JP5121141B2 - ポリトリメチレンテレフタレート組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、生産性を高め、且つ、白度ムラを抑えるためには、原料を反応器に連続して供給し、溶融状態で重合させ、連続して抜き出す、いわゆる「連続重合」を行うことが望ましい。
また、複数の反応器を用いる連続重合方法において、各反応器を適正な温度、滞留時間とすることにより副生成物であるアクロレイン等の発生量を少なくし、得られるポリマーの分子量を高くする技術が提案されている。例えば、後述の特許文献2及び3参照。
しかしながら、本発明者らの検討によると、上記技術を用いた場合は熱分解を抑えて分子量を高めたりアクロレイン等の発生量を少なくしたりすることはできても、溶融成形した場合に着色しにくいポリマーを得ることは困難である。
しかしながら、熱安定剤等を用いて重合を行うと、確かに色調の良好なポリマーを得ることは可能であるが、溶融成形や高温での熱処理による着色を抑えることはできず、むしろ熱安定剤自身が着色してしまい、かえって得られる成形品の色調は悪化してしまう。
この他に、重縮合触媒として錫触媒を用い、且つ、顔料を加えることによって黄色度の少ないポリマーを得る技術も提案されている。例えば、後述の特許文献5参照。
また、重縮合触媒として、近傍に存在する原子との配置が特定の状態にある特殊なチタン触媒を用いて、熱安定性に優れ色調の良好なポリマーを得る技術も提案されている。例えば、後述の特許文献6及び7参照。
この他に、溶融重合を行った後に固相重合を行う技術も提案されている。例えば、後述の特許文献8参照。
このように従来のPTT製造技術では、優れた色調の成形品を与え、且つ、工業的に生産性の良い連続溶融重合で製造できる、優れたポリマーを得ることはできない。また、熱履歴により着色しやすいというのはPTT特有の現象であるため、従来のPETやPBTなどのポリエステル製造技術を単純に応用しても優れた色調の成形品を得るためのポリマーを得ることはできない。
即ち本発明は以下のとおりのものである。
1基以上の反応器を用いて、該反応器に原料、中間体及び低重合度ポリマーを連続して投入して溶融状態で反応させて連続的にポリトリメチレンテレフタレートを製造し、得られたポリマーを連続的に抜き出すことを含んでなり、溶融状態のポリマーが、減圧にて重縮合を行う最終重合反応器を出てからポリマーが通過する配管や装置中の流路での滞留時間を含む、冷却固化されるまでの間の平均滞留時間が0.01〜50分であり、且つ、この間に接する配管及び/又は装置の内壁面温度が290℃以下であることを特徴とするポリトリメチレンテレフタレート組成物の製造方法。
(A)b*値が−5〜25であり、且つ、空気雰囲気下、180℃にて20時間加熱した後のb*値が−5〜25である;
(B)組成物をヘキサフルオロイソプロパノールに溶解した溶液中のアクロレイン及びアリルアルコールがいずれも20ppm/組成物以下である;及び
(C)結晶化度Xcが0〜40%である、
ここで結晶化度Xcは、
Xc = {ρc×(ρs−ρa)}/{ρs×(ρc−ρa)}×100(%)
で表され、但し、
ρa : 非晶密度 = 1.300g/cm3
ρc : 結晶密度 = 1.431g/cm3
ρs : 組成物の密度(g/cm3)
(II) 得られるポリトリメチレンテレフタレート組成物の極限粘度[η]が0.4〜3.0dl/gである(I)のポリトリメチレンテレフタレート組成物の製造方法。
(III) 最終重合反応器を出てから冷却固化されるまでの間に増加するポリマーのカルボキシル末端基濃度が、0〜30meq/kgの範囲である(I)又は(II)のポリトリメチレンテレフタレート組成物の製造方法。
(IV) (I)〜(III)のいずれかに記載の製造方法で得られたポリトリメチレンテレフタレート組成物を含むペレット。
(V) (I)〜(III)のいずれかに記載の製造方法で得られたポリトリメチレンテレフタレート組成物を含む、b*値が−5〜25である成形品。
