JP5133733B2 - 作業車両 - Google Patents

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本発明は、シリンダケースの内側であって、シリンダライナ内に摺動自在に設けたピストンの後部に、後端部をリフトクランクに接続したピストンロッドを連結してなるシリンダと、シリンダの前方に設置した、シリンダライナに連通し、作動油を流通させる流通孔を設けたシリンダヘッドと、シリンダヘッドの近傍に設置した、操縦部に有する操作レバーに連係してコントロールバルブに設けたスプールを摺動させ、作動油をシリンダライナ内に供給または停止する操作リンク機構を内設した操作リンクケースとを備える、作業機を昇降させるための油圧昇降装置をミッションケース上に備える作業車両に関するものであり、より詳細には、油圧昇降装置は、シリンダと、シリンダヘッドとを一体成形してなるシリンダ部を備える作業車両に関する。
従来のトラクタなどの作業車両には、車両後部に着脱自在に装着したロータリなどの作業機を、車両の操縦部に有する操作レバーなどの操作により昇降させる油圧昇降装置が、ミッションケース上に載置されており、この油圧昇降装置は、作業機のリフト軸に接続するリフトクランクに取付られたピストンロッドに、シリンダライナ内を摺動させるピストンを連結してなるシリンダを内設するシリンダケースと、該シリンダケースの前端部にインロー嵌合などで取付られた、シリンダライナ内に潤滑油などの作動油を給排する流通孔を備えるシリンダヘッドと、さらにこのシリンダヘッドの前端部にインロー嵌合などで取付けられた、油圧ポンプやシリンダヘッドの流通孔に連通する油路およびシリンダライナ内の作動油を給排制御などする各種バルブが設けられた制御バルブケースとから構成されるものがある。(例えば特許文献1および2)
特開2004−89153号公報 特開2001−211707号公報
しかし、このような作業車両では、上述した油圧昇降装置の、シリンダを内設するシリンダケースやシリンダヘッドおよび制御バルブケースを各別に製造して、それらを連結させているため、製造工程が多くなるほか、それら嵌合部分などの無駄な成形も必要となるため、製造に時間と手間がかかり、コスト高になる問題があった。また、油圧ポンプやシリンダヘッドの流通孔に連通する油路が制御バルブケース内に設けられているため、油圧昇降装置の前部に大きなスペースを要し、油圧昇降装置全体をコンパクト化することができないという問題もあった。
そこで、この発明の目的は、油圧昇降装置のシリンダとシリンダヘッドとを一体成形してなるシリンダ部を、シリンダケース内に嵌着して油圧昇降装置を容易に組立可能とし、シリンダ部内に油路および各種バルブ類を設け、油圧昇降装置をコンパクトにして省スペース化するとともに、製造工程を簡略化することで生産性の向上およびコストダウンを図った作業車両を提供することにある。
このため、請求項1に記載の発明は、シリンダケースの内側であって、シリンダライナ内に摺動自在に設けたピストンの後部に、後端部をリフトクランクに接続したピストンロッドを連結してなるシリンダと、前記シリンダの前方に設置した、前記シリンダライナに連通し、作動油を流通させる流通孔を設けたシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドの近傍に設置した、操縦部に有する操作レバーに連係してコントロールバルブに設けたスプールを摺動させ、前記作動油を前記シリンダライナ内に供給または停止する操作リンク機構を内設した操作リンクケースと、を備える、作業機を昇降させるための油圧昇降装置を、ミッションケース上に備える作業車両において、前記油圧昇降装置は、前記シリンダと、前記シリンダヘッドとを一体成形してなるシリンダ部を備え、前記シリンダ部を前記シリンダケースに着脱自在に設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の作業車両において、前記シリンダ部は、該シリンダ部内であって、前記シリンダライナの外側に、前記流通孔に連通させた前記作動油の油路を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1〜2に記載の作業車両において、前記油路は、前記シリンダ部内に有する、前記シリンダライナ内の前記作動油の供給停止および給排量を規制するスローリターンストップバルブと、前記スプールに連係した前記シリンダライナ内の前記作動油を排出するチェックバルブと、セイフティーバルブとを備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の作業車両において、前記操作リンクケースは、前記スプールの摺動位置に前記コントロールバルブを備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、シリンダケースの内側であって、シリンダライナ内に摺動自在に設けたピストンの後部に、後端部