JP5280908B2 - 車上通信装置、データ配信方法、及びプログラム - Google Patents

車上通信装置、データ配信方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、鉄道沿線に点在する複数の無線LAN地上通信装置と、列車の車上通信装置とのデータ通信に関するものである。
特許文献1「移動体向けデータ配信支援方法」(特開2006−165928号公報)は、移動体にコンテンツを配信するときに、接続する無線LANアクセスポイントが変わったら、前につながっていた無線LANアクセスポイントに接続するキャッシュサーバから配信済部分に関する情報や未配信コンテンツ等を新しくアクセスポイントにつながっているキャッシュサーバが受信し、途切れなく配信を再開させるものである。
この先行技術では、1つのコンテンツを移動体との間で交換するときの連続性の確保を目的としており、無線が切り替わる間にコンテンツの受信が不要になった場合やアクセスポイントごとにコンテンツのバージョンが異っているといった場合には対応できない。
特許文献2「通信システム及び方法、通信端末装置、通信センタ装置、並びにコンピュータプログラム」(特開2004−020220号公報)は、カーナビの地図データの更新などで無駄な問い合わせを減少させるために、できるだけまとめて保存日時から一定期間経過したデータの問い合わせだけ処理する技術である。
この先行技術では、データサーバは1つだけであり、同一データの複数バージョンが点在している場合には対応できない。
従来技術では、地上の無線接続箇所やキャッシュサーバは複数あったとしてもセンタのデータサーバは1つであり、そこの最新版のデータ(コンテンツ)が保存されていた。この状態で、通信トラフィックの減少やダウンロード時間の短縮等を図ったものであった。
特開2006−165928号公報 特開2004−020220号公報
交通機関の移動体に設置された車上通信装置が、バージョン管理されているデータを、各アクセスポイントを介して取得する際に、適切なデータを選択して受信することにより伝送効率を高めることを課題とする。
本発明の1つの観点に係る車上通信装置は、交通機関の路線に沿って設置された無線アクセスポイントと接続し、無線アクセスポイントに接続されたキャッシュサーバからバージョンを付されたデータを受信可能な、移動体に搭載された車上通信装置であって、(1)受信したデータをバージョン別に記憶するための受信データ記憶部と、(2)受信データ記憶部に記憶されているデータのバージョン毎に、ファイル名、保持バージョンID、フルデータサイズ、及び、受信済データサイズを記憶するための保持バージョン管理テーブルと、(3)無線アクセスポイントと接続し、当該無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバから、当該キャッシュサーバが保持するデータのバージョンを示す送信バージョンIDを受信し、送信バージョンID以降の保持バージョンIDが付されたデータ全体受信データ記憶部に記憶されている場合に、受信不要と判定し、保持バージョンIDに対応する受信済データサイズがフルデータサイズと異なり、又は、送信バージョンIDが保持バージョンIDよりも新しい場合に、受信必要と判定する受信要否判定部と、(4)受信要否判定部によって受信必要と判定された場合に、送信バージョンIDと同じ保持バージョンIDの一部データが受信データ記憶部に記憶されていれば、記憶されている一部データに対する残りのデータの転送を無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバ要求し、受信できたデータを一部データに加えて受信データ記憶部に記憶させると共に、受信できたデータサイズを受信済データサイズに加えて保持バージョン管理テーブルに記憶させ、送信バージョンIDと同じ保持バージョンIDのデータが受信データ記憶部に全く記憶されていなければ、データ全体の転送を無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバ要求し、受信できたデータを新たに受信データ記憶部に記憶させると共に、送信バージョンIDを新たな保持バージョンIDとして、当該保持バージョンIDに対応付けて、フルデータサイズと、受信データ記憶部に記憶させたデータの受信済データサイズとを保持バージョン管理テーブルに記憶させるデータ受信部とを有する
