JP5129045B2 - 掛け止め金具付きコネクタハウジング - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ端子を支持し、サイドタイプリテーナを有するコネクタハウジングに関する。
従来の雌端子を支持するコネクタの例が特許文献1に開示されている。特許文献1の雌コネクタは、端子金具を収容可能なハウジング本体に対して、前方からは防水用のゴムリングと端子金具を支持するための保持部材とが組み付けられ、側方からは端子金具に係止してその抜け止めを図るためのリテーナが組み付けられて構成されている。そして、コネクタの接続時には、ハウジングと相手ハウジングとの間に防水用のゴムリングが挟まれた状態になるため、コネクタの防水性能が確保される。
特許第3968638号公報
特許文献1のコネクタでは、ハウジングの側部からハウジング内部へ挿入される、サイドタイプのリテーナが用いられている。そのため、このハウジングの側部には、リテーナを挿入できるように、開口部が形成されている。コネクタが接続される前の状態において、通常、相手ハウジングが挿入される開口部には、水又はゴミが入り込むことを防止するために、カバーが取り付けられる。しかし、リテーナが取り付けられる開口部に関しては、カバーが取り付けられないことが多いので、コネクタが接続される前の状態では、水又はゴミが、リテーナ用の開口部からハウジングの内部に入り込みやすい。そして、例えば、ハウジングの内部にゴミが入った場合には、そのゴミがシールリングとハウジングとの間に入り込むことによって、シールリングとハウジングとの間に隙間ができてしまい、コネクタの防水性能が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、サイドタイプのリテーナを用いた場合であっても、水又はゴミが内部へ入り込むことを抑止できる掛け止め金具付きコネクタハウジングを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る掛け止め金具付きコネクタハウジングは、互いに接続される一対のコネクタの一方において用いられ、相手側コネクタの相手側端子に対して電気的に接続されるコネクタ端子を支持するために用いられ、当該相手側コネクタの相手側ハウジングに対して接続される本体部と、一対の支持部を含んで形成されており、前記本体部に取り付けられ、前記本体部と前記相手側ハウジングとの分離を抑止するように、前記相手側ハウジングを弾性的に挟んで支持する掛け止め金具と、前記本体部から伸びるように形成され、前記掛け止め金具の一部を覆う板状のカバー部と、前記本体部に取り付けられ、前記コネクタ端子の抜けを防止するリテーナと、を備え、前記本体部には、前記相手側ハウジングが挿入される開口部と、前記相手側ハウジングを包囲する包囲壁と、が形成され、当該包囲壁には、前記リテーナが挿入される挿入口が形成されており、前記本体部が前記相手側ハウジングに対して接続された接続状態では、前記相手側ハウジングが前記一対の支持部によって挟まれ、且つ、前記相手側ハウジングに形成された一対の支持受け部に対して前記一対の支持部が引っ掛けられることにより、前記掛け止め金具が前記相手側ハウジングに対してロックされたロック状態となり、前記カバー部が前記掛け止め金具の一部を覆っている状態において、前記カバー部が前記本体部に向かって押し込まれると、前記一対の支持部が、前記本体部に接触しつつ互いに外側へ広がって、前記掛け止め金具による前記ロック状態が解除され、前記カバー部が前記掛け止め金具の一部を覆っている状態において、前記カバー部は前記挿入口を覆う。
この構成によると、リテーナによってコネクタ端子の抜けが防止される。また、リテーナがサイドタイプのものであっても、挿入口がカバー部によって覆われるため、水又はゴミが、本体部の内部へ入り込むことを抑制できる。そのため、サイドタイプのリテーナを用いた場合であっても、水又はゴミが内部へ入り込むことを抑止できる。
また、この構成によると、掛け止め金具により、接続された両コネクタの分離が抑止される。また、カバー部によって掛け止め金具への接触が妨げられるので、両コネクタの接続時に、明瞭なクリック感が得られ、確実に接続確認ができる。また、カバー部を押し込むという簡易な操作により、掛け止め金具によるロック状態が解除され、両コネクタが自由に分離できる状態になる。また、カバー部は板状に形成されているため、指に痛みを伴うことなく、楽にロック解除動作ができる。そして、掛け止め金具への接触防止及びロック解除のために設けられているカバー部を、異物が入り込むことを防止するために有効に利用できるので、挿入口を覆うことのみを目的としてカバー部を形成しなくてもよい。
なお、カバー部が挿入口を“覆う”とは、カバー状態において、カバー部が包囲壁の表面に密着して、挿入口と本体部の内部空間とを完全に遮断することだけでなく、カバー部が包囲壁の表面に密着しなくても、リテーナの挿入方向に沿って見たときに、挿入口とカバー部とが重なることをも含む。
また、本発明にかかる掛け止め金具付きコネクタハウジングにおいては、前記本体部には、一対のリブ部が形成されており、当該一対のリブ部は、前記包囲壁から連続して、前記挿入口を挟むように突出形成されていてもよい。
ハウジングにリテーナを挿入するための挿入口が形成されていると、その大きさによっては、ハウジング全体の剛性を低下させることがある。例えば、両コネクタを表裏逆向きに接続することを防止するために、一対のコネクタハウジングの一方に突出部を形成し、他方に陥入部を形成したとする。しかし、この場合であっても、ハウジングに挿入口が形成されていることの影響により、ハウジング全体が変形しやすくなり、突出部及び陥入部が機能せず、両コネクタが、表裏逆向きのまま強引に接続されてしまうおそれがある。一方、本構成では、挿入口を挟むように、且つ、包囲壁から連続して、一対のリブ部が形成されているために、本体部全体の剛性が向上する。そのため、例えば、表裏逆向きに両コネクタが接続されることを抑止できる。
また、本発明にかかる掛け止め金具付きコネクタハウジングにおいては、前記リブ部及び前記カバー部の一方には突出部が形成され、且つ、他方には突出受け部が形成され、前記カバー部が前記掛け止め金具の一部を覆っている状態においては、前記突出部が前記突出受け部に引っ掛けられることにより、前記カバー部が前記掛け止め金具の一部を覆っている状態が維持されてもよい。
これによると、リブ部を利用してカバー部を引っ掛けることにより、本体部全体の剛性を向上させつつ、カバー状態を確実に維持することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しつつ説明する。以下においては、説明の便宜のために本発明の好適な実施形態例のみを示すが、これにより本発明を限定するものではない。
(全体構成について)
まず、本発明の一実施形態に係る電気コネクタ装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタ装置の全体構成を示す側面視概略図である。図2は、電気コネクタ装置の断面概略図である。図3は、相手側コネクタの構成部品を示した分解斜視図である。図4は、相手側コネクタの概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図を示す。図5は、相手側コネクタの概略図であり、(d)は右側面図、(e)は背面図を示す。図6は、掛け止め金具付きコネクタの概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図を示す。図7は、掛け止め金具付きコネクタの概略図であり、(d)は右側面図、(e)は背面図を示す。図8は、掛け止め金具付きコネクタの斜視図である。図9は、掛け止め金具付きコネクタの構成部品を示した分解斜視図である。図10は、掛け止め金具の概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図を示す。図11は、掛け止め金具付きコネクタの拡大背面図である。図12は、図11のP−P’位置における断面図である。図13は、図11のQ−Q’位置における断面図である。図14は、リテーナの移動を示す断面図であり、リテーナが第1の位置にある状態を示す。図15は、リテーナの移動を示す断面図であり、リテーナが第2の位置にある状態を示す。
