JP5117981B2 - 中空柱用の補強体および該補強体を用いた中空柱の補強方法 - Google Patents

中空柱用の補強体および該補強体を用いた中空柱の補強方法 Download PDF

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本発明は、下部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設されたコンクリート製電柱や鋼管柱等の中空柱を補強するための中空柱用の補強体および該補強体を用いた中空柱の補強方法に関し、更に詳しくは、中空柱の地中に埋設された地中部分と地上に立設された地上部分との境の地際を補強するとともに、地際より上方の中空柱も全体的に補強する中空柱用の補強体および該補強体を用いた中空柱の補強方法に関する。
コンクリート製の電柱は、通常、電柱の下部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設される。このような電柱は、その外周部が鉄筋とコンクリートにより作製される筒状の中空柱であり、その内部は空洞、すなわち中空となっている。
このような中空柱においては、下部は地中に埋設されているため、強固であるが、この下部から上方に伸び出た地上部分と下部との境の地際、すなわち中空柱の地中に埋設された地中部分と地上に立設された地上部分との境の地際が特に他の部分に比較して脆弱となっている。また、中空柱は地際部分に限らず全体的に中空であるため、地際より上方の部分も脆弱である。
そこで、特許文献1に示すように、中空柱の地際部分のみならず、地際より上方の部分にもアラミドロッドを補強用棒状部材として使用して補強しているものがある。
特開2007−77613号
上述したように、中空柱の地際部分のみならず、地際より上方の部分にもアラミドロッドを補強用棒状部材として使用して補強しているものがあるが、アラミドロッドは比較的高価であるため、アラミドロッド以外の安価なPC鋼線などを使用して、地際などを補強することが望まれている。しかしながら、PC鋼線はアラミドロッドに比較して弱いため、アラミドロッドを単にPC鋼線に変更するだけでは十分でなく、PC鋼線の数を増やすなどのことが必要であるが、数を増やすとPC鋼線を中空柱内に挿入することが困難になる。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、中空柱の地際を比較的安価かつ簡単な工法で補強する中空柱用の補強体および該補強体を用いた中空柱の補強方法を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の中空柱用の補強体は、下部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設された中空柱の地中に埋設された地中部分と地上に立設された地上部分との境の地際を中心として中空柱の長手方向に沿って互いに平行に配設される複数の第1の補強用棒状部材と、中空柱の中心軸を確定すべく中空柱の中心軸に設定される第1のガイド棒と、第1のガイド棒の下端寄りに固定的に取り付けられた固定部に対して下端が中空柱の周方向に等角度でかつ該下端を中心に上下方向に揺動自在に連結された複数の下腕部および該複数の下腕部の上端に下端がそれぞれ該下端を中心に上下方向に揺動自在に取り付けられ、上端が第1のガイド棒に対して上下動可能に取り付けられた可動部に対してそれぞれ前記複数の下腕部に対応して中空柱の周方向に等間隔でかつ該上端を中心に上下方向に揺動自在に取り付けられた複数の上腕部を有し、第1のガイド棒に対して上下動可能に取り付けられた前記可動部が第1のガイド棒に沿って下降するにつれて複数の上腕部の下端と複数の下腕部の上端との連結部が中空柱の内周面に向かって屈曲し、当該連結部が中空柱の内周面に当接することにより第1のガイド棒の下端寄りを中空柱の中心軸に設定する第1のガイド棒固定用治具と、第1のガイド棒が中心孔に挿通され、第1のガイド棒を中心にして複数の第1の補強用棒状部材を中空柱の周方向に等角度で均等に配設するように複数の第1の補強用棒状部材が挿通されて保持される複数の第1の保持部を有する複数の第1の均等配置治具と、中空柱の太い下端から細い上端へと狭まった内径の変化に従って斜めに変化する内周面の傾斜にほぼ平行となるように中空柱の長手方向に沿って傾斜して前記複数の第1の補強用棒状部材の上方に配設された複数の第2の補強用棒状部材と、下端が前記第1のガイド棒の上端に連結され、上端が中空柱の上方に延出している第2のガイド棒と、この第2のガイド棒が中心孔に挿通され、第2のガイド棒を中心にして複数の第2の補強用棒状部材を中空柱の周方向に等角度で均等に配設するように複数の第2の補強用棒状部材が挿通されて保持される複数の第2の保持部を各々が備える複数の第2の均等配置治具であって、この複数の第2の均等配置治具の各々の複数の第2の保持部の中心孔からの位置は各第2の均等配置治具が配設される位置の中空柱の内径の大きさに対応している複数の第2の均等配置治具とを有すること要旨とする。