本発明のPTTは、50モル%以上がトリメチレンテレフタレート繰返し単位から構成されるPTTである。ここでPTTとは、テレフタル酸を酸成分としトリメチレングリコール(1,3−プロパンジオールともいう、以下「TMG」と略すこともある。)をジオール成分としたポリエステルである。PTTには50モル%以下で1種類以上の他の共重合成分を含有してもよい。含有する共重合成分としては、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、3,5−ジカルボン酸ベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、3,5−ジカルボン酸ベンゼンスルホン酸トリブチルメチルホスホニウム塩、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサメチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、アジピン酸、ドデカン二酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等のエステル形成性モノマーが挙げられる。繊維の弾性回復性やウォッシュアンドウェアー性、寸法安定性、成形体の易成形性や良外観といったPTTの特徴を強く出すためには、トリメチレンテレフタレート繰返し単位は70モル%以上が好ましく、80モル%以上がより好ましく、90モル%以上が特に好ましい。
本発明のPTT組成物は、b*値が−5〜25であり、且つ、空気雰囲気下、180℃にて20時間加熱した後のb*値が−5〜25である必要がある。
ここで結晶化度Xcは、
Xc = {ρc×(ρs−ρa)}/{ρs×(ρc−ρa)}×100(%)
で表され、但し、
ρa : 非晶密度 = 1.300g/cm3
ρc : 結晶密度 = 1.431g/cm3
ρs : 組成物の密度(g/cm3)
である。
このような結晶化度にすることで、組成物が脆くなることを防ぐことができ、ニューマーやフィーダーで移送する際に粉末状ポリマーが発生するというPTT特有の問題(この問題は他のPETやPBTなどでは発生しない。)を抑えることができる。結晶化度は0〜35%がより好ましく、0〜30%が更に好ましい。
なお、ここで言う結晶化度は一粒のペレット中の平均値であるが、好ましくはペレットを切断して表層と中心部に分けた場合、全ての部分において結晶化度が上記範囲に入ることが好ましい。また、表層と中心部の結晶化度の差は40%以下が好ましく、30%以下がより好ましく、20%以下が特に好ましい。
通常PTTは、テレフタル酸又はDMTのようなテレフタル酸の低級アルコールジエステルとTMGとを、無触媒又は金属カルボン酸塩、チタンアルコキシド等の触媒の存在下で加熱し、エステル交換反応又は直接エステル化反応させてBHPTを得た後、該BHPTをチタンアルコキシド等の触媒の存在下、溶融状態で加熱して反応させ、副生するTMGを系外に抜き出しながら重縮合反応させることによりポリマーを得ることができる。
本発明に係る重合の方法は、上記のような原料から重合を行う方法以外に、中間体であるBHPT又は低重合度のポリマーを、チタンアルコキシド等の触媒の存在下、溶融状態で加熱して反応させ、副生するTMGを系外に抜き出しながら重縮合反応させることによりポリマーを得る方法も含む。
本発明に用いる反応器の数は1基以上であるが、原料のTMGとテレフタル酸の低級アルコールジエステル又はTPAとから重合を行う場合は3基以上、BHPTや極低重合度のポリマーから重合を行う場合は2基以上用いることが好ましい。
重合して得たポリマーは最終重合反応器からギアポンプや押出し機を用いて抜き出した後、配管等を通して紡口から空気や窒素などの気体中に吐出させ、そのまま気体中で冷却固化させるか、あるいは水などの液体又は、金属などの固体に接触させて冷却固化させる。ポリマーを成形に用いるためには水などの液体に接触させて冷却固化させることが好ましい。
従って、加熱時の着色を抑えるためには、ポリマーが最終重合反応器を出てから冷却固化させるまでの間の平均滞留時間と、この間に接する配管及び/又は装置の内壁面温度を制御して熱分解を抑制し、ポリマー中の着色起因物質又は官能基を少なくすることが非常に重要であると考えられる。
平均滞留時間は、実測できる場合はその値が上記範囲になるようにする必要があり、実測できない場合は前記した配管及び/又は装置の平均滞留量を単位時間当たりの吐出量で除した値が上記範囲になるようにする必要がある。
ポリマーが接する配管及び/又は装置の内壁面の温度はできるだけ均一であることが好ましく、一部分だけでも上記温度範囲より外れたりしないように、上記温度範囲内に制御した液体によって加熱することが好ましい。ヒーターなどを用いる場合もヒーター表面の温度が上記した範囲内になるように制御することが好ましい。
