JP5143603B2 - コージェネレーションシステム - Google Patents
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Description
その運転制御手段が、周期的な運転形態選定タイミングにおいて、時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量並びに前記補助加熱手段の発熱効率に基づいて、前記熱電併給装置を連続運転すると仮定したときの連続運転時の予測エネルギ消費量、及び、前記熱電併給装置を断続運転すると仮定したときの断続運転時の予測エネルギ消費量を求めて、その求めた連続運転時の予測エネルギ消費量及び断続運転時の予測エネルギ消費量並びに運転形態選定条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を連続運転形態、断続運転形態及び前記熱電併給装置を停止させて運転を待機させる待機形態のいずれかに定める運転形態選定処理を実行するように構成されたコージェネレーションシステムに関する。
又、給湯先の給湯負荷熱量を貯湯槽の湯水では賄えない分や、暖房対象空間の暖房負荷熱量を暖房端末に供給される熱電併給装置の発生熱では賄えない分が燃焼式の補助加熱手段にて補われることになる。
そして、断続運転形態の方が連続運転形態よりも熱電併給装置の発生熱量が少ないため、断続運転形態の方が補助加熱手段の予測エネルギ消費量が多くなるものの、潜熱回収型の補助加熱手段の発熱効率を用いることにより、補助加熱手段の予測エネルギ消費量が少なく見込まれることになるため、断続運転時の方が連続運転形態に比べて予測エネルギ消費量が少なく求められ易い傾向となり、運転形態選定条件が、例えば、連続運転形態及び断続運転形態のうちで熱電併給装置を運転することにより削減されると予測される予測エネルギ削減量が多い方の運転形態に熱電併給装置の運転形態を定める等の条件に設定されるような場合、熱電併給装置の運転形態が断続運転形態に定められる可能性が高くなる。
又、潜熱回収型の補助加熱手段の発熱効率を用いて求められた連続運転時及び断続運転時夫々の予測エネルギ消費量に基づいて、熱電併給装置の運転形態が断続運転形態に定められると、熱電併給装置の運転時間が短く設定される可能性が高くなる。
又、熱電併給装置の運転形態が断続運転形態に定められた場合は、二酸化炭素発生量の低減を図るには、熱電併給装置の運転時間を長くするのが好ましいが、従来では、熱電併給装置の運転形態が断続運転形態に定められると、熱電併給装置の運転時間が短く設定される可能性が高いという問題があった。
即ち、火力発電所の二酸化炭素発生における原単位は、例えば0.69kg/kWhであり、都市ガス(例えば、天然ガスを主成分とする13A)の二酸化炭素発生における原単位は、例えば、0.0509kg/MJである。
そして、負荷電力を商用電力で賄う場合の二酸化炭素発生量Q1、負荷電力を熱電併給装置としての燃料電池で賄う場合の二酸化炭素発生量は、夫々、下記の式1、式2にて求められる。
Q1=負荷電力×火力発電所の二酸化炭素発生原単位……………(式1)
Q2=(負荷電力÷発電効率)×3.6×都市ガスの二酸化炭素発生原単位……………(式2)
但し、上記式2における「3.6」は、kWhからMJへの換算係数である。
その運転制御手段が、周期的な運転形態選定タイミングにおいて、時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量並びに前記補助加熱手段の発熱効率に基づいて、前記熱電併給装置を連続運転すると仮定したときの連続運転時の予測エネルギ消費量、及び、前記熱電併給装置を断続運転すると仮定したときの断続運転時の予測エネルギ消費量を求めて、その求めた連続運転時の予測エネルギ消費量及び断続運転時の予測エネルギ消費量並びに運転形態選定条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を連続運転形態、断続運転形態及び前記熱電併給装置を停止させて運転を待機させる待機形態のいずれかに定める運転形態選定処理を実行するように構成されたものであって、
第1特徴構成は、前記運転制御手段が、前記運転形態選定処理において、前記補助加熱手段の発熱効率として、前記潜熱回収型の補助加熱手段の発熱効率よりも低い値に定めた運転形態選定用の発熱効率を用いて、前記連続運転時の予測エネルギ消費量及び前記断続運転時の予測エネルギ消費量を求めるように構成されている点にある。
熱電併給装置の運転形態が連続運転形態に定められる可能性が高くなると、熱電併給装置や補機の起動及び停止回数を少なくすることができるので、耐久性の向上を図ることができる。
又、熱電併給装置の運転形態が連続運転形態に定められる可能性が高くなると、熱電併給装置の運転時間が長くすることができるので、二酸化炭素発生量を低減することができるようになる。
従って、耐久性を向上し且つ二酸化炭素発生量を低減し得るコージェネレーションシステムを提供するができるようになった。
前記運転形態選定用の発熱効率を非潜熱回収型の補助加熱手段の発熱効率に定める点にある。
従って、エネルギ消費量が増加するのを抑制しながら、耐久性を向上し且つ二酸化炭素発生量を低減することができるようになった。
前記運転制御手段が、前記運転形態選定処理において前記熱電併給装置の運転形態を前記断続運転形態に定めたときは、運転時間帯を異ならせて前記熱電併給装置を前記断続運転形態にて運転する場合の夫々について、前記運転形態選定用の発熱効率を用いて前記断続運転時の予測エネルギ消費量を求めて、その予測エネルギ消費量の少ない運転時間帯を前記熱電併給装置の運転時間帯に定めるように構成されている点にある。
つまり、運転時間帯を異ならせて熱電併給装置を断続運転形態にて運転する場合の夫々について断続運転時の予測エネルギ消費量を求めて、その予測エネルギ消費量が少ない運転時間帯を熱電併給装置の運転時間帯に定めるに当たって、運転形態選定用の発熱効率を用いて断続運転時の予測エネルギ消費量を求めると、潜熱回収型の補助加熱手段の発熱効率を用いて断続運転時の予測エネルギ消費量を求める場合に比べて、補助加熱手段の発熱効率が低い分、予測不足熱量が多くなるほど、補助加熱手段の予測エネルギ消費量が多くなって断続運転時の予測エネルギ消費量が多く求められることとなるので、予測不足熱量を少なくして断続運転時の予測エネルギ消費量を少なくするように、熱電併給装置の運転時間帯が長くなるように定められることになる。尚、前記予測不足熱量とは、予測負荷熱量のうち熱電併給装置の発生熱量で賄えない熱量のことである。
そして、熱電併給装置の運転形態が断続運転形態に定められても、熱電併給装置の運転時間帯を長くすることができるので、二酸化炭素発生量を低減することができる。
