JP5149192B2 - 解剖学的リストモードマスクを用いるpetイメージング - Google Patents
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Description
本発明は陽電子イメージングの分野に関し、より具体的には、陽電子放出型断層撮影(PET)で収集されたリストモードデータの再構成に関する。
陽電子放出型断層撮影(PET)は核医学の一分野であり、それにおいては、18F−フルオロデオキシグルコース(FDG)等の陽電子放出型の放射性医薬品が患者の体内に導入される。放射性医薬品が崩壊するとき、陽電子が生成される。より具体的には、複数の陽電子の各々は陽電子消滅イベントとして知られるイベントで電子と反応し、それにより、同時計数線(line of response;LOR)に沿って反対方向に進行する511keVのガンマ線の同時発生対が生成される。同時計数時間内に検出されたガンマ線の対は、通常、消滅イベントとしてPETスキャナによって記録される。飛行時間(time of flight;TOF)イメージングにおいては、同時発生対の各ガンマ線が検出される一致間隔内の時間が更に測定される。飛行時間情報は、LORに沿った方向における検出イベントの位置を指し示す指標を提供する。
スキャンからの消滅イベントデータは、被検体内の放射性核種の分布を表すボリュームデータを再構成するために使用される。再構成は、典型的に、統計的な(反復)、あるいは分析的な再構成アルゴリズムを用いて実行される。反復法は分析法と比較して優れた再構成をもたらし得る。しかしながら、それは概して一層と複雑であり、計算的に一層と高コストであり、そして、比較的多くの時間を消費する。反復再構成技術は、最尤期待値最大化(maximum likelihood expectation maximization;ML−EM)法、オーダード・サブセット期待値最大化(ordered subsets expectation maximization;OS−EM)法、リスケールド・ブロック反復(rescaled block iterative expectation maximization;RBI−EM)法、及びロー・アクション最尤(row action maximization likelihood;RAMLA)法を含む(非特許文献1−4参照)。
再構成時間はPET撮像システムの性能における鍵となる要素となり得る。このことが特に当てはまるのは、反復再構成技術が用いられるときである。反復再構成法は:第1に、被検体の推定値が投影領域に順投影される初期被検体推定を開始する;第2に、得られた投影が、投影領域での補正を形成するために測定された投影と比較される;そして第3に、この補正が画像領域に逆投影されて、被検体の推定値を更新するために使用される;という3つの基本段階を含むものとして特徴付けられることができる。これら3つの基本段階は、推定値が解に収束するまで、あるいは反復プロセスがその他の方法で終了されるまで、更なる繰り返しによって反復される。
一般に、リストモードデータについての全再構成時間は処理されるべきイベントの総数に比例する。故に、再構成時間を短縮するための1つの技術は、使用される消滅イベントデータの数を削減することである。被検体の境界又は検査対象である関心領域の外側で発生する報告消滅イベントは、一般的に、通例は散乱イベント及びランダムイベントであるエラーイベントであり、再構成において無視されてもよい。また、再構成の効率は、画像領域要素(例えば、ボクセル、ブロブ(blob)又はその他の基礎機能)の更新を、被検体の境界又は検査対象である関心領域の内側の要素群に制限し、それによって再構成時間を短縮することによって達成されることも考えられる。
しかしながら、リストモードイベントデータ又は画像領域要素が、その除外のために、再構成中に実行される技術によって特定される場合、その特定の前には再構成の反復段階及びリソースが依然として費やされることになる。従って、被検体又は関心領域の外側のリストモードイベントデータ及び/又は画像要素が、その除外のために再構成に先立って特定され、それにより全再構成時間が改善されることが望まれる。
