.I.ダイレクトブラック17、同19、同22、同32、同38、同51、同71、C.I.ダイレクトエロー4、同26、同44、同50、ダイレクトレッド1、同4、同23、同31、同37、同39、同75、同80、同81、同83、同225、同226、同227、C.I.ダイレクトブルー1、同15、同41、同71、同86、同87、同106、同108、同199)などの直接染料や、C.I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、同31、同52、同107、同109、同110、同119、同154、C.I.アシッドエロー1、同7、同17、同19、同23、同25、同29、同38、同42、同49、同61、同72、同78、同110、同127、同135、同141、同142、C.I.アシッドレッド8、同9、同14、同18、同26、同27、同35、同37、同51、同52、同57、同82、同83、同87、同92、同94、同111、同129、同131、同138、同186、同249、同254、同265、同276、C.I.アシッドバイオレット15、同17、同49、C.I.アシッドブルー1、同7、同9、同15、同22、同23、同25、同40、同41、同43、同62、同78、同83、同90、同93、同100、同103、同104、同112、同113、同158、C.I.アシッドグリーン3、同9、同16、同25、同27、C.I.アシッドオレンジ56などの酸性染料、C.I.フードエロー3、C.I.フードレッド14、C.I.アシッドブルー74、C.I.アシッドグリーン5などの食用染料、C.I.42000、C.I.44045、C.I.42535、C.I.45160、C.I.45160などの塩基性染料がある。
顔料の例を挙げると、ファーネストブラック、コンタクトブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブルー、チタンイエロー、ターコイズ、モリブデートオレンジ、酸化チタン等の無機顔料、金粉、銀粉、銅粉、アルミニウム粉、真鍮粉、錫粉等の金属粉顔料、雲母系顔料、C.I.PIGMENT RED2、同3、同5、同17、同22、同38、同41、同48:2、同48:3、同49、同50:1、同53:1、同57:1、同58:2、同60、同63:1、同63:2、同64:1、同88、同112、同122、同123、同144、同146、同149、同166、同168、同170、同176、同177、同178、同179、同180、同185、同190、同194、同206、同207、同209、同216、同245、C.I.PIGMENT ORANGE 5、同10、同13、同16、同36、同40、同43、C.I.PIGMENT VIOLET 19、同23、同31、同33、同36、同38、同50、C.I.PIGMENT BLUE 2、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:5、同16、同17、同22、同25、同60、同66、C.I.PIGMENT BROWN 25、同26、C.I.PIGMENT YELLOW 1、同3、同12、同13、同24、同93、同94、同95、同97、同99、同108、同109、同110、同117、同120、同139、同153、同166、同167、同173、C.I.PIGMENT GREEN 7、同10、同36等がある。これらは、1種もしくは2種以上混合して用いることが出来る。また、顔料を水性媒体に分散した分散顔料の例を挙げると、チバスペシャリティケミカルズ(株)製のunisperseシリーズ、クラリアントジャパン(株)製のHostfineシリーズ、大日本インキ化学工業(株)製のDisperseシリーズ、Ryudyeシリーズ、富士色素(株)製のFuji.SPシリーズ、山陽色素(株)製のEmacolシリーズ、Sandyeシリーズ、オリエント化学工業(株)製のMicroPigmoシリーズ、MicroJetシリーズ、東洋インキ(株)製のRio Fastシリーズ、EM Colorシリーズ、住化カラー(株)製のPoluxシリーズ、(以上、無機、有機顔料の分散体)、日本蛍光化学(株)製のNKWシリーズ、東洋ソーダ(株)製のコスモカラーシリーズ、シンロイヒ(株)製のシンロイヒ・カラーベースシリーズ(以上、蛍光顔料の分散体)等がある。これらは1種もしくは2種以上混合して用いることが出来る。
尚、上記染料、顔料、分散顔料は混合して使用することもできる。
水はインキの主媒体である。
更に、低温時でのインキの凍結防止、ペン先でのインキの乾燥防止、染料の可溶化剤、顔料の分散媒等、インキの種々の品質を担うインキ溶媒として、従来公知の水溶性有機溶媒が使用できる。具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、チオジエチレングリコール、グリセリン等のグリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。これらの水溶性有機溶媒は、単独あるいは混合して使用することができる。その使用量はインキ全量に対して10重量%以上60重量%以下が好ましい。
