本実施例に示すぱちんこ遊技機は、通常遊技よりも遊技者に有利な状態である特別遊技を複数の形態で複合的に提供する。すなわち、第1特別遊技として、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機における特別遊技に対応する遊技を、第2特別遊技として、従来にいう第2種ぱちんこ遊技機における特別遊技に対応する遊技を提供する。第1特別遊技は、以下の過程を経て発生する。すなわち、遊技球が始動口に入球すると第1の抽選が実行されるとともに、その結果を示すための特別図柄の変動表示がなされる。第1の抽選が当たりとなり、特別図柄が所定の当たり態様で停止されると、第1特別遊技が開始される。第2特別遊技は、以下の過程を経て発生する。すなわち、遊技球が普通電役入球口に入球すると、第2大入賞口が一時的に開放されて第2特別遊技の第1段階が開始される。第2大入賞口に入球した遊技球がその内部の特定領域を通過すると、第2特別遊技の第2段階が開始され、第2特別遊技は継続される。
第1特別遊技または第2特別遊技が終了すると、所定の確率でいわゆる変動時間短縮遊技(以下、「時短」という)と呼ばれる特定遊技に移行する。特定遊技は、特別遊技の終了後、特別図柄の変動回数が所定回数(以下、「継続回数」とよぶ)に達するまで継続する。この特定遊技中においては、普通電役入球口への入球容易性が高まるので、第2特別遊技の発生可能性も高まる。特定遊技中に第2特別遊技が発生した場合は、第2特別遊技が終了しても特定遊技は継続される。通常状態の通常遊技においては、普通電役入球口への入球容易性が低いため、まずは遊技球を始動口に入球させて第1特別遊技を発生させ、特定遊技に移行させた上で、第2特別遊技を繰り返し狙う遊技方法が定石となる。
図1は、ぱちんこ遊技機の正面側の構成を示す。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側へ所定の指示入力をするために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、センター飾り64、第1種始動入賞口(以下、単に「始動口」という)24、普通電役入球口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、作動口68を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。なお、本実施例において、始動口24が「第1の始動口」を構成し、作動口68が「第2の始動口」を構成する。
始動口24は、遊技球の入球を検出する入球検出装置32を含む。作動口68は、遊技球の入球を検出する入球検出装置38を含む。普通電役入球口26は、遊技球の入球を検出する入球検出装置34を含む。普通電役入球口26は、その入球する入口を拡開する普通電動役物と、その普通電動役物を開閉させる普通電役ソレノイド76とを含む。第1大入賞口28は、遊技球の入球を検出する入球検出装置78と、第1大入賞口28を開閉させる大入賞口ソレノイド83とを含む。第2大入賞口30は、遊技球の入球を検出する入球検出装置81と、第2大入賞口30の羽根を開閉させる大入賞口ソレノイド80とを含む。
普通電役入球口26は、普通電動役物が開閉することにより入球可能な状態と入球不可状態の間で変化する。具体的には、普通電役入球口26は、普通電役ソレノイド76による駆動力で開放状態または閉鎖状態への変化が可能な可変入球口として機能する。普通電役入球口26は、始動口24のすぐ下方に設けられる。普通電動役物が閉鎖状態にあるとき普通電役入球口26の入球口は始動口24に遮蔽され、遊技球は普通電役入球口26に落入しない。ただし、変形例においては通常時に遮蔽されないよう構成してもよい。その場合、普通電動役物の開放状態は閉鎖状態よりも入球容易な状態となる。普通電動役物が開放状態となると遊技球は普通電動役物の横方向から普通電役入球口26に落入可能となる。
普通電役入球口26の1回の開放時間は、通常状態においては、例えば0.8秒程度の短時間である。そのため、通常状態においては、遊技球が普通電役入球口26に落入する可能性は小さい。一方、特定遊技中(時短中)においては普通電役入球口26の1回の開放時間が通常状態よりも長く設定されるので、遊技球は普通電役入球口26に落入しやすくなる。このときの開放時間は、例えば、3.0秒程度に設定される。
第1大入賞口28は、入球可能な状態と入球不可状態との間で変化する。具体的には、第1大入賞口28は、大入賞口ソレノイド83による駆動力で開放状態と閉鎖状態の間で状態変化が可能な第1可変入球装置として機能する。第1大入賞口28は、特別遊技中に開放状態となる横長方形状の入賞口であり、アウト口58の上方に設けられる。第1大入賞口28が閉鎖状態のときは入球できず、開放状態となってはじめて入球可能となる。
第2大入賞口30もまた、入球可能な状態と入球不可状態との間で変化する。具体的には、第2大入賞口30は、大入賞口ソレノイド80による駆動力で開放状態と閉鎖状態の間で状態変化が可能な第2可変入球装置として機能する。第2大入賞口30は、普通電役入球口26への入球を契機に開放状態となる。第2大入賞口30が閉鎖状態のときは入球できず、開放状態となってはじめて入球可能となる。
遊技盤50の略中央に設けられたセンター飾り64には、演出表示装置60、特別図柄表示装置61、特別図柄変動用の保留ランプ20が設けられている。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。特別図柄表示装置61は、7セグメントLEDで構成される表示手段であり、特別図柄192を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。特別図柄192は、始動口24への入球を契機に実行される抽選(以下、「特別図柄抽選」とよぶ)の結果に応じた図柄であり、第1特別遊技を発生させるか否かを示す役割をもつ。すなわち、始動口24に入球すると、特別図柄192が変動表示され、表示に先立って決定された変動時間の経過後に特別図柄抽選の結果を示す態様にて停止する。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の右方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。また、演出表示装置60は、第1特別遊技や第2特別遊技において遊技者の賞球獲得に対する期待感を喚起するための演出においても演出的な画像を表示させる。
