以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
<画像形成装置>
以下、図面に基づいて、本発明の一実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、図面では部材の位置及び大きさ等は適宜強調して描かれている。また、以下の実施形態は、本発明の画像形成装置の一例として、プリンタを挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明の画像形成装置は画像形成部を備えていればよく、コピー機、ファクシミリ機としての機能を有するいわゆる複合機(MFP:Multi Function Peripheral)やコピー機能のみを備えた複写機等であってもよい。
図1は、本実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
図1は、本発明が適用される画像形成装置の一例を、プリンタ100を例に示すものであり、カラー画像を形成するためのタンデム型の画像形成ユニットFY、FM、FC及びFKを備えている。この画像形成ユニットFY、FM、FC及びFKには、転写ベルトB1と、転写ベルトB1の表面を清掃するためのクリーニング部B2と、転写ベルトB1の移動方向に沿って転写ベルトB1に接するように配列されたイエロー、シアン、マゼンタ、及びブラックの各感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kが設けられている。
イエロー用の感光体ドラム10Yには、感光体ドラム10Yの周面に形成された静電潜像をトナーで現像するための現像装置HY、およびこの感光体ドラム10Yの周面を帯電させるための帯電器11Yが隣設されている。同様に、マゼンタ、シアン、ブラック用の感光体ドラム10M、10C、10Kに対して現像装置HM、HC、HK、および各感光体ドラム10M〜10Kの周面を帯電させるための帯電器11M、11C、11Kが設けられる。さらに、各感光体ドラム10Y〜10Kの周面に担持される各トナー像を転写ベルトB1に転写するために、各感光体ドラム10Y〜10Kの周面には、転写ベルトB1を隔てて転写ローラ20Y、20M、20C、20Kが配置されている。
各感光体ドラムに回転を伝達するモータは、フィードバック制御により、モータの回転を制御するための制御信号(クロック信号)と、モータが回転することによって発生するフィードバックパルスとに基づいて回転を制御される像担持体モータから構成され、当該像担持体モータは、例えば、DCブラシレスモータ(直流ブラシレスモータ)が採用される。
転写ベルトB1は、駆動ローラ21および従動ローラ22間に張設されており、テンションローラ23によって所定の張力が与えられている。転写ベルトB1は、矢印方向に移動し、このため、4つの感光体ドラム10Y〜10Kは、それぞれ、図1において反時計周りに回転する。
転写ベルトB1に回転を伝達するモータは、モータの回転を制御するための制御信号に基づいて回転を制御される中間転写体モータから構成され、当該中間転写体モータは、例えば、所定の周波数を有する制御信号を入力すると、所定の角度毎に回転可能なモータであるステッピングモータが採用される。なお、ステッピングモータは、制御信号の周波数を調整することにより、回転する角度が変更され、結果として、回転数(回転速度)が変更される。
図2に示すように、各感光体ドラム10Y〜10Kは、帯電器11Y、11M、11C、11Kによって、その周面がそれぞれ予め定める電位に帯電され、露光装置12Y、12M、12C、12Kにより原稿画像に対応した画像が書き込まれ、それによって静電潜像が形成される。その静電潜像は、現像装置HY、HM、HC、HKによって互いに異なる色のトナー像にそれぞれ現像される。そして、各色のトナー像は、転写ローラ20Y〜20Kによって転写ベルトB1上に転写されて、転写ベルトB1上で、各トナー像が重ね合わされる。
上記のように転写がなされた後の感光体ドラム10Y〜10Kの表面に残っているトナーはブレード35によって拭き取られ、排出ローラ31で所定の容器に輩出され、その後、感光体ドラム10Y〜10Kの表面は除電装置13によって除電される。
一方で、用紙Pは、複数枚の用紙Pを収容可能なカセット2から、搬送部6によって、画像形成ユニットFY、FM、FC及びFKに向けて複数枚の用紙Pが所定の間隔をあけて搬送される。この画像形成ユニットFY、FM、FC及びFKに搬送される用紙Pに対して、転写ベルトB1に転写されたトナー像が2次転写部3によって転写される。
制御部30は、各感光体ドラム10Y〜10K、各現像装置HY、HM、HC、HK、各帯電器11Y、11M、11C、11K、および各転写ローラ20Y〜20Kを含む画像形成ユニットFY、FM、FC及びFKにおける各画像形成部材の動作制御を制御する。また、搬送ローラB1を含む搬送機構の動作制御を行う。
次に、現像装置HYの構成について説明する。各色の現像装置HY、HM、HC、HBの構成は同様である。
現像装置HYは、現像容器40、現像ローラ40aを備え、現像容器40は、内部に黄色のトナー粒子とキャリアからなる粉体の現像剤を貯留する。
上記現像ローラ40aは感光体ドラム10と接し、感光体ドラム10の表面の静電潜像の電位と現像ローラ40aに印加される現像バイアスの電位差によって上位装置から形成指示された画像に応じたトナー像が感光体ドラム10の表面に形成される(現像動作)。
このような構成の下、パーソナルコンピュータ(PC)等の上位装置から画像形成の指示を受けた画像形成装置1は、指示を受けた画像データに対応した各色のトナー像を画像形成ユニットFY、FM、FC、FBを用いて形成する。各画像形成部で形成されたトナー像は中間転写ベルトB1に転写されて、中間転写ベルトB1上で重ね合わされてカラートナー像となる。
このカラートナー像の形成と同期して用紙収容部2に収容されている用紙が図示しない給紙装置で用紙収容部2から一枚ずつ取り出されて、用紙搬送部6上を搬送される。そして、用紙は中間転写ベルトB1への一次転写とタイミングを合わせて二次転写部3に送り込まれ、二次転写部3で中間転写ベルトB1上のカラートナー像が用紙に二次転写される。カラートナー像が転写された用紙はさらに定着部4に搬送されて熱と圧力によりカラートナー像が用紙に定着される。さらに用紙は排紙装置5によって画像形成装置1の外周に設けられた排紙トレイ部7に排紙される。二次転写後、中間転写ベルトB1に残留したトナーは、中間転写ベルトのクリーニング部B2によって中間転写ベルトB1から除去される。
図3は、本実施形態におけるプリンタ100の制御関連の概略構成図である。
プリンタ100は、CPU(CENTRAL Processing Unit)301、RAM(Random Access Memory)302、ROM(Read Only Memory)303、HDD(Hard Disk Drive)304及び上記印刷における各駆動部に対応するドライバ305が内部バス306を介して接続されている。上記CPU301は、例えばRAM202を作業領域として利用し、ROM303やHDD304等に記憶されているプログラムを実行し、当該実行結果に基づいて上記ドライバ305とデータや命令を授受することにより上記図1に示した各駆動部の動作を制御する。
上述は、プリンタ100全般についての説明である。
ここで、本発明の実施形態に係るプリンタ100では、従来より知られているDCブラシレスモータの機械構成、制御回路、これに準ずるCPU等の構成を採用していない。
従来より知られているDCブラシレスモータの制御回路は、例えば、位相比較器と、フィルタ制御処理回路と、PWM回路と、DCブラシレスモータドライバとを備えている。上記位相比較器は、プリンタのエンジンから入力される指令クロック信号(制御信号)と、DCブラシレスモータのエンコーダから入力されるフィードバック信号とを比較して位相差等を算出する。また、上記フィルタ制御処理回路は、位相比較器から入力された位相差等にフィルタ処理・所定の演算処理等を施し、所定の制御値をPWM回路に入力する。上記PWM回路は、入力された制御値に基づいて、速度指令信号であるPWM信号を発生し、そのPWM信号をDCブラシレスモータドライバに入力する。そして、DCブラシレスモータドライバは、当該PWM信号に対応する駆動パルス(駆動信号)をDCブラシレスモータに入力して、そのDCブラシレスモータの回転を制御する。従来では、上述したような構成と手順にて、DCブラシレスモータの回転をフィードバック制御していた。