をリフトクランクに接続したピストンロッドを連結してなるシリンダと、シリンダの前方に設置した、シリンダライナに連通し、作動油を流通させる流通孔を設けたシリンダヘッドと、シリンダヘッドの近傍に設置した、操縦部に有する操作レバーに連係してコントロールバルブに設けたスプールを摺動させ、作動油をシリンダライナ内に供給または停止する操作リンク機構を内設した操作リンクケースとを備える、作業機を昇降させるための油圧昇降装置を、ミッションケース上に備える作業車両において、油圧昇降装置は、シリンダと、シリンダヘッドとを一体成形してなるシリンダ部を備え、シリンダ部をシリンダケースに着脱自在に設けたので、従来のようなシリンダと、シリンダヘッドとを各別に製造する必要がないとともに、それら嵌合部分の無駄な成形も必要とせず、油圧昇降装置全体の製造工程を簡略化することができる。また、シリンダ部のメンテナンス性を格段に向上させることができる。従って、生産性、メンテナンス性の向上およびコストダウンを図った作業車両を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、シリンダ部は、このシリンダ部内であって、シリンダライナの外側に、流通孔に連通させた作動油の油路を備えるので、別途油路を備えたケースをシリンダ部に接続させる必要がなく、シリンダ部内のスペースを有効利用してシリンダ部内にこの油路を一体成形することができ、製造工程の簡略化および油圧昇降装置をコンパクトにすることができる。従って、生産性の向上およびコストダウンを図った作業車両を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、油路は、シリンダ部内に有する、シリンダライナ内の作動油の供給停止および給排量を規制するスローリターンストップバルブと、スプールに連係したシリンダライナ内の作動油を排出するチェックバルブと、セイフティーバルブとを備えるので、別途これらバルブを設けたケースをシリンダ部に接続させる必要がなく、上述の各種バルブをシリンダ部内に一体成形でき、製造工程の簡略化および油圧昇降装置をコンパクトにすることができる。従って、生産性の向上およびコストダウンを図った作業車両を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、操作リンクケースは、スプールの摺動位置にコントロールバルブを備えるので、別途コントロールバルブを設けたケースをシリンダ部に接続させる必要がなく、シリンダ部内に設けた油路に直結した、スプールを内装する操作リンクケースと一体成形することができ、製造工程の簡略化および油圧昇降装置をコンパクトにすることができる。従って、生産性の向上およびコストダウンを図った作業車両を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。
図1は本発明の一実施例に係るホイール式トラクタの左側面図、図2は同トラクタの平面図、図3は後部作業機を装着したトラクタの左側面図である。
この例の作業車両であるトラクタ1は、車体フレーム2の前後に、前輪3および後輪4を備え、前輪3の上方にボンネット5を形成するとともに、その内側には原動機部としてのエンジン6およびクラッチハウジング7が配置され、さらにこのクラッチハウジング7の後部にはミッションケース8が配設されており、エンジン6からの動力が前輪3および後輪4に伝達される。そして、ボンネット5の後部に連続して車体フレーム2上にはキャビン9が設けられる。なお、トラクタ1は、上述したようなキャビン仕様のほか、ロプス仕様であってもよい。
次いで、キャビン9内には、操縦部として、ブレーキペダルやクラッチペダルなどの操作ペダル10、ステアリングハンドル11、シート12などが設けられる。また、シート12の両側方に有する図示しない左右フェンダには、例えば、主変速レバーや副変速レバー、PTO変速レバーのほか、後述する油圧昇降装置22を介して後部作業機21を任意の高さに昇降させる作業機昇降レバー14などの各種操作レバーが突設されている。また、キャビン9の外周は、それぞれフロントガラス15、リヤガラス16、ドア17、屋根18などを取付けてもよい。
そして、エンジン6の動力は、ミッションケース8から前後に突出した不図示のPTO軸に伝達され、このPTO軸の駆動により、車両後端部のユニバーサルジョイントや、リフトリンク35および左右ロアリンク36からなる三点リンク式などの作業機装着装置20を介して車両後端に装着された後部作業機21が駆動される。
次に、本願発明の、後部作業機を昇降させるリフトアームを駆動するための油圧昇降装置について、その具体的構成を説明する。図4は油圧昇降装置の内部構造を示す左側面模式図、図5は油圧昇降装置の右側面図、図6は油圧昇降装置の平面図、図7はバルブ等の配置を示す油圧昇降装置の正面図、図8はシリンダ部内の油路を示す油圧昇降装置前部を拡大した左側面模式図、図9はシリンダケースと、シリンダ部との取付けを模式的に示す斜視図である。