作動口68は、遊技盤50の左下方位置に設けられる。作動口68への遊技球の通過は普通電役入球口26の普通電動役物を拡開させるか否かを決定する普通図柄抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、普通図柄抽選の結果を示すための普通図柄194がランプを点滅させる形で普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は作動口68の左方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄194の変動表示が当たりの態様で停止すると、普通電役入球口26が所定時間拡開する。普通図柄変動用の保留ランプ21は普通図柄表示装置59の近傍に設けられる。
特別図柄変動用の保留ランプ20は4個のランプからなり、その点灯個数によって特別図柄192の変動の保留球数を表示する。保留球数とは、特別図柄192の変動中や特別遊技の実行中に遊技球が始動口24へ落入したときに抽選値として取得される抽選乱数(以下、「特図抽選値」ともよぶ)の個数であり、特別図柄192の変動表示がまだ実行されていない入賞球の数を示す。いわば、特別図柄変動の実行予定数である。普通図柄変動用の保留ランプ21も4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄194の変動の保留球数を表示する。この保留球数は、普通図柄194の変動中に作動口68へ遊技球が落入したときに抽選値として取得される抽選乱数(以下、「普図抽選値」ともよぶ)の個数であり、普通図柄194の変動がまだ実行されていない入球の数を示す。いわば、普通図柄変動の実行予定数である。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が始動口24、普通電役入球口26、第2大入賞口30、第1大入賞口28等の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。始動口24等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
始動口24に入球すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、第1大入賞口28の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、第1大入賞口28は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような第1大入賞口28の開閉が所定回数、例えば7回繰り返される。
特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技終了後の通常遊技において、特定遊技として時短が開始される。時短においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。時短においては、特別図柄192が短縮されるだけでなく、普通図柄表示装置59における普通図柄の変動時間も短縮され、また、普通電役入球口26の開放時間も長くなる。そのため、通常状態の通常遊技に比べて格段に普通電役入球口26へ入球しやすくなる。開放された普通電役入球口26に入球すると、第2大入賞口30が開放される。これにより、第2特別遊技に移行する。第2特別遊技において第2大入賞口30が開放される状態を第2特別遊技の第1段階と呼ぶ。
センター飾り64は、その内側に、センター飾り64の外部から隔てられる形で仕切られた空間を形成している。第2大入賞口30はセンター飾り64の左側に取り付けられており、開放された第2大入賞口30に入球した遊技球はセンター飾り64の内部に設けられた通路31を通って内側の空間へ流入する。その空間には、誘導装置62、特定領域22、流出領域66が設けられている。通路31の内部には、入球検出装置81が設けられ、第2大入賞口30への入球が検出される。センター飾り64の内側に入球した遊技球は特定領域22または流出領域66の方向に導かれる。誘導装置62は、低速で回転しており、遊技球を特定領域22と流出領域66のいずれかへ導くよう作用する。特定領域22は入球口の形状を有し、つねに左右方向に往復移動している。このように、誘導装置62の回転状態と特定領域22の往復移動の位置関係や遊技球の勢いなどによって、遊技球が特定領域22へ入球するか、流出領域66へ入球するかが決まる。
特定領域22への入球は入球検出装置36により検出され、流出領域66への入球は流出検出装置37により検出される。なお、入球検出装置36および流出検出装置37をまとめて、排出検出装置35とよぶ。入球検出装置36および流出検出装置37は、特定領域22および流出領域66のそれぞれに入球した遊技球を計数する。それぞれの領域への入球数の和が入球検出装置81により計数された入球数と一致すると、第2大入賞口30に入球したすべての遊技球が、特定領域22または流出領域66に入球したと判定される。
遊技球がセンター飾り64の内部の特定領域22に入球することが、第2特別遊技の第1段階から第2段階へ移行するための継続条件となる。継続条件が成立すると、第1特別遊技と同様に、第1大入賞口28の開閉動作が所定回数、例えば7回繰り返される。第2特別遊技の第1段階は1回目の単位遊技に相当し、第2段階が2回目以降の単位遊技に相当する。第2特別遊技の発生原因となった特定領域22への入球が時短中であった場合、その第2特別遊技終了後の通常遊技も再び時短へ移行するが、特定領域22への入球が時短中でなかった場合は、その第2特別遊技終了後は通常状態での通常遊技へ戻り、時短とはならない。したがって、時短中は比較的高い確率で第2特別遊技が繰り返し発生するチャンスとなる。
なお、変形例におけるぱちんこ遊技機10では、第1大入賞口28の機能をすべて第2大入賞口30に持たせることにより、第1大入賞口28のない遊技機を実現してもよい。これにより、特別遊技の動作制御の単純化、製造コストの削減、遊技領域52のスペース有効活用をさらに進めることができる。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側の構成を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口24および作動口68へ入球したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口24、作動口68、普通電役入球口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、演出表示装置60、特別図柄表示装置61、普通図柄表示装置59、スピーカ18、操作ボタン82のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、第1抽選手段112、第2抽選手段113、図柄決定手段114、保留制御手段118、メイン表示制御手段122、特別遊技制御手段126、開閉制御手段132、特定遊技制御手段133、状態管理手段134を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段140、演出決定手段142、演出表示制御手段144を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入球口への入球を判定する。入球判定手段110は、入球検出装置32から始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口24に入賞したと判定し、入球検出装置38から通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判定する。入球判定手段110は、入球検出装置78から大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第1大入賞口28に入賞したと判定し、入球検出装置81から大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第2大入賞口30に入賞したと判定する。さらに、入球判定手段110は、第2大入賞口30における特定領域22や流出領域66への入球も判定する。
第1抽選手段112は、始動口24への入球を契機に第1特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を特図抽選値として取得する。例えば、特図抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。第1抽選手段112が参照する当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と特図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。
第2抽選手段113は、作動口68への入球を契機に普通電役入球口26を開放するか否かを判定するために乱数の値を普図抽選値として取得する。例えば、普図抽選値は「0」から「511」までの値範囲から取得される。第2抽選手段113が参照する当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。
図柄決定手段114は、特図決定手段115と普図決定手段116を含む。特図決定手段115は、特別図柄192の停止図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第1抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄192の停止図柄を決定する。特図決定手段115は、第1抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。特図決定手段115は、特別図柄192の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、特別図柄192の変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。なお、特図決定手段115で決定される特別図柄192の「変動パターン」は、演出的な過程が含まれないパターンであるため実質的には「変動時間」と同義である。特図決定手段115は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段122および後述する演出決定手段142へ送出する。
普図決定手段116は、普通図柄194の停止図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第2抽選手段113による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて普通図柄194の停止図柄を決定する。普図決定手段116は、通常状態において、例えば10秒から60秒の間で変動時間をランダムに選択し、特定遊技中は通常状態よりも短い、例えば1秒という変動時間を選択する。普図決定手段116は、普通図柄194の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、普通図柄194の変動時間を決定するために参照すべき時間決定テーブルを保持する。普図決定手段116は、決定した停止図柄および変動時間を示すデータを普通図柄表示装置59へ送出する。普通図柄194の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段132が普通電役入球口26の普通電動役物を所定時間拡開する。
保留制御手段118は、第1保留手段119と第2保留手段120を含む。第1保留手段119は、特別図柄192の変動表示中や特別遊技の実行中に始動口24への入球があったとき、その入球に対応する特図抽選値を上限個数である4個まで保留球として記憶する。第2保留手段120は、普通図柄194の変動表示中に作動口68への入球があったとき、その入球に対応する普図抽選値を上限個数である4個まで保留球として記憶する。
メイン表示制御手段122は、特図表示手段123と普図表示手段124を含む。特図表示手段123は、第1抽選手段112による抽選の結果を、特図決定手段115により決定された変動パターンにしたがって特別図柄192の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。特図表示手段123は、特別図柄192の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段144へ送信することにより、特図表示手段123および演出表示制御手段144による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図表示手段124は、決められた変動時間にて普通図柄194の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段126は、第1作動条件保持手段127、第2作動条件保持手段128、第1特別遊技実行手段129、第2特別遊技実行手段130、作動回避手段131を含む。第1作動条件保持手段127は、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持し、第2作動条件保持手段128は、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する。第1作動条件には、特別図柄192が当たり態様で停止することが条件として定められている。第2作動条件には、普通電役入球口26への入球が条件として定められている。