本発明の実施形態に係るプリンタ100における、機械構成、制御構成、制御手順等については、以下で詳細に説明する。
<本発明の実施形態>
<<プリンタの機械構成>>
図4には、本発明の実施形態に係るプリンタ100の機械構成を示した。
プリンタ100には、エンジン401と、ステッピングモータドライバ402と、ステッピングモータ402aと、各DCブラシレスモータの回転を制御するDCブラシレスモータ用CPU403と、各感光体ドラムの色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)に対応するDCブラシレスモータドライバ4041、4042、4043、4044(パワードライバともいう)と、各色に対応するDCブラシレスモータ4041a、4042a、4043a、4044aとが備えられている。
上記エンジン401は、プリンタ100の駆動、停止、画像形成等の制御を司り、ステッピングモータ402aの回転に関する制御信号A(命令信号、指示クロック信号)をステッピングモータドライバ402に入力する。上記制御信号Aには、例えば、ステッピングモータ402aの回転を制御するパルス信号である指示クロック信号が該当する。さらに、当該エンジン401は、上記制御信号Aをステッピングモータドライバ402に入力すると同時に、DCブラシレスモータ用CPU403に入力するように構成される(後述する)。
また、上記エンジン401は、上記制御信号Aとは異なる制御信号であり、各DCブラシレスモータ4041a、4042a、4043a、4044aの回転開始、回転停止に関する制御信号BをDCブラシレスモータ用CPU403に入力する。
上記ステッピングモータドライバ402は、エンジン401から入力される制御信号Aに基づいて、ステッピングモータ402aに駆動パルスを入力する。ステッピングモータ402aは駆動ローラ21(図示せず)に回転を伝達する。
上記DCブラシレスモータ用CPU403には、上記エンジン401からの制御信号Bに加えて、当該エンジン402からステッピングモータドライバ402に入力される制御信号Aが入力される。DCブラシレスモータ用CPU403は、当該制御信号Bと制御信号Aとに基づいて、所定の速度指令信号をDCブラシレスモータドライバ4041、4042、4043、4044に入力する(後述する)。
上記DCブラシレスモータドライバ4041、4042、4043、4044は、DCブラシレスモータ用CPU403から入力される速度指令信号に基づいて、各DCブラシレスモータ4041a、4042a、4043a、4044aに駆動パルスを入力する。各DCブラシレスモータ4041a、4042a、4043a、4044aはそれぞれの感光体ドラム10Y、10C、10Y、10K(図示せず)に回転を伝達する(後述する)。
<<プリンタの制御構成>>
次に、DCブラシレスモータの制御構成(制御回路)であるDCブラシレスモータ用CPU403について、詳細に説明する。
図5には、本発明の実施形態に係るDCブラシレスモータ用CPU403の構成を示した。図5に示すように、本発明の実施形態に係るプリンタ100では、CPU等に基づき、エンコーダ(後述する)から発生されたフィードバックパルス等を制御量として目標値に追従するように自動動作する機構であるサーボ制御機構を採用している。
なお、後述するDCブラシレスモータ用CPU403は、イエローに対応する感光体ドラム10Yと、その感光体ドラム10Yに回転を伝達するDCブラシレスモータ4041aとを制御するものとして説明するが、マゼンタ、シアン、ブラックに対応する感光体ドラム10C、10Y、10K、DCブラシレスモータ4042a、4043a、4044aでも同様である。
DCブラシレスモータ用CPU403は、主に、第一のタイムキャプチャ回路501と、速度係数回路502と、目標速度設定回路503と、第二のタイムキャプチャ回路504と、制御演算回路505と、PWM回路506とから構成される。
第一のタイムキャプチャ回路501は、エンジン401からステッピングモータドライバ402に入力される制御信号Aと同等の制御信号が同時に入力されるよう構成されている。上記第一のタイムキャプチャ回路501は、エンジン401から入力された制御信号Aと内部タイマパルス信号とを比較し、当該制御信号Aの一パルス幅に含まれる内部タイマパルス信号の数をカウントする(後述する)。カウントされたカウント数は速度係数回路502に入力される。
速度係数回路502は、入力されたカウント数に、速度係数回路502のメモリ部に予め記憶されている速度係数を乗算して、目標値である目標速度を算出する。上記乗算によって、カウント数が、ステッピングモータ402aに対応する値からDCブラシレスモータ4041aに対応する値に換算される。当該目標速度は、カウント数が速度係数回路502に入力される度に(カウント数がカウントされる度に)算出され、更新される。速度係数回路502は、算出された目標速度を目標速度設定回路503に入力する。
目標速度設定回路503は、速度係数回路502から入力された目標速度を制御演算回路505に入力したり、当該目標速度を、プリンタ100の起動時または停止時に予めエンジン401から入力される定常速度または停止速度に切り換えたりする(後述する)。
第二タイムキャプチャ回路504は、DCブラシレスモータ4041aに備えられたエンコーダ507から発生されるエンコーダパルス信号(モータ回転速度信号、フィードバック信号)が入力されるよう構成される。上記第二タイムキャプチャ回路504は、エンコーダ507から入力されたエンコーダパルス信号と内部タイマパルス信号とを比較し、当該エンコーダパルス信号の一パルス幅に含まれる内部タイマパルス信号の数をカウントする(後述する)。カウントされたカウント数は、現時点のDCブラシレスモータ4041aの回転速度に対応する値(現行回転速度)として算出される。
上記目標速度と上記現行回転速度は、目標速度から現行回転速度を除算した速度差が算出され、その速度差が制御演算回路505に入力される。
制御演算回路505では、フィードバック制御方法の一つであるPID制御が採用されており、PID制御に用いられる制御パラメータに基づいて、入力された速度差から制御値を算出する。制御演算回路505は、算出された制御値をPWM回路506に入力する。
PWM回路506は、入力された制御値に基づいてPWM信号を生成し、そのPWM信号を速度指令信号としてDCブラシレスモータドライバ4041に入力する。
所定のメモリに記憶されているプログラム等を実行することで、DCブラシレスモータ4041aの回転を制御する。上記各回路、ドライバ等は後述する各手段として動作する。
<<プリンタの制御手順>>
次に図6乃至図7を参照しながら、本発明の画像形成装置が、印刷モードに応じて、感光体ドラムの回転制御を切り換える手順について説明する。図6は、本発明に係るプリンタの機能ブロック図である。図7は、本発明の実行手順を示すためのフローチャートである。なお、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
<<起動時の手順について>>
プリンタ100が、待機時での消費電力を抑えた状態であるスリープ状態である場合に、ユーザが、プリンタ100に接続された端末を用いて、プリンタ100にカラー印刷の画像形成に関する命令(カラー印刷物出力指示)を入力すると、プリンタ100の通信手段601が、端末に接続されたネットワークを介して当該命令を受信する。
通信手段601は、当該命令を画像形成手段602に送信し、画像形成手段602は、プリンタ100のスリープ状態を解除し、画像形成可能な状態へ移行する。画像形成可能な状態とは、各感光体ドラムの表面線速度と転写ベルトの表面線速度とを一致させた状態で相互に回転している状態のことであり、DCブラシレスモータ4041aとステッピングモータ402aとをそれぞれ所定の回転数(回転速度)(以下、画像形成可能な回転速度とする)で回転している状態である。なお、表面線速度(表面線速)とは、回転している回転体において、その回転体の表面上の点に対する接線方向の回転速度を意味する。
以下では、イエローに対応する感光体ドラム10Yと、その感光体ドラム10Yに回転を伝達するDCブラシレスモータ4041aの回転について説明するが、マゼンタ、シアン、ブラックに対応する感光体ドラム、DCブラシレスモータの回転でも同様である。
スリープ状態では、ステッピングモータ402aとDCブラシレスモータ4041aはともに回転が停止した状態(回転速度がゼロである状態)であるため、画像形成手段602が、ステッピングモータ制御手段603に、ステッピングモータ402aの回転速度を加速する旨の信号(加速信号A)(図4では、加速指示の制御信号Aに対応する)を送信する(図7:S101)。上記加速信号Aは、所定の周波数とパルス幅を有する指示クロック信号(クロック信号、クロック)である。
