JP5123035B2 - 圧力検知スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル状に形成されて被検出物の接触を検出する圧力検知スイッチに関する。
従来、自動車等の車両には、当該車両に設けられるスライドドアやサンルーフ等の開閉体を自動的に開閉するようにした自動開閉装置を備えたものがある。自動開閉装置は、車室内等に設けられる操作スイッチにより駆動される電動モータを備えており、操作スイッチにより電動モータを回転駆動することで開閉体を開閉駆動するようになっている。
自動開閉装置には、自動で開閉動作する開閉体により障害物(被検出物)が挟み込まれるのを防止するために、挟み込み防止機能が設けられている。自動開閉装置には、障害物の接触を検出する圧力検知スイッチが設けられており、圧力検知スイッチによって圧力を検出、つまり障害物の接触を検出した場合に、電動モータの回転駆動を停止あるいは反転するようにしている。これにより、開閉体により障害物が挟み込まれることを未然に防止することができる。
圧力検知スイッチは、ケーブル状に形成されて開閉体の端部や開口部の端部に取り付けられるようになっている。このような圧力検知スイッチを備えた技術としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載された感圧センサ(圧力検知スイッチ)は、絶縁性を有する弾性変形可能な中空の外皮部と、外皮部の内側に外皮部の弾性変形時に相互に接触可能な複数の電極線(導線)とを備えている。そして、外皮部に障害物が接触する等して外皮部が弾性変形すると、その内側に設けられた各電極線が相互に接触して短絡され、この短絡を検出することにより障害物の接触を検出できるようになっている。
感圧センサの両端側のうち、一方側においては各電極線を導通片を介して折り返しており、他方側においては抵抗やコード等を電気的に接続するようにしている。感圧センサの一方側には、導通片および各電極線を支持する支持部材と、当該支持部材を覆うキャップ状のシール部が設けられ、他方側には、各電極線の端部,抵抗,コード等を支持する支持部材と、当該支持部材を覆うキャップ状のシール部材が設けられている。各支持部材は、感圧センサの一方側と他方側とでそれぞれ異なる専用形状のものを用いており、シール部は、感圧センサの一方側および他方側のそれぞれの支持部材の形状に沿わせて、合成樹脂材をモールドすることにより形成されている。
特許第3354506号公報(図1,図5)
しかしながら、上述の特許文献1に記載された感圧センサによれば、感圧センサの一方側と他方側とで支持部材の形状が異なる上、合成樹脂材をモールドする際に一方側と他方側とで異なる成形型を用いる必要がある。したがって、感圧センサを構成する部品点数や、感圧センサを成形するために用いる成形型が増加し、製造コストの上昇が避けられないという問題があった。また、感圧センサを組み立てる際に、感圧センサの他方側の各電極線の誤組み付けを防止する為の対策が必要になるなど、組立工数の煩雑化を招く虞があった。
本発明の目的は、端末に設けられる部品の共通化を図るとともに、各導線の配線作業の簡素化を図ることができる圧力検知スイッチを提供することにある。
本発明の圧力検知スイッチは、ケーブル状に形成され、被検出物の接触を検出する圧力検知スイッチであって、可撓性を有する導体により管状に形成される外側電極と、可撓性を有する導体により線状に形成され、前記外側電極の内側に配置される内側電極と、絶縁体により形成され、前記外側電極と前記内側電極との間に配置されて前記外側電極と前記内側電極との間に隙間を形成するスペーサ部材と、前記外側電極の内部に螺旋状に設けられ、前記外側電極に電気的に接続される外側導線と、前記内側電極の内部に軸心に沿って設けられ、前記内側電極に電気的に接続される内側導線と、前記外側電極および前記内側電極の両端側にそれぞれ設けられ、絶縁体により形成される一対の端末部材とを備え、前記端末部材を、前記隙間の前記スペーサ部材を除いた部分に配置され、前記隙間を保持する隙間保持部と、前記隙間保持部に一体に設けられ、前記外側導線および前記内側導線の端部がそれぞれ電気的に接続される一対の導電部材を有する本体部とから形成し、前記隙間保持部を開口部を有するよう一部切り欠いた切欠形状に形成し、前記隙間保持部の内側に前記内側電極を装着するとともに、前記開口部側に前記スペーサ部材を配置することを特徴とする。
