JP5126682B2 - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザの頭部に装着して、画像を見ることができるヘッドマウントディスプレイに関するものである。
従来から、特許文献1や特許文献2に示されるようなヘッドマウントディスプレイが知られている。このようなヘッドマウントディスプレイ50は、図11に示されるように、ユーザの頭部に装着される頭部装着部51と、頭部装着部51の前側方に取り付けられた画像生成部52とから構成されている。図11に示される頭部装着部51は、ノーズパッド51a及びイヤーパッド51bを有し、メガネのフレーム形状をしている。画像生成部52で生成された画像光は、直接ユーザの眼球に照射されるようになっている。ユーザは、画像生成部52が生成する画像を視認すると同時に、外界を視認することができる。
このようなヘッドマウントディスプレイ50は、今後、生産工場の作業現場等で多用されることが想定される。例えば、画像生成部52に指示書や設計図等を表示させれば、作業者は、必要に応じて指示書や設計図等を閲覧することにより、より確実な作業を行うことができる。作業者は、紙媒体の指示書や設計図を手に取って閲覧する必要がないので、作業を中止することなく、作業をしながら、画像表示部52に表示された指示書や設計図を見ることができるので、作業性が向上するだけでなく、作業ミスを防止することが可能となる。
しかし、作業者が集中して作業を行い、顔を被作業物に近づけ過ぎると、この被作業物と画像表示部52が衝突し、画像表示部52が破損するだけでなく、ノーズパッド51a等で作業者の鼻や眼球を傷付けてしまう危険性がある。
そこで、特許文献3に示されるように、頭部装着部と画像生成部との間に弾性部材を設けたヘッドマウントディスプレイが提案されている。しかしながら、被作業物と画像表示部が衝突した際の衝撃を、前記弾性部材が吸収することにより低減するはできるが、ユーザが怪我をする可能性及び、画像表示部が破損する可能性を完全に排除することができなかった。
特開2000−249967号公報 特開2000−249971号公報 特開2004−233879号公報
本発明は、上記問題を解決し、ユーザの怪我及び画像表示部の破損を防止することができるヘッドマウントディスプレイを提供するためになされたものである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、ユーザの頭部に装着される頭部装着部と、
前記頭部装着部の前側方に取り付けられ、前記ユーザに画像を視認させる画像生成部を有するヘッドマウントディスプレイにおいて、
障害物が前記画像生成部に近接又は接触した際に、前記画像生成部を前記頭部装着部から脱落させる脱落手段を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の脱落手段は、請求項1に記載の発明において、
頭部装着部に設けられた取付部材と、
常時は画像生成部を前記取付部材に結合させているが、作動力が付与されると、画像生成部と前記取付部材との結合を解除するロック手段と、
電力が投入された際に、前記ロック手段に作動力を付与する作動力付与手段と、
障害物の画像生成部への近接を検知する近接検知手段と、
前記近接検知手段が障害物の画像生成部への近接を検知した際に、前記作動力付与手段に電力を投入する電力入力手段とから構成されることを特徴とする。
請求項3に記載の脱落手段は、請求項1に記載の発明において、
頭部装着部に設けられた取付部材と、
前記取付部材及び画像生成部の一方に取り付けられた磁性部材と、
前記取付部材及び画像生成部の他方に取り付けられ、前記磁性部材と磁力により結合させるマグネットと、
電力が投入された際に、前記磁性部材と前記マグネットとを離間させることにより、磁力による結合を解除させる離間手段と、
障害物の画像生成部への近接を検知する近接検知手段と、
障害物の画像生成部への近接を検知した際に、前記離間手段に電力を投入するリリースドライバとから構成されることを特徴とする。
請求項4に記載の脱落手段は、請求項1に記載の発明において、
頭部装着部に設けられた取付部材と、
前記取付部材及び画像生成部の一方に突設され、その途中部分に係合凹部を有する係合突起と、
前記取付部材及び画像生成部の他方に凹陥形成され、前記係合手段が侵入する係合穴と、