従って、熱電併給装置の運転形態が断続運転形態に定められても二酸化炭素発生量を低減することができるので、二酸化炭素発生量をより一層低減することができるようになった。
前記運転制御手段が、前記運転形態選定処理において前記熱電併給装置の運転形態を前記連続運転形態に定めたときは、発電出力を異ならせて前記熱電併給装置を前記連続運転形態にて運転する場合の夫々について、前記潜熱回収型の補助加熱手段の発熱効率を用いて前記連続運転時の予測エネルギ消費量を求めて、その予測エネルギ消費量が少ない発電出力を前記熱電併給装置の発電出力に定めるように構成されている点にある。
つまり、発電出力を異ならせて熱電併給装置を連続運転形態にて運転する場合の夫々について連続運転時の予測エネルギ消費量を求めて、その予測エネルギ消費量が少ない発電出力を熱電併給装置の発電出力に定めるに当たって、潜熱回収型の補助加熱手段の発熱効率を用いて連続運転時の予測エネルギ消費量を求めると、運転形態選定用の発熱効率を用いて連続運転時の予測エネルギ消費量を求める場合に比べて、補助加熱手段の発熱効率が高くなる分、予測不足熱量が生じても、補助加熱手段の予測エネルギ消費量が少なくなって連続運転時の予測エネルギ消費量が少なく求められることとなるので、熱電併給装置からの発生熱量を抑制すべく、熱電併給装置の発電出力が低くなるように設定されることになる。
そして、熱電併給装置が連続運転形態にて運転されると、断続運転形態にて運転される場合に比べて、熱電併給装置の運転時間が長くなって、熱電併給装置の発生熱量を積算した積算発生熱量が多くなる傾向となるので、熱余りが生じ易くなるが、潜熱回収型の補助加熱手段の発熱効率を用いて発電出力を定めて熱電併給装置を運転した方が運転形態選定用の発熱効率を用いて発電出力を定めて熱電併給装置を運転した場合よりも、熱電併給装置の発電出力が低く設定されて熱電併給装置の発生熱量が抑制される傾向となるので、その発生熱量を積算した積算発生熱量が抑制される傾向となり、熱余りを抑制することができる。
従って、熱余りを抑制しながら、耐久性を向上し且つ二酸化炭素発生量を低減することができるようになった。
前記運転形態選定条件が、前記連続運転時の予測エネルギ消費量及び前記断続運転時の予測エネルギ消費量夫々についての、予測二酸化炭素排出量、予測光熱費及び予測運転メリットのうちのいずれか1つを運転形態選定用指標として、その運転形態選定用指標に基づいて前記熱電併給装置の運転形態を定める条件に設定されている点にある。
又、連続運転時の予測エネルギ消費量及び断続運転時の予測エネルギ消費量夫々についての予測光熱費を運転形態選定用指標として、その運転形態選定用指標に基づいて熱電併給装置の運転形態が定められると、光熱費を低減するように熱電併給装置の運転形態を定めることができるので、経済性を向上することができる。
連続運転時の予測エネルギ消費量及び断続運転時の予測エネルギ消費量夫々についての予測エネルギ削減量や予測光熱費削減量を運転形態選定用指標として、その運転形態選定用指標に基づいて熱電併給装置の運転形態が定められると、予測エネルギ削減量や予測光熱費削減量を大きくするように熱電併給装置の運転形態を定めることができるので、経済性を向上することができる。
又、連続運転時の予測エネルギ消費量及び断続運転時の予測エネルギ消費量夫々についての予測二酸化炭素削減量を運転形態選定用指標として、その運転形態選定用指標に基づいて熱電併給装置の運転形態が定められると、予測二酸化炭素削減量を大きくするように熱電併給装置の運転形態を定めることができるので、環境性を向上することができる。
そして、運転形態選定条件を上述のように環境性を向上することができる条件に定めると、熱電併給装置の運転形態が連続運転形態に定められる可能性が高くなることにより二酸化炭素発生量を低減できることと相俟って、環境性を効果的に向上することができる。
従って、耐久性を向上し且つ環境性を効果的に向上することができる、又は、耐久性を向上し且つ環境性を向上し、しかも経済性を向上することができるようになった。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態を説明する。
コージェネレーションシステムは、図1及び図2に示すように、電力と熱とを発生する熱電併給装置としての燃料電池1と、その燃料電池1が発生する熱を冷却水にて回収し、その冷却水を利用して、貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3への熱媒供給を行う貯湯ユニット4と、燃料電池1及び貯湯ユニット4の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部5などから構成されている。
前記燃料ガス生成部は、供給される都市ガス(例えば、天然ガスベースの都市ガス)等の炭化水素系の原燃料ガスを脱硫処理する脱硫器、その脱硫器から供給される脱硫原燃料ガスと別途供給される水蒸気とを改質反応させて水素を主成分とする改質ガスを生成する改質器、その改質器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気にて二酸化炭素に変成処理する変成器、その変成器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を別途供給される選択酸化用空気にて選択酸化する一酸化炭素除去器等から構成され、一酸化炭素を変成処理及び選択酸化処理により低減した改質ガスを前記燃料ガスとして前記セルスタックに供給するように構成されている。
前記燃料電池1の電力の出力側には、系統連系用のインバータ6が設けられ、そのインバータ6は、燃料電池1の発電電力を商用電源7から受電する受電電力と同じ電圧及び同じ周波数にするように構成されている。
前記商用電源7は受電電力供給ライン8を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷9に電気的に接続されている。
また、インバータ6は、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に電気的に接続され、燃料電池1の発電電力がインバータ6及び発電電力供給ライン10を介して電力負荷9に供給するように構成されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ6により燃料電池1から受電電力供給ライン8に供給される電力が制御され、発電出力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ12に供給されるように構成されている。