本発明の1つの観点に係るデータ配信方法は、交通機関の路線に沿って設置された無線アクセスポイントと接続し、無線アクセスポイントに接続されたキャッシュサーバからバージョンを付されたデータを受信可能な、移動体に搭載された車上通信装置であって、受信したデータをバージョン別に記憶するための受信データ記憶部と、受信データ記憶部に記憶されているデータのバージョン毎に、ファイル名、保持バージョンID、フルデータサイズ、及び、受信済データサイズを記憶するための保持バージョン管理テーブルを有する車上通信装置におけるデータ配信方法であって、(1)無線アクセスポイントと接続し、当該無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバから、当該キャッシュサーバが保持するデータのバージョンを示す送信バージョンIDを受信し、送信バージョンID以降の保持バージョンIDが付されたデータ全体受信データ記憶部に記憶されている場合に、受信不要と判定し、保持バージョンIDに対応する受信済データサイズがフルデータサイズと異なり、又は、送信バージョンIDが保持バージョンIDよりも新しい場合に、受信必要と判定する受信要否判定工程と、(2)受信要否判定工程において受信必要と判定された場合に、送信バージョンIDと同じ保持バージョンIDの一部データが受信データ記憶部に記憶されていれば、記憶されている一部データに対する残りのデータの転送を無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバ要求し、受信できたデータを一部データに加えて受信データ記憶部に記憶させると共に、受信できたデータサイズを受信済データサイズに加えて保持バージョン管理テーブルに記憶させ、送信バージョンIDと同じ保持バージョンIDのデータが受信データ記憶部に全く記憶されていなければ、データ全体の転送を無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバ要求し、受信できたデータを新たに受信データ記憶部に記憶させると共に、送信バージョンIDを新たな保持バージョンIDとして、当該保持バージョンIDに対応付けて、フルデータサイズと、受信データ記憶部に記憶させたデータの受信済データサイズとを保持バージョン管理テーブルに記憶させるデータ受信工程とを有する
本発明の1つの観点に係るプログラムは、交通機関の路線に沿って設置された無線アクセスポイントと接続し、無線アクセスポイントに接続されたキャッシュサーバからバージョンを付されたデータを受信可能な、移動体に搭載された車上通信装置であって、受信したデータをバージョン別に記憶するための受信データ記憶部と、受信データ記憶部に記憶されているデータのバージョン毎に、ファイル名、保持バージョンID、フルデータサイズ、及び、受信済データサイズを記憶するための保持バージョン管理テーブルを有する車上通信装置において用いられるプログラムであって、(1)無線アクセスポイントと接続し、当該無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバから、当該キャッシュサーバが保持するデータのバージョンを示す送信バージョンIDを受信し、送信バージョンID以降の保持バージョンIDが付されたデータ全体受信データ記憶部に記憶されている場合に、受信不要と判定し、保持バージョンIDに対応する受信済データサイズがフルデータサイズと異なり、又は、送信バージョンIDが保持バージョンIDよりも新しい場合に、受信必要と判定する受信要否判定手順と、(2)受信要否判定手順において受信必要と判定された場合に、送信バージョンIDと同じ保持バージョンIDの一部データが受信データ記憶部に記憶されていれば、記憶されている一部データに対する残りのデータの転送を無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバ要求し、受信できたデータを一部データに加えて受信データ記憶部に記憶させると共に、受信できたデータサイズを受信済データサイズに加えて保持バージョン管理テーブルに記憶させ、送信バージョンIDと同じ保持バージョンIDのデータが受信データ記憶部に全く記憶されていなければ、データ全体の転送を無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバ要求し、受信できたデータを新たに受信データ記憶部に記憶させると共に、送信バージョンIDを新たな保持バージョンIDとして、当該保持バージョンIDに対応付けて、フルデータサイズと、受信データ記憶部に記憶させたデータの受信済データサイズとを保持バージョン管理テーブルに記憶させるデータ受信手順とをコンピュータに実行させる
