JP5200433B2 - {100}集合組織珪素鋼板の製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献1には、重量%でC:1%以下、Si:0.2〜6.5%、Mn:0.05〜5%を含む冷間圧延珪素鋼板に、焼鈍分離剤として脱炭を促進する物質または脱炭を促進する物質と脱Mnを促進する物質とを用いて、タイトコイル焼鈍もしくは積層焼鈍する、{100}を板面と平行とする集合組織を有する珪素鋼板の製造方法が開示されている。
さらに、特許文献2および特許文献3には、上記の珪素鋼板の製造方法における冷間圧延工程を、中間焼鈍を挟んだ複数回の冷間圧延とすることで、{100}を板面と平行とし、かつ<001>軸を圧延方向に平行とする組織を有する珪素鋼板を製造する方法、すなわち二方向性珪素鋼板の製造方法が開示されている。
また、特許文献4には、焼鈍分離材として、SiO2,Al2O3,TiO2等を含む酸化物の繊維や粉末に結合材を加えて成型したシートを用いることが開示されている。
例えば、特許文献1および特許文献2では、繊維状または繊維からなるシート状の焼鈍分離材を鋼板とは別に作製し、この焼鈍分離材を鋼板の間に挟んで焼鈍する方法が推奨されており、特許文献3の実施例においても繊維状の焼鈍分離材が用いられている。また、特許文献4では、セラミック繊維や粉末に結合材を添加して、長尺のシートを作製することが提案されている。シート状等の焼鈍分離材を別プロセスで作製することが、大幅なコストの増加に繋がることは明白である。また、シート状の焼鈍分離材の厚みは通常0.5mm以下と薄く、ハンドリングに必要な強度を確保するためには、多量の結合材を必要とする。結合材は、最終焼鈍にて分解して離散するが、多量の結合材を用いると多量の分解物によって焼鈍炉内が汚染されるという問題を引き起こす場合がある。また、シート状の焼鈍分離材の凹凸が高温での焼鈍中に鋼板に転写されて、鋼板の形状に影響を及ぼす場合がある。
Si+Mn/2≦5.0 (1)
Si−Mn/2≧1.5 (2)
(ここで、上記式中のSiおよびMnは各元素の含有量(質量%)を示す。)
本発明の{100}集合組織珪素鋼板の製造方法は、質量%でC:0.02%以上0.15%以下を含有し、さらにSiおよびMnを下記(1)式および(2)式を満足する範囲で含有する冷間圧延鋼板の表面に、脱炭を促進する物質および脱炭と脱Mnとを促進する物質の少なくともいずれか一方からなる焼鈍分離剤粒子を含有するスラリーを乾燥後の質量で80g/m2以上塗布し、乾燥させるスラリー塗布工程と、上記スラリーが塗布され乾燥された上記冷間圧延鋼板に、積層焼鈍またはコイル焼鈍を施す最終焼鈍工程とを有することを特徴とするものである。
Si+Mn/2≦5.0 (1)
Si−Mn/2≧1.5 (2)
(ここで、上記式中のSiおよびMnは各元素の含有量(質量%)を示す。)
最終焼鈍工程では、積層焼鈍またはコイル焼鈍によって、鋼板全体の脱炭または脱炭と脱Mnとを生じさせ、γ→α変態(オーステナイト→フェライト変態)によって板面と平行な{100}面を高密度に有する集合組織を発達させることができる。γ→α変態は、鋼板の表面から内部へと進行する。{100}面が板面と平行な結晶粒の表面エネルギーは、他の方位の結晶粒の表面エネルギーよりも低い。そのため、{100}面が板面と平行な結晶粒が鋼板の表面から内部へと優先的に成長し、板面と平行な{100}面を高密度に有する集合組織が得られると考えられる。
以下、本発明の{100}集合組織珪素鋼板の製造方法の各工程について説明する。
冷間圧延工程は、上述の鋼組成を有する冷間圧延鋼板を作製する工程である。以下、冷間圧延鋼板の鋼組成および冷間圧延について説明する。
