JP5260046B2 - 錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ソレノイドにより電気的に施錠及び解錠する錠装置に係わり、詳細にはシリンダ錠をキーで回動することにより非常解錠するようにした錠装置に関する。
従来、この種の錠装置として、例えば特許第3443212号公報(特許文献1)に開示されたものがある。この従来の錠装置は、シリンダ錠が錠ケースの前面に設けられ、錠ケース内にはラッチが回動可能に設けられている。このラッチは施錠角度及び解錠角度において、扉に設けられた係合ロッドを係止及び係止解除するよう構成されている。また、錠ケース内には、回動可能な施錠レバーと駆動レバーを備えていおり、駆動レバーはソレノイドにより回動される。施錠レバーは施錠段部を有し、ラッチはこの施錠段部に係合する係合端部を有する。そして、施錠レバーは、駆動レバーをソレノイドで回動することによりこの駆動レバーと共動して回動し、ラッチが施錠角度にあるときにこのラッチの係合段部に施錠段部を係合させることで、錠装置は施錠状態(ロック状態)となる。
また、非常解錠するときは、シリンダ錠をキーで回動し、このシリンダ錠に取り付けられた円柱状のカムが回動することでスライダを移動させ、スライダの先端の駆動突起で施錠レバーを回動し、施錠段部をラッチの係合端部から外してラッチを回動可能にしている。
特許第3443212号公報
しかしながら、従来の錠装置では、非常解錠時に施錠レバーを回動するための機構が、円柱状のカムと、このカムに倣って進退するスライダとにより構成されており、カムやスライダ加工するのにコストがかかるという問題がある。
本発明は、シリンダ錠をキーで回動して施錠レバーとラッチとの係合状態を解除して非常解錠する錠装置において、簡単な構造で施錠レバーを回動できるようにすることを課題とする。
請求項1の錠装置は、錠ケースの前面に設けられたシリンダ錠と、錠ケース内に回動可能に設けられ施錠角度及び解錠角度において扉の係合ロッドを係止及び係止解除するラッチと、錠ケース内で回動可能に設けられ、前記ラッチが施錠角度にあるときに該ラッチの係合段部に施錠段部を係合させる施錠レバーと、錠ケース内に前記施錠レバーと同軸に回動可能に設けられ、ソレノイドにより駆動されて前記施錠レバーを回動する駆動レバーとを備え、前記施錠レバーは、スプリングにより駆動レバーに対して前記ラッチに係合する方向に付勢され、該施錠レバーが該ラッチに係合した施錠状態から、非常解錠が行われるときに、前記シリンダ錠の鍵穴に挿入されたキーが回動されることで、前記施錠レバーを前記スプリングの付勢力に抗して回動されて該施錠レバーの前記施錠段部が前記ラッチの係合段部から離隔されて、該ラッチから前記扉の係合ロッドを係止解除できるようにした錠装置において、前記シリンダ錠のロータに取り付けられ該ロータと共に回動するカム板と、該ロータの回動軸と直交する軸の回りに回動可能に設けられた回動アームとを備え、前記回動アームは、前記施錠レバーの前記施錠段部側に当接可能に設けられた当接部と、該回動アームの回動軸から離間する方向に延設されるとともに該回動軸と平行な面をなすカム受板と、該回動アームの回転軸を挟んで前記当接部と反対側に設けられたストッパ当接部とが一体に形成された回動アームであり、前記カム板は、該カム板の回動時に前記カム受板に摺接して該カム受板を押動する摺接部と、該カム板の回動軸を挟んで該摺接部と反対側に設けられ、前記ストッパ当接部に対向するストッパ部とを一体に形成されたカム板であり、前記キーの回動により前記シリンダ錠の回動開始位置から所定の初期回動範囲において、前記カム板の前記摺接部が前記カム受板から離間した状態で、かつ、前記ストッパ部が前記回動アームの前記ストッパ当接部に対向した状態とされ、該初期回動範囲を超えると、該カム板の摺接部が該カム受板を押動するとともに、前記ストッパ部が前記回動アームの前記ストッパ当接部から外れ、該回動アームの前記当接部が前記施錠レバーに当接して該施錠レバーを前記スプリングの付勢力に抗して回動して、前記ラッチによる係合ロッドの係止解除を行うようにしたことを特徴とする。