まず、ミッションケース8上に載置された油圧昇降装置22は、図4〜6に示すように、この油圧昇降装置22の外枠を形成するシリンダケース23と、油圧昇降装置22の前部を構成し、シリンダケース23に内設され、前端部がシリンダケース23から前方に突出したシリンダ部24と、シリンダケース23前部の底部に設置された操作リンクケース25とから構成される。
このシリンダ部24は、シリンダ26と、シリンダヘッド27とを鋳造などで一体成形して構成されたものであり、シリンダ部24をシリンダケース23内に挿入し、例えば、図9に示すように、シリンダケース23前端面の上下左右端部(軸芯から等間隔で放射状に延ばした端部位置など)の4箇所(適宜箇所)に設けた台座d1と、シリンダ部24前端面にも上記同様に設けた台座d2とのそれぞれの穴部を一致させて、ボルトb1でシリンダ部24前端面が、シリンダケース23の前端面に固定されるとともに、シリンダケース23およびシリンダ部24のそれぞれ上面の適宜位置に設けた穴部の位置を一致させ、ボルトb2によりシリンダケース23上面と、シリンダ部24上面とを固定し、シリンダ部24がシリンダケース23内に着脱自在に固定される。なお、さらには、図示しないが、シリンダ部24の底部をミッションケース8などにボルト締結により固定させてもよいほか、上述したシリンダ部24とシリンダケース23とのボルトb1,b2による固定箇所や固定方法は限定されない。
次に、シリンダ26は、シリンダ部24内の後部を、油圧昇降装置22の前後方向に鋳造成形時などに予め型抜き成形などして設けられた、円筒など限定されない形状を有する空洞、かつ前端部に流通孔hを備えるシリンダライナ28と、このシリンダライナ28内に挿嵌させた、シリンダライナ28内を摺動自在とする、ピストン29とから構成される。また、ピストン29は、ピストンヘッド30と、ピストンロッド31とから構成される。
さらに、このピストンロッド31の後端部は、リフトクランク32を介してリフト軸33に接続される。なお、リフト軸33の両端部には、左右リフトアーム34が連結されており、この左右リフトアーム34がロアリンク36に接続され、後部作業機21がこのロアリンク36の上下回動により昇降可能とされる。
次に、図8に示すように、シリンダ部24の前部を構成するシリンダヘッド27には、このシリンダヘッド27内の、シリンダヘッド27と、シリンダライナ28との間のスペースであって、シリンダヘッド27の上端部からシリンダライナ28の流通孔hを介してシリンダライナ28の中央近傍下方に位置するシリンダ部24の中央近傍底部までの間に油路37が貫設される。なお、これら油路37は、シリンダ部24の鋳造成形時などに予め設けられる。また、油路37の配設位置は上述に限定されず、シリンダヘッド27内であればよい。
また、シリンダヘッド27内の上部であって、油路37の上部には、シリンダライナ28内の作動油の供給停止および給排量を規制するスローリターンストップバルブ38が設けられるとともに、このスローリターンストップバルブ38の調節を行う調節ノブ39がシリンダヘッド27の前方に向けて突設される。
そして、図7に示すように、スローリターンストップバルブ38の近傍に位置する油路37には、セイフティーバルブ40が設けられるとともに、スローリターンストップバルブ38の下方に位置する油路37には、シリンダライナ28内の作動油を図示しない配管類を介してミッションケース8に排出するチェックバルブ41が設けられる。なお、これらスローリターンストップバルブ38やセイフティーバルブ40、チェックバルブ41の構成は周知技術であるため、詳述は省略する。
次に、シリンダケース23前部の底部には、油路37の開口部を覆うように金属製などの操作リンクケース25が、このシリンダケース23に溶接などで取付けられる。該操作リンクケース25内であって、油路37の開口部には、スプール45を備えるコントロールバルブ42が設置されるとともに、操作リンクケース41内には、前後方向に摺動可能とする、全体を図示しないリンク機構の一部であるコントロールロッド43の前部が内装される。また、コントロールバルブ42は、図示しない配管類を介してミッションケース8から作動油を供給する、操作リンクケース25に設けられた作動油受入口44に連設した不図示の油路に連通される。
このスプール45は、バネなどの図示しない弾性体により、通常は中立位置に付勢される。また、符号46は、油路37の中途部に設置された、油路37内およびシリンダライナ28内の作動油による内圧を測定する、セイフティーバルブ40に連係した単動取り出し型の圧力測定プラグである。なお、図8においては、シリンダケース23およびシリンダ部24が操作リンクケース25に対して水平に設置されているが、これらシリンダケース23およびシリンダ部24は、図4〜5のように操作リンクケース25に対して前高後低に傾斜させて設置してもよく、さらには操作リンクケース25の取付位置は上述した位置に限定されない。