請求項1記載の中空柱用の補強体では、中空柱の地際を中心として長手方向に互いに平行に複数の第1の補強用棒状部材を配設し、第1のガイド棒固定用治具で中空柱の中心軸に設定された第1のガイド棒を複数の第1の均等配置治具の中心孔に挿通し、第1の均等配置治具の複数の第1の保持部に複数の第1の補強用棒状部材を挿通して保持し、該複数の第1の補強用棒状部材を中空柱の周方向に等角度で均等に配設しているため、中空柱の地際部分は、中空柱の周方向に均等に配設された複数の第1の補強用棒状部材により強固に補強される。また、中空柱の内径の変化に従って中空柱の長手方向に沿って傾斜して複数の第2の補強用棒状部材が複数の第1の補強用棒状部材の上方に配設され、この複数の第2の補強用棒状部材を複数の第2の均等配置治具の第2の保持部に挿通して保持し、複数の第2の補強用棒状部材を中空柱の周方向に等角度で均等に配設しているため、中空柱の地際部分に加えて、中空柱の上方も中空柱の周方向に均等に配設された複数の第2の補強用棒状部材により強固に補強される。
請求項2記載の中空柱用の補強体は、第1のガイド棒の上端寄りが挿通される中心孔が真中に形成されて中空柱の中央に配設される中央部から等角度で中空柱の内周面に向かって伸長する長さが等しい複数の腕部が縮退付勢手段により縮退している状態から伸張付勢手段により中空柱の内周面に向かって伸長して、該複数の腕部の先端が中空柱の内周面に当接することにより第1のガイド棒の上端寄りを中空柱の中心軸に設定する第2のガイド棒固定用治具を更に有することを要旨とする。
請求項2記載の中空柱用の補強体では、第2のガイド棒固定用治具により第1のガイド棒の上端寄りが中空柱の中心軸に設定されるため、第1のガイド棒の上端が中空柱の中心軸からずれることがなく、複数の第1の補強用棒状部材は中空柱の周方向に均等に配設され、中空柱を強固に補強することができる。
請求項3記載の中空柱用の補強体は、前記複数の第1の補強用棒状部材が、複数のアラミドロッドと複数のPC鋼線とを有し、この複数のアラミドロッドと複数のPC鋼線は、中空柱の周方向に所定の配列で配設されることを要旨とする。
請求項3記載の中空柱用の補強体では、複数の補強用棒状部材として、複数のアラミドロッドと複数のPC鋼線を中空柱の周方向に所定の配列で配設しているため、両者の特徴を生かした強固の補強を確実に行うことができる。
請求項4記載の中空柱用の補強体は、前記複数の第1の均等配置治具で中空柱の周方向に等角度で配設された複数の第1の補強用棒状部材の外周は針金で複数箇所が縛り付けられて固定されていることを要旨とする。
請求項4記載の中空柱用の補強体では、複数の第1の補強用棒状部材の外周は針金で複数箇所が縛り付けられて固定されているため、複数の第1の補強用棒状部材はばらばらになることなく、中空柱の地際は複数の第1の補強用棒状部材により強固に補強される。
請求項記載の中空柱用の補強体は、前記第1のガイド棒の下端寄りを中空柱の中心軸に設定した前記第1のガイド棒固定用治具の前記連結部の辺りまで中空柱の底部に砕石を投入した後、中空柱の周方向に等角度で配置される複数の第1および第2の補強用棒状部材の間にモルタルを充填して全体的に補強することを要旨とする。
請求項記載の中空柱用の補強体では、第1のガイド棒固定用治具の連結部の辺りまで中空柱の底部に砕石を投入した後、中空柱の周方向に等角度で配置される複数の第1および第2の補強用棒状部材の間にモルタルを充填して全体的に補強するため、中空柱は更に強固に補強される。
請求項記載の中空柱の補強方法は、請求項1乃至に記載の中空柱用の補強体を用いた中空柱の補強方法であって、中空柱の地際より所定長上部の側部において中空柱の長手方向に細長い側部開口を形成する側部開口形成工程と、前記第1のガイド棒の下端寄りに前記第1のガイド棒固定用治具を下端が固定的に、可動部が第1のガイド棒に対して上下動可能に取り付け、第1のガイド棒固定用治具の連結部を全体に細く伸ばして第1のガイド棒に添わせてつぼめた状態で第1のガイド棒の下端を下にして側部開口から中空柱内に挿入する第1のガイド棒挿入工程と、中空柱内に挿入された第1のガイド棒の上端を側部開口のほぼ真横になるように設定し、側部開口から前記複数の第1の均等配置治具を順次中空柱内に挿入しつつ該複数の第1の均等配置治具の中心孔に第1のガイド棒を上端から挿通する第1の均等配置治具挿入工程と、複数の第1の補強用棒状部材を側部開口から中空柱内に順次挿入し、この複数の第1の補強用棒状部材を第1のガイド棒の挿通された複数の第1の均等配置治具のそれぞれの第1の保持部に順次挿通し、一番下の第1の均等配置治具を複数の第1の補強用棒状部材の下端寄りに固定する第1の補強用棒状部材挿通工程と、複数の第1の補強用棒状部材に固定された第1の均等配置治具を除く他の第1の均等配置治具を側部開口のほぼ真横において保持しながら第1のガイド棒を複数の第1の補強用棒状部材に固定された第1の均等配置治具および複数の第1の補強用棒状部材とともに中空柱内を所定の長さ下降させ、この位置において側部開口のほぼ真横に保持された前記他の第1の均等配置治具のうちの一番下の第1の均等配置治具を複数の第1の補強用棒状部材に固定する第1の均等配置治具固定工程と、この第1の均等配置治具固定工程を前記複数の第1の均等配置治具のすべてに対して繰り返し実行する第1の均等配置治具固定繰り返し工程とを有することを要旨とする。
