JP5227260B2 - 水中油型気泡含有乳化物およびその製造方法 - Google Patents
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Description
また、酸性水中油型気泡含有乳化物で乳タンパクを含む例はいくつか報告されている。しかしながら、乳タンパクとしてはカゼインを含むと不都合である旨記載があったり(特許文献2および3)、カゼインとホエーとの比が規定されている上に様々な配合を行わなくては目的物が製造できなかったりすることが述べられている(特許文献4および5)。すなわち、様々な配合を行うことなく、風味の点でホエーよりも優れているカゼインを含む酸性水中油型気泡含有乳化物を製造することは困難であり、これらを得ることが市場から期待されていた。
すなわち、本発明の要旨は、グリセロリン脂質と、ホスホリパーゼA1を0.00001〜10質量%とを配合して成る水中油型気泡含有乳化物であって、10質量%クエン酸水溶液と接触した直後の、該接触部でのオーバーランの変化が20%以下であることを特徴とする水中油型気泡含有乳化物、に存する。
また、本発明の水中油型気泡含有乳化物は、グリセロリン脂質がレシチンを含むことが好ましい。また、本発明の水中油型気泡含有乳化物は、乳タンパクを含有することも好ましく、乳タンパクとしては特にカゼインを含むことが好ましい。乳タンパクとしてカゼインを含有すると、ホエー等を含有する場合よりも風味の点で優れている。
また、本発明の水中油型気泡含有乳化物の製造方法は、ホスホリパーゼA1を配合後の任意の位置に、ホスホリパーゼA1の失活工程を含むことが好ましく、任意の位置に酸味成分の配合工程を含むことも好ましい。
また、本発明の水中油型気泡含有乳化物の製造方法は、グリセロリン脂質がレシチンであることが好ましい。また、本発明の水中油型気泡含有乳化物の製造方法は、乳タンパクを含有することが好ましい。
水中油型乳化物の水分量は特に制限されないが、水中油型乳化物中に、通常10質量%以上含有され、好ましくは30質量%以上、さらに好ましくは40質量%以上である。また通常99質量%以下、好ましくは90質量%以下、更に好ましくは80質量%以下含有される。水分量が前記範囲外の場合は、適度な気泡の保持率と適度な硬度を有する水中油型気泡含有乳化物を得ることが困難な場合がある。
油脂量は特に制限されないが、水中油型乳化物中に、通常1質量%以上含有され、好ましくは5質量%以上、更に好ましくは20質量%以上である。また通常90質量%以下含有され、好ましくは70質量%以下、更に好ましくは50質量%以下である。油脂量が前記範囲内であると、適度な気泡の保持率と適度な硬度を有する水中油型気泡含有乳化物を得ることが容易となる傾向にある。
酸味成分により調節されるpHは限定されないが、通常6.5以下、好ましくは5.5以下、更に好ましくは4.5以下である。なお、pHの下限は限定されないが、通常3以上である。ここでpHとは、実質的に水相のpHを意味する。
本発明においてグリセロリン脂質とは、グリセリンを骨格とするリン脂質の分子構造をもつものであれば限定されないが、レシチン、ヒドロキシル化レシチン、ケファリン、リゾケファリン、プラスマローゲン等が挙げられ、中でもレシチンが好適に使用される。レシチンとしては大豆レシチン、卵黄レシチン等が挙げられ、その由来は限定されない。中でも、大豆レシチンは安価かつ植物性であることから好適に使用され、例えば辻製油株式会社製SLPホワイト(製品名)等が挙げられる。上記グリセロリン脂質は1種単独で、または2種以上を任意の比率及び組み合わせで用いることができる。
グリセロリン脂質は乳化剤として作用し、その配合量は特に制限されないが、水中油型乳化物中に、通常0.01質量%以上含有され、好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上である。また通常10質量%以下含有され、好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。グリセロリン脂質の配合量が前記範囲内であると、適度な気泡の保持率と適度な硬度を有する水中油型気泡含有乳化物を得ることが容易となる傾向にある。