Shepp、Vardi、「Maximum Likelihood Reconstruction for Emission Tomography」、1982年、IEEE Trans. Med. Imaging、第MI-2巻、p113-122 Hudson、Larkin、「Accelerated Image Reconstruction Using Ordered Subsets of Projection Data」、1994年、IEEE Trans. Med. Imaging、第13巻、第4号、p601-609 Byrne、「Accelerating the EMML Algorithm and Related Iterative Algorithms by Rescaled Block-Iterative Methods」、1998年、IEEE Trans. Image Processing、第7巻、第1号、p100-109 Brown、DePierro、「A Row-Action Alternative to the EM Algorithm for Maximizing Likelihoods in Emission Tomography、1996年、IEEE Trans. Med. Imaging、第15巻、第5号、p687-699
Shepp、Vardi、「Maximum Likelihood Reconstruction for Emission Tomography」、1982年、IEEE Trans. Med. Imaging、第MI-2巻、p113-122 Hudson、Larkin、「Accelerated Image Reconstruction Using Ordered Subsets of Projection Data」、1994年、IEEE Trans. Med. Imaging、第13巻、第4号、p601-609 Byrne、「Accelerating the EMML Algorithm and Related Iterative Algorithms by Rescaled Block-Iterative Methods」、1998年、IEEE Trans. Image Processing、第7巻、第1号、p100-109 Brown、DePierro、「A Row-Action Alternative to the EM Algorithm for Maximizing Likelihoods in Emission Tomography、1996年、IEEE Trans. Med. Imaging、第15巻、第5号、p687-699
本発明は、全再構成時間を改善し得る、陽電子放出型断層撮影で収集されたリストモードデータの再構成方法及び装置を提供することを目的とする。
上記問題及びその他の問題が本発明の種々の態様によって解決される。
被検体の陽電子放出型断層撮影スキャンにて収集された、複数の検出された陽電子消滅イベントを表す情報を含むリストモードデータを再構成する方法及び装置が提供される。関心領域内で発生した検出イベントが特定される。特定されたイベントは、関心領域を表すボリュームデータを生成するために、光線追跡処理を含む反復再構成法を用いて再構成される。光線追跡処理は、関心領域内に位置する画像マトリクス要素のみを追跡する。そして、ヒトが読み取り可能な、ボリュームデータを表す画像が生成される。
他の一態様において、関心領域と相関を有するように、画像マスク及び投影マスクが定められる。画像マスクを適用することによって、関心領域内に位置する画像マトリクス要素が決定される。そして、投影マスクを適用することによって、関心領域内で発生した検出イベントが特定される。他の一態様において、画像マスクの境界外の画像マトリクス要素は、境界外の値を割り当てられる。
他の一態様において、PET以外の撮像モダリティによる被検体を表すスキャンデータが収集され、画像マスクは、PET以外の撮像モダリティによるスキャンデータをPETの画像要素寸法にマッピングし、且つマッピングされたデータをセグメント化することによって定められる。他の一態様において、投影マスクは、PET以外の撮像モダリティによるスキャンデータをPETの画像要素寸法にマッピングし、マッピングされたPET以外の撮像モダリティによるスキャンデータを投影空間に順投影し、且つ順投影されたデータを閾値判定することによって定められる。
他の一態様において、投影マスク及び画像マスクは何れも関心領域より大きい。
他の一態様において、上記の複数の陽電子消滅イベントは複数のリストモードLORデータを有し、上記の特定されたイベントは、LORが投影マスク内に位置するかを決定すること、及び該LORが投影マスク内に位置する場合に、該LORを用いて、境界外の値を有していない画像要素を追跡することによって再構成される。
他の一態様において、上記の複数の陽電子消滅イベントは、TOF情報を含む複数のリストモードLORデータを有し、上記の特定されたイベントは、TOF情報を用いて、LORによって表された消滅イベントが投影マスク内に位置する発生確率を決定することによって再構成される。この発生確率が、該LORによって表された該消滅イベントが投影マスク内に位置することを指し示す場合に、該LORが用いられ、境界外の値を有していない画像要素が追跡される。
当業者は、以下の詳細な説明を読んで理解することにより、本発明の更なる態様を認識するであろう。