なお、図2の断面は、図11を用いて説明すると、Q−Q’位置における断面に相当する。また、図14及び図15の断面は、図7(d)を用いて説明すると、M−M’位置における断面に相当する。
電気コネクタ装置1は、自動車におけるエアバッグ衝突加速度センサへ電力を供給するための、機器用コネクタとして用いられるものであり、相手側コネクタ2と、掛け止め金具付きコネクタ7と、を含んで構成されている(図1、図2参照)。また、電気コネクタ装置1は防水性を有している。そして、機器等(図示せず)に固定された相手側コネクタ2に対して掛け止め金具付きコネクタ7が接続されると、相手側コネクタ2の雄端子21と、掛け止め金具付きコネクタ7の雌端子41との間で、電気的な接続が達成される(図1、図2参照)。その結果、機器等と電線64とが電気的に接続されることになる。
電気コネクタ装置1においては、コネクタハウジング42に取り付けられた掛け止め金具5が、相手側コネクタ2の相手側ハウジング22と、コネクタハウジング42と、の分離を阻止するように機能する。また、本実施形態において、相手側ハウジング22、コネクタハウジング42に用いられる材料は、合成樹脂材料である。なお、ここでは、二つの雄端子21及び二つの雌端子41を有する二極型コネクタについて説明するが、このようなものには限られず、雄端子(または雌端子)の数は、単数であっても三つ以上であってもよい。以下、各部の構成について説明する。
(相手側コネクタ)
まず、相手側コネクタ2について説明する。相手側コネクタ2は、二つの雄端子21、及び、当該二つの雄端子21を支持する相手側ハウジング22等を有する。以下、各部の詳細について説明する。
(相手側ハウジング)
相手側ハウジング22は、筒状に形成された嵌入部23と、ベース部22fとを有して構成されている。嵌入部23は、相手側コネクタ2と掛け止め金具付きコネクタ7とが接続された状態(すなわち、後述する本体部42bが、相手側ハウジング22に対して接続された状態。以下、“接続状態”と記す。図1、図2参照)において、後述する掛け止め金具付きコネクタ7の開口部43(図4参照)に対して嵌入される。また、本実施形態では、嵌入部23は四角筒状に形成されている(図3、図4(b)参照)。また、ベース部22fは、機器等に対して固定される。
嵌入部23には、四つのリブ部24が形成されている(図4(b)参照)。四つのリブ部24は、一対のコネクタが接続される方向、すなわち、相手側コネクタ2と掛け止め金具付きコネクタ7とが接続される方向(図1及び図2の方向G参照。以下、この方向を“接続方向”と記す)に沿って見たときに、嵌入部23の外面部23sにおいて、嵌入部23の中心部を中心とした放射方向に沿って突出形成されている(図3、図4(b)参照)。また、四つのリブ部24は、嵌入部23の根元側(ベース部22f側)に形成されている(図3、図4(a)、図4(c)、図5(d)参照)。また、四つのリブ部24は、嵌入部23の四つの角部分に配置されている(図3、図4(b)参照)。
また、接続方向に沿って見たときに、嵌入部23の外面部23sには、嵌入部23の中心部を中心とした放射方向に沿って形成された四つの追加凹部25が、中心部へ向かって陥入形成されている(図3、図4(b)参照)。また、四つの追加凹部25は、嵌入部23の外面部23sの先端側に形成されている(図3、図4(a)、図4(c)、図5(d)参照)。なお、リブ部24、及び、追加凹部25はなくてもよい。
また、上記の“接続方向”Gを相手側ハウジング22に対してコネクタハウジング42を接続する方向とした場合に、相手側ハウジング22において、当該接続方向Gに関して手前側(図1、図2、図5(d)のK側参照)の端部には、掛け止め金具5の一対の支持部51(後述する)の間の幅を広げるための、一対の接続用傾斜面22sが形成されている(図3、図4(b)、図5(d)参照)。
また、一対の突出部22xが、相手側ハウジング22の側部において、突出形成されている(図3、図4、図5(d)参照)。そして、一対の突出部22xのそれぞれにおいて、接続方向Gに関して奥側(図4(c)のL側参照)には、支持受け部26として傾斜面が形成されている(図3、図4(a)、図4(c)、図5(d)参照)。さらに詳細には、支持受け部26としての傾斜面は、その高さ(外面部23sの外表面からの突出高さ)が、接続方向Gに関して奥側(L側)へいくに連れて低くなるように傾斜している。そして、接続状態において、掛け止め金具5の一対の支持部51は、一対の支持受け部26に対して密着しつつ引っ掛けられることになる。なお、本実施形態において、一対の突出部22xの先端部同士の間の長さはL2となっており(図4(c)参照)、さらに、本実施形態において、一対の支持受け部26の、接続状態において一対の支持部51が接触する部分(後述する)同士の間の長さは、L3となっている(図4(a)参照)。
嵌入部23の側部においては、一対の突出部22xに加えて、一対のガイド用突出部22wが形成されている(図3、図4、図5参照)。ガイド用突出部22wは、直線状に、接続方向Gに沿って突出形成されている。また、突出部22x及びガイド用突出部22wは、接続方向Gに沿って配置されている。また、突出部22xとガイド用突出部22wとは連続せず、これらの間には溝が形成されている。また、この溝部分においては、側面凹部27が陥入形成されている(図3、図5(d)参照)。
また、嵌入部23の底部には、誤嵌合防止用のガイド用突出部22vが形成されている(図4、図5(d)参照)。ガイド用突出部22vもまた、直線状に、且つ、接続方向に沿って突出形成されている。なお、本実施形態においては、誤嵌合防止用のガイド用突出部22vが一つ形成されているが、ガイド用突出部の数は二つ以上であってもよい。
また、嵌入部23の内部には、内部空間23vが形成されている(図3、図4(b)参照)。そして、内部空間23vの奥側には、挿入用凹部22jが形成されている(図4(b)参照)。挿入用凹部22jは、T字形状を有している。さらに、相手側ハウジング22には、二つの雄端子21が挿入される二つの挿入孔22hが形成されている(図5(e)参照)。
(雄端子)
二つの雄端子(相手側端子)21は、接続状態において、二つの雌端子41に対して電気的に接続されるものであり、棒状に形成されている(図2、図3参照)。雄端子21の先端には、雌端子41に対して接触する部分となる接触部21sが形成されている。雄端子21と雌端子41との接続状態については、雌端子41の説明において詳述する。なお、本実施形態において、雄端子21の断面形状は四角形であるが、雄端子はこのようなものには限られず、例えば、断面形状が円形であってもよい。
(掛け止め金具付きコネクタ)
次に、掛け止め金具付きコネクタ7について説明する。掛け止め金具付きコネクタ7は、相手側コネクタ2に対して電気的に接続されるものであって、二つの雌端子41と、当該二つの雌端子41を支持するコネクタハウジング42と、掛け止め金具5と、シールリング62と、を含んで構成される(図1、図2、図8、図9参照)。以下、各部の詳細について説明する。
(コネクタハウジング)
コネクタハウジング42は、互いに接続される一対のコネクタ(相手側コネクタ2及び掛け止め金具付きコネクタ7)の一方である掛け止め金具付きコネクタ7において用いられるものであり、本体部42bと、フロントカバー9と、リテーナ8と、カバー部47と、を含む(図1、図2、図8、図9参照)。
(本体部)
次に、本体部42bについて説明する。図15に示すように、本体部42bは、相手側コネクタ2の雄端子21に対して電気的に接続される二つの雌端子41を支持するために用いられる。また、本体部42bは、相手側ハウジング22に対して接続される。
そして、本体部42bには、接続状態において、相手側ハウジング22が挿入される開口部43が形成されている(図7(e)、図8、図9、図12、図13参照)。また、本体部42bには、相手側ハウジング22を包囲する包囲壁46が形成されている(図7、図8、図11、図12参照)。ここで、包囲壁46とは、筒状の側壁部(接続方向Gに垂直な方向に関して、相手側ハウジング22を包囲する壁部)である。そして、相手側ハウジング22が挿入される空間が、この包囲壁46によって囲まれるように形成されている。より詳細には、本体部42bは四角筒状に形成されており(図12等参照)、その内側に、開口部43が形成されている。ここで、開口部43は、本体部42bの内部に形成された空間と、その周囲の内面部43sとを含む(図7(e)、図11参照)。