ステッピングモータ制御手段603は、当該加速信号Aを受信すると、ステッピングモータ402aの回転を開始する(図7:S102)。
具体的には、ステッピングモータ制御手段603が、画像形成手段602から入力された加速信号Aに基づいてステッピングモータ402aの回転速度を加速する駆動パルスをステッピングモータ402aに入力する。ステッピングモータ402aの回転が開始すると、そのモータの回転軸と連結している駆動ローラ21の回転が開始し、駆動ローラ21に巻き掛けられた転写ベルトB1に回転が伝達され、転写ベルトB1の回転が開始される。
ステッピングモータ402aに入力される駆動パルスの周波数は、ステッピングモータ402aの回転数(回転速度)に対応するため、画像形成手段602が、ステッピングモータ402aの加速に伴い、加速信号Aの周波数を増加させて、ステッピングモータ制御手段603に入力する。加速信号Aの周波数が駆動パルスの周波数に対応し、駆動パルスの周波数が増加することにより、ステッピングモータ402aの回転速度が増加する。
画像形成手段602は、現行のステッピングモータ402aの回転速度を、ステッピングモータ402aでの定常速度(定常速度Aとする)に到達するまで、加速信号Aの周波数を連続的に(段階的に)増加させていくことになる。
また、プリンタ100の構成上の理由により、画像形成手段602は、上述した加速信号Aを、ステッピングモータ制御手段603に入力するとともに、DCブラシレスモータ制御手段604を構成する目標速度算出手段605に入力する。
さらに、上記加速信号Aとは別個に、画像形成手段602が、目標速度算出手段605に、DCブラシレスモータ4041aの回転速度を加速する旨の信号(加速信号B)(図4では、加速指示の制御信号B)とDCブラシレスモータ4041aの定常速度(定常速度Bとする)を送信する(図7:S103)。
画像形成手段602が目標速度算出手段605に加速信号Bを送信すると、画像形成手段602を予め監視しているモータ同期判別手段611が、DCブラシレスモータ4041aの回転速度を加速することを検知する。
DCブラシレスモータ4041aの回転速度を加速することを検知したモータ同期判別手段611は、画像形成手段602から、画像形成手段602がステッピングモータ制御手段603に送信した加速信号Aを検知して、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を加減速するか否かを判別する。上記では、加速信号Aと加速信号Bであるため、モータ同期判別手段611が、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を加速すると判別する。
モータ同期判別手段611が当該判別をすると、その判別結果を同期切換手段612に送信する。同期切換手段612は、判別結果を受信すると、同期切換記憶手段613に記憶された同期切換テーブル800を参照し、目標速度を算出するか否かを判別する(図7:S104)。上記目標速度とは、ステッピングモータ402aの回転速度に同期したDCブラシレスモータ4041aの回転速度のことである。
同期切換テーブル800には、図8Aに示すように、モータ同期判別手段611が判別した結果を示す判別結果801と、目標速度算出手段605に目標速度を算出するか否かを示す情報802とが関連付けて記憶されている。
判別結果のうち、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を加減速することを示す情報(例えば、「ともに加速する」803、「ともに減速する」804)には、目標速度算出手段605に目標速度を算出させることを示す情報(例えば、「目標速度算出」805、806)が関連付けて記憶される。
一方、判別結果のうち、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を加減速しないことを示す情報(例えば、「ともに加速しない」807、「ともに減速しない」808)には、回転速度曲線に記憶された回転速度を目標値として目標速度算出手段605に設定させることを示す情報(例えば、「回転速度曲線参照」809、810)が関連付けて記憶される。
上記構成により、同期切換手段612が、上記同期切換テーブル800に基づいて、目標速度を算出するか否かを判別することが可能となる。言い換えると、同期切換手段612が、条件に応じて、DCブラシレスモータ制御手段604に、ステッピングモータの回転にDCブラシレスモータの回転を同期させるか、上記回転速度曲線の特性に合わせた制御信号に基づいてDCブラシレスモータの回転を制御させるかを判別することが可能となる。
同期切換手段612が、同期切換テーブル800に基づいて目標速度を算出すると判別すると、目標速度算出手段605に、目標速度を算出する旨の信号(算出信号B)(図4では、算出指示の制御信号B)を送信する(図7:S105YES)。
目標速度算出手段605は、当該算出信号Bを受信すると、画像形成手段602から入力される加速信号A(ステッピングモータ制御手段603に入力される加速信号A)に基づいて、当該目標速度を算出する(図7:S106)。
目標速度の算出は、以下のように実行される。
目標速度算出手段605には、パルスの周期が安定した内部タイマパルス(内部タイマクロック信号ともいう)を発生する第一のタイムキャプチャ回路が備えられており、当該目標速度算出手段605は、当該内部タイマパルスと、画像形成手段602から入力される加速信号Aとを比較し、加速信号Aの一パルス当たりに存在する内部タイマパルスのパルス数をカウントする。このカウントした数をステッピングモータカウント数Naとする。
なお、当該カウントは、予めユーザにより設定された周期毎、あるいは、加速信号の一パルス毎)に行われる。さらに、加速信号Aの周波数は、時間とともに随時増加していくため、結果として、ステッピングモータカウント数Naは、加速信号Aの周波数の増加とともに減少することとなる。また、内部タイマパルスのパルス幅は、加速信号Aのパルス幅に比べて十分狭い幅であると好ましい。また、目標速度算出手段605は、例えば、一パルスの立ち上がり時点を基準としてカウントするが、一パルスの立ち下がり時点を基準としてカウントしても構わない。さらに、目標速度算出手段605が、加速信号Aのパルスの幅を測定しても構わない。
目標速度算出手段605が、一パルスでのステッピングモータカウント数Naを算出すると、当該カウント数Naに、所定の補正係数(以下、速度係数とする)を乗算し、その乗算した値を目標値、すなわち、目標速度として算出する。
上記速度係数は、定常回転時(画像形成可能時)でのステッピングモータ402aの回転速度に対するDCブラシレスモータ4041aの回転速度の割合を示す。当該割合は、ステッピングモータ402aにより回転する転写ベルトB1の表面線速と、DCブラシレスモータ4041aにより回転する感光体ドラム10Yの表面線速とが一致する条件の割合に対応する。
なお、本発明の実施形態に係るプリンタ100のように、複数の感光体ドラムを備えた画像形成装置では、通常、全ての感光体ドラムの半径が相互に同一となるよう構成されるため、一感光体ドラムについての速度係数を採用すれば、全ての感光体ドラムの表面線速を転写ベルトの表面線速に一致させることが可能となる。
上記速度係数は、例えば、モータの回転速度に対応するモータの回転数(rpm)やモータ制御手段に入力される制御信号(上述した加速信号または減速信号、指示クロック信号に該当する)の周波数(Hz)によって決定される。周波数を基準として、定常回転時にステッピングモータ402aの回転制御に用いられる制御信号の周波数をA(Hz)とし、定常回転時にDCブラシレスモータ4041aのエンコーダ507から発生されるエンコーダパルスの周波数をB(Hz)とすると、当該速度係数a(−)は、B/Aとなる。
また、モータの回転数(rpm)は、転写ベルトまたは感光体ドラムの表面線速に対応するため、定常回転時での転写ベルトまたは感光体ドラムの表面線速が測定可能であれば、速度係数は以下のように算出される。
上述のようにして、算出された目標速度は、ステッピングモータ402aの制御信号に基づいて算出されていることから、当該目標速度を後続のフィードバック制御に採用することによって、ステッピングモータ402aの回転に同期したDCブラシレスモータ4041aの回転を実現することが可能となる。