請求項1の錠装置において、シリンダ錠を回動すると、そのロータに取り付けられたカム板が回動し、カム板の摺接部が回動アームのカム受板を押動して回動アームが回動する。そして、回動アームの当接部が施錠レバーの施錠段部側に当接して、この施錠レバーが回動され、錠装置が解錠される。このとき、シリンダ錠の回動開始位置から所定の初期回動範囲において、カム板の摺接部はカム受板から離間した状態であり、かつ、ストッパ部が回動アームのストッパ当接部に対向した状態とされるので、この初期回動範囲においては、回動アームが回動しない。そして、初期回動範囲を超えると、回動アームが回動される。
請求項1の錠装置によれば、施錠レバーを回動するための機構が、カム板と回動アームとで構成され、カム板は回動アーム側に突出するストッパを備えるとともに、回動アームはカム受板、当接部及びストッパ当接部を備える構成となっている。したがって、これらのカム板と回動アームは例えば板金のプレス部品として構成することができるので、簡単な構造にすることができる。
次に、本発明の実施の形態の具体例について図面を参照して説明する。図1(A) は実施形態の錠装置の側面図、図1(B) は同錠装置の上面図、図2(A) は同錠装置の施錠状態を示す施錠部の側面図、図2(B) は同錠装置の非常解錠状態を示す施錠部の側面図、である。なお、この実施形態の錠装置は貸しロッカー装置に用いるものであるが、他の装置にも適用できる。
この錠装置は、金属製の基板1と、合成樹脂材より型成形さる中央ケース2と、金属製の支持板3とにより錠ケースが構成される。基板1と中央ケース2には支軸11Aと11B固定され、この支軸11Aに施錠レバー12と駆動レバー13とが同軸に回動自在に枢着されている。また、支軸11Bにはラッチ14が枢着されている。基板1と中央ケース2の側面には、図示しないロッカ扉に設けられたU字形状の係合ロッドR(図2参照)の挿入を妨げない凹部1a,2aが形成される。
基板1の後部には、ソレノイド4が取り付けられ、このソレノイド4のプランジャ4aの先端にピン4bが設けられ、このピン4bは駆動レバー13の係合切欠き13aに係合され、プランジャ4aと駆動レバー13の一端が連結されている。これにより、ソレノイド4が駆動されると、駆動レバー13が支軸11Aを軸として回動される。
施錠レバー12はその下端部が支軸11Aに枢着され、この施錠レバー12は、左側面より起立する被駆動壁12a(図2参照)と上端部より屈曲して起立する被駆動突起12bとを有し、被駆動壁12aの上端に施錠段部12cが形成されている。また、支軸11Aに巻回されるスプリング5の一端5aが駆動レバー13に係止され、他端5bが施錠レバー12に係止されている。したがって、施錠レバー12は、支軸11Aを支点として駆動レバー13に対して図2及び図1において反時計方向に付勢される。図2 に示すように、駆動レバー13は、前記係合切欠き13aと反対側の一部に駆動突起13bを有し、この駆動突起13bは施錠レバー12の被駆動壁12aに当接可能となっている。
ラッチ14は外周面に開口する係合切欠14aと、外周面に形成される係合段部14bとを有する。そして、ラッチ14の小孔14cにスプリング6の一端6aが係止され、スプリング6の他端6bが基板1に設けられた小孔1bに係止されている。したがって、ラッチ14は図2(A) の施錠位置と図2(B) の解錠位置に付勢され、施錠位置では係合切欠14aの開口が凹部1a,2aに位置する角度に安定する。
