JP5262013B2 - 光学補償フィルム - Google Patents
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Description
位相差の波長依存性は、波長450nmで測定した位相差(R450)と波長550nmで測定した位相差(R550)の比R450/R550として表すことができる。本発明の光学補償フィルムでは、該R450/R550は、1.1以下であり、好ましくは1.08以下、特に好ましくは1.05以下である。
ここで、フマル酸ジエステル残基単位のエステル置換基であるR1、R2は、それぞれ独立して、炭素数3〜12の分岐状アルキル基又は環状アルキル基であり、フッ素,塩素などのハロゲン基;エーテル基;エステル基若しくはアミノ基で置換されていても良く、例えばイソプロピル基、s−ブチル基、t−ブチル基、s−ペンチル基、t−ペンチル基、s−ヘキシル基、t−ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられ、特に耐熱性、機械特性に優れた光学補償フィルムとなることからイソプロピル基、s−ブチル基、t−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等であることが好ましく、さらに耐熱性、機械特性のバランスに優れた光学補償フィルムとなることからイソプロピル基が好ましい。
なお、前記フィルム(B)は、例えば正の複屈折性を有するポリマーを一軸延伸等することにより、3次元屈折率がny>nx≧nzの関係にあるフィルムを得ることができる。
さらに、フィルム(C)においては、前記式(2)により示されるフィルム面内位相差(Re)は、50〜1000nmが好ましく、特に好ましくは100〜500nmであり、さらに1/4波長板では130〜140nmが好ましく、1/2波長板では270〜280nmが好ましい。
核磁気共鳴測定装置(日本電子製、商品名JNM−GX270)を用い、プロトン核磁気共鳴分光(1H−NMR)スペクトル分析より求めた。
カラム(東ソー株式会社製、商品名TSK−GEL GMHHR−H)を装着したゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)(東ソー株式会社製、商品名HLC−8020)を用い、カラム温度40℃、流量1.0ml/分の条件下で、THFを溶媒とし標準ポリスチレン換算値として求めた。
〜フィルムの光線透過率およびヘーズの測定〜
作製したフィルムの光線透過率およびヘーズは、ヘーズメーター(日本電色工業製、商品名NDH2000)を使用し、光線透過率の測定はJIS K 7361−1(1997年版)に、ヘーズの測定はJIS K 7136(2000年版)に、それぞれ準拠して測定した。
10mm×100mm(SSK 1874−1)に打ち抜いた試験片を、テンシロン型引張試験機(株式会社オリエンテック製、商品名UTM−2.5T)にて速度5mm/分で引張り、最大点伸度及び最大点応力を求めた。
アッベ屈折率計(アタゴ製)を用い、JIS K 7142(1981年版)に準拠して測定を行った。
試料傾斜型自動複屈折計(王子計測機器(株)製、商品名KOBRA−WR)を用いて仰角を変えて3次元屈折率を測定した。さらに、3次元屈折率よりフィルム面外位相差(Rth)、フィルム面内位相差(Re)及び配向パラメータ(Nz)を計算した。
正負の複屈折はフィルムの3次元屈折率から判定した。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた30Lのオートクレーブに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、商品名メトローズ60SH−50)48g、蒸留水15601g、フマル酸ジイソプロピル8161g、アクリル酸3−エチル−3−オキセタニルメチル240gおよび重合開始剤であるt−ブチルパーオキシピバレート45gを入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、200rpmで攪拌しながら49℃で24時間保持することによりラジカル懸濁重合を行なった。室温まで冷却し、生成したポリマー粒子を含む懸濁液を遠心分離した。得られたポリマー粒子を蒸留水で2回およびメタノールで2回洗浄後、80℃で減圧乾燥した(収率:80%)。