本発明における水中油型乳化物には、本発明の効果を損なわない範囲において、異なるホスホリパーゼを適宜組み合わせて用いることもできる。なお、ホスホリパーゼA2を用いる場合は酸性条件下での凝集防止効果が十分でない場合があり、ホスホリパーゼCを用いる場合はグリセロリン脂質の分解物が乳化剤としての効果を十分に奏さない場合があるので、これらを用いる場合は少量とすることが好ましい。このため、ホスホリパーゼを複数組み合わせて用いる場合は、ホスホリパーゼA1を主成分とすることが好ましい。なお、主成分とするとは、ホスホリパーゼ全量に対して50質量%より多く含有させることをいう。
これら、その他の乳化剤の配合量は特に制限されないが、水中油型乳化物中に、通常0.01質量%以上含有され、好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上である。また通常20質量%以下含有され、好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
すなわち、通常、水中油型乳化物を加熱等によってホスホリパーゼを失活させたのちに、中性あるいは酸性条件下でホイッピングが行われるが、中性条件下でも酸性条件下でもタンパク質の凝集沈殿を抑制することができる。すなわち、本発明においては、水中油型乳化物のpHに影響されず、タンパク質の凝集沈殿を懸念することなく所望の気泡含有状態とすることが出来る。
本発明の水中油型気泡含有乳化物のpHは限定されないが、中性のみならず酸性であっても良好な気泡安定性およびホイップ性を有することが本発明の特徴である。すなわち、通常pHが6.5以下、更には5.5以下、特には4.5以下であっても、良好な気泡安定性およびホイップ性を奏することができる。なお、pHの下限は通常3である。
本発明の水中油型気泡含有乳化物は、良好な気泡安定性、すなわち、酸性の物質と接触した場合に、接触部における該乳化物の気泡が凝集しないことを特徴とする。ここで、酸性の物質としてpH3〜6.5の範囲の任意の物質を用いることができ、固体であっても液体であってもよい。具体的には、本発明の水中油型気泡含有乳化物は、10質量%クエン酸水溶液と接触した直後における該接触部でのオーバーラン値の変化が通常20%以下、好ましくは15%以下、より好ましくは10%以下、更に好ましくは6%以下である。ここで、直後とは、上記クエン酸水溶液と接触させてから1分以内をいうこととする。また、接触させるクエン酸水溶液の量は任意であるが、水中油型気泡含有乳化物に対して、通常10質量%以下、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下の量を接触させればよい。また、下限は通常0.02質量%以上であり、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上である。
先ず、本発明において水中油型乳化物の製造方法は、グリセロリン脂質を含む油相と水相とを準備する準備工程と、該油相及び水相とを混合する混合工程とを少なくとも有し、通常、該準備工程、該混合工程、予備乳化工程、均質化工程を順次に包含する。混合工程、予備乳化工程、均質化工程における各製造条件は、水中油型乳化物の従来公知の製造方法を適用することが出来る。一般に、予備乳化工程にはホモミキサーが使用され、均質化工程にはホモジナイザーが使用される。
ホスホリパーゼによる酵素反応を行う際の温度は限定されないが、通常20℃以上、好ましくは40℃以上、より好ましくは50℃以上であり、また通常90℃以下、、好ましくは70℃以下、より好ましくは60℃以下である。また、ホスホリパーゼによる酵素反応を行う時間は限定されないが、通常1分以上、好ましくは10分以上、より好ましくは20分以上であり、通常18時間以下、好ましくは12時間以下、より好ましくは60分以下である。温度および時間を前記範囲で最適化することにより、より効率的な酵素反応を行うことができる。
酸味成分の配合工程の位置は、前述の通り任意に選択することが出来るが、ホイッピング工程の後工程に位置させる実施態様の1つとして、水中油型気泡含有乳化物を酸味成分と一緒に使用してもよい。例えば、酸味成分として、苺、林檎、蜜柑、梨、桃、葡萄、パイン、オレンジ、キウイ等の果実塊を使用し、水中油型気泡含有乳化物としてのホイップクリームと共に、フィリング用、サンド用、トッピング用として使用することが出来る。