PTT製造法としては原料の違いにより大きく分けて、テレフタル酸の低級アルコールジエステルとTMGとをエステル交換反応させ、PTTの中間体であるBHPTを得た後、該BHPTを重縮合反応させてPTTプレポリマーを製造する方法(以下「エステル交換法」と略すこともある。)と、テレフタル酸とTMGとをエステル化反応させ、BHPTを得た後、第一の方法と同様に、該BHPTを重縮合反応させてPTTプレポリマーを製造する方法(以下「直接エステル化法」と略すこともある。)がある。ここでBHPTと言った場合、上記ビス(3−ヒドロキシプロピルテレフタレート)自体以外に、テレフタル酸、テレフタル酸の低級アルコールエステル、TMG及びPTTオリゴマーが含まれるものも包含する。
直接エステル化法ではテレフタル酸から遊離するプロトンが触媒として働くためにエステル化触媒は必ずしも必要ないが、反応速度を高めるためにはエステル化触媒を用いることが好ましい。好ましい例としては、例えば、チタンテトラブトキシドやチタンテトライソプロポキシドに代表されるチタンアルコキシド等が挙げられる。添加量は用いるテレフタル酸に対して0.02〜1重量%が好ましく、0.05〜0.5重量%がより好ましく、0.08〜0.2重量%が更に好ましい。
重縮合は、BHPTを減圧下又は不活性気体雰囲気下にて所定温度で反応させ、副生するTMGを除去しながら行う。重縮合を行う温度は230〜280℃が好ましい。反応物の固化や、反応時間の長さを考慮すると230℃以上が好ましい。一方、熱分解やポリマーの色調を考慮すると280℃以下が好ましい。温度は232〜275℃がより好ましく、235〜270℃が更に好ましい。
BHPTから連続重合法で重合を行う場合は、反応を効率的に進めるために重縮合反応を2つ以上の反応器に分けて行い、温度、減圧度等を変えることが好ましい。
特に、本発明では熱安定剤を添加することが、得られる成形品の白度を向上させるために好ましい。この場合の熱安定剤としては、5価及び/又は3価のリン化合物やヒンダードフェノール系化合物が好ましい。
もちろんこれらの熱安定剤を二種以上併用することも好ましい方法の一つである。
なお、実施例中の主な測定値は以下の方法で測定した。
(1)色調(L値、b*値)
スガ試験機(株)のカラーコンピューターを用いて測定した。
また、ポリマーを空気雰囲気下、180℃にて20時間加熱した後に、上記と同様にして色調を測定し、加熱時の着色性指標とした。
(2)アクロレイン及びアリルアルコール含有量
試料1gを細かくカットし、ヘキサフルオロイソプロパノール10mlに入れ、超音波を掛けて溶解した。該溶液に水10mlを加えてポリマー成分を再沈殿させ、上澄み液中のアクロレイン及びアリルアルコールをガスクロマトグラフ/質量分析器を用いて下記条件で分析した。
カラム : VOCOL(60m×0.25mmφ×膜厚1.5μm)
温度条件 : 35〜100℃(5℃/分で昇温)、その後100〜220℃
(20℃/分で昇温)
注入口温度: 220℃
注入方 : スプリット法(スプリット比=1:30)、1μリットル注入
測定法 : SIM法
(3)結晶化度
JIS−L−1013に基づいて四塩化炭素及びn−ヘプタンにより作成した密度勾配管を用いて密度勾配管法にて求めた密度より、下記式に従って求めた。
Xc = {ρc×(ρs−ρa)}/{ρs×(ρc−ρa)}×100(%)
但し、
ρa : 非晶密度(g/cm3)=1.300g/cm3
ρc : 結晶密度(g/cm3)=1.431g/cm3
ρs : 組成物の密度(g/cm3)
(4)極限粘度[η]
極限粘度[η]は、オストワルド粘度計を用い、35℃、o−クロロフェノール中での比粘度ηspと濃度C(g/100ミリリットル)の比ηsp/Cを濃度ゼロに外挿し、以下の式に従って求めた。
[η]=lim(ηsp/C)
C→0
(5)カルボキシル末端基濃度
ポリマー1gをベンジルアルコール25mlに溶解し、その後、クロロホルム25mlを加えた後、1/50Nの水酸化カリウムベンジルアルコール溶液で滴定を行い、滴定値VA(ml)とポリマーが無い場合のブランク値VOより、以下の式に従って求めた。
カルボキシル末端基濃度
(meq/kg)=(VA−VO)×20
