以下、図面を参照して、本発明を実施したディスクの自動データ書き込み及びレーベル印刷用処理装置(以下、ディスク処理装置と称する。)を説明する。図1に示すように、ディスク処理装置10は、側面から見てL字形状の箱型の装置本体11と、この装置本体11の後部の凹んだ部分の上面11aに載置されて取り付けられるレーベルプリンタ12とから構成されている。レーベルプリンタ12は、装置本体11から取り外すことができ、この場合には、レーベル印刷機能を省略したデータ書き込み用の処理装置とすることができる。
装置本体11は、フレーム15(図2参照)と、フレーム15を覆うケース16と、フレーム15に取り付けられ、ケース16の前面を覆う上パネル17、下パネル18とを備える。図2に示すように、上パネル17はヒンジ19を介しフレーム15に開閉自在に取り付けられ、ケース16の前面の略上半分を覆う。下パネル18は、係止爪による係止手段によって、フレーム15に着脱自在に取り付けられ、ケース16の前面の略下半分を覆う。
図3に示すように、装置本体11内には、データ書き込み部20、ディスク搬送部23、ディスクソータ部25、及びこれら各部を制御するコントローラ27が設けられている。また、レーベルプリンタ12からのトレイ12aが出入りするトレイ開口部24が、ケース16の背面に形成されている。このトレイ開口部24から、装置本体11内にレーベルプリンタ12のトレイ12aが水平に突出し、トレイ12aにデータ記録済みのディスクDがセットされる。
レーベルプリンタ12は、周知の熱転写方式プリンタなどから構成され、前面に設けられたトレイ12aが水平方向に移動して開閉し、開放位置のトレイ12aにディスクDを載置した状態でトレイ12aが閉じ位置へ移動すると、ディスクDがレーベルプタンタ12の内部に収納されて、レーベル面にイラストやロゴマークなどのレーベル印刷が行われる。レーベル印刷が終了すると、トレイ12aが開放位置に移動して印刷処理済みのディスクDが取り出し可能となる。なお、データ書き込み部20は、CD書き込み装置から構成してもよい。
データ書き込み部20は、ディスクDの記録面にレーザー光を照射して情報を記録する周知のDVD書き込み装置21などから構成され、前面に設けられたトレイ21aが水平方向に移動して開閉し、開放位置のトレイ21aに空のディスクDを載置した状態でトレイ21aが閉じ位置に移動すると、空のディスクDがDVD書き込み装置21の内部に収納され、データ書き込み可能となる。データ書き込みが終了すると、トレイ21aが開放位置に移動して、データ記録済みのディスクDが取り出し可能となる。
1枚のディスクに対するレーベルプリンタ12の印刷処理時間に対し、データ書き込み部20のデータ記録処理時間は一般的に長くなる。そこで、本実施形態では、レーベルプリンタ1台に対して3台のDVD書き込み装置21を配置している。
図3に示すように、レーベルプリンタ12及びDVD書き込み装置21の各トレイ12a,21aが開放位置にセットされているときに、トレイ12a,21aにセットされたディスクDの中心が鉛直線CL2(シュータ位置昇降ライン、図12参照)上で一致するように、レーベルプリンタ12及びDVD書き込み装置21は配置されている。
図1に示すように、上パネル17の上部には、操作パネル部30(図2参照)が露呈する開口17aが形成されている。図2に示すように、フレーム15には、前板14が取り付けられている。前板14には、第1開口14a〜第4開口14dが形成されている。第1開口14aは、上パネル17の開口17aに対応する位置に形成されており、この開口14aには操作パネル部30が取り付けられている。なお、装置本体11の後部には図示しない接続コネクタ部が配置されている。接続コネクタ部は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)から書き込み用データや、レーベル印刷用データをコントローラ27に転送するためのものであり、LANケーブルやその他の各種ケーブルが接続可能になっている。また、操作パネル部30には、電源スイッチ、電源ランプやその他のスイッチ類などが配置されており、各種操作が可能になっている。さらに、操作パネル部30には、装置の処理状態を表示するためのディスプレイが配置されている。