本発明の1つの観点によれば、保持バージョンIDに対応する受信済データサイズがフルデータサイズと異なり、又は、送信バージョンIDが保持バージョンIDよりも新しい場合に、受信必要と判定することにより、受信データ記憶部において欠落しているデータがあれば、古いバージョンであってもそのデータを受信するので、データの完全性を高めることができる。また、適切なデータのみを受信することで、処理負担を軽減するとともに、通信帯域の有効利用を図ることができる。
想定ケース(その1)の概要を示す図である。 想定ケース(その2)の概要を示す図である。 車上通信装置のハードウエア構成を示す図である。 車上通信装置のソフトウエア構成を示す図である。 保持バージョン管理テーブルの例(その1)を示す図である。 保持バージョン管理テーブルの例(その2)を示す図である。 車上通信装置の全体処理フローを示す図である。 受信要否判定処理フローを示す図である。 データ受信処理フローを示す図である。 既存バージョン更新処理フローを示す図である。 新規バージョン追加処理フローを示す図である。 不要データ削除処理フローを示す図である。 旧バージョン削除処理フローを示す図である。 実施例2に係る保持バージョン管理テーブルの例を示す図である。 実施例2に係る新規バージョン追加処理フローを示す図である。 実施例2に係る既存バージョン更新処理フローを示す図である。 実施例3に係る既存バージョン更新処理フローを示す図である。 実施例4に係る想定ケースの概要を示す図である。 実施例4に係る保持バージョン管理テーブルの例を示す図である。 実施例4に係る新規バージョン追加処理フローを示す図である。 実施例4に係る既存バージョン更新処理フローを示す図である。 実施例5に係る既存バージョン更新処理フローを示す図である。
センタサーバと接続可能な複数の無線アクセスポイントを鉄道沿線に設置したデータ配信システムにおいて、常時接続とは限らない場合、センタとの回線障害により孤立している可能性がある場合、あるいは回線速度が遅くてセンタサーバとの同期が遅れる場合にも、できるだけ「最新」のデータを車上に効率よく配信する(図1参照)。
図1は、想定ケース(その1)の概要を示す図である。センタサーバに格納されているデータのコピーが沿線のキャッシュサーバに配置される。各キャッシュサーバについて以下の状況を想定する。
(1)キャッシュサーバAは、センタサーバと高速な常時接続回線で接続し、最新データを格納している。例えば、インターネットあるいはイントラネットを用いる。
(2)キャッシュサーバBは、回線障害のため、古いバージョンのデータのみ保持している。
(3)キャッシュサーバCは、回線接続待ち又は伝送に時間を要するため、未だ最新版に更新されていない。例えば、ダイアルアップ回線等で間欠的に接続し、あるいは伝送速度が遅い回線を用いるケースが想定される。
その上で、以下の対応を実現する。
(1)列車に設置された車上通信装置が、キャッシュサーバAからの最新データ(Ver4)の受信を完了させた場合には、キャッシュサーバB及びキャッシュサーバCの古いデータ(Ver2及びVer3)は受信しない。
(2)車上通信装置が、キャッシュサーバAからの最新データ(Ver4)を途中まで受信した状態で無線アクセスポイントAの通信エリアを抜けた場合には、不完全な一部データ(Ver4)を保管し、次の無線アクセスポイントBの通信エリアに入った時点で、「ないよりはまし」なので古いデータ(Ver2)を受信する。更に次の無線アクセスポイントCの通信エリアに入ると、先に受信を完了したデータ(Ver2)よりも新しいデータ(Ver3)を受信する。Ver3のデータ受信を完了すると、不要なデータ(Ver2)は削除する。
更に、図2で想定されるケースでは、