又、作動スイッチ14は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ12の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ12の消費電力を調整するように構成されている。
尚、電気ヒータ12の消費電力を調整する構成については、上記のように複数の電気ヒータ12のON/OFFを切り換える構成以外に、その電気ヒータ12の出力を例えば位相制御等により調整する構成を採用しても構わない。
前記湯水循環路16は、その一部が並列になるように分岐接続され、その接続箇所に三方弁18が設けられており、分岐された一方側の流路には、ラジエータ19が設けられている。そして、三方弁18を切り換えることにより、貯湯槽2の下部から取り出した湯水がラジエータ19を通過するように循環させる状態と、貯湯槽2の下部から取り出した湯水がラジエータ19をバイパスするように循環させる状態とに切り換えるように構成されている。
そして、潜熱回収用熱交換器28aにて、主としてバーナ28cの燃焼排ガスの潜熱により湯水を加熱し、顕熱回収用熱交換器28bにて、主としてバーナ28cの燃焼排ガスの顕熱により、前記潜熱回収用熱交換器28aにて加熱された湯水を加熱するように構成されている
そして、分流弁30は、冷却水循環路13の冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させたり、冷却水循環路13の冷却水の全量を熱源用熱交換器25側に通流させることもできるように構成されている。
前記熱媒加熱用熱交換器26においては、熱源用熱交換器25や補助加熱器28にて加熱された熱源用湯水を通流させることにより、熱媒循環路22を通流する熱媒を加熱させるように構成されている。ちなみに、前記熱消費端末3として、床暖房装置、浴室暖房乾燥機又はファンコンベクタ等の暖房端末が設けられる。
又、前記貯湯槽2には、その貯湯熱量の検出用として、貯湯槽2の上端の湯水の温度を検出する上端温度センサS1、貯湯槽2を上下方向に概ね三等分した等分部分の中層部における上端部分の湯水の温度を検出する中間上位温度センサS2、貯湯槽2の中層部における下端部分の湯水の温度を検出する中間下位温度センサS3、及び、貯湯槽2の下端の湯水の温度を検出する下端温度センサS4が設けられ、更に、前記給水路29には、貯湯槽2に供給される水の給水温度を検出する給水温度センサSiが設けられている。
前記上端温度センサS1、中間上位温度センサS2、中間下位温度センサS3、下端温度センサS4夫々にて検出される貯湯槽2の湯水の温度を、夫々、T1、T2、T3、T4とし、前記給水温度センサSiにて検出される給水温度をTiとし、上層部、中層部、下層部夫々の容量をV(リットル)とする。
又、前記上層部における重み係数をA1とし、前記中層部における重み係数をA2とし、前記下層部における重み係数をA3とすると、貯湯熱量(kcal)は、下記の(式3)にて演算することができる。尚、この実施形態では、熱量の単位をkcalの単位にて示す場合があるが、1kWh=860kcalの関係に基づいて860に設定される係数αにて各値を除することにより、kWhの単位として求めることができる。
+(A2×T2+(1−A2)×T3−Ti)×V
+(A3×T3+(1−A3)×T4−Ti)×V……………(式3)
前記運転制御部5は、前記熱媒供給運転の実行中に前記端末用リモコンから運転の停止が指令されると、前記分流弁30を冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させる状態に切り換え、前記熱源用断続弁40を閉弁し、前記熱源用循環ポンプ21を停止させて、前記湯水循環ポンプ17を作動させることにより、前記熱媒供給運転から前記貯湯運転に切り換えるように構成されている。
この運転制御部5は、運転周期の開始時点(周期的な運転形態選定タイミングに相当する)において、時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量並びに前記補助加熱器28の発熱効率に基づいて、前記燃料電池1を連続運転すると仮定したときの連続運転時の予測エネルギ消費量、及び、前記燃料電池1を断続運転すると仮定したときの断続運転時の予測エネルギ消費量を求めて、その求めた連続運転時の予測エネルギ消費量及び断続運転時の予測エネルギ消費量並びに運転形態選定条件に基づいて、前記燃料電池1の運転形態を連続運転形態、断続運転形態及び前記燃料電池1を停止させて運転を待機させる待機形態のいずれかに定める運転形態選定処理を実行するように構成されている。
前記運転制御部5は、実負荷電力データ、実給湯負荷熱量データ及び実端末負荷熱量データを運転周期及び単位時間に対応付けてメモリに記憶することにより、過去の時系列的な負荷電力データ及び過去の時系列的な負荷熱量データを、設定期間(例えば、運転日前の4週間)にわたって、運転周期毎に単位時間毎に対応付けて管理するように構成されている。
ちなみに、実負荷電力は、前記負荷電力計測手段11の計測値及び前記インバータ6の出力値に基づいて計測され、実給湯負荷熱量は前記給湯負荷熱量計測手段31にて計測され、実端末負荷熱量は前記端末負荷熱量計測手段32にて計測される。
ちなみに、予測負荷電力データの単位はkWhであり、予測給湯負荷熱量データの単位はkcal/hである。
前記連続運転形態は、運転周期中、燃料電池1を連続して運転する形態であり、前記断続運転形態は、運転周期中、燃料電池1を断続して運転する形態であり、更に、連続運転形態として、予測負荷電力に対する燃料電池1の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、前記断続運転形態として、予測負荷電力に対する燃料電池1の電力の出力形態又は燃料電池1を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が含まれている。
但し、n=1のときの式2における予測貯湯熱量n-1としての予測貯湯熱量0は、運転周期の開始時点の予測貯湯熱量であり、上記の式3に基づいて求められた値とされる。
予測熱出力n=α×{(予測発電出力n÷電池発電効率)×電池熱効率}+余剰電力×α×β−ベース放熱量……………(式5)
槽放熱率は、貯湯槽2からの放熱率であり、例えば、0.012に予め設定されて、メモリ34に記憶されている。
電池発電効率は、燃料電池1における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発電出力(kWh)の比率を示し、電池熱効率は、燃料電池1における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発生熱量(kWh)の比率を示し、これら電池発電効率及び電池熱効率は、図4に示すように発電出力に応じて設定されてメモリ34に記憶されている。