第1特別遊技実行手段129は、第1抽選手段112による抽選結果が当たりであった場合に、第1特別遊技を実行する。第1特別遊技は、第1大入賞口28の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした単位遊技が複数回実行される。単位遊技の回数は例えば7回であり、1回につき第1大入賞口28を約30秒間開放させる。
第2特別遊技実行手段130は、第2抽選手段113による抽選結果が当たりとなって普通電役入球口26に遊技球が入球した場合に、第2特別遊技を実行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階に分けられる。第2作動条件の成立は、第2特別遊技の第1段階を開始するための条件が成立したことを示すとともに、その後、第1段階および第2段階を通して第2特別遊技が続く限り第2作動条件が成立している。第2特別遊技の第1段階では1回目の単位遊技として第2大入賞口30が開放され、第2段階では2回目以降の単位遊技として、第1大入賞口28が複数回開放される。第2段階での単位遊技の回数は例えば7回であり、1回につき第1大入賞口28を約30秒間開放させる。
作動回避手段131は、第1作動条件および第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立したとき、他方の作動条件の成立を回避させる。いいかえれば、第1特別遊技と第2特別遊技が同時並行的に実行されないように排他制御する。第2作動条件の成立中であって、第2特別遊技の第1段階または第2段階が実行されている間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避され、第2特別遊技の第1段階および第2段階のいずれも実行されない。特別図柄192が変動表示されている間に第2作動条件が成立した場合、作動回避手段131は特別図柄192の変動表示における変動時間の進行を一時停止させる。
特定遊技制御手段133は、通常遊技における遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技は時短である。第1抽選手段112による抽選が当たりとなった場合であって、特図決定手段115が決定する特別図柄192の停止図柄が所定の図柄であった場合に、その第1特別遊技の終了後に時短へ移行する。また、時短中に第2特別遊技が発生した場合もまた、その第2特別遊技の終了後に時短へ移行する。その他の場合は、第1特別遊技または第2特別遊技の終了後であっても時短へは移行しない。時短へ移行した場合、図柄変動回数が所定の継続回数に達するか、次の第1特別遊技または第2特別遊技が発生するまで時短が継続される。本実施例では、特定遊技移行後の時短の継続回数(以下「時短継続回数」ともいう)が予め決められている。すなわち、第1特別遊技の終了後の時短継続回数については一律100回に設定され、第2特別遊技の終了後の時短継続回数については、一律4回に設定されている。この4回は保留球数の上限値に対応する。この第2特別遊技の終了後の時短の継続期間においては、特別図柄192の変動時間が1回あたり8秒に固定されているため、特別図柄192の変動時間の進行が32秒に達するまで時短が継続することになる。なお、上述のように、特別図柄192の変動中に第2特別遊技の第2作動条件が成立した場合には、特別図柄192の変動時間の進行が一時停止される。このため、時短の継続期間には、厳密には特別図柄192の変動時間に加えてこの一時停止の時間が含まれる。また、その第2特別遊技後においては、変動時間の進行が一時停止した時点から再開されることになる。したがって、その第2特別遊技後の時短の継続期間は、その第2特別遊技への移行前に進行した変動時間分、短くなることになる。
特定遊技制御手段133は、特定遊技の開始時と終了時において図柄決定手段114と開閉制御手段132に特定遊技の開始と終了を示す情報を送信する。特定遊技中は、特図決定手段115は変動時間の短い変動パターンを選択し、普図決定手段116は普通図柄の変動時間を短縮する。また、特定遊技中における開閉制御手段132は、普通図柄抽選が当たりのときに、通常状態よりも長い開放時間にて普通電役入球口26を開放する。
開閉制御手段132は、普通電役入球口26の普通電動役物、第1大入賞口28、第2大入賞口30の開閉を制御する。開閉制御手段132は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電役ソレノイド76に開放指示を送り、普通電役入球口26を開放させる。同様に、開閉制御手段132は、第1特別遊技中は大入賞口ソレノイド83に開放指示を送って第1大入賞口28を開放させ、第2特別遊技の第1段階は大入賞口ソレノイド80に開放指示を送って第2大入賞口30を開放させ、第2特別遊技の第2段階は大入賞口ソレノイド83に開放指示を送って第1大入賞口28を開放させる。
状態管理手段134は、始動口24への入球を契機に実行される第1の遊技と、作動口68への入球を契機に実行される第2の遊技の実行状況を管理し、第2特別遊技に関連してぱちんこ遊技機10に不正行為が施されていないかどうかを監視する。そして、不正行為が行われていると判定した場合に、後述する不正対策処理を実行する。この不正対策処理の詳細については後に詳述する。
パターン記憶手段140は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の変動パターンデータを保持する。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。
演出決定手段142は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターンを、第1抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて決定する。これにより特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンが選択される。演出決定手段142は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、例えば第1抽選手段112による判定結果が第1特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。例えば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。第1抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段142は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段144へ送る。