目標速度算出手段605が目標速度を算出すると、フィードバック制御手段606に当該目標速度を送信する。フィードバック制御手段606は、PID制御に基づくフィードバック制御を実行する。当該フィードバック制御手段606は、フィードバックパルス(後述する)により算出される、DCブラシレスモータ4041aの現行の回転速度に対応する現行回転速度と、目標速度とに基づいて、所定の制御値を算出し、当該制御値をPWM手段609に送信する。
上記制御値の算出は、以下のように実行される。
DCブラシレスモータ4041aには、当該DCブラシレスモータ4041aの回転軸と感光体ドラム10Yの回転軸とを連結する連結軸に、当該連結軸が所定の回転角度だけ回転すると、その回転に対応して所定のエンコーダパルス(エンコーダパルス、以下、フィードバックパルスとする)を出力するエンコーダ507が備えられており、そのエンコーダ507は、フィードバックパルスを、DCブラシレスモータ制御手段604を構成する現行回転速度算出手段607に随時入力している。
現行回転速度算出手段607には、第一のタイムキャプチャ回路とは別に、パルスの周期が安定した内部タイマパルスを発生する第二のタイムキャプチャ回路が備えられており、当該現行回転速度算出手段607は、当該内部タイマパルスと、エンコーダ507から入力されるフィードバックパルスとを比較し、フィードバックパルスの一パルス当たりに存在する内部タイマパルスのパルス数をカウントする。このカウントした数をDCブラシレスモータカウント数Nbとする。
なお、当該カウントは、予めユーザにより設定された周期毎、あるいは、加速信号の一パルス毎に行われる。さらに、DCブラシレスモータ4041aの回転速度の増加に伴い、フィードバックパルスの周波数は随時増加していくため、結果として、DCブラシレスモータカウント数Nbは、フィードバックパルスの周波数の増加とともに減少することとなる。
現行回転速度算出手段607が、一パルスでのDCブラシレスモータカウント数Nbを算出すると、当該カウント数NbをDCブラシレスモータの現行回転速度として、フィードバック制御手段606に送信する。
フィードバック制御手段606は、当該現行回転速度と目標速度とを受信すると、DCブラシレスモータ4041aの加速時に対応する制御パラメータ(「Kp」)を判別し、目標速度と現行回転速度との間の速度差を算出し、その速度差に基づいて当該制御パラメータ「Kp」に対応する比例制御値(以下、制御値とする)を算出する(図7:S107)。
上記制御パラメータとは、比例制御と積分制御と微分制御とを組み合せて、現行回転速度を目標速度に収束させるように制御するPID制御に基づいて定められるパラメータのことである。
例えば、上記制御パラメータは、目標速度と現行回転速度との間の速度差に応じた比例制御値を算出(出力)する比例制御パラメータ「Kp」(比例定数ともいう)と、当該速度差を積分した積分値に応じた積分制御値を算出する積分制御パラメータ「Ki」(積分定数ともいう)と、当該速度差を微分した微分値に応じた微分制御値を算出する微分制御パラメータ「Kd」(微分定数ともいう)とが該当する。
DCブラシレスモータ4041aの加速時または減速時には、比例制御パラメータ「Kp」が採用される。
上記構成とすると、DCブラシレスモータ4041aの回転速度を加速する際に、DCブラシレスモータ4041aの目標速度に随時、現行回転速度を追従するように、フィードバック制御手段606が制御値を算出し、後述に続くPWM手段609、駆動パルス入力手段610を介して、DCブラシレスモータ制御手段604が駆動パルスをDCブラシレスモータ4041aに入力し、DCブラシレスモータ4041aの回転速度が順次、加速される。そのため、DCブラシレスモータ4041aの回転速度が目標の回転速度よりも大きく超過する現象であるオーバーシュート現象を防止することが可能となる。なお、DCブラシレスモータ制御手段604がDCブラシレスモータ4041aの回転速度を順次減速する場合でも、DCブラシレスモータ4041aの減速時に対応する制御パラメータ「Kp」を採用することにより、DCブラシレスモータ4041aの回転速度が目標の回転速度よりも大きく不足する現象であるアンダーシュート現象を防止することが可能となる。
なお、現行回転速度も、目標速度も、カウント数という数値(データ)に対応し、その数値に基づいて、フィードバック制御手段606は制御値を算出する。そのため、従来からDCブラシレスモータの回転制御に用いられる位相比較器等を採用していないことに注意されたい。
制御値の算出が完了すると、フィードバック制御手段606は、算出した制御値が所定の範囲内に属するか否かを判別する。当該範囲は、例えば、PWM手段609により制御値に基づいて発生されるPWM信号(速度指令信号)のデューティーが許容範囲(0から100%までの範囲)に属するか否かで判別される。所定の範囲は、上記許容範囲に対応するよう予め算出されている。
上記判別した結果、制御値が所定の範囲に包含されている場合は、フィードバック制御手段606は、そのまま制御値をPWM手段609に送信する。一方、当該制御値が所定の範囲に包含されていない場合は、フィードバック制御手段606は、予めユーザにより設定された所定の制御値をPWM手段609に送信するよう構成される。また、当該制御値が0より小さい値である場合は、フィードバック制御手段606は、制御値を0としてPWM手段609に送信するよう構成される。
PWM手段609が制御値を受信すると、当該制御値に基づいて、PWM信号を発生し、駆動パルス入力手段610に入力する。駆動パルス入力手段610は、当該PWM信号に基づいて、DCブラシレスモータ4041aの回転速度を加速する駆動パルスをDCブラシレスモータ4041aに入力する。DCブラシレスモータ4041aは、入力された駆動パルスに基づき、回転を開始する(図7:S108)。
上述した手順は、ステッピングモータ制御手段603がステッピングモータ402aの回転速度を定常速度Aに到達するまで、目標速度算出手段605とフィードバック制御手段606とが繰り返すこととなる。すなわち、画像形成手段602が、加速信号Aの周波数を、定常速度Aに対応する制御信号の周波数まで連続的に増加すると、その増加分に対応して、目標速度算出手段605が、ステッピングモータ402aの回転に同期したDCブラシレスモータ4041aの目標速度を算出し、フィードバック制御手段606が、当該目標速度と現行回転速度との間の速度差と、所定の制御パラメータとに基づいて制御値を算出する。算出された制御値は、PWM手段609を介して、PWM信号に変換されるが、当該PWM信号は、所定の周波数を保持しつつ、連続的にデューティーが増加するクロック信号(速度指令信号)となる。その結果、駆動パルス入力手段610が、DCブラシレスモータの回転速度を増加させる駆動パルスをDCブラシレスモータ4041aに入力することになる。
ステッピングモータ402aの回転速度が定常速度Aまで到達すると、その到達に対応して、DCブラシレスモータ4041aの回転速度が定常速度Bまで到達する。これにより、プリンタ100は画像形成可能な状態へ移行することになる(図7:S109)。
図9の領域9Aでは、カラー印刷に対応する感光体ドラム10Yの回転をスリープ状態から画像形成可能な状態まで移行する際(起動時)の、ステッピングモータ制御手段603に入力される制御信号(加速信号A)の周波数と、DCブラシレスモータ4041aのエンコーダパルスの周波数との経時変化を示した。
図9の領域9Aから分かるように、DCブラシレスモータ4041aのエンコーダパルスの周波数が、ステッピングモータ402aの制御信号の周波数に対して、速度係数(a=B/A)を維持しながら増加される、言い換えると、DCブラシレスモータ4041aの回転が、ステッピングモータ402aの回転に同期しながら増加されることが理解される。従って、転写ベルトB1の表面線速と感光体ドラム10Yの表面線速とを一致させた状態で、ステッピングモータ402aとDCブラシレスモータ4041aの回転速度を加速することとなる。
プリンタ100が画像形成可能な状態に移行すると、画像形成手段602が、定常速度Aに対応する制御信号をステッピングモータ制御手段603に入力するため、当該ステッピングモータ制御手段603がステッピングモータ402aの回転速度を定常速度Aに維持することになる。また、上記定常速度Aに対応する制御信号は目標速度算出手段605に入力されることとなるが、その制御信号の周波数は一定となるため、目標速度算出手段605が算出する目標速度は一定となる。
