JP5121472B2 - 固体電解コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、固体電解コンデンサの構造の改良に関する。
図7から図9を参照して、固体電解コンデンサの構造の一例について説明する。なお、図7は、固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での斜視図であり、図8は、図7中のVIII−VIII線矢視に対応する断面構造を示す図であり、図9は、固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での平面図である。
この固体電解コンデンサは、内部に立方体形状のTa焼結体1を有し、そのTa焼結体1を取り囲むように、誘電体酸化皮膜2、高分子層3、カーボン層4、および、銀ペースト層5を有している。Ta焼結体1には、誘電体酸化皮膜2を介して外部に突出する円筒状のタンタルワイヤ1aが設けられている。
この固体電解コンデンサにおいて、タンタルワイヤ1aが陽極部を構成し、銀ペースト層5が陰極部を構成している。本明細書において、以下の説明では、タンタルワイヤを陽極部1aと称し、銀ペースト層を陰極部5と称する。また、Ta焼結体1、誘電体酸化皮膜2、高分子層3、カーボン層4、および、銀ペースト層5を総称して、コンデンサ素子10と称する。
陽極部1aには、平板状の陽極端子20が、抵抗溶接により電気的に接合されている。また、陰極部5には、平板状の陰極端子30が、銀接着材等の導電性接着剤40を用いて電気的に接合されている。陰極端子30は、図7および図9に示すように、陰極部5に接続される平坦部30aと、外部に引き出されるリード部30bとを有している。なお、このような構造を有する固体電解コンデンサを開示するものとして、下記特許文献1(特開平08−022932号公報)が挙げられる。
ここで、陰極端子30の平坦部30aが、陰極部5に導電性接着剤40を用いて接続されることになるが、固体電解コンデンサの製造プロセスにおいて、外的な力が陰極端子30に加わった場合、陰極端子30が陰極部5から剥離する場合がある。また、固体電解コンデンサの完成後においては、加熱により、陰極端子30が陰極部5から剥離する場合がある。
上記に示した要因に基づき、陰極端子30が陰極部5から剥離した場合には、等価直列抵抗(ESR)の増大、オープン等の故障が発生することにより、固体電解コンデンサの信頼性を低下させるおそれがある。
特開平08−022932号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記したように、陰極端子が陰極部から剥離した場合に、等価直列抵抗(ESR)の増大、オープン等の故障が発生することにより、固体電解コンデンサの信頼性を低下させる点にある。したがって、本願の目的は、陰極端子の陰極部への固定状態の信頼性を向上させることにより、固体電解コンデンサの信頼性を向上させることが可能な構造を備える固体電解コンデンサを提供することにある。
この発明に基づいた固体電解コンデンサにおいては、陽極部および陰極部を有するコンデンサ素子と、上記陽極部と接続される陽極端子と、上記陰極部と接続される陰極端子とを備えた固体電解コンデンサであって、上記陰極端子は、上記陰極部と接続される平坦部と、この平坦部から引き出されるリード部とを含み、上記平坦部は、スリットを構成するように所定間隔隔てて配置される第1平坦部と第2平坦部とを有している。
この発明に基づいた固体電解コンデンサによれば、陰極端子の構造として、陰極部と接続される平坦部を、スリットを構成するように所定間隔隔てて配置される第1平坦部と第2平坦部との分割構造とすることで、陰極端子が陰極部から剥離するような状況になった場合であっても、いずれか一方の平坦部の剥離のみに止めることが可能となり、剥離面積の拡大を抑制することが可能となる。
また、第1平坦部と第2平坦部との間に所定間隔のスリットを形成するように設けることで、陰極端子を陰極部に接続させるために用いられる接着剤を硬化させる際に、接着剤の溶媒の気化を、このスリットから促進させることが可能となる。
さらに、陰極部の表面に凹凸や歪みが生じている場合であっても、陰極部と接続される平坦部を分割構造にしておくことで、1枚構造に比べて陰極部の表面への追従性が向上し、平坦部の陰極部への密着性を向上させることが可能となる。
以上のことから、陰極端子の陰極部への固定状態の信頼性が向上し、その結果、固体電解コンデンサの信頼性を向上させることが可能となる。
以下、本発明に基づいた各実施の形態における固体電解コンデンサの構造について、図を参照しながら説明する。なお、本発明の特徴は、陰極部に接続される陰極端子の構造に特徴があることから、以下の説明においては、陰極端子の構造について詳細に説明することとし、その他、背景技術において説明した構造と同一または相当部分については、同一の参照番号を付し、重複する説明を繰り返さない場合がある。また、固体電解コンデンサの内部構造に相当することから、各図においては、外装樹脂を取り除いた状態で説明する。
(実施の形態1)
