JP5264862B2 - 分光測色装置及びそれを有する画像形成装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1実施形態について説明する。まず第1実施形態の分光測色装置が搭載されたカラー画像形成装置について説明し、次にこの分光測色装置を用いたカラーキャリブレーションについて説明する。
まず、本実施形態の分光測色装置が搭載されたカラー画像形成装置による画像形成について説明する。図1は、本実施形態のカラー画像を検知する検知手段である分光測色装置が搭載されたカラー画像形成装置の概略図である。1000が後述する構成よりなる分光測色装置である。1(1C、1M、1Y、1BK)は各々が像担持体としての感光ドラムで、図中の反時計回りに回転する。まず帯電器2(2C、2M、2Y、2BK)によって感光ドラム1C、1M、1Y、1BK面上は一様に帯電される。次に画像情報に基づいて各々光変調された各光束(レーザビーム)L(LC、LM、LY、LBK)が走査光学装置300から出射し、各々対応する感光ドラム1C、1M、1Y、1BK面上を照射して静電潜像を形成する。この静電潜像は現像器4(4C、4M、4Y、4BK)によって各々シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのトナー像として可視化される。一方給紙トレイ7上に積載されたシート材Pは、給紙ローラ8によって1枚ずつ順に送り出され、レジストローラ9によって画像の書き出しタイミングに同期をとって転写ベルト10上に送り出される。そして転写ベルト10上を搬送されてくるシート材P上に先程の各トナー像が転写ローラ5(5C、5M、5Y、5BK)によって順次重ねて転写されることによってカラー画像が形成される。最後に定着器12によってシート材Pを加圧、加熱することで、シート材P上に定着したカラー画像が得られ、シート材Pは排紙ローラ13などによって搬送されて装置外に排出される。転写の後に感光ドラム1(1C、1M、1Y、1BK)面上に残っている残留トナーはクリーナー6(6C、6M、6Y、6BK)によって除去されて、次のカラー画像を形成するために再び帯電器2(2C、2M、2Y、2BK)によって一様に帯電される。ここで、感光ドラム1、帯電器2、走査光学装置300、現像器4、転写ローラ5、定着器12をシート材上に画像を形成する画像形成手段とする。
次に分光測色装置を用いたカラーキャリブレーションについて説明する。分光測色装置(以下、カラーセンサユニットと称す)1000は、定着器12直後の紙搬送路上に設置されており、紙面に対して、入射角約45°で照明光が照射されるように配置されている。そして、カラーセンサユニット1000が単色、又は混色のカラーパッチが画像形成され定着された紙において、カラーパッチ毎の色味を検知する。そしてカラーセンサユニットの出力に基づいて画像形成手段の画像形成条件を制御することでカラーキャリブレーションを行う。ここで、画像定着後の紙面上のカラーパッチを測色しているのは、紙種や定着等による色味の変化を考慮したうえでカラーキャリブレーションを行う為である。カラーセンサで読み込んだ検出結果は不図示のプリンタコントローラに転送され、プリンタコントローラは出力されたカラーパッチの色再現性が適切であるかを判断する。出力されたカラーパッチの色味と、画像データに応じてプリントコントローラの指示した色味の色差が所定範囲内の場合には、カラーキャリブレーションを終了する。色差が所定範囲外の場合には、色差情報をもとにプリンタコントローラは所定の色差以内に収まるまでカラーキャリブレーションを実施する。
次に、図2、図3を用いて分光測色装置について説明する。図2(a)は、カラーセンサユニットの内部構成の概略図、図2(b)は、カラーセンサユニットに蓋をつけた状態の外観構成の概略図である。図3(a)は、蓋を取った状態のカラーセンサユニットを上面から見た図、図3(b)は、図3(a)のA−A´線におけるカラーセンサユニットの断面図である。ただし図3(b)ではカラーセンサユニットに蓋をつけた状態を示す。なお、カラーセンサユニット1000が水平な被検知面800(図3(b))に対し下方から光を照射し検知を行う状態におけるユニット1000の姿勢を、ユニット1000の上下方向を定める基準の姿勢とする。つまり、図3(b)の図面上側をカラーセンサユニット1000の上方としている。但し、この基準の姿勢は説明のために便宜上設定したものであり、このカラーセンサユニット1000が検知を行う姿勢はこの基準の姿勢に限定されるものでは無い。
