JP5116214B2 - 粘着シート類 - Google Patents
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本発明の他の目的は、さらに、フォギング現象の発生が低減化された粘着シート類を提供することにある。
さらに、前記粘着シート類では、前記アクリル系重合体を構成するモノマー成分全量に対する前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの割合が、80重量%以上であることが好ましい。
さらに、前記粘着シート類では、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、アクリル酸ブチル単独、またはアクリル酸ブチルとアクリル酸2−エチルヘキシルの組み合わせであり、アクリル酸ブチルとアクリル酸2−エチルヘキシルとの割合が、アクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸ブチル(重量比)=0/100〜55/45であってもよい。
さらに、前記粘着シート類では、前記粘着付与樹脂が、ロジンエステル樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、炭化水素系粘着付与樹脂、及びフェノール系粘着付与樹脂からなる群より選択された少なくとも1の粘着付与樹脂であってもよい。
さらに、前記粘着シート類では、前記有機溶剤が脂環式炭化水素系有機溶剤であってもよい。
さらに、前記粘着シート類は、有機溶剤の残存量が、150℃で30分間加熱した後、10μg/g以下であることが好ましい。
さらに、前記粘着シート類は、支持体としての基材の両面に、ポリマー層を介して、粘着付与樹脂含有粘着剤層が形成された構成を有していてもよい。
さらに、前記粘着シート類は、何れか一方の側の粘着付与樹脂含有粘着剤層が、両面が剥離面となっている剥離ライナーにより保護された構成を有しており、さらに、他方の側の粘着付与樹脂含有粘着剤層は、粘着シート類をロール状に巻回することにより、前記剥離ライナーの他方の剥離面により保護された構成であってもよい。
粘着付与樹脂含有粘着剤層は、水分散型アクリル系重合体と、粘着付与樹脂を含有するエマルジョン(「粘着付与樹脂含有エマルジョン」と称する場合がある)とを含有する水分散型アクリル系粘着剤による粘着剤層である。
粘着付与樹脂含有粘着剤層において、水分散型アクリル系重合体は、アクリル系重合体が水に分散されているエマルジョン形態のアクリル系重合体組成物である。アクリル系重合体は、粘着剤のベースポリマー(粘着剤の基本成分)として用いられている。アクリル系重合体では、主構成単量体成分(モノマー主成分)として、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル)が用いられている。前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、下記式(1)で表されるアクリル系化合物を好適に用いることができる。
粘着付与樹脂含有粘着剤層において、粘着付与樹脂含有エマルジョンは、粘着付与樹脂が水に分散されているエマルジョン形態の粘着付与樹脂組成物である。粘着付与樹脂としては、特に制限されないが、例えば、ロジン系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、炭化水素系粘着付与樹脂、フェノール系粘着付与樹脂、ケトン系粘着付与樹脂、エポキシ系粘着付与樹脂、ポリアミド系粘着付与樹脂、エラストマー系粘着付与樹脂などが挙げられる。粘着付与樹脂は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
粘着付与樹脂含有粘着剤層を形成するための水分散型アクリル系粘着剤には、必要に応じて、架橋剤が用いられていてもよい。架橋剤としては、特に制限されず、公知乃至慣用の架橋剤(例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、メラミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤、尿素系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、アミン系架橋剤など)の中から適宜選択して用いることができる。なお、架橋剤は、油溶性の架橋剤、水溶性の架橋剤の何れであってもよい。架橋剤は単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。架橋剤の使用量としては、特に制限されず、例えば、水分散型アクリル系重合体中のアクリル系重合体:100重量部に対して10重量部以下(例えば、0.005〜10重量部、好ましくは0.01〜5重量部)程度の範囲から選択することができる。