ベース放熱量は、このコージェネレーションシステムにおいて、燃料電池1の発生熱量のうち、貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3による暖房に用いられることなく放熱される熱量であり、予め設定されている。
余剰電力は、予測発電出力が予測負荷電力よりも大きい場合に、予測発電出力から予測負荷電力を減じることにより求められる。
例えば、予測負荷電力が燃料電池1の最小出力よりも小さいときは、余剰電力は、燃料電池1の最小出力から予測負荷電力を減じることにより求められる。又、後述するが、燃料電池1の発電出力を予測負荷電力に追従する電主出力よりも大きい設定増大出力に設定するときは、余剰電力は、その設定増大出力から予測負荷電力を減じることにより求められる。尚、予測負荷電力が発電出力調節範囲の最小出力よりも小さいときは、その最小出力が電主出力となり、予測負荷電力が発電出力調節範囲の最大出力よりも大きいときは、その最大出力が電主出力となる。
αは、上述したように860に設定される係数である。
βは、電気ヒータ12にて余剰電力(kWh)を熱(kWh)に変換するときの効率であるヒータ効率であり、予め設定されている。
前記抑制断続運転形態に、燃料電池1の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測負荷電力及び予測負荷熱量に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定める単周期対応型の抑制断続運転形態と、燃料電池1の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測負荷電力及び予測負荷熱量並びに後続する運転周期における予測負荷熱量に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定める複数周期対応型の抑制断続運転形態とが含まれる。
前記強制断続運転形態に、燃料電池1の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測負荷電力及び予測負荷熱量に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定める単周期対応型の強制断続運転形態と、燃料電池1の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測負荷電力及び予測負荷熱量並びに後続する運転周期における予測負荷熱量に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定める複数周期対応型の強制断続運転形態とが含まれる。
図5に示すように、増大出力設定用又は抑制出力設定用の仮設定出力を前記燃料電池1の発電出力調節範囲(この実施形態では、0.25〜0.75kW)内で段階的(例えば、0.05kW間隔)に設定し、各仮設定出力について、前記燃料電池1の発電出力を仮設定出力に調節したときに燃料電池1から発生する出力増大時発生熱量(kW)を下記の式6にて求め、仮設定出力を燃料電池1にて得る場合と商用電源7にて得る場合とのエネルギ消費量の差である出力抑制時発電用エネルギ量差(kW)を下記の式7にて求めて、それら出力増大時発生熱量及び出力抑制時発電用エネルギ量差を各仮設定出力に対応付けて、メモリ34に記憶させてある。
出力抑制時発電用エネルギ量差=仮設定出力÷電池発電効率−仮設定出力÷商用電源発電効率……………(式7)
但し、商用電源発電効率は、商用電源7における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発電出力(kWh)の比率である。
各運転形態の予測エネルギ削減量は、下記の式8に示すように、燃料電池1を運転しない場合の予測エネルギ消費量から、燃料電池1を各運転形態にて運転した場合の予測エネルギ消費量を減じることにより演算する。
つまり、どの運転形態の予測エネルギ削減量を求める場合でも、燃料電池1を運転しない場合の予測エネルギ消費量E1は、同様に求められる。
予測負荷熱量はkWhに変換した値である。
Rは、補助加熱器の発熱効率であり、補助加熱器における単位エネルギ消費量(kWh又はkcal)に対する発生熱量(kWh又はkcal)の比率である。
そして、補助加熱器の発熱効率として、このコージェネレーションシステムに設けられている潜熱回収型の補助加熱器28の発熱効率R2(以下、潜熱回収型の発熱効率R2と記載する場合がある)と、その潜熱回収型の発熱効率R2よりも低い値に定めた運転形態選定用の発熱効率R1がメモリ34に記憶されている。
ちなみに、この実施形態では、潜熱回収型の補助加熱器28の発熱効率R2として、例えば0.85に設定され、運転形態選定用の発熱効率R1が、非潜熱回収型の補助加熱器の発熱効率、例えば0.70に設定されている。
Rは、上記式9と同様の補助加熱器の発熱効率である。
つまり、運転形態選定用の発熱効率R1を用いて、式9により、燃料電池1を運転しない場合の予測エネルギ消費量E1を求め、運転形態選定用の発熱効率R1を用いて、式10により、燃料電池1を運転した場合の予測エネルギ消費量E2を求めて、それらE1、E2により、式8により、低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pc1を求める。
又、潜熱回収型の発熱効率R2を用いて、式9により、燃料電池1を運転しない場合の予測エネルギ消費量E1を求め、潜熱回収型の発熱効率R2を用いて、式10により、燃料電池1を運転した場合の予測エネルギ消費量E2を求めて、それらE1、E2により、式8により、通常発熱効率時の予測エネルギ削減量P'c1を求める。
尚、各単位時間の予測エネルギ消費量を前記式11により発電出力を電主出力として求め、求めた各単位時間の予測エネルギ消費量を積算することにより、運転周期予測エネルギ消費量を求め、その運転周期予測エネルギ消費量に基づいて、式10により、燃料電池1を運転した場合の予測エネルギ消費量E2を求める。
即ち、運転周期における複数の単位時間のうちの熱不足単位時間(複数存在するときは、運転周期の開始時点に最も近いもの)よりも以前の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を発電出力を設定増大出力に調節する強制運転用時間帯とし且つ運転周期の残りの単位時間を発電出力を電主出力に調節する電主運転用時間帯とする形態で、前記強制運転用時間帯として選択する単位時間を異ならせることにより、強制運転用の仮運転パターンを全て形成する。