図1を参照するに、複合型PET/CTシステム100は、PETガントリー部102及びCTガントリー部104を含んでいる。PETガントリー部102は、検査領域108を取り囲む放射線感受性検出器群106から成る1つ以上の軸方向リングを含んでいる。検出器群106はPET検査領域108内で発生する陽電子消滅イベントの特性を示すガンマ線を検出する。
CT部104は、CT検査領域112の周りを回転する例えばx線管などの放射線源110を含んでいる。x線源によって放射され検査領域112を横切った放射線が、放射線感受性検出器群114によって検出される。
PETガントリー部102及びCTガントリー部104は、好ましくは、共通の長手方向軸すなわちz軸に沿って配置されたそれらそれぞれの検査領域108、112に近接するように位置付けられている。被検体支持台116は、例えばヒトの患者などの撮像対象118を支持する。被検体支持台116は、好ましくは、被検体118がPET及びCTの双方のガントリー部102、104によって複数の長手方向位置でスキャンされることが可能なように、PET/CTシステム100の動作に協調して長手方向に移動できるようにされている。
CTデータ収集システム122は、CTの検出器群114からの信号を処理し、検査領域112を通る複数の直線すなわち光線に沿った放射線減衰を表すデータを生成する。このデータは、CTの再構成手段126によって、好適な再構成アルゴリズムを用いて再構成され、被検体118の放射線減衰を表すボリューム画像データが生成される。
PETデータ収集システム120は、検出器群106によって検出された消滅イベントのリストを含む投影データを提供する。より具体的には、投影データは、例えば横方向及び長手(縦)方向のLORの位置などの各イベントのLORについての情報、その横断角及び方位(アジマス)角、及びTOF情報を提供する。他の例では、このデータは1つ以上のシノグラム(sinogram)又は投影瓶(bin)にリビニングされてもよい。
PETの再構成手段129は、少なくとも1つのコンピュータ又はコンピュータプロセッサ130を含んでいる。一般的に、追加プロセッサ又は一層パワフルなプロセッサの使用により、再構成速度は向上されることになる。再構成手段129は反復技術を用いて、被検体118内の放射性核種の分布を表すボリューム画像データを生成する。好適な技術は、ML−EM法、OS−EM法、RBI−EM法及びRAMLAを含むが、その他の技術が用いられてもよい。1つの典型的な反復再構成モデルは:
さらに、PETの再構成手段129は、好ましくは、減衰及びその他の所望の補正をPETデータに適用するために、CTの再構成手段126からの情報を使用する。1つ又は複数のプロセッサ130に再構成を実行させるコンピュータ読み取り可能命令は、好ましくは、例えばコンピュータディスクや揮発性あるいは不揮発性のメモリ等の1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能媒体140に担持されており、また、例えばインターネット等の好適な通信ネットワークを介して、プロセッサ130にアクセス可能な記憶媒体140に伝送されてもよい。
ワークステーションコンピュータは、オペレータのコンソール128としての役割を果たす。コンソール128は、例えばモニタやディスプレー等のヒトが読み取り可能な出力装置と、例えばキーボードやマウス等の入力装置とを含んでいる。コンソール128内のソフトウェアにより、オペレータは、PET及びCTの再構成手段129、126によって生成されたボリューム画像データを見たり、その他の方法で操作したりすることができる。また、コンソール128内のソフトウェアにより、オペレータは、所望のスキャンプロトコルを構築すること、スキャンを開始させ終了させること、及びその他の方法でスキャナとやり取りすることによって、システム100の動作を制御することができる。
図2は、再構成手段129によって実行される一般化された再構成技術を示している。段階204にて、被検体118の境界又は被検体内の関心領域119から外れた画像マトリクス内の要素を境界外の値に設定するために、画像マスク240が使用される。関心領域119は、例えば1つ以上に特定の内部器官又は器官の部分によって定められた解剖学的領域など、被検体118内の予め決められた領域であり得る。例示され、以下で説明される典型的な実施形態においては境界外の値はゼロである。しかしながら、境界外の要素を指し示すためにその他の値又は閾値が用いられてもよいことは理解されるべきである。
