JP5236123B2 - Led点灯装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車載ヘッドランプ等の光源として使用されるLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)を点灯するLED点灯装置に関する。
車載ヘッドランプに使用する光源は、従来のハロゲン電球に代替して、長寿命でメンテナンスの不要なLEDが普及している。LEDは、長寿命であり、かつ、少ない電力で必要な明るさを確保できる上、一定の電流を供給する簡単な制御によって概ね安定した明るさを維持することができるため、車載用の光源としては好適である。
なお、点灯しているときのLEDは概ね定電圧特性を示し、印加電圧によって発光量を制御することが困難なため、一定の電流を出力する定電流制御の点灯装置を用いて点灯することが一般的である。
ところで、定電流制御の点灯装置を用いてLEDを点灯しているときに、このLEDおよびこのLEDを接続する配線が断線すれば、点灯装置は出力電流を一定に保つために、出力電圧を上昇し、DC/DCコンバータの平滑コンデンサには過度の電荷が蓄積される。この状態で断線が復旧すると、出力電流が流れ出すときに平滑コンデンサが放つ電荷による過大な電流がLEDに通電し、過電流によってLEDが劣化する場合がある。
断線と復旧(つまりは断続)は、例えば配線またはコネクタの接続が不完全なときに、車両の振動によって誘発されることが知られており、この断続に対応する構成として例えば特許文献1〜4が提案されている。
特許文献1では、LEDを点灯させる点灯回路において、外部に設けられた直流電源から受け取る電源電圧に基づく出力電圧をLEDに印加することによりこのLEDに供給電流を供給するDC/DCコンバータ内の、スイッチングレギュレータの出力電圧、供給電流、または電源電圧の少なくとも一つに基づいて、点灯回路の異常を検出し、スイッチングレギュレータの出力を停止させる。特に電源電圧に基づく異常を検出した場合にはスイッチングレギュレータの出力電圧を低下または停止させ、この異常が検出されなくなった場合にはスイッチングレギュレータの動作を再開させる。
特許文献2では、LEDを点灯させる点灯制御装置において、LEDに接続するリード線がコンタクタから外れ、その後再びコンタクタに接続されるというチャタリング現象が生じたときにLEDに過電流が流れて故障することを回避するために、スイッチングレギュレータからLEDに供給される電流が過渡状態にあるときには、直列に抵抗を接続して過電流を抑制する。また、定常点灯時には、直列に接続した抵抗をバイパスするNMOSトランジスタを備える。
特許文献3では、LEDを点灯させる駆動装置において、DC/DCコンバータからLEDに供給される電圧が、断線などによって一時的に変動する場合に、DC/DCコンバータの出力部に並列に接続された電圧クランプ部が、異常電圧を抑制する。
特許文献4では、DC/DCコンバータの出力側に接続したLEDに流れる電流を断続してLEDの明るさを減光する発光装置において、断続動作において発生するオーバシュート電流を抑制するために、断続用NMOSトランジスタに定電流特性を持たせる。
特開2004−134147号公報(段落0043〜0045) 特開2007−126041号公報 特開2009−272569号公報(段落0009) 特開2008−205357号公報
上記特許文献1は継続する異常事態の発生時には過度な電流を抑制できても、LEDに短時間通電される過度な電流を抑制することはできない。また、この特許文献1の構成では、上記特許文献3で指摘されているような、電気ノイズに起因する間違った異常検出により光出力が低下するという問題があり、1度の過電流検出によってスイッチングレギュレータの出力を停止させては一時的な断続等の場合にも消灯してしまうといった誤動作を回避することができない。
上記特許文献2,3はLEDに接続する配線が断線したときに、供給電流が過剰にならないように制御する構成であり、また、上記特許文献4は断続動作時のオーバシュート発生を抑制するものであるが、構造的にはLEDを接続する配線が断線しても過電流が流れない構成である。これら特許文献2〜4はいずれも、異常事態において発生する過電流を抑制するために電流制限用の部品または予備的回路が追加されているので、製品が大きくなり、コストも上昇するという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、部品を追加することなく断線復旧時の過電流を抑制するようにしてLED劣化を抑制すると共に、断線が一過性か継続的か確認するようにして誤動作による消灯を回避するLED点灯装置を提供することを目的とする。