また、本体部42bには制限部48bが形成されており、当該制限部48bは、本体部42bに対するリテーナ8の取り付け完了状態において、接続方向に関してリテーナ8の奥側に配置される(図12参照)。
また、本体部42bには、接続方向Gに関して奥側(L側)に面して、突き当たり部48cが形成されている(図12、図13参照)。リテーナ8は、突き当たり部48cにより、接続方向G手前側への移動が抑制される(詳細については後述する)。
また、開口部43の内面部43sには、四つの凹部44が陥入形成されている(図7(e)、図11参照)。そして、接続状態においては、四つの凹部44に、嵌入部23の四つのリブ部24が嵌り込むようになっている。四つの凹部44は、接続方向に沿って見たときに、開口部43の内面部43sにおいて、開口部43の中心部を中心とした放射方向に沿って陥入形成されている(図7(e)参照)。また、四つの凹部44は、開口部43の先端側に形成されている(図8参照)。四角筒状に形成された本体部42bにおいて、四つの凹部44は、接続状態における嵌入部23の角部分に相当する位置に配置されている(図7(e)参照)。
また、四つの追加リブ部45が、開口部43の内面部43sの奥側に形成されている(図7(e)、図11参照)。そして、四つの追加リブ部45は、接続状態において、嵌入部23に形成された四つの追加凹部25に対して嵌るようになっている。なお、凹部44、及び、追加リブ部45はなくてもよい。
また、本体部42bの内側には、二つのガイド溝42xが、直線状に、接続方向Gに沿って形成されている(図7(e)、図11参照)。二つのガイド溝42xは、接続動作において、相手側ハウジング22の二つの突出部22x、及び、二つのガイド用突出部22wが嵌り込むように、溝状に形成されたものである。また、本体部42bの底部の内側には、ガイド溝42vが、直線状に、接続方向Gに沿って形成されている(図7(e)参照)。ガイド溝42vは、接続動作において、相手側ハウジング22のガイド用突出部22vが嵌り込むように溝状に形成されている。なお、ガイド溝の数は二つ以上でもよい。
電気コネクタ装置1においては、掛け止め金具5がコネクタハウジング42に対して取り付けられる。そして、コネクタハウジング42には、掛け止め金具5が取り付けられる溝部42dが形成されている。具体的には、溝部42dは、包囲壁46の、対向する二つの壁部のそれぞれに形成されている(図6〜図9等参照)。ここで、溝部42dの深さは、掛け止め金具5の太さ(図10(c)のW1参照)よりも深い。そのため、図6(a)に示すように、電気コネクタ装置1においては、掛け止め金具5の最外部が、包囲壁46の表面よりも奥に入り込んだ位置にあり、これにより、接続時の操作において、掛け止め金具5に指で触れることが抑止される。
また、コネクタハウジング42の本体部42bにおいて、掛け止め金具5の取り付け方向(図1、図9等の方向H参照。以下、“取り付け方向”と記す)に関して、溝部42dの奥側(図1における下側)には、一対の解除用傾斜面42pが形成されている(図1、図7(d)、図8参照)。本実施形態において、取り付け方向Hは、接続方向Gに対して垂直である。なお、本実施形態においては、掛け止め金具5の取り付け方向が、接続方向Gに対して垂直な方向となっているが、取り付け方向はこのような方向には限られず、接続方向Gと鋭角を成すような方向であってもよい。
また、本体部42bには、一対のリブ部46tが形成されている(図6(a)、図6(b)、図7、図11等参照)。一対のリブ部46tは、包囲壁46から連続して、挿入口42fを挟むように突出形成されている(図9、図14、図15参照)。そして、それぞれのリブ部46tには、溝部42dが、包囲壁46から連続して形成されている(図8、図9参照)。すなわち、それぞれのリブ部46tは、溝部42dによって分断されている。
また、それぞれのリブ部46tは、本体部42bの中間部42y(包囲壁46の上面部のうち、リブ部46tに挟まれた部分)よりも、取り付け方向に関して手前側に向かってさらに突出している(図6(b)、図7(e)、図9参照)。そして、一対のリブ部46tのそれぞれにおいて、接続方向Gに関して手前側(図1のK側)には、二つの突出受け部42tが陥入形成されている(図6(b)、図9参照)。なお、リブ部46tは形成されていなくてもよい。また、突出受け部42tは、リブ部46t以外の部分に形成されていてもよい。また、突出受け部42tはなくてもよい。
また、本体部42bの内部においては、二つの雌端子41を支持する端子支持部42oが形成されている(図9、図13〜図15参照)。また、端子支持部42oは、開口部43の内部において、接続方向Gに沿って伸びるように形成されており、端子支持部42oには、リテーナ8及びフロントカバー9が取り付けられる。また、端子支持部42oの側部においては、二つの第1凸部42mと、二つの第2凸部42nとが形成されている(図9、図14、図15参照)。また、端子支持部42oの両側部において、第1凸部42mと第2凸部42nとの間には、溝部42gが形成されている(図9、図14、図15参照)。
さらに、コネクタハウジング42の本体部42bには、二つの雌端子41が挿入される二つの挿入孔42hが形成されている(図2、図6(b)参照)。
また、包囲壁46には、コネクタハウジング42の組み立て時にリテーナ8が挿入される、挿入口42fが形成されている(図2、図9参照)。この挿入口42fは、カバー状態(図8参照)においては、カバー部47に覆われる。そして、コネクタハウジング42の組み立て時には、この挿入口42fから、リテーナ8又は治具を挿入する。また、挿入口42fは、コネクタハウジング42の成形の際に、本体部42bにリテーナ用陥入部(後述)を形成するために用いられる金型抜き孔でもある。
両コネクタの接続状態において、リテーナ8、フロントカバー9、端子支持部42o及び二つの雌端子41は、相手側ハウジング22の嵌入部23の内部空間23vへと挿入される。また、端子支持部42oの先端側には、振動防止用リブ部42kが形成されている(図9参照)。振動防止用リブ部42kは、T字形状を有しており、両コネクタの接続状態において、後述するフロントカバー9のリブ挿入孔91kを貫通して(図8参照)、相手側ハウジング22の挿入用凹部22jへと挿入される(図2参照)。振動防止用リブ部42kがリブ挿入孔91kを貫通することにより、フロントカバー9のコネクタハウジング42に対する結合がより強固になり、コネクタハウジング42に対するフロントカバー9の振動が抑制される。
また、本体部42bには、二つの雌端子41を支持する、二つの支持台部42rが形成されている(図2、図13、図14、図15参照)。支持台部42rは、端子支持部42oの一部として形成されている(図9参照)。また、端子支持部42oには、二つの雌端子41が配置される、二つの貫通孔が形成されている。そして、支持台部42rは、この貫通孔の底部として形成されている(図9参照)。
また、本体部42bには、二つの雌端子41をラッチして、接続方向に関して手前側への二つの雌端子41の抜けを防止するランス42qが二つ突出形成されている(図2、図13参照)。ランス42qは、雌端子41が配置される端子用空間に面して形成されている。また、ランス42qにおいては、その根元部が本体部42bに固定されているが、根元部以外は、固定されていないフリーな状態であり、弾性的に撓むことができる。また、ランス42qには、雌端子41側に向かって突出形成された接触部42cが形成されている(図13参照)。また、本体部42bには、リテーナ8が挿入されるリテーナ用陥入部が形成されている。リテーナ用陥入部は、突き当たり部48cと制限部48bとの間を含む空間として形成されたものである(図12参照)。
なお、本実施形態においては、ランス42qにより、接続方向手前側への、雌端子41の抜けが防止されるが、このようなものには限られず、ランスは、接続方向手前側でなく、接続方向奥側への雌端子の抜けを防止するものであってもよく、接続方向に関して両側への雌端子の抜けを防止するものであってもよい。
(フロントカバー)