(3)車上通信装置が、キャッシュサーバAからの最新データ(Ver4)を途中まで受信した状態で無線アクセスポイントAの通信エリアを抜け、不完全な一部データ(Ver4)を保管し、無線アクセスポイントBの通信エリアに入ると、古いデータ(Ver2)を受信し、無線アクセスポイントCの通信エリアに入ると、不完全な最新データ(Ver4)の続きから受信する。つまり、中断分の一部データを保存しておいて、古いデータでも取得する。そして、他のアクセスポイントから、改めて一部データの残りのデータを取得する。
図1及び図2に示した通り、鉄道沿線に設置された無線アクセスポイントは、キャッシュサーバと接続されており、キャッシュサーバは、センタサーバから配信されたデータを保持している。そして、列車に設置された車上通信装置は、無線アクセスポイントに接近すると無線アクセスポイントと無線通信により接続し、キャッシュサーバに保持されているデータを受信するように動作する。
図3は、車上通信装置のハードウエア構成を示す図である。車上通信装置は、CPU301、メモリ302、HDD303、無線LANデバイス304、及び位置情報受信部305を有している。CPU301は、演算装置の例であり、メモリ302とHDD303は、記憶装置の例である。プログラムは、通常HDD303に記憶されており、メモリ302にロードされた状態で、順次CPU301に読み込まれ処理を行う。無線LANデバイス304は、無線LAN通信に用いる。これにより、無線アクセスポイントとの通信を制御する。位置情報受信部305は、現在位置を取得するように構成されている。
図4は、車上通信装置のソフトウエア構成を示す図である。車上通信装置は、受信要否判定部401、保持バージョン管理テーブル402、データ受信部403、受信データ記憶部404、及び不要データ削除部405を有している。受信要否判定部401は、データの受信が必要か否かを判断し、保持バージョン管理テーブル402は、保持しているデータのバージョンを管理し、データ受信部403は、必要なデータを受信し、受信データ記憶部404は、受信したデータを記憶し、不要データ削除部405は、不要となったデータを削除するように構成されている。
保持バージョン管理テーブル402について説明する。図5は、保持バージョン管理テーブルの例(その1)を示す図である。バージョン毎にレコードを設け、保持バージョンID、フルデータサイズ、受信済データサイズ、及びファイル名の項目を対応付けて記憶するように構成されている。バージョンIDは、受信データ記憶部404で記憶しているデータのバージョンの識別情報である。フルデータサイズは、そのバージョンのデータが完全である状態における全体の大きさである。受信済データサイズは、受信データ記憶部404で現に記憶しているデータの大きさである。ファイル名は、受信データ記憶部404で記憶する際に用いているファイルの名称である。
図5は、図1に示した想定ケース(その1)で無線アクセスポイントCの通信エリアでデータ受信中の状態を示し、図6は、図2に示した想定ケース(その2)における状態を示している。
続いて、処理動作について説明する。図7は、車上通信装置の全体処理フローを示す図である。この処理は、列車がアクセスポイントに接近し接続可能となると起動される。受信要否判定部401による受信要否判定処理(S701)で受信不要と判定した場合には、処理を終了する。一方、受信が必要と判定された場合には、データ受信部403によるデータ受信処理(S702)と、不要データ削除部405による不要データ削除処理(S703)を行う。以下各処理について詳述する。
図8は、受信要否判定処理(S701)のフローを示す図である。無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバへ送信バージョンID要求を送信し、送信バージョンIDを受信する(S801)。送信バージョンIDは、キャッシュサーバが保持し、送信できるデータのバージョンの識別情報である。そして、保持バージョン管理テーブル402の保持バージョン毎に以下の処理を繰り返す(S802)。
当該保持バージョンの受信済データサイズがフルデータサイズと等しく(S803)、更に送信バージョンIDが当該保持バージョンのID以下である場合(S804)、つまり送信バージョンが保持バージョンと同じか、あるいは保持バージョンより古い場合には、受信は不要であると判定して処理を終了する(S805)。
