JP5116713B2 - 建設機械の昇降用ステップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械の下部走行体のサイドフレームに取付けられ、オペレータや保守点検員等が車体や運転室等に昇降するためのステップ装置に関する。
油圧ショベル等の建設機械は、一般に、下部走行体上に旋回装置を介して上部旋回体を設置し、この上部旋回体に運転室とパワーユニットとを搭載するとともに、上部旋回体に作業用フロントを取付けることにより構成されている。この種の建設機械においては、オペレータが運転室に昇降したり、保守点検のための作業員が上部旋回体上に昇降するため、下部走行体のサイドフレームの外面に昇降用ステップ装置が取付けられている。
特許文献1には、この種の昇降用ステップ装置として、下方からの岩石等によるステップやボルトの損傷を防止するため、図11、図12に示すものが開示されている。この昇降用ステップ装置は、足掛部40の下端からサイドフレーム14側に向けて下向きに延びるテーパー壁部41を設けると共に、足掛部40の両端に取付部42を設け、この取付部42をサイドフレーム14にボルト43により取付けたものである。
特開2006−88723号公報
前記従来の建設機械の昇降用ステップ装置においては、作業中にステップの正面の下方から飛び上がって飛散する岩石44等がテーパー壁部41に衝突しても、この衝撃がテーパー壁部41で吸収され、ステップやボルト43に加わる衝撃が緩和されるため、ステップやボルト43の損傷を防止することができる。しかしながら、図11の矢印26に示すように、ステップの側方から飛来する岩石を足掛部40やテーパー壁部41が受けると、このステップやボルト43が損傷したり折損を生じるおそれがあるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、ステップの正面から飛来する岩石等のみならず、ステップの側方から飛来する岩石等によっても損傷しにくい建設機械の昇降用ステップ装置を提供することを目的とする。
請求項1の建設機械の昇降用ステップ装置は、建設機械の下部走行体を構成するサイドフレームに取付けられる昇降用ステップ装置において、
ステップは、中央板部とその左右両側の側板部と上板部とを有し、
前記中央板部は、サイドフレームから離間した上端の足掛部から下端にわたってサイドフレーム側に次第に近接するように傾斜させ、
前記側板部は、前記中央板部の左右両側から前記サイドフレームにわたる範囲に設けられ、両側板部の上端間の間隔がサイドフレームに近接するほど次第に広くなり、側板部の外面が斜め下向きとなるように傾斜させ、
前記上板部は前記中央板部と前記両側板部のうち少なくとも両側板部に溶接し、
前記上板部を前記サイドフレームにも溶接すると共に、前記側板部の側部および前記中央板部の下部も前記サイドフレームに溶接したことを特徴とする。
本発明によれば、ステップの正面の下方から飛来する岩石等が中央板部や側板部に衝突しても、これらが傾斜した構造を有するため、衝撃が緩和される。また、ステップの側方から飛来する岩石等が側板部に衝突したとしても、これらが斜め下向きに傾斜した構造を有するため、側方の下方から飛来する岩石等と同様に衝撃を緩和することができる。したがって、作業中に飛来する岩石の飛来方向の如何にかかわらずステップに加わる衝撃が緩和され、ステップの変形等の損傷を防止することができる。
また、前記中央板部と前記両側板部の少なくとも両側板部に溶接した上板部を設けたので、ステップの強度が上がり、さらに変形等を生じにくいステップ装置を提供することができる。
さらに、前記上板部を前記サイドフレームにも溶接すると共に、前記側板部の側部および前記中央板部の下部も前記サイドフレームに溶接したので、ボックス構造が実現され、ステップの強度がさらに上がり、より変形等を生じにくいステップ装置を提供することができる。
本発明の昇降用ステップ装置の適用例を示す建設機械の側面図である。 本発明の昇降用ステップ装置の参考例を示す平面図である。 この参考例の昇降用ステップ装置の正面図である。 図3のE−E断面図である。 本発明の昇降用ステップ装置の実施の形態を示す平面図である。 図5の実施の形態の昇降用ステップ装置の正面図である。 図6のF−F断面図である。 本発明の昇降用ステップ装置のさらに他の参考例を示す平面図である。 図8の参考例の昇降用ステップ装置を示す正面図である。 図9の拡大G−G断面図である。 従来の昇降用ステップ装置を示す正面図である。 従来の昇降用ステップ装置を示す側面図である。
図1は本発明を適用する建設機械の一例を示す側面図である。この例では建設機械が油圧ショベルである場合について示している。この油圧ショベルは、下部走行体1上に旋回装置2を介して上部旋回体3を設置し、上部旋回体3にパワーユニット4や運転室5等を搭載すると共に、多関節構造の作業用フロント6を取付けてなる。作業用フロント6は、上部旋回体3にブームシリンダ7により俯仰可能に取付けられるブーム8と、ブーム8の先端にアームシリンダ9により回動可能に取付けられるアーム10と、アーム10の先端にバケットシリンダ11により回動可能に取付けられるバケット12とを備える。
下部走行体1は左右のサイドフレーム14の後部に駆動輪15を設け、前部に従動輪16を設け、これらの間にサイドフレーム14に取付けたローラ17に支持させて履帯18を取付ける。サイドフレーム14の外面には、オペレータや保守点検員等が車体である上部旋回体3や運転室5等に昇降するためのステップ20を備える。
図2〜図4に本発明のステップ装置の参考例を示す。このステップ20は、上部に凹凸部により足掛部21aを形成した中央板部21と、この中央板部21の左右に折り曲げるかまたは溶接により中央板部21と一体に形成された側板部22とを有する。中央板部21は、サイドフレーム14から離間した上端の足掛部21aから下端にわたってサイドフレーム14側に次第に近接するように傾斜させる。