本発明に用いる上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体の、当該構造単位は、炭素数12〜22の脂肪族アルコールと重合数10〜50のポリオキシエチレンのエーテルと、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、ベヘン酸などの重合可能な化合物とのエステルであり、C1225(EO)23(メタ)アクリレート、C1633(EO)20(メタ)アクリレート、C1633(EO)20イタコネート、C1837(EO)20(メタ)アクリレート、C1837(EO)20イタコネート、C1837(EO)50(メタ)アクリレート、C2245(EO)25(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体が共重合体である場合に、上記一般式(数1)で示される構造単位と共重合するモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ホスホエチルメタクリレート、2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、ナトリウムビニルスルホネート、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、モノメチルイタコネート、モノメチルフマレート、モノブチルフマレート、及び無水マレイン酸などのイオン性モノマー、エチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、スチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、イソプロピルスチレン、及びp−クロロスチレン、ビニルアセテート、ビニルブチラート、ビニルカプロレート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ブタジエン、イソプレン、ビニルクロリド、ビニリデンクロリドなどの非イオン性モノマーが挙げられる。
上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体は、例えば、アクリル酸アルキル−イタコン酸−ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル、アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル共重合体、アクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(50)ステアリルエーテル共重合体、アクリル酸アルキル−イタコン酸−ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテル共重合体などが挙げられる。
また、このような共重合体としては、市販品を利用することができ、例えばACULYN 22、ACULYN 28、ACULYN 88(以上、ロームアンドハース社製、米国)などが挙げられる。
本発明に用いられる上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体の使用量としては、インキ粘度が20〜50000mPa・s(TVE−20H型粘度計で標準コーンローター(1°34’×R24)を使用し、25℃にて剪断速度3.83/secで測定)の範囲に入るように調整して使用するのが好ましい。
着色剤を紙面に定着させるためなどで各種樹脂を併用することもできる。例えば、セラック、スチレン−マレイン酸共重合体及びその塩、スチレン−アクリル酸共重合体及びその塩、α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体及びその塩、アクリル樹脂、マレイン酸樹脂、尿素樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルアルキルエーテル、クマロン−インデン樹脂、ロジン系樹脂やその水素添加物、ケトン樹脂、ポリアクリル酸ポリメタクリル酸共重合物などが挙げられる。
黴の発生を防止するために、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、安息香酸ナトリウム、モルホリン、モルホリン誘導体などの防腐防黴剤を適宜加えることもできる。
インキのpHを調整するために、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、アミノメチルプロパンジオールなどの塩基性物質や、硫酸などの酸性物質を添加してもよい。
染料等の溶解促進や顔料等の分散安定性向上のために脂肪酸類、高級アルコール硫酸エステル類、液体脂肪酸硫酸エステル類、アルキルアリルスルホン酸類などのアニオン系界面活性剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類などの非イオン系界面活性剤や、カチオン系界面活性剤や両性界面活性剤や尿素を、表面張力調整や消泡のためにシリコン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等を、ペン先の乾燥抑制のためにソルビット、キシリット等の糖アルコール等を、ペン先の防錆のためにベンゾトリアゾール、エチレンジアミン四酢酸などを、さらに各種の香料などを必要に応じて1種又は2種以上混合して用いることもできる。
