JP5207208B2 - 二重化制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、同一の入力データを用いた演算を実行する2つの演算ユニットを備える二重化制御システムに関する。
フィールドコントローラの制御動作を二重化する場合、フィールドコントローラを制御側と待機側の2つのCPUカードで構成し、両者のCPUカード間で同期を取りながら動作させる。このような二重化運転は、同一の入力に対しては同一の出力結果が得られるという前提の下に成立しているため、両者のCPUカードは外部からの入力データ(例えば、入出力モジュールやVnet通信などのデータ)として、同一データを用いて処理を実行する必要がある。
特開2007−280313号公報
しかし、外部からの入力データは、それを取得するタイミングによって値に差を生じるため、従来のシステムでは、一方のCPUカード(入力実施側のカード)が入力データを取得した後、もう他方のCPUカードにこの入力データを受け渡すという処理を実行している。このような処理により、両者のCPUカードに与える入力データを等値化(同一化)している。
従来の処理として一般的な手順を以下に示す。
(1)同期ポイントにおいて制御側と待機側が同期合わせを行う。
(2)制御側がIO空間から入力データを取得する。ここでは、制御側は入力データを自らの側のメモリにキャッシュライトする。このとき、待機側は次の同期ポイントで待ち合わせをしている。
(3)次の同期ポイントにおいて制御側と待機側が同期合わせを行う。
(4)待機側が制御側のメモリを読み込み、自らの側(待機側)のメモリに書き込む。ここでは、待機側は制御側空間を非キャッシュアクセスし、自らの側のメモリにキャッシュライトする。このとき、制御側は次の同期ポイントで待ち合わせしている。
(5)次の同期ポイントにおいて制御側と待機側が同期合わせを行う。
以上のように、従来の処理では、同期合わせによりタイミングを計りながら制御側がデータを取得し(入力処理)、待機側が制御側からデータを取得する(等値化処理)という処理を、シーケンシャルに実行している。
しかし、CPUカードの処理能力の向上によるフィールドコントローラの大容量化や処理の高速化に伴い、外部から取得する入力データ量が増加する。このため、CPUカードの処理能力の向上と同等に、データ入力処理および等値化処理の能力を向上させないと、二重化処理に要する時間の比率が増大し、制御処理のための実行時間が制約されてしまう。
本発明の目的は、二重化制御に特有の処理に要する実行時間を削減することができる二重化制御システムを提供することにある。
本発明の二重化制御システムは、同一の入力データを用いた演算をそれぞれ実行する第1の演算ユニットおよび第2の演算ユニットを備える二重化制御システムにおいて、前記第1の演算ユニットは、前記第1の演算ユニットに入力される入力データを、前記第1の演算ユニットのための記憶領域に予め設けられた第1の等値化作業領域から前記第2の演算ユニットのための記憶領域に予め設けられた第2の等値化作業領域に向けてミラードライト機能によりバースト転送することで、当該入力データを前記第2の演算ユニットに与える転送手段を備え、前記第2の演算ユニットは、前記転送手段による前記入力データの転送が終了するまで、前記第2の演算ユニットに与えられる入力データを無効化する無効化手段を備え、前記第1の演算ユニットおよび前記第2の演算ユニットは、同期合わせを行った後に、前記転送手段および前記無効化手段による処理を同期合わせを挟むことなく並行して実行し、その後に同期合わせを実行することを特徴とする。
この二重化制御システムによれば、第1の演算ユニットに入力される入力データを、第1の等値化作業領域から第2の等値化作業領域に向けてミラードライト機能によりバースト転送するので、等値化処理に要する時間を短縮できる。
前記第1の演算ユニットは制御側のユニットであり、前記第2の演算ユニットは待機側のユニットであってもよい。