一方、当該保持バージョンの受信済データサイズがフルデータサイズと異なる場合は(S803)、他の保持バージョンの処理を繰り返す(S806)。また、あるいは送信バージョンIDが当該保持バージョンIDより大きい場合(S804)、つまり送信バージョンが保持バージョンより新しい場合にも、他の保持バージョンの処理を繰り返す(S806)。そして、いずれの保持バージョンでも受信不要と判定されなかった場合に、受信が必要であると判定する(S807)。
図9は、データ受信処理(S702)のフローを示す図である。保持バージョン管理テーブル402の保持バージョン毎に以下の処理を繰り返す(S901)。送信バージョンIDが当該保持バージョンのIDと等しい場合には(S902)、既存のデータの続きから受信する既存バージョン更新処理(S904)を行う。一方、バージョンが一致しない場合には(S902)、他の保持バージョンについて処理を繰り返し(S903)、いずれの保持バージョンにおいても一致しなかった場合には、データの先頭から受信する新規バージョン追加処理(S905)を行う。
図10は、既存バージョン更新処理(S904)のフローを示す図である。当該保持バージョンの受信済データサイズに1を加えて転送開始アドレスを求め、その転送開始アドレスを指定して、キャッシュサーバに対してデータ転送要求を送信する(S1001)。この例では、1を加えて転送開始アドレスとしたが、転送済みのデータサイズを指定することにより、後続データを受信する仕様の場合には、受信済データサイズをそのまま転送開始アドレスとする。
そして、キャッシュサーバから受信したデータを、当該保持バージョンのファイル名で特定される受信データ記憶部404の既存ファイルに追加する(S1002)。最後に、当該保持バージョンの受信済データサイズに受信したデータサイズを加える(S1003)。
図11は、新規バージョン追加処理フローを示す図である。データの先頭を転送開始アドレスに指定して、キャッシュサーバに対してデータ転送要求を送信する(S1101)。そして、フルデータサイズを受信し、さらに転送データを受信する(S1102)。受信したデータを受信データ記憶部404の新規ファイルとして記憶する(S1103)。最後に、新規のバージョン、フルデータサイズ、受信したデータサイズ、及び新規のファイル名を保持バージョン管理テーブルの新規レコードに書き込む(S1103)。
図12は、不要データ削除処理(S703)のフローを示す図である。保持バージョン管理テーブル402の保持バージョンについて順に以下の処理を行なう(S1201)。当該保持バージョンの受信済データサイズが当該保持バージョンのフルデータサイズと等しい場合には(S1202)、当該保持バージョンを受信完了バージョンとして旧バージョン削除処理を行なう(S1203)。受信済データサイズがフルデータサイズと異なる場合には、他の保持バージョンについての処理を繰り返す(S1204)。
図13は、旧バージョン削除処理(S1203)のフローを示す図である。保持バージョン管理テーブル402の保持バージョン毎に以下の処理を繰り返す(S1301)。当該保持バージョンIDが、受信完了バージョンIDよりも小さい場合には(S1302)、当該保持バージョンのファイルを削除するとともに(S1303)、当該保持バージョンのレコードを削除する(S1304)。この処理をすべて保持バージョンについて行った時点で終了する(S1305)。
本実施例では、バージョンとしてデータの有効期限を用い、有効期限を切れたデータは受信しないように制御する。
図14は、実施例2に係る保持バージョン管理テーブルの例を示す図である。図示するように、保持バージョンIDとして有効期限を用いる。あるいは、保持バージョンIDに有効期限を含める。
図15は、実施例2に係る新規バージョン追加処理(S905)のフローを示す図である。図11の処理に代えて、図15の処理を行なう。送信バージョンIDで特定される有効期限内であるか判定し(S1501)、有効期限内である場合のみデータを受信する。有効期限外であれば、データを受信せずに終了する。
図16は、実施例2に係る既存バージョン更新処理(S904)の処理フローを示す図である。図10の処理に代えて、図16の処理を行う。送信バージョンIDで特定される有効期限内であるか判定し(S1601)、有効期限内である場合のみデータを受信する。有効期限外であれば、データを受信せずに終了する。
本実施例では、有効期限切れの場合に不完全なデータファイルを削除する。