請求項記載の中空柱の補強方法では、第1のガイド棒の下端寄りに第1のガイド棒固定用治具を取り付けて中空柱内に挿入し、複数の第1の均等配置治具を順次中空柱内に挿入しつつ中心孔に第1のガイド棒を上端から挿通し、複数の第1の補強用棒状部材を中空柱内に順次挿入しつつ複数の第1の均等配置治具の第1の保持部に順次挿通し、一番下の第1の均等配置治具を第1の補強用棒状部材の下端寄りに固定し、第1のガイド棒を所定の長さ下降してから、一番下の第1の均等配置治具を複数の第1の補強用棒状部材に固定することを複数の第1の均等配置治具のすべてに対して繰り返し実行することで中空柱を補強体で補強するため、中空柱の地際部分は中空柱の周方向に均等に配設された複数の第1の補強用棒状部材により強固に補強される。
本発明によれば、中空柱の地際を中心として長手方向に互いに平行に複数の第1の補強用棒状部材を配設し、第1のガイド棒固定用治具で中空柱の中心軸に設定された第1のガイド棒を第1の均等配置治具の中心孔に挿通し、第1の均等配置治具の複数の第1の保持部に複数の第1の補強用棒状部材を挿通して保持し、該複数の第1の補強用棒状部材を中空柱の周方向に等角度で均等に配設しているので、中空柱の地際部分は、中空柱の周方向に均等に配設された複数の第1の補強用棒状部材により強固に比較的安価な工法で補強される。
また、本発明によれば、中空柱の内径の変化に従って中空柱の長手方向に沿って傾斜して複数の第2の補強用棒状部材が複数の第1の補強用棒状部材の上方に配設され、この複数の第2の補強用棒状部材を複数の第2の均等配置治具の第2の保持部に挿通して保持し、複数の第2の補強用棒状部材を中空柱の周方向に等角度で均等に配設しているので、中空柱の地際部分に加えて、中空柱の上方も中空柱の周方向に均等に配設された複数の第2の補強用棒状部材により強固に補強される。
更に、本発明によれば、第1のガイド棒固定用治具の連結部の辺りまで中空柱の底部に砕石を投入した後、中空柱の周方向に等角度で配置される複数の第1および第2の補強用棒状部材の間にモルタルを充填して全体的に補強するので、中空柱は更に強固に比較的安価な工法で補強される。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わる中空柱用の補強体を用いて補強された中空柱であるコンクリート製の電柱の内部構造を示す図である。同図に示す電柱1は、例えば全長が16メートルほどあり、その最下端1aから約2.6メートルほどの下部1bが地中10に埋設されて立設され、地上には残りの13.4メートルほどの部分が現れているが、その外周部は鉄筋とコンクリートにより形成される筒状であり、その内部は空洞、すなわち中空となっている。
電柱1は、地際から地上約2メートルの側面に例えば幅6センチメートル、長さ40センチメートル程度の側部開口1cが電柱1の長手方向に沿って形成され、この側部開口1cから電柱1を補強するための補強用棒状部材などが挿入されるようになっている。
電柱1は、その地中10に埋設された地中部分の下部1bと地上に立設された地上部分との境の地際を補強するために、下部1bから地際を挟んで地上2メートル程度の所まで複数のアラミドロッド3aと複数のPC鋼線3bからなる複数の第1の補強用棒状部材が配設され、電柱1の地際を補強しているとともに、この複数のアラミドロッド3aと複数のPC鋼線3bからなる複数の第1の補強用棒状部材の上方には電柱1の上部を補強するように複数の第2の補強用棒状部材である複数のアラミドロッド53が配設されている。なお、本実施形態では、複数のアラミドロッド3aおよびPC鋼線3bは、それぞれ6本および12本設けられ、また複数のアラミドロッド53は、6本設けられている。
6本のアラミドロッド3aと12本のPC鋼線3bからなる18本の第1の補強用棒状部材は、電柱1の周方向に等角度で均等にかつ互いに平行に配設されるが、その中心には、電柱1の中心軸を確定するための1本の第1のガイド棒5が配設され、この第1のガイド棒5は、電柱1の最下端1dから側部開口1cの近傍まで伸びている。なお、このように6本のアラミドロッド3aと12本のPC鋼線3bからなる18本の第1の補強用棒状部材を互いに平行に配設することにより、これらの第1の補強用棒状部材を電柱1内に配設することが簡単になるとともに、またPC鋼線の数を増やすことにより、高価なアラミドロッドの数を低減でき、経済化を図ることができる。
6本のアラミドロッド3aと12本のPC鋼線3bからなる18本の第1の補強用棒状部材および第1のガイド棒5は、図2にも拡大して図示するように、電柱1の地際部分を中心に電柱1内に設けられた例えばプラスチックなどからなる複数(本実施形態では9個)の第1の均等配置治具7に挿通され、これにより第1のガイド棒5を中心にして6本のアラミドロッド3aと12本のPC鋼線3bからなる18本の第1の補強用棒状部材を電柱1の周方向に等角度で均等に配設するようになっている。
