JP5152464B2 - 絶縁膜形成用組成物、ならびにシリカ系膜およびその形成方法 - Google Patents
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Description
下記一般式(1)で表される化合物および下記一般式(2)で表される化合物の群から選ばれた少なくとも1種のシラン化合物50〜100モル%と、他のシラン化合物0〜50モル%とを加水分解縮合して得られた第1の加水分解縮合物と、
下記一般式(1)で表される少なくとも1種のシラン化合物30〜100モル%と、他のシラン化合物0〜70モル%とを加水分解縮合して得られた第2の加水分解縮合物と、
有機溶媒と、
を含み、
前記第2の加水分解縮合物の分子量は、前記第1の加水分解縮合物の分子量より大きい。
Si(OR1)4 ・・・・・(1)
(式中、R1は1価の有機基を示す。)
R2 a(R3O)3−aSi−(R6)c−Si(OR4)3−bR5 b ・・・(2)
(式中、R2〜R5は独立して、1価の有機基を表し、aおよびbは独立して、0〜1の数を示し、R6は酸素原子、フェニレン基または−(CH2)m−で表される基(ここで、mは1〜6の整数である)を表し、cは0または1を示す。)
R7 dSi(OR8)4−d ・・・・・(3)
(式中、R7〜R8は独立して、1価の有機基を表し、dは1〜2の数を示す。)
本発明の一実施形態に係る絶縁膜形成用組成物は、下記一般式(1)で表される化合物(以下、「化合物1」ともいう。)および下記一般式(2)で表される化合物(以下、「化合物2」ともいう。)の群から選ばれた少なくとも1種のシラン化合物(以下、「(A
)成分」ともいう。)50〜100モル%と、他のシラン化合物(以下、「(B)成分」ともいう。)0〜50モル%とを加水分解縮合して得られた第1の加水分解縮合物と、下記一般式(1)で表される少なくとも1種のシラン化合物(以下、「(C)成分」ともいう。)30〜100モル%と、他のシラン化合物(以下、「(D)成分」ともいう。)0〜70モル%とを加水分解縮合して得られた第2の加水分解縮合物と、有機溶媒と、を含み、第2の加水分解縮合物の分子量は第1の加水分解縮合物の分子量より大きい。
Si(OR1)4 ・・・・・(1)
(式中、R1は1価の有機基を示す。)
R2 a(R3O)3−aSi−(R6)c−Si(OR4)3−bR5 b ・・・(2)
(式中、R2〜R5は独立して、1価の有機基を表し、aおよびbは独立して、0〜1の数を示し、R6は酸素原子、フェニレン基または−(CH2)m−で表される基(ここで、mは1〜6の整数である)を表し、cは0または1を示す。)
本実施形態に係る絶縁膜形成用組成物において、第1の加水分解縮合物を製造するために使用する(A)成分および(B)成分は、(A)成分および(B)成分の合計を100モル%としたとき、(A)成分が50〜100モル%であり、60〜100モル%であることが好ましく、70〜100モル%であることがより好ましい。(A)成分が50モル%より少ないと、形成される絶縁膜の機械的強度が劣ることがある。
(A)成分として使用可能な化合物1および化合物2について説明する。
上記一般式(1)において、R1で表される1価の有機基としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリル基、グリシジル基等を挙げることができる。なかでも、R1で表される1価の有機基は、アルキル基またはフェニル基であることが好ましい。
上記一般式(2)において、R2〜R5としては、前記一般式(1)のR1として例示したものと同様の基を挙げることができる。
(B)成分である他のシラン化合物は加水分解性シラン化合物(加水分解縮合時に加水分解されうる基を有するシラン化合物)であり、例えば、下記一般式(3)で表される化合物(以下、「化合物3」ともいう。)であることが好ましい。
R7 dSi(OR8)4−d ・・・・・(3)
(式中、R7〜R8は独立して、1価の有機基を表し、dは1〜2の数を示す。)
本実施形態に係る絶縁膜形成用組成物において、第2の加水分解縮合物を製造するために使用する(C)成分および(D)成分は、(C)成分および(D)成分の合計を100モル%としたとき、(C)成分が30〜100モル%であり、40〜90モル%であることが好ましく、50〜80モル%であることがより好ましい。(C)成分が30モル%より少ないと、形成される絶縁膜の吸湿性が高いことがある。
1.3.1.(C)触媒