前記係合侵入穴の両側方から、前記係合穴内に突出するようにスライド自在に配設され、その先端が前記係合突起の係合凹部に係合することで、前記係合突起を挟持する一対の挟持部材と、
前記一対の挟持部材を、互いに近接させる方向に付勢する付勢部材とから構成されることを特徴とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、障害物が前記画像生成部に近接又は接触した際に、前記画像生成部を前記頭部装着部から脱落させる脱落手段を設けたことを特徴とする。
このため、障害物が前記画像生成部に近接又は接触した際に、画像生成部が、頭部装着部から脱落するので、画像表示部の破損や、作業者の怪我を防止することが可能となる。
請求項2に記載の脱落手段は、請求項1に記載の発明において、頭部装着部に設けられた取付部材と、常時は画像生成部を前記取付部材に結合させているが、作動力が付与されると、画像生成部と前記取付部材との結合を解除するロック手段と、電力が投入された際に、前記ロック手段に作動力を付与する作動力付与手段と、障害物の画像生成部への近接を検知する近接検知手段と、前記近接検知手段が障害物の画像生成部への近接を検知した際に、前記作動力付与手段に電力を投入する電力入力手段とから構成したことを特徴とする。
このため、障害物が前記画像生成部に接触する前に、確実に、前記画像生成部を前記頭部装着部から脱落させる脱落手段を実現することが可能となる。
請求項3に記載の脱落手段は、請求項1に記載の発明において、頭部装着部に設けられた取付部材と、前記取付部材及び画像生成部の一方に取り付けられた磁性部材と、前記取付部材及び画像生成部の他方に取り付けられ、前記磁性部材と磁力により結合させるマグネットと、電力が投入された際に、前記磁性部材と前記マグネットを離間させることにより、磁力による結合を解除させる離間手段と、障害物の画像生成部への近接を検知する近接検知手段と、障害物の画像生成部への近接を検知した際に、前記離間手段に電力を投入するリリースドライバとから構成したことを特徴とする。
このため、障害物が前記画像生成部に接触する前に、確実に、前記画像生成部を前記頭部装着部から脱落させる脱落手段を実現することが可能となる。
請求項4に記載の脱落手段は、請求項1に記載の発明において、頭部装着部に設けられた取付部材と、前記取付部材及び画像生成部の一方に突設され、その途中部分に係合凹部を有する係合突起と、前記取付部材及び画像生成部の他方に凹陥形成され、前記係合手段が侵入する係合穴と、前記係合侵入穴の両側方から、前記係合穴内に突出するようにスライド自在に配設され、その先端が前記係合突起の係合凹部に係合することで、前記係合突起を挟持する一対の挟持部材と、前記一対の挟持部材を、互いに近接させる方向に付勢する付勢部材とから構成したことを特徴とする。
このため、電子・電気部品を使用することなく、機械的な構造のみで、脱落手段を実現することができ、過大にコストアップにならずに、脱落手段を備えたヘッドマウントディスプレイを提供することが可能となる。
(ヘッドマウントディスプレイの構造)
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。図1は本発明のヘッドマウントディスプレイ本体10の全体図である。ヘッドマウントディスプレイ100(図2に示す)は、ヘッドマウントディスプレイ本体10と制御部40とから構成されている。ヘッドマウントディスプレイ本体10は、ユーザの頭部に装着される頭部装着部1と、ユーザに画像を視認させる画像生成部2とから構成されている。図1に示される頭部装着部1は、眼鏡のフレーム形状をしていて、フロントフレーム1a、テンプル1b、ノーズパッド1c、イヤーパッド1dとから構成されている。フロントフレーム1aの中央部には、ノーズパッド1cが取り付けられている。フロントフレーム1aの両端には、テンプル1bが、フロントフレーム1aに対して略垂直の状態から内側に折り畳めるように、回動自在に取り付けられている。
制御部40は、ユーザの腰等のユーザの身体に取り付けられるようになっている。制御部40と画像生成部2とはケーブル8で接続している。なお、ケーブル8内には、画像・制御信号伝送線8aが配設されている。
