JP5149040B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータ装置に関し、特に敷居の溝内に異物が挟まれないエレベータ装置に関するものである。
敷居溝内への異物の混入を未然に防止して、異物により戸の開閉ができなくなるのを防止するために、一方の戸の下端部にゴムベルト等からなる閉塞帯の一端部を固定するとともに、この閉塞帯を他方の戸の下端部の滑車に巻き掛けて、戸開時に敷居溝内に閉塞帯を敷設して敷設溝を閉塞するようにし、また、滑車に巻き掛けられた閉塞帯の他端部には、重りを吊り下げて、閉塞帯に張力を与えるとともに、戸閉時に重りの重量により閉塞帯を戸側へ収納するようにすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、案内溝内の全域に亘って、足部の摺動に応じて圧縮変形と塑性変形を行う弾性を有するスポンジと、スポンジの表面に接着された耐摩耗性を有する補強部材とにより構成された溝塞ぎ手段が設けられていて、足部の位置しない部分で補強部材の上面と敷居部の上面とが同一平面になるように構成されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−56377号公報 特開平7−61751号公報
しかし、特許文献1のように戸の内部に滑車や重りを設けるとともに両方の戸の間に閉塞帯を敷設しなければならず、構造が複雑であるとともに高価であるという問題がある。
また、特許文献2のように案内溝内が耐摩耗性を有する補強部材で表面が覆われたスポンジにより埋められるが、戸の繰り返し開閉による変形によりクリープすることを防止できるスポンジは高価であるとともに、案内溝内がスポンジのような固体で埋められているので戸の移動がスムーズでないという問題がある。
この発明の目的は、戸の移動を案内する敷居の溝の中に異物が入り込まないよう安価に対処されたエレベータ装置を提供することである。
この発明に係るエレベータ装置は、敷居の溝に沿って開閉される戸を備えるエレベータ装置において、上記戸が全開位置に位置しているとき上記敷居の溝を塞ぐ上昇位置と上記戸が上記敷居の溝内を移動するとき移動を妨げない下降位置との間で上下移動する溝塞ぎ板と、上記全開位置までに移動する上記戸により回転されて上記溝塞ぎ板を上記上昇位置まで押し上げるレバー機構と、を備える。
この発明に係るエレベータ装置の効果は、上昇位置に位置するとき敷居の溝を塞ぐとともに下降位置に位置するとき戸が敷居の溝内を移動することを妨げないよう溝の底に退避する溝塞ぎ板と、戸が全開位置に近づいたとき溝塞ぎ板を押し上げるレバー機構と、を備えるので、敷居の溝に異物が入り込みことを溝塞ぎ板とレバー機構という簡単な部材で安価に防止できることである。
実施の形態1.
図1〜図3は、この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の乗りカゴの戸の正面図である。なお、図1の戸は全開位置に位置し、図2の戸は全閉位置に位置し、図3の戸は戸当たり具に当接するときに位置している。
この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置は、溝3が設けられたそれぞれの敷居2に水平移動が案内されるエレベータの乗りカゴの戸1および各乗場の戸を具備している。なお、以下の説明では、エレベータの乗りカゴの戸1に関わる内容について説明するが、各乗場の戸に関わる内容も同様であるので説明は省略する。また、両開き戸である戸1に関して説明するが、片開き戸である戸1であっても同様に適用することができる。
そして、この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置は、図1に示すように、エレベータの乗りカゴの戸1が全開位置に位置しているとき敷居2の溝3を塞ぐ溝塞ぎ部材4および開閉する戸1により溝塞ぎ部材4を移動するレバー機構5を備える。
この発明の実施の形態1に係る溝塞ぎ部材4は、戸1が全開位置に位置するとき開いた乗降口に現れた敷居2の溝3の上面を塞ぎ、且つ戸1が全閉位置に位置するとき敷居2の溝3の底3aに退避する溝塞ぎ板11、および、溝塞ぎ板11の下面から下方に延びるとともに敷居2の溝3の底3aに設けられた孔3bを貫通するガイド棒12から構成されている。