段階206にて、検査対象118又は被検体内の所望の関心領域119の外側のイベントを除外するために、投影マスク250がPETリストモードイベントデータ212に適用される。段階208にて、投影マスク250の適用によって除外されたイベントを差し引いたPETイベント212が、MLEM又はその他の好適な反復再構成法を用いて再構成され、ボリューム画像データが生成される。このとき、再構成処理の順投影ステップ及び/又は逆投影ステップにおける光線追跡(ray tracing)処理は、画像マスク240の適用によってゼロに初期化された画像マトリクス要素を更新しない。この技術はまた、ヒストグラムイベントデータにも適用可能である。段階210にて、最終的な画像推定値が利用可能になる。
故に、スキャンされる被検体118又は関心領域119の境界外のリストモードイベントの、投影マスク250の適用による特定及び除外は、これに準じて、段階208における全再構成時間を、スキャンされる被検体118又は関心領域119の外側で発生したイベントを含む全リストモードイベント212から画像推定値を生成するものである他の再構成技術に対して短縮する。そして、スキャンされる被検体118又は関心領域119の境界外の画像要素の、段階204での画像マスク240の適用による特定は、特定された画像要素を段階208での再構成中の更新から除外することを可能にし、再構成の効率を、スキャンされる被検体118又は関心領域119の外側の画像要素を含む全画像要素を更新するものである他の再構成技術に対して向上させる。
図3は、解剖学的な画像マスク240及び投影マスク250を決定する方法を例示している。段階302にて、概説されたようにCTの再構成手段126によってCTボリューム画像データが提供される。段階304にて、CTボリューム画像データは、被検体118又は被検体内の関心領域119の境界を特定するためにセグメント化される。セグメント化されたデータはPETシステムに登録され、PET画像要素の寸法に整合するのに必要なように再マッピングされる。段階306に示されるように、セグメント化は閾値判定することによって実行されてもよいが、空気に似た値を有する被検体境界(例えば、肺)付近のボクセルを特定するには特別な注意が払われるべきである。その他の好適なセグメント化技術が用いられてもよい。画像マスク240は、故に、被検体118又はその中の関心領域の範囲を記述する。
段階310にて、段階304にて生成されたセグメント化データが投影領域に順投影され、3次元減衰シノグラムが生成される。そして、段階312にて閾値判定することにより、放射シノグラムと同一の寸法を有する投影マスク250が、投影領域内のイベントデータ212への適用のために作り出される。境界条件に起因するアーチファクトを回避するため、観測された実際の被検体又は関心領域の境界より大きい投影マスク250を定めることが好ましい。投影領域はリストモードとして表されるが、この技術はシノグラムや投影データに適応されてもよいし、その他の何らかの好適手法で適応されてもよい。
次に図2及び4を参照するに、LOR410が関心領域119の境界外で発生している。上述の段階206における投影マスク250の適用により、LOR410は関心領域119の境界外で発生しているとして特定される。従って、LOR410は段階208における再構成から除外されることになる。
別のLOR414は関心領域119に交差し、関心領域119の境界外に位置するボクセル422と関心領域119の境界内に位置するボクセル424との双方を通っている。段階206における投影マスク250の適用によっては、LOR414は被検体118及び関心領域119の境界外で発生しているとして除外されるように特定されることはなく、LOR414は段階208における再構成に含められる。
他の一態様においては、関連する消滅イベントが実際に投影マスク250内で発生したとの決定が、LOR414の除外を決定するために使用されてもよい。一技術においては、LOR414によって表された消滅イベントが関心領域119内のLOR414に沿った点で発生した確率を決定するために、LOR414に関するTOF情報が使用されてもよい。従って、第1の例において、TOF情報は、高い確率で中点432での発生を示し且つ低い確率で両端点434及び436での発生を示し、LOR414がLOR414に沿ったLOR区画430内で発生した消滅イベントを表していることを指し示す。LOR区画430は関心領域119内ではないので、LOR414は段階208での再構成において除外される。
第2の例において、TOF情報は、高い確率で中点442での発生を示し且つ低い確率で両端点444及び446での発生を示し、LOR414がLOR414に沿ったLOR区画440内で発生した消滅イベントを表していることを指し示す。LOR区画440は少なくとも部分的に関心領域119内であるので、LOR414は段階208での再構成において除外されずに追跡される。
他の一態様においては、端点434、436、444及び446での低い発生確率はゼロであってもよいし、1つ以上のパラメータに応じて選択される境界確率値であってもよい。パラメータの一例は具体的な画像解像度要求である。当業者にはその他のパラメータも明らかであろう。
