JP5244507B2 - 表面処理組成物、当該表面処理組成物による皮膜形成方法及び当該皮膜形成方法によって得られた表面処理金属板 - Google Patents
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Description
防錆成分混合物(B):五酸化バナジウム、バナジン酸カルシウム及びメタバナジン酸アンモニウムのうちの少なくとも1種のバナジウム化合物(b1)、珪素化合物(b2)、リン酸系カルシウム塩(b3)、からなるものであって、
該水溶性又は水分散性樹脂(A)の樹脂固形分100質量部に対して、バナジウム化合物(b1)の量が1〜30質量部、珪素化合物(b2)の量が1〜30質量部、及び該リン酸系カルシウム塩(b3)の量が1〜30質量部であり、かつ該防錆成分混合物(B)の量が3〜90質量部である
2.さらに、フルオロ金属イオンを生じる化合物(b4)を、水溶性又は水分散性樹脂(A)の樹脂固形分100質量部に対して1〜30質量部含有する1項に記載の表面処理組成物、
3.水溶性又は水分散性樹脂(A)が、アミノ基含有エポキシ樹脂である1又は2に記載の表面処理組成物、
4.水溶性又は水分散性樹脂(A)の樹脂固形分100質量部に対して、レゾール型フェノール樹脂を0.1〜10質量部含有する1〜3のいずれか1項に記載の表面処理組成物、
5.金属基材に、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表面処理組成物による0.01〜10μmの硬化塗膜を形成し、素材到達温度80℃〜120℃で1秒間〜60秒間加熱乾燥することを特徴とする皮膜形成方法、
6.5に記載の皮膜形成方法によって得られた表面処理金属板」、に関する。
本発明の表面処理組成物の被塗物となる金属板は、例えば、電気亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛−ニッケルめっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、亜鉛−アルミ溶融めっき鋼板、などの亜鉛系めっき鋼板、熱延鋼板、冷延鋼板、ステンレス鋼板、銅めっき鋼板、アルミニウム板、溶融すず−亜鉛(Sn−10%Zn)めっき鋼板、溶融アルミめっき鋼板、Al−Mg合金などが挙げられる。
水溶性又は水分散性であるアミノ基含有エポキシ樹脂は、エポキシ樹脂にアミノ基含有化合物を付加反応させて得られる樹脂で、平面部の耐食性に優れるのみならず、加工部や端面部における耐食性や付着性向上の面から好適である。
かかるエポキシ樹脂の市販品としては、jER828EL、jER1002、jER1004、jER1007(ジャパンエポキシレジン(株)、商品名)、アラルダイトAER6099(旭チバ社製、商品名)、エポミックR−309(三井化学社製、商品名)が挙げられる。
なお上記変性成分とエポキシ樹脂とを反応させて変性エポキシ樹脂を製造する方法は、特に限定されるものではない。変性成分とエポキシ樹脂との反応は、例えば、これらの各成分を溶解できる溶媒中において、必要に応じて反応触媒の存在下で、通常、100〜150℃にて100〜150℃で1〜5時間反応させることによって好適に行うことができる。
本発明の表面処理組成物は、特定の防錆成分混合物(B)を一定量含有することによって、平面部の耐食性、加工部や端面部における耐食性に優れた塗装金属板を得ることができる。なお防錆成分混合物(B)は、バナジウム化合物(b1)、珪素化合物(b2)及びリン酸系カルシウム塩(b3)からなる。さらに、防錆成分混合物(B)には必要に応じて、フルオロ金属イオンを生じる化合物(b4)を含有することができる。以下、詳細に記載する。
バナジウム化合物(b1)は、五酸化バナジウム、バナジン酸カルシウム及びメタバナジン酸アンモニウムのうちの少なくとも1種のバナジウム化合物である。五酸化バナジウム、バナジン酸カルシウム及びメタバナジン酸アンモニウムは、5価バナジウムイオンの水への溶出性に優れており、バナジウム化合物(b1)から放出される5価バナジウムイオンが、素材金属と反応したり、他の防錆成分混合物からのイオンと反応することにより耐食性向上に効果的に働く。この中でも、特に、五酸化バナジウムが、耐食性向上効果が大きい。