本発明の圧力検知スイッチは、前記本体部を平板状に形成し、前記本体部の一側面に前記各導電部材を並べて設けることを特徴とする。
本発明の圧力検知スイッチは、前記本体部を平板状に形成し、前記本体部の両側面に前記各導電部材をそれぞれ設けることを特徴とする。
本発明の圧力検知スイッチは、前記スペーサ部材は、前記内側電極の表面に螺旋状に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、外側電極と内側電極とに分けてそれぞれの内部に外側導線および内側導線を設けるので、各導線の端部の識別を容易に行うことができ、外側導線および内側導線の配線作業の簡素化を図ることができる。また、外側電極と内側電極との間にスペーサ部材を設けるとともに各電極の両端側に一対の端末部材を設け、端末部材を、スペーサ部材を除いた部分に配置される隙間保持部と、外側導線および内側導線の端部がそれぞれ電気的に接続される一対の導電部材を有する本体部とから形成するので、各端末部材を共通化して、一方の端末部材を抵抗接続用、また、他方の端末部材をコード接続用などとし機能分けすることができる。
本発明によれば、隙間保持部を開口部を有するよう一部切り欠いた切欠形状に形成し、隙間保持部の内側に内側電極を装着するとともに、開口部側にスペーサ部材を配置するので、内側電極の両端側の周囲を絶縁体よりなるスペーサ部材および隙間保持部で覆うことができる。したがって、各電極同士の両端側における接触を確実に防止することができ、製品の歩留まりを向上させることができる。
本発明によれば、本体部を平板状に形成し、本体部の一側面に各導電部材を並べて設けるので、抵抗やコード等の接続作業を容易に行うことができ、組立作業性の向上を図ることができる。
本発明によれば、本体部を平板状に形成し、本体部の両側面に各導電部材をそれぞれ設けるので、抵抗やコード等が接続される部分の面積を増大させることができる。したがって、他の電子部品等を接続することができるようになり、圧力検知スイッチの多機能化(性能向上)を図ることが可能となる。
本発明によれば、スペーサ部材は、内側電極の表面に螺旋状に配置されているので、圧力検知スイッチの長手方向および周方向の各位置において、隙間の径方向寸法を略均一化することができる。
以下、本発明の第1実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1はワンボックスタイプの車両を示す側面図を、図2は本発明に係る圧力検知スイッチを備えた自動開閉装置を示す平面図を、図3は図2の自動開閉装置の制御体系を説明する説明図をそれぞれ表している。
図1に示すように、車両10はワンボックスタイプの乗用車であり、車両10を形成する車体11の側部12には、開口部12aが設けられている。開口部12aは、図中二点鎖線矢印に示すように、車体11の前後方向にスライドする開閉体としてのスライドドア13により開閉されるようになっている。
図2に示すように、スライドドア13にはローラアッシー14が設けられており、ローラアッシー14が車体11の側部12に固定されたガイドレール15に案内されることにより、スライドドア13は、図中実線で示す全開位置と二点鎖線で示す全閉位置との間でスライドするようになっている。ガイドレール15の車体前方側には、車室内側(図中上側)に湾曲する曲部15aが設けられており、ローラアッシー14が曲部15aに案内されることにより、スライドドア13は車体11の側部12と同一面に収まるよう、車体11の内側に引き込まれた状態で閉じられるようになっている。
ここで、図示はしないが、ローラアッシー14は、図示する部位以外にスライドドア13の前端部の上下部分にもそれぞれ設けられ、これらに対応して車体11の開口部12aの上下部分にもそれぞれガイドレールが設けられている。このように、スライドドア13は計3カ所において車体11に支持されており、よって、スライドドア13は安定したスライド動作が可能となっている。
