JP5155570B2 - ポリエチレンテレフタレート製中空容器 - Google Patents
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Description
に加熱した一次金型でブロー延伸成形し、熱処理(ヒートセット)して一次中間ボトルを製造し、次いで得られた一次中間ボトルを最終ボトル形状の二次金型で成形し、熱処理して二次中間ボトルを製造し、その後、得られた二次中間ボトルを最終ボトル形状の三次金型で成形し、熱処理するという三段階以上のブロー延伸成形により、製品である最終ボトルを製造するプラスチックボトルの成形方法が記載されている。そしてこの方法では、一段階のブロー延伸と加熱で成形する従来のボトルを成形用金型から取り出した際に生じる自然収縮の問題や、耐熱性に劣るという問題を解決したことが記載されている。
ポリエチレンテレフタレート製中空容器
本発明のポリエチレンテレフタレート製中空容器は、胴部および底部を有する形状であれば特に限定されるものではないが、たとえば図1および図2に例示するような、実質的に筒状の胴部13と、胴部13の上端に延在する肩部12と、肩部12の上端に設けられた開口端部11と、胴部13の下端を塞ぐように設けられた底部14とを有する形状であるのが好ましい。本発明のポリエチレンテレフタレート製中空容器が、ポリエチレンテレフタレートからなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形してなる容器の場合、胴部13、肩部12及び底部14は延伸部であり、開口端部11は非延伸部である。
る変形を抑制可能な容器を得ることができる。
−ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビスフェノール類、ハイドロキノン、レゾルシンなどの芳香族基を含むジオール、グルコール酸、ジグルコール酸、乳酸、3−ヒドロキシブチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、m−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシメチル安息香酸、m−ヒドロキシメチル安息香酸、p−(2−ヒドロキシエチル)安息香酸、m−(2−ヒドロキシエチル)安息香酸等のヒドロキシカルボン酸単位が挙げられる。
ポリエチレンテレフタレート製中空容器の製造方法
上述した本発明のポリエチレンテレフタレート製中空容器は、特に限定されるものではないが、例えば、上述した本発明の中空容器を構成するのに好ましいポリエチレンテレフタレート樹脂を原料として用いて、以下に示す方法で好適に製造することができる。
・プリフォームの成形
本発明の中空容器の原料であるポリエチレンテレフタレートは、溶融状態で水が存在すると加水分解反応が速やかに進行し劣化する。これを防止するため、あらかじめ原料のポリエチレンテレフタレート樹脂を乾燥しておくことが重要である。乾燥方法は特に限定されるものではないが、除湿エア気流下で150〜160℃、4時間程度乾燥することが好ましい。乾燥後の樹脂中の水分量は100ppm以下であることが好ましく、特に50ppm以下であることが好ましい。
おり、ネジ部にキャップが勘合するようになっている。
・中空容器の成形
次いで、二軸延伸ブロー成形機を使用し、上記で得た開口端部を結晶化したポリエチレンテレフタレート製のプリフォームから、中空容器の成形を行う。ブロー成形についても従来から使用されているブロー成形機を使用し実施することができる。
第一に、開口端部を結晶化したプリフォームの胴部を赤外線ヒーターにより90〜140℃まで加熱し、金型温度を20〜180℃、好ましくは30〜160℃に設定したブロー金型内に入れ、開口端部から縦方向延伸のための延伸ロッドを挿入し、それと同時もしくは逐次に圧縮空気を吹き込み一次中間容器とする。面積延伸倍率(=プリフォーム延伸部の表面積と一次中間容器延伸部の表面積の比)は10〜15倍が好ましい。また、面配向度を低下させないためには、後述する一次中間容器の熱収縮および三次中間容器の熱収縮の収縮量が小さいほうが好ましい。収縮量は容器の残留応力と加熱温度により決定され、残留応力が大きいほど、加熱温度が高いほど収縮量は大きくなる。一方、密度は加熱温度が高いほど上昇する。従って、一次中間容器のブロー成形であらかじめ配向結晶化を促進し残留応力を低減した容器を使用すれば、加熱温度を高くすることが可能となり、高密度化が達成できる。一次中間容器のブロー金型温度を高温に設定すると容器胴部と金型表面が接触した際、容器胴部が熱固定され、配向結晶化が促進すると同時に延伸で生じた残留応力が低減でき、本発明に好適な一次中間容器となる。