フロントカバー9には、二つの雄端子21が挿入される二つの挿入孔91hが形成されている(図9、図13参照)。また、フロントカバー9は、接続方向Gに関して奥側(L側)への、雌端子41の抜けを防止する(図13参照)。
フロントカバー9においては、挿入孔91hの周囲全体に亘って、雄端子21の挿入ガイドとなるチャンファ面91sが形成されている。具体的には、挿入孔91hの形状は四角形であり、フロントカバー9には、挿入孔91hの四方を囲むように、四つのチャンファ面91sが形成されている(図8、図11〜図13参照)。このようなチャンファ面91sが形成されていることにより、多少傾いた角度で両コネクタが接触しても、雄端子21の先端がチャンファ面91sに接触しながら両コネクタが接続することになるので、雄端子21はチャンファ面91sに沿って挿入孔91hへ誘導される。また、フロントカバー9の中央には、T字形状のリブ挿入孔91kが形成されている(図9、図11参照)。なお、挿入孔の形状は四角形には限定されず、円形や、三角形、五角形等の多角形であってもよい。その場合には、チャンファ面の形状や数についても、挿入孔の形状に合わせたものとなる。
また、フロントカバー9の内部において、一対の突出部91tが、互いの方向に向かって突出するように形成されている(図12参照)。フロントカバー9が本体部42bに対して取り付けられた状態では、この一対の突出部91tは、本体部42bに対して引っ掛けられ、フロントカバー9が本体部42bから抜けないようになっている(図12参照)。
(リテーナ)
次に、リテーナ8について説明する。以下、本体部42bに対して、リテーナ8の取り付けが完了した状態を、“取り付け完了状態”とする(図2、図12、図13、図15参照)。リテーナ8は本体部42bに取り付けられるものであり、本実施形態において、リテーナ8は合成樹脂材料から成る。また、リテーナ8は、天板部83と、絶縁壁82と、二つの側壁部84と、を有して構成されている。
リテーナ8は、雌端子41の抜けを防止するものである(図13参照)。また、取り付け完了状態においては、接続方向Gに関するリテーナ8の移動が制限される。また、取り付け完了状態では、リテーナ8が、リテーナ用陥入部に嵌った状態となる(図12、図13参照)。
リテーナ8は、挿入口42fから挿入されて本体部42bに取り付けられる、サイドタイプのリテーナである。そして、本実施形態において、リテーナ8が本体部42bに挿入される方向(挿入方向)は、方向Hに等しい。
また、天板部83は、リテーナ8の上壁部となっており、この部分を指又は治具で押すことによって、リテーナ8が本体部42bへ取り付けられる。また、リテーナ8には、絶縁壁82が形成されている。取り付け完了状態では、絶縁壁82は、二つの雌端子41によって挟まれる(図12、図15参照)。また、リテーナ8には、二つの貫通孔85が形成されている(図14、図15参照)。
また、リテーナ8の内面部には、二つの突出部84mが形成されている(図14、図15参照)。具体的には、二つの側壁部84のそれぞれの内面部に、突出部84mが形成されている。そして、二つの突出部84mは、互いの方向に突出している。なお、側壁部84はなくてもよい。また、突出部84mは、側壁部以外の部位に設けられていてもよい。
(カバー部)
次に、カバー部47について説明する。カバー部47は、掛け止め金具5の一部(中間支持部53)を覆うものであり、本体部42bから伸びるように形成されている(図2、図8、図9、図13参照)。また、カバー部47は、掛け止め金具5に接するカバー本体部47bと、当該カバー本体部47bを本体部42bに対して連結するカバー連結部47cと、を有している。そして、カバー部47と本体部42bとは、カバー連結部47cを介して、一体として成形されている(図2、図8、図9、図13参照)。また、カバー部47は、本体部42bに対して、一箇所で結合している。
なお、カバー部と本体部42bとは、別体として形成されていてもよく、その場合に、カバー連結部47cの代わりに、別部材のヒンジを使ってカバー部と本体部42bとが接続されていてもよい。また、カバー部が本体部とは別体であって、その根元部が、本体部の接続孔に挿入されるようなものであってもよい。また、カバー部は、本体部に対して一箇所において結合されていなくてもよく、例えば、カバー部は、本体部に対して、両端(二箇所)で結合されていてもよい。
また、カバー部47と本体部42bと一対のリブ部46tとによって囲まれるように、掛け止め金具用空間42sが形成されており、掛け止め金具5の中間支持部53は、この掛け止め金具用空間42sへと収容される(図2、図6(b)、図13参照)。カバー部47は、組み立て前の状態では、図3に示すように、本体部42bに対して立ち上がった起立状態となっている。そして、掛け止め金具付きコネクタ7の組み立て時には、掛け止め金具5を本体部42bに取り付けた状態で、カバー部47を、カバー連結部47cを湾曲させて曲げ倒すことにより、掛け止め金具5の一部がカバーされた状態(これを“カバー状態”とする)となる。
また、カバー部47の本体部42b側には、カバー溝部47dが溝状に形成されており(図13参照)、カバー部47をカバー状態にすると、中間支持部53はこのカバー溝部47dに収まる。カバー状態において、カバー溝部47dに掛け止め金具5が収まることで、コネクタハウジング42が図13における上下方向に関して大型化することを防止でき、コネクタを低背化できる。また、カバー部47と掛け止め金具5との位置関係が安定化するので、後述するロック解除動作において、カバー部47によって掛け止め金具5を確実に押し込むことができる。なお、カバー溝部47dは形成されていなくてもよい。
また、カバー部47は、中間部42yに配置されている(図7(e)、図9参照)。すなわち、溝部42dの形成されていない部分にカバー部47が配置されている。なお、本実施形態において、本体部42bの中間部42yには溝部42dが形成されていないが、この中間部において溝部が形成されていてもよい。また、本実施形態では、接続方向Gに関して奥側から手前側に伸びるように、カバー部47が配置されている。しかし、このような配置には限られず、反対に、接続方向Gに関して手前側から奥側へ伸びるように、カバー部が配置されていてもよい。また、図7(e)の左右方向に沿って伸びるようにカバー部が配置されていてもよい。
また、二つのカバー突出部(突出部)47tが、カバー本体部47bの先端の側部において、突出形成されている(図6(b)、図9参照)。なお、本実施形態では、カバー部47にカバー突出部47tが形成され、且つ、本体部42bに突出受け部42tが形成されているが、これは逆でもよく、本体部に突出部が形成され、且つ、カバー部に突出受け部が形成されていてもよい。
そして、カバー状態においては、二つの突出受け部42tのそれぞれに、二つのカバー突出部47tのそれぞれが引っ掛けられる(図6(b参照)。このような構成により、カバー部47が、元の倒立状態へ戻ることが抑止され、カバー状態を維持することができる。なお、カバー突出部47t、突出受け部42tはなくてもよい。また、二つのカバー突出部47tのうち、片方はなくてもよい。
また、カバー本体部47bの先端部には、傾斜面47fが形成されている(図2、図13参照)。また、カバー本体部47bの中央部には、治具挿入孔47gが形成されている(図8、図13参照)。また、カバー状態においては、カバー部47が挿入口42fを覆う。そして、挿入口42fはリテーナの挿入方向(方向H)に沿って見たときに、挿入孔91hとカバー部47とが重なった状態となる(図6(a)参照)。
(雌端子)
次に、雌端子(コネクタ端子)41について説明する。二つの雌端子41は、二つの雄端子21に対して電気的に接続されるものであり、それぞれが角筒状に形成されている(図9、図12、図13参照)。より具体的には、図9、図13に示すように、雌端子41は雄端子21を取り囲む外周壁部41wを有している。そして、角筒状に形成された雌端子41の内部には、板状の接触部41sが形成されている(図13参照)。そして、接続状態では、接触部41sが、雄端子21の接触部21sに対して接触する。接触部41sは、雌端子41の外周壁部41wと一体に形成されており、雄端子21との接続時には、その付け根部分において弾性的に曲げ変形して、雄端子21の接触部21sを外周壁部41wに対して押さえ付けるようにして接触部21sと接触する。また、外周壁部41wの先端部付近には、引っ掛り部41tが突出して形成されており、この部分には、ランス42qの先端部が引っ掛けられる。