目標速度算出手段605が、目標速度算出手段605自身が算出する目標速度が一定となることを検知すると、フィードバック制御手段606に送信する目標速度を、最初に画像形成手段602から受信した定常速度Bに切り換える。
定常速度Bに切り換える場合の判断は、目標速度算出手段605が、目標速度算出手段605自身が算出する目標速度が一定となることを検知したり、目標速度が所定の値に収束したことを検知したりすることによって判断される。
目標速度算出手段605が定常速度Bをフィードバック制御手段606に送信すると、フィードバック制御手段606は、定常速度に対応する制御パラメータ(「Kp」、「Kd」、「Ki」)を判別し、定常速度Bと現行回転速度との間の速度差を算出し、その速度差に基づいて当該制御パラメータ「Kp」、「Kd」、「Ki」に対応する制御値を算出する。
DCブラシレスモータ4041aの定常回転時には、比例制御パラメータ「Kp」、「Kd」、「Ki」が採用される。
上記構成とすると、DCブラシレスモータ制御手段604が、DCブラシレスモータ4041aの回転を安定して制御することが可能となる。
フィードバック制御手段606が、PWM手段609、駆動パルス入力手段610を介して、これらの制御値に対応する駆動パルスをDCブラシレスモータ4041aに入力する。DCブラシレスモータ4041aの回転は安定して実行して実行される。
なお、イエローに対応する感光体ドラム10Y以外の感光体ドラム10M、10C、10Kも同様にして回転し、それぞれのDCブラシレスモータによってその回転を制御される。
ステッピングモータ402aの回転速度とDCブラシレスモータ4041aの回転速度とが安定すれば、画像形成手段602が、カラー印刷の画像形成に関する命令に基づいて、各感光体ドラム10Yにトナー像を形成し、そのトナー像を転写ベルトB1に転写し、印刷物の出力を実行する。これにより、1ジョブが完了する。
<<三色解除機構の動作の手順について>>
次に、モノクロ印刷の画像形成に関する命令を受信して、カラー印刷に対応する感光体ドラムを停止する三色解除機構が動作する手順について説明する。
例えば、カラー印刷が終了した際に、通信手段601が、モノクロ印刷の画像形成に関する命令を受信すると、画像形成手段602は、複数の感光体ドラムのうち、カラー印刷に対応する感光体ドラム(イエロー、マゼンタ、シアンに対応する感光体ドラム10Y、10M、10K)の回転速度を減速する旨の信号(減速信号B)を、カラー印刷に対応する感光体ドラムのDCブラシレスモータ制御手段604に送信する。
ここでは、イエローに対応する感光体ドラムのDCブラシレスモータ制御手段604について説明するが、カラー印刷に対応する他のDCブラシレスモータ制御手段も同様である。
画像形成手段602が、当該減速信号B(図4では、減速指示の制御信号B)を、DCブラシレスモータ制御手段604を構成する目標速度算出手段605に送信する(図7:S103)。
一方、ステッピングモータの回転は維持しておく必要があるため、画像形成手段602は、定常速度Aに対応する制御信号をステッピングモータ制御手段603に入力する。そのため、当該ステッピングモータ制御手段603がステッピングモータ402aの回転速度を定常速度Aに維持している。プリンタ100の構成上の理由により、上記定常速度Aに対応する制御信号(維持信号Aとする)は、上記減速信号Bとは別に、目標速度算出手段605に入力されることとなる。上記理由によりS101とS102とは省略される。
画像形成手段602が目標速度算出手段605に減速信号Bを送信すると、画像形成手段602を監視しているモータ同期判別手段611が、DCブラシレスモータ4041aの回転速度を減速することを検知する。
DCブラシレスモータ4041aの回転速度を減速することを検知したモータ同期判別手段611は、画像形成手段602から、画像形成手段602がステッピングモータ制御手段603に送信した維持信号Aを検知して、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を加減速するか否かを判別する。上記では、維持信号Aと減速信号Bであるため、モータ同期判別手段611が、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を減速しないと判別する。
モータ同期判別手段611が当該判別をすると、その判別結果を同期切換手段612に送信する。同期切換手段612は、判別結果を受信すると、同期切換テーブル800を参照し、目標速度を算出するか否かを判別する(図7:S104)。
この場合は、判定結果「ともに減速しない」に対応する「回転速度曲線参照」に該当する。すなわち、回転速度曲線に記憶された回転速度を目標値として目標速度算出手段605に設定させることになる。
同期切換手段612が、同期切換テーブル800に基づいて回転速度曲線を参照すると判別すると、目標速度算出手段605に、回転速度曲線を参照する旨の信号(参照信号B)(図4では、参照指示の制御信号B)を送信する(図7:S105NO)。
当該参照信号Bを受信した目標速度算出手段605は、回転速度曲線記憶手段614に記憶された、DCブラシレスモータ4041aの減速時に対応する減速回転速度曲線を参照し、当該減速回転速度曲線の回転速度を目標値として設定する(図7:S110)。この設定は、時間の経過とともに、減速回転速度曲線に従って更新・設定される。
上記減速回転速度曲線10Aは、図10に示すように、DCブラシレスモータ4041a単独で減速する際の回転速度の経時変化を示した曲線(スローダウンテーブルともいう)であり、初期の回転速度(時間ゼロ)は、DCブラシレスモータ4041aの定常速度Bに設定され、時間が経過するとともにその回転速度は徐々に減少し、所定の時間10Bを経過すると回転速度は急激に減少して、停止状態(ゼロ)となる曲線である。
上記減速回転速度曲線の回転速度の変動は、感光体ドラム10Yの半径、周長、表面性状、材質、そのDCブラシレスモータ4041aのギア比、転写ベルトの性状等のパラメータに応じて適宜設計変更されるものの、上記構成により、ステッピングモータ402aとは独立してDCブラシレスモータ4041aの回転速度を減速する場合、カラー印刷用の感光体ドラム表面と転写ベルト表面とが互いに摺擦・磨耗しない条件で、予め測定された回転速度の減速変動に合わせて、DCブラシレスモータ4041aの回転速度を減速することが可能となる。そのため、カラー印刷に使用される感光体ドラムの表面線速と転写ベルトの表面線速との間の速度差の発生を適切に抑えながら、カラー印刷からモノクロ印刷へのモード切り換えを円滑に実行することが可能となるとともに、カラー印刷用の感光体ドラムの回転を停止させるため、無駄な消費電力を削減することも可能となる。
なお、減速回転速度曲線の回転速度の単位は、目標速度と同等である。
目標速度算出手段605が、減速回転速度曲線から参照した回転速度を設定すると、その回転速度を上述していた目標速度としてフィードバック制御手段606に送信する。フィードバック制御手段606には、現行回転速度算出手段607から現行回転速度が入力されているため、フィードバック制御手段606は、DCブラシレスモータ4041aの減速時に対応する制御パラメータ(「Kp」)を用いて、減速回転速度曲線の回転速度と現行回転速度との間の速度差を算出し、その速度差に基づいて当該制御パラメータ「Kp」に対応する比例制御値を算出する(図7:S107)。
フィードバック制御手段606が、PWM手段609、駆動パルス入力手段610を介して、当該比例制御値に対応する駆動パルスをDCブラシレスモータ4041aに入力する。DCブラシレスモータ4041aの回転は減速する。
図9の領域9Bには、カラー印刷に対応する感光体ドラム10Yの回転を画像形成可能な状態から停止状態まで移行する際(減速時)の、ステッピングモータ制御手段603に入力される制御信号(維持信号A)の周波数と、DCブラシレスモータ4041aのエンコーダパルスの周波数との経時変化を示した。
図9の領域9Bから分かるように、ステッピングモータ402aに入力される制御信号の周波数は、所定の周波数を維持して、一定であるのに対し、DCブラシレスモータ4041aのエンコーダパルスの周波数が、ステッピングモータ402aの制御信号の周波数とは独立して減少し、さらに、上記減速回転速度曲線に合致する減速変動を示しながら、停止状態となることが理解される。
