JP5144894B2 - ジョイスティック装置 - Google Patents

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本発明は、1本の操作レバーの複合操作(前後左右の形動操作およびレバー頭部の回転操作)により作業装置の作動制御を行うためのジョイスティック(複合操作レバー)装置に関する。
高所作業装置を有する高所作業車においては、旋回台を旋回作動させ、また、ブームを起伏作動および伸縮作動させて、ブームの先端に設けられた作業台を所望の高所に移動させることにより高所作業を行うように構成されている。そのため、作業台に搭乗した作業者が簡単な操作でこれらの高所作業装置を操作することができるように、1本の操作レバーで高所作業装置の複合操作が可能な操作装置(ジョイスティック装置)が用いられている(例えば、特許文献1および2参照)。このような操作装置は、操作レバーを前後方向に傾動操作することによりブームを起伏作動させ、左右方向に傾動操作することによりブームを伸縮作動させ、操作レバーのグリップ部を回動操作することにより旋回台を旋回作動させるように構成されている。また、この操作装置には、作業者が誤って操作レバーに触れたときに高所作業装置が作動しないように、押し込まれたときだけ操作レバーの操作が有効になるスイッチが設けられている。
特開2002−318628号公報
特開2004−262629号公報
しかしながら、このような従来の操作装置では、操作時のスイッチの押しにくさと、グリップ部を回動操作するときの人差し指および中指による操作性の悪さから、腕や指に疲労感が残るという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、操作性を向上させたジョイスティック装置(操作装置)を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るジョイスティック装置(例えば、実施形態における上部操作装置10)は、基部から上方に延びて設けられたロッド状の部材であって、上方に延びる軸線を中心とする回動はしないが基部に対して軸線が傾動する傾動操作が可能に構成されたロッド部と、このロッド部の上端部に軸線を中心として回動自在に取り付けられたグリップ部と、このグリップ部の上部に位置してロッド部に固定され、操作者が手のひらを当てて把持可能なヘッド部と、このヘッド部の側部に取り付けられ、操作者が手のひらを当てて前記ヘッド部を把持した状態で手の第1の指で操作可能なスイッチと、を備え、操作者が手のひらを当ててヘッド部を把持しつつ第1の指で前記スイッチを操作した状態のまま、第1の指以外の指でグリップ部を回動させる操作が可能で、且つこの手を動かしてロッド部を傾動させる操作が可能となるように構成されたジョイステック装置において、平面視においてこのジョイスティック装置の後側に位置した操作者が右手の手のひらを前記ヘッド部に当てて前記ヘッド部を把持するように構成されており、前記スイッチは、前記ヘッド部の側部に平面視における左斜め後方に取り付けられ、前記グリップ部の側部に、平面視において、左斜め前方に形成された第1の凹部と、右斜め前方に形成された第2の凹部と、右方に形成された第3の凹部と、を有する。
また、本発明に係るジョイステック装置は、前述の第1の指が親指であるように構成することが好ましい。
また、本発明に係るジョイスティック装置は、さらにグリップ部の側部に、平面視において、第1の凹部より左方の側部に、左斜め前方に突出する第1の突起部と、第1および第2の凹部の間であって、前方に突出する第2の突起部と、第2および第3の凹部の間であって、右斜め前方に突出する第3の突起部と、第3の凹部より右方の側部に、右斜め後方に突出する第4の突起部とが形成されていることが好ましい。
加えて本発明に係るジョイスティック装置は、上記いずれの場合であっても、ロッド部の傾動操作およびグリップ部の回動操作に応じて操作信号を出力する手段を有し、スイッチを操作している間においてのみ操作信号を有効とするように構成されることが好ましい。