頭部装着部1の前側方には、取付部材3を介して、画像生成部2が取り付けられている。図1に示された実施形態では、取付部材3は、テンプル1bの前端に固着しているが、フロントフレーム1aの、テンプル1bに隣接する端部に固着している構造であっても差し支えない。画像生成部2の前端には、障害物の画像生成部2への近接を、非接触で検知する近接検知手段として作用する近接センサー4が設けられている。近接センサー4には、電磁誘導を利用した高周波発信型、磁石を用いた磁気型、静電容量の変化を利用した静電気容量型、赤外線の反射光をセンシングする赤外線検知型、超音波の反射波を検知する超音波検知型等の近接センサーが含まれる。
画像生成部2の後端からケーブル8が、延出している。テンプル1bには、線材支持部材9が取り付けられている。線材支持部材9には、支持穴9aが連通形成されている。ケーブル8は、線材支持部材9の支持穴9aを挿通し、線材支持部材9で支持されている。イヤーパッド1dには、線材支持部1fが形成され、当該線材支持部1fで、ケーブル8を支持している。
図2は本発明のヘッドマウントディスプレイ100のブロック図である。画像生成部2は、制御部40を有している。制御部40は、CPU41、RAM42、ROM43、不揮発性メモリー44、周辺インターフェース46、画像入力インターフェース47、VRAM48、コントローラ49、リリースドライバ65を有していて、これらは相互にバス55で接続されている。また、近接センサー4も、バス55に接続している。
CPU(Central ProceSSing Unitの略)41は、RAM(Random AcceSS Memoryの略)42、ROM(Read Only Memoryの略)43と協動して、各種演算、処理を行うものである。
RAM42は、CPU41によって処理されるプログラムや、CPU41で処理するデータを、そのアドレス空間に一時的に保存するものである。
ROM43には、ヘッドマウントディスプレイ本体10を制御する各種プログラムやパラメータが保存されている。当該各種プログラムが、CPU41で処理されることにより、各種機能を実現している。
不揮発性メモリー44は、ヘッドマウントディスプレイ1の各種設定を保存するものである。
コントローラ49は、走査画像光照射部30及び、VRAM48、バス55と接続している。コントローラ49は、所謂GPU(Graphics Processing Unit)を有し、無線LANを介してPC91等から取得した「画像データ」や「画像信号」に基づいて、ピクセルデータである「照射画像データ」を生成し、VRAM48に保存するとともに、前記「照射画像データ」を「画像信号」として走査画像光照射部30に出力する。また、コントローラ49は、別体である走査画像光照射部30に、画像・制御信号伝送線8aを介して「制御信号」を出力する。制御信号には、走査画像光照射部30の電力の投入・遮断、画像位置の調整等の制御信号が含まれる。
画像入力インターフェース47は、VRAM48及びバス55と接続している。画像入力インターフェース47は無線インターフェースを有していて、パーソナルコンピュータ91や、ローカルエリアネットワーク(LAN)等の「画像信号」や「画像データ」を出力する機器又はネットワークに無線LANにより接続している。画像入力部インターフェース47には、「画像信号」や「画像データ」が、入力されるようになっている。画像入力部に「画像信号」や「画像データ」が入力された場合には、画像入力インターフェース47は、当該「画像信号」や「画像データ」の物理的や論理的な形式を変換して「画像データ」としてVRAM48に保存する。
周辺インターフェース46は、操作部60、電源ランプ61、バス55と接続し、信号の物理的、論理的な形式を変換する。操作部60は、ヘッドマウントディスプレイ100の操作を行うためのものである。前記操作には、ヘッドマウントディスプレイ100をON・OFF状態にする操作が含まれる。電源ランプ61は、ヘッドマウントディスプレイ100がON状態の時に点灯するようになっている。
近接センサー4が、被検出物体の近接を検出した場合には、「検出信号」を、バス55に出力する。当該「検出信号」はRAM42の記憶領域に保存される。近接センサー4は、障害物の画像生成部2へ近接を検知する近接検知手段となっている。
リリースドライバ65は、アクチュエータ7に、電力を供給する駆動回路である。リリースドライバ65は、近接センサー4が障害物の画像生成部2への近接を検知した際に、アクチュエータ7に電力を投入する電力入力手段となっている。