れと同時もしくは逐次に圧縮空気を吹き込み三次中間容器とする。三次中間容器の寸法は一次中間容器と最終容器のほぼ中間が好ましい。そうすることにより熱収縮の収縮量を小さくし、かつ段階的に密度を向上することが可能となる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(ジエチレングリコールの定量)
ポリエチレンテレフタレートを1g秤量し、モノエタノールアミン3ml中にて280℃で加熱し加水分解した。放冷後、高純度テレフタル酸で中和し、溶液をNo.5C濾紙にてろ過した。得られたろ液1μlをガスクロマトグラフに注入してジエチレングリコール含量を定量した。
(容器胴部の平均貯蔵弾性率)
容器胴部の十分に延伸された任意の箇所から20mm×2mmの切片を切り出し、レオメトリック社製RSAIIを使用して、引張モードでの87℃における貯蔵弾性率を測定した。周波数は1Hzとした。前記の貯蔵弾性率測定を容器の縦方向、円周方向それぞれ各三点実施し、測定値を平均した数値を本発明における平均貯蔵弾性率とした。
(容器の耐熱性:容量変化率評価)
成形後の容器に水を満たし重量を測定し、水の密度から容器容量を測定した。次いで、その容器に87℃の熱水を充填し冷却した後の容器容量を同様に測定する。熱水充填前後の容器容量より容量変化率を算出する。前記容量変化率が2%以下の容器を耐熱性良好と判断した。
(容器の耐熱性:熱変形評価)
得られた容器に87℃の熱水を充填し、熱変形の評価を行った。外観を目視観察し、歪みなどの有意な熱変形の有無を評価した。
(容器の透明性)
容器胴部の十分に延伸された任意の箇所から30mm×30mmの切片を切り出し、ヘイズメーターにてヘイズを測定した。
(容器胴部の密度)
容器胴部の十分に延伸された任意の3点の箇所から20mm×20mmの切片を切り出
し、それぞれについて粘度勾配菅法により密度を測定し、平均値を求めた。
(容器胴部の面配向度)
容器胴部の十分に延伸された任意の3点の箇所から30mm×30mmの切片を切り出し、X線により面配向度を測定した。容器内面、外面について軸方向、円周方向の面配向度を測定し平均値を用いた。面配向度は、反射法でα角度を20〜90°までスキャンさせた時の(100)面のX線回折プロファイルを測定し、ピーク図形の半価幅から求めた。
[実施例1]
(プリフォーム成形)
ポリエチレンテレフタレート(三井化学製:J125、IV=0.77dl/g、ジエチレングリコール共重合量1.3重量%)を除湿エア乾燥機により160℃、4時間乾燥した。乾燥したペレットを射出成形機(名機製作所製:M−70B、スクリュウ径:32mm)のホッパーに投入した。ホッパー内も樹脂の吸湿を防止するため除湿エアを流通した。成形温度はノズルを300℃、シリンダーを285℃に設定した。スクリュウ回転数150rpmで樹脂の計量を行い、その後、金型に溶融した樹脂を射出した。金型には冷却用配管を設け、10℃の冷却水を流通させた。溶融した樹脂を金型内で15秒間冷却し、樹脂が固化したら金型から取り出した。このときの成形サイクルは30秒であった。また得られたプリフォームは図1に示すように、開口端部に蓋を閉めるためのネジ部と容器保護のためのサポートリングを有する有底のプリフォームである。プリフォームの寸法は胴部中央外径25.0mm、中央内径17.5mm、全長92.0mm、開口端部からサポートリングまでの距離22.0mmであった。プリフォームの重量は28.0gであった。
(容器成形)