珪素化合物(b2)は、ケイ酸金属塩、シリカ微粒子、金属イオン交換シリカ微粒子から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有するものである。
ケイ酸金属塩は、二酸化珪素と金属酸化物とからなる塩であり、オルト珪酸塩、ポリ珪酸塩などのいずれであってもよい。珪酸塩としては、例えば、珪酸亜鉛、珪酸アルミニウム、オルト珪酸アルミニウム、水化珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカルシウム、珪酸アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムベリリウム、珪酸ナトリウム、オルト珪酸カルシウム、メタ珪酸カルシウム、珪酸カルシウムナトリウム、珪酸ジルコニウム、オルト珪酸マグネシウム、メタ珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウムカルシウム、珪酸マンガン、珪酸バリウム、カンラン石、ザクロ石、トルトバイタイト、イキョク鉱、ベニトアイト、ネプチュナイト、リョクチュウ石、トウキ石、ケイカイ石、バラキ石、トウセン石、ゾノトラ石、タルク、ギョガン石、アルミノ珪酸塩、ホウ珪酸塩、ベリロ珪酸塩、チョウ石、フッ石などを挙げることができる。ケイ酸金属塩としては、なかでもオルト珪酸カルシウム、メタ珪酸カルシウムが好適である。
リン酸系カルシウム塩(b3)は、金属元素としてカルシウムを含有するリン酸塩であり、例えば、リン酸カルシウム、リン酸カルシウムアンモニウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム、リン酸塩化フッ化カルシウム、トリポリリン酸カルシウムなどを挙げることができる。リン酸系カルシウム塩(b3)から放出されるリン酸イオン及びカルシウムイオンが耐食性の向上に効果的に働く。
フルオロ金属イオンを生じる化合物(b4)は、ジルコニウムフッ素水素イオン、チタンフッ化水素イオン、珪フッ化水素イオンなどのフルオロ金属イオン生じる化合物であり、具体的には、例えば、ジルコニウムフッ化水素酸、ジルコニウムフッ化水素酸塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩等)など;チタンフッ化水素酸、チタンフッ化水素酸塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩等)など;珪フッ化水素酸、珪フッ化水素酸塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩等)など;が挙げられる。
必要に応じて、フルオロ金属イオンを生じる化合物(b4)を1〜30質量部添加し、溶解した溶解液の濾液である。
特に、イソシアネート種としてヘキサメチレンジイソシアネートを用いることによって、硬化性向上と塗膜に柔軟性を付与できる為、プレコート鋼板における加工部や端面部の耐食性向上の為により好ましい。
レゾール型フェノール樹脂は、数平均分子量(注1)が200〜1,000、好ましくは300〜700の範囲内であり、かつベンゼン核1核当りのメチロール基の平均数が0.3〜2.5個、好ましくは0.5〜2.0個の範囲内であることが適当である。上記レゾール型フェノール樹脂を使用することによって、密着性などの塗膜性能の優れた塗膜を形成できる。上記レゾール型フェノール樹脂の市販品としては、スミライトレジンPR−55317(住友ベークライト社製、商品名)、ショーノールBKS−316、等が挙げられる。
本発明の表面処理組成物は、金属板上に塗装することによって塗装金属板を得ることができる。金属板は、前記した金属板を用いることができる。ここで図1は、本発明の表面処理組成物を「表面処理」として用いた場合の塗装ラインのモデル図である。図2は、本発明の表面処理組成物を用いた複層塗膜を示す。
なお、本発明の表面処理組成物から得られる硬化塗膜のガラス転移温度は、40〜115℃、好ましくは50〜105℃であることが塗膜の耐食性、耐酸性及び加工性などの点から好適である。