そして、全ての仮運転パターンについて、潜熱回収型の発熱効率R2を用いて、式9により、燃料電池1を運転しない場合の予測エネルギ消費量E1を求め、潜熱回収型の発熱効率R2を用いて、式10により、燃料電池1を運転した場合の予測エネルギ消費量E2を求めて、それらE1、E2により、式8により、予測エネルギ削減量を求める。
尚、強制運転用時間帯の単位時間の予測エネルギ消費量を前記式11により発電出力を設定増大出力として求め、電主運転用時間帯の単位時間の予測エネルギ消費量を前記式11により発電出力を電主出力として求めて、求めた各単位時間の予測エネルギ消費量を積算することにより、運転周期予測エネルギ消費量を求める。
尚、熱余り単位時間が生じず且つ予測エネルギ削減量が最大の強制運転用の仮運転パターンにおいて、未だ、熱不足単位時間が生じるときは、熱不足単位時間が生じなくなるまで、上述の処理を繰り返すことになる。
即ち、運転周期における複数の単位時間のうちの熱余り単位時間(複数存在するときは、運転周期の開始時点に最も近いもの)よりも以前の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を発電出力を設定抑制出力に調節する抑制運転用時間帯とし且つ運転周期の残りの単位時間を発電出力を電主出力に調節する電主運転用時間帯とする形態で、前記抑制運転用時間帯として選択する単位時間を異ならせることにより、抑制運転用の仮運転パターンを全て形成する。
そして、全ての仮運転パターンについて、潜熱回収型の発熱効率R2を用いて、式9により、燃料電池1を運転しない場合の予測エネルギ消費量E1を求め、潜熱回収型の発熱効率R2を用いて、式10により、燃料電池1を運転した場合の予測エネルギ消費量E2を求めて、それらE1、E2により、式8により、予測エネルギ削減量を求める。
尚、抑制運転用時間帯の単位時間の予測エネルギ消費量を前記式11により発電出力を設定抑制出力として求め、電主運転用時間帯の単位時間の予測エネルギ消費量を前記式11により発電出力を電主出力として求めて、求めた各単位時間の予測エネルギ消費量を積算することにより、運転周期予測エネルギ消費量を求める。
尚、熱不足単位時間が生じず且つ予測エネルギ削減量が最大の抑制運転用の仮運転パターンにおいて、未だ、熱余り単位時間が生じるときは、熱余り単位時間が生じなくなるまで、上述の処理を繰り返すことになる。
即ち、運転周期の複数の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を前記運転時間帯を構成する単位時間とし且つ運転周期の残りの単位時間を燃料電池1を停止する停止時間帯を構成する単位時間とする形態で、前記運転時間帯を構成する単位時間として選択する単位時間を異ならせることにより、全ての仮運転パターンが形成され、その全ての仮運転パターンのうち、運転周期の全単位時間を運転時間帯とするパターンを除いた全ての仮運転パターンが、1日対応型断続運転用の仮運転パターンとしてメモリ34に記憶されている。
尚、運転時間帯に含まれる単位時間の予測エネルギ消費量は前記式11により発電出力を電主出力として求め、運転時間帯に含まれない単位時間の予測エネルギ消費量は0として、各単位時間の予測エネルギ消費量を積算することにより、運転周期予測エネルギ消費量を求める。
又、運転時間帯に含まれない単位時間の予測熱出力は0になり、運転時間帯に含まれない単位時間の予測貯湯熱量は、前記式4により予測熱出力nを0として求める。
即ち、全ての1日対応型断続運転用の仮運転パターンに運転周期の全ての単位時間を運転時間帯とする仮運転パターンを加えた全ての仮運転パターンのうち、上述のように運転時間帯において発電出力を電主出力に調節したときに最初の運転周期における最終の単位時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを2日対応型の仮運転パターンとして選択する。
そして、2日対応型の仮運転パターンの全てについて、最初の運転周期の最終の単位時間の予測貯湯熱量が2回目の運転周期の予測負荷熱量として利用されたとして、2回目の運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測負荷熱量として利用された予測利用熱量を求める。
各単位時間の予測貯湯熱量は、前記式4により、予測熱出力nを0として求める。
又、各単位時間の予測利用熱量は、下記の式12〜式14により求める。
予測利用熱量n=予測負荷熱量n……………(式12)
予測貯湯熱量n-1<予測負荷熱量nのときは、
予測利用熱量n=予測貯湯熱量n-1……………(式13)
予測貯湯熱量n-1=0のときは、
予測利用熱量n=0……………(式14)
そして、全ての2日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最大の2日対応型の仮運転パターンを、2日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターンに設定し、その2日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を2日対応型の負荷追従断続運転形態における低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pi4として求める。
但し、図3における運転周期が「最初」の欄の部分(即ち、図3における上側の表の部分)が、1日対応型の負荷追従断続運転の予測エネルギ削減量を求めるときの予測熱出力及び予測貯湯熱量の演算結果を示す。又、図3における運転周期が「2回目」の欄の部分(即ち、図3における下側の表の部分)が、2日対応型の負荷追従断続運転の予測エネルギ削減量を求めるときの予測貯湯熱量及び予測利用熱量の演算結果を示す。
即ち、全ての2日対応型の仮運転パターンのうち、2回目の運転周期における最終の単位時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを3日対応型の仮運転パターンとして選択し、3日対応型の仮運転パターンの全てについて、2回目の運転周期の最終の単位時間の予測貯湯熱量が3回目の運転周期の予測負荷熱量として利用されたとして、上述した2回目の運転周期におけるのと同様に、3回目の運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測利用熱量を求める。
そして、全ての3日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最大の3日対応型の仮運転パターンを、3日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターンに設定し、その3日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を3日対応型の負荷追従断続運転形態における低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pi7として求める。