第1の均等配置治具7の各々は、図3に示すように、中心部に第1のガイド棒5が挿通される中心穴7aが形成され、この中心穴7aから放射状に延出する連結部の先端に18本の第1の補強用棒状部材が挿通されて保持されるリング状保持部7bが18個形成されている。
また、各リング状保持部7bの外側中央には、ねじ孔7gが形成されているが、このねじ孔7gは、リング状保持部7bに挿入されたアラミドロッド3aおよびPC鋼線3bに対して各ねじ孔7gに小ねじを螺合し、この小ねじの先端をアラミドロッド3aやPC鋼線3bに当接させて強く締め付けることによりアラミドロッド3aおよびPC鋼線3bをリング状保持部7bに固定するためのものである。
各均等配置治具7の18個のリング状保持部7bは、電柱1の周方向において等角度で均等に配設されているが、この18個のリング状保持部7bに対して6本のアラミドロッド3aと12本のPC鋼線3bを電柱1の周方向において均等に挿入するために、2本のPC鋼線3b毎に1本のアラミドロッド3aを配設する。すなわち、1本のアラミドロッド3aをリング状保持部7bに挿入したら、その隣りの2個のリング状保持部7bには2本のPC鋼線3bを挿入し、この2本のPC鋼線3bの隣りには1本のアラミドロッド3aを挿入するというようにアラミドロッド3aとPC鋼線3bがリング状保持部7bに偏らないように均等に挿入配設する。
第1のガイド棒5は、図1、2に示すように、その下端部に第1のガイド棒固定用治具9を取り付けられて、電柱1内に挿入されている。この第1のガイド棒固定用治具9は、第1のガイド棒5を電柱1の中心軸に固定的に設定するためのものであって、この第1のガイド棒固定用治具9を第1のガイド棒5の下端部に取り付けてから電柱1内に挿入することにより、第1のガイド棒5が電柱1の底部において電柱1の中心軸に固定されるようになっている。
また、第1のガイド棒固定用治具9は、図4および5に示すように、第1のガイド棒5に対して放射状にかつ電柱1の周方向で均等に設けられた複数組、本実施形態では3組の上腕部43aと下腕部43bとを有する。
この第1のガイド棒固定用治具9は、各組の上腕部43aの下端部と下腕部43bの上端部が上下方向に揺動自在に連結されている。また、各組の下腕部43bの下端部は、第1のガイド棒5に挿入され、ねじなどで第1のガイド棒5に固定された固定連結部45の上側部に張り出した突起部45aに揺動自在に取り付けられている。また、第1のガイド棒固定用治具9は、各組の上腕部43aの上端部が第1のガイド棒5に対して上下方向に可動自在に取り付けられた可動連結部49の下側部に張り出した突起部49aに上下方向に揺動自在に取り付けられている。
第1のガイド棒固定用治具9は、各組の上腕部43aの上端部が可動連結部49とともに第1のガイド棒5に沿って上方に移動した場合には、各組の上腕部43aと下腕部43bは、図5に示すように、真直ぐ伸びて閉じ、第1のガイド棒5に寄り添うように細長く畳まれる。また逆に、各組の上腕部43aの上端部が可動連結部49とともに第1のガイド棒5に沿って下方に移動した場合には、各組の上腕部43aの下端部と下腕部43bの上端部の連結部51は、図4に示すように、屈曲して電柱1の内壁に向かって延出し、各組の連結部51が電柱1の内壁に当接した場合に第1のガイド棒5を電柱1の中心軸に一致するように配設することになる。
第1のガイド棒5の上端には、図2からよくわかるように、第2のガイド棒固定用治具11が取り付けられ、これにより第1のガイド棒5の上端を電柱1の中心軸に固定的に設定するようになっている。
第2のガイド棒固定用治具11は、図6に示すように、第1のガイド棒5が挿通される中心孔201aが中央部201bの真中に形成され、電柱1の中央に配設される中央部材201を有する。
この中央部材201は、該中央部材201から等角度で電柱1の内周面に向かって伸長し、該内周面に当接する複数(本実施形態では3本)の腕部203を有する。これらの腕部203は、各々基部が中央部201bに着脱可能に装着され、先端部が電柱1の内周面に向かってフォーク状に2つに分岐したフォーク部203bを備え、このフォーク部203bの中央に長手方向に細長い長穴203eが形成された着脱式腕部213aと、該着脱式腕部213aのフォーク部203bの分岐した間に挟まれて伸縮可能に保持された伸縮可能腕部203cとを有する。
伸縮可能腕部203cは、同形状の二枚の部材を重ねて形成され、この重ねられた二枚の部材の中央には長手方向に細長い長穴203dが形成されている。そして、着脱式腕部213aのフォーク部203bの長穴203eから伸縮可能腕部203cの長穴3dを貫通して二本のねじ205a、205bが取り付けられ、この二本のねじ205a、bを基軸に伸縮可能腕部203cが電柱1の内周面に向かう方向に長穴203dおよび長穴203eに沿って伸縮可能に保持されている。