また、掛け止め金具付きコネクタ7において、二つの雌端子41は、二つの支持台部42rによって支持される。また、それぞれの雌端子41は、電線64に対して接続されている。
また、本実施形態においては、電線64に対して、ゴム材料から成るシールカバー65が取り付けられている(図2、図12、図13参照)。シールカバー65は、コネクタハウジング42の挿入孔42hに挿入され、これにより、掛け止め金具付きコネクタ7の気密性及び水密性が確保される。なお、シールカバー65はなくてもよい。
(掛け止め金具)
次に、掛け止め金具5について説明する。掛け止め金具5は、相手側ハウジング22とコネクタハウジング42との分離を抑止するためのものであり、一本の金属製棒状部材を湾曲させて形成されている。より具体的には、掛け止め金具5は、コネクタハウジング42の本体部42bに対して取り付けられ、相手側ハウジング22と、コネクタハウジング42の本体部42bとの分離を抑止するように、相手側ハウジング22を弾性的に挟んで支持するものである。
掛け止め金具5は、直線状の中間支持部53と、中間支持部53の両端部から中間支持部53に対して垂直に伸びる一対の垂下部54と、一対の垂下部54から内側方向へ湾曲しつつ伸びるように形成された一対の傾斜部56と、その先に形成された湾曲部である一対の支持部51と、その先において、外側方向へ伸びるように形成された一対の先端部55と、を含んで形成されている(図10(b)参照)。本実施形態において、掛け止め金具5がコネクタハウジング42に取り付けられていない無負荷の状態での、一対の支持部51の間の距離をL1とする(図10(b)参照)。L3(図4(a)参照)の長さは、L1の長さより大きく、L2の長さは、L3の長さよりも大きい。すなわち、L1、L2及びL3の間には次のような関係が成立している。
L1<L3<L2 (1)
L1よりもL2が大きく、且つ、L3がL2よりも小さいために、接続動作に伴って弾性的に掛け止め金具5が元の状態に戻ることによりクリック感が得られる。また、L1よりもL3が大きいために、接続状態において、一対の支持受け部26は、元の状態へ弾性的に戻ろうとする力の作用で、一対の支持部51によって挟まれることになる。なお、L1、L2及びL3の間の関係は一例であり、このようなものには限られない。
そして、相手側コネクタ2に対して掛け止め金具付きコネクタ7が接続された接続状態では、相手側ハウジング22が一対の支持部51によって挟まれる。また、この接続状態において、一対の支持部51が、相手側ハウジング22に形成された一対の支持受け部26に対して引っ掛けられることになる。そして、この接続状態では、掛け止め金具5が相手側ハウジング22に対してロックされた状態となる。この状態を“ロック状態”とする。なお、ここで“ロック”とは、掛け止め金具5が相手側ハウジング22から離脱しないように、接続方向Gに関して手前側への、掛け止め金具5の移動が抑制されることである。そして、このロック状態では、相手側ハウジング22に対して、接続方向Gに関して手前側への、掛け止め金具付きコネクタ7の移動が抑制される。
掛け止め金具5は、金具本体部52(図10(b)の破線で囲まれた部分参照)において、同一平面上でその曲率が連続的に変化するように湾曲したC字形状を有している(図10(b)、並びに、図10(a)及び図10(c)参照)。ここで、金具本体部52は、一対の支持部51の間の中間部から成る。そして、本実施形態において、金具本体部52は、中間支持部53、一対の垂下部54、及び、一対の傾斜部56から成る。そして、掛け止め金具5は、その径の太さを変えることのみによって、その弾性的支持力を任意に設定できるように構成されている。なお、掛け止め金具は、金具本体部において、同一平面上でその曲率が連続的に変化するように湾曲したU字形状を有していてもよい。
また、掛け止め金具5は、接続方向Gに垂直な平面(図3の平面J参照)上に位置するように、当該接続方向Gに垂直な方向に沿って取り付けられている。
なお、本実施形態において、掛け止め金具5は、一対の支持部51を含んで構成されているが、掛け止め金具は二対以上の支持部を有していてもよい。また、掛け止め金具は、相手側ハウジング22と第2ハウジングとの分離を抑止するように、相手側ハウジング22を弾性的に挟んで支持するものであればよく、掛け止め金具の形状は、本実施形態のようなものには限られない。例えば、金具本体部において、同一平面上で曲率が連続的に変化するように湾曲していなくてもよく、立体的な構造であってもよい。また、金具本体部の形状は、C字形状及びU字形状には限定されず、例えば、V字状、H字状等であってもよい。
(シールリング)
また、掛け止め金具付きコネクタ7は、上記したものの他、シールリング62を含む。シールリング62は、気密性、水密性を確保するための部材であり、ゴム材料から成る。なお、シールリング62はなくてもよい。
(掛け止め金具付きコネクタハウジング)
次に、掛け止め金具付きコネクタハウジング3について説明する。掛け止め金具付きコネクタハウジング3は、コネクタハウジング42と、掛け止め金具5と、を含んで構成される(図1、図2参照)。また、掛け止め金具付きコネクタハウジング3は、互いに接続される一対のコネクタ(掛け止め金具付きコネクタ7及び相手側コネクタ2)の一方である掛け止め金具付きコネクタ7に用いられる。すなわち、掛け止め金具付きコネクタ7は、掛け止め金具付きコネクタハウジング3と二つの雌端子41とを含んで構成される。
(コネクタ)
次に、コネクタ4について説明する。コネクタ4は、相手側コネクタ2に対して電気的に接続されるものであって、二つの雌端子41と、当該二つの雌端子41を支持するコネクタハウジング42と、シールリング62とを有する。また、コネクタ4と掛け止め金具5とを組み合わせたものが、掛け止め金具付きコネクタ7に相当する。
(接続時の動作について)
次に、電気コネクタ装置1の接続時の動作について説明する。最初の状態では掛け止め金具付きコネクタ7が、カバー状態になっているものとする。そして、電気コネクタ装置1の接続時には、掛け止め金具付きコネクタ7を、相手側コネクタ2に対して接続することになる。なお、電気コネクタ装置1の接続においては、例えば、掛け止め金具付きコネクタ7の包囲壁46を手で掴んで接続動作を行なう。
まず、相手側コネクタ2と掛け止め金具付きコネクタ7とが接続を開始する接続開始時の状態について説明する。接続開始時においては、電気コネクタ装置1の接続動作に伴って、接続用傾斜面22sに対して、掛け止め金具5の先端部が接触し、この接続用傾斜面22sと接触しつつ、一対の支持部51の間が広げられる。この結果、掛け止め金具付きコネクタ7が、相手側コネクタ2の方向へ向かって、引っ掛ることなく円滑に移動することになる。
また、この接続開始時において、ガイド用突出部22vがガイド溝42vに合うような向きで、掛け止め金具付きコネクタ7を相手側コネクタ2に対して接続することで、表裏逆の誤嵌合が防止される。ここで、上記のように本体部42bには挿入口42fが形成されているが、一対のリブ部46tによってコネクタハウジング42全体が補強されているため、両コネクタが、表裏が逆の状態で無理に接続されてしまうことが防止される。
また、多少傾いた角度で両コネクタが接触したとしても、雄端子21の先端がチャンファ面91sに接触しながら両コネクタが接続することになるので、雄端子21はチャンファ面91sに沿って挿入孔91hの内部へ誘導される。
次に、接続動作中の状態について説明する。接続動作中においては、相手側ハウジング22のガイド用突出部22vが、コネクタハウジング42のガイド溝42vに嵌っており、また、相手側ハウジング22の二つの突出部22x、及び、二つのガイド用突出部22wが、コネクタハウジング42の二つのガイド溝42xに嵌っている状態となる。そのため、接続動作中においては、これらのガイド溝に沿って、すなわち接続方向Gに沿って、掛け止め金具付きコネクタ7が、相手側コネクタ2に対して押し込まれる。