この発明に係るLED点灯装置は、電源から供給される電圧を、LED点灯用の電圧に変換する電源部と、電源部からLEDに通電する出力電流を検出する電流検出部と、電源部からLEDに印加する出力電圧を検出する電圧検出部と、電源部の動作を制御する制御部とを備え、制御部は、電源部の正常動作中、電流検出部の検出する出力電流が低下したとき、および電圧検出部の検出する出力電圧が上昇したときのいずれか一方、または両方の場合に、電源部に一時停止と一時動作を繰り返させ、当該一時動作の都度、検出電流および検出電圧のいずれか一方、または両方を確認して、所定の繰り返し回数または所定の期間になる前に出力電流の低下および出力電圧の上昇のいずれか一方、または両方が検出されなくなった場合、電源部を正常動作させ、所定の繰り返し回数または所定の期間に達しても出力電流の低下および出力電圧の上昇のいずれか一方、または両方が検出された場合、電源部を連続的に停止させるものである。
この発明によれば、出力電流の低下および出力電圧の上昇のいずれか一方、または両方を検出した場合に断線発生と判断して、先ず電源部を一時停止させるようにしたので、部品を追加することなく断線復旧時の過電流を抑制でき、過電流によるLED劣化を抑制することができる。続いて電源部の一時停止と一時動作を繰り返し、所定の繰り返し回数または所定の期間に達しても断線が復旧していない場合に電源部を連続的に停止させるようにしたので、誤動作による消灯を回避することができる。
この発明の実施の形態1に係るLED点灯装置の構成を示すブロック図である。 過電流抑制のための手段がない場合の、断線発生時の出力電圧と出力電流の変化を説明する図である。 実施の形態1に係るLED点灯装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るLED点灯装置の、断線検出処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るLED点灯装置の、一過性の短い断線発生時における動作を説明する図である。 実施の形態1に係るLED点灯装置の、一過性のやや長い断線発生時における動作を説明する図である。 実施の形態1に係るLED点灯装置の、継続的な断線発生時における動作を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係るLED点灯装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係るLED点灯装置の、一過性のやや長い断線発生時における動作を説明する図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1に示すLED点灯装置1は、直流電源2の直流電圧を利用してLED光源4を点灯する装置であり、DC/DCコンバータ3、電圧検出部5、電流検出部6、制御部7、記憶部8、出力インタフェース(以下、I/F)9を備える。直流電源2は、DC/DCコンバータ3に直流電圧を供給する電源であり、電源スイッチ2aによってDC/DCコンバータ3への直流電圧が供給または遮断される。LED光源4は、複数のLEDを直列に接続して構成され、接続配線11を介してLED点灯装置1に接続される。本実施の形態1では、LED光源4を車載用のヘッドランプに適用した場合を例に説明する。故障状態表示装置10は、いわゆるテルテールであり、ダッシュボードに組み付けられたインストゥルメントパネル内に設置される。
DC/DCコンバータ(電源部)3は、トランス3a、MOS形の電界効果トランジスタからなるスイッチング素子3b、整流用ダイオード3cおよび平滑コンデンサ3dから構成される。DC/DCコンバータ3により、直流電源2から供給される電圧を、LED光源4の点灯用の電圧に変換する。このDC/DCコンバータ3では、制御部7からの出力信号でスイッチング素子3bをスイッチング制御して、トランス3aに磁気エネルギを蓄え、これを放出することで、トランス3aで発生した電圧を整流用ダイオード3cで整流し、平滑コンデンサ3dで平滑して直流電圧を生成する。
電圧検出部5は、LED光源4に印加する電圧を計測する。電流検出部6は、LED光源4に通電する電流を検出する。記憶部8は、接続配線11の断線を検出するために必要となる電流値および電圧値(後述する異常判定値Lthr,Vthr)を記憶する。