演出表示制御手段144は、第1抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動パターンデータにしたがって演出表示装置60へ演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段144は、遊技効果ランプの点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
以下、本実施例における特徴的な機能および動作を説明する。
本実施例では、第2特別遊技への移行後にいわゆるゴト行為によって始動口24の周辺の釘(図示せず)が曲げられ、始動口24への入球が阻止される不正行為を想定している。すなわち、本実施例では上述のように、第2特別遊技終了後の時短継続回数を保留球数の上限値に合わせて4回に設定しているため、通常遊技への移行後に図柄が4回変動するまでは時短が継続される。すなわち、第2特別遊技の演出期間がある程度確保されているため、始動口24には少なくとも保留球数分(4つ)の入球があり、その結果、通常遊技への移行後に少なくとも4回の図柄変動が確保されると想定している。したがって、遊技が正常に進行していれば、第2特別遊技の終了後に4回の図柄変動が完了することで時短が終了する。もちろん、その時短中に特定領域22への入球があれば第2特別遊技が連続して行われるが、設計上はそれほど何度も連続する構成にはなっていない。
しかし、例えば第2特別遊技への移行直後に始動口24の周辺の釘が曲げられ、保留球数が4つに達する前に始動口24への入球が阻止されると、第2特別遊技後の図柄変動は4回に満たなくなり、時短が継続してしまうことになる。時短中は普通電役入球口26への入球容易性が高められており、持ち玉も減りにくいため、時短が長時間継続すると、やがては特定領域22に入球して第2特別遊技が再開される。その第2の遊技の終了後に再度時短が開始されるが、始動口24への入球がないため、これも終了することなく継続される。すなわち、釘曲げというゴト行為により時短が半永久的に継続する可能性があり、その結果、第2特別遊技が不当に連続して繰り返されることとなり、ホール側が多大な損失を被ることになる。なお、ここでは釘曲げを例に挙げたが、例えば始動口24の開口部に異物を挟むなど、始動口24への入球を阻止するゴト行為が行われれば同様の問題が発生する。
そこで、本実施例ではこのような不正行為の発生を、第1の遊技に対する第2の遊技の実行比率から判定する。すなわち、その実行比率が予め定める判定基準値を超えると始動口24への入球率が異常に低くなっている、つまり不正行為がなされている可能性が高いと判定し、予め設定した不正対策処理を実行する。
すなわち、状態管理手段134は、普通電役入球口26が開放された回数と、始動口24への入球数とを並行してカウントする。なお、普通電役入球口26が開放されたとの情報は、開閉制御手段132が普通電役入球口26を拡開させるための制御信号を出力したときに状態管理手段134へ送られる。また、始動口24への入球があったとの情報は、入球検出装置32から入球の検出信号が出力されときに入球判定手段110から状態管理手段134へ送られる。そして、状態管理手段134は、始動口24への入球がない状態で普通電役入球口26が判定基準値である基準回数N0を超えて開放動作された場合に、始動口24への入球が極端に少なくなっている、つまり始動口24への入球を阻止する不正行為が施されていると判定する。本実施例では、「基準回数N0」として、始動口24に不正が施されていなければ達することがない回数であって、不正行為をそれほど遅延なく検知することを可能にする回数が設定されている。この回数については、実験等による統計的な結果、あるいは理論計算等によって適切な値が設定されている。
状態管理手段134は、このような不正行為を判定した場合、開閉制御手段132、入球判定手段110、および演出表示制御手段144に対してその旨を示す不正検知信号を出力する。開閉制御手段132は、その不正検知信号を受け取ると、遊技の進行状態にかかわらず大入賞口ソレノイド80に閉鎖指示を送り、第2大入賞口30を閉鎖させる。これにより、第2特別遊技への移行が阻止される。入球判定手段110は、その不正検知信号を受け取ると、入球検出装置34による検出情報を無効化する。これにより、普通電役入球口26への入賞による賞球がなくなり、不正行為者はその利益が得られなくなる。さらに、演出表示制御手段144は、その不正検知信号を受け取ると、遊技効果ランプを正常な遊技中に表示されうる態様とは異なる態様で点滅表示させ、エラーが発生していることを外部に報知する。また、演出表示装置60の表示画面に例えば「エラー発生」などの文字を表示させる。これにより、ホール担当者が該当するぱちんこ遊技機10に駆けつけることができ、しかるべき措置をとることができる。
図4は、ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。
まず、遊技球が始動口24、普通電役入球口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30へ入球した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、特別図柄抽選などの通常遊技の処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、第1特別遊技または第2特別遊技の処理を実行し(S16)、S10における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図5は、図4におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 ここでは、特別図柄192の変動表示、および装飾図柄190を含む演出画像の変動表示を処理し(S30)、普通図柄194の変動表示を処理する(S31)。さらに、上述した不正対策のための状態管理処理を実行する(S32)。なお、S30、S31、S32の処理順序はあくまでも説明の便宜上定義した順序にすぎず、どの順序で処理してもよい。
図6は、図5のS30における特別図柄および演出画像の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
以下、特に断らない限り「図柄」は特別図柄192と装飾図柄190の双方を示す。第1保留手段119に特図抽選値の保留がなされている場合であって(S40のY)、図柄変動が表示中でなければ(S42のN)、特別図柄抽選の当否判定や図柄決定、変動パターンの選択などが処理され(S44)、特別図柄192および装飾図柄190の変動表示が開始される(S46)。S40において特図抽選値が保留されていなかった場合は(S40のN)、S42からS46までの処理がスキップされる。S42において既に図柄変動中であれば(S42のY)、S44とS46の処理がスキップされる。