また、着脱式腕部213aの基部寄りの部分には、別のねじ205cが固定的に取り付けられ、前記二本のねじ205a、bのうちの一方のねじ205aと別のねじ205cとの間には、ワイヤ製圧縮ばね207が取り付けられ、このワイヤ製圧縮ばね207の伸長力により伸縮可能腕部203cを電柱1の内周面に向かって伸長するように付勢している。この結果、伸縮可能腕部203cは、長穴203d、3eに沿って電柱1の内周面に向かって長く伸長し、その先端は電柱1の内周面に当接するようになっている。
また更に、同形状の二枚の部材を重ねて形成される伸縮可能腕部203cの各々の上には、引掛け部203fが突出して形成されているが、これらの引掛け部203fには、これらのすべての引掛け部203fをループ状に一周するように輪ゴムが伸張状態で引っ掛けられ、この輪ゴムの縮退力により各伸縮可能腕部203cをワイヤ製圧縮ばね7の伸長力に抗して中央部201bの中心孔201aに向かって縮退するように付勢し、各伸縮可能腕部203cは着脱式腕部213aのフォーク部3bの最奥部まで引っ込んでいる。
なお、このように伸縮可能腕部203cがフォーク部203bの最奥部まで引っ込んだ状態、すなわち縮退した状態で第2のガイド棒固定用治具11を電柱1の内部に挿入した場合には、伸縮可能腕部203cの先端は、電柱1の内周面に当接することはない。
また、複数の第1の均等配置治具7で電柱1の周方向に等角度で配設されたアラミドロッド3aとPC鋼線3bからなる複数の第1の補強用棒状部材の外周は、図2に示すように、針金31で複数箇所が縛り付けられて固定され、これにより複数の第1の補強用棒状部材がばらばらにならないようになっている。
次に、以上のように構成される複数のアラミドロッド3aと複数のPC鋼線3bからなる複数の第1の補強用棒状部材、第1のガイド棒5、第1のガイド棒固定用治具9、第2のガイド棒固定用治具11を用いて、電柱1の地際を補強する補強方法について説明する。
まず、電柱1の地際より所定長上部の側部に側部開口が形成されていない場合には、この部分に電柱1の長手方向に細長い側部開口1cを形成する。
それから、第1のガイド棒5の下端寄りに第1のガイド棒固定用治具9を取り付ける。この第1のガイド棒固定用治具9の取り付けは、まず第1のガイド棒固定用治具9の上端の可動連結部49に第1のガイド棒5の下端を挿入し、次に第1のガイド棒固定用治具9の下端の固定連結部45に第1のガイド棒5の下端を挿入してから、この固定連結部45を第1のガイド棒5の下端にねじなどにより固定する。
このように第1のガイド棒5の下端に第1のガイド棒固定用治具9を取り付けた後、第1のガイド棒固定用治具9の連結部51を図5に示すように全体に細く伸ばして第1のガイド棒5に添わせた状態で第1のガイド棒5の下端を下にして側部開口1cから電柱1の中に挿入する。
このように電柱1の中に第1のガイド棒固定用治具9とともに挿入された第1のガイド棒5の上端を側部開口1cのほぼ真横になるように設定し、側部開口1cから複数の第1の均等配置治具7を順次電柱1内に挿入しつつ第1の均等配置治具7の中心孔7aに第1のガイド棒5を上端から順次挿通する。
次に、アラミドロッド3aとPC鋼線3bからなる18本の第1の補強用棒状部材を側部開口1cから電柱1内に順次挿入し、この複数の第1の補強用棒状部材を第1のガイド棒5の挿通された複数の第1の均等配置治具7のそれぞれの第1の保持部7aに順次挿通し、一番下の第1の均等配置治具7をねじ孔7gと小ねじにより複数の第1の補強用棒状部材の下端寄りに固定する。
それから、アラミドロッド3aとPC鋼線3bからなる複数の第1の補強用棒状部材に固定された第1の均等配置治具7を除く他の第1の均等配置治具7を側部開口1cのほぼ真横において保持しながら第1のガイド棒5を複数の第1の補強用棒状部材に固定された第1の均等配置治具7および複数の第1の補強用棒状部材とともに電柱1内を所定の長さ下降させ、この位置において側部開口1cのほぼ真横に保持された他の第1の均等配置治具7のうちの一番下の第1の均等配置治具7を複数の第1の補強用棒状部材にねじ孔7gと小ねじにより固定する。この第1の均等配置治具7を第1の補強用棒状部材に固定する工程を複数の第1の均等配置治具7のすべてに対して繰り返し実行する。
次に、複数の第1の均等配置治具7のすべてが複数の補強用棒状部材に固定された後、第1のガイド棒5の上端を側部開口1cのほぼ真横に設定し、第2のガイド棒固定用治具11の伸縮可能腕部203cを輪ゴムなどの縮退付勢手段でフォーク部203bの最奥部まで引っ込めた状態、すなわち縮退させた状態で第2のガイド棒固定用治具11を側部開口1cから電柱1の内部に挿入する。
次に、電柱1の内部に挿入された第2のガイド棒固定用治具11の中心孔201aに第1のガイド棒5の上端を挿入し、それから第2のガイド棒固定用治具11の伸縮可能腕部203cを伸縮させていた縮退付勢手段である輪ゴムをはさみなどで切断する。輪ゴムが切断されると、第2のガイド棒固定用治具11の伸縮可能腕部203cは、ワイヤ製圧縮ばね207の伸長力により電柱1の内周面に向かって伸張し、その先端が電柱1の内周面に当接すると、第1のガイド棒5の上端は電柱1の中心軸に固定されることになる。