制御部7は、CPUを有するマイクロコンピュータにより構成され、演算を実行してDC/DCコンバータ3を制御すると共に、出力I/F(出力部)9を介して外部の故障状態表示装置10へ、LED光源4の異常発生を報知したりする。この制御部7は、ヘッドランプ用の光源として必要な発光量が得られる所定値の電流をLED光源4へ供給するため、電流検出部6によって検出されるLED光源4への出力電流が一定になるようにDC/DCコンバータ3のスイッチング素子3bにPWM(Pulse Width Modulation)制御出力を供給する。また、制御部7は、接続配線11の継続的な断線を検出してDC/DCコンバータ3を停止させLED光源4を消灯させる。この詳細は後述する。
図2に、LED点灯装置1に過電流抑制のための手段がないと仮定した場合の、断線発生時の出力電圧と出力電流の変化を説明する図を示す。図2(a)は接続配線の接続状態とDC/DCコンバータ3の動作状態、図2(b)はLED光源4に印加される出力電圧の変化、図2(c)はLED光源4に通電される出力電流の変化を示す。
平滑コンデンサ3dを備えるDC/DCコンバータ3を使用して、定電流を供給してLED光源4を点灯する構成の一般的なLED点灯装置1においては、LED光源4に接続する接続配線11が断線した場合、図2(b)に示すように、DC/DCコンバータ3の平滑コンデンサ3dに電荷を蓄えながら出力電圧が上昇する。この状態で接続配線11が再び接続すれば、図2(c)に示すように、平滑コンデンサ3dに蓄えた電荷がLED光源4に流れ込み、過電流となり、LEDの劣化をまねく。
特に、LED光源4を車載ヘッドランプに適用する場合は、LED点灯装置1とLED光源4を接続するコネクタ接合部の接触が不十分であると車体の振動に揺られて断続しやすい。また、ヘッドランプ用の高輝度LEDは、大きな電流を通電し、過電流に対して余裕が少ないため、過電流に対する劣化が大きい。
過電流を抑制するためには、先立って説明した特許文献2〜4のように、DC/DCコンバータ3を構成する部品のほかに、新たに過電流制限用の部品も追加することが考えられるが、部品追加に起因して製品が大型化し、コストも上昇してしまう。
また、特許文献1のように、1回の過電流を検出した場合にDC/DCコンバータ3の出力を停止させる構成にすると、誤動作により消灯してしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態1に係るLED点灯装置1では、制御部7が、断線によって出力電流が途絶えたときは直ちにDC/DCコンバータ3を一時停止させ、その上で、この出力電流の途絶えが単発的なものか、継続的なものかを確認するためにDC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作を所定回数(例えば10回)繰り返し、単発的な一過性の途絶えと判断できればそのまま特段の操作は行わずに点灯を続け、継続的な途絶えと判断するとDC/DCコンバータ3を停止させLED光源4を消灯する。
次に、図3に示すフローチャートを用いて、実施の形態1に係るLED点灯装置1の動作を説明する。
電源スイッチ2aのオン操作によって直流電圧の供給が開始され、LED点灯装置1が点灯動作を開始すると、制御部7は先ずイニシャル処理を行う(ステップST1)。即ち、LED光源4の定格出力電流(例えば500mA)と順方向電圧(例えば20V)を定電流制御用の設定値(設定電流Lおよび設定電圧V)に設定する。また、制御部7は、クロック信号を利用するなどしてCPUが計時する第1〜第3タイマを有し、イニシャル処理で第1〜第3タイマの値をそれぞれリセットする。
制御部7は、100μs毎にLED光源4の点灯動作の設定と接続配線11の断線検出を繰り返す(ステップST2〜ST6)。
第1タイマは100μsをカウントするタイマであり、制御部7は第1タイマが100μsになるまでカウント値をインクリメントし(ステップST2,ST3)、100μsになるとリセットする(ステップST3“YES”,ST4)。制御部7は続いて、DC/DCコンバータ3が設定電流Lを出力するように、即ち、電流検出部6が検出する出力電流を設定電流Lにするように、制御を行う(ステップST5)。