また、側板部22は、図2に示すように、中央板部21の左右両側からサイドフレーム14にわたる範囲に設けられ、図3に示すように、両側板部22の間の間隔がサイドフレームに近接するほど次第に広くなり(W1>W2)、側板部22の外面が斜め下向きとなるように傾斜させる。中央板部21の下端部は溶接によりサイドフレーム14の外面に固定される。図4の23は中央板部21のサイドフレーム14への溶接部を示す。また、側板部22の側部もサイドフレーム14の外面に溶接される。図2の24は側板部22のサイドフレーム14への溶接部を示す。
図2に示すように、平面視において、側板部22のサイドフレーム14および中央板部21に対する傾斜角θ1は、飛来する岩石の衝撃を緩和する上で30〜60度であることが好ましいが、この角度以外であってもよい。また、図3に示すように、正面視において、側辺部22aの水平線に対する傾斜角θ2は飛来する岩石の衝撃を緩和する上で30〜60度であることが好ましいが、この角度以外であってもよい。
この参考例においては、中央板部21および側板部22をその下部がサイドフレーム14に近接するように傾斜させたので、図4の矢印25で示すように、下方から飛来する岩石等が中央板部21や側板部22に衝突しても、これらが傾斜した構造を有するため、衝撃が緩和される。また、図3に矢印26で示すようにステップ20の側方から飛来する岩石等が側板部22に衝突したとしても、これらが斜め下向きに傾斜した構造を有するため、同様に衝撃を緩和することができる。したがって、作業中に飛来する岩石の飛来方向の如何にかかわらずステップ20に加わる衝撃が緩和され、ステップ20の変形等の損傷を防止することができる。
図5〜図7は本発明のステップ装置の実施の形態である。この実施の形態は、中央板部21の上部とサイドフレーム14との間に、中央板部21と両側板部22に溶接した上板部27をさらに備えたものである。図7において、28,30はそれぞれ上板部27の中央板部21、側板部22への溶接部を示す。
このように、中央板部21とサイドフレーム14との間に、中央板部21、側板部22に溶接した上板部27を設けることにより、ステップの強度が上がり、さらに変形等を生じにくいステップ装置を提供することができる。なお、上板部27は、中央板部21、側板部22の少なくとも一方に溶接した構造であっても図2〜図4の参考例のものより強度を高めることができる。
さらに、図5、図7に示すように、側板部22および上板部21の各上部とサイドフレーム14との間を上板部27によって塞ぐ構造とし、符号29で示すように、この上板部27をサイドフレーム14に溶接し、その上、図5に示すように、上板部27を側板部22に溶接する(30は溶接部を示す。)ことによって、さらなるステップの強度向上が達成でき、より変形等を生じにくいステップを提供することができる。
図8〜図10は本発明のステップ装置の他の参考例を示しており、ボルト32によりステップ本体33をサイドフレーム14に取付けたものを示す。図8〜図10において、図5〜図7と同じ符号は同じ構成部分および構成部材を示す。すなわち、ステップ本体33は、前述のような傾斜した中央板部21および側板部22を有している。このステップ本体33は、さらに、縦板34と取付板35を有して構成される。縦板34は、上板部27の下面と中央板部21の裏面とに溶接して取付けられる。取付板35は、その上辺を上板部27の下面に溶接し、側辺を縦板34に溶接し、下辺を中央板部21の裏面に溶接して取付けられる。36はサイドフレーム14に溶接された取付座である。中央板部21には、取付用ボルト32を抜き差しすると共に、ボルト32を回すための開口部21bを設ける。
この参考例において、ステップ本体33の取付けは、図10に示すように、中央板部21の開口部21bからボルト37を入れ、取付板35に設けたボルト挿通孔35aに挿通し、取付座36に設けたねじ孔36aに螺合して締結することにより行なわれる。このように、ステップ本体33をボルト32によりサイドフレーム14に着脱可能に取付ける構造とすることにより、ステップ本体33が損傷した場合、交換が容易に行なえる。
なお、図5〜図7に示した上記実施の形態においては、上板部27を平板により構成したが、この上板部27として、滑り止めのため、上面に凹凸を形成した板や、格子状の板を用いてもよい。また、上板部27上に凹凸板や格子状の板を設けて滑り止めを図ってもよい。
1:下部走行体、2:旋回装置、3:上部旋回体、4:パワーユニット、5:運転室、6:作業用フロント、7:ブームシリンダ、8:ブーム、9:アームシリンダ、10:アーム、11:バケットシリンダ、12:バケット、14:サイドフレーム、15:駆動輪、16:従動輪、17:ローラ、18:履帯、20:ステップ、21:中央板部、21a:足掛部、21b:開口部、22:側板部、23,24:溶接部、27:上板部、28〜30:溶接部、32:ボルト、33:ステップ本体、34:縦板、35:取付板、35a:ボルト挿通孔、36:取付座,36a:ねじ孔

Claims (1)

  1. 建設機械の下部走行体を構成するサイドフレームに取付けられる昇降用ステップ装置において、
    ステップは、中央板部とその左右両側の側板部と上板部とを有し、
    前記中央板部は、サイドフレームから離間した上端の足掛部から下端にわたってサイドフレーム側に次第に近接するように傾斜させ、
    前記側板部は、前記中央板部の左右両側から前記サイドフレームにわたる範囲に設けられ、両側板部の上端間の間隔がサイドフレームに近接するほど次第に広くなり、側板部の外面が斜め下向きとなるように傾斜させ、
    前記上板部は前記中央板部と前記両側板部のうち少なくとも両側板部に溶接し、
    前記上板部を前記サイドフレームにも溶接すると共に、前記側板部の側部および前記中央板部の下部も前記サイドフレームに溶接したことを特徴とする建設機械の昇降用ステップ装置。
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