ここで、図柄の変動表示中でなければ(S48のN)、S30の図柄変動処理はそのまま終了する。一方、図柄の変動表示が開始済であれば(S48のY)、図柄の変動表示を処理し(S50)、変動時間が変動停止タイミングまで達したとき(S52のY)、図柄の変動表示は停止される(S58)。特定遊技中(時短中)であって(S60のY)、特図抽選が当たりでなければ(S61のN)、変動回数をインクリメントし(S62)、その変動回数が所定の継続回数に達すれば(S64のY)、特定遊技を終了する(S66)。上述のように、本実施例ではこの継続回数が4回に設定されている。変動回数が継続回数に達していなければ(S64のN)、S66をスキップする。特定遊技中に(S60のY)、当たりになった場合も(S61のY)、特定遊技を終了する(S66)。特定遊技中でなかった場合(S60のN)、S61からS66までの処理をスキップする。図柄の停止タイミングでなかった場合もまたS30のフローを終了する(S52のN)。
図7は、図5のS31における普通図柄の変動処理を詳細に示すフローチャートである。 第2保留手段120に普図抽選値の保留がなされている場合(S80のY)、普通図柄194が変動表示中でなければ(S82のN)、第2抽選手段113が普通図柄抽選として当否判定処理を実行し(S84)、普通図柄194の変動表示が開始される(S90)。S80において普図抽選値が保留されていなかった場合は(S80のN)、S82からS90までの処理はスキップされ、S82において普通図柄194が変動表示中であった場合は(S82のY)、S84およびS90の処理がスキップされる。
続いて、普通図柄194の変動表示が開始済であれば(S92のY)、普通図柄194の変動表示を処理し(S94)、定められた変動時間が経過して普通図柄194の変動表示の停止タイミングに達したときは(S96のY)、変動表示中の普通図柄194は停止する(S98)。停止図柄が当たり態様であれば(S100のY)、普通電役入球口26が開放され(S102)、停止図柄が当たり態様でなければ(S100のN)、S102の処理はスキップされる。変動時間経過前である場合(S96のN)、S98からS102の処理はスキップされる。S92において変動表示が開始されていないときは(S92のN)、S94からS102の処理はスキップされる。
図8は、図4におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 実行中の特別遊技が第1特別遊技であれば(S110のY)、第1特別遊技の制御を処理し(S112)、実行中の特別遊技が第1特別遊技でなければ(S110のN)、第2特別遊技の制御を処理する(S114)。
図9は、図8のS112における第1特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 まず、第1大入賞口28が開放済でなければ(S120のN)、演出表示制御手段144が第1特別遊技の演出を開始し(S122)、開閉制御手段132が第1大入賞口28を開放する(S124)。第1大入賞口28が開放済であれば(S120のY)、S122およびS124の処理はスキップされる。第1大入賞口28が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S126のY)、または、開放時間が経過していないものの(S126のN)、第1大入賞口28への入球数が9球以上に達した場合には(S128のY)、開閉制御手段132が第1大入賞口28を一旦閉鎖させる(S130)。開放時間が経過しておらず(S126のN)、第1大入賞口28への入球数も9球以上に達していない場合は(S128のN)、S130以降の処理をスキップしてS112のフローを終了する。
S130における第1大入賞口28の閉鎖後、単位遊技数が所定回数に達して終了タイミングとなった場合(S132のY)、演出表示制御手段144は第1特別遊技の演出を終了させ(S134)、特別遊技制御手段126は第1特別遊技を終了させる(S136)。特定遊技への移行条件を満たす場合(S140のY)、特定遊技に移行し(S142)、満たさなければ(S140のN)、S142の処理をスキップする。S132において単位遊技数が所定回数に達していなければ(S132のN)、単位遊技数に1を加算してS112のフローを終了する(S138)。
図10は、図8のS114における第2特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 第2特別遊技が開始済でなければ(S150のN)、第2大入賞口30を開放し(S152)、開始済であれば(S150のY)、S152をスキップする。第1段階にある場合(S154のY)、第2大入賞口30の開放時間が経過したら(S156のY)、第2大入賞口30を閉鎖し(S158)、開放時間以内であれば(S156のN)、S158をスキップする。ここで、第2大入賞口30の内部にある特定領域22への入球があれば(S160のY)、ただちに第2段階への移行を示すフラグを立て(S162)、S168へジャンプする。このとき、まだ第2大入賞口30が開放していれば閉鎖する。
一方、第1段階において特定領域22への入球がない状態で(S160のN)、第1段階の終了条件が満たされてしまった場合は(S164のY)、第1段階を終了するとともに第2特別遊技も終了する(S166)。ここでいう終了条件は、第2大入賞口30の閉鎖から一定時間が経過するか、第2大入賞口30への入球検出数と排出検出数が10球以上の数で一致した場合である。この終了条件が満たされていなければ(S164のN)、S166はスキップされる。なお、第1段階にない場合はS156からS166の処理はスキップされる(S154のN)。第2段階への移行フラグが立っている場合(S168のY)、図9に示される特別遊技の処理を、第2特別遊技の第2段階の遊技として実行する(S170)。第2段階への移行フラグが立っていない場合はS170をスキップする(S168のN)。なお、S170における第2特別遊技の第2段階とS112における第1特別遊技は基本的に同様の動作を処理するため、ここでは図9における説明のうち「第1特別遊技」を「第2特別遊技」と読み替えるものとする。
図11は、図5のS32における状態管理処理を詳細に示すフローチャートである。 状態管理手段134は、時短中であれば(S200のY)、普通電役入球口26の拡開が開始されたか否かを判定する。普通電役入球口26が拡開を開始すると(S202のY)、その拡開数を表すカウント値Nを1インクリメントする(S204)。このカウント値Nを更新するためのカウンタは、RAM上の所定領域に設定されている。このとき、カウント値Nが基準回数N0を超えていれば(S206のY)、上述した不正対策処理を実行するための不正検知信号を出力する。その結果、不正対策処理が実行され、開閉制御手段132が第2大入賞口30を閉鎖し、入球判定手段110が入球検出装置34による検出情報を無効化し、演出表示制御手段144がエラー表示を行う(S208)。