なお、塗膜のガラス転移温度は、DINAMIC VISCOELASTOMETER MODEL VIBRON(ダイナミックビスコエラストメータ モデルバイブロン) DDV−IIEA型(東洋ボールドウィン社製、自動動的粘弾性測定機)を用いて周波数110Hzにおける温度分散測定によるtanδの変化から求めた極大値の温度である。
表面処理組成物を焼き付け乾燥した得られた塗膜の上に、必要に応じて、上塗塗膜を設けることもできる(図2参照)。上塗塗膜の膜厚は、5〜100μm、好ましくは10〜50μmである。
上記の上塗塗料としては、例えば、プレコート鋼板用として公知のポリエステル樹脂系、アルキド樹脂系、シリコン変性ポリエステル樹脂系、シリコン変性アクリル樹脂系、フッ素樹脂系などの上塗塗料を挙げることができる。上塗塗料の種類としては、特に限定されるものでないが、特に、加工性が特に重視される場合には、高度加工用のポリエステル系上塗塗料を使用することによって加工性の特に優れた塗装鋼板を得ることができる。
なお、被塗物となる金属板として、亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板を使用した場合、平面部の耐食性はかなり向上してきているものの、従来では、切断した端面部や成型加工した加工部においては、耐食性は不十分であったが、本発明の表面処理組成物を塗装することによって、耐薬品性、端面部、加工部においても優れた耐食性を得ることができる。
製造例1 カチオン性エポキシ樹脂No.1の製造例(エポキシ樹脂系)
攪拌機、温度計、窒素導入管および還流冷却器を取りつけたフラスコで、jER1004(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ価0.108mol/100g、数平均分子量1650、ジャパンエポキシレジン社製)100部と、酢酸−3−メトキシブチル25部を100℃にて加温混合した。
均一に溶解したことを確認した後、モノエタノールアミンを2.75部添加し、2時間そのまま反応を行った。エポキシ価が0.018mol/100gとなったのを確認し、ジエタノールアミン1.89部添加し、更に1時間反応を継続した。エポキシ価が0.005mol/100g以下となったところで、予めメチルエチルケトオキシム/キシレン/ブタノール=1/1/1に混合しておいた混合溶剤にて希釈し、固形分65%のカチオン性エポキシ樹脂No.1を得た。
攪拌機、温度計、窒素導入管および還流冷却器を取りつけたフラスコで、jER1004(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ価0.108mol/100g、数平均分子量1650、ジャパンエポキシレジン社製)100部と、酢酸−3−メトキシブチル25部を100℃にて加温混合した。均一に溶解したことを確認した後、n−メチルエタノールアミン6.75部添加し、2時間そのまま反応を行った。エポキシ価が0.018mol/100gとなったのを確認し、予め混合しておいたメチルエチルケトオキシム/キシレン=1/1混合溶剤を11.1部添加し、反応温度を40℃まで冷却した。均一に溶解していることを確認した後、ヘキサメチレンジイソシアネートを7.56部添加し、そのまま1時間反応を行った。その後、再び反応温度を100℃まで加温し、ジエタノールアミン1.89部添加し、更に1時間反応を継続した。エポキシ価が0.005mol/100g以下となったところで、予めメチルエチルケトオキシム/キシレン/ブタノール=1/1/1に混合しておいた混合溶剤にて希釈し、固形分65%のウレタン変性のカチオンエポキシ樹脂No.2を得た。
攪拌機、温度計、窒素導入管および還流冷却器を取りつけたフラスコで、jER1004(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ価0.108mol/100g、数平均分子量1650、ジャパンエポキシレジン社製)100部と、酢酸−3−メトキシブチル25部を100℃にて加温混合した。均一に溶解したことを確認した後、ツノダイム205(ダイマー酸、築野食品工業社製)10部添加し2時間そのまま反応を行った。酸価が0.5mgKOH/g以下になったことを確認した後、モノエタノールアミンを2.36部添加し、あらにそのまま2時間反応を継続した。エポキシ価が0.018mol/100gとなったのを確認し、ジエタノールアミン1.89部を添加し、更に1時間反応行った。をエポキシ価が0.005mol/100g以下となったところで、予めメチルエチルケトオキシム/キシレン/ブタノール=1/1/1に混合しておいた混合溶剤にて希釈し、固形分65%のダイマー酸変性のカチオン性エポキシ樹脂No.3を得た。