図17は、実施例3に係る既存バージョン更新処理(S904)のフローを示す図である。図10の処理に代えて、図17の処理を行う。送信バージョンIDで特定される有効期限内であるか判定し(S1701)、有効期限内である場合のみデータを受信する。有効期限外であれば、データを受信せずに、受信データ記憶部404に記憶している既存バージョンのファイルを削除する(S1705)。更に、保持バージョン管理テーブル402の既存バージョンのレコードを削除する(S1706)。
本実施例では、バージョン毎に有効区間の概念を設ける。有効区間は、そのバージョンのデータが有効である路線上の範囲である。
気象条件に依存する運転規制情報などでは、時間の経過とともに有効区間が変動することがある。例えば、降雨量に従って速度を規制する規制範囲付近を有効区間とすれば、降雨地域が変動し列車が規制範囲から外れた場合には、不完全なデータである運転規制情報の続きを受信する必要が無くなる。
図18は、実施例4に係る想定ケースの概要を示す図である。有効範囲が位置イ〜位置ハであるVer4のデータを途中まで受信した状態で、列車が無線アクセスポイントAの通信エリアを抜け、その後有効範囲が位置イ〜位置ロに狭められたVer5のデータが配信された状態を想定する。その状態で列車が無線アクセスポイントBの通信エリアに入ると、有効区間外になるのでVer5を受信しないように制御する。
図19は、実施例4に係る保持バージョン管理テーブルの例を示す図である。バージョン毎に、有効区間を対応付けて記憶するように構成されている。路線上の位置である上り側端点と下り側端点により特定される。路線上の位置は、例えば路線上の基準点からの距離で特定される。
有効区間は、受信要否判定処理(図8)のS801で送信バージョンIDと共に受信する。
図20は、実施例4に係る新規バージョン追加処理(S905)のフローを示す図である。図11に処理に代えて、図20の処理を行なう。位置情報受信部305から現在の位置情報を取得し(S2001)、受信要否判定部401で送信バージョンIDと共に受信した有効区間を取得し(S2002)、現在位置が有効区間内か判定する(S2003)。有効区間内である場合のみデータを受信する。S2007では、有効区間も対応付けて記憶させる。有効区間外であれば、データを受信せずに終了する。
図21は、実施例4に係る既存バージョン更新処理(S904)のフローを示す図である。図10の処理に代えて、図21の処理を行う。位置情報受信部305から現在の位置情報を取得し(S2101)、保持バージョン管理テーブル402から当該バージョンの有効区間を読み取り(S2102)、現在位置が有効区間内か判定する(S2103)。有効区間内である場合のみデータを受信する。有効区間外であれば、データを受信せずに終了する。尚、受信要否判定部401で送信バージョンIDと共に受信した有効区間を用いることもできる。
実施例4において、既存バージョンのファイルを削除する。
図22は、実施例5に係る既存バージョン更新処理フローを示す図である。有効区間外の場合には、既存バージョンのファイルを削除し(S2207)、既存バージョンのレコードを削除する(S2208)。
上述の実施例2乃至5において、有効期間が過ぎたデータや有効区間外となったデータを、データ受信と非同期に削除することも有効である。これにより、不要なデータを常時削除することができる。
車上通信装置は、コンピュータであり、各要素はプログラムにより処理を実行することができる。また、プログラムを記憶媒体に記憶させ、記憶媒体からコンピュータに読み取られるようにすることができる。
上述の例では、鉄道に適用する場合について説明したが、路線バスやモノレール等他の移動体に係る交通システムにも適用できる。
301 CPU
302 メモリ
303 HDD
304 無線LANデバイス
305 位置情報受信部
401 受信要否判定部
402 保持バージョン管理テーブル
403 データ受信部
404 受信データ記憶部
405 不要データ削除部

Claims (11)

  1. 交通機関の路線に沿って設置された無線アクセスポイントと接続し、無線アクセスポイントに接続されたキャッシュサーバからバージョンを付されたデータを受信可能な、移動体に搭載された車上通信装置であって
    1)受信したデータをバージョン別に記憶するための受信データ記憶部と、
    (2)受信データ記憶部に記憶されているデータのバージョン毎に、ファイル名、保持バージョンID、フルデータサイズ、及び、受信済データサイズを記憶するための保持バージョン管理テーブルと、