図2に示すように、車体11にはスライドドア13を自動的に開閉する自動開閉装置20が搭載されている。自動開閉装置20は、ガイドレール15の車体前後方向の略中央部に隣接して車体11に固定される駆動ユニット21を備えている。駆動ユニット21からは、車体前方側と後方側とに向けてケーブル22a,22bが引き出されている。駆動ユニット21から車体前方側に引き出されたケーブル22aは、ガイドレール15の前端側に設けられた反転プーリ23aを介して車体前方側からローラアッシー14に接続され、車体後方側に引き出されたケーブル22bは、ガイドレール15の後端側に設けられた反転プーリ23bを介して車体後方側からローラアッシー14に接続されている。
駆動ユニット21は、ケーブル22a,22bを駆動するようになっており、駆動ユニット21によりケーブル22a,22bが駆動されると、スライドドア13は車体前方側または後方側のケーブル22a,22bに引っ張られて自動的に開閉動作するようになっている。つまり、自動開閉装置20は、所謂ケーブル式となっている。
図3に示すように、駆動ユニット21は、駆動源としての電動モータ24と、電動モータ24に固定される減速機25とを有しており、電動モータ24の回転は、減速機25により所定の回転数にまで減速されて出力軸26から出力されるようになっている。ここで、電動モータ24としては、たとえばブラシ付き直流モータやブラシレス直流モータ等、正逆両方向に回転可能なものが用いられる。
出力軸26には、円筒状に形成されたドラム27が固定されており、ドラム27の外周面には、各ケーブル22a,22bが複数回巻き付けられている。これにより、電動モータ24が正転すると、ドラム27が図中時計回り方向に回転して閉側のケーブル22aがドラム27に巻き取られ、スライドドア13はケーブル22aに引っ張られて閉動作する。これとは逆に、電動モータ24が逆転すると、ドラム27が図中反時計回り方向に回転して開側のケーブル22bがドラム27に巻き取られ、スライドドア13はケーブル22bに引っ張られて開動作する。
減速機25の内部には、電磁クラッチ(図示せず)が設けられている。電磁クラッチは、スライドドア13を手動で開閉操作する際に、電動モータ24と出力軸26との間の動力伝達経路を遮断して、スライドドア13の開閉操作力を低減するようになっている。ドラム27とスライドドア13との間には、各ケーブル22a,22bに所定の張力を付与するテンショナ機構(図示せず)が設けられており、テンショナ機構は、自動開閉装置20の長期使用に起因する各ケーブル22a,22bの伸びを吸収するようになっている。
出力軸26には、周方向に多数の磁極が着磁された多極着磁磁石28が固定されており、多極着磁磁石28の近傍には互いに所定の位相差を設けて2つのホールIC29a,29bが配置されている。出力軸26が回転すると、各ホールIC29a,29bからは、出力軸26の回転数に比例した周期のパルス信号が出力されるようになっている。
自動開閉装置20は、電動モータ24の回転駆動を制御する制御装置30を備えている。制御装置30は、図示しないマイクロプロセッサ(CPU)やROM,RAMなどのメモリ等を備えた所謂マイクロコンピュータとしての機能を有しており、配線を介して電動モータ24に電気的に接続されている。
制御装置30には、各ホールIC29a,29bが接続されており、制御装置30は、各ホールIC29a,29bから入力されるパルス信号の周期に基づいて出力軸26の回転数つまりスライドドア13の移動速度を検出できるようになっている。また、制御装置30は、これらのパルス信号の出現タイミングに基づいて出力軸26の回転方向つまりスライドドア13の移動方向を検出し、さらには、スライドドア13が基準位置(例えば、全閉位置)にあるときを起点としてパルス信号をカウントすることより、スライドドア13の開閉位置を検出できるようになっている。
スライドドア13にはドアハンドル31が設けられており、ドアハンドル31は、スライドドア13を開閉させる開閉スイッチとしての機能を備えている。操作者によってドアハンドル31が操作されると、ドアハンドル31から制御装置30に開閉指令信号が入力され、制御装置30は入力された開閉指令信号やスライドドア13の開閉位置,開閉速度等をメモリ内に格納された制御プログラムに従って演算し、この演算結果に基づいて電動モータ24の回転駆動制御を実行する。例えば、ドアハンドル31が閉操作されて制御装置30にスライドドア13を閉じる旨の指令信号が入力されると、制御装置30により電動モータ24が正転されてスライドドア13は閉動作する。これとは逆に、ドアハンドル31が開操作されて制御装置30にスライドドア13を開く旨の指令信号が入力されると、制御装置30により電動モータ24が逆転されてスライドドア13は開動作する。