走査画像光照射部30は、強度が画像に応じて変調された光を2次元に走査した走査画像光を生成し、当該走査画像光をユーザの眼球に直接照射し、ユーザに画像を視認させる装置であり、図3に示されるような構成をしている。走査画像光照射部30は、光源31、コリメート光学系32、走査光生成部33、接眼レンズ34、ミラー35を有している。
光源31は、コントローラ49がドットクロック毎に読み出した「画像信号」に応じて強度変調してレーザ光等の光を生成する装置である。
コリメート光学系32は、光源31が生成した光を、平行光化し、走査光生成部33に出射する。
走査光生成部33は、入射された光を、画像として照射するために、コントローラ49から出力された信号に基づき、当該光を水平方向と垂直方向に走査して走査画像光を生成する。
接眼レンズ34は、正の屈折力を持つレンズ系34a、34bを有している。走査光生成部33から出射された走査画像光は、レンズ系34aによって、それぞれの走査画像光が、その走査画像光の中心線を相互に略平行にされる。略平行にされた走査画像光は、レンズ系34bによって、これらの走査画像光の中心線がユーザの瞳孔Eaに収束するように集光され、ミラー35で反射されて、ユーザの瞳孔Eaに収束する。
本実施形態では、制御部40と画像生成部2と別体にして、制御部40をユーザの身体に取り付けているが、制御部40を画像生成部2内に設け一体構造とした、実施態であっても差し支えない。このとき、ケーブル8は落下防止ケーブルに置き換えられ、テンプル1bに取り付けられる。
(第1の実施形態)
図4に本発明の要部斜視図を示し、図5に本発明の要部断面図を示して、以下、第1の実施形態について本発明を説明する。図4に示されるように、取付部材3は、垂直板部3aと、この垂直板部3aの下端から水平に延出する取付部3bとから構成されている。図5に示される実施形態では、取付部3bの上方に平行に離間して垂直板部3aの途中部分に接続した閉塞板部3cが形成されている。垂直板部3aの上部は、テンプル1bの前端に固着される固着部3dとなっている。
取付部3bには、ピン穴3e及びロック穴3fが連通形成されている。図に示される実施形態では、ロック穴3fの断面形状は、長方形状(正方形を含む)となっている。また、図4に示される実施形態では、ピン穴3e及びロック穴3fは、所定の間隔をおいてそれぞれ2つ形成されている。
図4に示されるように、画像生成部2の後部上面には、上方に開口した、取付凹部2aが凹陥形成されている。取付凹部2aは、取付部材3の取付部3bの外縁形状に対応した形状になっていて、前記取付部3bが取付凹部2a内に侵入することができるようになっている。取付凹部2aの底面には、所定間隔をおいて2つのピン2bが突設されている。ピン2bは、取付部材3のピン穴3eに侵入するようになっている。ピン2bの先端形状は、ピン穴3e内に侵入し易いように、尖鋭な形状となっている。取付凹部2aの底面には、所定間隔をおいて、2つの貫通穴2cが形成されている。取付凹部2aの底面には、コイルスプリング2dが取り付けられている。このコイルスプリング2dは、上下方向に圧縮されるようになっている。
図5に示されるように、画像生成部2の内部には、ロック部材5が横方向にスライド自在に収納されている。ロック部材5には、所定間隔をおいて、板状のロック部5aが形成されている。図5に示されるように、ロック部5aは、取付凹部2aの底面に形成された貫通穴2cを貫通して、この貫通穴2cから外部に突出している。ロック部5aの先端の片面には、ロック部5aの先端から基端側に向けて徐々に横幅が広くなっている形状のロック突起5bが突設されている。ロック突起5bには、ロック部5aの先端から基端方向に向かって、傾斜面5dが形成されている。ロック突起5bの下端には、ロック部5aと垂直に交わる水平な面の係止面5cが形成されている。
画像生成部2の内部には、スプリング6が収納されている。スプリング6の一端は、画像生成部2の内壁に取り付けられ、スプリング6の他端は、ロック部材5に取り付けられている。スプリング6は、ロック部材5を、ロック突起5bが突設されている側に、付勢している。
画像生成部2の内部には、アクチュエータ7が収納され、取り付けられている。このアクチュエータ7は、電動式のものであり、横方向にスライドするシャフト7aを有している。シャフト7aの先端は、ロック部材5に固着している。アクチュエータ7に電力を投入すると、シャフト7aが、ロック突起5bの突設方向と反対側にスライドする。アクチュエータ7は、電力が投入された際に、後述するロック手段に作動力を付与する作動力付与手段となっている。