ポリカーボネート(帝人(株)製、商品名パンライトL1225)25重量%、塩化メチレンを75重量%とした塩化メチレン溶液を調整し、該塩化メチレン溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム上に流延し、溶媒を揮発させて固化、剥離させることによりフィルムを得た。得られた剥離後のフィルムを更に100℃にて4時間、110℃から130℃にかけて10℃間隔にてそれぞれ1時間乾燥し、その後、真空乾燥機にて120℃で4時間乾燥して約90μmの厚みを有するフィルム(以下、フィルム(1)と称す。)を得た。
合成例1で得られたフマル酸エステル系樹脂をトルエン・メチルエチルケトン混合溶液(トルエン/メチルエチルケトン=50重量%/50重量%)に溶解して20%溶液とし、さらにフマル酸エステル系樹脂100重量部に対し、可塑剤としてトリクレジルホスフェート5重量部を添加した後、Tダイ法により溶液流延装置の支持基板に流延し、80℃および130℃で各々4分間乾燥した後、幅250mm、厚み30μmのフィルムを得た。得られたフィルムの物性を表1に示す。
トリクレジルホスフェートの添加量を10重量部とした以外は、実施例1と同様の方法により幅250nm、厚み30nmのフィルムを得、物性を評価した。その結果を表1に示す。
可塑剤をトリ(2−エチルヘキシル)ホスフェートに変更した以外は、実施例1と同様の方法により幅250mm、厚み30μmのフィルムを得、物性を評価した。その結果を表1に示す。
トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェートの添加量を10重量部とした以外は、実施例3と同様の方法により幅250nm、厚み30nmのフィルムを得、物性を評価した。その結果を表1に示す。
可塑剤をトリキシレニルホスフェートに変更した以外は、実施例1と同様の方法により幅250mm、厚み30μmのフィルムを得、物性を評価した。その結果を表1に示す。
トリキシレニルホスフェートの添加量を10重量部とした以外は、実施例5と同様の方法により幅250nm、厚み30nmのフィルムを得、物性を評価した。その結果を表1に示す。
可塑剤をビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により幅250mm、厚み30μmのフィルムを得、物性を評価した。その結果を表1に示す。
可塑剤をトリブチルトリメリテートに変更した以外は、実施例1と同様の方法により幅250mm、厚み30μmのフィルムを得、物性を評価した。その結果を表1に示す。
トリブチルトリメリテートの添加量を10重量部とした以外は、実施例8と同様の方法により幅250nm、厚み30nmのフィルムを得、物性を評価した。その結果を表1に示す。
可塑剤をトリ(2−エチルヘキシル)トリメリテートに変更した以外は、実施例1と同様の方法により幅250mm、厚み30μmのフィルムを得、物性を評価した。その結果を表1に示す。
トリ(2−エチルヘキシル)トリメリテートの添加量を10重量部とした以外は、実施例10と同様の方法により幅250nm、厚み30nmのフィルムを得、物性を評価した。その結果を表1に示す。
可塑剤をトリ(2−エチルヘキシル)ピロメリテートに変更した以外は、実施例1と同様の方法により幅250mm、厚み30μmのフィルムを得、物性を評価した。その結果を表1に示す。
合成例2で得られたフィルム1(a)上に実施例1で作成したフィルムを貼合して、厚み113μmフィルムを得た。該フィルムの3次元屈折率はnx=1.5494、ny=1.5504、nz=1.5502であり、フィルム面内位相差(Re)は113nm、配向パラメータ(Nz)は0.20であった。
合成例2で得られたフィルム1(a)上に実施例4で作成したフィルムを貼合して、厚み113μmフィルムを得た。該フィルムの3次元屈折率はnx=1.5494、ny=1.5504、nz=1.5502であり、フィルム面内位相差(Re)は113nm、配向パラメータ(Nz)は0.20であった。
窒素雰囲気下、小型ディスパーを用いて、塩化メチレン49.6gにポリ(2−ビニルナフタレン)(アルドリッチ製、重量平均分子量:17.5万)9.0gを加え、2500rpmで1時間、室温で溶解した。得られたポリマー溶液を25μmフィルターを用いてろ過した。次に、このポリマー溶液をバーコーター法にて、厚さ188μmのPETフィルム上に塗布した後、窒素気流下で一晩風乾してPET基板上にポリ(2−ビニルナフタレン)のフィルムを作製した。