ステップST6において、制御部7は、電圧検出部5の検出する出力電圧および電流検出部6の検出する出力電流に基づいて断線検出処理を行う。ここで、ステップST6の断線検出処理の詳細を、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
先ず電流検出部6によって出力電流を測定し(ステップST6−1)、続いて制御部7がこの出力電流の低下(または途絶え)を検出する(ステップST6−2)。この例では、断続検出用の異常判定値Lthrを設定電流Lに対して1/10とし、出力電流が異常判定値Lthr以下なら(ステップST6−2“YES”)、「断線あり」と判定する(ステップST6−5)。
一方、出力電流が異常判定値Lthrより大きければ(ステップST6−2“NO”)、断線なしとみなして、続けて電圧検出部5によって出力電圧を測定し(ステップST6−3)、制御部7がこの出力電圧の上昇を検出する(ステップST6−4)。これは、出力電流が途絶えればおのずと出力電圧が上昇するので、出力電圧の上昇を検出することによっても、上記電流の途絶えを検出することと同様に断線を検出できるためである。
この例では異常判定値Vthrを設定電圧Vに対して1.1倍とし、出力電圧が異常判定値Vthr以上なら(ステップST6−4“YES”)、「断線あり」と判定する(ステップST6−5)。一方、異常判定値Vthrより小さければ(ステップST6−4“NO”)、断線なしとみなす。
なお、予め異常判定値Lthr,Vthrを算出して記憶部8に格納しておき、制御部7がこれを読み出して使用する等の構成にすればよい。
また、図4では、出力電流の低下および出力電圧の上昇を検出して断線有無を判定するようにしたが、いずれか一方のみを検出して断線有無を判定してもよい。
図4に示す断線検出処理を行って断線を検出した場合(図3のステップST7“YES”)、制御部7は続いて、DC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作を10回繰り返して、断線が一過性のものか継続的なものかを判定する(ステップST8〜ST16)。
第2タイマはDC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作の繰り返し回数をカウントするカウンタであり、制御部7は第2タイマが10になるまでカウント値をインクリメントする(ステップST8,ST9)。
制御部7は、復旧時の過電流を回避するために、断線を検出すると先ずDC/DCコンバータ3を一時停止させる(ステップST10)。
第3タイマはDC/DCコンバータ3を一時停止させる時間(例えば1ms)をカウントするタイマであり、制御部7は第3タイマが1msになるまでカウント値をインクリメントし(ステップST11,ST12)、第3タイマが1msになるとリセットする(ステップST12“YES”,ST13)、続くステップST14にて導通確認のために、DC/DCコンバータ3を一時動作させ、設定電流Lを出力するように制御する。
この一時動作の際に、制御部7が再び断線検出処理を行って(ステップST15)、断線を検出すると(ステップST16“YES”)、ステップST8に戻る。ステップST15の断線検出処理は、ステップST6と同じである。
このようにDC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作を10回繰り返す間に定常の点灯状態に至れば、ステップST15にて断線が検出されなくなるので(ステップST16“NO”)、先のステップST6で検出した断線が一過性のものであると判断できる。そのため、制御部7は特段の制御を行わず、第2タイマをリセットして(ステップST17)、ステップST2に戻って正常時の動作を行う。
一方、DC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作を繰り返し10回行っても定常な点灯状態に至らず、依然として断線が検出される場合(ステップST9“YES”)、制御部7は先のステップST6で検出した断線が継続的なものであり異常状態が発生していると判断して、続くステップST18にてDC/DCコンバータ3を連続的に停止させ、ステップST19にて出力I/F9を介して故障状態表示装置10へ断線情報を通知する。