本発明に用いられる冷間圧延鋼板は、質量%でC:0.02%以上0.15%以下を含有し、さらにSiおよびMnを下記(1)式および(2)式を満足する範囲で含有するものである。
なお、各元素の含有量を示す「%」は、特に断りのない限り「質量%」を意味する。
SiおよびMnは、最終焼鈍における組織形成、磁気特性、加工性の面から最も重要な成分である。
SiとMnの含有量は、製造工程における材料の加工性や相状態を好適なものに制御するため、以下の範囲とする。
Si+Mn/2≦5.0 (1)
Si−Mn/2≧1.5 (2)
(ここで、上記式中のSiおよびMnは各元素の含有量(質量%)を示す。)
最終焼鈍において脱炭を利用した組織制御を行うために、最終焼鈍に供する冷間圧延鋼板にあらかじめCを含有させる。
最終焼鈍における十分な組織制御のため、C含有量の下限は0.02%以上、好ましくは0.03%以上である。C含有量の上限は、高温におけるγ相(オーステナイト相)温度域が過度に拡大し、焼鈍温度を過度に低下させなければならなくなり、十分な脱炭に要する最終焼鈍の時間が過度に長くなるのを防ぐため、さらには鋼板が脆化し、冷間圧延素材の圧延が困難となるのを防ぐため、0.15%以下、好ましくは0.1%以下、より好ましくは0.08%以下とする。
鋳込み時の鋳片の健全性を確保したり、Nを固定したりする目的で、必要に応じてAlを含有させてもよい。しかしながら、Alを多量に含有すると、最終焼鈍の際に鋼板表面でAlの選択酸化が生じ、{100}集合組織の発達を阻害するおそれがあるため、Al含有量は、好ましくは0.005%以下、より好ましくは0.002%以下、さらに好ましくは0.001%以下とする。
一般に、Pは、製鋼段階で0.01%程度混入する不純物であるが、鋼板の強度を増加させたり、打ち抜き性を向上させたりする働きを有する。しかしながら、Pを多量に含有すると、{100}集合組織の形成を阻害するおそれがあるため、P含有量は、好ましくは0.05%以下、より好ましくは0.02%以下とする。
一般に、Crは、製鋼段階で0.02%程度混入する不純物である。Crは、α−フェライト中に固溶して、電気抵抗を高める作用を有するので含有させてもよい。しかしながら、Crは炭化物を生成する強い傾向を持ち、Crを多量に含有すると最終焼鈍での脱炭を遅延させるおそれがある。このため、Cr含有量は、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0.1%以下とする。
一般に、Niは、製鋼段階で0.02%程度混入する不純物である。Niはα−フェライト中に固溶して、電気抵抗を高めるので含有させてもよい。しかしながら、Niを多量に含有すると{100}集合組織の形成を妨げるおそれがある。このため、Ni含有量は、好ましくは0.3%以下、より好ましくは0.1%以下とする。
Coは、飽和磁束密度を増加させる作用を有するので含有させてもよい。しかしながら、Coは高価であること、さらには磁歪を増加させる作用を有することから、Co含有量は好ましくは1%以下とする。
Sは、最終焼鈍時の{100}面の表面エネルギーを低下させ、{100}集合組織の発達を助長する作用を有するため含有させてもよい。しかしながら、Sを多量に含有するとMnSが多量に析出して{100}集合組織の発達を阻害するようになるおそれがある。したがって、S含有量は、好ましくは0.005%以下、より好ましくは0.003%以下である。
Sbは、最終焼鈍時の{100}面の表面エネルギーを低下させ、{100}集合組織の発達を助長する作用を有するため含有させてもよい。しかしながら、Sbを多量に含有すると{100}集合組織の発達を阻害するようになるおそれがある。したがって、Sb含有量は、好ましくは0.03%以下とする。