小型ディスパーを用いて、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)にポリ(9−ビニルカルバゾール)(アルドリッチ製、重量平均分子量:約110万)13.2gを加え、6000rpmで1時間、室温で溶解した。得られたポリマー溶液を25μmフィルターを用いてろ過した。次に、このポリマー溶液をバーコーター法にて、厚さ188μmのPETフィルム上に塗布した後、60℃で1時間、100℃で15分熱風乾燥することで、PET基板上にポリ(9−ビニルカルバゾール)フィルムを作製した。
Claims (13)
- フマル酸エステル系樹脂と可塑剤からなり、負の光学異方性を有する微粒子を含有しない未延伸フィルムであって、フィルム面内の進相軸方向の屈折率をnx、それと直交するフィルム面内方向の屈折率をny、フィルム面外の垂直方向の屈折率をnzとした場合のそれぞれの関係がnx≦ny<nzの関係にあり、波長450nmで測定した位相差と波長550nmで測定した位相差の比(R450/R550)が1.1以下であり、さらに、フィルムの厚みをdとした時、下記式(1)により示されるフィルム面外位相差(Rth)が−30〜−2000nmであることを特徴とする光学補償フィルム。
Rth=〔(nx+ny)/2−nz〕×d (1) - 請求項1又は2に記載の光学補償フィルム(フィルム(A))と、フィルムの3次元屈折率がフィルム面内の進相軸方向の屈折率をnx、それと直交するフィルム面内方向の屈折率をny、フィルム面外の垂直方向の屈折率をnzとした場合に、ny>nx≧nzの関係にあり、フィルムの厚みをdとした時、下記式(2)により示される波長550nmで測定したフィルム面内位相差(Re)が50nm以上のフィルム(B)からなることを特徴とする光学補償フィルム。
Re=(ny−nx)×d (2) - 請求項3に記載の光学補償フィルムであって、フィルムの3次元屈折率がフィルム面内の進相軸方向の屈折率をnx、それと直交するフィルム面内方向の屈折率をny、フィルム面外の垂直方向の屈折率をnz、フィルムの厚みをdとした場合、下記式(3)により示される配向パラメータ(Nz)が−0.1〜0.95の範囲内であることを特徴とする光学補償フィルム。
Nz=(ny−nz)/(ny−nx) (3) - 配向パラメータ(Nz)が0.40〜0.60であることを特徴とする請求項3又は4に記載の光学補償フィルム。
- 配向パラメータ(Nz)が−0.05〜0.05であることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の光学補償フィルム。
- 上記式(2)により示されるフィルム面内位相差(Re)が50〜1000nmであることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の光学補償フィルム。
- フィルム(B)が正の複屈折性を有するフィルムの一軸延伸フィルムであることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の光学補償フィルム。
- フィルム(B)がポリカーボネート樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、N−置換マレイミド樹脂であることを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載の光学補償フィルム。
- フィルム(A)の厚みをdとした時、上記式(2)により示される波長550nmで測定したフィルム(A)のフィルム面内位相差(Re)が50nm未満であることを特徴とする請求項3〜9のいずれかに記載の光学補償フィルム。
- フマル酸エステル系樹脂と可塑剤からなり、負の光学異方性を有する微粒子を含有しない未延伸フィルムと正の複屈折性を有するフィルムの一軸延伸フィルムを貼合することを特徴とする請求項3〜10のいずれかに記載の光学補償フィルムの製造方法。
- 正の複屈折性を有するフィルムの一軸延伸フィルムにフマル酸エステル系樹脂と可塑剤からなる溶液を塗布することを特徴とする請求項3〜10のいずれかに記載の光学補償フィルムの製造方法。
- 液晶表示素子に用いることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の光学補償フィルム。
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