開口端部を結晶化したプリフォームを、二軸延伸ブロー成形機(Sidel製:SBO−LAB)により一次中間容器に成形した。この二軸延伸ブロー成形機ではプリフォームを赤外線ヒーターゾーン内に送り込み、プリフォームを回転しながら赤外線を照射することによりプリフォーム胴部を均一に加熱する。その後プリフォームは赤外線ヒーターゾーンからブロー金型内に移送され、開口端部より延伸ロッドが挿入され縦方向に延伸された後、圧縮空気が吹き込まれ一次中間容器の形状にブロー成形される。延伸直前のプリフォーム胴部の温度は110℃であった。ブロー金型温度は30℃とした。得られた一次中間容器は全高275mm、胴部中央外径77mmであった。
た。その後四次中間容器は赤外線ヒーターゾーンからブロー金型に移送され、開口端部より延伸ロッドが挿入され縦方向に延伸された後、圧縮空気が吹き込まれ最終容器の形状にブロー成形される。ブロー金型温度は30℃とした。最終容器は全高208mm、胴部中央外径68mmであった。
[実施例2]
実施例1と同様の方法で、一次中間容器および三次中間容器の加熱条件を変更し最終容器を成形した。赤外線ヒーターゾーン出口で放射温度計により測定した二次中間容器胴部の温度は215℃であった。赤外線ヒーターゾーン出口で放射温度計により測定した四次中間容器胴部の温度は230℃であった。
[実施例3]
実施例1と同様の方法で、一次中間容器のブロー金型温度、一次中間容器および三次中間容器の加熱条件を変更し最終容器を成形した。一次中間容器のブロー金型温度を130℃とした。また、赤外線ヒーターゾーン出口で放射温度計により測定した二次中間容器胴部の温度は215℃であった。赤外線ヒーターゾーン出口で放射温度計により測定した四次中間容器胴部の温度は230℃であった。
[実施例4]
実施例1と同様の方法で、プリフォームの重量、一次中間容器および三次中間容器の加熱条件、最終容器ブロー金型温度を変更し最終容器を成形した。プリフォームの重量を26.0gであった。赤外線ヒーターゾーン出口で放射温度計により測定した二次中間容器胴部の温度は200℃であった。赤外線ヒーターゾーン出口で放射温度計により測定した四次中間容器胴部の温度は220℃であった。最終容器ブロー金型温度は150℃であった。
[実施例5]
重合触媒に二酸化ゲルマニウムを用い、テレフタル酸とエチレングリコールから合成したポリエチレンテレフタレート(IV=0.78dl/g、ジエチレングリコール共重合量1.0重量%)を使用し、実施例1と同様の方法で、プリフォーム成形、容器成形を行い最終容器を得た。
[実施例6]
(ポリエチレンテレフタレートの製造)
高純度テレフタル酸13kg、エチレングリコール5.83kg、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド20%水溶液6.88gをオートクレーブに仕込み、圧力1.7kg/cm2、260℃の窒素雰囲気下にて6時間、撹拌しながら反応させた。この反応により生成した水は常時系外に留去した。
系に加え、20分間撹拌した後、酢酸コバルト、85%リン酸を加えた。1時間かけて285℃まで昇温し、系内を2torrまで減圧し、さらに50分反応させ、エチレングリコールを系外に留去した。反応終了後、反応物を反応器外にストランド状に抜き出し、水中に浸漬、冷却した後、ストランドカッターによりチップ状に裁断した。
得られた最終容器について、実施例1と同様に各種特性を測定あるいは評価した。結果を表1に示す。
[実施例7]
(チタン触媒の製造)
1000mlガラス製ビーカーに脱イオン水500mlを秤取し、氷浴にて冷却した後撹拌しながら四塩化チタン5gを滴下した。塩化水素の発生が止まったら氷浴より取り出し、室温下で撹拌しながら25%アンモニア水を滴下し、液のpHを9にした。これに、室温下で攪拌しながら15%酢酸水溶液を滴下し、液のpHを5にした。生成した沈殿物を濾過により分離した。この沈殿物を脱イオン水で5回洗浄した。洗浄後の沈殿物を、20重量%エチレングリコール含有水に30分間浸した後、固液分離は洗浄時同様に濾過により行った。洗浄後のチタン化合物を40℃、1.3kPa(10Torr)、20時間の減圧乾燥で水分を除去し、固体状チタン化合物を得た。得られた固体状チタン化合物はエチレングリコールに溶解する前に10〜20μm程度の粒子に粉砕した。
次に、200mlガラス製フラスコにエチレングリコール100gを秤取し、これに上記固体状チタン化合物を0.34g添加し、150℃で1時間加熱して溶解させた。ICP分析法により測定した溶液中のチタンの含有量は、0.12重量%であった。また、ヘイズメーター(日本電色工業(株)製、ND−1001DP)を用いて測定したこの溶液のヘイズ値は1.5%であった。