図1に示すように、支持板3には、図1において左端より直角に屈曲するシリンダ錠固定壁31が設けられており、このシリンダ錠固定壁31には、シリンダ錠7と表示ランプ10を内蔵したシリンダ錠ケース20が固着されており、シリンダ錠7のロータ7aには、カム板15が取り付けられている。これにより、カム板15はロータ7aと共に回動する。カム板15の下端は摺接部15aとされるとともに、このカム板15の上端すなわち回動軸(ロータ7aの軸)を挟んで摺接部15aと反対側には、該回動軸と平行に延設されたストッパ部15bを有している。そして、これらの各部位及びカム板15は板金のプレスにより一体に形成されている。
また、基板1の上部には固定座21が固着されている。この固定座21には、シリンダ錠7のロータ7aの回動軸の後方延長上に支軸11Cが固定されており、この支軸11はロータ7の回動軸(すなわちカム板15の回動軸)と直交する方向に配置されている支軸11Cには、回動アーム16が回動自在に枢着されている。また、支軸11Cに巻回されるたスプリング8の一端が固定座21の突片21aに係止され、図示しない他端が回動アーム16に係止されており、回動アーム16は支軸11Cを支点として図1(B) において時計回り方向に付勢される。
この回動アーム16は、施錠レバー12の被駆動突起12bに当接可能に設けられた当接部16aと、支軸11C(回動軸)から離間する方向に延設されたカム受板16bと、支軸11Cを挟んで当接部16aと反対側に設けられたストッパ当接部16cとを有している。そして、これらの各部位及び回動アーム16は板金のプレスにより一体に形成されている。なお、当接部16aは施錠レバー12の被駆動突起12bに当接可能ということは、施錠レバー12の施錠段部12c側に当接可能ということである。
図3はカム板と回動アームの作用を説明する図であり、図2〜図3を参照して、実施形態の錠装置の作用を説明する。非常解錠操作を行わない通常状態では、シリンダ錠7が施錠状態でロータ7aは施錠角度になっており、カム板15が図(A1)、図(A2)及び図1に示す位置にある
錠装置が施錠されているときには、ソレノイド4のプランジャ4aが没入側に移動しており、駆動レバー13は支軸11Aを支点として反時計方向に回動し、施錠レバー12は、駆動レバー13の駆動突起13bに当接した状態で、施錠段部12cがラッチ14の係合段部14bに係合している。したがって、ラッチ4は係合ロッドRを係合切欠14a内に係合したまま回動できない状態で、施錠角度に拘束されている。(図2(A) 参照)。
この施錠状態から制御部等の制御により解錠されるときは、ソレノイド4のプランジャ4aが突出方向に移動し、駆動レバー13が支軸11Aを支点として時計回り方向に回動し、図2(B) に一点鎖線で示した位置となる。この駆動レバー13の回動により、駆動レバー13の駆動突起13bが施錠レバー12の被駆動壁12aを押動し、施錠レバー12が時計回り方向に回動して施錠段部12cとラッチ14の係合段部14bとの係合が解除される(図2(B) 参照)。係合を解除されたラッチ14は回動可能になり、人が手で扉を開放すると、ラッチ14はスプリング6の付勢力により支軸11Bを支点として時計回り方向に回動し、係合切欠14aのから係合ロッドRが外され、扉を開くことができる。
次に、停電あるいは何らかの電気系統の故障により解錠不能となったときには、管理人等が所有するキーをシリンダ錠7に挿入して非常解錠を行う。シリンダ錠7が回動されると、カム板15は、図3(A1)及び図3(A2) の位置から、図3(B1)及び図3(B2) の位置を経て図3(C1)及び図3(C2) の位置に回動する。この図3(A1)及び図3(A2) の位置から図3(B1)及び図3(B2) の位置までの回動範囲が「初期回動範囲」である。