その他、不可避的に混入する不純物は、加工性または磁気特性を劣化させるおそれがあるので、できるだけ少ない方が好ましい。
冷間圧延工程は、上述の鋼組成を有する冷間圧延鋼板を作製する工程であれば特に限定されるものではない。冷間圧延工程は、1回の冷間圧延を施す工程であってもよく、中間焼鈍を挟んだ複数回の冷間圧延を施す工程であってもよい。中でも、最終焼鈍にて{100}<021>型の{100}集合組織を発達させるには、中間焼鈍を挟まずに、1回の冷間圧延を施すことが好ましい。一方、最終焼鈍にて{100}<001>型の{100}集合組織を発達させるには、中間焼鈍を挟んだ複数回の冷間圧延を施すことが好ましい。
本発明におけるスラリー塗布工程は、上記冷間圧延鋼板の表面に、脱炭を促進する物質および脱炭と脱Mnとを促進する物質の少なくともいずれか一方からなる焼鈍分離剤粒子を含有するスラリーを乾燥後の質量で80g/m2以上塗布し、乾燥させる工程である。
以下、スラリー、スラリーの塗布方法、およびスラリーの乾燥方法について説明する。
本発明に用いられるスラリーは、脱炭を促進する物質および脱炭と脱Mnとを促進する物質の少なくともいずれか一方からなる焼鈍分離剤粒子を含有するものである。また、スラリーは、結合材を含有することが好ましい。
以下、焼鈍分離剤粒子、結合材およびスラリーのその他の成分等について説明する。
本発明に用いられる焼鈍分離剤粒子は、脱炭を促進する物質および脱炭と脱Mnとを促進する物質の少なくともいずれか一方からなるものである。すなわち、焼鈍分離剤粒子は、脱炭を促進する物質のみからなるものであってもよく、脱炭と脱Mnとを促進する物質のみからなるものであってもよく、脱炭を促進する物質および脱炭と脱Mnとを促進する物質からなるものであってもよい。
なお、脱炭を促進する物質と脱Mnを促進する物質とを併用することについては、特開平7-173524号公報に詳しく記載されている。
以下、脱炭を促進する物質、脱炭と脱Mnとを促進する物質、および焼鈍分離剤粒子のその他の点について説明する。
本発明に用いられる脱炭を促進させる物質は、最終焼鈍での焼鈍温度で分解して酸素を発生する、もしくは最終焼鈍での焼鈍温度で鋼中の炭素によって容易に還元されることにより、脱炭を促進する物質であれば特に限定されるものでない。このような脱炭を促進させる物質としては、例えば、Siの酸化物(SiO2)を含む物質等が挙げられる。
すなわち、Siの酸化物は、室温で安定であるが、温度が1000℃程度になると不安定になり、下記(3)式に示すように分解が起こり、酸素を発生する。
SiO2→Si+2O (3)
この酸素が下記(4)式に示すように鋼中の炭素と反応し、一酸化炭素となる結果、脱炭が生じる。
O+C(鋼板中に固溶)→CO(ガス) (4)
式(3)と(4)の反応をまとめると、下記(5)式の反応となる。
SiO2+2C(鋼板中に固溶)→Si(鋼板中)+2CO(ガス) (5)
ここで、ウォラストナイト(WOLLASTNITE)は、化学式CaO・SiO2で示されるものである。
本発明に用いられる脱炭と脱Mnとを促進させる物質は、最終焼鈍での焼鈍温度で分解して酸素を発生する、もしくは最終焼鈍での焼鈍温度で鋼中の炭素によって容易に還元されることにより、脱炭を促進する物質であって、かつ、最終焼鈍中に鋼板から昇華するMnを吸収する物質であり、脱炭反応や、鋼板の表面エネルギー状態に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されるものではない。このような脱炭と脱Mnとを促進させる物質としては、例えば、Tiの酸化物(TiO2)を含む物質が挙げられる。
なお、上述したように、「TiO2を含む物質」とは、TiO2のみからなるものであってもよく、TiO2と他の化合物とからなるものであってもよい。