第1および第2の加水分解縮合物を製造する際に、(C)触媒を使用することができる。(C)触媒は、塩基性化合物、酸性化合物、および金属キレート化合物から選ばれた少なくとも1種の化合物であることが好ましい。
(C)触媒として使用可能な金属キレート化合物は、下記一般式(4)で表される。
R9 eM(OR10)f−e ・・・・・(4)
(式中、R9はキレート剤、Mは金属原子、R10はアルキル基またはアリール基を示し、fは金属Mの原子価を示し、eは1〜fの整数を示す。)
(C)触媒として使用可能な酸性化合物としては、有機酸または無機酸が例示できる。有機酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、シュウ酸、マレイン酸、メチルマロン酸、アジピン酸、セバシン酸、没食子酸、酪酸、メリット酸、アラキドン酸、シキミ酸、2−エチルヘキサン酸、オレイン酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、サリチル酸、安息香酸、p−アミノ安息香酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、モノクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、マロン酸、スルホン酸、フタル酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、コハク酸、メサコン酸、シトラコン酸、リンゴ酸、マロン酸、グルタル酸の加水分解物、無水マレイン酸の加水分解物、無水フタル酸の加水分解物等を挙げることができる。無機酸としては、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、フッ酸、リン酸等を挙げることができる。
(C)触媒として使用可能な塩基性化合物としては、例えば、メタノールアミン、エタノールアミン、プロパノールアミン、ブタノールアミン、N−メチルメタノールアミン、N−エチルメタノールアミン、N−プロピルメタノールアミン、N−ブチルメタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−プロピルエタノールアミン、N−ブチルエタノールアミン、N−メチルプロパノールアミン、N−エチルプロパノールアミン、N−プロピルプロパノールアミン、N−ブチルプロパノールアミン、N−メチルブタノールアミン、N−エチルブタノールアミン、N−プロピルブタノールアミン、N−ブチルブタノールアミン、N,N−ジメチルメタノールアミン、N,N−ジエチルメタノールアミン、N,N−ジプロピルメタノールアミン、N,N−ジブチルメタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジプロピルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、N,N−ジメチルプロパノールアミン、N,N−ジエチルプロパノールアミン、N,N−ジプロピルプロパノールアミン、N,N−ジブチルプロパノールアミン、N,N−ジメチルブタノールアミン、N,N−ジエチルブタノールアミン、N,N−ジプロピルブタノールアミン、N,N−ジブチルブタノールアミン、N−メチルジメタノールアミン、N−エチルジメタノールアミン、N−プロピルジメタノールアミン、N−ブチルジメタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−プロピルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−メチルジプロパノールアミン、N−エチルジプロパノールアミン、N−プロピルジプロパノールアミン、N−ブチルジプロパノールアミン、N−メチルジブタノールアミン、N−エチルジブタノールアミン、N−プロピルジブタノールアミン、N−ブチルジブタノールアミン、N−(アミノメチル)メタノールアミン、N−(アミノメチル)エタノールアミン、N−(アミノメチル)プロパノールアミン、N−(アミノメチル)ブタノールアミン、N−(アミノエチル)メタノールアミン、N−(アミノエチル)エタノールアミン、N−(アミノエチル)プロパノールアミン、N−(アミノエチル)ブタノールアミン、N−(アミノプロピル)メタノールアミン、N−(アミノプロピル)エタノールアミン、N−(アミノプロピル)プロパノールアミン、N−(アミノプロピル)ブタノールアミン、N−(アミノブチル)メタノールアミン、N−(アミノブチル)エタノールアミン、N−(アミノブチル)プロパノールアミン、N−(アミノブチル)ブタノールアミン、メトキシメチルアミン、メトキシエチルアミン、メトキシプロピルアミン、メトキシブチルアミン、エトキシメチルアミン、エトキシエチルアミン、エトキシプロピルアミン、エトキシブチルアミン、プロポキシメチルアミン、プロポキシエチルアミン、プロポキシプロピルアミン、プロポキシブチルアミン、ブトキシメチルアミン、ブトキシエチルアミン、ブトキシプロピルアミン、ブトキシブチルアミン、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、N,N−ジメチルアミン、N,N−ジエチルアミン、N,N−ジプロピルアミン、N,N−ジブチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、テトラメチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラエチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラプロピルアンモニウムハイドロキサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラメチルエチレンジアミン、テトラエチルエチレンジアミン、テトラプロピルエチレンジアミン、テトラブチルエチレンジアミン、メチルアミノメチルアミン、メチルアミノエチルアミン、メチルアミノプロピルアミン、メチルアミノブチルアミン、エチルアミノメチルアミン、エチルアミノエチルアミン、エチルアミノプロピルアミン、エチルアミノブチルアミン、プロピルアミノメチルアミン、プロピルアミノエチルアミン、プロピルアミノプロピルアミン、プロピルアミノブチルアミン、ブチルアミノメチルアミン、ブチルアミノエチルアミン、ブチルアミノプロピルアミン、ブチルアミノブチルアミン、ピリジン、ピロール、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、ピコリン、モルホリン、メチルモルホリン、ジアザビシクロオクラン、ジアザビシクロノナン、ジアザビシクロウンデセン、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウムなどを挙げることができる。
(X1X2X3X4N)gY ・・・・・(5)
第1および第2の加水分解縮合物を製造する際に使用可能な有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール等のアルコール系溶剤;エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,4−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、2,4−ヘプタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコールなどの多価アルコール系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルなどの多価アルコール部分エーテル系溶剤;エチルエーテル、i−プロピルエーテル、n−ブチルエーテル、n−ヘキシルエーテル、2−エチルヘキシルエーテル、エチレンオキシド、1,2−プロピレンオキシド、ジオキソラン、4−メチルジオキソラン、ジオキサン、ジメチルジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテルなどのエーテル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、ジエチルケトン、メチル−i−ブチルケトン、メチル−n−ペンチルケトン、エチル−n−ブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、ジ−i−ブチルケトン、トリメチルノナノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、シクロオクタノン、2−ヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、2,4−ペンタンジオン、アセトニルアセトン、ジアセトンアルコール、などのケトン系溶剤が挙げられる。
本実施形態に係る膜形成用組成物は、第1の加水分解縮合物および第2の加水分解縮合物を別々に製造し、これらを混合することにより得ることができる。例えば、第1の加水分解縮合物および有機溶媒を含む第1の組成物と、第2の加水分解縮合物および有機溶媒を含む第2の組成物とを混合することにより、本実施形態に係る膜形成用組成物を得ることができる。