インキの製造方法としては従来知られている種々の方法が採用できる。例えば、ボールミル、ビーズミル、ロールミル、ヘンシェルミキサー、プロペラ撹拌機、ホモジナイザー、ニーダー等の装置を使用して作ることが出来る。濾過や遠心分離を行い粗大粒子や気体を除いても良い。製造時に加熱や冷却や加圧や減圧や不活性ガス置換をしても良い。動力は電気でも加圧空気でも良い。これらはそれぞれ単独で使用しても良いし、組み合わせて使用しても良い。
インキを収容するインキタンクは、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、シリコン樹脂等のインキの残量を確認できる透明又は半透明な高分子化合物を使用しても良いが、不透明高分子化合物や金属を使用しても差し支えない。また、インキがインキタンクの内壁に付着することを抑制するためなど、必要に応じてインキタンク内面にシリコン樹脂やフッ素樹脂などを塗布して撥インキ処理をすることもできる。後端開口するインキタンクの場合には、インキの洩れや乾燥を抑制するためにインキ後端の界面に接触させて逆流防止体を配置してもよい。逆流防止体としては不揮発性液体をゲル化したものやスポンジ状のものなど各種公知のものが使用でき、不揮発性液体をゲル化した逆流防止体にさらにプラスチック製のフロートを浸漬するなどしてもよい。
ボールペンのボールを回転自在に抱持するボールホルダーの材質には金属や合成樹脂が使用できる。金属としては洋白、真鍮、ステンレス等が、また合成樹脂としてはポリアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、芳香族ナイロン樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアクリレート樹脂等が用いられる。
ボールペンのボールは、基材としてタングステンカーバイド等からなるいわゆる超硬合金、ステンレス、セラミックス、ルビーなど、ボールホルダーより硬い材料が好適に選択され、更に酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素から選ばれる1種もしくは2種以上を少なくとも表面に有するものである。
ボールの直径は0.1mmから2.0mm程度までがよく使用されているがこれに限定するものではない。またペン先の密閉性を高めるために、ボールホルダー内にコイルスプリング等の弾性体を配置しても良い。
(実施例1)
ウォーターブラック#100L(C.I.ダイレクトブラック19、オリエント化学工業(株)製) 40.0重量部
水 42.2重量部
ACULYN 22(アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体)の5%水溶液 3.0重量部
エチレングリコール 7.0重量部
グリセリン 6.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.5重量部
プロクセルGXL(1、2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICI社製、英国)
0.1重量部
サルコシネートOH(N−オレオイルサルコシン、界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製 0.2重量部
ハイドロキシスルホン酸カリウム 0.3重量部
エチレンジアミン四酢酸 0.5重量部
水酸化ナトリウム 0.2重量部
上記配合物のうち、ACULYN 22の5%水溶液及び水酸化ナトリウム以外をプロペラ攪拌機で30分間攪拌した。その中にACULYN 22の5%水溶液を入れ、プロペラ攪拌機で30分間攪拌した後、水酸化ナトリウムを添加してプロペラ攪拌機で3時間攪拌し、黒色の水性インキ組成物を得た。
(実施例2)
ウォーターブラック#100L(C.I.ダイレクトブラック19、オリエント化学工業(株)製) 30.0重量部
水 46.4重量部
ACULYN 22(アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体)の5%水溶液 3.0重量部
エチレングリコール 5.0重量部
グリセリン 10.0重量部
プロピレングリコール 5.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.1重量部
プロクセルGXL(1、2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICI社製、英国)
0.2重量部
トリエタノールアミン 0.3重量部
上記配合物のうち、ACULYN 22の5%水溶液及びトリエタノールアミン以外をプロペラ攪拌機で30分間攪拌した。その中にACULYN 22の5%水溶液を入れ、プロペラ攪拌機で30分間攪拌した後、トリエタノールアミンを添加してプロペラ攪拌機で3時間攪拌し、黒色の水性インキ組成物を得た。
(実施例3)
UNISPERSE RED 2030−S2(界面活性剤分散赤色顔料水性インキベース、チバスペシャリティケミカルズ(株)製) 30.0重量部
水 41.4重量部