ポリマー層は、水分散型アクリル系重合体を含有し且つ粘着付与樹脂を含有していないポリマー組成物によるポリマー層である。ポリマー層を形成するためのポリマー組成物中に含まれる水分散型アクリル系重合体(「ポリマー層用水分散型アクリル系重合体」と称する場合がある)としては、アクリル系重合体が水に分散されているエマルジョン形態のアクリル系重合体組成物である。ポリマー層用水分散型アクリル系重合体としては、粘着付与樹脂含有粘着剤層を形成するための水分散型アクリル系粘着剤中に含まれる水分散型アクリル系重合体(「粘着剤層用水分散型アクリル系重合体」と称する場合がある)の項で例示の水分散型アクリル系重合体の中から1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明の粘着シート類では、支持体としては、基材や、剥離ライナーを好適に用いることができる。前述のように、支持体が基材である場合、粘着シート類は、基材付き粘着シート類であり、支持体が基材ではなく、剥離ライナーである場合、粘着シート類は、基材レス粘着シート類である。なお、支持体は、ポリマー層および粘着付与樹脂含有粘着剤層の積層体において、ポリマー層側の面と接触している。従って、粘着付与樹脂含有粘着剤層の表面のみを保護する剥離ライナー[例えば、図1(a)〜(c)における剥離ライナー5や、図1(e)における粘着付与樹脂含有粘着剤層4の表面を保護している剥離ライナー5など]は、支持体には含まれないが、ポリマー層の表面のみを保護する剥離ライナー[例えば、図1(e)におけるポリマー層3の表面を保護している剥離ライナー5など]や、ポリマー層および粘着付与樹脂含有粘着剤層の両方の表面を保護する剥離ライナー[例えば、図1(f)における剥離ライナー5など]は、支持体に含まれる。このように、支持体としての剥離ライナーは、ポリマー層および粘着付与樹脂含有粘着剤層の積層体を支持しているとともに、ポリマー層の表面、又はポリマー層および粘着付与樹脂含有粘着剤層の両方の表面を、保護することができる。
支持体において、剥離ライナーとしては、特に制限されず、公知の剥離ライナーから適宜選択して用いることができる。剥離ライナーとしては、剥離処理剤による剥離処理層を少なくとも一方の表面に有する基材を好適にもちいることができ、また、フッ素系ポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、クロロフルオロエチレン・フッ化ビニリデン共重合体等)からなる低接着性基材や、無極性ポリマー(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂など)からなる低接着性基材なども用いることができる。
本発明の粘着シート類は、前述のように、粘着付与樹脂含有粘着剤層およびポリマー層の積層体による粘着性層(「積層粘着性層」と称する場合がある)を有しているので、積層粘着性層の厚みを、従来又は通常の粘着付与樹脂含有粘着剤層の厚みとして確保するとともに、表面が粘着面となる粘着付与樹脂含有粘着剤層の厚みを、従来又は通常の粘着付与樹脂含有粘着剤層の厚みより低減させることにより、接着性や端末剥がれ防止性を優れたレベルで確保しつつ、積層粘着性層又は粘着付与樹脂含有粘着剤層中で残存している有機溶剤の量を低減させることができる。なお、ポリマー層の厚みは、粘着付与樹脂含有粘着剤層が、従来又は通常の粘着付与樹脂含有粘着剤層より低減された分の厚みとすることができる。
まず、粘着シート類から、所定のサイズ(面積:5cm2)を切り取って試料を作製し、該試料を、バイアル瓶に入れて密栓する。その後、試料を入れたバイアル瓶を、ヘッドスペースオートサンプラーにより150℃で30分間加熱し、加熱状態のガス1.0mlを、ガスクロマトグラフ測定装置(GC測定装置)に注入して、トルエンの量を測定し、試料(粘着シート類)の単位重量あたりのトルエンの含有量(μg/g)を算出し、定量する。なお、ガスクロマトグラフの測定条件は、次の通りである。
(ガスクロマトグラフの測定条件)
・カラム:DB−FFAP1.0μm(0.535mmφ×30m)
・キャリアーガス:He 5.0mL/min
・カラムヘッド圧:23kPa(40℃)
・注入口:スプリット(スプリット比 12:1、温度250℃)
・カラム温度:40℃(0min)−<+10℃/min>−250(9min)[40℃より、昇温速度10℃/minで250℃まで昇温させた後、250℃で9分間保持させるという意味]
・検出器:FID(温度250℃)
フォギング試験反射率(%)=[試験後のガラス板の60°入射反射率(%)/試験前のガラス板の60°入射反射率(%)]×100 (1)
フォギング試験付着量(mg)=(試験後のアルミニウム製シートの重量)−(試験前のアルミニウム製シートの重量) (2)
冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌機を備えた反応容器を用い、アクリル酸ブチル:90部、アクリル酸2−エチルヘキシル:10部、アクリル酸:4部、ドデカンチオール(連鎖移動剤):0.05部、2,2´−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド(重合開始剤):0.1部を、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム(乳化剤):1.5部を添加した水100部に加えて、前記反応容器に仕込み、攪拌させながら、60℃に昇温して、60℃で4時間乳化重合反応を行い、その後、2時間熟成して、アクリル系重合体を含む反応混合物を得た。
実施例1と同様にして、粘着シートを2枚作製した。それぞれの粘着シートから剥離ライナーを剥離させた後、不織布製基材(商品名「SP原紙−14」大福製紙株式会社製)の両面に、各粘着シートを、ポリマー層(第1粘着剤層)が不織布製基材の表面に接触する形態で、貼り合わせて、粘着シートを作製した。すなわち、この粘着シートは、不織布製基材の一方の面に、第1粘着剤層としてのポリマー層(厚さ:70μm)と、第2粘着剤層としての水分散型アクリル系粘着剤層(厚さ:10μm)とがこの順で形成され、且つ不織布製基材の他方の面に、第1粘着剤層としてのポリマー層(厚さ:70μm)と、第2粘着剤層としての水分散型アクリル系粘着剤層(厚さ:10μm)とがこの順で形成された構成を有している基材付きタイプの両面粘着シート(第2粘着剤層/第1粘着剤層/不織布製基材/第1粘着剤層/第2粘着剤層の層構成を有している)であり、不織布製基材の各面における粘着剤層の総厚み(第1粘着剤層および第2粘着剤層の総厚み)は80μmとなっている。また、前記粘着シートでは、粘着付与樹脂を含有するエマルジョン(商品名「タマノルE−200」)は、第1粘着剤層(ポリマー層)には、含まれておらず、薄層の第2粘着剤層(水分散型アクリル系粘着剤層)のみに含まれている。
実施例1における第2粘着剤層を構成する水分散型アクリル系粘着剤において、粘着付与樹脂を含有するエマルジョンとして商品名「タマノルE−200」(荒川化学工業株式会社製;ロジンフェノール系樹脂)に代えて、商品名「タマノルE−200−NT」(荒川化学工業株式会社製;ロジンフェノール系樹脂)を同割合(すなわち、水分散型アクリル系重合体:100部(固形分)に対して固形分換算で30部となる割合)で用いたこと以外は、実施例1と同様にして、粘着シートを2枚作製した。そして、該粘着シートを2枚用いたこと以外は、実施例2と同様にして、基材付きタイプの両面粘着シートを作製した。具体的には、それぞれの粘着シートから剥離ライナーを剥離させた後、不織布製基材(商品名「SP原紙−14」大福製紙株式会社製)の両面に、各粘着シートを、ポリマー層(第1粘着剤層)が不織布製基材の表面に接触する形態で、貼り合わせて、粘着シートを作製した。すなわち、この粘着シートは、不織布製基材の一方の面に、第1粘着剤層としてのポリマー層(厚さ:70μm)と、第2粘着剤層としての水分散型アクリル系粘着剤層(厚さ:10μm)とがこの順で形成され、且つ不織布製基材の他方の面に、第1粘着剤層としてのポリマー層(厚さ:70μm)と、第2粘着剤層としての水分散型アクリル系粘着剤層(厚さ:10μm)とがこの順で形成された構成を有している基材付きタイプの両面粘着シート(第2粘着剤層/第1粘着剤層/不織布製基材/第1粘着剤層/第2粘着剤層の層構成を有している)であり、不織布製基材の各面における粘着剤層の総厚み(第1粘着剤層および第2粘着剤層の総厚み)は80μmとなっている。また、前記粘着シートでは、粘着付与樹脂を含有するエマルジョン(商品名「タマノルE−200−NT」)は、第1粘着剤層(ポリマー層)には、含まれておらず、薄層の第2粘着剤層(水分散型アクリル系粘着剤層)のみに含まれている。
実施例1と同様にして、アクリル系重合体の水分散体(水分散型アクリル系重合体)を得た。すなわち、冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌機を備えた反応容器を用い、アクリル酸ブチル:90部、アクリル酸2−エチルヘキシル:10部、アクリル酸:4部、ドデカンチオール(連鎖移動剤):0.05部、2,2´−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド(重合開始剤):0.1部を、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム(乳化剤):1.5部を添加した水100部に加えて、前記反応容器に仕込み、攪拌させながら、60℃に昇温して、60℃で4時間乳化重合反応を行い、その後、2時間熟成して、アクリル系重合体を含む反応混合物を得た後、この反応混合物に、10%のアンモニア水を添加して、pHを7に調整し、続いて、水に溶解させた水溶性のオキサゾリン系架橋剤(オキサゾリン型架橋剤)(商品名「エポクロスWS−500」日本触媒化学工業株式会社製)を0.7部添加して、アクリル系重合体の水分散体(水分散型アクリル系重合体)を得た。
