JP5114948B2 - ボールペン用水性インキ組成物 - Google Patents
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Description
このような剪断減粘性をインキに付与する配合物としては、例えば、天然系のセルロース類、キサンタンガム、サクシノグルカン、ウエランガム、ラムザンガム、グァーガム類などの水溶性多糖類を添加したもの(特許文献1)、合成系の架橋型アクリル酸樹脂を添加したもの(特許文献2)、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体を添加したもの(特許文献3)などが知られている。
また、筆記面に手脂の付着した紙や、表面に樹脂層を形成したアート紙等の加工紙のような疎水性の紙面へのインキの付着性を向上する目的で、アクリル系、ウレタン系、スチレン−ブタジエン系、ポリエステル系、酢酸ビニル系などの水中油滴型樹脂エマルションを添加したもの(特許文献4)や、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの界面活性剤を添加したインキ(特許文献5)がある。
また、特許文献3に開示されているようなアクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体を添加したもののように、分子内に親水基だけでなく疎水基を持っている高分子化合物では、疎水基は水と親和性がないので内側を向き、親水基は水と親和性があるので外側に向いて分散体を形成する。この分散体の表面は親水基で覆われているため、筆記によって疎水性の紙面に付与されるときの親和性が弱く、筆跡の形成に不利であり、筆記したとき筆跡がかすれやすいという問題があった。
特許文献4に開示されているようなアクリル系、ウレタン系、スチレン−ブタジエン系、ポリエステル系、酢酸ビニル系などの水中油滴型樹脂エマルションを添加したものでも、これらの樹脂エマルジョンは水性インキ中では乳化剤に周りを囲まれて表面が親水基で覆われた状態で存在しており、水性インキの疎水性の紙面との親和性は発揮されず、疎水性の紙面に筆記したとき筆跡がかすれやすいという問題があった。
更に、特許文献5に開示されているような、界面活性剤の添加したものでも、界面活性剤は水性インキ中では疎水基を内側に、親水基を外側に配した状態であるため疎水性の紙面との親和性は十分に発揮されず、疎水性の紙面に筆記したとき筆跡がかすれやすいという問題があった。
染料の例を挙げると、C.I.ダイレクトブラック17、同19、同22、同32、同38、同51、同71、C.I.ダイレクトエロー4、同26、同44、同50、ダイレクトレッド1、同4、同23、同31、同37、同39、同75、同80、同81、同83、同225、同226、同227、C.I.ダイレクトブルー1、同15、同41、同71、同86、同87、同106、同108、同199)などの直接染料や、C.I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、同31、同52、同107、同109、同110、同119、同154、C.I.アシッドエロー1、同7、同17、同19、同23、同25、同29、同38、同42、同49、同61、同72、同78、同110、同127、同135、同141、同142、C.I.アシッドレッド8、同9、同14、同18、同26、同27、同35、同37、同51、同52、同57、同82、同83、同87、同92、同94、同111、同129、同131、同138、同186、同249、同254、同265、同276、C.I.アシッドバイオレット15、同17、同49、C.I.アシッドブルー1、同7、同9、同15、同22、同23、同25、同40、同41、同43、同62、同78、同83、同90、同93、同100、同103、同104、同112、同113、同158、C.I.アシッドグリーン3、同9、同16、同25、同27、C.I.アシッドオレンジ56などの酸性染料、C.I.フードエロー3、C.I.フードレッド14、C.I.アシッドブルー74、C.I.アシッドグリーン5などの食用染料、C.I.42000、C.I.44045、C.I.42535、C.I.45160、C.I.45160などの塩基性染料がある。
尚、上記染料、顔料、分散顔料は混合して使用することもできる。
更に、低温時でのインキの凍結防止、ペン先でのインキの乾燥防止、染料の可溶化剤、顔料の分散媒等、インキの種々の品質を担うインキ溶媒として、従来公知の水溶性有機溶媒が使用できる。具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、チオジエチレングリコール、グリセリン等のグリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。これらの水溶性有機溶媒は、単独あるいは混合して使用することができる。その使用量はインキ全量に対して10重量%以上60重量%以下が好ましい。
ウォーターブラック#100L(C.I.ダイレクトブラック19、オリエント化学工業(株)製) 40.0重量部
水 42.2重量部
ACULYN 22(アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体)の5%水溶液 3.0重量部
エチレングリコール 7.0重量部
グリセリン 6.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.5重量部
プロクセルGXL(1、2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICI社製、英国)
0.1重量部