ACULYN 28(アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテル共重合体、上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体)の5%水溶液 3.0重量部
エチレングリコール 15.0重量部
グリセリン 5.0重量部
プロピレングリコール 5.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.1重量部
プロクセルGXL(1、2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICI社製、英国)
0.2重量部
水酸化ナトリウム 0.3重量部
上記配合物のうち、ACULYN 28の5%水溶液及び水酸化ナトリウム以外をプロペラ攪拌機で30分間攪拌した。その中にACULYN 28の5%水溶液を入れ、プロペラ攪拌機で30分間攪拌した後、水酸化ナトリウムを添加してプロペラ攪拌機で3時間攪拌し、赤色の水性インキ組成物を得た。
(実施例4)
NKW−6200E(黒色着色エマルション、日本蛍光化学(株)製)
50.0重量部
水 16.7重量部
ACULYN 88(アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体)の5%水溶液 2.5重量部
エチレングリコール 4.0重量部
グリセリン 20.0重量部
ベンゾトリアゾール 1.0重量部
プロクセルGXL(1、2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICI社製、英国)
0.2重量部
サルコシネートOH(N−オレオイルサルコシン、界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製 0.2重量部
PO20(糖アルコール、東和化成工業(株)製)
5.0重量部
トリエタノールアミン 0.4重量部
上記配合物のうち、ACULYN 88の5%水溶液及びトリエタノールアミン以外をプロペラ攪拌機で30分間攪拌した。その中にACULYN 88の5%水溶液を入れ、プロペラ攪拌機で30分間攪拌した後、トリエタノールアミンを添加してプロペラ攪拌機で3時間攪拌し、黒色の水性インキ組成物を得た。
(実施例5)
ウォーターレッド#2(C.I.ACID RED87、オリエント化学工業(株)製
5.0重量部
ウォーターイエロー#6C(C.I.ACID YELLOW23、オリエント化学工業(株)製) 3.0重量部
水 52.0重量部
ACULYN 28(アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテル共重合体、上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体)の5%水溶液 4.0重量部
エチレングリコール 25.0重量部
プロピレングリコール 10.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.2重量部
プロクセルGXL(1、2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICI社製、英国)
0.3重量部
サルコシネートOH(N−オレオイルサルコシン、界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製 0.1重量部
アルミナ(新モース硬度12、ヌープ硬度2100、平均粒径0.2μm、住友化学工業(株)製) 0.1重量部
アミノメチルプロパンジオール 0.3重量部
上記配合物のうち、ACULYN 28の5%水溶液及びアミノメチルプロパノール以外をプロペラ攪拌機で30分間攪拌した。その中にACULYN 28の5%水溶液を入れ、プロペラ攪拌機で30分間攪拌した後、アミノメチルプロパノールを添加してプロペラ攪拌機で3時間攪拌し、橙色の水性インキ組成物を得た。
(実施例6)
UNISPERSE RED 2030−S2(界面活性剤分散赤色顔料水性インキベース、チバスペシャリティケミカルズ(株)製) 20.0重量部
水 60.7重量部
ACULYN 88(アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体)の5%水溶液 3.5重量部
エチレングリコール 10.0重量部
グリセリン 2.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.4重量部
プロクセルGXL(1、2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICI社製、英国)
0.2重量部
PO20(糖アルコール、東和化成工業(株)製) 2.0重量部
フォスファノールRB410(P.O.Eオレイルエーテルリン酸、東邦化学工業(株)製) 0.4重量部
ジョンクリルJ734(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー(株)製 0.5重量部
トリエタノールアミン 0.3重量部