頭部装着部1と画像生成部2が分離している状態から、画像生成部2を頭部装着部1に取り付けるには、ピン2bをピン穴3eに挿入させるようにして、画像生成部2を取付部材3側に移動させる。すると、ピン2bがピン穴3eにガイドされながら、ロック部5aの先端が、ロック穴3f内に侵入する。この際に、ロック突起5bの傾斜面5dが、ロック穴3fの側面と当接し、スライド部材5がロック突起5bの突設方向と反対方向にスライドしながら、ロック突起5bがロック穴3f内に侵入し、ロック突起5bの係止面5cがロック穴3fを乗り越えると、スプリング6の付勢力により、スライド部材5がロック突起5bの突設されている側にスライドし、ロック状態となり(図5の状態)、画像生成部2が取付部材3に結合される。この際に、コイルスプリング2dは、取付部3bと当接して、圧縮される。ロック状態では、係止面5cが取付部3bの上面と密接し、ロック突起5bがロック穴3fを乗り越えることができないので、画像生成部2が取付部材3から外れることがない。
画像生成部2が取付部材3を介して頭部装着部1に取り付けられている状態において、アクチュエータ7に電力が投入されると、シャフト7aがスライドして、ロック部材5が、ロック突起5bの突設方向と反対側にスライドし、ロック突起5bがロック穴3efを乗り越えることができる状態となり、画像生成部2と取付部材3との結合状態が解除され、コイルスプリング2dの付勢力や重力により、画像生成部2が取付部材3から離脱する。
このように、ロック部材5と、取付部材3に形成されたロック穴3fとから、常時は画像生成部2を取付部材3に結合させているが、作動力が付与されると、画像生成部2と取付部材3との結合を解除するロック手段が構成されている。ロック手段は、図4や図5に示されるような構造に限定されず、常時は画像生成部2を取付部材3に結合させているが、作動力が付与されると、画像生成部2と取付部材3との結合を解除する構造のものであれば全て含まれる。
近接センサー4が障害物の近接を検知すると、CPU41からリリースドライバ65に信号が投入され、リリースドライバ65がアクチュエータ7に電力を投入する。すると、シャフト7aがスライドすることにより、前述したように、画像生成部2が取付部材3から脱落し、障害物と画像生成部2とが衝突することがない。画像生成部2が取付部材3から脱落しても、線材支持部材9により、ケーブル8が支持されているので、画像生成部2が落下することがなく、ケーブル8で吊された状態となる。このため、画像生成部2が破損することがない。
(第2の実施形態)
図6に第2の実施形態の要部斜視図を示し、図7に要部断面図を示す。第2の実施形態の頭部装着部1の構造は、第1の実施形態の頭部装着部1と同一である。以下、第1の実施形態と異なる点について、第2の実施形態のヘッドマウントディスプレイを説明する。図6に示されるように、取付部材13は、垂直板部13aと、この垂直板部13aの下端から水平に延出する水平板部13bとから構成されている。垂直板部13aの上部は、テンプル1bの前端に固着される固着部13dとなっている。
水平板部13bの下面には、鉄板等の板状の磁性部材14が取り付けられている。
図6に示されるように、画像生成部2の後部上面には、上方に開口した、取付凹部2eが凹陥形成されている。取付凹部2eは、取付部材13の水平部13b及び磁性部材14の外縁形状に対応した形状になっていて、水平部13b及び磁性部材14が取付凹部2e内に侵入することができるようになっている。
取付凹部2eの底面には、板状のマグネットであるマグネット16が取り付けられている。このため、マグネット16の磁力により、取付部材13に取り付けられた磁性部材14を吸着し、画像生成部2が取付部材13に結合されるようになっている。
図6、図7に示される第2の実施形態では、2つの貫通穴16aが、マグネット16に貫通形成されている。図7に示されるように、取付凹部2eの底面の貫通穴16aに対応する位置には、画像生成部2の内部に連通する連通穴2fが形成されている。