上パネル17には、透明窓17b,17cが形成されている。図2に示すように、前板14の上部右側部分には、透明窓17b,17cに対応する位置で、前記第2及び第3開口14b,14cが形成されている。これら第2及び第3開口14b,14cには、第1及び第2ディスク収納部33,34が鉛直方向に並べて二段に配置されている。前板14の第4開口14dはメンテナンスに用いられる。
第1ディスク収納部33は、未記録及び未印刷のDVDディスク(以下、空のディスクと称する。)Dを収納するためのものであり、フレーム15と一体に設けられた収納室36と、この収納室36に挿脱される第1スタッカ37とからなる。第1スタッカ37は、上面が開放された容器状に形成され、収納室36への出し入れの際に使用する取っ手37aが一体に設けられている。この第1スタッカ37には、空のディスクDが例えば50枚積層して収納される。なお、本実施形態では、ディスクとしてDVDディスクを使用しているが、これに限らずCDなど他のディスクも使用することができる。第2ディスク収納部34も第1ディスク収納部33と同様に構成されており、収納室38と第2スタッカ39とからなる。
第1及び第2スタッカ37,39の後部にはディスク取り出しの開口が形成されている。また、底部には、未処理ディスクが空になったことを検出するディスク空センサ33b,34b(図4参照)のアクチュエータ突出用開口が形成されている。スタッカ37,39が収納部33,34に取り付けられた状態で、前記アクチュエータ突出用開口に対応する収納部33,34内にはディスク空センサ33b,34b(図4参照)が取り付けられている。このディスク空センサ33b,34bからの信号は、コントローラ27に送られる。なお、ディスク空センサ33b,34bは、アクチュエータを有するメカ式のものに代えて、フォトセンサなどの他の形式で検出するものを用いてもよい。さらに、収納部33,34内にディスク空センサ33b,34bを設ける代わりに、後述するディスク搬送部23の保持アーム40に、アクチュエータを有するディスク空センサを設けてもよい。この場合、第1及び第2スタッカ37,39の底部に形成されたアクチュエータ突出用開口に、保持アーム40に設けたアクチュエータが入り込み、アクチュエータが作動しないときに、未処理ディスクが空になったと検出できる。また、後述するディスク把持センサ64のディスク検出レバー65の検出端部65aがアクチュエータ突出用開口に入り込み、ディスク検出レバー65が上方に回動せず、ディスク把持信号が得られないときに、未処理ディスクが空になったと検出してもよい。
図1に示すように、下パネル18には、第1〜第3開口18a〜18cが形成されている。第1開口18aは、下パネル18の前面の略下半分右側部分に形成されている。図2に示すように、この第1開口18aに対応する位置でフレーム15内には、第3ディスク収納部45が配置されている。第3ディスク収納部45は、収納室46とこの収納室46内に入れられる第3スタッカ47とを有する。
図5に示すように、第3スタッカ47には、処理済みのディスクDが積層して収納される。第3スタッカ47は、底板47a、前板47b及び集積ガイド棒47cから構成されている。集積ガイド棒47cは底板47aの略中央部で、底板47aに対し垂直に取り付けられている。この集積ガイド棒47cにディスクDの中心孔Dhを挿入した状態で重ねて、例えば100枚ほど収納可能になっている。底板47a及び前板47bは透明なプラスチックで構成されており、集積されたディスクDを外から見ることができる。前板47bは、収納室46内に第3スタッカ47が入れられたときに、第1開口18aを覆うように構成されている。前板47bには、取っ手47dが設けられている。