このコントロールロッド43の前端部は、コントロールバルブ42のスプール45端部に当接されるとともに、コントロールロッド43の後端部は、前記リンク機構を介して作業機昇降レバー14などに連係される。なお、これらコントロールバルブ42やスプール45、コントロールロッド43、前記リンク機構などの構成は周知技術であるため、詳述は省略する。
ここで、後部作業機21の昇降操作を行う場合、操縦部の作業者が作業機昇降レバー14などを上昇側に回動させると、作業機昇降レバー14などに連係するコントロールロッド43が、例えば、車両前方へ摺動されると、スプール45も前方へ摺動し、コントロールバルブ42が開くことにより、作動油受入口44を介してミッションケース8から不図示のポンプなどにより常時引揚げられている作動油がコントロールバルブ42から油路37内に導入されるとともに、スプール45に連係するチェックバルブ41が押し開かれる。
そして、油路37からチェックバルブ41を介し、流通孔hからシリンダライナ28内に導入された作動油は、ピストンヘッド30を後方へ押圧されるに伴い、ピストンロッド31も後方へ摺動するため、リフトクランク32を介してリフト軸33が左側面視反時計回りに回動される。この結果、リフト軸33に連結される左右リフトアーム34およびリフトリンク35を介してロアリンク36を上方へ回動させることにより、後部作業機21が上昇される。
なお、このとき、圧力測定プラグ46などにより作動油の導入により油路37内およびシリンダライナ28内の圧力が適宜定めた範囲を越えたことが検出されると、セイフティーバルブ40が作動し、それら油路37内およびシリンダライナ28内の作動油を排出させて、系内の圧力が下げられる。
次いで、操縦部の作業者が作業機昇降レバー14などを下降側に回動させると、作業機昇降レバー14などに連係するコントロールロッド43が、例えば、車両後方へ摺動されると、弾性体によってスプール45も後方へ摺動し、コントロールバルブ42が閉じ、ミッションケース8から不図示のポンプなどにより常時引揚げられている作動油の、シリンダ部24への流入が遮断されるとともに、スプール45に連係するチェックバルブ41が開かれる。
そして、後部作業機21の自重により、リフトクランク32やリフト軸33などを介してシリンダライナ28内をピストンロッド31が車両前方に摺動するため、シリンダライナ28内の作動油が、流通孔hから油路37およびチェックバルブ41を介してミッションケース8内に戻されることにより、後部作業機21が下降される。
なお、後部作業機21が中立時においては、ミッションケース8からの作動油は、コントロールバルブ42に流入し、不図示のアンロードバルブなどを押し開いてミッションケース8内に戻るとともに、前記アンロードバルブ後方の作動油は、スプールを介してミッションケース8内に戻される。
そして、シリンダライナ28内の作動油は、チェックバルブ41やセイフティーバルブ40によって油圧昇降装置22外への流出を止められているため、後部作業機21を一定の高さに保持することができる。
また、調節ノブ39を回動させてスローリターンストップバルブ38の調節を行うことにより、コントロールバルブ42などを介して油路37からシリンダライナ28内に流入またはシリンダライナ28内から油路37およびチェックバルブ41を介して油圧昇降装置22外へ流出させる作動油の流通量を増減して、後部作業機21の上昇や下降速度を適宜変更したり、シリンダライナ28内への作動油の供給を停止させることができる。
そして、本願発明の構成によれば、油圧昇降装置22は、シリンダ26と、シリンダヘッド27とを一体成形したシリンダ部24を備えるため、従来のようなシリンダ26と、シリンダヘッド27とを各別に製造する必要がないとともに、それら嵌合部分の無駄な成形も必要とせず、油圧昇降装置22全体の製造工程を簡略化することができる。
また、油路37が、このシリンダ部24のシリンダヘッド27内に予め成形して設けられるため、別途油路37を備えたケースをシリンダ部24に接続させる必要がなく、シリンダ部24内のスペースを有効利用してシリンダ部24内にこの油路37を一体成形することができ、製造工程の簡略化および油圧昇降装置22をコンパクトにすることができ、油圧昇降装置22前方の自由度を増すことができる。
さらには、スローリターンストップバルブ38やセイフティーバルブ40、チェックバルブ41などの各種バルブもシリンダヘッド27に設置されるため、従来のような油圧昇降装置22の前部にバルブケースを別途設ける必要がなく、油圧昇降装置22全体をコンパクトに構成することができ、油圧昇降装置22前方の自由度を増すことができる。
そして、スプール45の摺動位置にコントロールバルブ42を備えた操作リンクケース25をシリンダケース23に取付けるため、従来のような油圧昇降装置22の前部にコントロールバルブ42を備えたバルブケースを別途設ける必要がなく、操作リンクケース25を油路37の端部位置に合わせてシリンダケース23に取付可能とし、操作リンクケース25の取付位置の自由度を向上できるとともに、油路37の位置変更にも容易に対応可能とすることができる。