次に、このように一体化されたカラーセンサユニット1000を用いたカラーパッチの測色方法について説明する。図3(b)に示すように、LED110から発光された光束(光軸L3)が照明光学部材130、カバーガラス190bを透過し、紙面に形成された被検知面としてのカラーパッチ800を照明する。カラーパッチ800で反射された光束(光軸L4)は、カバーガラス190b、導光光学部材140を透過することにより、スリット150まで導かれ、スリット150上で略線形状の像として結像する。スリット150を通過し所定の形状に規制された光束(光軸L1)は凹面回折格子160に入射する。凹面回折格子160により反射され回折する光束のうち一次回折光として分光された光束(光軸L2)がラインセンサ170上で波長毎にスリット像として結像する。なお、図3(a)では波長550nmの光束の光軸を光軸L2として代表して示している。ラインセンサ170は波長毎の光を受光素子174で受光し、受光した光に応じた出力を行う。この出力は、センサユニット制御回路基板120によって白色LED110の分光特性や受光素子の分光感度特性に基づいて補正され、カラーパッチ800で反射された光束(光軸L4)の色調が算出される。算出された値は不図示のプリンタコントローラへ送信される。このようにしてカラーパッチ800の測色を行う。
まず、ラインセンサ170の構成について詳しく説明する。図4(a)はラインセンサ170の短手方向から見た断面図である。ラインセンサ170は、受光素子174が実装される基板部171と、受光素子174を接着剤で密閉する封止部172と、これらをカバーするガラス部173とが層構造になって構成されている。受光素子174は複数の光電変換素子(画素)が一方向に並んだものである。ここで、受光素子174の光を受光する面を受光面Sとする。基板部171には、変形可能なフレキシブル回路基板175が接着され、半田で基板部171に電気的に接続されている。
次にラインセンサ170を支持するハウジング100の側壁101の構成について図3(a)を参照して説明する。凹面回折格子を用いた分光光学系では、凹面回折格子のローランド円R上に配置される光源と像とが共役の関係となる性質を有する。つまり、ローランド円上にラインセンサを配置すると良好な光学性能を得ることができる。このため、ラインセンサ170が凹面回折格子160のローランド円R上に配置することができるよう、側壁101のラインセンサ170が配置される部分はローランド円Rの接線と略平行に設けられている。また、図3(a)のL1とL2は波長550nmの光束の光軸であり、ラインセンサに入射する光束を代表して表したものである。スリット150を通過して凹面反射方回折格子160に入射する光軸L1と、凹面回折格子160で反射されラインセンサ170に入射する光軸L2としている。ここで光軸L1と光軸L2のなす角度が小さい方が良好な光学性能を得ることができる。このことは他の波長の光においても同様のことが言える。このため、側壁101のラインセンサ170が配置される部分は、ラインセンサ170の位置を調整可能なスペースを確保しつつ、光軸L1と光軸L2のなす角がなるべく小さくなる位置に設けられている。
次に、図7を用いて、ラインセンサ170の調整方法の概要について具体的に説明する。図7はラインセンサ調整の概要を示す図である。図7(a)は、ラインセンサ調整時のカラーセンサユニットを斜め上方から見た図。図7(b)は、ラインセンサ調整時のカラーセンサユニットを斜め上方から見た図。ラインセンサ170の位置の調整は、受光素子174の受光面Sの法線に対して垂直な平面に平行な2軸の方向の位置と、受光面Sの法線回りの姿勢の調整を行う。上記2軸のうちの一方の軸は、受光素子174の配列方向、つまり、凹面回折格子に入射した光束が分光され、波長毎に分離される分光方向Xの軸(X軸)である。他方の軸は、ラインセンサ170に入射する光軸に対して垂直で分光方向と垂直な方向Yの軸(Y軸)である。位置を決めた後は、ラインセンサ170の各画素と分光光束の対応付けを行う。
図7(a)を参照して、まず調整のための工具について説明する。501は、ラインセンサと一体的である補強部材のX軸の一端を支持する突当工具。502は、ラインセンサのY軸方向を上下に支持するクランプ工具。503は、ラインセンサを光軸方向に付勢支持する付勢工具。504は、単波長の光を出力可能なモノクロメータである。突当工具501、クランプ工具502、付勢工具503は、ラインセンサ調整工具500として、一体化されている。ラインセンサ調整工具500は、ラインセンサ170を把持した状態において、不図示の移動装置によってラインセンサ170の配列方向(X軸)、ラインセンサ170の配列方向と直交する方向(Y軸)の2軸方向に移動可能である。また、受光面Sの法線回りにラインセンサ170を回転可能である。なお、これらの工具は図7(b)では図示を省略している。