なお、異常事態であってDC/DCコンバータ3を連続的に停止させた場合、制御部7は、電源スイッチ2aのオフを解除条件として用い、直流電源2からの電源供給が停止するまでDC/DCコンバータ3の停止状態を維持する。これにより、異常事態判定以降、直流電源2からの電源供給停止までの間、チャタリング現象等が発生してもヘッドランプが点滅しない。また、DC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作を所定回数繰り返すために要する時間より長い一過性の断線があった場合には、異常事態と判定してヘッドランプが消灯するが、電源スイッチ2aをオフ、オン操作すれば再び点灯する。
図5は、一過性の短い断線発生時における、本実施の形態1のLED点灯装置1の動作を説明する図である。
定常の点灯状態のときに、制御部7が断線を検出すると、先ず、DC/DCコンバータ3の出力を一時停止させ、平滑コンデンサ3dの電荷蓄積を防ぐ。その後、出力電流の途切れが一過性のものか継続的なものかを確認するために、制御部7がDC/DCコンバータ3を繰り返し一時動作および一時停止させて確認処理を行うことになる。この例では、1回目の一時停止中に断線復旧しており、続く1回目の一時動作にて断線復旧が検出されるので、制御部7は確認処理の繰り返しを終了してそのまま定常の点灯状態を維持する。
図6は、一過性のやや長い断線発生時における、本実施の形態1のLED点灯装置1の動作を説明する図である。
制御部7は、DC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作を1回ずつ行っても断線が復旧しなければ、続いて2回目の一時停止と一時動作を行う。この例では2回目の一時停止中に断線復旧しており、続く2回目の一時動作にて断線復旧が検出されるので、制御部7は確認処理の繰り返しを終了してそのまま定常の点灯状態を維持する。
図7は、継続的な断線発生時における、本実施の形態1のLED点灯装置1の動作を説明する図である。
制御部7は、DC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作を10回ずつ繰り返しても断線が復旧しなければ、異常事態と判定し、DC/DCコンバータ3を連続的に停止させると共に、異常事態の発生を知らせる断線情報を故障状態表示装置10へ出力する。
図5〜図7において、断線発生時にDC/DCコンバータ3を一時停止させるので平滑コンデンサ3dに電荷が蓄積されず、復旧した際に過電流も流れない。また、確認処理において1回の一時停止期間が1msと短いため、一過性の断線の場合、LED光源4の照度はほとんど変化しない。
以上より、実施の形態1に係るLED点灯装置1を、直流電源2から供給される電圧をLED光源4の点灯用電圧に変換するDC/DCコンバータ3と、LED光源4に印加する電圧を検出する電圧検出部5と、LED光源4に通電する電流を検出する電流検出部6と、DC/DCコンバータ3の動作を制御する制御部7とを備えるように構成し、制御部7は、DC/DCコンバータ3の正常動作中、電流検出部6の検出する出力電流が低下したとき、および電圧検出部5の検出する出力電圧が上昇したときのいずれか一方、または両方の場合に、DC/DCコンバータ3に一時停止と一時動作を繰り返させ、当該一時動作の都度、出力電流および出力電圧のいずれか一方、または両方を確認して、所定の繰り返し回数になる前に出力電流の低下および出力電圧の上昇のいずれか一方、または両方が検出されなくなった場合、DC/DCコンバータ3を正常動作させ、所定の繰り返し回数に達しても出力電流の低下および出力電圧の上昇のいずれか一方、または両方が検出された場合、DC/DCコンバータ3を連続的に停止させるように構成した。
このように、制御部7が、出力電流の低下および出力電圧の上昇のいずれか一方、または両方を検出した場合に断線発生と判断して、先ずDC/DCコンバータ3を一時停止させるようにしたので、断線復旧時の過電流を抑制でき、過電流によるLED劣化を誘発しないLED点灯装置1を実現できる。また、制御部7の処理によって過電流を抑制できるので、従来のような過電流抑制のための部品を使用しないため安価かつ小型のLED点灯装置1を実現できる。さらに、断線確認のためにDC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作を所定回数繰り返すので、誤動作による消灯を回避でき、信頼性を高めることができる。また、DC/DCコンバータ3の1回の一時停止期間は短いので、一時的な断線の場合、LED光源4の照度はほとんど変化しない。
また、実施の形態1によれば、DC/DCコンバータ3の連続的な停止は、直流電源2からの電源の供給が停止するまで維持されるように構成したので、断線が断続する場合にもLED光源4を点滅させないLED点灯装置1を実現できる。