内容積100mlのビーカーに水中油型気泡含有乳化物を充填してその質量を測定し、下記式によりオーバーラン値を算出した。
直径5.5cm、容量100mlのカップに水中油型気泡含有乳化物を入れ、レオメーター(サン科学社製「RHEO METER CR−500DX」)を使用し、テーブル速度20mm/minで直径30mm円盤状プランジャー(No.14)を水中油型気泡含有乳化物中に沈め、5mm進入時の硬さ(gf)を測定した。
市販の植物性脂肪ホイップクリーム(日本ミルクコミュニティ株式会社製、MEGMILKホイップ(商標)、pH6.5)200質量部にホスホリパーゼA1(三菱化学フーズ株式会社)0.1質量部を添加して撹拌した後、55℃にて30分間加熱した。なお、ホスホリパーゼA1の0.1質量部は、6質量部の水に溶解したものを、等量ずつ3回に分けてホイップクリームに添加した。
その後、ホスホリパーゼA1を添加したホイップクリームを600Wの市販の電子レンジで2分間加熱することにより、ホスホリパーゼA1を失活させた。この時のホイップクリームの温度は89±3℃であった。電子レンジで加熱後のホイップクリームは、直ちに氷水にて5℃に冷却し、約5℃で約18時間エージングすることにより水中油型乳化物とした。
得られたホイップドクリームのうち80質量部を取り、これにホイップドクリームのpHは4.5±0.3となるように10質量%クエン酸水溶液を3質量部添加して撹拌棒で軽く撹拌した後、速やかに同様の方法でオーバーラン値および硬さを測定した。その結果を表1に示した。
10質量%クエン酸水溶液を添加したホイップドクリームは、その後、乾燥しないようにして冷蔵庫内(約5℃)にて18時間静置した後に取り出し、再び同様にしてオーバーラン値および硬さを測定した。その結果を表1に示した。
この結果、10質量%クエン酸水溶液を添加して酸性にしたホイップドクリームのオーバーラン値は6%低下するにとどまり、比較として水を添加した場合と遜色の無い気泡安定性を示した。さらに、酸性にしたホイップドクリームを18時間保存した後も、比較として水を添加した場合と遜色の無い気泡安定性を示した。
実施例1において、ホスホリパーゼA1の水溶液を添加する代わりに、6質量部の水を等量ずつ3回に分けてホイップクリームに添加した以外は、実施例1と同様にして水中油型乳化物およびホイップドクリームを製造し、実施例1と同様にしてオーバーラン値および硬さの測定を行った。得られた結果を表1に示す。
この結果、10質量%クエン酸水溶液を添加して酸性にしたホイップドクリームのオーバーラン値は29%低下し、比較として水を添加した場合に較べて大幅に悪化した。さらに、酸性にしたホイップドクリームを18時間保存するとオーバーラン値は54%まで低下し、使用に耐えないものとなった。
市販の植物性脂肪ホイップクリーム(日本ミルクコミュニティ株式会社製、MEGMILKホイップ(商標)、pH6.5)200質量部に、ホスホリパーゼA1(三菱化学フーズ株式会社)0.1質量部を添加して撹拌した後、55℃にて30分間加熱した。なお、ホスホリパーゼA1の0.1質量部は、6質量部の水に溶解したものを、等量ずつ3回に分けてホイップクリームに添加した。
その後、ホスホリパーゼA1を添加したホイップクリームを600Wの市販の電子レンジで2分間加熱することにより、ホスホリパーゼA1を失活させた。この時のホイップクリームの温度は89±3℃であった。電子レンジで加熱後のホイップクリームは、直ちに氷水にて5℃に冷却し、約5℃で約18時間エージングすることにより水中油型乳化物とした。
実施例2において、市販の植物性脂肪ホイップクリーム200質量部にクエン酸水溶液60質量部を添加することにより、ホイップクリームのpHを6.0に調整した後に、ホスホリパーゼA1の0.1質量部を添加した以外は、実施例2と同様にして水中油型乳化物およびホイップドクリームを製造し、実施例2と同様にしてオーバーラン値および硬さの測定を行った。得られた結果を表2に示した。