本発明に係るジョイスティック装置を以上のように構成すると、このジョイスティック装置の操作者が、ヘッド部およびグリップ部を手で自然に握ったときに、第1の指の位置にスイッチが配置されているため、第1の指によるスイッチの操作が容易になる。また、スイッチを押圧した第1の指を中心に回動操作をすることができるため、この第1の指により位置決めされて操作者はどの程度グリップ部を回動させたかを容易に認識することができ、操作者が右手でヘッド部を把持し、グリップ部を回動操作するときに、人差し指、中指、および、薬指がグリップ部の第1〜第3の凹部に挿入されるため、回動操作が容易になり、ロッド部の傾動操作とグリップ部の回動操作を同時に行うことも容易になる。
また、本発明の好ましい構成によれば、この第1の指が親指である。さらに、このグリップ部を把持するときに、第1〜第4の突起部により指の位置決めが容易になる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図5を用いて本発明に係るジョイスティック装置を備えた作業用車両として、車体の上部に高所作業装置を備えた高所作業車について説明する。この高所作業車1は、車体2の前方に運転キャビン2aを有し、前後輪3a,3bで走行可能なトラック車両をベースに構成される。車体2の後部には旋回モータ51により駆動されて旋回動可能に構成された旋回台4が取り付けられている。そして、この旋回台4の上部に基部が枢結されて起伏シリンダ52の伸縮作動により垂直面内に起伏動可能にブーム5が取り付けられている。
ブーム5は、基端ブーム5a、中間ブーム5b、および、先端ブーム5cを入れ子式に組み合わせて、内蔵の伸縮シリンダ53により伸縮動可能に構成されている。なお、ここではブーム5を三段伸縮ブーム構成としているが、二段若しくは四段以上のブームで構成される多段伸縮ブーム構成としても良い。
先端ブーム5cの先端部には、ブーム5の起伏作動面と同一面内(垂直面内)に揺動可能に垂直ポスト6が枢結されており、図示しないレベリングシステムによってブーム5の起伏動に拘わらず垂直ポスト6が常に垂直に延びて位置するようにレベリング制御される。そして、このように常時垂直に保持される垂直ポスト6に、図示しない首振りモータによって水平旋回動自在に(首振り動自在に)作業台7が取り付けられており、作業台7の床面はブーム5の起伏状態に拘わらず常に水平に保持される。なお、以降の説明において、旋回台4、ブーム5、垂直ポスト6、および、作業台7をまとめて「高所作業装置9」と呼ぶこととする。
車体2の前後左右の4箇所に、車体2の幅方向に拡幅自在で上下方向に伸縮自在なアウトリガジャッキ8が設けられている。高所作業を行うときには、周囲の障害物との相対位置関係に応じて作業者が左右のアウトリガジャッキ8をそれぞれ車体幅方向に拡幅伸長させ、下方に張り出させて車体2を持ち上げ支持する。なお、アウトリガジャッキ8の操作は車体2に設けられたジャッキ操作レバー12により行われる。
以上のように構成された高所作業車1において、高所作業装置9の操作を行うために、作業台7に上部操作装置10が設けられ、車体2に下部操作装置11が設けられている。それでは、この作業台7に設けられた上部操作装置(ジョイスティック装置)10の構成について、図1〜図3を用いて説明する。
上部操作装置10は、基部21から上方に延びるロッド部22、このロッド部22の先端部に回動操作自在に取り付けられたグリップ部23、および、グリップ部23の上部に固定されたヘッド部24から構成される。なお、このヘッド部24は、ロッド部22に固定されており、グリップ部23のみが回動操作可能に構成される。ロッド部22は下端部を中心に前後左右に傾動操作自在であるが、この基部21に対して回動しないように構成されており、この下端部には前後方向および左右方向のロッド部22の傾動角度を検出してこの傾動角度に応じた検出値を出力する第1ポテンショメータ25および第2ポテンショメータ26が取り付けられている。また、グリップ23の内部には、ロッド部22の上下方向に延びる中心軸回りのグリップ部23の回動角度を検出してこの回動角度に応じた検出値を出力する第3ポテンショメータ27が取り付けられている。