また、実施の形態1によれば、LED点灯装置1は、DC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作の繰り返しが所定の繰り返し回数に達した後にDC/DCコンバータ3が連続的な停止に至ってから、このDC/DCコンバータ3の停止を故障状態表示装置10に伝える出力I/F9を備える構成にした。このため、例えば振動による一過性の断線のような、車両の走行に影響が無いときに、運転者に知らせないことで、注意をそらすことがなく、運転者に安全な運転動作を継続させることができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、断線が一過性のものか継続的なものかを確認するために、DC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作を所定回数繰り返す構成にしたが、本実施の形態2では一時停止と一時動作を所定期間繰り返す構成とする。なお、本実施の形態2のLED点灯装置は、図1に示すLED点灯装置1と図面上では同様の構成であるため、以下では図1を援用して説明する。
次に、図8に示すフローチャートを用いて、本実施の形態2に係るLED点灯装置1の動作を説明する。なお、図8において、ステップST2〜ST7,ST10〜ST16,ST18,ST19は図3と同様の処理のため説明を省略し、本実施の形態2に特有のステップST21〜ST24を中心に説明する。
本実施の形態2では、第2タイマを、DC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作の繰り返し期間(例えば100ms)をカウントするタイマにする。制御部7はイニシャル処理(ステップST21)において、この第2タイマの値をリセットし、現段階では停止状態とする。
そして、ステップST6,ST7にて断線を検出すると(ステップST7“YES”)、制御部7は第2タイマを動作開始し(ステップST22)、100msの間、DC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作を繰り返して、断線が一過性のものか継続的なものかを判定する(ステップST23,ST10〜ST16)。
そして、100msの間に定常の点灯状態に至れば、ステップST15,ST16にて断線が検出されなくなるので(ステップST16“NO”)、先のステップST6,ST7で検出した断線が一過性のものであると判断できる。そのため、制御部7は特段の制御を行わず、第2タイマをリセットして停止し(ステップST24)、ステップST2に戻って正常時の動作を行う。
一方、100msの間、DC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作を繰り返しても定常な点灯状態に至らず、依然として断線が検出される場合(ステップST16“YES”,ST23“YES”)、制御部7は先のステップST6,ST7で検出した断線が継続的なものであり異常状態が発生していると判断して、DC/DCコンバータ3を連続的に停止させ(ステップST18)、出力I/F9を介して故障状態表示装置10へ断線情報を出力する(ステップST19)。
以上より、実施の形態2によれば、制御部7が、DC/DCコンバータ3の正常動作中、電流検出部6の検出する出力電流が低下したとき、および電圧検出部5の検出する出力電圧が上昇したときのいずれか一方、または両方の場合に、DC/DCコンバータ3に一時停止と一時動作を繰り返させ、当該一時動作の都度、出力電流および出力電圧のいずれか一方、または両方を確認して、所定の期間になる前に出力電流の低下および出力電圧の上昇のいずれか一方、または両方が検出されなくなった場合、DC/DCコンバータ3を正常動作させ、所定の期間に達しても出力電流の低下および出力電圧の上昇のいずれか一方、または両方が検出された場合、DC/DCコンバータ3を停止させるように構成した。このため、上記実施の形態1と同様に、部品を追加することなく過電流を抑制でき、安価かつ小型で、LED劣化を誘発しないLED点灯装置1を実現できる。また、断線確認のためにDC/DCコンバータ3の一時停止と一時動作を所定期間繰り返すので、誤動作による消灯を回避でき、信頼性を高めることができる。また、DC/DCコンバータ3の1回の一時停止期間は短いので、一時的な断線の場合、LED光源4の照度はほとんど変化しない。
実施の形態3.