一方、普通電役入球口26が拡開を開始または再開しない間は(S202のN)、S204からS208をスキップする。また、カウント値Nが基準回数N0を超えていなければ(S206のN)、状態管理手段134は、始動口24への入賞があったか否かを判定する。カウント値Nが基準回数N0に達する前に入賞があった場合には(S210のY)、不正行為はなかったとしてカウンタのカウント値をクリアする(S212)。入賞がなければ(S210のN)、本処理を一旦終了する。
また、仮にS208において不正対策処理の実行が開始されたとしても、その後に始動口24への入賞が検知されると(S210のY)、カウンタ値をクリアするとともに(S212)、不正対策処理を停止させる(S214)。すなわち、何らかの要因で不正対策処理が誤って実行される場合も否定できないため、不正行為の誤検知の可能性がある場合には不正対策処理を停止して遊技者に不快感を与えないようにする。なお、変形例においては、このように不正対策処理の実行開始後に始動口24への入賞が検知されたとしても、これを停止させることなく、例えばホール担当者が駆けつけるまでエラー報知状態を保持するようにしてもよい。
なお、本実施例では、処理負荷軽減のために状態管理処理を時短中にのみ行うため、時短中でなければ(S200のN)、本処理は行われずに終了する。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、上記実施例では図11のS202に示したように、第2の遊技の実行状況を普通電役入球口26の拡開動作を検知して管理するようにした。変形例においては、普通電役入球口26への入球に基づいて第2の遊技の実行状況を管理し、入球検出装置34から出力される検出信号を取得してカウンタ値を更新するようにしてもよい。あるいは、作動口68への入球に基づいて第2の遊技の実行状況を管理し、入球検出装置38から出力される検出信号を取得してカウンタ値を更新してもよい。また、第2大入賞口30の開放動作に基づいて第2の遊技の実行状況を管理し、開閉制御手段132から出力される制御信号を取得してカウンタ値を更新してもよい。さらに、第2大入賞口30への入球に基づいて第2の遊技の実行状況を管理し、入球検出装置81から出力される検出信号を取得してカウンタ値を更新してもよい。
また、上記実施例では図11のS200に示したように、この不正対策のための状態管理処理を時短中にのみ行うようにしたが、S200をなくして常時行うようにしてもよい。これにより、時短の継続とは別の観点から第2特別遊技を不当に連続させるような不正行為を検知し、同様の不正対策処理を行うこともできる。ただし、このように遊技全体で状態管理処理を行う場合には、それに合わせた判定基準値を設ける必要はある。なお、不正行為がその時短継続の操作に傾倒している場合には、時短中のみの処理としたほうが、処理負荷軽減の観点からは好ましい。
なお、上記実施例では、第1の遊技の実行頻度に対する第2の遊技の連続性にて不正行為の有無を判定するようにした。変形例においては、例えば通常の時短継続時間(例えば32秒)を超える所定期間(例えば30分や1時間など)における第1の遊技に対する第2の遊技の実行比率をその履歴情報を基に算出してもよい。そして、その実行比率が別途設定した判定基準値を超えたときに不正行為があったと判定し、同様の不正対策処理を実行するようにしてもよい。
また、上記実施例では図11に示したように、始動口24に1球でも入球があればカウンタ値をクリアする例を示したが(S210,S212)、始動口24に所定球数の入球があってからカウンタ値をクリアするようにしてもよい。すなわち、不正行為による始動口24の周辺の釘調整によっては、低確率で始動口24に入球する可能性もある。このような場合に不正行為を見逃すことのないよう始動口24への入球数をカウントしておき、S210において例えば2,3球の入球があったと判定された場合にカウンタ値をクリアするようにしてもよい。この所定球数については、正常な遊技を阻害することなく、かつ不正対策を実質的に機能させることができる値を、実験や理論計算によって設定することになる。
なお、図10に示したS164およびS166の処理によって第2特別遊技が終了された場合、仮に始動口24への入球を阻止する不正行為がなされていると、その後の通常遊技において特別図柄192の変動がなくなり、本来の遊技が阻害される可能性がある。その場合であっても、作動口68への入球により第2の遊技は開始されるため、長時間遊技が継続されれば、いずれは図11の状態管理処理によって不正行為の事実が検知される。ただし、通常遊技の通常状態においては普通電役入球口26への入球可能性が低いため、これを迅速に検知する処理を別途設定してもよい。例えば、作動口68への入球があるにもかかわらず、始動口24への入球が所定期間ない場合、始動口24に対する作動口68の入球比率が予め定める判定基準値を超えていれば、これを報知するなどの不正対策処理を実行するようにしてもよい。すなわち、この場合も、第1の遊技に対する第2の遊技の実行比率により不正行為を検知することができる。
上記実施例においては、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機とを混在させたような複合機について例示したが、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機を複数混在させたような複合機として構成してもよい。図12は、変形例に係るぱちんこ遊技機の正面側の構成を示す。なお、同図において、実施例1と共通する構成部分については同一の符号を付している。
すなわち、本変形例のぱちんこ遊技機210では、遊技領域52におけるセンター飾り64のやや左下方に作動口68が設けられている。遊技領域52の中央には、第1始動入賞口(以下、単に「始動口」という)24が設けられ、その直下にやや間隔をあけて普通電役入球口26と同様に拡開可能な可動役物74の構成を有する第2始動入賞口(以下、単に「始動口」という)224が設けられている。ここで、始動口24が「第1の始動口」を構成し、始動口224は「第2の始動口」を構成する。設計上、正常時における始動口24の入球率と始動口224の入球率との比が約1:5となるように構成されている。
一方、遊技領域52における左下方には、第1の抽選の結果を示す第1特別図柄192と、第2の抽選の結果を示す第2特別図柄193が変動表示される。第1特別図柄192の上方には、始動口24への入球による保留球数を表示させる第1図柄用保留ランプ220が設けられ、第2特別図柄193の上方には、始動口224への入球による保留球数を表示させる第2図柄用保留ランプ221が設けられている。遊技領域52における右下方には、普通図柄表示装置59および普通図柄変動用の保留ランプ222が設けられている。