図1および図2を参照して、実施の形態1における固体電解コンデンサの構造について説明する。なお、図1は、本実施の形態における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での斜視図であり、図2は、本実施の形態における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での平面図である。
本実施の形態における固体電解コンデンサの陰極端子30Aは、陰極部5と接続される平坦部301Aと、この平坦部301Aから引き出されるリード部302Aとを含んでいる。また、この平坦部301Aは、スリットS1を構成するように所定間隔隔てて配置される第1平坦部303Aと第2平坦部304Aとを有している。それぞれの第1平坦部303Aおよび第2平坦部304Aと陰極部5との間には、導電性接着剤401A,402Aが塗布されている。
スリットS1は、陽極部1aと陰極部5とが連なる方向(図中Aに示す矢印方向)に沿って設けられ、また、このスリットS1は、陰極部5のA方向において、平坦部301Aの全域にわたって設けられている。
上記構成からなる固体電解コンデンサによれば、陰極端子30Aの構造として、陰極部5と接続される平坦部301Aを、スリットS1を構成するように所定間隔隔てて配置される第1平坦部303Aと第2平坦部304Aとの分割構造とすることで、陰極端子30Aが陰極部5から剥離するような状況になった場合であっても、いずれか一方の平坦部303A,304Aの剥離のみに止めることが可能となり、剥離面積の拡大を抑制することができる。
また、第1平坦部303Aと第2平坦部304Aとの間に所定間隔のスリットS1を形成するように設けることで、陰極端子30Aを陰極部5に接続させるために用いられる接着剤401A,402Aを硬化させる際に、接着剤401A,402Aの溶媒の気化を、このスリットS1から促進させることができる。
さらに、陰極部5の表面に凹凸や歪みが生じている場合であっても、陰極部5と接続される平坦部30Aを、第1平坦部303Aと第2平坦部304Aとの2分割構造にしておくことで、1枚構造に比べて陰極部5の表面への追従性が向上し、平坦部30Aの陰極部5への密着性を向上させることが可能となる。
(実施の形態2)
次に、図3を参照して、実施の形態2における固体電解コンデンサの構造について説明する。なお、図3は、本実施の形態における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での平面図である。
本実施の形態における固体電解コンデンサの陰極端子30Bは、陰極部5と接続される平坦部301Bと、この平坦部301Bから引き出されるリード部302Bとを含んでいる。また、この平坦部301Bは、スリットS2を構成するように所定間隔隔てて配置される第1平坦部303Bと第2平坦部304Bとを有している。それぞれの第1平坦部303Bおよび第2平坦部304Bと陰極部5との間には、導電性接着剤401B,402Bが塗布されている。
スリットS2は、陽極部1aと陰極部5とが連なる方向(図中Aに示す矢印方向)に対して交差する方向(横方向)に沿って設けられ、また、このスリットS2は、平坦部301Bの横方向の略全域にわたって設けられている。
上記構成からなる固体電解コンデンサによれば、上記各実施の形態における固体電解コンデンサと同様の作用効果を得ることが可能となる。
(実施の形態3)
次に、図4を参照して、実施の形態3における固体電解コンデンサの構造について説明する。なお、図4は、本実施の形態における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での平面図である。
本実施の形態における固体電解コンデンサの陰極端子30Cは、陰極部5と接続される平坦部301Cと、この平坦部301Cから引き出されるリード部302Cとを含んでいる。また、この平坦部301Cは、スリットS3を構成するように所定間隔隔てて配置される第1平坦部303Cと第2平坦部304Cとを有している。それぞれの第1平坦部303Cおよび第2平坦部304Cと陰極部5との間には、導電性接着剤401C,402Cが塗布されている。
スリットS3は、陽極部1aと陰極部5とが連なる方向(図中Aに示す矢印方向)に沿って設けられ、また、このスリットS3は、陰極部5のA方向において、平坦部301Cの略中間領域にまで設けられている。
上記構成からなる固体電解コンデンサによれば、上記各実施の形態における固体電解コンデンサと同様の作用効果を得ることが可能となる。
(実施の形態4)
次に、図5を参照して、実施の形態4における固体電解コンデンサの構造について説明する。なお、図5は、本実施の形態における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での平面図である。
本実施の形態における固体電解コンデンサの陰極端子30Dは、陰極部5と接続される平坦部301Dと、この平坦部301Dから引き出されるリード部302Dとを含んでいる。また、この平坦部301Dは、スリットS4を構成するように所定間隔隔てて配置される第1平坦部303Dと第2平坦部304Dとを有している。それぞれの第1平坦部303Dおよび第2平坦部304Dと陰極部5との間には、導電性接着剤401D,402Dが塗布されている。