製造例4 エマルションNo.1の製造例
製造例1で得られたカチオン性エポキシ樹脂No.1を153.8部(固形分100部)、エチレングリコールモノブチルエーテルを20部混合し、さらに10%酢酸30.3部を配合して均一に攪拌した後、脱イオン水129.2
部を強く攪拌しながら約30分間を要して滴下して、樹脂固形分30%のエマルションNo.1を得た。
表1の配合内容とする以外は、製造例4と同様にして、エマルションNo.2〜No.9を得た。
jER828EL(注4)1010部に、ビスフェノールAを390部、プラクセル212(ポリカプロラクトンジオール、ダイセル化学工業株式会社、商品名、重量平均分子量約1,250)240部及びジメチルベンジルアミン0.2部を加え、130℃でエポキシ当量が約1,090になるまで反応させた。
次に、ジメチルエタノールアミン134部及び90%の乳酸水溶液150部を加え、120℃で4時間反応させた。次いで、メチルイソブチルケトンを加えて固形分を調整し、固形分60%のアンモニウム塩型樹脂系の分散用樹脂を得た。上記分散用樹脂のアンモニウム塩濃度は、0.78mmol/gであった。
製造例10で得た固形分60%の分散用樹脂8.3部(固形分5部)、
五酸化バナジウム2部、メタ珪酸カルシウム1部、リン酸カルシウム2部、チタン白20部、バリタ20部及び脱イオン水37.6部を加え、ボールミルにて20時間分散し、ツブ(防錆成分の粗粒子の粒子径)が5μm以下となるまで分散を行って、固形分55%の分散ペーストNo.1を得た。
表2の配合内容とする以外は、製造例14と同様にして、分散ペーストNo.2〜No.19を得た。
表4の配合内容とする以外は、製造例14と同様にして、分散ペーストNo.20〜No.29を得た。
反応容器に、ビスフェノールA100部、37%ホルムアルデヒド水溶液178部及び水酸化ナトリウム1部を配合し、60℃で3時間反応させた後、減圧下、50℃で1時間脱水した。次いで、n−ブタノール100部とリン酸3部を加え、110〜120℃で2時間反応を行った。反応終了後、得られた溶液を濾過して生成したリン酸ナトリウムを濾別し、固形分約50%のレゾール型フェノール樹脂架橋剤溶液を得た。得られた樹脂は、数平均分子量880で、ベンゼン核1核当たり平均メチロール基数が0.4個及び平均アルコキシメチル基数が1.0個であった。
製造例4で得たエマルションNo.1を333.3部(固形分100部)、製造例14で得た55%分散ペーストNo.1を90.9部(固形分50部)及び脱イオン水236.2部を混合して、固形分20%の表面処理剤No.1を得た。
下記表5及び表6に示す配合とする以外は、実施例1と同様にして、固形分20%の表面処理剤No.2〜No.32を得た。
(注6)KBE−903:γ―アミノプロピルトリエトキシシラン:信越化学社製、商品名、シランカップリング剤。
下記表7に示す配合とする以外は、実施例1と同様にして表面処理剤No.33〜No.42を得た。
上記実施例1〜32、比較例1〜10で得た各表面処理剤No.1〜No.42を用い、下記の塗装仕様1、塗装仕様2にて、各素材に塗装して焼付けを行って各試験板を得た。
溶融亜鉛めっき鋼板(板厚0.35mm、亜鉛めっき目付け量250g/m2、表中「GI鋼板」と略す)を、日本シービーケミカル社製のアルカリ脱脂剤「CC−561B」を濃度2%の水溶液とし、液温65℃で20秒間スプレーして脱脂後、液温60℃の湯で20秒間スプレ−して湯洗を行った。
この脱脂した鋼板上に、実施例及び比較例によって得られた各表面処理剤をバーコーターにて乾燥膜厚2μmとなるように塗装し、120℃(素材到達最高温度)で20秒間コンベアオーブンにて加熱乾燥して、試験板GI−1〜GI−42を得た。