上記配合物のうち、ACULYN 88の5%水溶液及びトリエタノールアミン以外をプロペラ攪拌機で30分間攪拌した。その中にACULYN 88の5%水溶液を入れ、プロペラ攪拌機で30分間攪拌した後、トリエタノールアミンを添加してプロペラ攪拌機で3時間攪拌し、赤色の水性インキ組成物を得た。
(比較例1)
実施例1において、ACULYN 22の5%水溶液に替えて、PEMULEN TR−1(アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、B.F.Goodrich社製、米国)の2%水溶液20重量部を加え、その分水を減らした以外は実施例1と同様になして、黒色のボールペン用水性インキ組成物を得た。
(比較例2)
実施例1において、ACULYN 22の5%水溶液に替えて、ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製)の5%水溶液8.0重量部を加え、その分水を減らした以外は実施例1と同様になして、黒色のボールペン用水性インキ組成物を得た。
(比較例3)
実施例1において、ACULYN 22の5%水溶液に替えて、PEMULEN TR−1(アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、B.F.Goodrich社製、米国)の2%水溶液20重量部を加え、さらにジョンクリル450(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー(株)製)4.0重量部を加えて、その分水を減らした以外は実施例1と同様になして、黒色のボールペン用水性インキ組成物を得た。
(比較例4)
実施例1において、ACULYN 22の5%水溶液に替えて、ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製)の5%水溶液8.0重量部を加え、さらにジョンクリル450(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー(株)製)4.0重量部を加えて、その分水を減らした以外は実施例1と同様になして、黒色のボールペン用水性インキ組成物を得た。
(比較例5)
実施例1において、ACULYN 22の5%水溶液に替えて、PEMULEN TR−1(アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、B.F.Goodrich社製、米国)の2%水溶液20重量部を加え、さらにC1633O(CHCHO)14H(非イオン性界面活性剤、三洋化成工業(株)製)0.7重量部を加えて、その分水を減らした以外は実施例1と同様になして、黒色のボールペン用水性インキ組成物を得た。
(比較例6)
実施例1において、ACULYN 22の5%水溶液に替えて、ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製)の5%水溶液8.0重量部を加え、さらにC1633O(CHCHO)14H(非イオン性界面活性剤、三洋化成工業(株)製)0.7重量部を加えて、その分水を減らした以外は実施例1と同様になして、黒色のボールペン用水性インキ組成物を得た。
実施例1〜6及び比較例1〜6で得たインキ組成物を、ステンレス製のボールペンチップを備えたボールペン(ボール素材:超硬合金、ボール径:0.5mm、ぺんてる(株)製ハイブリッド、製品符号K105)のリフィルに0.8g程度充填し、インキ界面に上記K105に使用されている逆流防止体組成物を層状に配置した後、ペン先が外側を向くように遠心処理を施してインキを脱泡し、試験用ボールペンを作成した。
(手脂筆記試験用紙の作成)
以下の配合で作製した人工手脂を、アセトンで希釈して1%、10%、30%の3種類の溶液を作り、各々上質紙(JIS P3201 筆記用紙)にスプレーにて均一になるように噴霧する。この用紙を、室温60℃、湿度10%で調整された恒温室で2時間乾燥させアセトンを除去し、手脂筆記試験用紙レベル1(皮脂塗布量0.15g/m)、手脂筆記試験用紙レベル2(皮脂塗布量1.5g/m)、手脂筆記試験用紙レベル3(皮脂塗布量4.5g/m)の3種類の手脂試験用紙を作製した。
(人工手脂の配合)
イソステアリン酸 13.0重量部
スクワラン 5.0重量部
コレステロール 5.0重量部
トリグリセリド 35.0重量部
オレイン酸 42.0重量部
(筆記試験)
レベル1〜3の3種類の手脂筆記試験用紙及びアート紙(JIS P3105 アート紙)に、筆記速度7cm/秒、筆記角度70°、筆記荷重100gの条件で200mmの直線をそれぞれ筆記した。その筆跡を目視で観察して、筆記線に不連続な部分や薄い部分、所謂かすれが発生するようであれば、その長さを測定した。結果を表1に示す。なお、表中の結果は、直線中のかすれの長さの合計とした。
以上のように、本発明のボールペン用水性インキは、筆記面に手脂の付着した紙やアート紙等の表面に樹脂層を形成した加工紙のような疎水性の紙面にもかすれずに筆記することのできる優れたものである。

Claims (1)

  1. 少なくとも、着色材と水と下記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体とを含有するボールペン用水性インキ組成物。
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