本発明における焼鈍分離剤粒子の形態としては、粒子(粉末)であれば特に限定されるものではないが、中でも繊維状の粉末であることが好ましい。繊維状の粉末は、スラリーへの少量の結合材の添加によって、スラリーの乾燥後に大きな強度を持つようになる。そのため、スラリーが塗布された冷間圧延鋼板を積層する際あるいはコイル状に巻き取る際に力が加わっても、乾燥後のスラリー中に形成された空隙が潰れることなく保持される。その結果、乾燥後のスラリー中に空隙が形成されやすくなるのである。
焼鈍分離剤粒子が、複数種類の粒子からなるものである場合には、それぞれの粒子の粒径が上記範囲内であればよい。
なお、焼鈍分離剤粒子の粒径は、レーザー回折法により測定することができる。
本発明においては、スラリーの乾燥後に焼鈍分離剤粒子が鋼板から脱離することを防止するため、さらに、乾燥後のスラリー中に空隙を形成し、この空隙を保持する強度を確保するために、スラリーに結合材を添加することが好ましい。
本発明において、スラリーに水を添加する場合は、スラリーの塗布・乾燥中の鋼板表面の酸化を防止するために、スラリーに少量の防錆剤を添加してもよい。
また、スラリーに、増粘剤、解膠剤、可塑剤、濡れ改良剤を添加してもよい。
本発明においては、上記の焼鈍分離剤粒子等に水もしくはアルコール等の液体を加えてスラリーを調製することができる。この際に用いられる液体としては、水、アルコール等が挙げられ、中でもコストの点で、水が好ましい。
スラリーは、冷間圧延鋼板の片面に塗布してもよく、冷間圧延鋼板の両面に塗布してもよいが、中でも、{100}集合組織の発達を促進させるために、冷間圧延鋼板の片面に塗布することが好ましい。
なお、孔部の間隔とは、隣接する孔部の中心位置から中心位置までの距離をいう。
スラリーの乾燥方法としては、自然乾燥でもよいが、時間短縮のため加熱することが好ましい。加熱する場合には、例えば、オーブン、ホットプレート等を用いることができる。
本発明において、スラリーに水を添加する場合は、スラリーの塗布・乾燥中の鋼板表面の酸化を防止するために、予め鋼板表面に防錆皮膜や疎水性の皮膜を形成しておいてもよい。
本発明における最終焼鈍工程は、上記スラリーが塗布され乾燥された上記冷間圧延鋼板に、積層焼鈍またはコイル焼鈍を施す工程である。
この最終焼鈍により、脱炭または脱炭および脱Mnの両方を生じさせ、この過程で発生するγ→α変態によって板面と平行に{100}面を高密度に持つ集合組織を発達させるとともに、炭素含有量を十分に低下させることができる。γ→α変態は、鋼板の表面から内部へと順次進行する。{100}面が板面と平行な結晶粒の表面エネルギーは、他の方位の結晶粒の表面エネルギーよりも格段に低くなるため、{100}面が板面と平行な結晶粒が優先的に鋼板の表面から内部へと成長し、板面と平行に{100}面を高密度に持つ集合組織が発達すると考えられる。
この空間充填密度は、積層した鋼板の平均間隔dを求め、スラリーの鋼板単位表面積当たりの乾燥重量mとスラリーの乾燥後平均密度ρから、(m/ρ)/dとして求めるものとする。
本発明においては、通常、上記最終焼鈍工程後に、鋼板から焼鈍分離剤粒子を除去する焼鈍分離剤粒子工程を行う。
焼鈍分離剤粒子の除去方法としては、例えば、水洗等が挙げられる。
絶縁皮膜としては、リン酸塩系やCr酸塩系の無機質系溶液を鋼板に塗布し焼き付ける無機質系の絶縁皮膜や、この無機質系溶液にポリアクリルタイプエマルジョン等の有機樹脂を混合したものを鋼板に塗布し焼き付ける有機−無機混合皮膜が挙げられる。