原料としてDMTとTMGを用いて、図1の装置により連続重合法により1日に1000kgのPTTポリマーを重合した。第一エステル交換反応器1及び第二エステル交換反応器5はベント口3又は7及びタービン状の攪拌翼2又は6を有した縦型攪拌反応器を、第一重縮合反応器9にはベント口11及びアンカー状攪拌翼10を有した縦型攪拌反応器を用い、第二重縮合反応器(最終重合反応器)13にはベント口15及び1軸のディスク状攪拌翼14を有した横型攪拌反応器を用いた。
重合は、まず1:1.5のモル比のDMT、TMG及びDMTに対して0.1重量%のチタンテトラブトキシドを第一エステル交換反応器に連続投入し、常圧、190℃にて攪拌翼2で攪拌し、副生するメタノールをベント口3より抜き出しながらエステル交換反応を行った。次に移送ポンプ4にて第二エステル交換反応器5に送液し、常圧、230℃にて同様にしてエステル交換反応を完結させた。
この後移送ポンプ8にて第一重縮合反応器9に送液し、減圧下(3000Pa)、250℃にて攪拌翼10で攪拌し、副生するTMG等をベント口11より抜き出しながら重縮合を行って低重合度のポリマーを得た。次いで、移送ポンプ12で第二重縮合反応器13に送液し、減圧下(100Pa)、260℃にて同様にして重縮合を行ってポリマーの重合度を高めた。この際、得られるポリマーに対して20ppmのトリメチルホスフェートを送液ポンプ8と第一重縮合反応器9の間から連続添加した。また触媒はエステル交換反応の時に添加したものをそのまま用いた。
重合度を高めたポリマーは第二重縮合反応器13の排出口16から排出させた後、排出ポンプ17及び抜き出し配管18を通して紡口19からストランド状に吐出させた。吐出させた冷却固化ポリマー20は、空気中及び水冷バス21で冷却固化した後、ペレタイザー(チップカッター)22でカットしてペレットとした。
この時、排出口16を出て紡口19から吐出させるまでの平均滞留時間は15分であった。また、排出ポンプ16、抜き出し配管18、紡口19は全て260℃の熱媒にて加熱し、内壁面の温度は255〜260℃であった。ここで平均滞留時間は排出口16を出てから紡口19を出るまでにある配管及び装置の内容積と吐出ポリマー量から求め、内壁面温度は熱媒が出入りする部分及び配管及び装置の主要部分にセンサーを配して測定した。
結果を表1に示す。得られた組成物ペレットは、b*値が6、L*が85と白度に優れ、180℃、空気雰囲気中で20時間加熱してもb*値は12と着色は少なかった。また、アクロレイン及びアリルアルコールの含有量も少なく、結晶化度も本発明の範囲内であった。更に、カルボキシル末端基濃度も18と低く、排出口16で採取した組成物と比較しても、わずかに8meq/kg増加しただけであった。
得られたペレットを130℃の窒素雰囲気下で5時間乾燥した後、装置として日精樹脂(株)製PS40Eを用いて、シリンダーの設定温度250℃、金型の設定温度95℃、射出17秒、冷却20秒の射出成形条件で箱形の成形品を作成した。得られた成形品は均一な色調でb*が8、L*が85と白度に優れていた。
表1に示す条件以外は、実施例1と同様にして重合を行いペレットを得た。結果を表1に示す。いずれの場合も色調に優れ、且つ、加熱時の着色が少なく、アクロレイン及びアリルアルコールの含有量が少なく、本発明の範囲内の結晶化度を有したものであった。また、カルボキシル末端基濃度も低く、しかも排出口16で採取した組成物と比較してもわずかにしか増加していなかった。
極限粘度[η]が0.5dl/g、カルボキシル末端基濃度10meq/kgの低重合度PTTポリマーを用いて、図2に示す支持体27に沿わせてポリマー27を落下させながら重合させる反応器により1日に1000kgのPTTポリマーを重合した。重合は低重合度ポリマーを、移送ポンプ24により原料供給口25から重縮合反応器(最終重合反応器)23に供給し、260℃の溶融状態で支持体1本当たり30g/分の量で支持体に沿わせながら、100Paの減圧度で副生するTMG等をベント口26から抜き出しながら重合反応させた。支持体は直径3mmのステンレススチール製ワイヤが縦方向に30mm、横方向に50mmの間隔で組み合わされたジャングルジム状のものを用いた。重合器底部にはポリマーがほとんど溜まらないように排出ポンプを運転した。低重合度PTTポリマーには、チタンテトラブトキシドが0.1重量%/ポリマー、トリメチルホスフェートがリン元素の重量割合として100ppm/ポリマー添加されたものを用いた。