DCブラシレスモータ制御手段604が、減速回転速度曲線に基づいて、DCブラシレスモータ4041aの回転を減速し、カラー印刷用の感光体ドラム10Yを停止すると、画像形成手段602が、モノクロ印刷に対応する画像形成命令に基づいて、ブラックに対応する感光体ドラムにトナー像を形成し、そのトナー像を転写ベルトに転写し、印刷物の出力を実行する(図7:S108→S109)。これにより、1ジョブが完了する。
このように、DCブラシレスモータの回転速度を加減速する場合、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を加減速するか否かを判別するモータ同期判別手段と、上記モータ同期判別手段が、DCブラシレスモータの回転速度をステッピングモータの回転速度とともに加減速すると判別すると、DCブラシレスモータ制御手段604に、ステッピングモータの回転にDCブラシレスモータの回転を同期させる同期切換手段とを備えるよう構成している。
これにより、転写ベルトの表面線速と感光体ドラムの表面線速との間の速度差が発生しやすい状況である、DCブラシレスモータの回転速度をステッピングモータの回転速度とともに加速するまたは減速する場合は、ステッピングモータの回転速度と同期させてDCブラシレスモータの回転速度を加速または減速するため、転写ベルトの表面線速と感光体ドラムの表面線速との間の速度差が発生しにくく、転写ベルトと感光体ドラムとの間に発生する傷等を防止することが可能となる。
さらに、上記モータ同期判別手段が、DCブラシレスモータの回転速度をステッピングモータの回転速度とともに加減速しないと判別すると、上記同期切換手段が、DCブラシレスモータ制御手段604に、上記回転速度曲線の特性に合わせた制御信号に基づいて、DCブラシレスモータの回転を制御させるよう構成することができる。
これにより、ステッピングモータとは独立してDCブラシレスモータの回転速度を加速または減速する場合、カラー印刷用の感光体ドラム表面と転写ベルト表面とが互いに摺擦・磨耗しない条件、すなわち、予め測定された制御信号の特性(回転速度)の加速変動または減速変動に合わせて、DCブラシレスモータの回転速度を単独で加速または減速することが可能となる。そのため、カラー印刷用の感光体ドラムの表面線速と転写ベルトの表面線速との間に生じる速度差を適切に抑えながら、例えば、カラー印刷からモノクロ印刷へ、モノクロ印刷からカラー印刷へのモード切り換えを円滑に実行することが可能となる。その結果、必要に応じて、機動的にDCブラシレスモータの回転の制御を変更し、転写ベルト表面と感光体ドラム表面とが互いに摺擦・磨耗することなく、DCブラシレスモータの回転を適切に制御すること、つまり安定したDCブラシレスモータの起動・停止特性を得ることが可能となる。
なお、以下では、参考に、三色解除機構が解除される手順と、プリンタが停止状態またはスリープ状態へ移行する手順について説明する。
<<三色解除機構の解除動作の手順について>>
例えば、モノクロ印刷が終了した際に、通信手段601が、再度、カラー印刷の画像形成に関する命令を受信すると、画像形成手段602は、停止状態のカラー印刷に対応する感光体ドラム(イエロー、マゼンタ、シアンに対応する感光体ドラム10Y、10M、10C)の回転速度を加速する旨の信号(加速信号B)と、DCブラシレスモータの定常速度(定常速度Bとする)を、カラー印刷に対応する感光体ドラムのDCブラシレスモータ制御手段604に送信する。
上記と同様に、イエローに対応する感光体ドラムのDCブラシレスモータ制御手段604について説明するが、カラー印刷に対応する他のDCブラシレスモータ制御手段も同様である。
画像形成手段602が、当該加速信号B(図4では、加速指示の制御信号B)と定常速度Bとを、DCブラシレスモータ制御手段604を構成する目標速度算出手段605に送信する(図7:S103)。
一方、画像形成手段602は、定常速度Aに対応する制御信号(維持信号A)をステッピングモータ制御手段603に入力するため、当該ステッピングモータ制御手段603がステッピングモータ402aの回転速度を定常速度Aに維持している。プリンタ100の構成上の理由により、上記維持信号Aは、上記減速信号Bとは別に、目標速度算出手段605に入力される。なお、上述の通り、S101とS102とは省略される。
画像形成手段602が目標速度算出手段605に加速信号Bを送信すると、画像形成手段602を監視しているモータ同期判別手段611が、DCブラシレスモータ4041aの回転速度を加速することを検知する。
さらに、モータ同期判別手段611は、画像形成手段602から、画像形成手段602がステッピングモータ制御手段603に送信した維持信号Aを検知して、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を加減速するか否かを判別する。上記では、維持信号Aと加速信号Bであるため、モータ同期判別手段611が、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を減速しないと判別する。
モータ同期判別手段611が当該判別をすると、その判別結果を同期切換手段612に送信する。同期切換手段612は、判別結果を受信すると、同期切換テーブル800を参照し、目標速度を算出するか否かを判別する(図7:S104)。
この場合は、判定結果「ともに加速しない」に対応する「回転速度曲線参照」に該当する。そのため、同期切換手段612が、同期切換テーブル800に基づいて回転速度曲線を参照すると判別すると、目標速度算出手段605に、回転速度曲線を参照する旨の信号(参照信号B)(図4では、参照指示の制御信号B)を送信する(図7:S105NO)。
当該参照信号Bを受信した目標速度算出手段605は、回転速度曲線記憶手段に記憶された、DCブラシレスモータ4041aの加速時に対応する加速回転速度曲線を参照し、当該加速回転速度曲線の回転速度を目標値として設定する(図7:S110)。この設定は、時間の経過とともに、加速回転速度曲線に従って更新・設定される。
上記加速回転速度曲線10Cは、図10に示すように、DCブラシレスモータ4041a単独で加速する際の回転速度の経時変化を示した曲線(スローアップテーブルともいう)であり、初期の回転速度は、DCブラシレスモータの起動時に対応する回転速度に設定され、所定の時間10Dを経過するとその回転速度は急激に増加し、その時間を経過後は、回転速度は徐々に増加して、定常速度B(画像形成可能な回転速度)まで増加する曲線である。
上記加速回転速度曲線の回転速度の変動は、感光体ドラム10Yの半径、周長、表面性状、材質、そのDCブラシレスモータ4041aのギア比、転写ベルトの性状等のパラメータに応じて適宜設計変更されるものの、上記構成により、ステッピングモータ402aとは独立してDCブラシレスモータ4041aの回転速度を加速する場合、カラー印刷用の感光体ドラム表面と転写ベルト表面とが互いに摺擦・磨耗しない条件で、予め測定された回転速度の加速変動に合わせて、DCブラシレスモータ4041aの回転速度を加速することが可能となる。そのため、カラー印刷に使用される感光体ドラムの表面線速と転写ベルトの表面線速との間の速度差の発生を適切に抑えながら、モノクロ印刷からカラー印刷へのモード切り換えを円滑に実行することが可能となる。
なお、加速回転速度曲線の回転速度の単位は、目標速度と同等である。
目標速度算出手段605が、加速回転速度曲線から参照した回転速度を設定すると、その回転速度を上述していた目標速度としてフィードバック制御手段606に送信する。フィードバック制御手段606には、現行回転速度算出手段607から現行回転速度が入力されているため、フィードバック制御手段606は、DCブラシレスモータ4041aの減速時に対応する制御パラメータ(「Kp」)を用いて、減速回転速度曲線の回転速度と現行回転速度との間の速度差を算出し、その速度差に基づいて当該制御パラメータ「Kp」に対応する比例制御値を算出する(図7:S107)。
フィードバック制御手段606が、PWM手段609、駆動パルス入力手段610を介して、当該比例制御値に対応する駆動パルスをDCブラシレスモータ4041aに入力する。DCブラシレスモータ4041aの回転は加速する。
図9の領域9Cには、カラー印刷に対応する感光体ドラム10Yの回転を停止状態から画像形成可能な状態まで移行する際(加速時)の、ステッピングモータ制御手段603に入力される制御信号(維持信号A)の周波数と、DCブラシレスモータ4041aのエンコーダパルスの周波数との経時変化を示した。
図9の領域9Cから分かるように、ステッピングモータ制御手段603に入力される制御信号の周波数は、所定の周波数を維持して、一定であるのに対し、DCブラシレスモータ4041aに入力される駆動パルスの周波数が、ステッピングモータ402aの制御信号の周波数とは独立して増加し、さらに、上記加速回転速度曲線に合致する加速変動を示しながら、画像形成可能な状態へ到達することが理解される。