実施例2において、市販の植物性脂肪ホイップクリーム200質量部に1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加することにより、ホイップクリームのpHを7.0に調整した後に、ホスホリパーゼA1の0.1質量部を添加した以外は、実施例2と同様にして水中油型乳化物およびホイップドクリームを製造し、実施例2と同様にしてオーバーラン値および硬さの測定を行った。得られた結果を表2に示した。
実施例2において、市販の植物性脂肪ホイップクリーム200質量部に1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加することにより、ホイップクリームのpHを7.5に調整した後に、ホスホリパーゼA1の0.1質量部を添加した以外は、実施例2と同様にして水中油型乳化物およびホイップドクリームを製造し、実施例2と同様にしてオーバーラン値および硬さの測定を行った。得られた結果を表2に示した。
さらに、実施例2〜5で得られたホイップドクリームそれぞれについて、ホイップドクリーム80質量部に対して10質量%クエン酸水溶液を3質量部添加し、撹拌棒で軽く撹拌してみたが、何れのホイップドクリームも目視ではホイップ状態に変化は見られなかった。
実施例2と同様にして水中油型乳化物を製造し、実施例2と同様にして水中油型乳化物のうち200質量部を氷水で冷やしたボウルに入れ、砂糖(上白糖)30質量部を加えた。その後、10質量%クエン酸水溶液をpH5.0になるまで添加した以外は、実施例2と同様にしてホイップドクリームを製造し、実施例2と同様にしてオーバーラン値および硬さの測定を行った。得られた結果を表3に示した。
実施例2と同様にして水中油型乳化物を製造し、実施例2と同様にして水中油型乳化物のうち200質量部を氷水で冷やしたボウルに入れ、砂糖(上白糖)30質量部を加えた。その後、10質量%クエン酸水溶液をpH6.0になるまで添加した以外は、実施例2と同様にしてホイップドクリームを製造し、実施例2と同様にしてオーバーラン値および硬さの測定を行った。得られた結果を表3に示した。
実施例6において、ホスホリパーゼA1の水溶液を添加する代わりに、6質量部の水を等量ずつ3回に分けてホイップクリームに添加した以外は、実施例6と同様にして水中油型乳化物およびホイップドクリームを製造し、実施例2と同様にしてオーバーラン値および硬さの測定を行った。得られた結果を表3に示す。
実施例7において、ホスホリパーゼA1の水溶液を添加する代わりに、6質量部の水を等量ずつ3回に分けてホイップクリームに添加した以外は、実施例7と同様にして水中油型乳化物およびホイップドクリームを製造し、実施例2と同様にしてオーバーラン値および硬さの測定を行った。得られた結果を表3に示す。
さらに、実施例2、6および7で得られたホイップドクリームそれぞれについて、ホイップドクリーム80質量部に対して10質量%クエン酸水溶液を3質量部添加し、撹拌棒で軽く撹拌してみたが、何れのホイップドクリームも目視ではホイップ状態に変化は見られなかった。
一方、ホスホリパーゼA1を添加していない比較例2および3では、オーバーラン値が大幅に低下した。さらに、比較例2および3で得られたホイップドクリームそれぞれについて、ホイップドクリーム80質量部に対して10質量%クエン酸水溶液を3質量部添加し、撹拌棒で軽く撹拌してみた結果、何れのホイップドクリームも目視で明らかにホイップ状態が悪化していた。
[水中油型乳化物の製造]
表4に示す通り、精製パーム油(ミヨシ油脂株式会社)22.5質量部、ナタネ硬化油(ミヨシ油脂株式会社)22.5質量部、ショ糖脂肪酸エステル−1(三菱化学フーズ株式会社、製品名:リョートーシュガーエステルS−270、HLB2)0.25質量部、ショ糖脂肪酸エステル−2(三菱化学フーズ株式会社、製品名:リョートーシュガーエステルS−170、HLB1)0.05質量部、グリセリン脂肪酸エステル(理研ビタミン株式会社、製品名:エマルジーMS、HLB4)0.05質量部、レシチン(辻製油株式会社、製品名:SLPホワイト)0.15質量部を70℃で混合溶解して油相とした。
