JP5121045B2 - アニオン重合による重合体の製造方法 - Google Patents
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(1)アニオン重合開始剤を含む溶媒に、一般式(I)で表される化合物(i)を、溶媒に対して1質量%以下となるように添加し、撹拌下で前記化合物(i)と前記アニオン重合開始剤とを所定の時間反応させて反応液を得る工程(A)、工程(A)より後に以下の工程(B)〜工程(D)のいずれかの工程とを有する、アニオン重合による重合体の製造方法であって、所定の時間が、アニオン重合反応後に分散度1.3以下の重合体が得られうる時間であることを特徴とする重合体の製造方法
・工程(B):工程(A)における反応液に、アニオン重合性不飽和結合を有する化合物を添加して、アニオン重合体を重合する工程
・工程(C):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物に、工程(A)における反応液を添加して、アニオン重合体を重合する工程
・工程(D):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物と、工程(A)における反応液とを混合して、アニオン重合体を重合する工程
(2)工程(A)における溶媒中のアニオン重合開始剤を、溶媒中の一般式(I)で表される化合物(i)に対して0.2倍モル以上含有させることを特徴とする上記(1)に記載の重合体の製造方法や、
(3)アニオン重合開始剤を含む溶媒に、一般式(I)で表される化合物(i)を、溶媒に対して1質量%以下となるように添加し、撹拌下で前記化合物(i)と前記アニオン重合開始剤とを混合して、すべての前記化合物(i)を反応させて反応液を得る工程(a)と、工程(a)より後に以下の工程(b)〜工程(d)のいずれかの工程とを有する、アニオン重合による重合体の製造方法
・工程(b):工程(a)における反応液に、アニオン重合性不飽和結合を有する化合物を添加して、アニオン重合体を重合する工程
・工程(c):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物に、工程(a)における反応液を添加して、アニオン重合体を重合する工程
・工程(d):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物と、工程(a)における反応液とを混合して、アニオン重合体を重合する工程
(4)工程(a)が、アニオン重合開始剤を含む溶媒に、一般式(I)で表される化合物(i)を、溶媒に対して1質量%以下となるように添加し、撹拌下で前記化合物(i)と前記アニオン重合開始剤とを混合して、少なくとも2分間反応させて反応液を得る工程(a’)であることを特徴とする上記(3)に記載の重合体の製造方法や、
(5)工程(a)又は(a’)における溶媒中のアニオン重合開始剤を、溶媒中の一般式(I)で表される化合物(i)に対して0.2倍モル以上含有させることを特徴とする上記(3)又は(4)に記載の重合体の製造方法や、
(6)アニオン重合開始剤が、有機アルカリ金属化合物であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の重合体の製造方法や、
(7)有機アルカリ金属化合物が、アルキルリチウムであることを特徴とする上記(6)に記載の重合体の製造方法や、
(8)溶媒が、極性溶媒であることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載の重合体の製造方法や、
(9)アニオン重合性不飽和結合を有する化合物が、一般式(I)で表される化合物(I)であることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載の重合体の製造方法や、(10)アニオン重合性不飽和結合を有する化合物が、工程(A)又は(a)で用いられる一般式(I)で表される化合物(i)と同一化合物であることを特徴とする上記(9)に記載の重合体の製造方法に関する。
・工程(B):工程(A)における反応液に、アニオン重合性不飽和結合を有する化合物を添加して、アニオン重合体を重合する工程
・工程(C):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物に、工程(A)における反応液を添加して、アニオン重合体を重合する工程
・工程(D):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物と、工程(A)における反応液とを混合して、アニオン重合体を重合する工程
・工程(b):工程(a)における反応液に、アニオン重合性不飽和結合を有する化合物を添加して、アニオン重合体を重合する工程
・工程(c):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物に、工程(a)における反応液を添加して、アニオン重合体を重合する工程
・工程(d):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物と、工程(a)における反応液とを混合して、アニオン重合体を重合する工程
ここで、「前記化合物(i)と前記アニオン重合開始剤とを混合して、すべての前記化合物(i)を反応させる」とは、前記化合物(i)とアニオン重合開始剤との反応、及び、生成したアニオン種と化合物(i)との重合反応を包含する。
R2はアニオン重合を阻害しない基で置換されていてもよいC1からC24のアルキル基又はC3からC24のシクロアルキル基を表す。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、t−アミル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、イソヘプチル基、t−オクチル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ウンデシル基、イソウンデシル基、ドデシル基などを例示することができる。好ましくは、C1〜C8のアルキル基である。シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、シクロプロピルへキシル基、シクロヘキシルプロピル基等を例示することができる。好ましくは、C3〜C8のシクロアルキル基である。アニオン重合を阻害しない基としては、水酸基、アミノ基、カルボキシル基等の活性水素を含有する基を有しない基や、カルボニル基を有しない基であり、アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、フェニル基、アリル基、シクロオレフィン基等を例示することができる。
OR2基の置換位置としては特に制限されないが、4位であることが好ましい。
R3は各々独立してアルキル基又はアルコキシ基を表す。アルキル基及びアルコキシ基のアルキル部分は、C1からC24のアルキル基であり、R2で例示されたアルキル基と同じアルキル基を例示することができる。好ましくは、C1〜C8のアルキル基である。