重合したポリマーは排出口28から排出させた後、排出ポンプ29、抜き出し配管30を通して紡口31から、ストランド状に吐出させた。吐出させた冷却固化ポリマー32は、空気中及び水冷バス33で冷却固化した後、ペレタイザー(チップカッター)34でカットしてペレットとした。この時、排出口28を出て紡口から吐出させるまでの平均滞留時間は10分であった。また、排出ポンプ29、抜き出し配管30、紡口31は全て263℃の熱媒にて加熱し、内壁面の温度は255〜260℃であった。ここで平均滞留時間は排出口28を出てから紡口31を出るまでにある配管及び装置の内容積と吐出ポリマー量から求め、内壁面温度は熱媒が出入りする部分及び配管及び装置の主要部分にセンサーを配して測定した。
結果を表1に示す。得られたペレットは色調に優れ、且つ、加熱時の着色が少なく、アクロレイン及びアリルアルコールの含有量が少なく、本発明の範囲内の結晶化度を有したものであった。また、カルボキシル末端基濃度も低く、しかも排出口16で採取した組成物と比較してもわずかにしか増加していなかった。
表1に示す条件以外は、実施例7と同様にして重合を行いペレットを得た。結果を表1に示す。得られたペレットは色調に優れ、且つ、加熱時の着色が少なく、アクロレイン及びアリルアルコールの含有量が少なく、本発明の範囲内の結晶化度を有したものであった。また、カルボキシル末端基濃度も低く、しかも排出口16で採取した組成物と比較してもわずかにしか増加していなかった。
表1に示す条件以外は実施例1と同様にして重合を行った。結果を表1に示す。
比較例1の場合は、排出口16から紡口19までの抜き出し配管が長く、且つ、太かったために平均滞留時間が長すぎ、得られたペレットは多少着色しているだけでなく、180℃、空気雰囲気中で20時間加熱すると激しく着色するものであった。
比較例2の場合は、排出口16から紡口19まで配管及び装置を加熱する熱媒の温度が高かったために、内壁面温度が高くなりすぎ、得られたペレットは多少着色しているだけでなく、180℃、空気雰囲気中で20時間加熱すると激しく着色するものであった。
Claims (5)
- 下記(A)〜(C)の要件を満足することを特徴とする、50モル%以上がトリメチレンテレフタレート繰返単位から構成され、残りの50モル%以下が他の共重合成分から構成されるポリトリメチレンテレフタレート組成物の製造方法であって:
1基以上の反応器を用いて、該反応器に原料、中間体及び低重合度ポリマーを連続して投入して溶融状態で反応させて連続的にポリトリメチレンテレフタレートを製造し、得られたポリマーを連続的に抜き出すことを含んでなり、溶融状態のポリマーが、減圧にて重縮合を行う最終重合反応器を出てからポリマーが通過する配管や装置中の流路での滞留時間を含む、冷却固化されるまでの間の平均滞留時間が0.01〜50分であり、且つ、この間に接する配管及び/又は装置の内壁面温度が290℃以下であることを特徴とするポリトリメチレンテレフタレート組成物の製造方法。
(A)b*値が−5〜25であり、且つ、空気雰囲気下、180℃にて20時間加熱した後のb*値が−5〜25である;
(B)組成物をヘキサフルオロイソプロパノールに溶解した溶液中のアクロレイン及びアリルアルコールがいずれも20ppm/組成物以下である;及び
(C)結晶化度Xcが0〜40%である、
ここで結晶化度Xcは、
Xc = {ρc×(ρs−ρa)}/{ρs×(ρc−ρa)}×100(%)
で表され、但し、
ρa : 非晶密度 = 1.300g/cm3
ρc : 結晶密度 = 1.431g/cm3
ρs : 組成物の密度(g/cm3) - 得られるポリトリメチレンテレフタレート組成物の極限粘度[η]が0.4〜3.0dl/gである請求項1記載のポリトリメチレンテレフタレート組成物の製造方法。
- 最終重合反応器を出てから冷却固化されるまでの間に増加するポリマーのカルボキシル末端基濃度が、0〜30meq/kgの範囲である請求項1又は2記載のポリトリメチレンテレフタレート組成物の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法で得られたポリトリメチレンテレフタレート組成物を含むペレット。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法で得られたポリトリメチレンテレフタレート組成物を含む、b*値が−5〜25である成形品。
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