前記各ディスク収納部33,34,45には、各スタッカ37,39,47が各収納室36,38,46内にセットされているか否かを検出するスタッカセンサ(図4参照)33a,34a,45aが取り付けられており、このスタッカセンサ33a,34a,45aからの信号はコントローラ27に送られる。なお、スタッカセンサ33a,34aは省略してもよい。スタッカ37,39がセットされていないときもディスク空センサによりディスクが空であると検出できるからである。
図1に示すように、第2開口18bは、第1開口18aの左側に形成されている。図2に示すように、この第2開口18bに臨む位置でフレーム15には、ディスクソータ部25が取り付けられており、第2開口18bから各ソータトレイ28が露呈する。図3に示すように、ディスクソータ部25は、ソータ本体51と可動シュータ(ガイド部材)52とシュータ移動部としての連動機構53(図18参照)とから構成されている。第2開口18bには、観音開きの開閉蓋18dが取り付けられており、使用時に開放してソータトレイ28からディスクDを取り出すことができる。
第3開口18cは、第2開口18bの左側に縦長で形成されている。図2に示すように、第3開口18cに臨む位置でフレーム15には、ディスク処理装置10のコントローラ用のDVD記録/再生装置26が取り付けられており、第3開口18cからトレイ26aを出し入れすることができる。
図5〜図7に示すように、ディスク搬送部23は、ディスク保持部としての保持アーム40と、この保持アーム40を昇降させる昇降部56と、昇降部56を所定角度、例えば90度の範囲で回動させる回動部57とから構成されている。
図7に示すように、保持アーム40は、断面U字形状のアーム本体59と、このアーム本体の上面を覆うカバー59aと、アーム本体59の先端部に設けられるチャック60とを備える。図8〜図11に示すように、チャック60は、3本の係止爪61a〜61cと、これら係止爪61a〜61cを開閉させる開閉機構62と、開閉機構62を駆動するソレノイド63を備えている。開閉機構62はソレノイド63のオン、オフによって係止爪61a〜61cを開閉させる。
図10に示すように、ディスクを把持する位置では、ディスクの中心孔Dh内に係止爪61a〜61cが入った状態で、放射線方向で外側に向かって移動し開いて、ディスクを保持する。図11に示すように、ディスクDを把持開始または開放する位置では、係止爪61a〜61cは小さな同心円上に位置するように閉じられる。これにより、ディスクの係止が解除され、保持アーム40からディスクは下方に落下する。
図8,図9に示すように、アーム本体59には、チャック60及びソレノイド63の他に、ディスク把持センサ64が設けられている。ディスク把持センサ64は、ディスク検出レバー65とこれの変位でオンオフするフォトセンサ66とコイルバネ67とから構成されている。ディスク検出レバー65は、アーム本体59の下面から突出している検出端部65aを備えており、アーム本体59にブラケット68及び取付軸69を介し揺動自在に取り付けられている。コイルバネ67は、検出端部65aが下方に向かって突出するように、ディスク検出レバー65を付勢する。
チャック60によりディスクDが把持されると、図9に示すように、検出端部65aがディスクの表面に当接し、ディスク検出レバー65が上方に持ち上げられるように回動する。この回動による変位をフォトセンサ66で検出することにより、ディスク把持信号をコントローラ27に送る。フォトセンサ66はフォトインタラプタ、例えば透過型が用いられる。
図7に示すように、昇降部56は、フレーム71、ガイド棒72、エンドレスベルト73、ベルト駆動用のパルスモータ(昇降モータ)74を備えている。フレーム71及びガイド棒72は鉛直方向に配置されている。フレーム71にはエンドレスベルト73が鉛直方向で掛け渡されている。保持アーム40はガイドスリーブ76及びガイドローラ77により、ガイド棒72及びフレーム71に昇降自在に取り付けられている。エンドレスベルト73は、昇降モータ74により正逆に回転する。保持アーム40はエンドレスベルト73に固定されている。したがって、昇降モータ74が例えば正転することで保持アーム40は上昇し、昇降モータ74が逆転することにより保持アーム40は下降する。