本発明により製造される{100}集合組織珪素鋼板は、{100}集合組織を有するものであれば特に限定されるものではないが、{100}<100>集合組織({100}<100>型の{100}集合組織)または{100}<021>集合組織({100}<021>型の{100}集合組織)を有するものであることが好ましい。{100}<100>集合組織を有する鋼板は、圧延方向と板幅方向の二方向で優れた磁気特性を示し、また{100}<021>集合組織を有する鋼板は、圧延面内であらゆる方向にほぼ等しい磁気特性を示すからである。
なお、{100}<100>方位から±15°以内の方位とは、結晶粒の鋼板の圧延方向に最も近い<100>軸と圧延方向とのなす角度をaとし、結晶粒の鋼板の板幅方向に最も近い<100>軸と板幅方向とのなす角度をbとしたとき、これらの平均[(a+b)/2]が15°以内であることをいう。
なお、{100}<021>方位から±15°以内の方位とは、結晶粒の鋼板の圧延方向に最も近い<021>軸と圧延方向とのなす角度をcとし、結晶粒の鋼板の板幅方向に最も近い<021>軸と板幅方向とのなす角度をdとしたとき、これらの平均[(c+d)/2]が15°以内であることをいう。
[実施例1]
下記表1の鋼組成を有する鋼を真空中で鋳造して、熱間鍛造した後、約3mmの厚さまで熱間圧延した。さらに熱間圧延鋼板を酸洗して酸化物を除去した後、冷間で約0.9mmの厚さまで圧延し、1050℃で30秒間焼鈍した。その鋼板を再度、0.35mmの厚さまで冷間圧延し、圧延油を除去した後、以下の焼鈍実験に供した。
実施例1と同一の冷間圧延鋼板の長尺コイル(幅250mm、長さ100m)に予め防錆剤を少量塗布し、以下の焼鈍実験に供した。
板を積層したときの占積率は95%以上で、板の平坦度は積層焼鈍の場合よりもさらに良好であった。
上記表4の鋼組成を有する鋼を真空中で鋳造して、熱間鍛造した後、約5mmの厚さまで熱間圧延した。さらに熱間圧延鋼板を酸洗して酸化物を除去した後、冷間で約0.35mmの厚さまで圧延し、圧延油を溶剤で除去して、以下の焼鈍実験に供した。
積層時の占積率はいずれの場合も92%〜95%で、板の平坦度は良好であった。
Claims (12)
- 質量%でC:0.02%以上0.15%以下を含有し、さらにSiおよびMnを下記(1)式および(2)式を満足する範囲で含有し、さらに、Al:0.005%以下、P:0.05%、S:0.005%以下、残部がFeおよび不可避的不純物である鋼組成を有する冷間圧延鋼板の表面に、脱炭を促進する物質および脱炭と脱Mnとを促進する物質の少なくともいずれか一方からなる焼鈍分離剤粒子を含有するスラリーを乾燥後の質量で80g/m2以上塗布し、乾燥させるスラリー塗布工程と、
前記スラリーが塗布され乾燥された前記冷間圧延鋼板に、積層焼鈍またはコイル焼鈍を施す最終焼鈍工程と
を有する{100}集合組織珪素鋼板の製造方法であって、
前記脱炭を促進する物質がウォラストナイトであり、前記脱炭と脱Mnとを促進する物質がTiO2を含む物質であることを特徴とする{100}集合組織珪素鋼板の製造方法。
Si+Mn/2≦5.0 (1)
Si−Mn/2≧1.5 (2)
(ここで、上記式中のSiおよびMnは各元素の含有量(質量%)を示す。) - 前記焼鈍分離剤粒子中のSiO2成分およびTiO2成分の含有量が合計で10質量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の{100}集合組織珪素鋼板の製造方法。
- 前記焼鈍分離剤粒子中の前記ウォラストナイトの含有量が20質量%以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の{100}集合組織珪素鋼板の製造方法。