以上のように、電柱1の地際部分は、アラミドロッド3aとPC鋼線3bからなる18本の第1の補強用棒状部材、第1のガイド棒固定用治具9、9個の第1の均等配置治具7、第2のガイド棒固定用治具11からなる補強構造体により補強されることになるが、更にこの補強を強固にするために、第1のガイド棒固定用治具9の上腕部43aと下腕部43bを連結した連結部51の辺りまで電柱1の底部に砕石21を投入した後、電柱1の周方向に等角度で配置されるアラミドロッド3aとPC鋼線3bからなる18本の第1の補強用棒状部材の間にモルタルを投入して充填し全体的に補強することになる。なお、この砕石21とモルタルの投入は、次に説明する前記アラミドロッド3aとPC鋼線3bからなる複数の第1の補強用棒状部材の上方に対して6本のアラミドロッド53からなる第2の補強用棒状部材を複数配設して電柱1の上部を補強してから行ってもよい。
次に、6本のアラミドロッド3aと12本のPC鋼線3bからなる複数の第1の補強用棒状部材の上方に6本のアラミドロッド53からなる複数の第2の補強用棒状部材を配設して電柱1の上部を補強する構造および方法について説明する。
電柱1の上部を補強する構造は、電柱1の側部開口1cから上方、すなわち上述した6本のアラミドロッド3aと12本のPC鋼線3bからなる複数の第1の補強用棒状部材で補強された電柱1の地際部分よりも上方を補強するものであり、複数の第2の補強用棒状部材である6本のアラミドロッド53を使用している。
電柱1は、上端が細く、下端が太いようにテーパー状に形成され、また電柱1の内径も同様に上端が細く、下端が太いようにテーパー状に形成され、この内径の変化に従って電柱1の内周面も傾斜しているので、複数の第2の補強用棒状部材である6本のアラミドロッド53も電柱1の内径の変化による内周面の傾斜にほぼ平行となるように電柱1の長手方向に傾斜して前記複数の第1の補強用棒状部材の上方に配設される。
なお、この複数の第2の補強用棒状部材である6本のアラミドロッド53は、下端が前記複数の第1の補強用棒状部材のPC鋼線3bの上端に僅かにオーバーラップする位置まで伸び、また上端が電柱1の頂部開口1aの少し下まで伸びている。
このように配設される6本のアラミドロッド53の中心には、第2のガイド棒55が配設されている。そして、この第2のガイド棒55の下端は、第1のガイド棒5の上端に連結され、上端は6本のアラミドロッド53と同様に電柱1の頂部開口1aの少し下まで延出している。
更に、第2のガイド棒55と6本のアラミドロッド53は、電柱1の長手方向に所定の間隔で設けられた複数個、本実施形態では6個の第2の均等配置治具57a、57b、57c、57d、57e、57fに挿通されている。
この6個の第2の均等配置治具57a―57fは、それぞれ図7(a)−(f)に示すように、その大きさ、すなわち直径が各第2の均等配置治具57a―57fが配設される位置の電柱1の内径の大きさに対応するように形成されている。
6個の第2の均等配置治具57a―57fの各々は、中心に第2のガイド棒55が挿通される中心孔61を有し、この中心孔61を中心にして6本のアラミドロッド53を電柱1の周方向に等角度で均等に配設するように6本のアラミドロッド53が挿通されて保持される6個の第2の保持部63を備えている。
上述したように、電柱1の上部を補強すべく電柱1内に配設された6本のアラミドロッド53は、第2のガイド棒55を中心孔61に挿通されて電柱1内の所定の位置に配設された6個の第2の均等配置治具57a―57fの第2の保持部63にそれぞれ挿通され、これにより電柱1の周方向に等角度で均等に配設され、電柱1の上部を片寄りなく均等に補強することができる。
次に、上述したように、6本のアラミドロッド53からなる複数の第2の補強用棒状部材を配設して電柱1の上部を補強する方法について説明する。
まず、複数の第2の補強用棒状部材である6本のアラミドロッド53を電柱1の頂部開口1aまたは側部開口1cから電柱1の中へ順次挿入し、この6本のアラミドロッド53を電柱1の頂部開口1aからひもなどにより吊るし、6本のアラミドロッド53の下端が側部開口1cのほぼ真横に位置するように設定する。
それから、6個の第2の均等配置治具57a―57fのうちの一番上に位置する第2の均等配置治具57aを電柱1の側部開口1cから挿入して6本のアラミドロッド53の下端の下側に設定し、この一番上に位置する第2の均等配置治具57aの複数の第2の保持部63の中に6本のアラミドロッド53の下端を順次挿入する。
次に、第2のガイド棒55を側部開口1cから電柱1の中に挿入し、6本のアラミドロッド53の下端を保持部63に挿入された第2の均等配置治具57aの中心孔61に第2のガイド棒55を挿入し、この第2のガイド棒55に第2の均等配置治具57aを固定する。
そして、第2の均等配置治具57aを固定した第2のガイド棒55は、継ぎ足しながら第2の均等配置治具57aとともに電柱1の中を上方に所定距離押し上げられるようになっている。すなわち、第2のガイド棒55は、短い第2のガイド棒を複数継ぎ足すように連結して構成しているものであり、この継ぎ足し連結は、図1に示すように、連結パイプ67を使用して行なわれている。