    (3)無線アクセスポイントと接続し、当該無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバから、当該キャッシュサーバが保持するデータのバージョンを示す送信バージョンIDを受信し、送信バージョンID以降の保持バージョンIDが付されたデータ全体が前記受信データ記憶部に記憶されている場合に、受信不要と判定し、保持バージョンIDに対応する受信済データサイズがフルデータサイズと異なり、又は、送信バージョンIDが保持バージョンIDよりも新しい場合に、受信必要と判定する受信要否判定部と、
    (4)前記受信要否判定部によって受信必要と判定された場合に、送信バージョンIDと同じ保持バージョンIDの一部データが前記受信データ記憶部に記憶されていれば、記憶されている一部データに対する残りのデータの転送を無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバ要求し、受信できたデータを一部データに加えて前記受信データ記憶部に記憶させると共に、受信できたデータサイズを受信済データサイズに加えて前記保持バージョン管理テーブルに記憶させ、送信バージョンIDと同じ保持バージョンIDのデータが前記受信データ記憶部に全く記憶されていなければ、データ全体の転送を無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバ要求し、受信できたデータを新たに前記受信データ記憶部に記憶させると共に、送信バージョンIDを新たな保持バージョンIDとして、当該保持バージョンIDに対応付けて、フルデータサイズと、受信データ記憶部に記憶させたデータの受信済データサイズとを前記保持バージョン管理テーブルに記憶させるデータ受信部と、
    を有する車上通信装置
  2. 信バージョンIDのデータ全体を受信した場合に、受信完了した当該送信バージョンIDよりも古い保持バージョンIDが付されたデータを受信データ記憶部から削除する不要データ削除部を更に有する請求項1記載の車上通信装置。
  3. 記受信要否判定部は、保持バージョンIDに対応するフルデータサイズと受信済データサイズが等しい場合に、データ全体記憶されていると判定する、請求項1又は2記載の車上通信装置。
  4. 前記不要データ削除部は、いずれかの保持バージョンIDにおいてフルデータサイズと受信済データサイズが等しい場合に、送信バージョンIDのデータ全体を受信したと判定する請求項記載の車上通信装置。
  5. 前記受信要否判定部は、無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバから路線上の有効区間を受信し、
    前記データ受信部は、現在位置が有効区間内である場合にのみデータの転送を要求する
    請求項1乃至4のいずれか1項記載の車上通信装置。
  6. 前記保持バージョンIDとしてデータの有効期限を用い、
    前記データ受信部は、現時点が有効期限内である場合にのみデータの転送を要求する
    請求項1乃至5のいずれか1項記載の車上通信装置。
  7. 前記路線は、鉄道であって、前記移動体は、列車である請求項1乃至6のいずれか1項記載の車上通信装置。
  8. 交通機関の路線に沿って設置された無線アクセスポイントと接続し、無線アクセスポイントに接続されたキャッシュサーバからバージョンを付されたデータを受信可能な、移動体に搭載された車上通信装置であって、受信したデータをバージョン別に記憶するための受信データ記憶部と、受信データ記憶部に記憶されているデータのバージョン毎に、ファイル名、保持バージョンID、フルデータサイズ、及び、受信済データサイズを記憶するための保持バージョン管理テーブルを有する前記車上通信装置におけるデータ配信方法であって
    1)無線アクセスポイントと接続し、当該無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバから、当該キャッシュサーバが保持するデータのバージョンを示す送信バージョンIDを受信し、送信バージョンID以降の保持バージョンIDが付されたデータ全体が前記受信データ記憶部に記憶されている場合に、受信不要と判定し、保持バージョンIDに対応する受信済データサイズがフルデータサイズと異なり、又は、送信バージョンIDが保持バージョンIDよりも新しい場合に、受信必要と判定する受信要否判定工程と、