スライドドア13の車体前方側、つまりスライドドア13が閉じる際に進行方向側となる端部には、センサユニット40が取り付けられている。センサユニット40は、スライドドア13と被検出物としての障害物DA(図1参照)との接触や、当該接触に伴うスライドドア13による障害物DAの挟み込みを検出するようになっている。
図4(a),(b)はセンサユニットの取り付け状態を説明する説明図を、図5(a),(b)は圧力検知スイッチの詳細構造を説明する断面図を、図6は端末部材を示す斜視図を、図7(a),(b),(c)は端末部材の詳細構造を説明する説明図を、図8は圧力検知スイッチの回路図をそれぞれ表している。
図4(a)に示すように、センサユニット40は、可撓性を有する絶縁体であるゴムにより形成されたセンサホルダ41を備えている。センサホルダ41は、スライドドア13に設けられたブラケット42をセンサホルダ41で挟み込むようにして固定され、その先端部はスライドドア13の端部よりも車体前方側に突出されている。
センサホルダ41のスライドドア13の端部よりも車体前方側に突出した部分には、車体上下方向に貫通する装着孔41aが形成されている。装着孔41aには、長尺のケーブル状に形成された圧力検知スイッチ50が装着されている。ただし、センサユニット40のスライドドア13への取り付け方としては、図4(b)に示すように、センサホルダ41をスライドドア13の先端側に直接固定するようにしても良い。
図5に示すように、圧力検知スイッチ50は、外側電極51と内側電極52とを有している。外側電極51は、例えば、導電性ゴム(エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM))等の可撓性を有する導体により管状(チューブ状)に形成されており、その内部は中空となっている。内側電極52は、外側電極51と同様に導電性ゴムなどの可撓性を有する導体により中実の線状に形成されており、外側電極51の内側(中空部分)に外側電極51と同軸となるよう配置されている。
外側電極51と内側電極52との間には、例えば、ゴム等の絶縁体により形成された1本のスペーサ部材53が内側電極52の表面を螺旋状に配索するよう設けられており、スペーサ部材53によって外側電極51と内側電極52との間には隙間Sが形成されている。スペーサ部材53を外側電極51と内側電極52との間に螺旋状に設けることにより、圧力検知スイッチ50の長手方向および周方向の各位置において、隙間Sの径方向寸法を略均一化するようにしている。これにより、外力が加えられない通常状態においては、外側電極51と内側電極52とはスペーサ部材53により互いに電気的に絶縁された状態となっている。
外側電極51の内部には、1本の外側導線54が螺旋状に設けられており、この外側導線54は、外側電極51に電気的に接続されている。内側電極52の内部にはその軸心に沿って内側導線55が設けられており、この内側導線55は、内側電極52に電気的に接続されている。そして、図中二点鎖線矢印に示すように、外側電極51に外力Fが加えられて当該外側電極51が弾性変形すると、外側電極51の内壁が内側電極52の外壁に接触する。これにより、外側導線54は、外側電極51および内側電極52を介して内側導線55に短絡される。
ここで、図5(a)のように内側電極52を挟むスペーサ部材53の反対側に外側導線54を配置するとともに、図5(b)のようにスペーサ部材53のピッチ間の中間部分に外側導線54を配置したものを示したが、スペーサ部材53に対する外側導線54の配置関係は任意である。つまり、外側電極51に対してスペーサ部材53を外側導線54の位置を気にすること無く組み付けることができ、どのような配置関係で組み付けたとしても、外側導線54と内側導線55とを短絡させることができる。