他の一態様においては、反復再構成のための画像マトリクスの初期化において、画像マスク240の適用は、画像マスク240を外れたボクセル422を特定し、そのボクセルの値をゼロに設定する。再構成段階208中に、順投影及び逆投影の処理の一部として光線追跡が実行されるが、上記の特定されたボクセルはゼロのままにされ、あるいは、そうでないとしても更新されない。理解されるべきことには、この技術はボクセルへの適用に限定されるものではなく、例えばブロブ等のその他の基礎機能にも適用可能である。
従って、ボクセル422の値はゼロであるので、LOR414が投影マスク250の適用によって除外されない場合にも、ボクセル422は再構成段階208におけるLOR414の追跡によって更新されない。対照的に、ボクセル424は関心領域119の内部であるので、その値は段階204における画像マスク240の適用によってゼロに設定されず、ボクセル424は再構成段階208におけるLOR414の追跡によって更新される。認識されるように、関心領域119の境界外のイベントを無視し且つ関心領域119の境界内で発生したイベントに応じた画像空間ボリューム要素の外側に位置する画像空間ボリューム要素を更新しないことにより所与の再構成反復において更新される画像要素数を削減することは、順投影及び逆投影の処理を完了するのに要する時間を短縮し、それにより、再構成時間を短縮するとともに効率上の利点をもたらす。
一態様において、上述の画像マスク240の適用段階204と投影マスク250の適用段階206との相対的な順序付けは不要であり、これらの段階の順序は逆にされてもよい。他の一態様においては、画像マスク240は、全画像領域要素の事前フィルタリングを実現し、それによりボクセル420の値をゼロに設定するために、光線追跡の繰り返しに先立って全画像領域要素に適用されてもよい。代替技術は画像マスク240の適用を、投影マスク250の適用後に1つ以上のLORの追跡により更新するボクセルを選択するまで先送りしてもよく、故に、ボクセル420を通るように決定されるLORが存在しない場合には、ボクセル420は画像マスク240と比較されず、その値はゼロに設定されない。さらに、他の一態様においては、マスク240、250の何れか又は双方は再構成段階208中に適用されてもよい。
図5は、複数のリストモードLORイベントデータ212に適用される再構成技術を例示している。段階502にて、画像マスク240を外れるボリューム画像要素はゼロに設定された値を有するように、画像マトリクスが初期化される。段階504にて、反復的な再構成が開始される。そして、LORが段階506にて選択され、段階508にて投影マスク250と比較される。LORが投影マスク250内にない場合、段階510にて、そのLORは更なる処理から除外される。他の一態様においては、LORが投影マスク250内で発生していない消滅イベントを表していることをTOF情報が指し示す場合、段階510にて、そのLORは更なる処理から除外される。代わりに、段階508にてLORが投影マスク250内にあると決定された場合、及び/又はLORが投影マスク250内で発生した消滅イベントを表していることをTOF情報が境界確率値よりも高い確率で指し示す場合、そのLORは再構成の一部として処理される。段階512にて指し示されるように、ゼロより大きい値を有する画像要素のみが光線追跡処理中に更新される。
段階516に反映されているように、全てのLORが選択されていない場合、処理は段階506へと戻され、次のLORが選択される。段階520に反映されているように、被検体の推定値が収束するまで、所望数の繰り返しが実行されるまで、あるいは再構成が段階522で終了するまで、各LORは連続的な繰り返しによって段階504、506、508、510若しくは512、及び516のために再び選択される。最も新しい被検体推定値が段階520における最終的な被検体推定値になる。最終的な被検体推定値は好適なメモリに記憶され、更なる表示、処理及び/又は分析のためにオペレータのコンソールコンピュータ128に利用可能にされる。再構成された画像データはまた、スキャナに結合された、あるいは、その他の方法で例えば画像保管通信システム(PACS)、病院情報システム/放射線医学情報システム(HIS/RIS)、インターネット等の共有ネットワークへのアクセスを有する、その他のコンピュータに利用可能にされてもよい。
図6は、複数のリストモードイベント212に適用される他の再構成技術を例示している。段階602にて、画像マスク240を外れるマトリクス内の各ボリューム画像要素はゼロに設定された値を有するように、画像マトリクスが初期化される。次に段階604にて、投影マスク250が各イベントに適用され、被検体118又は関心領域119の境界外で発生したイベントが特定される。故に、イベント212は投影マスク250によってフィルタリングされ、被検体118又は関心領域119の境界内で発生したイベントのみが再構成に使用される。