この発明の実施の形態1に係るレバー機構5は、全開位置に位置する戸1の下側に略水平に置かれるレバー14、レバー14の一端部に固定される戸当たり具15、レバー14と戸当たり具15とが固定された箇所を回転自在に支持する支持軸16、レバー14の他端部に固定されるとともに溝塞ぎ板11を下側から支持するせり上げ具17、および、レバー14が略水平位置から傾くとき戸当たり具15が当接してレバー14の傾きを制限するストッパー18から構成されている。
支持軸16は、全開位置に位置する戸1に対して戸開方向の先方に設けられ、戸当たり具15は、支持軸16を中心として戸閉方向に傾いている。
レバー14は、戸当たり具15がストッパー18に当接しているときには支持軸16を中心としてせり上げ具17が固定されている他端部が下降する。他方、レバー14は、全開位置に位置する戸1により戸当たり具15が戸開方向に立たされたときには支持軸16を中心としてせり上げ具17が固定されている他端部が上昇する。
せり上げ具17は、敷居2の溝3の深さを30mmとすると約30mm上下するので、せり上げ具17が固定されているレバー14の他端部を30mm上下させなければならない。そこで、レバー14の長さを1100mmとすると、レバー14を支持軸16を中心として角度1.56度回転しなければならない。そのため、ストッパー18に当接している戸当たり具15は全開位置に移動する手前の戸1により戸開方向に角度1.56度起こされる。
溝塞ぎ板11は、せり上げ具17が下降位置に位置しているときには自重により敷居2の溝3の底3aまで下降し、せり上げ具17が上昇位置に位置しているときにはせり上げ具17により押し上げられる力が加えられ、敷居2の溝3の上面を塞ぐ位置に保持されている。
ガイド棒12は、溝塞ぎ板11がせり上げ具17により押し上げられるときと溝塞ぎ板11が自重で降下するとき、孔3bに案内されて溝塞ぎ板11を上下方向だけにガイドする。
次に、戸1が開閉する際の溝塞ぎ部材4およびレバー機構5の動作について説明する。
戸1が全閉位置に位置しているとき、図2に示すように、戸当たり具15がストッパー18に当接することにより、レバー14はせり上げ具17が固定された他端部が下降してせり上げ具17が下降位置に停止している。また、溝塞ぎ板11は自重により敷居2の溝3の底3aに置かれる。
次に、戸1が戸開移動を開始しても、図3に示すように、戸1が戸当たり具15に当たるまでは溝塞ぎ板11は敷居2の溝3の底3aに置かれている。
戸1が戸当たり具15に当たり戸当たり具15を戸開方向に傾きを起こすとレバー14の他端部が上昇し、他端部に固定されたせり上げ具17も上昇するので、溝塞ぎ板11が上昇する。
戸1が全開位置に達すると、図1に示すように、溝塞ぎ板11が敷居2の溝3の縁まで上昇する。このように、敷居2の溝3の縁と同じ上面で溝3が塞がれているので、乗客が乗り降りしたときに敷居2上に動いた異物は溝3の中に入り込むことが防げる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置では、上昇位置に位置するとき敷居2の溝3を塞ぐとともに下降位置に位置するとき戸1が敷居2の溝3内を移動することを妨げないよう溝3の底3aに置かれる溝塞ぎ板11と、戸1が全開位置に近づいたとき溝塞ぎ板11を押し上げるレバー機構5を備えるので、敷居2の溝3に異物が入り込みことを溝塞ぎ板11とレバー機構5という簡単な部材で安価に防止できる。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2に係るエレベータ装置の敷居付近の拡大図である。
この発明の実施の形態2に係るエレベータ装置は、この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置と溝塞ぎ部材4Bが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
この発明の実施の形態2に係る溝塞ぎ部材4Bは、この発明の実施の形態1に係る溝塞ぎ部材4を敷居2に対して弾性的に支持する戻しばね22を追加したことが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
そして、この発明の実施の形態2に係る溝塞ぎ部材4Bは、戸1が全開位置に位置するとき開いた乗降口に現れた敷居2の溝3の上面を塞ぎ、且つ戸1が全閉位置に位置するとき敷居2の溝3の底3aまで下降する溝塞ぎ板11、溝塞ぎ板11の下面から下方に延びるとともに敷居2の溝3の底3aに設けられた孔3bを貫通するガイド棒12、ガイド棒12の下端面に固定された受板21、および、敷居2の溝3の底3aの裏面と受板21とに両端が当接される戻しばね22から構成されている。