DCブラシレスモータ制御手段604が、加速回転速度曲線に基づいて、DCブラシレスモータ4041aの回転速度を加速し、カラー印刷用の感光体ドラムを画像形成可能な回転速度まで回転させると、画像形成手段602が、カラー印刷に対応する画像形成命令に基づいて、各感光体ドラムにトナー像を形成し、そのトナー像を転写ベルトに転写し、印刷物の出力を実行する(図7:S108→S109)。これにより、1ジョブが完了する。
なお、画像形成可能な状態に移行すると、加速回転速度曲線の回転速度が一定となるため、当該目標速度算出手段605がそのことを検知し、フィードバック制御手段606に送信する回転速度を、最初に画像形成手段602から受信した定常速度Bに切り換える。
目標速度算出手段605が定常速度Bをフィードバック制御手段606に送信すると、フィードバック制御手段606は、定常速度Bと現行回転速度との間の速度差を算出し、その速度差に基づいて、定常速度に対応する制御パラメータ(「Kp」、「Kd」、「Ki」)に対応する制御値を算出する。
フィードバック制御手段606が、PWM手段609、駆動パルス入力手段610を介して、これらの制御値に対応する駆動パルスをDCブラシレスモータ4041aに入力する。DCブラシレスモータ4041aの回転は安定して実行して実行される。
<<停止時の手順について>>
次に、プリンタがスリープ状態へ移行する手順について説明するが、ユーザが電源をOFFして停止状態へ移行する手順であっても同様となる。
また、例えば、ステッピングモータ制御手段603と、DCブラシレスモータ制御手段604とが、それぞれのモータの回転速度を定常速度で維持している際に、画像形成可能な状態からスリープ状態へ移行するまでの待ち時間であるスリープ時間が経過すると、画像形成手段602は、画像形成可能な状態からスリープ状態へ移行する。
具体的には、画像形成手段602が、ステッピングモータ制御手段603に、ステッピングモータ402aの回転速度を減速する旨の信号(減速信号A)を送信する(図7:S101)。
ステッピングモータ制御手段603は、当該減速信号Aを受信すると、ステッピングモータ402aの回転の減速を開始する(図7:S102)。
具体的には、ステッピングモータ制御手段603が、画像形成手段602から入力された減速信号Aに基づいてステッピングモータ402aの回転速度を減速する駆動パルスをステッピングモータ402aに入力する。ステッピングモータ402aの回転が減速すると、転写ベルトB1の回転が減速される。
画像形成手段602は、現行のステッピングモータ402aの回転速度(定常速度Aに近い)を、停止速度(例えば、ステッピングモータ402aの起動時に対応する回転速度)に到達するまで、減速信号Aの周波数を連続的に(段階的に)減少させる。
一方、画像形成手段602は、上述した減速信号Aを、ステッピングモータ制御手段603に入力するとともに、DCブラシレスモータ制御手段604を構成する目標速度算出手段605に入力する。また、上記減速信号Aとは別個に、画像形成手段602が、目標速度算出手段605に、DCブラシレスモータ4041aの回転速度を減速する旨の信号(減速信号B)(図4では、減速指示の制御信号B)を送信する(図7:S103)。
画像形成手段602が目標速度算出手段605に減速信号Bを送信すると、画像形成手段602を予め監視しているモータ同期判別手段611が、DCブラシレスモータ4041aの回転速度を減速することを検知する。
DCブラシレスモータ4041aの回転速度を減速することを検知したモータ同期判別手段611は、画像形成手段602がステッピングモータ制御手段603に送信した減速信号Aを画像形成手段602から検知して、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を加減速するか否かを判別する。上記では、減速信号Aと減速信号Bであるため、モータ同期判別手段611が、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を減速すると判別する。
モータ同期判別手段611が当該判別をすると、その判別結果を同期切換手段612に送信する。同期切換手段612は、判別結果を受信すると、同期切換記憶手段613に記憶された同期切換テーブル800を参照し、目標速度を算出するか否かを判別する(図7:S104)。
この場合は、判定結果「ともに減速する」に対応する「目標速度算出」に該当する。すなわち、目標速度算出手段605に、減速信号Aに基づいて目標速度を算出させ、当該目標速度を目標値として目標速度算出手段605に設定させることになる。
同期切換手段612が、同期切換テーブル800に基づいて目標速度を算出すると判別すると、目標速度算出手段605に、目標速度を算出する旨の信号(算出信号B)(図4では、算出指示の制御信号B)を送信する(図7:S105YES)。
目標速度算出手段605は、当該算出信号Bを受信すると、画像形成手段602から入力される減速信号Aに基づいて、当該目標速度を算出する(図7:S106)。
目標速度の算出手順は上記と同様であるが、簡単に説明すると、目標速度算出手段605が、当該内部タイマパルスと、画像形成手段602から入力される減速信号Aとを比較し、減速信号Aの一パルス当たりに存在する内部タイマパルスのパルス数Naをカウントする。
目標速度算出手段605が、減速信号Aの一パルスでのステッピングモータカウント数Naを算出すると、当該カウント数Naに速度係数を乗算し、その乗算した値を目標値、すなわち、目標速度として算出する。
目標速度算出手段605が目標速度を算出すると、フィードバック制御手段606に当該目標速度を送信する。フィードバック制御手段606には、現行回転速度算出手段607から現行回転速度が入力されているため、フィードバック制御手段606は、DCブラシレスモータ4041aの減速時に対応する制御パラメータ(「Kp」)を用いて、目標速度と現行回転速度との間の速度差を算出し、その速度差に基づいて当該制御パラメータ「Kp」に対応する比例制御値を算出する(図7:S107)。
フィードバック制御手段606が、PWM手段609、駆動パルス入力手段610を介して、当該比例制御値に対応する駆動パルスをDCブラシレスモータ4041aに入力する。DCブラシレスモータ4041aの回転は減速する(図7:S108)。
上述した手順は、上記ステッピングモータ制御手段603がステッピングモータ402aの回転速度を停止速度に到達するまで、目標速度算出手段605とフィードバック制御手段606とが繰り返すこととなる。すなわち、画像形成手段602が、減速信号Aの周波数を停止速度に対応する周波数まで連続的に減少すると、その減少分に対応して、目標速度算出手段605が、ステッピングモータ402aの回転に同期したDCブラシレスモータ4041aの目標速度を算出し、フィードバック制御手段606が、当該目標速度と現行回転速度との間の速度差と、所定の制御パラメータとに基づいて制御値を算出する。算出された制御値は、PWM手段609を介して、PWM信号に変換されるが、当該PWM信号は、所定の周波数を保持しつつ、連続的にデューティーが減少するクロック信号となる。その結果、駆動パルス入力手段610が、DCブラシレスモータの回転速度を減少させる駆動パルスをDCブラシレスモータ4041aに入力することになる。
ステッピングモータ402aの回転速度が停止速度まで到達すると、その到達に対応して、DCブラシレスモータ制御手段604がDCブラシレスモータ4041aの回転速度の減速を終了する。これにより、転写ベルトと感光体ドラムとは同時に停止して、プリンタ100はスリープ状態へ移行することになる(図7:S109)。
図9の領域9Dには、カラー印刷に対応する感光体ドラム10Yの回転を画像形成可能な状態からスリープ状態(停止状態)まで移行する際(停止時)の、ステッピングモータ制御手段603に入力される制御信号(減速信号A)の周波数と、DCブラシレスモータ4041aのエンコーダパルスの周波数との経時変化を示した。
図9の領域9Dから分かるように、DCブラシレスモータ4041aのエンコーダパルスの周波数が、ステッピングモータ402aの制御信号の周波数に対して、速度係数(a=B/A)を維持しながら減少、すなわち、ステッピングモータ402aの制御信号の周波数に同期しながら減少され、所定の周波数に到達して、停止されることが理解される。従って、転写ベルトB1の表面線速と感光体ドラム10Yの表面線速とを一致させた状態で、ステッピングモータ402aとDCブラシレスモータ4041aの回転速度を減速することとなる。