この上部操作装置10に対して、作業台7に搭乗した作業者は図1における矢印Rの方向(以降の説明では矢印Rの方向を「後方」とし、矢印Fの方向を「前方」とする)に立ってこの上部操作装置10を操作する。グリップ部23は、中心軸が上下方向に延びる多角柱形状(本実施例においては八角柱形状)をしており、平面視において、その外周面から左斜め前方(ロッド部22から見て左斜め前方の約45度の方向)に突出する第1の突起部23a、前方に突出する第2の突起部23b、右斜め前方(ロッド部22から見て右斜め前方の約45度の方向)に突出する第3の突起部23c、および、右斜め後方(ロッド部22から見て右斜め後方の約45度の方向)に突出する第4の突起部23dが形成されている。また、このグリップ部23には、第1の突起部23aと第2の突起部23bとの間の側面(左斜め前方側)が凹状に形成された第1の凹部23eを有し、第2の突起部23bと第3の突起部23cとの間の側面(右斜め前方側)が凹状に形成された第2の凹部23fを有し、さらに、第3の突起部23cと第4の突起部23dとの間の側面(右方側)が凹状に形成された第3の凹部23gを有している。
また、ヘッド部24は、中心軸が上下方向に延びる略円筒形状をしており、平面視においてその外周面から左斜め後方(ロッド部22から見て左斜め後方の約45度の方向)に、上下方向に延びる板状の2枚のガイド部24a,24bが形成され、その間にスイッチ28が配設されている。なお、グリップ部23の下面と基部21の上面との間には、ロッド部22の周りを覆うように蛇腹状のカバー29が取り付けられている。
図4に示すように、上部操作装置10を操作すると、第1〜第3のポテンショメータ25〜27およびスイッチ28から操作信号s1〜s4がコントローラ30に出力される。即ち、ロッド部22を前後方向に傾動操作すると第1のポテンショメータ25から操作信号s1が出力され、ロッド部22を左右方向に傾動操作すると第2のポテンショメータ26から操作信号s2が出力され、グリップ部23を回動操作すると第3のポテンショメータ27から操作信号s3が出力され、スイッチ28を押し込んでいる間だけ操作信号s4が出力される。コントローラ30は、スイッチ28から操作信号s4が出力されているときに、操作信号s1〜s3に基づいた作動信号s5〜s7を油圧ユニット40に出力する。なお、図4では、電気的または光学的信号回路を実線で示し、油圧回路を点線で示している。
油圧ユニット40は、作動油を溜めるタンク41、エンジンまたは電気モータにより駆動されて所定油圧・流量の作動油を吐出する油圧ポンプ42、油圧ポンプ42から吐出される作動油を作動信号s5〜s7に基づいた供給方向および供給量で起伏シリンダ52、伸縮シリンダ53、および、旋回モータ51に供給制御する電磁比例弁43〜45、温度上昇した作動油を冷却するオイルクーラ(図示せず)等から構成されている。そのため、コントローラ30により、操作信号s1に基づいて作動信号s5を制御することにより、ロッド部22の前後方向の傾動操作に応じてブーム5を起伏作動させ、操作信号s2に基づいて作動信号s6を制御することにより、ロッド部22の左右方向の傾動操作に応じてブーム5を伸縮作動させ、操作信号s3に基づいて作動信号s7を制御することにより、グリップ部23の回動操作に応じて旋回台4を旋回作動させることができる。
なお、この上部操作装置10が図1〜図3の状態にあるとき、すなわち、ロッド部22が基部21から略垂直方向に延び、グリップ部23の第1〜第4の突起部23a〜23dが上述の位置にあるときを中立位置とし、この中立位置にあるときは操作信号s1〜s3は出力されないように構成されている。また、この上部操作装置10に設けられた弾性部材等(図示せず)により、作業者が上部操作装置10を操作する力を緩めるか、若しくは、手を離すことにより、この弾性部材により中立位置に戻されるように構成されている。
このように構成された上部操作装置10を操作するときは、作業者はこの上部操作装置10の後方から、右手の手のひらを下方に向けるとともに、指先を前方に延ばした状態で、手のひらの親指の付け根に近い部分をヘッド部24の上部に載せる。そして、親指の腹の部分をスイッチ28に当て、人差し指をグリップ部23の第1および第2の突起部23a,23bの間から第1の凹部23eに載せ、中指を第2および第3の突起部23b,23cの間から第2の凹部23fに載せ、薬指を第3および第4の突起部23c,23dの間から第3の凹部23gに載せ、小指を第4の突起部23dの後方側に置いて、4本の指でグリップ部23を把持する。
このようにすると、グリップ部を回動操作するときに、少なくとも人差し指、中指、および、薬指が第1〜第3の凹部23e〜23gに挿入されるため、これら3本の指でグリップ部23の回動操作を容易に行うことができる。また、手のひら全体でグリップ部23およびヘッド部24を把持するため、ロッド部22の傾動操作も容易に行うことができ、傾動操作と回動操作を同時に行うことも容易になる。さらに、スイッチ28がヘッド部24の側面における左斜め後方(後方から左方の90度の範囲内)に配置されているため、上述のようにグリップ部23およびヘッド部24を把持したときの親指の位置にスイッチ28が位置して力を掛け易く、操作が容易となる。