実施例1と同様にして、粘着付与樹脂を含有する水分散型の粘着剤(水分散型アクリル系粘着剤)を得た。すなわち、冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌機を備えた反応容器を用い、アクリル酸ブチル:90部、アクリル酸2−エチルヘキシル:10部、アクリル酸:4部、ドデカンチオール(連鎖移動剤):0.05部、2,2´−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド(重合開始剤):0.1部を、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム(乳化剤):1.5部を添加した水100部に加えて、前記反応容器に仕込み、攪拌させながら、60℃に昇温して、60℃で4時間乳化重合反応を行い、その後、2時間熟成して、アクリル系重合体を含む反応混合物を得た後、この反応混合物に、10%のアンモニア水を添加して、pHを7に調整し、続いて、水に溶解させた水溶性のオキサゾリン系架橋剤(オキサゾリン型架橋剤)(商品名「エポクロスWS−500」日本触媒化学工業株式会社製)を0.7部添加して、アクリル系重合体の水分散体(水分散型アクリル系重合体)を得て、さらに、この水分散型アクリル系重合体に、該水分散型アクリル系重合体:100部(固形分)に対して、粘着付与樹脂を含有するエマルジョンとして商品名「タマノルE−200」(荒川化学工業株式会社製;ロジンフェノール系樹脂)を、固形分換算で30部加えて、粘着付与樹脂を含有する水分散型の粘着剤(水分散型アクリル系粘着剤)を得た。
実施例及び比較例で得られた各粘着シートについて、有機溶剤の残存量、フォギング試験反射率(ドイツ工業規格DIN75201に従ったフォギング試験による反射率)、フォギング試験付着量(ドイツ工業規格DIN75201に従ったフォギング試験による付着量)、端末剥がれ防止性、粘着力を、下記の方法により測定又は評価した。その結果を表1に示す。
各粘着シートから、所定のサイズ(面積:5cm2)を切り取って試料を作製し、該試料をバイアル瓶に入れて密栓した。その後、試料を入れた瓶を、ヘッドスペースオートサンプラーにより150℃で30分間加熱し、加熱状態のガス1.0mlを、ガスクロマトグラフ測定装置に注入して、有機溶剤の残存量(μg/g)を測定した。
フォギング試験反射率は、ドイツ工業規格DIN75201−Rに従って実施する。具体的には、各粘着シートを、直径80mmの円形状に切断し、一方の側の剥離ライナー(剥離紙)のみを剥離させた状態で、100℃のオイルバスにより加熱されているビーカー(外径:90mm、内径83.6mm、高さ:190mm;高さが130mmの所まで、100℃のオイルバスに浸っている)の内部の底に、剥離ライナーの剥離により露出した粘着面が上側となる形態で静置し、さらに、ビーカーの上面に、常に21℃に冷却されているガラス板を設置する(フォギング測定器:装置名「N8−FOG」HAAKE社製)。その状態で、3時間放置した後、ガラス板を取り出し、ガラス板のビーカー内部側の表面について、入射角60°で入射光を入射させた際の反射率(「試験後のガラス板の60°入射反射率」と称する場合がある)(%)を、商品名「REFO 60 REFLEKTOMETER」(PRLANGE社製)を用いて求める[試験後のガラス板の60°入射反射率(%)=試験後のガラス板への入射光の強度/試験後のガラス板に入射光を入射させた際の反射光の強度×100]。なお、予め、試験を行う前のガラス板の表面についても、入射角60°で入射光を入射させた際の反射率(「試験前のガラス板の60°入射反射率」と称する場合がある)(%)を、前記と同様の装置を用いて求めておく[試験前のガラス板の60°入射反射率(%)=試験前のガラス板への入射光の強度/試験前のガラス板に入射光を入射させた際の反射光の強度×100]。そして、下記式(1)を用いて、フォギング試験反射率(%)を算出する。
フォギング試験反射率(%)=[試験後のガラス板の60°入射反射率(%)/試験前のガラス板の60°入射反射率(%)]×100 (1)
フォギング試験付着量は、ドイツ工業規格DIN75201−Wに従って実施する。具体的には、各粘着シートを、直径80mmの円形状に切断し、一方の側の剥離ライナー(剥離紙)のみを剥離させた状態で、100℃のオイルバスにより加熱されているビーカー(外径:90mm、内径83.6mm、高さ:190mm;高さが130mmの所まで、100℃のオイルバスに浸っている)の内部の底に、剥離ライナーの剥離により露出した粘着面が上側となる形態で静置し、さらに、ビーカーの上面に、常に21℃に冷却されているアルミニウム製シート(いわゆる「アルミホイル」)を設置する(フォギング測定器:装置名「N8−FOG」HAAKE社製)。その状態で、16時間放置した後、アルミニウム製シートを取り出し、その重量(試験後のアルミニウム製シートの重量)を測定する。なお、予め、試験を行う前のアルミニウム製シートの重量(試験前のアルミニウム製シートの重量)も測定しておく。そして、下記式(2)を用いて、フォギング試験付着量(mg)を算出する。