本実施形態に係る絶縁膜形成用組成物で使用可能な有機溶媒としては、アルコール系溶媒、ケトン系溶媒、アミド系溶媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒、脂肪族炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒および含ハロゲン溶媒の群から選ばれた少なくとも1種が挙げられる。
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,4−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、2,4−ヘプタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコールなどの多価アルコール系溶媒;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテルなどの多価アルコール部分エーテル系溶媒;などを挙げることができる。これらのアルコール系溶媒は、1種あるいは2種以上を同時に使用してもよい。
本実施形態に係る膜形成用組成物には、さらに有機高分子や界面活性剤などの成分を添加してもよい。
本実施形態に係る膜形成用組成物は、膜中空孔形成剤として有機高分子をさらに含むことができる。
−(X′)l−(Y′)m−(X′)n−
(式中、X′は−CH2CH2O−で表される基を、Y′は−CH2CH(CH3)O−で表される基を示し、lは1〜90、mは10〜99、nは0〜90の数を示す。)
界面活性剤としては、たとえば、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられ、さらには、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、ポリアルキレンオキシド系界面活性剤、ポリ(メタ)アクリレート系界面活性剤などを挙げることができ、好ましくはフッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤を挙げることができる。
本発明の一実施形態に係るシリカ系膜(絶縁膜)の形成方法は、上記膜形成用組成物を基板に塗布し、塗膜を形成する工程と、塗膜に硬化処理を施す工程とを含む。
本発明の一実施形態に係るシリカ系膜は、低誘電率であり、かつ表面平坦性に優れるため、LSI、システムLSI、DRAM、SDRAM、RDRAM、D−RDRAMなどの半導体素子用層間絶縁膜として特に優れており、かつ、エッチングストッパー膜、半導体素子の表面コート膜などの保護膜、多層レジストを用いた半導体作製工程の中間層、多層配線基板の層間絶縁膜、液晶表示素子用の保護膜や絶縁膜などに好適に用いることができる。また、本実施形態に係るシリカ系膜は、銅ダマシンプロセスを含む半導体装置に有用である。
以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例および比較例中の「部」および「%」は、特記しない限り、それぞれ重量部および質量%であることを示している。
各種の評価は、次のようにして行った。
0.1Ω・cm以下の抵抗率を有する8インチのN型シリコンウエハ上に、スピンコート法を用いて膜形成用組成物を塗布し、ホットプレート上にて90℃で3分間、次いで窒素雰囲気下200℃で3分間乾燥し、さらに50mTorrの減圧下(真空雰囲気)420℃の縦型ファーネスで1時間焼成して膜を得た。
膜の弾性率は連続剛性測定法により測定した。なお、弾性率は、以下の方法で形成されたポリマー膜(シリカ系膜)について測定した。すなわち、各実施例および比較例で得られた組成物をスピンコート法でシリコンウエハ上に塗布したのち、ホットプレート上にて90℃で3分間、窒素雰囲気下200℃で3分間基板を乾燥し、さらに400℃の窒素雰囲気下にてホットプレート上で基板を60分間焼成して、膜厚500μmのポリマー膜を得、このポリマー膜を弾性率の評価に使用した。
加水分解縮合物の重量平均分子量(Mw)は、下記条件によるサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)法により測定した。
標準試料:WAKO社製、ポリエチレンオキサイドを使用した。
装置:東ソー(株)社製、高速GPC装置(モデル HLC−8120GPC)を使用した。
カラム:東ソー(株)社製、TSK−GEL SUPER AWM−H(長さ15cm)を直列に3本設置して使用した。
測定温度:40℃
流速:0.6ml/min.