昇降部56には、保持アーム40の昇降位置を検出するための昇降初期位置センサ(図4参照)56aが設けられている。このセンサ56aからの初期位置を基準にして昇降モータ74のパルス数を制御することにより、任意の昇降位置に保持アーム40を停止させることができる。なお、パルス数による昇降位置制御に代えて、各昇降位置にセンサを設けて、このセンサにより各昇降位置に保持アームを停止させてもよい。
図7に示すように、回動部57は、保持アーム40及び昇降部56を鉛直線CL3(図12参照)の周りに例えば90度の範囲で回動させるものであり、フレーム15の下部に取り付けられる回転ベース81とこれを回転するパルスモータ(回動モータ)82とからなる減速機構83から構成されている。フレーム15には、回転ベース81の初期位置を検出する回動初期位置センサ57a(図4参照)が取り付けられている。この回動初期位置センサ57aからの初期位置を基準にして回動モータ82のパルス数を制御することにより、保持アーム40のチャック60の中心を、図12に示すように、スタッカ位置昇降ラインCL1と、シュータ位置昇降ラインCL2とに選択的にセットする。なお、回動モータ82の駆動を回転ベース81に伝達する手段としては、ベルト駆動方式やギヤ駆動方式などが適宜用いられる。
スタッカ位置昇降ラインCL1は、各スタッカ37,39,47の中心を通る鉛直線であり、この昇降ラインCL1に沿って保持アーム40のチャック60を昇降させることにより、第1及び第2スタッカ37,39からのディスクDの取り出しと、第3スタッカ47へのディスクDの集積とを行うことができる。
シュータ位置昇降ラインCL2は、レーベルプリンタ12のトレイ12aにおけるディスク中心と、各DVD書き込み装置21のトレイ21aにおけるディスク中心と、可動シュータ52のディスクガイド面とを通る鉛直線であり、この昇降ラインCL2に沿って保持アーム40を昇降させることにより、各トレイ12a,21aとのディスクの受け渡しと、受け取ったディスクDを可動シュータ52に落下させる排出とを行うことができる。
図13,図14に示すように、ソータ本体51は、コ字形に折曲形成されたソータフレーム85(図12参照)と、5枚の板状のソータトレイ28とから構成されている。各ソータトレイ28は、ソータフレーム85内で鉛直方向に重なるように並べて配置されている。各ソータトレイ28の後端部で両側には、取付軸86が突出して形成されている。この取付軸86により、ソータフレーム85の両側板85aにソータトレイ28が揺動自在に取り付けられる。また、ソータトレイ28の側板の側縁ガイド部87a(図15参照)の中央部には、揺動規制ピン88が突出して形成されている。この揺動規制ピン88は、ソータフレーム85の移動規制開口85bの縁に係止し、ソータトレイ28の揺動範囲が規制されている。
本実施形態では、図13に示すように、ソータトレイ28は、ディスクが排出されるときの通常位置(実線表示)と、直下のソータトレイ28からディスクを取り出すために、ソータトレイ28を持ち上げるときの退避位置(2点鎖線表示)との間で揺動する。通常位置は例えば鉛直線に対しソータトレイ28の傾斜角θ1が40度〜85度の範囲内であり、好ましくは50度〜70度の範囲内である。また、退避位置での傾斜角度から通常位置の傾斜角θ1を引いた開閉角度θ2は、例えば20度〜60度の範囲内であり、好ましくは30〜40度の範囲内である。なお、持ち上げた時に、ソータトレイ28が水平線を超えて揺動してしまうと、ディスクDが後方へ脱落する可能性があり、好ましくない。