そして、第2のガイド棒55を構成する短い第2のガイド棒は、上述したように、第2の均等配置治具57aの中心孔61に挿入されてから、連結パイプ67を用いて次の短い第2のガイド棒に連結されるが、この連結パイプ67の上に第2の均等配置治具57aの中心孔61を設定することにより、第2の均等配置治具57aは連結パイプ67の上に載置されるように第2のガイド棒55に固定されることになる。
このように第2のガイド棒55を連結パイプ67で継ぎ足し連結しながら第2の均等配置治具57aとともに電柱1の中を上方に所定距離押し上げられた後、第2の均等配置治具57aの次に位置する第2の均等配置治具57bを側部開口1cから挿入して6本のアラミドロッド53および第2のガイド棒55の下端の下側に設定する。そして、この第2の均等配置治具57bの第2の保持部63の中に6本のアラミドロッド53の下端を順次挿入するとともに第2の均等配置治具57bの中心孔61に第2のガイド棒55の下端を挿入してから、この第2のガイド棒55を連結パイプ67で継ぎ足し連結し、この連結パイプ67の上に第2の均等配置治具57bを設定する。
上述したように、第2のガイド棒55を第2の均等配置治具57の中心孔61に挿入し継ぎ足し連結しながら第2のガイド棒55を第2の均等配置治具57とともに電柱1の中を上方に押し上げるといる操作を6個の第2の均等配置治具57a―57fのすべてについて繰り返し実行することにより、電柱1の上部には6本のアラミドロッド53が周方向に均等に配設され、これにより電柱1の上部は補強されることになる。
以上のように、電柱1の上部は、6本のアラミドロッド53で補強されることになるが、更にこの補強を強固にするために、6本のアラミドロッド53の間にモルタルを投入して充填し全体的に補強することになる。なお、このモルタルの投入は、前述したように、電柱1の地際を補強したアラミドロッド3aとPC鋼線3bからなる複数の第1の補強用棒状部材の間へのモルタルの投入と同時に行ってもよい。
また、本実施形態では、中間部分をさらに補強するために、第2の均等配置治具57cと第2の均等配置治具57dとの間に、一対の第3の均等配置治具59、59及び複数本のPC鋼線3bからなる補強部を設けた。この補強部にあっては、当該補強部分を貫通する6本のアラミドロッド53による補強をさらにPC鋼線3bによって補強することになる。
なお、本実施形態では、複数のアラミドロッド3aおよびPC鋼線3bは、それぞれ6本および12本設けられ、また複数のアラミドロッド53は、6本設けられ、第1の均等配置治具7は、9個設けられ、第2の均等配置治具57a―57fは、6個設けられているが、本発明は、これに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係わる中空柱用の補強体を用いて補強された中空柱であるコンクリート製の電柱の内部構造を示す図である。 図1に示すように補強されるコンクリート製の電柱の地際部分の補強構造を示す図である。 図1に示す中空柱用の補強体に使用される第1の均等配置治具を示す斜視図である。 図1に示す中空柱用の補強体に使用される第1のガイド棒固定用治具の上腕部と下腕部が屈曲した状態を示す斜視図である。 図1に示す中空柱用の補強体に使用される第1のガイド棒固定用治具の上腕部と下腕部が真直ぐ伸びて閉じた状態を示す斜視図である。 図1に示す中空柱用の補強体に使用される第2のガイド棒固定用治具を示す斜視図である。 図1に示す中空柱用の補強体に使用される複数の第2の均等配置治具を示す平面図である。
符号の説明
1 電柱
1a 頂部開口
1c 側部開口
3a アラミドロッド
3b,3c PC鋼線
5 第1のガイド棒
7 第1の均等配置治具
7a 中心孔
7b 保持部
9 第1のガイド棒固定用治具
11 第2のガイド棒固定用治具
43a 上腕部
43b 下腕部
53 アラミドロッド
55 第2のガイド棒
57 第2の均等配置治具
59 第3の均等配置治具
67 連結パイプ
203 腕部
203c 伸縮可能腕部
207 ワイヤ製圧縮ばね

Claims (6)

  1. 下部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設された中空柱の地中に埋設された地中部分と地上に立設された地上部分との境の地際を中心として中空柱の長手方向に沿って互いに平行に配設される複数の第1の補強用棒状部材と、中空柱の中心軸を確定すべく中空柱の中心軸に設定される第1のガイド棒と、第1のガイド棒の下端寄りに固定的に取り付けられた固定部に対して下端が中空柱の周方向に等角度でかつ該下端を中心に上下方向に揺動自在に連結された複数の下腕部および該複数の下腕部の上端に下端がそれぞれ該下端を中心に上下方向に揺動自在に取り付けられ、上端が第1のガイド棒に対して上下動可能に取り付けられた可動部に対してそれぞれ前記複数の下腕部に対応して中空柱の周方向に等間隔でかつ該上端を中心に上下方向に揺動自在に取り付けられた複数の上腕部を有し、第1のガイド棒に対して上下動可能に取り付けられた前記可動部が第1のガイド棒に沿って下降するにつれて複数の上腕部の下端と複数の下腕部の上端との連結部が中空柱の内周面に向かって屈曲し、当該連結部が中空柱の内周面に当接することにより第1のガイド棒の下端寄りを中空柱の中心軸に設定する第1のガイド棒固定用治具と、第1のガイド棒が中心孔に挿通され、第1のガイド棒を中心にして複数の第1の補強用棒状部材を中空柱の周方向に等角度で均等に配設するように複数の第1の補強用棒状部材が挿通されて保持される複数の第1の保持部を有する複数の第1の均等配置治具と、