また、電気コネクタ装置1の接続動作に伴い、支持部51が、接続用傾斜面22s、及び、突出部22xに対して接触しつつ、さらに奥へ押し込まれると、掛け止め金具5は、一対の支持部51の間の距離が大きくなるように変形する。ここで、一対の支持部51が、突出部22xの先端部に位置している状態においては、一対の支持部51の間の距離は最大のL2となる。この状態から、さらに掛け止め金具付きコネクタ7を押し込むと、一対の支持部51は、一対の支持受け部26としての傾斜面の方へ移動する。このときに、弾性変形していた掛け止め金具5が元の形状へ戻ろうとすることで、支持部51は突出部22xを超え、支持受け部26としての傾斜面に沿って移動する。
より詳細には、(A)接続完了状態の直前において、一対の支持部51の間の距離(この距離をLsとする)が、L1(図10(b)参照)よりも大きくなっており、且つ、(B)接続完了状態において、一対の支持部51の間の距離(この距離をLeとする)がLsよりも小さくなる。すなわち、次のような関係が成立している。
L1<Ls (2)
Le<Ls (3)
このため、一旦変形していた掛け止め金具5が弾性的に元の状態へ戻ることになるので、接続完了時にクリック感が得られる。特に、本実施形態においては、次のような関係が成立している。
Ls=L2 (4)
以上のように、電気コネクタ装置1の接続動作に伴って、掛け止め金具5が一旦変形した後、弾性的に元の状態へ戻ることによって、クリック感が得られる。すなわち、支持部51が、山なりの突出部22xを超えたときに、弾性変形状態から元の状態へ戻ろうとする掛け止め金具5の動きが許容されることにより、クリック感が得られる。そして、このクリック感により、作業者は、一対のコネクタが正常に接続したことを確認できる。
このように、電気コネクタ装置1の接続時には、接続動作に伴って、掛け止め金具5が一旦変形した後、弾性的に元の状態へ戻り、その接続音や接続感による明瞭なクリック感が得られる。接続時のクリック感は、接続動作に伴い、掛け止め金具5の弾性変形を制限することなく、その変形動作を許容することで得られるものであるが、もし、その掛け止め金具5の一部を指で押さえ付けてしまうと、接続時における掛け止め金具5の接続音や接続感が抑制されてしまう。しかし、コネクタハウジング42にはカバー部47が形成されているので、カバー部47に指が触れた状態で接続動作を行なったとしても、クリック感を阻害することがない。
次に、相手側コネクタ2に対して掛け止め金具付きコネクタ7が接続された接続状態について説明する。この状態では、嵌入部23が開口部43に嵌入され、一方で、リテーナ8、フロントカバー9、端子支持部42o及び二つの雌端子41は、相手側ハウジング22の嵌入部23の内部空間23vへと挿入される。この状態においては、一対のコネクタは互いに接続され、雄端子21及び雌端子41が電気的に接続される。
また、この接続状態において、挿入用凹部22jに、振動防止用リブ部42kが挿入された状態になる。そして、嵌入部23の四つのリブ部24が四つの凹部44に嵌り込み、且つ、四つの追加リブ部45は、嵌入部23に形成された四つの追加凹部25に対して嵌り込む。
また、接続状態において、相手側ハウジング22が一対の支持部51によって挟まれ、且つ、一対の支持部51が、相手側ハウジング22に形成された一対の支持受け部26に対して引っ掛けられる。その結果、相手側ハウジング22を弾性的に挟んで支持する掛け止め金具5が、一対のコネクタの分離を抑止する(ロック状態)。以下、ロック状態について、より具体的に説明する。接続状態においては、掛け止め金具5の一対の支持部51のそれぞれは、支持受け部26としての傾斜面に対して密着しつつ引っ掛けられることになる。また、接続状態において、一対の支持部51は、突出部22xの先端部と、外面部23sの外表面との間の中間部において、支持受け部26に対して引っ掛けられる。そして、掛け止め金具5は、接続方向Gに関して、突出部22xの奥側に引っ掛けられることになる。そのため、相手側ハウジング22から、掛け止め金具5が、接続方向に関して手前側へ離脱することが防止される。
このように、コネクタハウジング42に掛け止め金具5が取り付けられた状態で、相手側コネクタ2と掛け止め金具付きコネクタ7とが接続状態にあるときには、掛け止め金具5は、取り付け位置(一対の支持受け部26に一対の支持部51が引っ掛けられた位置)に位置することになる。接続状態であって、且つ、掛け止め金具5が取り付け位置にある状態を、特に“接続完了状態”とする(図1、図2の状態)。
次に、相手側コネクタ2と掛け止め金具付きコネクタ7との分離動作について説明する。分離動作を行なうには、ロック状態を解除する必要がある。電気コネクタ装置1においては、掛け止め金具5が取り付け位置にあるときに、カバー部47を指等で押すと、掛け止め金具5がさらに取り付け方向に関して奥側へ押し込まれ、一対の解除用傾斜面42pと一対の支持部51とが接触しつつ、一対の支持部51が互いに外側へ広がり、ロック解除状態となる。電気コネクタ装置1においては、このようにして、掛け止め金具5によるロックを解除するロック解除動作を簡単に行なうことができる。そして、ロック解除の後は、(カバー部47を押した状態で)掛け止め金具付きコネクタ7を引き抜くことにより、両コネクタを分離できる。
ロック解除のために、カバー部47が本体部42bに対して押し込まれた状態では、カバー部47先端の傾斜面47fが、本体部42bの表面に接触した状態となる。なお、ロック解除動作において、カバー部の先端と本体部の表面とは接触しなくてもよい。
なお、本実施形態においては、支持受け部26が突出部22xの傾斜面として形成されているが、支持受け部は、本実施形態のようなものには限られない。支持受け部は、例えば、傾斜面ではなく、外面部23sの表面に対して垂直に形成されていてもよい。また、突出部の奥側の面を支持受け部とするのではなく、ハウジング本体部に溝を形成し、その部分を支持受け部としてもよい。いずれにしても、上記の式(2)、(3)の関係を満たすように支持受け部を構成することにより、接続完了時にクリック感が得られる。
(リテーナの挿入後の動作について)
ここで、コネクタハウジング42における、リテーナ8の取り付け動作について説明する。リテーナ8は方向Hに沿って本体部42bに挿入される、そして、本体部42bに挿入された後、本体部42bに対して、挿入方向(方向H)に関して、第1の位置と、第2の位置との間で移動可能な状態となる。より具体的には、図14、図15により説明できる。図14、図15は、本体部42bに対して移動させたリテーナ8の各状態を示しており、図14が第1の位置を示し、図15が第2の位置を示している。これらの図に示すように、コネクタハウジング42へ挿入された後のリテーナ8は、方向Hに沿って移動可能となる。
(掛け止め金具付きコネクタの組み立てについて)
次に、掛け止め金具付きコネクタ7の組み立てについて説明する。なお、二つ設けられている部材(雌端子41、ランス42qなど)については、互いに同様の構成を有するので、一方のみについて説明し、他方についての説明を適宜省略する。なお、図14は、カバー工程を経た後の状態を示し、図15は、掛け止め金具付きコネクタ7の組み立てが完了した状態を示す。
(取り付け工程)
まず、コネクタハウジング42に対して、シールリング62、及び、フロントカバー9を、開口部43から挿入して、この順で取り付ける(取り付け工程)。
(第1挿入工程)
次に、本体部42bの開口部43に対して、リテーナ8を、方向Hに沿って挿入して、第1の位置(仮固定位置)に配置する(第1挿入工程)。第1の位置では、端子支持部42oの両側部において、本体部42bの、第1凸部42mと第2凸部42nとの間に、リテーナ8の突出部84mが挟まれた状態となる(リテーナ8の第1の位置については図14参照)。すなわち、溝部42gに、突出部84mが入り込んだ状態になる。なお、本行程においては、リテーナ8を、治具を使って押し込んでもよいし、指で直接押し込んでもよい。
(金具取り付け工程、カバー工程)
次に、コネクタハウジング42に対して、掛け止め金具5を取り付ける(金具取り付け工程)。そして、起立したカバー部47を倒して、カバー状態にする(カバー工程)。図14は、これらの工程を経た後の状態を示している。この状態では、リテーナ8が第1の位置で仮固定されているので、例えば、この状態(図14の状態)のまま、メーカーから組み立て業者へ出荷し、端子の挿入以降は、組み立て業者が行なってもよい。