図15に示すように、ソータトレイ28は、矩形板状に構成されている。ソータトレイ28は、トレイ本体28aと、このトレイ本体28aの両側端縁に形成され、側板を兼ねている脱落防止ガイド87とを備える。脱落防止ガイド87は、側縁ガイド部87aと前縁ガイド部87bとから構成されている。側縁ガイド部87aは、トレイ本体28aの両側縁を覆うように上方に突出して形成されている。前縁ガイド部87bは、側縁ガイド部87aに連続し、トレイ本体28aの前端縁に至るように、ディスクDの周縁と略同じ曲率で湾曲した形状となっており、側縁ガイド部87aと同様に上方に突出して形成されている。
トレイ本体28aは、ディスクの滑落方向の中心線を境界線として、中央部が低く両側縁が高い1対の傾斜面からなるディスク受け面28bを備えている。この1対のディスク受け面28b上をディスクDが滑落するため、ディスクDの周縁部のみがディスク受け面28bに接触し、ディスクDの記録面はトレイ本体28aに接触することがない。このため、滑落時にディスクDの記録面に擦り傷が発生することが防止される。
トレイ本体28aの中央部には、ディスクを取り出す際のディスク孔に掛けられる指挿入孔28fが形成されている。また、前縁の中央部には、ディスクの周縁部に掛けられる指挿入開口28gが形成されている。また、トレイ本体28aの前側両角部は、ソータトレイ28を持ち上げるための指掛け片91が形成されている。この指掛け片91に指を掛けて、図14に示すように、例えば上から2番目のソータトレイ28を上方に持ち上げることで、その下方が広く開き、下方の3番目のソータトレイ28からディスクDを容易に取り出すことができる。
図15に示すように、トレイ本体28aの後端部上面には、戻り防止用のストッパ90がディスク受け面28bから突出して形成されている。ストッパ90は、側面から見て逆L字形となっており、上端部が前方に向かって突出した形状となっている。このストッパ90は、ソータトレイ28を持ち上げたときに、このソータトレイ28に収納されているディスクDも後側に傾き、後方に脱落することがないようにする。
図13,図15に示すように、各ソータトレイ28の底面には、ソータトレイ28に収納されたディスクを検出するためのディスクセンサ92が取り付けられている。また、ディスクセンサ92の信号をコントローラ27に送るためのコード93を保持するコード保持ブラケット28dが一体で形成されており、コード93がソータトレイ28の底から下方に垂れ下がることがないようにされている。このディスクセンサ92は、ディスク検出信号に基づき、2枚目のディスクDがソータトレイ28に排出されることがないようにするためのものである。
図14に示すように、ソータフレーム85の移動規制開口85bであって、揺動規制ピン88が当接する縁部には、ブラケット85cを介して衝撃緩衝部材94が配置されている。衝撃緩衝部材94は、熱可塑性エラストマーやゴム材、またはこれらの複合材から構成されており、揺動規制ピン88が当接する際の衝撃を緩衝する。これにより、ソータトレイ28を上方に持ち上げて、ディスクを取り出した後に、ソータトレイ28の保持を解除すると、ソータトレイ28が略水平状態から傾斜状態に戻る。持ち上げられたソータトレイ28にディスクDが排出されていた場合には、このときの当接による衝撃によって、トレイ28内でディスクDが跳ね上がり、飛び出てしまうことがあるが、これを確実に防止することができる。
最下層のソータトレイ28の下方であって、ソータ本体51の下部には、固定ソータトレイ95が配置されている。この固定ソータトレイ95は、印刷や記録を失敗した不良のディスクDが排出される。この固定ソータトレイ95から不良のディスクを取り出す際にも、直上のソータトレイを持ち上げることにより、全てのソータトレイが上方に揺動されるため、固定ソータトレイからディスクを簡単に取り出すことができる。