段階606にて、反復的な再構成が開始される。段階608にて各イベントが追跡のために選択される。段階610にて、ゼロより大きい値を有する画像要素のみが、選択されたイベントの光線追跡によって更新される。
段階612に反映されているように、全イベントが選択されるまで、段階610におけるゼロでない画像要素の更新のために段階608にて各イベントが選択される。段階614に反映されているように、被検体の推定値が収束するまで、所望数の繰り返しが実行されるまで、あるいは再構成が段階616で終了するまで、各イベントは更なる繰り返しのために再び選択される。最も新しい被検体推定値が段階614における最終的な被検体推定値になり、段階520に関連して説明されたように利用可能にされる。
画像マスク240及び投影マスク250の決定のために解剖学的な被検体情報を提供することにおいて、ここまでCTイメージングが説明されてきたが、認識されるように、解剖学的な被検体情報を収集するためにPET以外の撮像モダリティ技術が用いられてもよい。例えば、スキャナ100のCT部は省略されて、例えば磁気共鳴(MR)スキャナ等のその他の撮像装置で置き換えられてもよい。他の例では、減衰情報又は解剖学的情報は、PETガントリー部102に結合された、例えば磁気共鳴(MR)分解能技術などの送信源によって提供されてもよい。
上述の本発明の一実施形態は、好適なメモリ記憶装置140に格納されてシステム100及び再構成手段129に利用可能にされたコンピュータプログラムにて具現化される。典型的な機械読み取り可能メモリ記憶媒体は、これらに限られないが、固定式のハードドライブ、光ディスク、磁気テープ、例えば読み出し専用メモリ(ROM)やプログラム可能ROM(PROM)等の半導体メモリを含む。コンピュータ可読コードを格納したメモリ140は、メモリ140から直接的にコードを実行すること、或るメモリ記憶装置から別のメモリ記憶装置にコードをコピーすること、又は遠隔的な実行のためにネットワーク上でコードを伝送することによって使用される。メモリ140は、固定式のデータ記憶装置、及び/又は例えばフロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM等の取り外し可能なデータ記憶装置の1つ以上を有していてもよいし、何らかのその他の種類のデータ記憶装置又はデータ通信装置から成っていてもよい。コンピュータプログラムは、上述の技術を実行するようにプロセッサを設定するために、コンピュータのメモリにロードされてもよい。コンピュータプログラムは、プロセッサによって読み取られて実行されるときに、本発明に係る段階群又は要素群の実行に必要な段階群をプロセッサに実行させる命令を含んでいる。
本発明は好適な実施形態を参照して説明されてきた。当然ながら、以上の説明を読んで理解した者は変更及び改変に想到するであろう。本発明は、それらの変更及び改変が添付の特許請求の範囲に入る限り、そのような全ての変更及び改変を含むように解されるべきものである。
Claims (27)
- 被検体の陽電子放出型断層撮影スキャンにて収集された、複数の検出された陽電子消滅イベントを表す情報を含むリストモードデータを再構成する方法であって:
関心領域内で発生したリストモードイベントを特定する特定段階;
前記関心領域を表す断層撮影データを生成するために、光線追跡処理を含む反復再構成法を用いて、特定されたリストモードイベントを再構成する再構成段階であり、前記光線追跡処理は、前記関心領域内に位置する画像マトリクス要素のみを追跡する、再構成段階;及び
前記断層撮影データを表す画像を生成する生成段階;
を有する方法。 - 前記関心領域と相関を有する投影マスクを定める定義段階を更に有し;
前記関心領域内で発生したリストモードイベントを特定する特定段階は、前記複数の検出された陽電子消滅イベントに前記投影マスクを適用する段階を有する;
請求項1に記載の方法。 - 前記関心領域と相関を有する画像マスクを定める定義段階;及び
前記画像マスクを用いる使用段階であり、前記関心領域の外側に位置する画像マトリクス要素に境界外の値を割り当てることによって、前記関心領域内に位置する画像マトリクス要素を特定する使用段階;
を更に有する請求項2に記載の方法。 - 前記画像マスクを定める定義段階は:
前記被検体を表す、PET以外の撮像モダリティによるスキャンデータを取得する段階;
前記PET以外の撮像モダリティによるスキャンデータをPETの画像要素寸法にマッピングする段階;及び
マッピングされたPET以外の撮像モダリティによるスキャンデータをセグメント化する段階;
を有する、請求項3に記載の方法。 - 前記投影マスクを定める定義段階は:
前記被検体を表す、PET以外の撮像モダリティによるスキャンデータを取得する段階;
前記PET以外の撮像モダリティによるスキャンデータを投影空間に順投影する段階;及び
順投影されたデータを閾値判定する段階;
を有する、請求項2に記載の方法。 - 前記投影マスク及び前記画像マスクは何れも前記関心領域より大きい、請求項3に記載の方法。
- 前記複数の陽電子消滅イベントは複数のリストモードLORを有し、前記再構成段階は更に:
LORが前記投影マスク内に位置するかを決定する段階;及び
該LORが前記投影マスク内に位置する場合に、該LORを用いて、前記境界外の値を有していない画像要素を追跡する段階;
を有する、請求項3に記載の方法。 - 前記複数の陽電子消滅イベントは、TOF情報を含む複数のリストモードLORを有し、前記再構成段階は更に:
TOF情報を用いて、LORによって表された消滅イベントが前記投影マスク内に位置する発生確率を決定する段階;及び
該発生確率が、該LORによって表された該消滅イベントが前記投影マスク内に位置することを指し示す場合に、該LORを用いて、前記境界外の値を有していない画像要素を追跡する段階;
を有する、請求項3に記載の方法。 - 前記特定されたリストモードイベントを再構成する再構成段階は:
消滅イベントのTOF情報を用いて、LORによって表されたイベントが前記投影マスク内に位置する発生確率を決定する段階;及び
該発生確率が、該LORによって表された該消滅イベントが前記投影マスク内に位置することを指し示す場合に、該LORを用いて、前記関心領域内に位置する画像要素を追跡する段階;
を有する、請求項2に記載の方法。 - 被検体の陽電子放出型断層撮影スキャンにて収集された、複数の検出された陽電子消滅イベントを表す情報を含むリストモードデータを再構成する装置であって:
関心領域内で発生したリストモードイベントを特定するように構成され、且つ前記関心領域を表す断層撮影データを生成するために、光線追跡処理を含む反復再構成法を用いて、特定されたリストモードイベントを再構成するように更に構成された再構成手段であり、前記光線追跡処理は、前記関心領域内に位置する画像マトリクス要素のみを追跡する、再構成手段;及び
前記断層撮影データを表す画像を生成する表示手段;
を有する装置。 - 前記再構成手段は更に:
前記関心領域と相関を有する投影マスクを定め;且つ
前記複数の検出された陽電子消滅イベントに前記投影マスクを適用することによって、前記関心領域内で発生したリストモードイベントを特定する;
ように構成されている、請求項10に記載の装置。 - 前記再構成手段は更に:
前記関心領域と相関を有する画像マスクを定め;且つ
前記画像マスクを用い、前記関心領域の外側に位置する画像マトリクス要素に境界外の値を割り当てることによって、前記関心領域内に位置する画像マトリクス要素を特定する;
ように構成されている、請求項11に記載の装置。 - PET以外の撮像モダリティデータ収集システムを更に有し、前記再構成手段は更に:
前記PET以外の撮像モダリティデータ収集システムから受信した、前記被検体を表す非PET撮像モダリティスキャンデータを、PETの画像要素寸法にマッピングすること;及び
マッピングされた非PET撮像モダリティスキャンデータをセグメント化すること;
によって、前記画像マスクを定めるように構成されている、請求項12に記載の装置。 - PET以外の撮像モダリティデータ収集システムを更に有し、前記再構成手段は更に:
前記PET以外の撮像モダリティデータ収集システムから受信した、前記被検体を表す非PET撮像モダリティスキャンデータを、投影空間に順投影すること;及び
順投影されたデータを閾値判定すること;
によって、前記投影マスクを定めるように構成されている、請求項11に記載の装置。 - 前記投影マスク及び前記画像マスクは何れも前記関心領域より大きい、請求項12に記載の装置。
- 前記再構成手段は、リストモードLORデータを:
LORが前記投影マスク内に位置するかを決定すること;及び
該LORが前記投影マスク内に位置する場合に、該LORを用いて、前記境界外の値を有していない画像要素を追跡すること;
によって再構成するように構成されている、請求項12に記載の装置。 - 前記再構成手段は、リストモードLORデータを:
TOF情報を用いて、LORによって表された消滅イベントが前記投影マスク内に位置する発生確率を決定すること;及び
該発生確率が、該LORによって表された該消滅イベントが前記投影マスク内に位置することを指し示す場合に、該LORを用いて、前記境界外の値を有していない画像要素を追跡すること;
によって再構成するように構成されている、請求項12に記載の装置。 - 前記再構成手段は更に、前記特定されたリストモードイベントを:
消滅イベントのTOF情報を用いて、LORによって表されたイベントが前記投影マスク内に位置する発生確率を決定すること;及び