図7に示されるように、画像生成部2の内部には、アクチュエータ15が収納され取り付けられている。図7に示される第2の実施形態では、アクチュエータ15は、上下方向にスライドするプッシャー15aを有するプッシュソレノイドである。アクチュエータ15に電力が投入されると、プッシャー15aが上方にスライドし、マグネット16の貫通穴16aから突出し、磁性部材14を押圧する。磁性部材14がプッシャー15aで押圧されると、磁性部材14とマグネット16が離間し、磁性部材14とマグネット16との磁力による結合が解除され、画像生成部2が取付部材13から脱落するようになっている。
このように、図6、図7に示される第2の実施形態では、プッシャー15aを有するアクチュエータ15により、磁性部材14とマグネット16を離間させ、磁性部材14とマグネット16との磁力による結合を解除させる離間手段を構成しているが、離間手段はこのような構成に限定されず、磁性部材14とマグネット16を離間させる構造のものであれば全て含まれる。
近接センサー4が障害物の近接を検知すると、リリースドライバ65に信号が投入され、リリースドライバ65がアクチュエータ15に電力を投入する。すると、プッシャー15aが、磁性部材14を押圧し、前述したように、画像生成部2が取付部材13から脱落し、障害物と画像生成部2とが衝突することがない。画像生成部2が取付部材13から脱落しても、線材支持部材9により、ケーブル8が支持されているので、画像生成部2が落下することがなく、ケーブル8で吊された状態となる。このため、画像生成部2が破損することがない。
なお、取付部材13の水平部13bの下面に、磁性部材14を取り付けた実施形態について第2の実施形態を説明したが、取付部材13を磁性材で構成すれば磁性部材14は不要である。また、マグネット16を、取付部材13側に取り付け、磁性部材14を画像生成部2側に取り付けた実施形態であっても差し支えない。
(第3の実施形態)
図8に第3の実施形態の要部斜視図を示し、図9に要部横断面図を示し、図10に要部縦断面図を示す。第3の実施形態の頭部装着部1の構造は、第1の実施形態の頭部装着部1と同一である。以下、第1の実施形態と異なる点について、第3の実施形態のヘッドマウントディスプレイ本体10を説明する。なお、第3の実施形態では、近接センサー4やリリースドライバ65、アクチュエータは不要である。
図8に示されるように、取付部材23は、垂直板部23aと、この垂直板部23aの下端から水平に延出する水平板部23bとから構成されている。垂直板部23aの上部は、テンプル1bの前端に固着される固着部23dとなっている。
水平板部23bの下面から下方に、係合突起23eが突設されている。係合突起23eの途中部分の両側には、係合凹部23fが形成されている。係合突起23eの先端23hは、係合突起23eの係合凹部23fが形成されている部分の幅よりも広くなっている。係合突起23eの表面の係合凹部23fが形成されている位置には、押圧突起23gが突設されている。図8〜10に示される実施形態では、押圧突起23gは、係合突起23eの両面に、上下に突設されている。
図8に示されるように、画像生成部2の基部には、上方に開口した、取付凹部2gが凹陥形成されている。取付凹部2gは、取付部材23の水平部23bの外縁形状に対応した形状になっていて、前記水平部23bが取付凹部2g内に侵入することができるようになっている。取付凹部2gの底面には、画像生成部2の内部に連通する係合穴2hが形成されている。係合穴2hは、長穴形状若しくは長方形状をしている。係合穴2hに、係合突起23eが侵入可能になっている。
図10に示されるように、画像生成部2の内部には、一対のスライド部材24が、その先端で対向して、係合穴2hの下方両方向から、係合穴2hの直下に突出するように、横方向スライド自在に配設されている。一対のスライド部材24の先端24aは、係合穴2hの直下に位置している。略円弧形状の板バネ25が、一対のスライド部材24の先端24a部分に、ピン26で取り付けられている。板バネ25は、係合穴2h方向に膨出している。板バネ25によって、一対のスライド部材24が、互いに近接する方向に付勢され、一対のスライド部材24が、引き合わされるようになっている。図9の(A)に示されるように、板バネ25は、スライド部材24から離間している。