得られた水中油型乳化物100質量部に砂糖(上白糖)15質量部を加えた後、ケンミックスミキサー(株式会社愛工舎製作所、アイコープロKM−600型)にて400rpm、20℃でホイップして水中油型気泡含有乳化物を得た。ホイップ中にミキサーを一時停止してサンプリングを行い、ホイップを再開する操作を繰り返し、最長15分間ホイップした。なお、ミキサーを一時停止してサンプリングを行い、オーバーランを測定した後は、サンプリングした水中油型気泡含有乳化物をミキサーに戻してホイップを再開する操作を繰り返した。
この方法で得たものを中性ホイップドクリームとした。pHは6.5であった。最もホイップ状態が良好であった時点でのオーバーラン値および硬さを表4に示した。なお、少なくともホイップ時間6.5〜8.5分の間は良好なホイップ状態を維持していた。
得られた水中油型乳化物100質量部に砂糖(上白糖)15質量部を加えた後、10質量%クエン酸水溶液をホイップする前の水中油型乳化物にpH4になるまで添加した後、中性ホイップクリームの製造と同様にしてホイップし、水中油型気泡含有乳化物を得た。この方法で得たものを酸性ホイップドクリームとした。最もホイップ状態が良好であった時点でのオーバーラン値および硬さを表4に示した。なお、少なくともホイップ時間6.5〜8.5分の間は良好なホイップ状態を維持していた。
実施例8において、ホスホリパーゼA1の配合量を半量とし、表4に示す配合比とした以外は、実施例8と同様にして水中油型乳化物、中性ホイップドクリーム及び酸性ホイップドクリームを製造し、実施例8と同様にしてオーバーラン値および硬さの測定を行った。得られた結果を表4に示す。なお、中性ホイップドクリーム及び酸性ホイップドクリームの何れにおいても、少なくともホイップ時間6.5〜8.0分の間は良好なホイップ状態を維持していた。
実施例8において、ホスホリパーゼA1を使用せず、表4に示す配合比とした以外は、実施例8と同様にして水中油型乳化物およびホイップドクリームを製造し、実施例8と同様にしてオーバーラン値および硬さの測定を行った。得られた結果を表4に示す。中性ホイップドクリームでは良好なホイップ性を示したが、酸性ホイップドクリームはホイップ性が悪く、ホイップ時間を延長してもオーバーラン値は上昇しなかった。
一方、水相中にホスホリパーゼA1を配合していない比較例4のホイップドクリームは、酸性下においてホイップ性が不良であった。また、比較例4で得られた中性ホイップドクリーム及び酸性ホイップドクリームについて、ホイップドクリーム80質量部に対して10質量%クエン酸水溶液を3質量部添加し、撹拌棒で軽く撹拌してみた結果、目視で明らかにホイップ状態が悪化していた。
Claims (8)
- グリセロリン脂質と、ホスホリパーゼA1を0.00001〜10質量%とを配合して成る水中油型気泡含有乳化物であって、10質量%クエン酸水溶液と接触した直後の、該接触部でのオーバーランの変化が20%以下である
ことを特徴とする、水中油型気泡含有乳化物。 - グリセロリン脂質が、レシチンを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の水中油型気泡含有乳化物。 - 乳タンパクを含有する
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の水中油型気泡含有乳化物。 - グリセロリン脂質を含む油相と水相とを準備する準備工程と、前記油相及び水相を混合して水中油型乳化物を得る混合工程と、該混合工程で得られた水中油型乳化物をホイッピングするホイッピング工程とを含み、該準備工程から該ホイッピング工程までの任意の位置でホスホリパーゼA1を配合する
ことを特徴とする、水中油型気泡含有乳化物の製造方法。 - ホスホリパーゼA1を配合後の任意の位置に、ホスホリパーゼA1の失活工程を含む
ことを特徴とする、請求項4に記載の水中油型気泡含有乳化物の製造方法。 - 任意の位置に酸味成分の配合工程を含む
ことを特徴とする、請求項4または5に記載の水中油型気泡含有乳化物の製造方法。 - グリセロリン脂質がレシチンである
ことを特徴とする、請求項4〜6の何れか一項に記載の水中油型気泡含有乳化物の製造方法。 - 乳タンパクを含有する
ことを特徴とする、請求項4〜7の何れか一項に記載の水中油型気泡含有乳化物の製造方法。
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