図6に示すように、外側電極51,内側電極52およびスペーサ部材53よりなる電極組立体EAの両端側には、それぞれ同一形状に形成された一対の端末部材60が設けられている。なお、図示においては電極組立体EAの長手方向一方側のみを示している。
端末部材60は、図6および図7に示すように腕部61と本体部62とを備えており、端末部材60は、プラスチック等の樹脂材料(絶縁体)により所定形状に形成されている。なお、図7(b)は図7(a)のA矢視図を、図7(c)は図7(a)のB矢視図をそれぞれ表している。
腕部61の先端側には隙間保持部61aが設けられており、隙間保持部61aは、電極組立体EAの周方向に沿って一部切り欠いた切欠形状に形成され、その断面形状は略コ字形状となっている。隙間保持部61aには開口部61bが設けられており、隙間保持部61aは、開口部61bをスペーサ部材53側に向けた状態のもとで、電極組立体EAの隙間Sにおけるスペーサ部材53を除いた部分に配置されている。これにより、隙間保持部61aの開口部61b側に、スペーサ部材53が配置されることになる。
隙間保持部61aは、外側電極51と内側電極52との間隔(隙間S)を保持するようになっており、隙間保持部61aの内側には内側電極52が接触するよう装着され、隙間保持部61aの外側には外側電極51が部分的に接触するよう設けられている。隙間保持部61aは、外側電極51および内側電極52の双方に接触するようになっており、電極組立体EAの軸方向から隙間Sに向けて圧入することで電極組立体EAに装着される。
隙間保持部61aの基端側には、橋渡し部61cを介して平板状の本体部62が一体に設けられており、本体部62は略長方形形状に形成されている。本体部62の一側面、つまり隙間保持部61aの開口部61b側の表面部62aには、本体部62の長手方向に沿うようにして一対の導電部材63,64が固定されている。各導電部材63,64は、導体である薄板状の銅板等によって所定形状に形成されており、各導電部材63,64は、それぞれ接触しないよう表面部62a上に所定間隔で並んで設けられている。
各導電部材63,64には、各電極51,52の端部から延ばされた各導線54,55の先端側が、半田付け(半田部P)によって電気的に接続されている。ただし、各導線54,55の各導電部材63,64への接続は、半田付けに限らず、例えばスポット溶接等でも構わない。要は、各導線54,55と各導電部材63,64とを電気的に接続できる接着手段であればその形態は問わない。
各導電部材63,64の長手方向先端側(図中右側)には、図中二点鎖線円で示すように、抵抗70や各配線コード71,72(図8参照)が電気的に接続される接続ポイントCP1,CP2が設けられている。ここで、各導線54,55の各導電部材63,64への接続ポイントは、なるべく大きな面積の各接続ポイントCP1,CP2を確保するために、各導電部材63,64の電極組立体EA側に位置するようにする。このようにすることで、抵抗70や各配線コード71,72の各導電部材63,64への接続作業が容易に行えるようになる。
図8に示すように、一方側の端末部材60(図中上側)の各導電部材63,64には、各導電部材63,64を跨ぐようにして、電子部品である抵抗70が電気的に接続されている。また、他方側の端末部材60(図中下側)の導電部材63には、一端側が車体11に接地される配線コード71の他端側が電気的に接続され、他方側の端末部材60の導電部材64には、一端側が制御装置30に接続される配線コード72の他端側が電気的に接続されている。ここで、抵抗70および各配線コード71,72の他端側の各導電部材63,64への接続は、各導線54,55の各導電部材63,64への接続と同様に半田付け(半田部P)を採用している。
各導線54,55が短絡していない通常状態においては、制御装置30は抵抗70を通る通常電流(小電流)を検出しており、これにより障害物DA(図1参照)の接触が無いと判断するようになっている。一方、各導線54,55が短絡した場合においては、制御装置30は短絡電流(大電流)を検出することとなり、これにより障害物DAの接触が有ると判断するようになっている。
このように、制御装置30は、通常電流および短絡電流を検出することにより障害物DAの接触を判断するようになっており、通常電流を検出した場合には、電動モータ24を通常通りに回転駆動してスライドドア13を開閉させ、短絡電流を検出した場合には、電動モータ24を停止させるか反転駆動させて、スライドドア13による障害物DAの挟み込みを回避するようになっている。