    中空柱の太い下端から細い上端へと狭まった内径の変化に従って斜めに変化する内周面の傾斜にほぼ平行となるように中空柱の長手方向に沿って傾斜して前記複数の第1の補強用棒状部材の上方に配設された複数の第2の補強用棒状部材と、
    下端が前記第1のガイド棒の上端に連結され、上端が中空柱の上方に延出している第2のガイド棒と、
    この第2のガイド棒が中心孔に挿通され、第2のガイド棒を中心にして複数の第2の補強用棒状部材を中空柱の周方向に等角度で均等に配設するように複数の第2の補強用棒状部材が挿通されて保持される複数の第2の保持部を各々が備える複数の第2の均等配置治具であって、この複数の第2の均等配置治具の各々の複数の第2の保持部の中心孔からの位置は各第2の均等配置治具が配設される位置の中空柱の内径の大きさに対応している複数の第2の均等配置治具と
    を有することを特徴とする中空柱用の補強体。
  2. 第1のガイド棒の上端寄りが挿通される中心孔が真中に形成されて中空柱の中央に配設される中央部から等角度で中空柱の内周面に向かって伸長する長さが等しい複数の腕部が縮退付勢手段により縮退している状態から伸張付勢手段により中空柱の内周面に向かって伸長して、該複数の腕部の先端が中空柱の内周面に当接することにより第1のガイド棒の上端寄りを中空柱の中心軸に設定する第2のガイド棒固定用治具
    を更に有することを特徴とする請求項1記載の中空柱用の補強体。
  3. 前記複数の第1の補強用棒状部材は、複数のアラミドロッドと複数のPC鋼線とを有し、この複数のアラミドロッドと複数のPC鋼線は、中空柱の周方向に所定の配列で配設されることを特徴とする請求項1または2記載の中空柱用の補強体。
  4. 前記複数の第1の均等配置治具で中空柱の周方向に等角度で配設された複数の第1の補強用棒状部材の外周は針金で複数箇所が縛り付けられて固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の中空柱用の補強体。
  5. 前記第1のガイド棒の下端寄りを中空柱の中心軸に設定した前記第1のガイド棒固定用治具の前記連結部の辺りまで中空柱の底部に砕石を投入した後、中空柱の周方向に等角度で配置される複数の第1および第2の補強用棒状部材の間にモルタルを充填して全体的に補強することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の中空柱用の補強体。
  6. 請求項1乃至に記載の中空柱用の補強体を用いた中空柱の補強方法であって、
    中空柱の地際より所定長上部の側部において中空柱の長手方向に細長い側部開口を形成する側部開口形成工程と、
    前記第1のガイド棒の下端寄りに前記第1のガイド棒固定用治具を下端が固定的に、可動部が第1のガイド棒に対して上下動可能に取り付け、第1のガイド棒固定用治具の連結部を全体に細く伸ばして第1のガイド棒に添わせてつぼめた状態で第1のガイド棒の下端を下にして側部開口から中空柱内に挿入する第1のガイド棒挿入工程と、
    中空柱内に挿入された第1のガイド棒の上端を側部開口のほぼ真横になるように設定し、側部開口から前記複数の第1の均等配置治具を順次中空柱内に挿入しつつ該複数の第1の均等配置治具の中心孔に第1のガイド棒を上端から挿通する第1の均等配置治具挿入工程と、
    複数の第1の補強用棒状部材を側部開口から中空柱内に順次挿入し、この複数の第1の補強用棒状部材を第1のガイド棒の挿通された複数の第1の均等配置治具のそれぞれの第1の保持部に順次挿通し、一番下の第1の均等配置治具を複数の第1の補強用棒状部材の下端寄りに固定する第1の補強用棒状部材挿通工程と、
    複数の第1の補強用棒状部材に固定された第1の均等配置治具を除く他の第1の均等配置治具を側部開口のほぼ真横において保持しながら第1のガイド棒を複数の第1の補強用棒状部材に固定された第1の均等配置治具および複数の第1の補強用棒状部材とともに中空柱内を所定の長さ下降させ、この位置において側部開口のほぼ真横に保持された前記他の第1の均等配置治具のうちの一番下の第1の均等配置治具を複数の第1の補強用棒状部材に固定する第1の均等配置治具固定工程と、
    この第1の均等配置治具固定工程を前記複数の第1の均等配置治具のすべてに対して繰り返し実行する第1の均等配置治具固定繰り返し工程と
    を有することを特徴とする中空柱の補強方法。
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