即ち、全ての1日対応型の続運転用の仮運転パターンの夫々について、各仮運転パターンにて設定されている運転時間帯において発電出力を設定増大出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、運転形態選定用の発熱効率R1を用いて、式9により、燃料電池1を運転しない場合の予測エネルギ消費量E1を求め、運転形態選定用の発熱効率R1を用いて、式10により、燃料電池1を運転した場合の予測エネルギ消費量E2を求めて、それらE1、E2により、式8により予測エネルギ削減量Pを求め、更に、最初の運転周期の各単位時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量を求める。
尚、運転時間帯に含まれる単位時間の予測エネルギ消費量は前記式11により発電出力を設定増大出力として求め、運転時間帯に含まれない単位時間の予測エネルギ消費量は0として、各単位時間の予測エネルギ消費量を積算することにより、運転周期予測エネルギ消費量を求める。
即ち、2日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量としては、補助加熱器の発熱効率として運転形態選定用の発熱効率R1を用いて、低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pi6を求め、3日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量としては、補助加熱器の発熱効率として運転形態選定用の発熱効率R1を用いて、低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pi9を求める。
即ち、全ての1日対応型断続運転用の仮運転パターンの夫々について、各仮運転パターンにて設定されている運転時間帯において発電出力を設定抑制出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、運転形態選定用の発熱効率R1を用いて、式9により、燃料電池1を運転しない場合の予測エネルギ消費量E1を求め、運転形態選定用の発熱効率R1を用いて、式10により、燃料電池1を運転した場合の予測エネルギ消費量E2を求めて、それらE1、E2により、式8により予測エネルギ削減量Pを求め、更に、最初の運転周期の各単位時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量を求める。
尚、運転時間帯に含まれる単位時間の予測エネルギ消費量は前記式11により発電出力を設定抑制出力として求め、運転時間帯に含まれない単位時間の予測エネルギ消費量は0として、各単位時間の予測エネルギ消費量を積算することにより、運転周期予測エネルギ消費量を求める。
即ち、2日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量としては、補助加熱器の発熱効率として運転形態選定用の発熱効率R1を用いて、低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pi5を求め、3日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量としては、補助加熱器の発熱効率として運転形態選定用の発熱効率R1を用いて、低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pi8を求める。
上記の各運転形態にて燃料電池1を運転すると仮定したときの予測エネルギ消費量が燃料電池1を運転しないときの予測エネルギ消費量よりも多くなって、各運転形態の予測エネルギ削減量が負の値として求められる場合がある。
そして、各運転形態の予測エネルギ削減量が負の値として求められたときに、その負の値として求められた予測エネルギ削減量が、待機時消費エネルギZの負の値よりも小さい場合は、燃料電池1を上記のどの運転形態で運転するよりも運転を待機させる方が省エネルギとなるので、待機時消費エネルギZを待機運転のメリットとして用いることが可能である。
そこで、運転制御部5のメモリ34に、待機形態のメリットとして待機時消費エネルギZを記憶させてある。
この第1実施形態では、前記運転形態選定条件が、連続運転形態の予測エネルギ削減量が設定削減量G(例えば580Wh)以上のときは、燃料電池1の運転形態を断続運転形態よりも優先して連続運転形態に定め、連続運転形態の予測エネルギ削減量が設定削減量Gよりも小さいときは、連続運転形態の予測エネルギ削減量及び断続運転形態の予測エネルギ削減量のうちの少なくとも一方が待機時消費エネルギZの負の値「−Z」以上であれば、連続運転形態の予測エネルギ削減量及び断続運転形態の予測エネルギ削減量のうちの予測エネルギ削減量が大きい方に燃料電池1の運転形態を定め、連続運転形態の予測エネルギ削減量及び断続運転形態の予測エネルギ削減量のいずれも待機時消費エネルギZの負の値「−Z」よりも小さければ、燃料電池1の運転形態を待機形態に定める条件に設定されている。
運転制御部5は、運転周期の開始時点(例えば、午前3時)になる毎に、予測負荷データ演算処理を実行して、時系列的な予測負荷電力データ、及び、時系列的な予測負荷熱量データを求め、続いて、予測エネルギ削減量演算処理を実行して、複数種の運転形態夫々の予測エネルギ削減量を求める(ステップ#1〜3)。
負荷追従連続運転形態を行うと仮定したときに運転周期に熱不足単位時間が存在する場合は、負荷追従連続運転形態について、低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pc1及び通常発熱効率時の予測エネルギ削減量P'c1を求め、強制連続運転形態について、通常発熱効率時の予測エネルギ削減量P'c3を求め、更に、抑制連続運転形態の通常発熱効率時の予測エネルギ削減量P'c2を前記設定値Fに定める。
負荷追従連続運転形態を行うと仮定したときに運転周期に熱余り単位時間及び熱不足単位時間いずれも存在しない場合は、負荷追従連続運転形態について、低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pc1及び通常発熱効率時の予測エネルギ削減量P'c1を求め、更に、抑制連続運転形態の通常発熱効率時の予測エネルギ削減量P'c2及び強制連続運転形態の通常発熱効率時の予測エネルギ削減量P'c3夫々を前記設定値Fに定める。
又、熱負荷賄い率U/LのUは、燃料電池1の予測出力熱量を0として、最初の運転周期の予測給湯負荷熱量のうち、最初の運転周期の開始時点における貯湯熱量にて賄えると予測される運転周期の予測利用熱量である。