次に、電極組立体EAへの端末部材60の組み付け手順について、図面を用いて詳細に説明する。なお、電極組立体EAの反対側の端部(図示せず)においても同様の手順で組み付けられる。
図9(a),(b),(c)は端末部材の組み付け手順を説明する説明図を、図10(a),(b)は抵抗およびコードの接続状態を説明する説明図をそれぞれ表している。
図9(a)に示すように、まず、別工程で各電極51,52およびスペーサ部材53を組み付けた電極組立体EAを準備する。次いで、電極組立体EAから延ばされた各導線54,55を、電極組立体EAの軸方向に略真っ直ぐとなるようにしておき、その状態のもとで端末部材60の隙間保持部61aを電極組立体EAに臨ませる。その後、図中矢印に示すように、電極組立体EAに対して端末部材60を移動させる。
図9(b)に示すように、電極組立体EAに対する端末部材60の移動を継続して行い、隙間保持部61aの内側に内側電極52を装着するとともに、隙間保持部61aを隙間Sに圧入していく。このとき、開口部61bがスペーサ部材53側を向くようにする。隙間保持部61aの電極組立体EAへの圧入量(挿入量)は、隙間保持部61aが電極組立体EA内に完全に入り込む量とする。
その後、図9(c)に示すように、半田ごて等の発熱工具Tを用い、各導線54,55の先端側を、それぞれ対応する各導電部材63,64に電気的に接続する。次いで、図中二点鎖線に示すように、筒状に形成された薄肉の金属リングMRを隙間保持部61aに対応する電極組立体EAの所定箇所に装着する。その後、図示しないペンチ等の工具を用いて、図中二点鎖線矢印で示すように所定圧力fで金属リングMRを締め付けて変形させ、これにより、電極組立体EAへの端末部材60の組み付け(カシメ固定)が完了する。
なお、金属リングMRを締め付けてカシメ固定しているが、内側電極52の周囲には、絶縁体であるスペーサ部材53および隙間保持部61aが設けられているため、各電極51,52が接触するようなことは無い。ここで、電極組立体EAへの隙間保持部61aの圧入による抜け強度が十分である場合には、金属リングMRによるカシメ固定を省略することもできる。また、金属リングMRのカシメ固定によらず、例えば、縮径方向にばね力を有するリング状のばねを用いたり、絶縁体よりなる接着剤等を電極組立体EAと隙間保持部61aとの間に所定量充填したりすることもできる。
このようにして組み立てられた圧力検知スイッチ50は、図10に示すように、その両端側に固定された同一形状の端末部材60を任意に機能分けすることができる。例えば、図10(a)に示すように一方側の端末部材60に抵抗70を固定することにより、一方側の端末部材60を抵抗接続用とし、図10(b)に示すように他方側の端末部材60に各配線コード71,72を接続することにより、他方側の端末部材60をコード接続用とすることができる。
以上詳述したように、第1実施の形態に係る圧力検知スイッチ50によれば、外側電極51と内側電極52とに分けてそれぞれの内部に外側導線54および内側導線55を設けたので、各導線54,55の端部の識別を容易に行うことができ、外側導線54および内側導線55の配線作業の簡素化を図ることができる。
また、外側電極51と内側電極52との間にスペーサ部材53を設けるとともに各電極51,52の両端側に一対の端末部材60を設け、端末部材60を、スペーサ部材53を除いた部分に配置される隙間保持部61aと、外側導線54および内側導線55の端部がそれぞれ電気的に接続される一対の導電部材63,64を有する本体部62とから形成したので、各端末部材60を共通化して、一方の端末部材60を抵抗接続用、また、他方の端末部材60をコード接続用などとし機能分けすることができる。よって、部品点数を削減して製造コストの低減を図ることができる。
さらに、第1実施の形態に係る圧力検知スイッチ50によれば、隙間保持部61aを開口部61bを有するよう一部切り欠いた切欠形状に形成し、隙間保持部61aの内側に内側電極52を装着するとともに、開口部61b側にスペーサ部材53を配置したので、内側電極52の両端側の周囲を絶縁体よりなるスペーサ部材53および隙間保持部61aで覆うことができる。したがって、各電極51,52同士の両端側における接触を確実に防止することができ、製品の歩留まりを向上させることができる。