そして、この初期回動範囲内においては、カム板15の摺接部15aは回動アーム16のカム受板16bから離間した状態でにある。また、カム板15のストッパ部15bは回動アーム16のストッパ当接部16cに対向した状態となっている(図3(A2)参照)。そして、この初期回動範囲の終端において、図3(B1)及び図3(B2)に示すように、カム板15の摺接部15aが回動アーム16のカム受け板16bに当接するとともに、ストッパ部15bがストッパ当接部16cの位置から外れる。その後、摺接部15aがカム受け板16bを押動して、回動アーム16は支軸11Cを支点として回動し、図3(C1)に示すように、回動アーム16の当接部16aが施錠レバー12の被駆動突起12bに当接しながら該被駆動突起12bを押し、施錠レバー12が回動して図2(B) の位置になる。したがって、前記ソレノイド4により解錠されたときと同様に、ラッチ14が回動可能になり、錠装置が解錠(非常解錠)される。
なお、初期回動範囲内においては、カム板15のストッパ部15bが回動アーム16のストッパ当接部16cに対向した状態となっているので、施錠状態では回動アーム16は回動しないので、施錠状態を確実に保持することができる。
本発明の実施形態の錠装置の側面図及び上面図である。 実施形態の錠装置の施錠状態及び非常解錠状態を示す施錠部の側面図である。 実施形態の錠装置におけるカム板と回動アームの作用を説明する図である。
符号の説明
4 ソレノイド
7 シリンダ錠
12 施錠レバー
13 駆動レバー
14 ラッチ
15 カム板
15a 摺接部
15b ストッパ部
16 回動アーム
16a 当接部
16b カム受板
16c ストッパ当接部

Claims (1)

  1. 錠ケースの前面に設けられたシリンダ錠と、錠ケース内に回動可能に設けられ施錠角度及び解錠角度において扉の係合ロッドを係止及び係止解除するラッチと、錠ケース内で回動可能に設けられ、前記ラッチが施錠角度にあるときに該ラッチの係合段部に施錠段部を係合させる施錠レバーと、錠ケース内に前記施錠レバーと同軸に回動可能に設けられ、ソレノイドにより駆動されて前記施錠レバーを回動する駆動レバーとを備え、前記施錠レバーは、スプリングにより駆動レバーに対して前記ラッチに係合する方向に付勢され、該施錠レバーが該ラッチに係合した施錠状態から、非常解錠が行われるときに、前記シリンダ錠の鍵穴に挿入されたキーが回動されることで、前記施錠レバーを前記スプリングの付勢力に抗して回動されて該施錠レバーの前記施錠段部が前記ラッチの係合段部から離隔されて、該ラッチから前記扉の係合ロッドを係止解除できるようにした錠装置において、
    前記シリンダ錠のロータに取り付けられ該ロータと共に回動するカム板と、該ロータの回動軸と直交する軸の回りに回動可能に設けられた回動アームとを備え、
    前記回動アームは、前記施錠レバーの前記施錠段部側に当接可能に設けられた当接部と、該回動アームの回動軸から離間する方向に延設されるとともに該回動軸と平行な面をなすカム受板と、該回動アームの回転軸を挟んで前記当接部と反対側に設けられたストッパ当接部とが一体に形成された回動アームであり、
    前記カム板は、該カム板の回動時に前記カム受板に摺接して該カム受板を押動する摺接部と、該カム板の回動軸を挟んで該摺接部と反対側に設けられ、前記ストッパ当接部に対向するストッパ部とを一体に形成されたカム板であり、
    前記キーの回動により前記シリンダ錠の回動開始位置から所定の初期回動範囲において、前記カム板の前記摺接部が前記カム受板から離間した状態で、かつ、前記ストッパ部が前記回動アームの前記ストッパ当接部に対向した状態とされ、
    該初期回動範囲を超えると、該カム板の摺接部が該カム受板を押動するとともに、前記ストッパ部が前記回動アームの前記ストッパ当接部から外れ、該回動アームの前記当接部が前記施錠レバーに当接して該施錠レバーを前記スプリングの付勢力に抗して回動して、前記ラッチによる係合ロッドの係止解除を行うようにしたことを特徴とする錠装置。
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