以上詳述したように、この例のトラクタ1は、シリンダケース23の内側であって、シリンダライナ28内に摺動自在に設けたピストン29の後部に、後端部をリフトクランク32に接続したピストンロッド31を連結してなるシリンダ26と、シリンダ26の前方に設置した、シリンダライナ28に連通し、作動油を流通させる流通孔hを設けたシリンダヘッド27と、シリンダヘッド27の近傍に設置した、操縦部に有する作業機昇降レバー14(操作レバー)に連係してコントロールバルブ42に設けたスプール45を摺動させ、作動油をシリンダライナ28内に供給または停止するコントロールロッド43など (操作リンク機構)を内設した操作リンクケース25とを備える、後部作業機21(作業機)を昇降させるための油圧昇降装置22を、ミッションケース8上に備え、油圧昇降装置22は、シリンダ26と、シリンダヘッド27とを一体成形してなるシリンダ部24を備えるものである。
また、シリンダ部24は、このシリンダ部24内であって、シリンダライナ28の外側に、流通孔hに連通させた作動油の油路37を備え、油路37は、シリンダ部24内に有する、シリンダライナ28内の作動油の供給停止および給排量を規制するスローリターンストップバルブ38と、スプール45に連係したシリンダライナ28内の作動油を排出するチェックバルブ41と、セイフティーバルブ40とを備えるとともに、操作リンクケース25は、スプール45の摺動位置にコントロールバルブ42を備える。
また、上述の例では、作業車両の一例としてホイール式トラクタ(農作業車両)について説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、クローラ式トラクタのほか、建設作業車両として、バックホーやブルトーザなど、車両に取付けた作業機を昇降する作業機昇降装置を備えたあらゆる作業車両に適用することができる。
本発明の一実施例に係るホイール式トラクタの左側面図である。 ホイール式トラクタの平面図である。 後部作業機を装着したトラクタの左側面図である。 油圧昇降装置の内部構造を示す左側面模式図である。 油圧昇降装置の右側面図である。 油圧昇降装置の平面図である。 バルブ等の配置を示す油圧昇降装置の正面図である。 シリンダ部内の油路を示す油圧昇降装置前部を拡大した左側面模式図である。 シリンダケースと、シリンダ部との取付けを模式的に示す斜視図である。
符号の説明
21 後部作業機
22 油圧昇降装置
23 シリンダケース
24 シリンダ部
25 操作リンクケース
26 シリンダ
27 シリンダヘッド
28 シリンダライナ
29 ピストン
30 ピストンヘッド
31 ピストンロッド
32 リフトクランク
33 リフト軸
34 左右リフトアーム
35 リフトリンク
36 ロアリンク
37 油路
38 スローリターンストップバルブ
39 調節ノブ
40 セイフティーバルブ
41 チェックバルブ
42 コントロールバルブ
43 コントロールロッド
44 作動油受入口
45 スプール
46 圧力測定プラグ
b1,b2 ボルト
h 流通孔

Claims (4)

  1. シリンダケースの内側であって、シリンダライナ内に摺動自在に設けたピストンの後部に、後端部をリフトクランクに接続したピストンロッドを連結してなるシリンダと、前記シリンダの前方に設置した、前記シリンダライナに連通し、作動油を流通させる流通孔を設けたシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドの近傍に設置した、操縦部に有する操作レバーに連係してコントロールバルブに設けたスプールを摺動させ、前記作動油を前記シリンダライナ内に供給または停止する操作リンク機構を内設した操作リンクケースと、を備える、作業機を昇降させるための油圧昇降装置を、ミッションケース上に備える作業車両において、前記油圧昇降装置は、前記シリンダと、前記シリンダヘッドとを一体成形してなるシリンダ部を備え、前記シリンダ部を前記シリンダケースに着脱自在に設けたことを特徴とする作業車両。
  2. 前記シリンダ部は、該シリンダ部内であって、前記シリンダライナの外側に、前記流通孔に連通させた前記作動油の油路を備えることを特徴とする、請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記油路は、前記シリンダ部内に有する、前記シリンダライナ内の前記作動油の供給停止および給排量を規制するスローリターンストップバルブと、前記スプールに連係した前記シリンダライナ内の前記作動油を排出するチェックバルブと、セイフティーバルブとを備えることを特徴とする、請求項1〜2に記載の作業車両。
  4. 前記操作リンクケースは、前記スプールの摺動位置に前記コントロールバルブを備えることを特徴とする、請求項1に記載の作業車両。
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