フォギング試験付着量(mg)=(試験後のアルミニウム製シートの重量)−(試験前のアルミニウム製シートの重量) (2)
各粘着シートを、厚さ0.5mmのアルミニウム製板(面積:10mm×100mm)に、水分散型アクリル系粘着剤層の表面がアルミニウム製板に接触する形態で貼り付けた後、他方の粘着面(実施例1に係る粘着シートはポリマー層の表面、実施例2に係る粘着シートは他方の面側の水分散型アクリル系粘着剤層の表面、比較例1に係る粘着シートは水分散型アクリル系粘着剤層の他方の面、比較例2に係る粘着シートは他方の面側の水分散型アクリル系粘着剤層の表面)を、直径:50mmの円筒状のアクリル製の丸棒の側面に貼り合わせた。これを、丸棒を垂直に立てた状態で、70℃の雰囲気下に2時間放置し、そのときのアルミニウム製板の端部の剥がれた距離(高さ)(mm)を測定した。
各粘着シートを、ステンレス(SUS)製板に2kgのローラーを1往復させる方法で圧着し、23℃で20分間放置後、引張試験機を用いて、引張速度:300mm/分の条件で、180°引き剥がし粘着力(23℃、50%RH;N/20mm)を測定した。
2 基材
3 ポリマー層
4 粘着付与樹脂含有粘着剤層
5 剥離ライナー
Claims (10)
- 支持体の少なくとも一方の面に粘着剤層が形成された構成を有する粘着シート類であって、支持体の少なくとも一方の面に、水分散型アクリル系重合体を含有するポリマー組成物によるポリマー層、水分散型アクリル系重合体と、粘着付与樹脂を含有するエマルジョンとを含有する水分散型アクリル系粘着剤による粘着剤層が、この順で形成された構成を有し、
前記水分散型アクリル系重合体におけるアクリル系重合体を構成するモノマー成分は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、下記式(1)で表されるアクリル系化合物であり、下記式(1)において、R 2 は炭素数が2〜14のアルキル基であり、
前記粘着付与樹脂を含有するエマルジョンは、粘着付与樹脂を有機溶剤に溶解させた後、エマルジョン化して調製した粘着付与樹脂を含有するエマルジョンであり、
ドイツ工業規格DIN75201に従ったフォギング試験による反射率が70%以上であることを特徴とする粘着シート類。
(式(1)において、R 1 は水素原子又はメチル基、R 2 はアルキル基を示す。) - 前記アクリル系重合体を構成するモノマー成分全量に対する前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの割合が、80重量%以上である請求項1に記載の粘着シート類。
- 前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、アクリル酸ブチル単独、またはアクリル酸ブチルとアクリル酸2−エチルヘキシルの組み合わせであり、アクリル酸ブチルとアクリル酸2−エチルヘキシルとの割合が、アクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸ブチル(重量比)=0/100〜55/45である請求項1又は2に記載の粘着シート類。
- 粘着剤層の厚みが、2〜50μmである請求項1〜3の何れか1項に記載の粘着シート類。
- 前記粘着付与樹脂が、ロジンエステル樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、炭化水素系粘着付与樹脂、及びフェノール系粘着付与樹脂からなる群より選択された少なくとも1の粘着付与樹脂である請求項1〜4の何れか1項に記載の粘着シート類。
- 前記有機溶剤が脂環式炭化水素系有機溶剤である請求項1〜5の何れか1項に記載の粘着シート類。
- 有機溶剤の残存量が、150℃で30分間加熱した後、10μg/g以下である請求項1〜6の何れか1項に記載の粘着シート類。
- 支持体としての基材の両面に、ポリマー層を介して、粘着付与樹脂含有粘着剤層が形成された構成を有する請求項1〜7の何れか1項に記載の粘着シート類。
- 何れか一方の側の粘着付与樹脂含有粘着剤層が、両面が剥離面となっている剥離ライナーにより保護された構成を有しており、さらに、他方の側の粘着付与樹脂含有粘着剤層は、粘着シート類をロール状に巻回することにより、前記剥離ライナーの他方の剥離面により保護された構成である請求項8に記載の粘着シート類。
- 自動車用材料又は住宅用材料の固定の際に用いられる請求項1〜9の何れか1項に記載の粘着シート類。
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| JP2659520B2 (ja) | 1995-02-20 | 1997-09-30 | 中外炉工業株式会社 | 塗布部材を有するダイコータ |
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