溝塞ぎ板11は、せり上げ具17が下降位置に位置しているときには戻しばね22の付勢力により敷居2の溝3の底3aまで下降され、せり上げ具17が上昇位置に位置しているときにはせり上げ具17により戻しばね22の付勢力に抗する力が加えられ、敷居2の溝3の上面を塞ぐ位置に保持されている。
次に、戸1が開閉する際の溝塞ぎ部材4Bおよびレバー機構5の動作について説明する。
戸1が全閉位置に位置しているとき、図4に示すように、戸当たり具15がストッパー18に当接することにより、レバー14はせり上げ具17が固定された他端部が下降してせり上げ具17が下降位置に停止している。また、溝塞ぎ板11は戻しばね22により敷居2の溝3の底3aに押し付けられている。
次に、戸1が戸開移動を開始しても、戸1が戸当たり具15に当たるまでは溝塞ぎ板11は戻りばね22により敷居2の溝3の底3aに押し付けられている。
戸1が戸当たり具15に当たり戸当たり具15を戸開方向に傾きを起こすとレバー14の他端部が上昇し、他端部に固定されたせり上げ具17も上昇するので、戻しばね22の付勢力に抗して溝塞ぎ板11が上昇する。
戸1が全開位置に達すると、図5に示すように、溝塞ぎ板11が敷居2の溝3の縁まで上昇するとともに戻しばね22の付勢力によりその上昇位置に保持される。このように、敷居2の溝3の縁と同じ上面で溝3が塞がれているので、乗客が乗り降りしたときに敷居2上に動いた異物は溝3の中に入り込むことが防げる。
この発明の実施の形態2に係るエレベータ装置では、上昇位置に位置するとき敷居2の溝3を塞ぐとともに下降位置に位置するとき戸1が敷居2の溝3内を移動することを妨げないよう溝3の底3aに置かれる溝塞ぎ板11と、戸1が全開位置に近づいたとき溝塞ぎ板11を押し上げるレバー機構5を備えるので、敷居2の溝3に異物が入り込みことを溝塞ぎ板11とレバー機構5という簡単な部材で安価に防止できる。
また、戻しばね22により溝塞ぎ板11が付勢され、せり上げ具17が下がったときには付勢力により溝塞ぎ板11が速やかに溝3の底3aに退避させられるので、溝塞ぎ板11が溝3の中途半端な深さのところに留まることがなく、戸1の移動を妨げることがない。
この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の乗りカゴの全開位置に位置する戸の正面図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の乗りカゴの全閉位置に位置する戸の正面図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の乗りカゴの戸当たり具に当接した戸の正面図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータ装置の溝塞ぎ板が溝の底に退避されたときの溝塞ぎ部材およびレバー機構の拡大図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータ装置の溝塞ぎ板が溝を塞いだときの溝塞ぎ部材およびレバー機構の拡大図である。
符号の説明
1 戸、2 敷居、3 溝、3a (溝の)底、3b (溝の底に空けられた)孔、4、4B 溝塞ぎ部材、5 レバー機構、11 溝塞ぎ板、12 ガイド棒、14 レバー、15 戸当たり具、16 支持軸、17 せり上げ具、18 ストッパー、21 受板、22 戻しばね。

Claims (2)

  1. 敷居の溝に沿って開閉される戸を備えるエレベータ装置において、
    上昇位置と下降位置との間で上下移動する溝塞ぎ板と、
    上記溝塞ぎ板を上記上昇位置まで押し上げるレバー機構と、
    を備え、
    上記溝塞ぎ板は、上記下降位置では、上記戸が上記敷居の溝内を移動するとき該戸の移動を妨げないように上記溝の底に退避しており、
    上記溝塞ぎ板は、上記上昇位置では、上記敷居の溝の上面を塞ぎ、
    上記レバー機構は、戸当たり具と、該戸当たり具により回転されて上記溝塞ぎ板を上記上昇位置まで押し上げるレバーとを少なくとも含み、
    上記戸当たり具は、全開位置に位置する上記戸に対して戸開方向の先方に設けられている、
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 上記溝塞ぎ板を上記敷居の溝の底に引き付けるよう上記溝塞ぎ板を付勢する戻りばねを備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
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