特に、この上部操作装置10を操作するときは、親指でスイッチ28を必ず押圧しているため、この親指を中心にグリップ部23を回動操作することになり、親指の位置が固定され、この親指を中心に位置決めすることにより、作業者はどの程度グリップ部23を回動させたかを容易に認識することができ、高所作業装置9の旋回量の調整が容易になる。また、作業者がこの上部操作装置10を把持するときに、第1〜第4の突起部23a〜23dをガイドとすることにより、グリップ部23に対する指の位置決めが容易になる。
なお、以上の第1〜第4の突起部23a〜23dおよびスイッチ28の配置は、この上部操作装置10を右手で操作することを想定した場合であり、左手で操作するように構成する場合は、左右の配置を逆にすることで対応可能である。
本発明に係るジョイスティック装置(上部操作装置)の平面図である。 図1において、上記ジョイスティック装置をII方向から見た側面図である。 図1において、上記ジョイスティック装置III方向から見た側面図である。 高所作業装置の制御方法を示すブロック図である。 本発明に係るジョイスティック装置が用いられる高所作業車の側面図である。
符号の説明
10 上部操作装置(ジョイスティック装置)
21 基部
22 ロッド部
23 グリップ部
23a 第1の突起部
23b 第2の突起部
23c 第3の突起部
23d 第4の突起部
23e 第1の凹部
23f 第2の凹部
23g 第3の凹部
24 ヘッド部
28 スイッチ

Claims (4)

  1. 基部から上方に延びて設けられたロッド状の部材であって、上方に延びる軸線を中心とする回動はしないが前記基部に対して前記軸線が傾動する傾動操作が可能に構成されたロッド部と、
    前記ロッド部の上端部に前記軸線を中心として回動自在に取り付けられたグリップ部と、
    前記グリップ部の上部に位置して前記ロッド部に固定され、操作者が手のひらを当てて把持可能なヘッド部と、
    前記ヘッド部の側部に取り付けられ、操作者が手のひらを当てて前記ヘッド部を把持した状態で前記手の第1の指で操作可能なスイッチと、を備え、
    操作者が手のひらを当てて前記ヘッド部を把持しつつ前記第1の指で前記スイッチを操作した状態のまま、前記第1の指以外の指で前記グリップ部を回動させる操作が可能で、且つ前記手を動かして前記ロッド部を傾動させる操作が可能となるように構成されたジョイステック装置において、
    平面視において前記ジョイスティック装置の後側に位置した操作者が右手の手のひらを前記ヘッド部に当てて前記ヘッド部を把持するように構成されており、
    前記スイッチは、前記ヘッド部の側部に平面視における左斜め後方に取り付けられ、
    前記グリップ部の側部に、平面視において、
    左斜め前方に形成された第1の凹部と、
    右斜め前方に形成された第2の凹部と、
    右方に形成された第3の凹部と、を有することを特徴とするジョイスティック装置。
  2. 前記第1の指が親指であることを特徴とする請求項1に記載のジョイスティック装置。
  3. 前記グリップ部の側部に、平面視において、
    前記第1の凹部より左方の前記側部に、左斜め前方に突出する第1の突起部と、
    前記第1および第2の凹部の間であって、前方に突出する第2の突起部と、
    前記第2および第3の凹部の間であって、右斜め前方に突出する第3の突起部と、
    前記第3の凹部より右方の前記側部に、右斜め後方に突出する第4の突起部とが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のジョイスティック装置。
  4. 前記ロッド部の傾動操作および前記グリップ部の回動操作に応じて操作信号を出力する手段を有し、前記スイッチを操作している間においてのみ前記操作信号を有効とするように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のジョイスティック装置。
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