なお、本発明の実施形態では、カラー印刷からモノクロ印刷へ、モノクロ印刷からカラー印刷へモードを切り換える際の実施形態を説明したが、他の場面、例えば、モードの切換の数が増加・減少する場面(例えば、モノクロ印刷とカラー印刷とに対応する命令が複数回送信された場面)、それぞれのモードの順番が相互に入れ替わる場面(例えば、カラー印刷、カラー印刷の次にモノクロ印刷、モノクロ印刷が送信された場面)。所定のモードのみ実行する場面(例えば、モノクロ印刷に対応する命令のみが複数回送信された場面)であっても、本発明の作用効果を奏する。
また、本発明の実施形態の加速(減速)回転速度曲線では、制御信号の特性として、目標速度算出手段が、ステッピングモータ制御手段に入力される制御信号に基づいて算出される目標速度に対応した回転速度を記憶するよう構成したが、他の態様でも構わない。例えば、ステッピングモータ制御手段に入力される制御信号を、回転速度曲線における制御信号にし、当該制御信号の周波数等の経時変化を曲線として記憶するよう構成しても構わない。上記構成とすると、目標速度算出手段が、回転速度曲線の制御信号と、内部タイマパルスとを比較し、当該制御信号の一パルス当たりに存在する内部タイマパルスのパルス数をカウントして、速度係数を乗算し、目標速度を算出することになる。
また、本発明の実施形態では、モータ同期判別手段が、ステッピングモータ制御手段に入力される制御信号(加速信号A、減速信号A、維持信号A)と、目標速度算出手段に入力される制御信号(加速信号B、減速信号B)とを、画像形成手段を監視・参照することによって、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を加減速するか否かを判別する構成とした。さらに、同期切換手段が、同期切換テーブルとモータ同期判別手段が判別した結果とに基づいて、目標速度を算出するか、回転速度曲線を参照するかを判別する構成とした。当該構成以外に、他の構成を採用しても構わない。
例えば、画像形成手段が、上述した制御信号の他に、ステッピングモータの加減速開始時点をパルス信号のHI信号またはLOW信号で示したステッピングモータの加減速制御信号と、DCブラシレスモータの加減速開始時点をパルス信号のHI信号またはLOW信号で示したDCブラシレスモータの加減速制御信号とを同期切換手段に入力するよう構成する。
また、同期切換記憶手段には、図8Bに示すように、ステッピングモータの加減速制御信号がHI信号またはLOW信号であるか否かを示す情報(「High」、「Low」)と、DCブラシレスモータの加減速制御信号がHI信号またはLOW信号であるか否かを示す情報(「High」、「Low」、立ち上がりまたは立ち下りのないことを示す「−」)と、目標速度算出手段605に目標速度を算出するか否かを示す情報(「目標速度算出」、「回転速度曲線参照」)とを関連付けてテーブルとして記憶する。
ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を加減速する場合、すなわち、ステッピングモータの加減速制御信号に「High」とDCブラシレスモータの加減速制御信号に「High」が対応する場合と、ステッピングモータの加減速制御信号に「Low」とDCブラシレスモータの加減速制御信号に「Low」が対応する場合とに、上記テーブルには「目標速度算出」が関連付けて記憶される。
ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を加減速しない場合、すなわち、ステッピングモータの加減速制御信号に「High」(「−」)とDCブラシレスモータの加減速制御信号に「Low」が対応する場合と、ステッピングモータの加減速制御信号に「Low」(「−」)とDCブラシレスモータの加減速制御信号に「High」が対応する場合とに、上記テーブルには「回転速度曲線参照」が関連付けて記憶される。
上記構成により、画像形成手段が、所定のステッピングモータの加減速制御信号とDCブラシレスモータの加減速制御信号とを同期切換手段に入力することにより、同期切換手段が同期切換記憶手段に記憶された上記テーブルに基づいて、ステッピングモータの回転速度とともにDCブラシレスモータの回転速度を加減速するか否かと、目標速度を算出するか回転速度曲線を参照するかとを同時に判別することが可能となる。
例えば、起動時に、画像形成手段が、HI信号のステッピングモータの加減速制御信号と、HI信号のDCブラシレスモータの加減速制御信号とを同期切換手段に入力すると、図9に示すように、加速開始時点901において、同期切換手段が上記テーブルとステッピングモータの加減速制御信号とDCブラシレスモータの加減速制御信号とに基づいて、目標速度を算出すると判別する。
一方、三色解除機構の動作時に、画像形成手段が、HI信号でもLOW信号でもないステッピングモータの加減速制御信号と、LOW信号のDCブラシレスモータの加減速制御信号とを同期切換手段に入力すると、図9に示すように、カラー印刷用DCブラシレスモータの減速開始時点901において、同期切換手段が上記テーブルとステッピングモータの加減速制御信号とDCブラシレスモータの加減速制御信号とに基づいて、回転速度曲線を参照すると判別することが可能となる。なお、三色解除機構の解除動作時も、停止時も同様である。
また、本発明の実施形態では、DCブラシレスモータと感光体ドラムとを直接接続(連結)するよう構成しているが、例えば、DCブラシレスモータと感光体ドラムとの間に、所定の減速比を有する減速器を設けて、DCブラシレスモータの回転数と感光体ドラムの回転数とを適宜調整するよう構成しても構わない。
また、本発明の実施形態では、DCブラシレスモータの加速時(減速時)に対応する制御パラメータには、比例制御パラメータ「Kp」を採用したが、例えば、DCブラシレスモータの起動特性(例えば、備えられたギア等の部材、半径、周径、スペック等)に応じて、DCブラシレスモータの目標速度と現行回転速度との速度差を微分した微分値に応じた微分制御値を算出(出力)する微分制御パラメータ「Kd」(微分定数ともいう)をさらに追加して採用しても構わない。
また、本実施形態の停止時の手順については、スリープ時間経過以外に、例えば、プリンタの電源が切断された場合やユーザにより駆動停止に対応する命令の信号を画像形成手段が受信した場合でも適用可能である。
また、本発明の実施形態を構成する各手段の全部または一部を、所定の回路素子(例えば、ダイオード、オペアンプ、抵抗、トランジスタ、スイッチング素子等)とハードウェア資源(例えば、演算素子であるCPU等)を組み合わせて、回路として実現しても構わない。
例えば、モータの回転を制御するパルス信号である制御信号に基づいて中間転写体モータの回転を制御する中間転写体モータ制御回路と、中間転写体モータの制御信号に同期した像担持体モータの制御信号に基づき、中間転写体モータの回転の加減速に応じて像担持体モータの回転の加減速を制御する像担持体モータ制御回路とを備える画像形成装置において、像担持体モータの回転速度を加減速する場合、中間転写体モータの回転速度とともに像担持体モータの回転速度を加減速するか否かを判別するモータ同期判別回路と、上記モータ同期判別回路が、像担持体モータの回転速度を中間転写体モータの回転速度とともに加減速すると判別すると、像担持体モータ制御回路に、中間転写体モータの回転に像担持体モータの回転を同期させる同期切換回路とを備えるよう構成しても構わない。
また、像担持体モータ単独で加減速する際の制御信号の特性の経時変化を示した回転速度曲線を記憶する回転速度曲線記憶回路を備え、上記モータ同期判別回路が、像担持体モータの回転速度を中間転写体モータの回転速度とともに加減速しないと判別すると、上記同期切換回路が、像担持体モータ制御回路に、上記回転速度曲線の特性に合わせた制御信号に基づいて、像担持体モータの回転を制御させるよう構成しても構わない。
また、本発明の実施形態では、プリンタが各手段を備えるよう構成したが、当該各手段を実現するプログラムを記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。上記構成では、上記プログラムをプリンタに読み出させ、そのプリンタが上記各手段を実現する。その場合、上記記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各手段が実行するステップをハードディスクに記憶させる記憶方法として提供することも可能である。