これらの試験板(A)上に、KPカラー1580B40(関西ペイント社製、商品名、ポリエステル系上塗塗料、青色、硬化塗膜のガラス転移温度約70℃)をバーコーターにて乾燥膜厚が約15μmとなるように塗装し、素材到達最高温度が220℃で40秒間焼付けて、塗装試験板を得た。
電気亜鉛めっき鋼板(板厚0.35mm、メッキ目付量150g/m2、表中「EG鋼板」と表示する。)を、日本シービーケミカル社製のアルカリ脱脂剤「CC−561B」を濃度2%の水溶液とし、液温65℃で20秒間スプレーして脱脂後、液温60℃の湯で20秒間スプレ−して湯洗を行った。
この脱脂した鋼板上に、実施例及び比較例によって得られた各表面処理剤をバーコーターにて乾燥膜厚1μmとなるように塗装し、120℃(素材到達最高温度)で20秒間コンベアオーブンにて加熱乾燥して、試験板EG−1〜EG−42を得た。
次いで、これらの試験板EG−1〜EG−42上に、マジクロン1000(アクリル樹脂/メラミン系塗料)をスプレーにて乾燥膜厚30μmとなるように塗装し、炉温180℃に設定した箱型乾燥炉にて30分間加熱乾燥し、塗装試験板を得た。
上記実施例1〜32、比較例1〜10で得られた試験板GI−1〜GI−42及び各塗装試験板、試験板EG−1〜EG−42及び各塗装試験板について下記試験方法に従って塗膜性能試験を行った。試験結果を表8〜表10に示す。
試験方法
(注11)塩水噴霧試験(表面処理):5cm×10cmの大きさに切断した各塗装試験板(塗装仕様1による上塗り塗料を塗装していない試験板、又は塗装仕様2による上塗り塗料を塗装していない試験板)の裏面及び切断面を防錆塗料にてシールし、塗装板の表面中央に素地に達するクロスカットを入れた。この塗装板を35℃で5%食塩水による塩水噴霧試験(JIS Z−2371)を168時間行い、試験後の塗面の白錆及び赤錆発生状態を評価するとともに、クロスカット部より進行した平均の腐食幅(片側)を評価した。
◎:白錆及び赤錆の発生がない又はわずかであり、カット部からの平均腐食幅が3mm未満。
○:白錆の発生が認められるものの、カットからの平均腐食幅は3mm未満であるか、或いは白錆発生がない又はわずかであるもののカット部からのテープ剥離幅が7mm未満。
△:全体に白錆の発生が認められてカットからの平均腐食幅が3mm以上7mm未満である。
×:赤錆の発生が認められるか、或いは赤錆発生はないもののカットからの平均腐食幅が片側7mmを越える。
次いで、この塗装板を50℃に加温した2%パルクリーンN364S(日本パーカライジング社製、アルカリ脱脂剤)溶液に2分浸漬した後、取出し洗浄した。この塗装板を35℃で5%食塩水による塩水噴霧試験(JIS Z−2371)を96時間行い、試験後の塗面の白錆及び赤錆発生状態を評価するとともに、クロスカット部より進行した平均の腐食幅(片側)を評価した。
◎:白錆及び赤錆の発生がない又はわずかであり、カット部からの平均腐食幅が3mm未満。
○:白錆の発生が認められるものの、カットからの平均腐食幅は3mm未満であるか、或いは白錆発生がない又はわずかであるもののカット部からのテープ剥離幅が7mm未満。
△:全体に白錆の発生が認められてカットからの平均腐食幅が3mm以上7mm未満であるか。
×:赤錆の発生が認められるか、或いは赤錆発生はないもののカットからの平均腐食幅が片側7mmを越える。
碁盤目テープ付着試験は、JIS K−5600−5−6(1999)碁盤目テープ法に準じて、切り傷の隙間間隔を1mmとし、碁盤目100個を作り、その表面にセロハン粘着テープを密着させ、急激に剥がした後の塗面に残存する碁盤目の数を調べた。
◎:塗膜にフクレの発生、白化などの異常がなく、残存碁盤目数100個、
○:塗膜にフクレの発生、白化などの異常がなく、残存碁盤目数91〜99個、
△:塗膜にフクレ又は白化などの異常がわずかに認められ、残存碁盤目数91〜99個である、又は塗膜にフクレの発生、白化などの異常がないが、残存碁盤目数71〜90個、
×:塗膜にフクレの発生がかなりもしくは著しく認められる、又は残存碁盤目数70個以下。
◎:フクレの発生がなく、カット部からのテープ剥離幅が1.5mm以下、
○:フクレの発生がなく、カット部からのテープ剥離幅が1.5mmを超え、3mm以下、