該発生確率が、該LORによって表された該消滅イベントが前記投影マスク内に位置することを指し示す場合に、該LORを用いて、前記関心領域内に位置する画像要素を追跡すること;
によって再構成するように構成されている、請求項11に記載の装置。 - コンピュータ可読プログラムが格納されたコンピュータ使用可能媒体であって、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータによって実行されるときに該コンピュータに、被検体の陽電子放出型断層撮影スキャンにて収集された、複数の検出された陽電子消滅イベントを表す情報を含むリストモードデータの再構成を:
関心領域内で発生したリストモードイベントを特定すること;
前記関心領域を表す断層撮影データを生成するために、光線追跡処理を含む反復再構成法を用いて、特定されたリストモードイベントを再構成することであり、前記光線追跡処理は、前記関心領域内に位置する画像マトリクス要素のみを追跡する、再構成すること;及び
前記断層撮影データを表す画像を生成すること;
によって行わせる、コンピュータ使用可能媒体。 - 前記コンピュータ可読プログラムは、前記コンピュータによって実行されるときに前記コンピュータに更に、前記関心領域と相関を有する投影マスクを定めさせ;
前記コンピュータは更に、前記複数の検出された陽電子消滅イベントに前記投影マスクを適用することによって、前記関心領域内で発生したリストモードイベントを特定する;
請求項19に記載のコンピュータ使用可能媒体。 - 前記コンピュータ可読プログラムは、前記コンピュータによって実行されるときに前記コンピュータに更に:
前記関心領域と相関を有する画像マスクを定めさせ;且つ
前記画像マスクを用いて、前記関心領域の外側に位置する画像マトリクス要素に境界外の値を割り当てることによって、前記関心領域内に位置する画像マトリクス要素を特定させる;
請求項20に記載のコンピュータ使用可能媒体。 - 前記コンピュータ可読プログラムは、前記コンピュータによって実行されるときに前記コンピュータに更に:
PET以外の撮像モダリティデータ収集システムから受信した、前記被検体を表す非PET撮像モダリティスキャンデータを、PETの画像要素寸法にマッピングすること;及び
マッピングされた非PET撮像モダリティスキャンデータをセグメント化すること;
によって前記画像マスクを定めさせる、請求項21に記載のコンピュータ使用可能媒体。 - 前記コンピュータ可読プログラムは、前記コンピュータによって実行されるときに前記コンピュータに更に:
PET以外の撮像モダリティデータ収集システムから受信した、前記被検体を表す非PET撮像モダリティスキャンデータを、投影空間に順投影すること;及び
順投影されたデータを閾値判定すること;
によって前記投影マスクを定めさせる、請求項20に記載のコンピュータ使用可能媒体。 - 前記コンピュータ可読プログラムは、前記コンピュータによって実行されるときに前記コンピュータに更に、前記関心領域より大きい前記投影マスク及び前記画像マスクを定めさせる、請求項21に記載のコンピュータ使用可能媒体。
- 前記コンピュータ可読プログラムは、前記コンピュータによって実行されるときに前記コンピュータに更に、LORデータの再構成を:
LORが前記投影マスク内に位置するかを決定すること;及び
該LORが前記投影マスク内に位置する場合に、該LORを用いて、前記境界外の値を有していない画像要素を追跡すること;
によって行わせる、請求項21に記載のコンピュータ使用可能媒体。 - 前記コンピュータ可読プログラムは、前記コンピュータによって実行されるときに前記コンピュータに更に、TOF情報を含むLORデータの再構成を:
TOF情報を用いて、LORによって表された消滅イベントが前記投影マスク内に位置する発生確率を決定すること;及び
該発生確率が、該LORによって表された該消滅イベントが前記投影マスク内に位置することを指し示す場合に、該LORを用いて、前記境界外の値を有していない画像要素を追跡すること;
によって行わせる、請求項21に記載のコンピュータ使用可能媒体。 - 前記コンピュータ可読プログラムは、前記コンピュータによって実行されるときに前記コンピュータに更に、前記特定されたリストモードイベントの再構成を:
消滅イベントのTOF情報を用いて、LORによって表されたイベントが前記投影マスク内に位置する発生確率を決定すること;及び
該発生確率が、該LORによって表された該消滅イベントが前記投影マスク内に位置することを指し示す場合に、該LORを用いて、前記関心領域内に位置する画像要素を追跡すること;
によって行わせる、請求項20に記載のコンピュータ使用可能媒体。
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