即ち、最初の運転周期の開始時点における貯湯熱量がその運転周期の予測負荷熱量として利用されるとして、その運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測利用熱量を求め、各単位時間の予測利用熱量を合計することにより、運転周期の予測利用熱量Uを求めることになる。
尚、前記下位設定値Kは、例えば、0.4に設定する。
つまり、ステップ#14にて最初の運転周期における最終の単位時間の貯湯熱量が0になると判断した仮運転パターンの夫々について、燃料電池1を運転した場合の予測エネルギ消費量E2を前記式10により求めて、その求めた予測エネルギ消費量E2及び前記式9により求めた燃料電池1を運転しない場合の予測エネルギ消費量E1を前記式8に代入することにより、予測エネルギ削減量Pを求め、求めた予測エネルギ削減量Pが最大の仮運転パターンの運転時間帯を運転継続時間に設定する。
つまり、燃料電池1の運転形態を負荷追従連続運転形態に定めたときは、運転周期の全時間帯にわたって燃料電池1の発電出力を現在要求されている現負荷電力に追従させる現負荷電力追従運転を実行する。
その現負荷電力追従運転では、1分等の比較的短い所定の出力調整周期毎に現負荷電力を求め、最小出力から最大出力の範囲内で、連続的に現負荷電力に追従する電主出力を決定し、燃料電池1の発電出力をその決定した電主出力に調整する形態で運転する。
尚、前記現負荷電力は、前記負荷電力計測手段11の計測値及び前記インバータ6の出力値に基づいて計測し、更に、その現負荷電力は、前の出力調整周期において所定のサンプリング時間(例えば5秒)でサンプリングしたデータの平均値として求められる。
燃料電池1の運転形態を強制連続運転形態に定めたときは、燃料電池1の発電出力を設定増大出力にすると定められている単位時間では燃料電池1の発電出力を設定増大出力に調節し、他の単位時間では現負荷電力追従運転を実行する。
燃料電池1の運転形態を1日対応型、2日対応型、3日対応型のいずれの抑制断続運転に定めたときも、運転時間帯に含まれる単位時間のうち設定抑制出力が設定されている単位時間では燃料電池1の発電出力を設定抑制出力に調節し、停止時間帯に含まれる単位時間においては燃料電池1を停止させる。
燃料電池1の運転形態を1日対応型、2日対応型、3日対応型のいずれの強制断続運転に定めたときも、運転時間帯に含まれる単位時間のうち設定増大出力が設定されている単位時間では燃料電池1の発電出力を設定増大出力に調節し、停止時間帯に含まれる単位時間においては燃料電池1を停止させる。
以下、本発明の第2実施形態を説明する。
この第2実施形態は、前記運転形態選定条件についての別の実施形態を説明するものであり、予測負荷データ演算処理及び予測エネルギ削減量演算処理は、上記の第1実施形態と同様であるので、それら予測負荷データ演算処理及び予測エネルギ削減量演算処理の説明を省略する。
この第2実施形態では、前記運転形態選定条件が、前記連続運転時の予測エネルギ消費量及び前記断続運転時の予測エネルギ消費量夫々についての予測運転メリットを運転形態選定用指標として、その運転形態選定用指標に基づいて前記燃料電池1の運転形態を定める条件に設定されている点では、上記の第1実施形態と同様であるが、前記運転形態選定条件が、連続運転形態の予測エネルギ削減量及び断続運転形態の予測エネルギ削減量が待機時消費エネルギZの負の値「−Z」よりも小さいときは、燃料電池1の運転形態を待機形態に定め、連続運転形態の予測エネルギ削減量及び断続運転形態の予測エネルギ削減量の少なくとも一方が待機時消費エネルギZの負の値「−Z」以上のときは、連続運転形態及び断続運転形態のうち予測エネルギ削減量が大きい方の運転形態を燃料電池1の運転形態を定める条件に設定されている点で、上記の第1実施形態と異なる。
運転周期の開始時点になる毎に、第1実施形態と同様に、予測負荷データ演算処理を実行して、時系列的な予測負荷電力データ、及び、時系列的な予測負荷熱量データを求め、続いて、予測エネルギ削減量演算処理を実行して、複数種の運転形態夫々の予測エネルギ削減量を求める(ステップ#21〜23)。
そして、第1実施形態と同様に、運転制御部5は、前記運転形態選定処理にて定めた運転形態にて燃料電池1を運転する。
又、前記運転制御部5が、前記運転形態選定処理において前記燃料電池1の運転形態を前記連続運転形態に定めたときは、前記潜熱回収型の補助加熱器28の発熱効率を用いて前記連続運転時の予測エネルギ消費量を求めて、その予測エネルギ消費量に基づいて前記燃料電池1の発電出力を定めるように構成されている。
更に、前記運転制御部5が、前記運転形態選定処理において前記燃料電池1の運転形態を前記断続運転形態に定めたときは、前記運転形態選定用の発熱効率を用いて前記断続運転時の予測エネルギ消費量を求めて、その予測エネルギ消費量に基づいて前記燃料電池1の運転時間帯を定めるように構成されている。
以下、本発明の第3実施形態を説明する。
この第3実施形態は、前記運転形態選定条件についての別の実施形態を説明するものである。
つまり、この第3実施形態においても、上記の第1及び第2の各実施形態と同様に、前記運転形態選定条件が、前記連続運転時の予測エネルギ消費量及び前記断続運転時の予測エネルギ消費量夫々についての予測運転メリットを運転形態選定用指標として、その運転形態選定用指標に基づいて前記燃料電池1の運転形態を定める条件に設定されているが、この第3実施形態では、予測運転メリットとして、燃料電池1を運転することにより得られると予測される予測二酸化炭素削減量を求める点で上記の第1及び第2の各実施形態と異なる。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の第1及び第2の各実施形態では、運転形態選定処理において、予め、複数種の連続運転形態及び複数種の断続運転形態の全てについて予測エネルギ削減量を求めておいて、連続運転形態の予測エネルギ削減量と断続運転形態の予測エネルギ削減量との比較等の処理を行うときに、予め求めた予測エネルギ削減量から必要なものをピックアップする場合について例示したが、連続運転形態の予測エネルギ削減量と断続運転形態の予測エネルギ削減量との比較等の処理を行う都度、必要な運転形態の予測エネルギ削減量を求めるように構成してもよい。
負荷追従連続運転形態の低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pc1が設定削減量Gよりも小さければ、1日対応型の負荷追従断続運転形態における低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pi1を求めて、負荷追従連続運転形態の低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pc1と1日対応型の負荷追従断続運転形態における低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pi1とを比較する。