mは0〜4のいずれかの整数を表す。
なお、本願明細書における「溶媒に対して」とは、「純粋に溶媒のみの質量に対して」を意味し、アニオン重合開始剤や化合物(i)等の溶媒以外の物質の質量は、ここでいう溶媒の重量には含めない。
また、化合物(i)は、アニオン重合性不飽和結合を有する化合物の10質量%以下、好ましくは7質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下使用される。
本発明に用いられるアニオン重合開始剤は、1種単独であってもよいし、2種以上を併用してもよい。
過剰なアニオン重合開始剤は、反応液を30分間以上撹拌することや、反応液に有機金属を添加することによって、不活性化させることができる。したがって、上記工程(A)や工程(a)において、アニオン重合開始剤を含む溶媒に、一般式(I)で表される化合物(i)を添加した後に、反応液を30分間以上撹拌するか、反応液に有機金属を添加するか、又はその両方を行うことが好ましい。有機金属とは、有機基を金属原子上に有する金属化合物をいい、その具体例は後述のとおりである。
一方、詳細な作用機作については不明であるが、本発明の如く、特定濃度の化合物(i)とアニオン重合開始剤とを所定の時間反応させる工程を有すると、所望の分子量の重合体をより狭分散で、かつ効率良く製造することが可能となる。
さらに、極性の低い脂肪族炭化水素化合物、芳香族炭化水素化合物又は脂環式炭化水素化合物であっても、重合体と比較的相溶性があれば、極性溶媒と組み合わせることにより使用することができる。そのような組み合わせとして、具体的には、へキサンとTHFの組み合わせを例示することができる。
有機金属として、より具体的には、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジ−t−ブチルマグネシウム、ジ−s−ブチルマグネシウム、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、n−ブチル−エチルマグネシウム、ジ−n−アミルマグネシウム、ジベンジルマグネシウム、ジフェニルマグネシウム、ジエチル亜鉛、ジ−n−ブチル亜鉛、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−へキシルアルミニウム等を好ましく例示することができる。
工程(B):工程(A)における反応液に、アニオン重合性不飽和結合を有する化合物を添加して、アニオン重合体を重合する工程
工程(C):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物に、工程(A)における反応液を添加して、アニオン重合体を重合する工程
工程(D):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物と、工程(A)における反応液とを混合して、アニオン重合体を重合する工程
工程(b):工程(a)における反応液に、アニオン重合性不飽和結合を有する化合物を添加して、アニオン重合体を重合する工程
工程(c):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物に、工程(a)における反応液を添加して、アニオン重合体を重合する工程
工程(d):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物と、工程(a)における反応液とを混合して、アニオン重合体を重合する工程
任意の工程の具体例としては、工程(B)〜工程(D)のいずれかの工程、又は工程(b)〜工程(d)のいずれかの工程より後に、得られたアニオン重合体の分子量を測定し、その分子量を所望する重合体の分子量と比較して、所望する分子量の重合体を得るために必要なアニオン重合性不飽和結合を有する化合物の添加量を決定し、決定した量のアニオン重合性不飽和結合を有する化合物を、工程(B)〜(D)及び(b)〜(d)のいずれかの重合溶媒に含有させる工程(E)を好ましく例示することができる。このような工程(E)を設けていわゆる多段重合することによって、所望の分子量により近い重合体を得ることができる。
この工程(E)における、アニオン重合体の分子量の測定方法は特に制限されないが、例えばゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)等を用いることができる。
Claims (7)
- アニオン重合開始剤を含む溶媒に、一般式(I)で表される化合物(i)を、溶媒に対して0.8質量%以下、かつ、下記アニオン重合性不飽和結合を有する化合物の5質量%以下となるように添加し、撹拌下で前記化合物(i)と前記アニオン重合開始剤とを混合して、すべての前記化合物(i)を反応させて反応液を得る工程(a)と、工程(a)より後に以下の工程(b)〜工程(d)のいずれかの工程とを有する、アニオン重合による重合体の製造方法。
・工程(b):工程(a)における反応液に、アニオン重合性不飽和結合を有する化合物を添加して、アニオン重合体を重合する工程
・工程(c):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物に、工程(a)における反応液を添加して、アニオン重合体を重合する工程
・工程(d):アニオン重合性不飽和結合を有する化合物と、工程(a)における反応液とを混合して、アニオン重合体を重合する工程
[式中、R1は水素原子又はアルキル基を表し、R2はアニオン重合を阻害しない基で置換されていてもよいアルキル基又はシクロアルキル基を表し、R3は各々独立してアルキル基又はアルコキシ基を表し、mは0〜4のいずれかの整数を表す。] - 工程(a)において、前記化合物(i)と前記アニオン重合開始剤とを少なくとも2分間反応させることを特徴とする請求項1に記載の重合体の製造方法。
- 工程(a)における溶媒中のアニオン重合開始剤を、溶媒中の一般式(I)で表される化合物(i)に対して0.2倍モル以上含有させることを特徴とする請求項1又は2に記載の重合体の製造方法。
- アニオン重合開始剤が、有機アルカリ金属化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の重合体の製造方法。
- 有機アルカリ金属化合物が、アルキルリチウムであることを特徴とする請求項4に記載の重合体の製造方法。
- 溶媒が、極性溶媒であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の重合体の製造方法。
- アニオン重合性不飽和結合を有する化合物が、一般式(I)で表される化合物(i)であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の重合体の製造方法。
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