次にスリット150の位置調整について説明する。スリット150の位置調整は、ラインセンサ170を調整面104に突き当て、モノクロメータ504(図7(a)では省略、図7(b)に記載)から所定の波長の光を出力した状態で、スリット150を通過する光束の光軸の方向Sにスリット150を移動させる。モノクロメータ504から出力される光束は、カラーパッチ面に相当する被検知面の上部から導光光学部材140に向けて照射され、スリット150を通過し、凹面回折格子160に入射する。凹面回折格子160で反射された後、ラインセンサ170の受光素子174で受光される。ラインセンサ170の受光素子174に形成されるスポット形状を見ながら、スリット150を移動させスポット形状(像のボケ具合)が所望の形状となる位置を決める。このスポット形状の調整は、ローランド円Rの円周上に配置された光源と、光源から凹面回折格子160に入射し反射された光束が同円周上に結像して形成されるスポット(像)が共役の関係となることを利用している。また、スポット形状の調整は、モノクロメータ504から出力する3つの波長350nm、550nm、750nmの光に関して行う。ここで、上記3つの波長の光に関して調整を行うのは、ラインセンサ170の受光素子174で350〜750nmの波長領域の光を検知するからである。上記3つの波長の光は、ラインセンサ170で検知する分光光束のうち受光素子174の分光方向Xにおける略両端と中央に結像する光である。このため、上記3つの波長の光に関してスポット形状が所望の形状になるよう調整すれば、350〜750nmの各波長の光束全てに関してスポット形状を調整せずとも、各波長の光束のスポットを所望の形状にすることができる。なお、図7(b)に示す光軸Lは波長550nmの光束の光軸である。
次に、ラインセンサ170のY軸方向の位置調整及び最終的な位置決めについて説明する。Y軸の位置調整はモノクロメータ504で光束を出力しながら350〜750nmの波長領域を持つLED110の中心波長である波長550nmの光束をモノクロメータ504で出力する。図8は、モノクロメータ504が波長550nmの光を出力している時におけるラインセンサ170のY軸方向の位置に対する受光素子174の出力を示すグラフである。なお、受光素子174からの出力は受光素子174が受光する光の光量に比例したものとなる。ラインセンサ調整工具500は、初めに、ラインセンサ170をY軸方向に所定距離間送り動作をし、受光素子174の出力の包絡線をプロットする。そして、最大出力値(Pmax)に対して、受光素子174の出力がその最大出力値(Pmax)の50%の出力値(Psl)となる2つの位置の中心位置にラインセンサ170を移動する。
次に、ラインセンサ170のX軸方向の位置調整及び最終的な位置決めについて説明する。本実施形態においてX軸方向の位置決めはY軸方向の位置決めの後に行われるが、逆の順番でも良い。図9(a)はラインセンサの受光素子とその出力の関係を示す図である。詳述すると、上側はX軸、Y軸に直交する方向からラインセンサ170の受光素子174を見た状態を模式的に示したもので、下側は上記受光素子174の各画素の出力を示したものである。スポットAは、モノクロメータ504が出力する波長550nmの光が凹面回折格子160によって分光されラインセンサ170の受光素子174上に形成するスポットである。アレイ状に配列された受光素子174の配列方向(X軸方向)の中心の画素に波長550nmの光が入力されるようにラインセンサ170をX軸方向に移動する。上述したX軸、Y軸方向の移動が完了した状態でラインセンサ170の位置決めは完了する。
次に、受光素子174の各画素と、分光光束との対応付けを行う。この調整は、LED110の有効波長領域である350〜750nmにおいて、凹面反射側回折格子160によって分光されラインセンサ上に結像した光束の波長毎のスポット位置と受光素子174の位置とを対応づけるためのものである。つまり、被検物からの反射光の分光波長とラインセンサ170の各受光素子との対応を取るための調整であって、具体的には、各波長に対する受光素子174の画素位置の情報を認識させるために行うものである。対応づけは、LED110の有効波長領域である350〜750nmに対して、中心波長である550nm、短波長側の350nm、長波長側の750nmの3つの基準となる単波長光に関して行う。この各単波長光をモノクロメータ504で出力し、カラーパッチ面相当の被検知面上部から照射して、ラインセンサ170で分光光束を検知する。図9(b)はモノクロメータが上記3つの単波長光のうち1つの単波長光を出力した時における受光素子174の画素の出力を示すグラフである。このとき、受光素子174の出力の最大出力値(Pmax)に対して、50%の出力値(Psl)を出力する2つの画素(N−1、N+1)の中心の位置にある画素(N)を上記1つの単波長の画素として対応づける。この対応づけ上記3つの単波長光に対し夫々行う。