また、第1実施の形態に係る圧力検知スイッチ50によれば、本体部62を平板状に形成し、本体部62の一側面(表面部62a)に各導電部材63,64を並べて設けたので、抵抗70や各配線コード71,72の接続作業を容易に行うことができ、組立作業性の向上を図ることができる。
さらに、第1実施の形態に係る圧力検知スイッチ50によれば、スペーサ部材53は、内側電極52の表面に螺旋状に配置されているので、圧力検知スイッチ50の長手方向および周方向の各位置において、隙間Sの径方向寸法を略均一化することができ、ひいては、圧力検知スイッチ50の検出感度を、その全域で略均一化することが可能となる。
次に、本発明の第2実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、上記第1実施の形態と同様の機能を有する部分には同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図11(a),(b)は第2実施の形態に係る圧力検知スイッチの詳細構造を説明する断面図を、図12(a),(b),(c)は第2実施の形態に係る端末部材の詳細構造を説明する説明図をそれぞれ表している。
第2実施の形態に係る圧力検知スイッチ50は、上記第1実施の形態に比して、外側電極51の内部に3本の外側導線54を螺旋状に設けた点、および、端末部材60の両側面に各導電部材63〜65を設けた点が異なっている。
図11(b)に示すように、各外側導線54は外側電極51の軸方向に沿って等間隔となるよう設けられており、これにより、図11(a)に示すように外側電極51の周方向においても、各外側導線54は等間隔で設けられることになる。
図12に示すように、表面部62aにある各導電部材63,64のうち、導電部材64の面積を大きくするために、本体部62の裏面部62bには、導電部材64に電気的に接続される導電部材65が固定されている。各導電部材64,65は、本体部62の長手方向略中間部分に形成されたスルーホール66に設けられた導電筒部67によって、それぞれ電気的に接続されている。したがって、各導電部材64,65は、それぞれ一体化されて同機能の部材となっている。なお、導電筒部67においても、各導電部材63〜65と同様に、導体である薄板状の銅板等により形成されている。
各外側導線54のうち、本体部62の表面部62a側にある1本は、導電部材64に電気的に接続され、本体部62の裏面部62b側にある2本は、導電部材65に電気的に接続されている。このように、各外側導線54は、本体部62の両側面を跨ぐよう延ばされており、各外側導線54は、表面部62aおよび裏面部62bのうち、近接する側の導電部材64,65にそれぞれ電気的に接続されている。
以上詳述したように、第2実施の形態に係る圧力検知スイッチ50においても、第1実施の形態と同様に、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。また、各電極51,52同士の両端側における接触を確実に防止して製品の歩留まりを向上させることができる。
さらに、第2実施の形態に係る圧力検知スイッチ50においては、平板状に形成した本体部62の両側面に、各導電部材63〜65(導電部材64と導電部材65とは同機能)をそれぞれ設けたので、抵抗70や配線コード71,72(図10参照)が接続される部分の面積を増大させることができる。したがって、他の電子部品等を接続することができるようになり、圧力検知スイッチ50の多機能化や検出性能の向上等を図ることが可能となる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記各実施の形態においては、車体11の側部12に設けられたスライドドア13の端部に圧力検知スイッチ50を取り付けたものを示したが、本発明はこれに限らず、開口部12aの端部(図1に示すピラーPL)に圧力検知スイッチ50を取り付けることもできる。