LEDには定電圧特性があり、特定の電圧を印加しなければ電流が流れない。そのため、配線の導通確認(断線検出処理)を行うためには、LEDの順方向電圧を超える電圧を印加する必要がある。しかしながら、過大な電圧を印加したのでは、通電が回復したときの過電流でLEDが劣化する。例えば図6において、1回目の一時動作中に断線が復旧すると、設定電圧より高い電圧が印加されているので、過電流が発生し得る。
そこで、本実施の形態3では、印加電圧が過大な電圧にならないように、直前の正常動作時に出力していた電圧に少し余裕を加えた電圧を、定電圧制御を併用することによって印加して、断線検出処理を行うようにする。
なお、本実施の形態3のLED点灯装置は、図1に示すLED点灯装置1と図面上では同様の構成であるため、以下では図1を援用して説明する。
図9は、一過性のやや長い断線発生時における、本実施の形態3のLED点灯装置1の動作を説明する図である。
制御部7は、電圧検出部5が測定する出力電圧の値を1時間毎、10分毎等の所定のタイミングで記憶部8に出力する等して、正常動作時の出力電圧の値(例えば20V)を記憶部8に記憶させる。そして、断線を検出して、先ずDC/DCコンバータ3を一時停止し、続けて断線検出処理のためにDC/DCコンバータ3を一時動作させるときには、記憶部8に記憶しておいた直前の出力電圧20Vに所定の電圧(例えば3V)を加算した電圧を出力するように制御を行う(図3および図8のステップST14)。これにより、図9(b)のように一時動作時の出力電圧が制限されて、一時動作中に断線復旧したとしても過電流を通電しない程度の電圧で導通確認ができる。
なお、上記実施の形態1,2では、断線検出のための異常判定値Vthrとして、イニシャル処理で設定した設定電圧Vを1.1倍した値を用いたが(図4のステップST6−4)、本実施の形態3のように直前の正常動作時の出力電圧に所定の余裕を加えた電圧を異常判定値Vthrとして使用することも可能である。
具体的には、断線検出処理を行う都度、制御部7が、記憶部8に記憶されている直前の正常動作時の出力電圧を1.1倍したり、この出力電圧に所定の電圧を加算したりして、異常判定値Vthrを更新すればよい。
LED光源4の順方向電圧は、現実には個々のLEDのばらつきが大きく、温度によっても変化するため、異常判定値Vthrとして用いるためには設定電圧Vより相当量の余裕が必要となり、また、高い精度で特定の電圧値に固定することも困難である。このような理由から、直前の正常動作時の出力電圧に基づいた異常判定値Vthrを用いれば、断線検出の精度を高めることができる。
以上より、実施の形態3によれば、LED点灯装置1は、DC/DCコンバータ3の正常動作中の出力電圧を記憶する記憶部8を備え、制御部7は一時動作のとき、記憶部8に記憶された出力電圧に所定の電圧を加算した電圧をDC/DCコンバータ3から出力させる制御を行うように構成した。このため、断線確認の際に、過電流を通電しない電圧で導通確認ができるため、LEDを劣化させることがない。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係るLED点灯装置は、追加部品なしで過電流を抑制すると共に、断続する断線に対して誤動作せず消灯させるようにしたので、車両振動を受けて断続しやすい車載用のLED光源、特に過電流に対する劣化の大きい高輝度LEDを用いるヘッドランプのLED点灯装置に用いるのに適している。
1 LED点灯装置、2 直流電源、2a 電源スイッチ、3 DC/DCコンバータ、 3a トランス、3b スイッチング素子、3c 整流用ダイオード、3d 平滑コンデンサ、4 LED光源、5 電圧検出部、6 電流検出部、7 制御部、8 記憶部、9 出力I/F、10 故障状態表示装置、11 接続配線。

Claims (4)

  1. 電源から供給される電圧を、LED点灯用の電圧に変換する電源部と、
    前記電源部から前記LEDに通電する出力電流を検出する電流検出部と、
    前記電源部から前記LEDに印加する出力電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電源部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記電源部の正常動作中、前記電流検出部の検出する出力電流が低下したとき、および前記電圧検出部の検出する出力電圧が上昇したときのいずれか一方、または両方の場合に、前記電源部に一時停止と一時動作を繰り返させ、
    当該一時動作の都度、前記検出電流および前記検出電圧のいずれか一方、または両方を確認して、
    所定の繰り返し回数または所定の期間になる前に前記出力電流の低下および前記出力電圧の上昇のいずれか一方、または両方が検出されなくなった場合、前記電源部を正常動作させ、
    所定の繰り返し回数または所定の期間に達しても前記出力電流の低下および前記出力電圧の上昇のいずれか一方、または両方が検出された場合、前記電源部を連続的に停止させることを特徴とするLED点灯装置。
  2. 電源部の正常動作中の出力電圧を記憶する記憶部を備え、
    制御部は、一時動作のとき、前記記憶部に記憶された出力電圧に所定の電圧を加算した電圧を前記電源部から出力させる制御を行うことを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
  3. 電源部の連続的な停止は、電源の供給が停止するまで維持されることを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
  4. 所定の繰り返し回数または所定の期間に達した後に電源部が連続的な停止に至ってから、当該電源部の停止を外部に伝える出力部を備えることを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
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