△:フクレの発生が少し認められるが、カット部からのテープ剥離幅が3mm以下、又はフクレの発生が認められないが、カット部からのテープ剥離幅が3mmを超える、
×:フクレの発生が認められ、かつカット部からのテープ剥離幅が3mmを超える。
◎:フクレの発生がなく、カット部からのテープ剥離幅が1.5mm以下、
○:フクレの発生がなく、カット部からのテープ剥離幅が1.5mmを超え3mm以下、
△:フクレの発生が少し認められるが、カット部からのテープ剥離幅が3mm以下、又はフクレの発生が認められないが、カット部からのテープ剥離幅が3mmを超える、
×:フクレの発生が認められ、かつカット部からのテープ剥離幅が3mmを超える。
(4T加工部)4T加工部における錆部の合計長さを評価した。
◎:錆の発生が認められない、
○:白錆が認められるが20mm未満、
△:白錆が20mm以上でかつ40mm未満、
×:白錆が40mm以上、又は赤錆の発生が認められる。
(エッジ部)塗装板の左右の長辺のエッジクリープ幅の平均値を求め、次の基準により評価した。
◎:5mm未満、
○:5mm以上でかつ10mm未満、
△:10mm以上でかつ20mm未満、
×:20mm以上。
(クロスカット部)クロスカット部の腐食状態を、0.5mmのカット幅の地金露出部における白錆発生長さ割合、及びカット部の左右のフクレ幅(両側の和)の平均値により、次の基準で評価した。
◎:地金露出部における白錆発生長さ割合50%未満でかつフクレ幅3mm未満、
○:地金露出部における白錆発生長さ割合50%以上でかつフクレ幅3mm未満、又は地金露出部における白錆発生長さ割合50%未満でかつフクレ幅3mm以上で5mm未満、
△:地金露出部における白錆発生長さ割合50%以上でかつフクレ幅5mm以上で10mm未満、
×:地金露出部における白錆発生長さ割合50%以上でかつフクレ幅10mm以上。
◎:赤錆及び白錆の発生がない又はわずかであり、カット部からのテープ剥離幅が5mm未満、
○:赤錆及び白錆の発生はわずかであるがカット部からのテープ剥離幅が5mm以上10mm未満であるか、又は赤錆・及び白錆の発生はやや認められるものの、カット部からのテープ剥離幅が5mm未満。
△:カット部全体に赤錆及び白錆の発生がやや認められ、カット部からのテープ剥離幅が5mm以上で10mm未満。
×:カット部全体に赤錆の発生が認められるか、或いはカット部からのテープ剥離幅が10mm以上。
2.メッキ層を示す。
3.本発明の表面処理組成物を用いた処理層を示す。
4.下塗り塗膜を示す。
5.上塗り塗膜を示す。
Claims (5)
- 水溶性又は水分散性であるアミノ基含有エポキシ樹脂、下記の防錆成分混合物(B)を含有する固形分1〜30質量%の表面処理組成物。
防錆成分混合物(B):五酸化バナジウム、バナジン酸カルシウム及びメタバナジン酸
アンモニウムのうちの少なくとも1種のバナジウム化合物(b1)、珪素化合物(b2)
、リン酸系カルシウム塩(b3)、からなるものであって、
該水溶性又は水分散性であるアミノ基含有エポキシ樹脂の樹脂固形分100質量部に対して、バナジウム化合物(b1)の量が1〜30質量部、珪素化合物(b2)の量が1〜30質量部、及び該リン酸系カルシウム塩(b3)の量が1〜30質量部であり、かつ該防錆成分混合物(B)の量が3〜90質量部である - さらに、フルオロ金属イオンを生じる化合物(b4)を、水溶性又は水分散性であるアミノ基含有エポキシ樹脂の樹脂固形分100質量部に対して1〜30質量部含有する請求項1に記載の表面処理組成物。
- 水溶性又は水分散性であるアミノ基含有エポキシ樹脂の樹脂固形分100質量部に対して、レゾール型フェノール樹脂を0.1〜10質量部含有する請求項1又は2に記載の表面処理組成物。
- 金属基材に、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表面処理組成物による0.01〜10μmの硬化塗膜を形成し、素材到達温度80℃〜120℃で1秒間〜60秒間加熱乾燥することを特徴とする皮膜形成方法。
- 請求項4に記載の皮膜形成方法によって得られた表面処理金属板。
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