(端子挿入工程)
次に、本体部42bの二つの挿入孔42hへ、二つの雌端子41を挿入する(端子挿入工程)。この挿入時には、ランス42qにおいて、雌端子41側に突出形成された接触部42c(図13参照)に、雌端子41の引っ掛り部41tが接触して、ランス42qを、図13での上方向に撓ませながら、雌端子41は本体部42b内部へ進入する。そして、雌端子41が奥まで挿入されると、ランス42qが弾性的に元の状態に戻って、引っ掛り部41tの、接続方向手前側に、接触部42cが配置された状態になる。そのため、ランス42qによって、接続方向手前側への、雌端子41の移動が抑制される(これをラッチ状態とする)。
端子挿入工程において、雌端子41が最終取り付け位置まで挿入されると、リテーナ用陥入部が雌端子41によって遮断されることなく、リテーナ8をリテーナ用陥入部に挿入できる状態となる。
(第2挿入工程)
次に、第1の位置にあるリテーナ8を、方向Hに沿って奥側へ押し込み、第2の位置に配置する(第2挿入工程)。この挿入動作については、例えば、治具挿入孔47g及び挿入口42fを通して棒状治具等を挿入し、この治具でリテーナ8を押して、リテーナ8をスライド方向に沿って移動させることによって行なう。これ以外にも、開口部43から治具を挿入して、リテーナ8を押し下げることにより、リテーナ8をスライドさせてもよい。
第1の位置から第2の位置へリテーナ8を移動させると、リテーナ8の二つの側壁部84が外側へ撓んで、突出部84mが第2凸部42nを乗り越える。そして、第2の位置の状態では、端子支持部42oの両側部において、リテーナ8の突出部84mが、本体部42bの第2凸部42nの奥に引っ掛けられた状態となる(リテーナ8の第2の位置については図15参照)。なお、リテーナ8が第2の位置にあるときに、“取り付け完了状態”となる。以上のようにして、掛け止め金具付きコネクタ7の組み立てが完了する(図12、図13、図15参照)。
また、端子挿入工程において、本体部42bに対する雌端子41の取り付けが完了していない場合(雌端子41が最終取り付け位置まで挿入されていない場合)には、リテーナ用陥入部を遮断するように、雌端子41の外周壁部41wが配置された状態になる。そのため、この場合には、第1の位置から第2の位置へリテーナ8を押し込もうとしても、リテーナ8が雌端子41の外周壁部41wに接触して、移動が妨げられるために、リテーナ8は第2の位置へ移動できない。そのため、本体部42bに対するリテーナ8の取り付けが完了しない
以下、取り付け完了状態におけるリテーナ8及び雌端子41の状態について、さらに説明する。まず、リテーナ8は、突き当たり部48cにより、接続方向手前側への移動を制限される(図12、図13参照)。また、制限部48bによって、接続方向Gに関して奥側へのリテーナ8の移動が制限される(図12参照)。また、雌端子41は、ランス42q及びリテーナ8によって接続方向手前側への移動を制限される(図13参照)。また、雌端子41は、フロントカバー9によって、接続方向奥側への移動を制限される(図13参照)。
なお、取り付け完了状態において、引っ掛り部41tとランス42qとは、密着した状態になっていてもよいし、これらの間にわずかな隙間がある状態になっていてもよい。
(効果)
次に、本実施形態に係る掛け止め金具付きコネクタハウジング3の効果について説明する。本実施形態に係る掛け止め金具付きコネクタハウジング3は、互いに接続される一対のコネクタ(掛け止め金具付きコネクタ7及び相手側コネクタ2)の一方である掛け止め金具付きコネクタ7において用いられるものであって、相手側コネクタ2の二つの雄端子21に対して電気的に接続される二つの雌端子41を支持するために用いられ、当該相手側コネクタ2の相手側ハウジング22に対して接続される本体部42bと、一対の支持部51を含んで形成されており、本体部42bに取り付けられ、本体部42bと相手側ハウジング22との分離を抑止するように、相手側ハウジング22を弾性的に挟んで支持する掛け止め金具5と、本体部42bから伸びるように形成され、掛け止め金具5の一部を覆う板状のカバー部47と、本体部42bに取り付けられ、二つの雌端子41の抜けを防止するリテーナ8と、を備える。本体部42bには、相手側ハウジング22が挿入される開口部43と、相手側ハウジング22を包囲する包囲壁46と、が形成されている。当該包囲壁46には、リテーナ8が挿入される挿入口42fが形成されている。本体部42bが相手側ハウジング22に対して接続された接続状態では、相手側ハウジング22が一対の支持部51によって挟まれ、且つ、相手側ハウジング22に形成された一対の支持受け部26に対して一対の支持部51が引っ掛けられることにより、掛け止め金具5が相手側ハウジング22に対してロックされたロック状態となる。カバー部47が掛け止め金具5の一部を覆っている状態において、カバー部47が本体部42bに向かって押し込まれると、一対の支持部51が、本体部42bに接触しつつ互いに外側へ広がって、掛け止め金具5によるロック状態が解除される。そして、カバー部47が掛け止め金具5の一部を覆っている状態において、カバー部47は挿入口42fを覆う。
この構成によると、リテーナ8によって二つの雌端子41の抜けが防止される。また、本実施形態のようにリテーナ8がサイドタイプのものであっても、挿入口42fがカバー部47によって覆われるため、水又はゴミが、本体部42bの内部へ入り込むことを抑制できる。そのため、サイドタイプのリテーナを用いた場合であっても、水又はゴミが内部へ入り込むことを抑止できる。
また、この構成によると、掛け止め金具5により、接続された両コネクタの分離が抑止される。また、カバー部47によって掛け止め金具5への接触が妨げられるので、両コネクタの接続時に、明瞭なクリック感が得られ、確実に接続確認ができる。また、カバー部47を押し込むという簡易な操作により、掛け止め金具5によるロック状態が解除され、両コネクタが自由に分離できる状態になる。また、カバー部47は板状に形成されているため、指に痛みを伴うことなく、楽にロック解除動作ができる。そして、掛け止め金具5への接触防止及びロック解除のために設けられているカバー部47を、異物が入り込むことを防止するために有効に利用できるので、挿入口42fを覆うことのみを目的としてカバー部を形成しなくてもよい。
また、掛け止め金具付きコネクタハウジング3においては、本体部42bには、一対のリブ部46tが形成されており、当該一対のリブ部46tは、包囲壁46から連続して、挿入口42fを挟むように突出形成されている。
本構成では、挿入口42fを挟むように、且つ、包囲壁46から連続して、一対のリブ部46tが形成されているために、本体部42b全体の剛性が向上する。そのため、表裏逆向きに両コネクタが接続されることを抑止できる。
また、掛け止め金具付きコネクタハウジング3においては、カバー部47には二つのカバー突出部47tが形成され、且つ、一対のリブ部46tのそれぞれには突出受け部42tが形成され、カバー部47が掛け止め金具5の一部を覆っている状態においては、二つのカバー突出部47tが二つの突出受け部42tに引っ掛けられることにより、カバー部47が掛け止め金具5の一部を覆っている状態が維持される。
これによると、一対のリブ部46tを利用してカバー部47を引っ掛けることにより、本体部42b全体の剛性を向上させつつ、カバー状態を確実に維持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の範囲内において様々に変更して実施することができる。
例えば、上記の実施形態では、電気コネクタ装置1が電力供給のための機器用コネクタとして用いられているが、電気的信号の送受信のための機器用コネクタとして用いられてもよい。また、電気コネクタ装置は、機器用以外の用途(例えば、中継用、基板用)に用いられてもよい。
また、上記の実施形態では、嵌入部23の外面部23sに四つのリブ部24が、開口部43の内面部43sに四つの凹部44が形成されているが、リブ部及び凹部の数は四つには限定されない。
また、電気コネクタ装置は、固定された相手側コネクタ2に掛け止め金具付きコネクタ7を接続するようなものには限られず、固定された掛け止め金具付きコネクタに対して相手側コネクタを接続するようなものであってもよい。