(ポリエステルの製造)
高純度テレフタル酸13kg、エチレングリコール4.93kg、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド20%水溶液6.88gをオートクレーブに仕込み、圧力1.7kg/cm2、260℃の窒素雰囲気下にて6時間、撹拌しながら反応させた。この反応により生成した水は常時系外に留去した。
%リン酸1.26gを加えた。
1時間かけて280℃まで昇温し、系内を2torrまで減圧し、さらに50分反応させ、エチレングリコールを系外に留去した。
以上の液相重縮合によって得られたポリエチレンテレフタレートのテトラクロロエタン/フェノール混合溶媒(重量比1/1)中、25℃で測定した固有粘度は0.54dl/gであり、COOH基濃度は25当量/トンであった。
得られた最終容器について、実施例1と同様に各種特性を測定あるいは評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1と同様の方法で、プリフォームの成形および一次中間容器の成形を行った。次いで、得られた一次中間容器を、二軸延伸ブロー成形機(Sidel製:SRCF−LAB)により最終容器に成形した。最終容器の成形において、赤外線ヒーターゾーン出口で放射温度計により測定した一次中間容器胴部の温度は200℃であり、ブロー金型温度は150℃であった。最終容器は全高208mm、胴部中央外径68mmであった。
[比較例2]
実施例1と同様の方法で、プリフォームの成形および一次中間容器の成形を行った。次いで、得られた一次中間容器を、二軸延伸ブロー成形機(Sidel製:SRCF LAB)により最終容器に成形した。最終容器の成形において、赤外線ヒーターゾーン出口で放射温度計により測定した一次中間容器胴部の温度は230℃であり、ブロー金型温度は30℃であった。最終容器は全高208mm、胴部中央外径68mmであった。
[比較例3]
実施例4と同様の方法で、開口端部を結晶化したプリフォームを得た。次いで、得られたプリフォームを、二軸延伸ブロー成形機(Sidel製:SBO LAB)により最終容器に成形した。最終容器の成形において、延伸直前のプリフォーム胴部の温度は110℃であった。ブロー金型温度は150℃とした。最終は全高208mm、胴部中央外径68mmであった。
12:容器の肩部
13:容器の胴部
14:容器の底部
15:プリフォームの胴部
16:プリフォームの底部
Claims (5)
- ポリエチレンテレフタレートからなり、
容器胴部の平均密度が1392kg/m3以上1410kg/m3以下であり、
前記容器胴部の(100)面の平均面配向度が0.85以上であり、かつ、
前記容器胴部の87℃における平均貯蔵弾性率が2.7GPa以上4.2GPa以下であることを特徴とするポリエチレンテレフタレート製中空容器。 - 容器胴部のヘイズが5%以下であることを特徴とする請求項1に記載の中空容器。
- 容器胴部の87℃における平均貯蔵弾性率が3.2GPa以上4.2GPa以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の中空容器。
- 中空容器に87℃の熱水を充填したときの容量変化率が2%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の中空容器。
- 中空容器が、ポリエチレンテレフタレートからなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形して一次中間容器とし、一次中間容器を熱収縮させて二次中間容器とし、二次中間容器を二軸延伸ブロー成形して三次中間容器とし、三次中間容器を熱収縮させて四次中間容器とし、四次中間容器を二軸延伸ブロー成形する工程を含む製造方法により得たものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の中空容器。
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