サルコシネートOH(N−オレオイルサルコシン、界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製 0.2重量部
ハイドロキシスルホン酸カリウム 0.3重量部
エチレンジアミン四酢酸 0.5重量部
水酸化ナトリウム 0.2重量部
上記配合物のうち、ACULYN 22の5%水溶液及び水酸化ナトリウム以外をプロペラ攪拌機で30分間攪拌した。その中にACULYN 22の5%水溶液を入れ、プロペラ攪拌機で30分間攪拌した後、水酸化ナトリウムを添加してプロペラ攪拌機で3時間攪拌し、黒色の水性インキ組成物を得た。
ウォーターブラック#100L(C.I.ダイレクトブラック19、オリエント化学工業(株)製) 30.0重量部
水 46.4重量部
ACULYN 22(アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体)の5%水溶液 3.0重量部
エチレングリコール 5.0重量部
グリセリン 10.0重量部
プロピレングリコール 5.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.1重量部
プロクセルGXL(1、2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICI社製、英国)
0.2重量部
トリエタノールアミン 0.3重量部
上記配合物のうち、ACULYN 22の5%水溶液及びトリエタノールアミン以外をプロペラ攪拌機で30分間攪拌した。その中にACULYN 22の5%水溶液を入れ、プロペラ攪拌機で30分間攪拌した後、トリエタノールアミンを添加してプロペラ攪拌機で3時間攪拌し、黒色の水性インキ組成物を得た。
UNISPERSE RED 2030−S2(界面活性剤分散赤色顔料水性インキベース、チバスペシャリティケミカルズ(株)製) 30.0重量部
水 41.4重量部
ACULYN 28(アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテル共重合体、上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体)の5%水溶液 3.0重量部
エチレングリコール 15.0重量部
グリセリン 5.0重量部
プロピレングリコール 5.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.1重量部
プロクセルGXL(1、2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICI社製、英国)
0.2重量部
水酸化ナトリウム 0.3重量部
上記配合物のうち、ACULYN 28の5%水溶液及び水酸化ナトリウム以外をプロペラ攪拌機で30分間攪拌した。その中にACULYN 28の5%水溶液を入れ、プロペラ攪拌機で30分間攪拌した後、水酸化ナトリウムを添加してプロペラ攪拌機で3時間攪拌し、赤色の水性インキ組成物を得た。
NKW−6200E(黒色着色エマルション、日本蛍光化学(株)製)
50.0重量部
水 16.7重量部
ACULYN 88(アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体)の5%水溶液 2.5重量部
エチレングリコール 4.0重量部
グリセリン 20.0重量部
ベンゾトリアゾール 1.0重量部
プロクセルGXL(1、2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICI社製、英国)
0.2重量部
サルコシネートOH(N−オレオイルサルコシン、界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製 0.2重量部
PO20(糖アルコール、東和化成工業(株)製)
5.0重量部
トリエタノールアミン 0.4重量部
上記配合物のうち、ACULYN 88の5%水溶液及びトリエタノールアミン以外をプロペラ攪拌機で30分間攪拌した。その中にACULYN 88の5%水溶液を入れ、プロペラ攪拌機で30分間攪拌した後、トリエタノールアミンを添加してプロペラ攪拌機で3時間攪拌し、黒色の水性インキ組成物を得た。
ウォーターレッド#2(C.I.ACID RED87、オリエント化学工業(株)製
5.0重量部
ウォーターイエロー#6C(C.I.ACID YELLOW23、オリエント化学工業(株)製) 3.0重量部
水 52.0重量部
ACULYN 28(アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテル共重合体、上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体)の5%水溶液 4.0重量部
エチレングリコール 25.0重量部
プロピレングリコール 10.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.2重量部
プロクセルGXL(1、2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICI社製、英国)
0.3重量部
サルコシネートOH(N−オレオイルサルコシン、界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製 0.1重量部
アルミナ(新モース硬度12、ヌープ硬度2100、平均粒径0.2μm、住友化学工業(株)製) 0.1重量部
アミノメチルプロパンジオール 0.3重量部
上記配合物のうち、ACULYN 28の5%水溶液及びアミノメチルプロパノール以外をプロペラ攪拌機で30分間攪拌した。その中にACULYN 28の5%水溶液を入れ、プロペラ攪拌機で30分間攪拌した後、アミノメチルプロパノールを添加してプロペラ攪拌機で3時間攪拌し、橙色の水性インキ組成物を得た。