図16に示すように、可動シュータ52は、ソータ本体51の後部に配置されており、一対のガイド棒100に沿って昇降自在に取り付けられている。図18に示すように、可動シュータ52は、ソータトレイ28と同じ傾斜角度を有するガイド面52aを有する。また、両側には、両側縁ガイド52b,52cが突出して形成されており、横方向へのディスクDの滑落を防止している。可動シュータ52のガイド面52aの幅は、ソータトレイ28の幅よりも少し広く形成されている。これは、図17に示すように、第1〜第3スタッカ37,39,47とソータ本体51との装置幅方向における設置ピッチL1が、各処理装置のディスクトレイの中心位置と第3スタッカとの装置幅方向における設置ピッチL2よりも少し長い(L1>L2)ためである。可動シュータ52は、ソータトレイ28側の先端部の幅寸法がソータトレイ28の幅寸法と略同一になるように、図17の右側の側縁ガイド52cが装置奥行方向の略中央部で屈曲され、該装置奥行方向の略中央部からソータトレイ28側の先端部に向かって徐々に幅狭になっている。これにより、側縁ガイド52cによって図17における左側にずらしながらディスクDを滑落させ、ソータトレイ28にディスクDを排出することができる。
図18に示すように、可動シュータ52は連動機構53を備える。連動機構53は、可動シュータ52と保持アーム40とを連動させて、昇降部56を可動シュータ52の駆動部として用いる。これにより、ディスク送り込み先ソータトレイ28に可動シュータ52を位置決めすることができる。したがって、個別の駆動機構を用いる必要がなくなり、構成が簡単になる。
本実施形態では、連動機構53として係止部110を用いている。係止部110は、保持アーム40の下面に設けられるL字形に折曲された係止爪111と、可動シュータ52に設けられ、前記係止爪111が係止する爪受け面112とから構成されている。そして、図17,図18に示すように、保持アーム40がシュータ位置昇降ラインCL2上を下降し、後述する初期位置に位置する可動シュータ52に接近してその上方に位置したときに、係止爪111が爪受け面112に係止可能状態となる。また、図16に示すように、保持アーム40の上昇に伴い係止爪111が爪受け面112に係止することにより、保持アーム40の上昇によって可動シュータ52を上昇させることができる。
図16に示すように、可動シュータ52の先端縁が、排出対象のソータトレイ28の後端縁の少し上方に位置したときに、保持アーム40の上昇が停止し、可動シュータ52をガイド位置に位置決めすることができる。ガイド位置では、ソータトレイ28上のストッパ90がディスクDに接触することがないように、ソータトレイ28に対して、可動シュータ52を高い位置に設定している。これにより、ディスクDはストッパ90に接触することなく、円滑にガイド面からソータトレイ28上に滑落し、前縁ガイド部87bで停止する。
ディスクDの把持を開放して落下させた後は、保持アーム40が下降する。この保持アーム40の下降によって、可動シュータ52も下降する。可動シュータ52は、固定ソータトレイ95上にディスクDを落下させる初期位置(図16の二点鎖線表示位置)に位置すると、ストッパ115に係止し、この位置で停止する。この後、図19に示すように、係止部110の係止が解除される位置まで、保持アーム40が回動部57によって回動した後に、保持アーム40が昇降部56によって上昇させられる。このとき、係止部110の係止が解除されているため、可動シュータ52は保持アーム40に連動して上昇することはない。保持アーム40は上昇すると、昇降初期位置で停止し、次の例えば、ディスク搬送まで待機する。
次に、上記構成の作用について以下に説明する。本実施形態のディスク処理装置10は、PCに接続して使用し、PCにインストールされたソフトウェアを実行することによって、データ書き込み及びレーベル印刷を指示し、各部を制御する。なお、このような外部PCを用いることなく、コントローラ27内に上記同様のソフトウェアをインストールしておき、これに基づき各部を制御してもよい。