画像生成部2を、取付部材23を介して、頭部装着部1に取り付けるには、係合突起23eを、係合穴2h内に挿入させる(図10の(A)の状態)。すると、係合突起23eの先端23hが、互いに引き合わされているスライド部材24の先端24aを押し拡げ、係合突起23eの先端部23hが、一対のスライド部材24の先端24aを乗り越えると、一対のスライド部材24の先端24aが、係合突起23eの係合凹部23fを挟持する(図10の(B)の状態)。スライド部材24の先端24aの形状は、係合突起23eの係合凹部23fに対応した形状となっている。このため、一対のスライド部材24の先端24aが、係合突起23eの係合凹部23fと係合し、画像生成部2と取付部材23とが結合する。係合凹部23fとスライド部材24とが係合している状態では、図9の(A)に示されるように、一対のスライド部材24と、係合突起23eとが一直線に配置されている。
係合突起23eの先端23hが、互いに引き合わされているスライド部材24の先端24aを押し拡げる際に、押圧突起23gが板バネ25を押圧し、図10の(B)に示されるように、板バネ25が変形する。係合突起23eと、一対のスライド部材24が係合している状態では、板バネ25が、係合突起23eを上方に付勢している。
画像生成部2が、取付部材23に結合している状態で、画像生成部2に障害物が当接すると、図9の(B)に示されるように係合突起23eに対して、スライド部材24が傾き(B)、係合凹部23fとスライド部材24との係合状態が解除される(図9の(C)の状態)。係合凹部23fとスライド部材24との係合状態が解除されると、係合突起23eは、板バネ25により、上方に付勢されているので、係合突起23eが、係合穴2hから脱出し、画面生成部2が、取付部材23から脱落する。障害物が接触した瞬間に、板バネ25により係合突起23eが係合穴2hからすばやく押し出されるので、画面生成部2が眼に接触するのを防止できる
例えば工場の加工現場等の機械作業を行う場所で、作業支援等の目的でヘッドマウントディスプレイが用いられる場合に、第3の実施形態で提供される様な脱落手段が無いと、機械にケーブル8が巻き込まれたときに画像生成部2と頭部装着部1とが一体となって引っ張られるので、ユーザがその機械に巻き込まれる可能性がある。しかし、第3の実施形態のように脱落手段を有していれば、機械にケーブル8が巻き込まれても、画像生成部2が頭部装着部1から脱落するので、ユーザがその機械に巻き込まれる危険を防止することが可能となる。
以上の説明では、画像生成部2は、強度が画像に応じて変調された光を2次元に走査した走査画像光を生成し、当該走査画像光をユーザの眼球に直接照射し、ユーザに画像を視認させる装置であるが、本発明の画像生成部2はこれに限定されず、LCD等の表示装置を用い、ユーザに画像を視認させるものであれば全て含まれる。
以上説明した、ヘッドマウントディスプレイは、1つの画像生成部2が、頭部装着部1の側前部に取り付けられているが、2つの画像生成部2が頭部装着部1の両側前部に取り付けられ、ユーザが両眼で画像を視認することができるヘッドマウントディスプレイであっても差し支えない。また、以上説明したヘッドマウントディスプレイの、頭部装着部1は、眼鏡のフレーム形状をしているが、頭部装着部1は、この形状に限定されず、ヘルメット形状等であってもよく、ユーザの頭部に装着される構造のものであれはすべて含まる。このような構造のヘッドマウントディスプレイにも、本発明を適用することができることは言うまでもない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うヘッドマウントディスプレイもまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明の実施の形態を示すヘッドマウントディスプレイの全体図である。 画像生成部の断面図である。 ヘッドマウントディスプレイのブロック図である。 要部の斜視図である。(第1の実施形態) 要部の断面図である。(第1の実施形態) 要部の斜視図である。(第2の実施形態) 要部の断面図である。(第2の実施形態) 要部の斜視図である。(第3の実施形態) 要部の横断面図である。(第3の実施形態) 要部の縦断面図である。(第3の実施形態) 従来の実施の形態を示すヘッドマウントディスプレイの説明図である。
符号の説明
1 頭部装着部
1a フロントフレーム
1b テンプル
1c ノーズパッド
1d イヤーパッド
1f 線材支持部
2 画像生成部
2a 取付凹部(第2の実施形態)
2b ピン
2c 貫通穴
2d コイルスプリング
2e 取付凹部(第2の実施形態)
2f 連通穴