本変形例においては、始動口24に入球すると第1の抽選が実行され、その抽選が大当たりになると、第1大入賞口28が開放を繰り返す特別遊技が開始される。また、始動口224に入球すると第2の抽選が実行され、その抽選が大当たりになると、同様に第1大入賞口28が開放を繰り返す特別遊技が開始される。ただし、第2の抽選には第1の抽選の場合とは異なり、その抽選が「小当たり」と呼ばれる所定の結果になる場合がある。第2の抽選の結果が小当たりになると、第2大入賞口30の短時間の開放がなされる小当たり遊技が実行される。この小当たり遊技は、特別遊技を構成する複数回の単位遊技の1回分にしか相当しないため「大当たり」とは区別される。大入賞口へ入球した遊技球が第2大入賞口30内の特定領域22に入球すると、「小当たり」から「大当たり」へと昇格し、第1大入賞口28が開放を繰り返す特別遊技が開始される。このため、小当たり遊技は従来にいう第2種ぱちんこ遊技と実質的に同様の動作となる。本変形例においては、第1の抽選および第2の抽選における大当たりの発生確率は等しいが、第2の抽選においてのみ小当たりが発生し、さらに大当たりに昇格しうるように設定されている。
演出表示装置60は、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示と連動する形で第1装飾図柄190および第2装飾図柄191を変動表示する。演出表示装置60の画面は左右で第1領域294と第2領域295に分けられ、第1領域294には第1装飾図柄190が、第2領域295には第2装飾図柄191が、並列的に変動表示される。ここで、第2抽選の結果が「小当たり」に該当した場合、第2大入賞口30が1回開放される。その後、遊技球がセンター飾り64の内部の特定領域22に入球すると、第2抽選の結果が大当たりになった場合と同じく、特別遊技が発生し、第1大入賞口28の開閉動作が所定回数、たとえば7回繰り返される。
このように、本変形例では、第1の抽選と第2の抽選における大当たりの発生確率は等しくなっているが、第2の抽選においてのみ小当たりが発生し、大当たりに発展する可能性がある。このため、始動口24へ入球させるよりも始動口224へ入球させたほうが小当たりが発生する可能性がある分、相対的に遊技者に有利になる。一方、特別遊技終了後の時短中においては、始動口224への入球容易性が高められる。このため、小当たりの発生可能性が高まり、その分小当たりから発展する大当たりの発生可能性も高まる。時短中に特別遊技が発生した場合は、特別遊技が終了しても新たな時短が実行される。このため、まずはいずれかの始動口に入球させて特別遊技を発生させ、時短に移行させた上で、小当たりが発展した特別遊技を繰り返し狙う遊技方法も有効となる。こうしたことから、逆に、いわゆるゴト行為によって始動口24の周辺の釘(図示せず)が曲げられ、始動口24への入球が妨げられ、相対的に始動口224への入球を導くような不正行為がなされることが懸念される。例えば、始動口24への入球が妨げられて始動口24の入球率と始動口224の入球率との比が例えば1:10程度にされたりすると、設計値を超えて小当たりが発生してしまう可能性が高くなる。
そこで、本変形例においても、このような不正行為の発生を、第1の遊技に対する第2の遊技の実行比率から判定する。すなわち、その実行比率が予め定める判定基準値を超えると始動口24への入球率が異常に低くなっている、つまり不正行為がなされている可能性が高いと判定し、予め設定した不正対策処理を実行する。
図13は、変形例における状態管理処理を詳細に示すフローチャートである。なお、本変形例においては、この状態管理処理と並行に第1種ぱちんこ遊技機の遊技を2つ組み合わせた処理が実行されるが、そのような遊技自体は一般に知られているため、ここではその説明を省略する。また、本処理において、図11に示した処理と共通する部分については同一のステップ番号を付し、その説明を省略または簡略化する。
状態管理手段134は、始動口224に入賞があったか否かを判定する。始動口224に入球があると(S302のY)、その入球数を表すカウント値Nを1インクリメントする(S204)。このとき、カウント値Nが基準回数N0を超えていれば(S206のY)、上述した不正対策処理を実行するための不正検知信号を出力する。ここでいう基準回数N0は実施例1のそれと異なってよく、不正行為を検知するために適切な値が予め設定されている。すなわち、始動口24に不正が施されていなければ達することがない回数であって、不正行為を遅延することなく検知可能な回数が実験等を通じて設定されている(S208)。
一方、始動口224に入球がない間は(S302のN)、S204からS208をスキップする。また、カウント値Nが基準回数N0を超えていなければ(S206のN)、状態管理手段134は、始動口24への入賞があったか否かを判定する。カウント値Nが基準回数N0に達する前に入賞があった場合には(S310のY)、不正行為はなかったとしてカウンタのカウント値をクリアする(S212)。また、既に不正対策処理が実行された後に入賞があった場合にはその不正対策処理を停止する(S214)。入賞がなければ(S310のN)、本処理を一旦終了する。
なお、本変形例においては、第2の抽選においてのみ小当たりが発生しうるように設定したが、第1の抽選においても小当たりが発生するようにし、第2の抽選の方が小当たりの発生確率が高確率になるようにしてもよい。あるいは、抽選における小当たりの設定の有無はともかく、第1の抽選の結果が当たりとなるときよりも、第2の抽選の結果が当たりのなったときのほうが特別遊技時のラウンド数が多くなるように設定されていてもよい。あるいは、第1の抽選よりも第2の抽選によるほうが確変への移行確率や継続確率が相当高く設定されていてもよい。いずれにしても、第2の抽選による第2の遊技のほうが有利であり、上述した始動口224に対して不正行為がなされる可能性が高まるため、不正対策処理を有効に機能させることができる。
10 ぱちんこ遊技機、 22 特定領域、 24 始動口、 26 普通電役入球口、 28 第1大入賞口、 30 第2大入賞口、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 59 普通図柄表示装置、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 誘導装置、 68 作動口、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 110 入球判定手段、 112 第1抽選手段、 113 第2抽選手段、 122 メイン表示制御手段、 126 特別遊技制御手段、 132 開閉制御手段、 133 特定遊技制御手段、 134 状態管理手段、 224 始動口。