スリットS4は、陽極部1aと陰極部5とが連なる方向(図中Aに示す矢印方向)に沿って設けられ、また、このスリットS4は、陰極部5のA方向において、平坦部301Dの全域にわたって設けられている。さらに、第1平坦部303Dおよび第2平坦部304Dの平面形状において、側面に傾斜を持たせることにより、スリットS4の幅が陽極部1aから遠ざかるほど狭くなるように設けられている。
上記構成からなる固体電解コンデンサによれば、上記各実施の形態における固体電解コンデンサと同様の作用効果を得ることが可能となる。
(実施の形態5)
図6を参照して、実施の形態5における固体電解コンデンサの構造について説明する。なお、図6は、本実施の形態における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での平面図である。
本実施の形態における固体電解コンデンサの陰極端子30Eは、陰極部5と接続される平坦部301Eと、この平坦部301Eから引き出されるリード部302Eとを含んでいる。また、この平坦部301Eは、第1平坦部303Eと、この第1平坦部303Eを取り囲むようにスリットS5を構成するように、所定間隔隔てて配置される第2平坦部304Eおよび第3平坦部305Eとを有している。それぞれの第1平坦部303E、第2平坦部304E、および、第3平坦部305Eと陰極部5との間には、導電性接着剤401E,402E,403Eが塗布されている。
スリットS5は、第1平坦部303Eを取り囲むように設けられるとともに、第2平坦部304Eと第3平坦部305Eとの間にも設けられている。
上記構成からなる固体電解コンデンサによれば、上記各実施の形態における固体電解コンデンサと同様の作用効果を得ることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明に基づいた実施の形態1における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態1における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での平面図である。 この発明に基づいた実施の形態2における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での平面図である。 この発明に基づいた実施の形態3における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での平面図である。 この発明に基づいた実施の形態4における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での平面図である。 この発明に基づいた実施の形態5における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での平面図である。 背景技術における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での斜視図である。 図7中のVIII−VIII線矢視に対応する断面構造を示す図である。 背景技術における固体電解コンデンサの外装樹脂を取り除いた状態での平面図である。
符号の説明
1a 陽極部(タンタルワイヤ)、5 陰極部(銀ペースト層)、10 コンデンサ素子、20 陽極端子、30A,30B,30C,30D,30E 陰極端子、301A,301B,301C,301D,301E 平坦部、302A,302B,302C,302D,302E リード部、303A,303B,303C,303D,303E 第1平坦部、304A,304B,304C,304D,304E 第2平坦部、305E 第3平坦部、401A,402A,401B,402B,401C,402C,401C,401D,402D,401E,402E,403E 導電性接着剤、S1,S2,S3,S4,S5 スリット。

Claims (2)

  1. 陽極部および陰極部を有するコンデンサ素子と、前記陽極部と接続される陽極端子と、前記陰極部と接続される陰極端子とを備えた固体電解コンデンサであって、
    前記コンデンサ素子は、第1表面と前記第1表面と交差する第2表面とを有し、
    前記陰極端子は、前記第1表面において前記陰極部と接続される平坦部と、この平坦部から引き出されるリード部とを含み、
    前記平坦部は、スリットを構成するように所定間隔隔てて配置される第1平坦部と第2平坦部とを有し、
    前記スリットは、前記陽極部と前記陰極部とが連なる方向に沿って設けられると共に、前記陰極部に接続される前記平坦部の全域にわたって設けられ、
    前記スリットは、前記リード部の前記コンデンサ素子の前記第2表面と対向する部分にも延びて形成されて
    前記スリットの幅は、前記陽極部から遠ざかるほど狭くなるように設けられている固体電解コンデンサ。
  2. 前記第1平坦部と前記陰極部との間には第1導電性接着剤が設けられ、前記第2平坦部と前記陰極部との間には第2導電性接着剤が設けられ、
    前記第1表面上において、前記第1導電性接着剤と前記第2導電性接着剤とは離間した部分を有している、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
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