先ず、図12に示すように、第1のディスク収納部33に空ディスクDをセットし、ディスク処理装置10の電源をオン状態にする。保持アーム40は第1スタッカ37からディスクDを取り出すことができる初期位置(図5参照)で、スタッカ位置昇降ラインCL1に位置している。PCからデータ書き込み及びレーベル印刷を指示すると、保持アーム40が下降して、第1スタッカ37内の空のディスクDを保持する。この後、保持アーム40が上方に移動し、さらにA方向に回転してシュータ位置昇降ラインCL2に位置決めされる。次に、保持アーム40が下降して、DVD書き込み装置21のトレイ21aに空のディスクDを搬送する。空のディスクDがトレイ21aに搬送されると、トレイ21aが閉じ位置となり、DVD書き込み装置21で空のディスクDにデータが書き込まれる。同様の処理が繰り返されることにより、各DVD書き込み装置21に空のディスクDがそれぞれセットされる。
各DVD書き込み装置21でデータ書き込みが終了すると、トレイ21aが開位置に移動し、このトレイ21aからデータ記録済みのディスクDを保持アーム40が保持して、レーベルプリンタ12のトレイ12aに搬送する。このとき、レーベルプリンタ12のトレイ12aはディスク搬送の障害となることがないように、閉じ位置にあり、データ記録済みのディスクDがレーベルプリンタ12を通過した後に、トレイ12aが開位置にされ、このトレイ12aにディスクDが搬送される。ディスク搬送後はトレイ12aが本体内に収納されて、レーベルプリンタ12でレーベル印刷が行われる。レーベル印刷が終了すると、トレイ12aが開位置となって、レーベル印刷が終了したディスクDは保持アーム40に保持される。
この後、保持アーム40が下降する。なお、この時、トレイ12a,21aはディスク搬送の障害となることがないように閉じ位置にある。この下降途中で、図19に示すように、回動部57により保持アーム40が係止解除位置まで回動させられる。この後に、可動シュータ52に近接し、係止可能位置に達したときに、図17に示すように、保持アーム40が係止位置に回動し、係止爪111が爪受け面112に係止可能になる。次に、図16に示すように、保持アーム40が上昇し、例えば最上層のソータトレイ28のガイド位置まで上昇した後に、ディスクDの把持が開放される。これにより、保持アーム40からディスクDが落下し、可動シュータ52を介して、最上層のソータトレイ28にディスクDが案内される。以下、同様の処理が繰り返されることにより、データ記録済み及びレーベル印刷済みの処理済みディスクDが順次各ソータトレイ28に排出される。
また、データ記録が終了したデータ書き込み部20には、新たな空のディスクDがセットされる。そして、データ記録済みのディスクDは同様の搬送操作により、レーベルプリンタ12に搬送され、ここでレーベル印刷が行われた後に、各ソータトレイ28に排出される。
オペレータは各ソータトレイ28に処理済みディスクDが排出されたときに、開閉扉18dを開けて、ディスクDを取り出すことができる。このとき、図14に示すように、ディスク取り出し対象の例えば上から3番目のソータトレイ28からディスクDを取り出す場合に、直ぐ上の2番目のソータトレイ28の指掛け片91をもって上方に持ち上げることで、取り出し対象ソータトレイ28の上方が広く開き、指を挿入して、容易にディスクDを取り出すことができる。
また、このときのオペレータの操作により、上から1番目又は2番目のソータトレイは退避位置とされるが、上から1番目又は2番目のソータトレイ28に、ディスクDが収納されておらず空いていると、上から1番目又は2番目のソータトレイ28に次の処理済みディスクDが排出されることがある。本実施形態では、移動規制開口85bによって、退避位置でも水平線を超えることはないように、ソータトレイ28の揺動を規制しているので、上から1番目又は2番目のソータトレイ28が退避位置にあっても、排出されたディスクDを収容することができる。