    (2)前記受信要否判定工程において受信必要と判定された場合に、送信バージョンIDと同じ保持バージョンIDの一部データが前記受信データ記憶部に記憶されていれば、記憶されている一部データに対する残りのデータの転送を無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバ要求し、受信できたデータを一部データに加えて前記受信データ記憶部に記憶させると共に、受信できたデータサイズを受信済データサイズに加えて前記保持バージョン管理テーブルに記憶させ、送信バージョンIDと同じ保持バージョンIDのデータが前記受信データ記憶部に全く記憶されていなければ、データ全体の転送を無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバ要求し、受信できたデータを新たに前記受信データ記憶部に記憶させると共に、送信バージョンIDを新たな保持バージョンIDとして、当該保持バージョンIDに対応付けて、フルデータサイズと、受信データ記憶部に記憶させたデータの受信済データサイズとを前記保持バージョン管理テーブルに記憶させるデータ受信工程と、
    を有するデータ配信方法
  9. 信バージョンIDのデータ全体を受信した場合に、受信完了した当該送信バージョンIDよりも古い保持バージョンIDが付されたデータを受信データ記憶部から削除する不要データ削除工程を更に有する請求項8記載のデータ配信方法。
  10. 交通機関の路線に沿って設置された無線アクセスポイントと接続し、無線アクセスポイントに接続されたキャッシュサーバからバージョンを付されたデータを受信可能な、移動体に搭載された車上通信装置であって、受信したデータをバージョン別に記憶するための受信データ記憶部と、受信データ記憶部に記憶されているデータのバージョン毎に、ファイル名、保持バージョンID、フルデータサイズ、及び、受信済データサイズを記憶するための保持バージョン管理テーブルを有する前記車上通信装置において用いられるプログラムであって、
    (1)無線アクセスポイントと接続し、当該無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバから、当該キャッシュサーバが保持するデータのバージョンを示す送信バージョンIDを受信し、送信バージョンID以降の保持バージョンIDが付されたデータ全体が前記受信データ記憶部に記憶されている場合に、受信不要と判定し、保持バージョンIDに対応する受信済データサイズがフルデータサイズと異なり、又は、送信バージョンIDが保持バージョンIDよりも新しい場合に、受信必要と判定する受信要否判定手順と、
    (2)前記受信要否判定手順において受信必要と判定された場合に、送信バージョンIDと同じ保持バージョンIDの一部データが前記受信データ記憶部に記憶されていれば、記憶されている一部データに対する残りのデータの転送を無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバ要求し、受信できたデータを一部データに加えて前記受信データ記憶部に記憶させると共に、受信できたデータサイズを受信済データサイズに加えて前記保持バージョン管理テーブルに記憶させ、送信バージョンIDと同じ保持バージョンIDのデータが前記受信データ記憶部に全く記憶されていなければ、データ全体の転送を無線アクセスポイントを介してキャッシュサーバ要求し、受信できたデータを新たに前記受信データ記憶部に記憶させると共に、送信バージョンIDを新たな保持バージョンIDとして、当該保持バージョンIDに対応付けて、フルデータサイズと、受信データ記憶部に記憶させたデータの受信済データサイズとを前記保持バージョン管理テーブルに記憶させるデータ受信手順と、
    をコンピュータに実行させるプログラム
  11. 信バージョンIDのデータ全体を受信した場合に、受信完了した当該送信バージョンIDよりも古い保持バージョンIDが付されたデータを受信データ記憶部から削除する不要データ削除手順を更にコンピュータに実行させる請求項10記載のプログラム。
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