Y=aX2+bX+c ・・・(式1)
上記3つの所定の単波長に関しては画素位置との関係が特定されているので、式1のX、Yにそれらの値を代入することでa、b、cの値が求められる。これにより、このカラーセンサユニット1000における波長と画素位置との関係がわかるので、分光された350〜750nmの任意の波長の光がどの画素位置にスポットを形成するかを特定することができる。このようして、凹面回折格子160で分光された光束の任意の波長の光と、受光素子174の画素位置との対応付けを行っている。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様のものに関しては同じ符号を付し、説明を省略する。
100 ハウジング
101 側壁
102 開口部
103 凸部
104 調整面
110 LED
120 センサユニット制御回路基板
130 照明光学部材
140 導光光学部材
150 スリット、
160 凹面回折格子
170 ラインセンサ
171 基板部(接着部)
180 保持部材
190 ハウジングカバー
190b カバーガラス
Claims (10)
- 入射した光束を分光及び集光する凹面回折格子と、一方向に配列された複数の受光素子を備える受光部材と、前記凹面回折格子によって分光された光束が通過する開口部が形成された筐体と、を有し、前記筐体で前記凹面回折格子及び前記受光部材を支持し、前記凹面回折格子によって分光及び集光された光束を前記複数の受光素子で受光する分光測色装置において、
前記筐体の外側には、前記凹面回折格子のローランド円上の、前記複数の受光素子が受光する光束の通過領域内にある円弧部分での所定の接線と平行な面が設けられ、
前記受光部材は、前記平行な面に当接した状態で前記筐体に固定され、前記受光部材を前記筐体に固定する接着剤は、前記受光部材の、前記複数の受光素子の配列方向に関して前記複数の受光素子の中央部に対応する位置にのみ塗布されていることを特徴とする分光測色装置。 - 前記複数の受光素子の配列方向は前記平行な面に平行であることを特徴とする請求項1に記載の分光測色装置。
- 前記接着剤は、前記筐体に設けられた接着部と前記受光部材との間に塗布され、
前記接着部は、前記ローランド円の前記円弧部分における半径方向と前記複数の受光素子の配列方向とに直交する方向に関して、前記受光部材を挟んで対向する2箇所に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の分光測色装置。 - 前記2箇所の接着部の夫々は、前記筐体の外側に設けられた凸部であることを特徴とする請求項3に記載の分光測色装置。
- 前記受光部材は、前記平行な面に当接する光透過部材を備え、前記光透過部材は前記受光素子よりも前記ローランド円の中心側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の分光測色装置。
- 前記筐体を覆う蓋部材を有し、前記蓋部材は、前記受光部材の前記平行な面に当接する面の裏側の面の外側を覆う受光部材カバー部を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の分光測色装置。
- 前記平行な面は前記筐体の側壁に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の分光測色装置。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の分光測色装置と、トナー像が転写されたシート材を加熱して画像を定着させる定着器と、を有し、前記分光測色装置は、前記定着器の下流側の前記シートの搬送路上に配置され、前記定着器を通過した後のシート材からの反射光を前記複数の受光素子で受光することを特徴とする画像形成装置。
- 前記分光測色装置の出力に基づいて画像形成条件を制御することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記シート材上には混色のカラーパッチが形成されていることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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