なお、全てのソータトレイ28にディスクDが排出された時点、または、残り1つのソータトレイ28を残してディスクDが全て排出された時点などの適宜時点で、警報器96によりアラームが鳴り、オペレータにディスク取り出しの注意を喚起することができる。また、アラーム処理に代えて、またはアラーム処理と併用して、全てのソータトレイ28にディスクDが排出された後は、第3スタッカ47に処理済みのディスクDを排出してもよい。また、モードの選択により、ソータトレイ28を用いることなく、第3スタッカ47に処理済みのディスクDを集積させてもよい。
第1スタッカ37から全ての空のディスクDが搬送されると、ディスク空センサ33bの検出信号に基づき、第2スタッカ39から空のディスクDが搬送される。第1スタッカ37が空になると、警報器96によりアラームが発せられる。これにより、空のディスクDの補充がオペレータによりなされ、ディスク処理が連続的に円滑に行われる。
なお、データ記録不良や印刷不良が発生したときには、この不良のディスクDはソータトレイ28に排出されることなく、最下層の固定ソータトレイ95に排出されて、処理済みディスクと混同することがないようにされている。
第3スタッカ47に処理済みのディスクDが集積され、規定枚数の例えば100枚に達すると、保持アーム40のディスク把持センサ64の検出信号に基づき、ディスクフルが検出される。この検出は、コントローラ27に設けたディスクフル検出部27aにより行われる。ディスクフル検出部27aは、保持アーム40でディスク開放を行った後に、例えばディスク1枚分だけ保持アーム40が上昇しても、依然としてディスク把持センサ64がディスク把持信号を出している場合に、ディスクフルと判定する。ディスクフルが検出されると警報器96によりアラームが発せられる他に、ディスク処理が完了した時点で、ディスク搬送処理が中断される。アラーム処理によって、オペレータにより第3ディスク収納部45から第3スタッカ47が取り出され、空の第3スタッカ47がセットされる。この後は、運転再開指示の入力により、運転が再開される。なお、運転再開指示の入力に代えて、自動的に運転再開してもよい。
なお、上記実施形態においては、CD、DVDなどのディスクを集積する集積装置に適用しているが、本発明はこれに限らず、薄板状で同じ外形に作られたディスクの集積を行う集積装置であれば同様に適用することができる。
上記実施形態では、図18に示すように可動シュータ52のガイド面52aを平面に形成しているが、これに代えて、ソータトレイ28と同じように、ディスク滑落方向の中心線を境界として、両側縁部に向かうに従い次第に高くなる1対の傾斜面からガイド面を構成してもよい。また、ガイド面は緩い傾斜のV字状に構成する他に、断面円弧形状の湾曲面としてもよく、この場合にも、ディスクとガイド面との接触面積が少なくなり、滑りやすくなる。また、記録面がガイド面に直接に接触することがなくなり、記録面への傷つきの懸念もなくなる。
上記実施形態では、図19に示すように、保持アーム40を所定角度回転させることにより、係止爪111と爪受け面112とからなる係止部110を係止解除させたが、この他に、昇降操作によって係止部を係止解除させてもよい。また、上記のような係止部による可動シュータと保持アームの連動動作に代えて、図示は省略した電磁マグネットを保持アームまたは可動シュータに設けておき、電磁吸着により可動シュータと保持アームとを連動させてもよい。また、連動機構を用いることなく、可動シュータにディスク搬送部23の昇降部56と同じような昇降機構を設け、各ソータトレイに位置決めしてもよい。
上記実施形態では、衝撃緩衝部材94をソータフレーム85側に設けたが、これはソータトレイ28側で衝撃緩衝部材94に当接する位置、例えば揺動規制ピン88の周面に配置してもよい。ソータフレーム85内でのソータトレイ28の揺動規制は、ソータトレイ28側のピン88とソータフレーム85側の揺動規制開口85bとによるものの他に、ソータトレイ28の揺動を規制することができる構成であればよく、例えばソータフレーム85にピンを設けて、このピンによりソータトレイ28の揺動を規制してもよい。
衝撃緩衝部材94としては、上記の部材によるものの他に、コイルバネ、ダンパー装置などを適宜用いてよい。