前記無効化手段は、第2の演算ユニットのキャッシュに乗っている前記第2の等値化作業領域の前記入力データを、キャッシュ・インバリッド命令を用いて無効化してもよい。
本発明の二重化制御システムによれば、第1の演算ユニットに入力される入力データを、第1の等値化作業領域から第2の等値化作業領域に向けてミラードライト機能によりバースト転送するので、等値化処理に要する時間を短縮できる。
以下、図1〜図2を参照して、本発明による二重化制御システムの一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の二重化制御システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態の二重化制御システムは、同一の入力データが与えられ、同一演算を実行するCPU11およびCPU21を備える。CPU11に対してはキャッシュ12が、CPU21に対してはキャッシュ22が、それぞれ設けられている。図1は、CPU11が待機側として、CPU21が制御側として、それぞれ機能している状態を示している。なお、本実施形態の二重化制御システムは、ホットスタンバイ方式およびコールドスタンバイ方式のいずれにも適用できる。
図1に示すように、本実施形態の二重化制御システムでは、CPU11に対応する送信側の等値化作業領域31Aおよび受信側の等値化作業領域31BがRAM31の専用領域として、CPU21に対応する受信側の等値化作業領域32Bおよび送信側の等値化作業領域32AがRAM32の専用領域として、それぞれ用意されている。これらの領域はミラードライトを行うための領域であり、ハードウェアレジスタで指定する必要がある。しかし、この指定作業を入力処理のたびに行うと処理時間を要するため、本実施形態では、専用領域をあらかじめ設定している。また、制御側から待機側への等値化および待機側から制御側への等値化という双方向の等値化が存在するため、CPU11およびCPU21のそれぞれについて、受信側/送信側の領域を持つ構成としている。
ミラードライト機能は、本発明における転送手段に相当し、CPUが等値化作業領域(送信側)に書き込みを実行した場合に、相手方のCPUの等値化作業領域(受信側)に対してもバックボードバスを通して書き込みを行う機能である。本実施形態の二重化制御システムでは、このようなミラードライト機能により、入力処理と等値化処理を同時に実行している。また、本実施形態の二重化制御システムは、等値化作業領域(送信側)への書き込みがブロックライトであった場合に、バースト転送を利用することでバックボードバスにブロックライトのフレーム(8ワード)をそのまま通すことを特徴としている。このように、バックボードのバースト転送を利用することで、一度に8ワードずつのデータが転送できる。
図2は、本実施形態の二重化制御システムにおいて、データ入力およびデータ等値化に関する動作を示すフローチャートである。図2において、ステップS1およびステップS11〜ステップS14は制御側CPU21の動作に、ステップS1およびステップS21〜ステップS24は待機側CPU11の動作にそれぞれ対応する。
ステップS1では、自らのCPUがデータ入力を受けるCPUか否か判断する。判断が肯定されればステップS11へ進み、判断が否定されればステップS21へ進む。
ステップS11およびステップS21では、同期ポイントにおいて制御側CPU21および待機側CPU11の間で同期合わせを行う。
次に、ステップS12では、制御側CPU21がIO空間から入力データを取得し、送信側の等値化作業領域32Aにキャッシュライトする。また、キャッシュミスヒットの発生によりキャッシュ22に書き込まれたデータも送信側の等値化作業領域32Aに反映される。送信側の等値化作業領域32Aは、ミラードライトにより待機側における受信側の等値化作業領域31Bに反映され、両者のデータは同一となる。
ステップS12の実行中、待機側は、ステップS22において、キャッシュ22に乗っていた受信側の等値化作業領域31Bのデータを、キャッシュ・インバリッド命令によりすべてインバリッドにする。この処理により、待機側が次に等値化作業領域31Bのデータを参照したとき、そのデータは新しく等値化されたデータ、すなわちミラードライト機能により更新済みのデータとなる。ステップS22の処理は、本発明における無効化手段の機能に相当する。
次に、ステップS13では、制御側はキャッシュ22に乗っていた送信側の等値化作業領域32Aのデータをフラッシュによりライトバックする。この処理によってキャッシュ22の等値化作業領域32Aの入力データがキャッシュフラッシュされ、等値化作業領域32Aのデータに反映される。さらに、この入力データは、ミラードライト機能により待機側における受信側の等値化作業領域31Bにも反映される。
ステップS14およびステップS24では、同期ポイントにおいてそれぞれの制御側CPUおよび待機側CPUの間で同期合わせを行い、処理を終了する。
以上のように、本実施形態の二重化制御システムでは、等値化作業領域を設けるとともに、ミラードライト機能を利用することで、入力処理と等値化処理とを同時に実行している。また、CPUカード間(等値化作業領域間)のデータ転送をバックボードのバースト転送とすることで、一度に転送できるデータが8ワードずつになる。等値化に要する時間は実質的にバックボード転送時間が占めているため、バースト転送を利用することにより、1ワードずつの転送に比べて等値化にかかる時間を約1/8に短縮できる。
これらの効果により、二重化オーバーヘッドである二重化処理にかかる時間が大幅に短縮されパフォーマンスが向上することで、二重化運転中の制御処理の実行時間を増大させることができる。
以上説明したように、本発明の二重化制御システムによれば、第1の演算ユニットに入力される入力データを、第1の等値化作業領域から第2の等値化作業領域に向けてミラードライト機能によりバースト転送するので、等値化処理に要する時間を短縮できる。
本発明の適用範囲は上記実施形態に限定されることはない。本発明の二重化制御システムは、フィールド制御システム、安全計装システム、その他の制御システムに広く適用できる。
一実施形態の二重化制御システムの構成を示すブロック図。 データ入力およびデータ等値化に関する動作を示すフローチャート。
符号の説明
11,21 CPU(第1の演算ユニット、第2の演算ユニット)
12,22 キャッシュ
31A,31B,32A,32B 等値化作業領域

Claims (3)

  1. 同一の入力データを用いた演算をそれぞれ実行する第1の演算ユニットおよび第2の演算ユニットを備える二重化制御システムにおいて、
    前記第1の演算ユニットは、前記第1の演算ユニットに入力される入力データを、前記第1の演算ユニットのための記憶領域に予め設けられた第1の等値化作業領域から前記第2の演算ユニットのための記憶領域に予め設けられた第2の等値化作業領域に向けてミラードライト機能によりバースト転送することで、当該入力データを前記第2の演算ユニットに与える転送手段を備え、
    前記第2の演算ユニットは、前記転送手段による前記入力データの転送が終了するまで、前記第2の演算ユニットに与えられる入力データを無効化する無効化手段を備え、
    前記第1の演算ユニットおよび前記第2の演算ユニットは、同期合わせを行った後に、前記転送手段および前記無効化手段による処理を同期合わせを挟むことなく並行して実行し、その後に同期合わせを実行することを特徴とする二重化制御システム。
  2. 前記第1の演算ユニットは制御側のユニットであり、前記第2の演算ユニットは待機側のユニットであることを特徴とする請求項1に記載の二重化制御システム。
  3. 前記無効化手段は、第2の演算ユニットのキャッシュに乗っている前記第2の等値化作業領域の前記入力データを、キャッシュ・インバリッド命令を用いて無効化することを特徴とする請求項1または2に記載の二重化制御システム。
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