検出器:東ソー(株)社製、高速GPC装置(モデル HLC−8120GPC)内臓のRIにより検出した。
4.2.1.合成例1
窒素置換した石英製セパラブルフラスコ内に、メチルトリメトキシシラン60.9g、テトラメトキシシラン177.3g、およびプロピレングリコールモノエチルエーテル599.1gを加え、この反応液を水浴で60℃に加熱した後に、20%シュウ酸水溶液2.3gおよび超純水160.4gを加えて60℃で5時間撹拌させた。この液を減圧下で全溶液量500gとなるまで濃縮し、固形分含有量20%とした後に、プロピレングリコールモノエチルエーテルにて固形分10%まで希釈し、加水分解縮合物(第1の加水分解縮合物)および有機溶媒を含む組成物Aを得た。本合成例から得られたポリシロキサン(加水分解縮合物)の重量平均分子量は2,300であった。
窒素置換した石英製セパラブルフラスコ内に、メチルトリメトキシシラン101.5g、ビス(トリエトキシシリル)エタン134.1g、およびプロピレングリコールモノエチルエーテル642.3gを加え、この反応液を水浴で60℃に加熱した後に、20%マレイン酸水溶液2.2gおよび超純水120.0gを加えて60℃で5時間撹拌させた。この液を減圧下で全溶液量500gとなるまで濃縮し、固形分含有量20%とした後に、プロピレングリコールモノエチルエーテルにて固形分10%まで希釈し、加水分解縮合物(第1の加水分解縮合物)および有機溶媒を含む組成物Bを得た。本合成例から得られたポリシロキサン(加水分解縮合物)の重量平均分子量は3,700であった。
窒素置換した石英製セパラブルフラスコ内に、テトラメトキシシラン253.3gおよびプロピレングリコールモノエチルエーテル506.7gを加え、これを水浴で60℃に加熱した後に、テトラキス(アセチルアセトナート)チタン0.010gおよび超純水239.9gを加えて60℃で2時間撹拌させた。この反応液を減圧下で全溶液量500gとなるまで濃縮し、固形分含有量20%とした後に、プロピレングリコールモノエチルエーテルにて固形分10%まで希釈し、加水分解縮合物(第1の加水分解縮合物)および有機溶媒を含む組成物Cを得た。本合成例から得られたポリシロキサン(加水分解縮合物)の重量平均分子量は4,100であった。
窒素置換した石英製セパラブルフラスコ内に、メチルトリメトキシシラン101.5g、テトラメトキシシラン76.0g、およびプロピレングリコールモノエチルエーテル643.0gを加え、これを水浴で60℃に加熱した後に20%シュウ酸水溶液1.9gおよび超純水137.0gを加えて60℃で5時間撹拌させた。この反応液を減圧下で全溶液量500gとなるまで濃縮し、固形分含有量20%とした後に、プロピレングリコールモノエチルエーテルにて固形分10%まで希釈し、加水分解縮合物および有機溶媒を含む組成物Dを得た。本比較合成例から得られたポリシロキサン(加水分解縮合物)の重量平均分子量は1,900であった。
窒素置換した石英製セパラブルフラスコ内に、メチルトリメトキシシラン50.7g、テトラメトキシシラン63.3g、およびエタノール573.8gを加え、これを水浴で60℃に加熱した後に、20%テトラプロピルアンモニウムハイドロキサイド水溶液56.6gおよび超純水255.8gを加えて60℃で1時間撹拌させた。この反応液を氷浴で10℃以下に冷却した後に、20%マレイン酸水溶液40.4gを加えて中和し、この有機相を減圧下で全溶液量333gとなるまで濃縮し、固形分含有量15%とし、次いで、プロピレングリコールモノエチルエーテルにて固形分10%まで希釈し、加水分解縮合物(第2の加水分解縮合物)および有機溶媒を含む組成物Eを得た。本合成例から得られたポリシロキサン(加水分解縮合物)の重量平均分子量は42,000であった。
窒素置換した石英製セパラブルフラスコ内に、メチルトリメトキシシラン76.1g、テトラメトキシシラン31.7g、およびエタノール610.8gを加え、これを水浴で60℃に加熱した後に、20%テトラプロピルアンモニウムハイドロキサイド水溶液51.0gおよび超純水230.4gを加えて60℃で1時間撹拌させた。この反応液を氷浴で10℃以下に冷却した後に、20%マレイン酸水溶液を36.4g加えて中和し、この有機相を減圧下で全溶液量333gとなるまで濃縮し、固形分含有量15%とした後に、プロピレングリコールモノエチルエーテルにて固形分10%まで希釈し、加水分解縮合物および有機溶媒を含む組成物Fを得た。本比較合成例から得られたポリシロキサン(加水分解縮合物)の分子量は38,000であった。