UNISPERSE RED 2030−S2(界面活性剤分散赤色顔料水性インキベース、チバスペシャリティケミカルズ(株)製) 20.0重量部
水 60.7重量部
ACULYN 88(アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体、上記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体)の5%水溶液 3.5重量部
エチレングリコール 10.0重量部
グリセリン 2.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.4重量部
プロクセルGXL(1、2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICI社製、英国)
0.2重量部
PO20(糖アルコール、東和化成工業(株)製) 2.0重量部
フォスファノールRB410(P.O.Eオレイルエーテルリン酸、東邦化学工業(株)製) 0.4重量部
ジョンクリルJ734(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー(株)製 0.5重量部
トリエタノールアミン 0.3重量部
上記配合物のうち、ACULYN 88の5%水溶液及びトリエタノールアミン以外をプロペラ攪拌機で30分間攪拌した。その中にACULYN 88の5%水溶液を入れ、プロペラ攪拌機で30分間攪拌した後、トリエタノールアミンを添加してプロペラ攪拌機で3時間攪拌し、赤色の水性インキ組成物を得た。
実施例1において、ACULYN 22の5%水溶液に替えて、PEMULEN TR−1(アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、B.F.Goodrich社製、米国)の2%水溶液20重量部を加え、その分水を減らした以外は実施例1と同様になして、黒色のボールペン用水性インキ組成物を得た。
実施例1において、ACULYN 22の5%水溶液に替えて、ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製)の5%水溶液8.0重量部を加え、その分水を減らした以外は実施例1と同様になして、黒色のボールペン用水性インキ組成物を得た。
実施例1において、ACULYN 22の5%水溶液に替えて、PEMULEN TR−1(アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、B.F.Goodrich社製、米国)の2%水溶液20重量部を加え、さらにジョンクリル450(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー(株)製)4.0重量部を加えて、その分水を減らした以外は実施例1と同様になして、黒色のボールペン用水性インキ組成物を得た。
実施例1において、ACULYN 22の5%水溶液に替えて、ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製)の5%水溶液8.0重量部を加え、さらにジョンクリル450(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー(株)製)4.0重量部を加えて、その分水を減らした以外は実施例1と同様になして、黒色のボールペン用水性インキ組成物を得た。
実施例1において、ACULYN 22の5%水溶液に替えて、PEMULEN TR−1(アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、B.F.Goodrich社製、米国)の2%水溶液20重量部を加え、さらにC16H33O(CH2CH2O)14H(非イオン性界面活性剤、三洋化成工業(株)製)0.7重量部を加えて、その分水を減らした以外は実施例1と同様になして、黒色のボールペン用水性インキ組成物を得た。
実施例1において、ACULYN 22の5%水溶液に替えて、ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製)の5%水溶液8.0重量部を加え、さらにC16H33O(CH2CH2O)14H(非イオン性界面活性剤、三洋化成工業(株)製)0.7重量部を加えて、その分水を減らした以外は実施例1と同様になして、黒色のボールペン用水性インキ組成物を得た。
以下の配合で作製した人工手脂を、アセトンで希釈して1%、10%、30%の3種類の溶液を作り、各々上質紙(JIS P3201 筆記用紙)にスプレーにて均一になるように噴霧する。この用紙を、室温60℃、湿度10%で調整された恒温室で2時間乾燥させアセトンを除去し、手脂筆記試験用紙レベル1(皮脂塗布量0.15g/m2)、手脂筆記試験用紙レベル2(皮脂塗布量1.5g/m2)、手脂筆記試験用紙レベル3(皮脂塗布量4.5g/m2)の3種類の手脂試験用紙を作製した。
イソステアリン酸 13.0重量部
スクワラン 5.0重量部
コレステロール 5.0重量部
トリグリセリド 35.0重量部
オレイン酸 42.0重量部
レベル1〜3の3種類の手脂筆記試験用紙及びアート紙(JIS P3105 アート紙)に、筆記速度7cm/秒、筆記角度70°、筆記荷重100gの条件で200mmの直線をそれぞれ筆記した。その筆跡を目視で観察して、筆記線に不連続な部分や薄い部分、所謂かすれが発生するようであれば、その長さを測定した。結果を表1に示す。なお、表中の結果は、直線中のかすれの長さの合計とした。
Claims (1)
- 少なくとも、着色材と水と下記一般式(数1)で示される構造単位を有する重合体とを含有するボールペン用水性インキ組成物。
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