2g 取り付け凹部(第3の実施形態)
2h 係合穴
3 取付部材
3a 垂直板部
3b 取付部
3c 閉塞板部
3d 固着部
3e ピン穴
3f ロック穴
4 近接センサー
5 ロック突起材
5a ロック部
5b ロック突起
5c 係止面
5d 傾斜面
6 スプリング
7 アクチュエータ
7a シャフト
8 ケーブル
8a 画像・制御信号伝送線
9 線材支持部材
9a 支持穴
10 ヘッドマウントディスプレイ本体
13 取付部材(第2の実施形態)
13a 垂直板部
13b 水平板部
13d 固着部
14 磁性部材
15 アクチュエータ(第2の実施形態)
15a プッシャー
16 マグネット
16a 貫通形成
23 取付部材(第3の実施形態)
23a 垂直板部
23b 水平板部
23d 固着部
23e 係合突起
23f 係合凹部
23g 係合突起
23h 係合突起の先端
24 スライド部材
24a スライド部材の先端
25 板バネ
26 ピン
30 走査画像光照射部
31 光源
32 コリメート光学系
33 走査光生成部
34 接眼レンズ
34a レンズ系
34b レンズ系
35 ミラー
40 制御部
41 CPU
42 RAM
43 ROM
44 不揮発性メモリー
46 周辺インターフェース
47 画像入力インターフェース
48 VRAM
49 コントローラ
55 バス
60 操作部
61 電源ランプ
65 リリースドライバ
91 パーソナルコンピュータ
50 従来のヘッドマウントディスプレイ
51 頭部装着部
51a ノーズパッド
51b イヤーパッド
52 画像生成部
52a ハーフミラー
55 バス
100 ヘッドマウントディスプレイ
E 眼球

Claims (4)

  1. ユーザの頭部に装着される頭部装着部と、
    前記頭部装着部の前側方に取り付けられ、前記ユーザに画像を視認させる画像生成部を有するヘッドマウントディスプレイにおいて、
    障害物が前記画像生成部に近接又は接触した際に、前記画像生成部を前記頭部装着部から脱落させる脱落手段を設けたことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  2. 脱落手段は、
    頭部装着部に設けられた取付部材と、
    常時は画像生成部を前記取付部材に結合させているが、作動力が付与されると、画像生成部と前記取付部材との結合を解除するロック手段と、
    電力が投入された際に、前記ロック手段に作動力を付与する作動力付与手段と、
    障害物の画像生成部への近接を検知する近接検知手段と、
    前記近接検知手段が障害物の画像生成部への近接を検知した際に、前記作動力付与手段に電力を投入する電力入力手段とから構成されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 脱落手段は、
    頭部装着部に設けられた取付部材と、
    前記取付部材及び画像生成部の一方に取り付けられた磁性部材と、
    前記取付部材及び画像生成部の他方に取り付けられ、前記磁性部材と磁力により結合させるマグネットと、
    電力が投入された際に、前記磁性部材と前記マグネットとを離間させることにより、磁力による結合を解除させる離間手段と、
    障害物の画像生成部への近接を検知する近接検知手段と、
    障害物の画像生成部への近接を検知した際に、前記離間手段に電力を投入するリリースドライバとから構成されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 脱落手段は、
    頭部装着部に設けられた取付部材と、
    前記取付部材及び画像生成部の一方に突設され、その途中部分に係合凹部を有する係合突起と、
    前記取付部材及び画像生成部の他方に凹陥形成され、前記係合手段が侵入する係合穴と、
    前記係合侵入穴の両側方から、前記係合穴内に突出するようにスライド自在に配設され、その先端が前記係合突起の係合凹部に係合することで、前記係合突起を挟持する一対の挟持部材と、
    前記一対の挟持部材を、互いに近接させる方向に付勢する付勢部材とから構成されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
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