各合成例で得られた組成物を表1に示す質量比で混合して、塗布用組成物を調製した。なお、添加剤として「PE−61」が用いられている例においては、ポリシロキサンの固形分換算で60部のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン ブロックコポリマー(商品名「PE−61」、三洋化成工業製)を組成物に添加した。
得られた膜を真空下、425℃で1時間加熱した。
酸素分圧0.01kPaのチャンバー内にて、ホットプレート上で塗膜を400℃で加熱しながら、紫外線を照射した。紫外線源は、波長250nm以下の波長を含む白色紫外線を用いた。なお、この紫外線は白色紫外光のため、有効な方法で照度の測定は行なえなかった。
(1)実施例1で得られた膜は、組成物Aと組成物Eとを70:30の比で混合して得られた組成物を使用して形成されたものである。実施例1で得られた膜は、組成物Aのみを使用して形成された膜(比較例1)と比較して、弾性率がほぼ同一であるにも関わらず、比誘電率およびΔkが大幅に減少していることがわかる。また、実施例2では、組成物Aおよび組成物Eの総量に対する組成物Aの割合が50質量%未満である混合物を用いて膜を形成しており、比誘電率やΔkは低いものの弾性率も明らかに低下しており、機械的強度の観点から好ましくない。さらに、比較例2は、組成物Eのかわりに組成物Fを使用した以外は実施例1と同様の条件で膜を形成した結果であり、比較例2で得られた膜のΔkの値は、実施例1で得られた膜のΔkの値と比較して依然大きく、吸湿性が高い膜であることがわかる。
Claims (8)
- 下記一般式(1)で表される化合物および下記一般式(2)で表される化合物の群から選ばれた少なくとも1種のシラン化合物50〜100モル%と、他のシラン化合物0〜50モル%とを加水分解縮合して得られた第1の加水分解縮合物と、
下記一般式(1)で表される少なくとも1種のシラン化合物30〜100モル%と、他のシラン化合物0〜70モル%とを加水分解縮合して得られた第2の加水分解縮合物と、
有機溶媒と、
を含み、
前記第2の加水分解縮合物の分子量は、前記第1の加水分解縮合物の分子量より大きい、絶縁膜形成用組成物。
Si(OR1)4 ・・・・・(1)
(式中、R1はアルキル基、アルケニル基、アリール基、アリル基またはグリシジル基を示す。)
R2 a(R3O)3−aSi−(R6)c−Si(OR4)3−bR5 b ・・・(2)
(式中、R2〜R5は独立して、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリル基またはグリシジル基を表し、aおよびbは独立して、0〜1の数を示し、R6は酸素原子、フェニレン基または−(CH2)m−で表される基(ここで、mは1〜6の整数である)を表し、cは0または1を示す。) - 請求項1において、
第1の加水分解縮合物の重量平均分子量が700以上10,000未満であることを特徴とする絶縁膜形成用組成物。 - 請求項1または2において
第2の加水分解縮合物の重量平均分子量が10,000以上500,000以下であることを特徴とする絶縁膜形成用組成物。 - 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
前記他のシラン化合物は、下記一般式(3)で表される化合物を含む、絶縁膜形成用組成物。
R7 dSi(OR8)4−d ・・・・・(3)
(式中、R7〜R8は独立して、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリル基またはグリシジル基を表し、dは1〜2の数を示す。) - 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
前記第1の加水分解縮合物および前記第2の加水分解縮合物の総量に対する該第1の加水分解縮合物の割合が50〜95質量%である、絶縁膜形成用組成物。 - 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
膜中空孔形成剤として有機高分子をさらに含む、絶縁膜形成用組成物。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載の絶縁膜形成用組成物を基板に塗布し、塗膜を形成する工程と、前記塗膜に硬化処理を施す工程と、を含む、シリカ系膜の形成方法。
- 請求項7に記載のシリカ系膜の形成方法により得られる、シリカ系膜。
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