また、嵌入部の形状は、上記以外の形状であってもよい。例えば、嵌入部は、その断面が三角形、五角形等の多角形状となった筒状、又は、円筒状に形成されていてもよい。
また、上記の実施形態においては、カバー状態において、掛け止め金具5とカバー部47とが接触するように構成されているが、これらが接触しないように構成されていてもよい。また、上記の実施形態のように、掛け止め金具5とカバー部47とが接触する場合においては、ロック動作時のクリック感が得られるように、掛け止め金具5、並びに、カバー部47及び本体部42bの間には、掛け止め金具5の弾性変形状態からの回復変形を妨げずにそれを許容する程度の、遊び部分が必要となる。
また、接続用傾斜面22sはなくてもよい。また、ガイド用突出部22w、ガイド用突出部22v、ガイド溝42x、及びガイド溝42vはなくてもよい。さらに、側面凹部27はなくてもよい。また、治具挿入孔47gはなくてもよい。また、振動防止用リブ部42k及びリブ挿入孔91kはなくてもよい。
また、上記の実施形態における端子形状は一例であり、端子の形状は、上記の実施形態のようなものには限定されない。例えば、雌端子の形状は角筒状には限られず、円筒状であってもよいし、断面が三角形、五角形であってもよい。上記の実施形態とは逆に、相手側端子に対してコネクタ端子が挿入されるように構成されていてもよい。すなわち、相手側端子が雌端子で、コネクタ端子が雄端子であってもよい。その場合には、掛け止め金具付きコネクタハウジングにおいて、フロントカバー及びチャンファ面は不要となる。
なお、上記の実施形態においては、掛け止め金具5の取り付け方向と、リテーナ8の挿入方向とが一致しているが(方向H)、これらが同じ方向である必要はない。
また、上記の実施形態において、掛け止め金具5は、一本の棒状部材を湾曲させて形成しているが、このようなものには限られず、例えば、板状部材を曲げて形成したものであってもよい。
また、上記の実施形態において、コネクタハウジング42は合成樹脂材料から成るが、強度向上のために、合成樹脂材料にはガラスが含まれていてもよい。
上記の実施形態においては、リテーナ8の挿入方向を、「接続方向Gに対して垂直な方向」としている。ここで、リテーナ8の挿入方向は、端子の抜けを防止できるような方向であればよい。そのため、挿入方向は、接続方向Gに対して完全に垂直な方向の他、端子の抜けを防止することが可能な程度において、ほぼ垂直な方向をも含むものとする。
また、上記の実施形態において、フロントカバー9は、本体部42bとは別部材として形成されているが、フロントカバーは本体部と一体に形成されていてもよい。
本発明の一実施形態に係る電気コネクタ装置の全体構成を示す側面視概略図である。 電気コネクタ装置の断面概略図である。 相手側コネクタの構成部品を示した分解斜視図である。 相手側コネクタの概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図を示す。 相手側コネクタの概略図であり、(d)は右側面図、(e)は背面図を示す。 掛け止め金具付きコネクタの概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図を示す。 掛け止め金具付きコネクタの概略図であり、(d)は右側面図、(e)は背面図を示す。 掛け止め金具付きコネクタの斜視図である。 掛け止め金具付きコネクタの構成部品を示した分解斜視図である。 掛け止め金具の概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図を示す。 掛け止め金具付きコネクタの拡大背面図である。 図11のP−P’位置における断面図である。 図11のQ−Q’位置における断面図である。 リテーナの移動を示す断面図であり、リテーナが第1の位置にある状態を示す。 リテーナの移動を示す断面図であり、リテーナが第2の位置にある状態を示す。
符号の説明
1 電気コネクタ装置
2 相手側コネクタ
21 雄端子(相手側端子)
21s 接触部
22 相手側ハウジング
22f ベース部
22h 挿入孔
22j 挿入用凹部
22s 接続用傾斜面
22v ガイド用突出部
22w ガイド用突出部
22x 突出部
23 嵌入部
23s 外面部
23v 内部空間
24 リブ部
25 追加凹部
26 支持受け部
27 側面凹部
3 掛け止め金具付きコネクタハウジング
4 コネクタ
41 雌端子(コネクタ端子)
41s 接触部
41t 引っ掛り部
41w 外周壁部
42 コネクタハウジング
42b 本体部
42d 溝部
42c 接触部
42f 挿入口
42g 溝部
42h 挿入孔
42k 振動防止用リブ部
42m 第1凸部
42n 第2凸部
42o 端子支持部
42p 解除用傾斜面
42q ランス
42r 支持台部
42s 掛け止め金具用空間
42t 突出受け部
42v ガイド溝
42x ガイド溝
42y 中間部
43 開口部
43s 内面部
44 凹部
45 追加リブ部
46 包囲壁
46t リブ部
47 カバー部
47b カバー本体部
47c カバー連結部
47d カバー溝部
47f 傾斜部
47g 治具挿入孔
47t カバー突出部(突出部)
48b 制限部
48c 突き当たり部
49 リブ部
49s ガイド部
5 掛け止め金具
51 支持部
52 金具本体部
53 中間支持部
54 垂下部
55 先端部
56 傾斜部
62 シールリング
64 電線
65 シールカバー
7 掛け止め金具付きコネクタ
8 リテーナ
82 絶縁壁
83 天板部
84 側壁部
84m 突出部
85 貫通孔
86 底面部
9 フロントカバー
91s チャンファ面
91h 挿入孔
91k リブ挿入孔
91t 突出部

Claims (3)

  1. 互いに接続される一対のコネクタの一方において用いられる、掛け止め金具付きコネクタハウジングであって、
    相手側コネクタの相手側端子に対して電気的に接続されるコネクタ端子を支持するために用いられ、当該相手側コネクタの相手側ハウジングに対して接続される本体部と、
    一対の支持部を含んで形成されており、前記本体部に取り付けられ、前記本体部と前記相手側ハウジングとの分離を抑止するように、前記相手側ハウジングを弾性的に挟んで支持する掛け止め金具と、
    前記本体部から伸びるように形成され、前記掛け止め金具の一部を覆う板状のカバー部と、
    前記本体部に取り付けられ、前記コネクタ端子の抜けを防止するリテーナと、を備え、
    前記本体部には、前記相手側ハウジングが挿入される開口部と、前記相手側ハウジングを包囲する包囲壁と、が形成され、
    当該包囲壁には、前記リテーナが挿入される挿入口が形成されており、
    前記本体部が前記相手側ハウジングに対して接続された接続状態では、前記相手側ハウジングが前記一対の支持部によって挟まれ、且つ、前記相手側ハウジングに形成された一対の支持受け部に対して前記一対の支持部が引っ掛けられることにより、前記掛け止め金具が前記相手側ハウジングに対してロックされたロック状態となり、
    前記カバー部が前記掛け止め金具の一部を覆っている状態において、前記カバー部が前記本体部に向かって押し込まれると、前記一対の支持部が、前記本体部に接触しつつ互いに外側へ広がって、前記掛け止め金具による前記ロック状態が解除され、
    前記カバー部が前記掛け止め金具の一部を覆っている状態において、前記カバー部は前記挿入口を覆うことを特徴とする、掛け止め金具付きコネクタハウジング。
  2. 前記本体部には、一対のリブ部が形成されており、
    当該一対のリブ部は、前記包囲壁から連続して、前記挿入口を挟むように突出形成されていることを特徴とする請求項1に記載の掛け止め金具付きコネクタハウジング。
  3. 前記リブ部及び前記カバー部の一方には突出部が形成され、且つ、他方には突出受け部が形成され、
    前記カバー部が前記掛け止め金具の一部を覆っている状態においては、前記突出部が前記突出受け部に引っ掛けられることにより、前記カバー部が前記掛け止め金具の一部を覆っている状態が維持されることを特徴とする請求項2に記載の掛け止め金具付きコネクタハウジング。
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