- 質量%でC:0.02%以上0.15%以下を含有し、さらにSiおよびMnを下記(1)式および(2)式を満足する範囲で含有し、さらに、Al:0.005%以下、P:0.05%、S:0.005%以下、残部がFeおよび不可避的不純物である鋼組成を有する冷間圧延鋼板の表面に、脱炭を促進する物質および脱炭と脱Mnとを促進する物質の少なくともいずれか一方からなる焼鈍分離剤粒子を含有するスラリーを乾燥後の質量で80g/m2以上塗布し、乾燥させるスラリー塗布工程と、
前記スラリーが塗布され乾燥された前記冷間圧延鋼板に、積層焼鈍またはコイル焼鈍を施す最終焼鈍工程と
を有する{100}集合組織珪素鋼板の製造方法であって、
前記スラリーが、前記焼鈍分離剤粒子100質量部に対して5質量部以下の結合材を含有することを特徴とする{100}集合組織珪素鋼板の製造方法。
Si+Mn/2≦5.0 (1)
Si−Mn/2≧1.5 (2)
(ここで、上記式中のSiおよびMnは各元素の含有量(質量%)を示す。) - 前記脱炭を促進する物質がSiO2を含む物質であり、前記脱炭と脱Mnとを促進する物質がTiO2を含む物質であることを特徴とする請求項4に記載の{100}集合組織珪素鋼板の製造方法。
- 前記焼鈍分離剤粒子中のSiO2成分およびTiO2成分の含有量が合計で10質量%以上であることを特徴とする請求項5に記載の{100}集合組織珪素鋼板の製造方法。
- 前記スラリーが、前記焼鈍分離剤粒子100質量部に対して5質量部以下の結合材を含有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の{100}集合組織珪素鋼板の製造方法。
- 質量%でC:0.02%以上0.15%以下を含有し、さらにSiおよびMnを下記(1)式および(2)式を満足する範囲で含有し、さらに、Al:0.005%以下、P:0.05%、S:0.005%以下、残部がFeおよび不可避的不純物である鋼組成を有する冷間圧延鋼板の表面に、脱炭を促進する物質および脱炭と脱Mnとを促進する物質の少なくともいずれか一方からなる焼鈍分離剤粒子を含有するスラリーを乾燥後の質量で80g/m2以上塗布し、乾燥させるスラリー塗布工程と、
前記スラリーが塗布され乾燥された前記冷間圧延鋼板に、積層焼鈍またはコイル焼鈍を施す最終焼鈍工程と
を有する{100}集合組織珪素鋼板の製造方法であって、
前記最終焼鈍工程にて、前記積層焼鈍または前記コイル焼鈍に際して、乾燥後の前記スラリーを挟んで隣接する前記冷間圧延鋼板間の空間に対して乾燥後の前記スラリーの空間充填密度を50体積%以下とすることを特徴とする{100}集合組織珪素鋼板の製造方法。
Si+Mn/2≦5.0 (1)
Si−Mn/2≧1.5 (2)
(ここで、上記式中のSiおよびMnは各元素の含有量(質量%)を示す。) - 前記脱炭を促進する物質がSiO2を含む物質であり、前記脱炭と脱Mnとを促進する物質がTiO2を含む物質であることを特徴とする請求項8に記載の{100}集合組織珪素鋼板の製造方法。
- 前記焼鈍分離剤粒子中のSiO2成分およびTiO2成分の含有量が合計で10質量%以上であることを特徴とする請求項9に記載の{100}集合組織珪素鋼板の製造方法。
- 前記最終焼鈍工程にて、前記積層焼鈍または前記コイル焼鈍に際して、乾燥後の前記スラリーを挟んで隣接する前記冷間圧延鋼板間の空間に対して乾燥後の前記スラリーの空間充填密度を50体積%以下とすることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載の{100}集合組織珪素鋼板の製造方法。
- 前記冷間圧延鋼板の表面への前記スラリーの塗布を、孔部を備えるスペーサーを介して行うことを特徴とする請求項8から請求項11までのいずれかに記載の{100}集合組織珪素鋼板の製造方法。
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