そして、負荷追従連続運転形態の低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pc1が1日対応型の負荷追従断続運転形態における低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pi1よりも小さいときは、更に、1日対応型の抑制断続運転形態、強制断続運転形態、2日対応型の負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態、強制断続運転形態、3日対応型の負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態夫々について低発熱効率時の予測エネルギ削減量Pi2,Pi3,Pi4,Pi5,Pi6,Pi7,Pi8,Pi9を求めて、低発熱効率時の予測エネルギ削減量が最大の断続運転形態を燃料電池1の運転形態に定めるように構成する。
例えば、連続運転時の予測エネルギ消費量及び断続運転時の予測エネルギ消費量そのものを運転形態選定用指標として、その運転形態選定用指標に基づいて第1及び第2の各実施形態と同様の手順で燃料電池1の運転形態を定める条件に設定しても良い。この場合、連続運転時及び断続運転時の各予測エネルギ消費量は、上記式10にて求める。
又、連続運転時の予測エネルギ消費量及び断続運転時の予測エネルギ消費量夫々についての予測二酸化炭素排出量を運転形態選定用指標として、その運転形態選定用指標に基づいて第1及び第2の各実施形態と同様の手順で燃料電池1の運転形態を定める条件に設定しても良い。この場合、連続運転時及び断続運転時の各予測二酸化炭素排出量は、上記式17にて求める。
又、連続運転時の予測エネルギ消費量及び断続運転時の予測エネルギ消費量夫々についての光熱費を運転形態選定用指標として、その運転形態選定用指標に基づいて第1及び第2の各実施形態と同様の手順で燃料電池1の運転形態を定める条件に設定しても良い。
予測光熱費削減額は、燃料電池1を運転しない場合の光熱費から、燃料電池1を運転した場合の光熱費を減じて求めることができる。
前記燃料電池1を運転しない場合の光熱費は、予測電力負荷の全てを商用電源7から買電するときのコストと、予測熱負荷の全てを補助加熱器28で賄うときのエネルギコスト(燃料コスト)の和として求められる。
一方、燃料電池1を運転したときの光熱費は、予測負荷電力及び予測負荷熱量を燃料電池1の予測発電出力及び予測熱出力で補う場合の燃料電池1のエネルギコスト(燃料コスト)と、予測負荷電力から予測発電出力を差し引いた分に相当する予測不足電量を商用電源7から買電するときのコストと、予測不足熱量を補助加熱器28の発生熱で補う場合のエネルギコスト(燃料コスト)との和として求められる。
断続運転形態としては、負荷追従、抑制、強制の3種を備える場合について例示したが、これら3種のうちのいずれか1種を備えたり、いずれか2種を備えるように構成しても良い。又、負荷追従、抑制、強制の各断続運転形態について、1日対応型、2日対応型及び3日対応型を備える場合について例示したが、1日対応型のみを備えたり、1日対応型と2日対応型とを備えたり、4日対応型を加えても良い。
5 運転制御手段
28 補助加熱手段
Claims (5)
- 電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、燃焼式で潜熱回収型の補助加熱手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、周期的な運転形態選定タイミングにおいて、時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量並びに前記補助加熱手段の発熱効率に基づいて、前記熱電併給装置を連続運転すると仮定したときの連続運転時の予測エネルギ消費量、及び、前記熱電併給装置を断続運転すると仮定したときの断続運転時の予測エネルギ消費量を求めて、その求めた連続運転時の予測エネルギ消費量及び断続運転時の予測エネルギ消費量並びに運転形態選定条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を連続運転形態、断続運転形態及び前記熱電併給装置を停止させて運転を待機させる待機形態のいずれかに定める運転形態選定処理を実行するように構成されたコージェネレーションシステムであって、
前記運転制御手段が、前記運転形態選定処理において、前記補助加熱手段の発熱効率として、前記潜熱回収型の補助加熱手段の発熱効率よりも低い値に定めた運転形態選定用の発熱効率を用いて、前記連続運転時の予測エネルギ消費量及び前記断続運転時の予測エネルギ消費量を求めるように構成されているコージェネレーションシステム。 - 前記運転形態選定用の発熱効率を非潜熱回収型の補助加熱手段の発熱効率に定める請求項1記載のコージェネレーションシステム。
- 前記運転制御手段が、前記運転形態選定処理において前記熱電併給装置の運転形態を前記断続運転形態に定めたときは、運転時間帯を異ならせて前記熱電併給装置を前記断続運転形態にて運転する場合の夫々について、前記運転形態選定用の発熱効率を用いて前記断続運転時の予測エネルギ消費量を求めて、その予測エネルギ消費量が少ない運転時間帯を前記熱電併給装置の運転時間帯に定めるように構成されている請求項1又は2記載のコージェネレーションシステム。
- 前記運転制御手段が、前記運転形態選定処理において前記熱電併給装置の運転形態を前記連続運転形態に定めたときは、発電出力を異ならせて前記熱電併給装置を前記連続運転形態にて運転する場合の夫々について、前記潜熱回収型の補助加熱手段の発熱効率を用いて前記連続運転時の予測エネルギ消費量を求めて、その予測エネルギ消費量が少ない発電出力を前記熱電併給装置の発電出力に定めるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
- 前記運転形態選定条件が、前記連続運転時の予測エネルギ消費量及び前記断続運転時の予測エネルギ消費量夫々についての、予測二酸化炭素排出量、予測光熱費及び予測運転メリットのうちのいずれか1つを運転形態選定用指標として、その運転形態選定用指標に基づいて前記熱電併給装置の運転形態を定める条件に設定されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
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