また、上記各実施の形態においては、圧力検知スイッチ50を、自動開閉装置20により開閉されるスライドドア13の挟み込み防止機能に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、自動開閉装置により開閉されるヒンジ式ドア,バックドア,ウインドガラス,サンルーフ,トランクリッド等の挟み込み防止機能にも適用することができる。
ワンボックスタイプの車両を示す側面図である。 本発明に係る圧力検知スイッチを備えた自動開閉装置を示す平面図である。 図2の自動開閉装置の制御体系を説明する説明図である。 (a),(b)は、センサユニットの取り付け状態を説明する説明図である。 (a),(b)は、圧力検知スイッチの詳細構造を説明する断面図である。 端末部材を示す斜視図である。 (a),(b),(c)は、端末部材の詳細構造を説明する説明図である。 圧力検知スイッチの回路図である。 (a),(b),(c)は、端末部材の組み付け手順を説明する説明図である。 (a),(b)は、抵抗およびコードの接続状態を説明する説明図である。 (a),(b)は、第2実施の形態に係る圧力検知スイッチの詳細構造を説明する断面図である。 (a),(b),(c)は、第2実施の形態に係る端末部材の詳細構造を説明する説明図である。
符号の説明
10 車両
11 車体
12 側部
12a 開口部
13 スライドドア
14 ローラアッシー
15 ガイドレール
15a 曲部
20 自動開閉装置
21 駆動ユニット
22a,22b ケーブル
23a,23b 反転プーリ
24 電動モータ
25 減速機
26 出力軸
27 ドラム
28 多極着磁磁石
29a,29b ホールIC
30 制御装置
31 ドアハンドル
40 センサユニット
41 センサホルダ
41a 装着孔
42 ブラケット
50 圧力検知スイッチ
51 外側電極
52 内側電極
53 スペーサ部材
54 外側導線
55 内側導線
60 端末部材
61 腕部
61a 隙間保持部
61b 開口部
61c 橋渡し部
62 本体部
62a 表面部
62b 裏面部
63〜65 導電部材
66 スルーホール
67 導電筒部
70 抵抗
71,72 配線コード
CP1,CP2 接続ポイント
DA 障害物(被検出物)
EA 電極組立体
MR 金属リング
PL ピラー
P 半田部
S 隙間
T 発熱工具

Claims (4)

  1. ケーブル状に形成され、被検出物の接触を検出する圧力検知スイッチであって、
    可撓性を有する導体により管状に形成される外側電極と、
    可撓性を有する導体により線状に形成され、前記外側電極の内側に配置される内側電極と、
    絶縁体により形成され、前記外側電極と前記内側電極との間に配置されて前記外側電極と前記内側電極との間に隙間を形成するスペーサ部材と、
    前記外側電極の内部に螺旋状に設けられ、前記外側電極に電気的に接続される外側導線と、
    前記内側電極の内部に軸心に沿って設けられ、前記内側電極に電気的に接続される内側導線と、
    前記外側電極および前記内側電極の両端側にそれぞれ設けられ、絶縁体により形成される一対の端末部材とを備え、
    前記端末部材を、前記隙間の前記スペーサ部材を除いた部分に配置され、前記隙間を保持する隙間保持部と、前記隙間保持部に一体に設けられ、前記外側導線および前記内側導線の端部がそれぞれ電気的に接続される一対の導電部材を有する本体部とから形成し、
    前記隙間保持部を開口部を有するよう一部切り欠いた切欠形状に形成し、前記隙間保持部の内側に前記内側電極を装着するとともに、前記開口部側に前記スペーサ部材を配置することを特徴とする圧力検知スイッチ。
  2. 請求項記載の圧力検知スイッチにおいて、前記本体部を平板状に形成し、前記本体部の一側面に前記各導電部材を並べて設けることを特徴とする圧力検知スイッチ。
  3. 請求項記載の圧力検知スイッチにおいて、前記本体部を平板状に形成し、前記本体部の両側面に前記各導電部材をそれぞれ設けることを特徴とする圧力検知スイッチ。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の圧力検知スイッチにおいて、前記スペーサ部材は、前記内側電極の表面に螺旋状に配置されていることを特徴とする圧力検知スイッチ。
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