JP5287246B2 - 天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法 - Google Patents
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Description
近年では、地球温暖化に対する配慮から、廃棄処分しても自然界の炭酸ガスを増加させない製品が要求されるようになった。
例えば、空気中の炭酸ガスを固定化した化合物である動植物油を原料としてウレタン製品をつくれば、この製品を焼却処分したときに、動植物由来の炭素が燃焼して発生する分の炭酸ガスは、自然界の炭酸ガスを増加させないことは自明の理である。
例えば、下記特許文献2には、天然油脂の二重結合に、酸素およびまたは空気の吹き込みにより水酸基を生成せしめた水酸基含有高分子量化合物およびその誘導体を用い、これとイソシアネートとを反応させることでウレタン製品を製造する方法が記載されている。
また、下記特許文献3には、上記の天然由来油脂の二重結合を酸素およびまたは空気の吹き込み工程により水酸基の付与変性した水酸基含有高分子量化合物を用いて、これにアミン類や水酸化カリウムなどの金属触媒を用いてアルコラート化反応と加水分解反応をした後、生成した油脂由来のカルボキシル基や水酸基にアルキレンオキシドを開環重合することでアルコール性水酸基数を増やすことが示されている。
下記特許文献5には、大豆油の二重結合に特殊な金属触媒の存在下に一酸化炭素と水素を反応させてカルボニルを生成させた後、さらに水素を反応させて1級の水酸基を導入する方法も記載されている。
しかし、例えば特許文献3に記載されている方法で製造されたポリオキシアルキレンポリオールは、ポリウレタン製造において重要な、イソシアネート化合物との相溶性が充分に得られない場合があるという問題がある。
1.重合触媒の存在下で、開始剤にアルキレンオキシドを開環重合させてポリエーテルポリオールを製造する方法であって、前記開始剤として、天然油脂に化学反応を用いて水酸基を付与してなり、水酸基価が20〜250mgKOH/gで、且つポリスチレン換算の数平均分子量に対する重量平均分子量の比率(Mw/Mn)が2.0以上である天然油脂由来ポリオールを用い、前記重合触媒が、複合金属シアン化物錯体触媒であり、かつ有機配位子としてtert−ブチルアルコール、n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、tert−ペンチルアルコール、iso−ペンチルアルコール、N,N−ジメチルアセトアミド、エチレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、iso−プロピルアルコール、およびジオキサンからなる群から選ばれる1種以上を有することを特徴とする天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
2.前記重合触媒が固体触媒成分を含み、かつ前記重合触媒と前記開始剤と前記アルキレンオキシドとを含む重合原料中の該固体触媒成分の含有量が10〜150ppmである、上記1に記載の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
3.前記天然油脂由来ポリオールの重量平均分子量(Mw)が1500以上である上記1または2に記載の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
4.前記複合金属シアン化物錯体触媒が亜鉛ヘキサシアノコバルト錯体である上記1〜3のいずれかに記載の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
5.前記アルキレンオキシドがプロピレンオキシドを含む、上記1〜4のいずれかに記載の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
6.前記開始剤が、(1)天然油脂に空気または酸素を吹き込むことにより水酸基を生成する方法で得られた天然油脂由来ポリオールである、上記1〜5のいずれかに記載の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
7.前記開始剤が大豆油由来である上記1〜6のいずれかに記載の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
本発明において開始剤として用いられる天然油脂由来ポリオールは、天然油脂に化学反応を用いて水酸基を付与した高分子量体である。
天然油脂は、本来水酸基を有していないものを用いることができ、ヒマシ油および精製したフィトステロール以外の天然油脂が好適に用いられる。ただし、フィストステロールは植物由来ステロールであり、大豆油、菜種油などの植物油に微量含まれている。その範囲の混入に関しては、許されるものとする。
また天然油脂は、不飽和二重結合を有する脂肪酸のグリセリドを含有するものが好ましい。該不飽和二重結合を有する天然油脂の好ましい例としては、亜麻仁油、サフラワー油、大豆油、きり油、ケシ油、菜種油、ゴマ油、米油、椿油、オリーブ油、トール油、パーム油、綿実油、コーン油、魚油、牛脂、豚脂等が挙げられる。
また不飽和結合を利用してOH基を付与するため、ヨウ素価が高い方が、反応性が高く、且つOH基をより多く導入することが可能である点で好ましい。したがって、ヨウ素価が50以上であるものが好ましく、具体例としては、亜麻仁油、サフラワー油、大豆油、きり油、ケシ油、菜種油、ゴマ油、米油、椿油、オリーブ油、トール油、綿実油、コーン油、魚油、豚脂等が挙げられる。さらに、ヨウ素価が100以上であるものが好ましく、具体例としては、亜麻仁油、サフラワー油、大豆油、きり油、ケシ油、菜種油、ゴマ油、米油、トール油、綿実油、コーン油、魚油等が挙げられる。特に大豆油は安価である点で好ましい。
本発明における天然油脂由来ポリオールの重量平均分子量(Mw)は相溶性や力学物性の点から1500以上であることが好ましく、1700以上がより好ましく、2000以上がさらに好ましい。該天然油脂由来ポリオールのMwの上限は特に制限されないが、50万以下が好ましく、10万以下が、粘度が低く流動性が良いためにより好ましい。
(1)天然油脂に空気または酸素を吹き込むことにより水酸基を生成する方法(以下、吹き込み法ということもある)、(2)天然油脂をエポキシ化した後にエポキシ環を開環することにより水酸基を生成する方法(以下、エポキシ化後水酸基付与法ということもある)、(3)天然油脂の二重結合に特殊な金属触媒の存在下に一酸化炭素と水素を反応させてカルボニルを生成させた後、さらに水素を反応させて1級の水酸基を導入する方法、
(4)前記(1)の後に(2)または(3)を行う方法
(5)前記(2)または(3)の後に(1)を行う方法が考えられる。
これらの方法の中でも、単独に行う(1)と(2)の方法がコストメリットの点で好ましい。以下、(1)、(2)の方法についてさらに説明する。
天然油脂に空気または酸素を吹き込むことにより、不飽和二重結合間に酸化架橋を生じさせると同時に、水酸基を持たせる方法である。さらにエステル交換反応により多価アルコールを導入してもよい。この方法において、原料として用いる油脂の種類および吹き込み時の酸化状態により、生成物(天然油脂由来ポリオール)の分子量および水酸基価が変化し得る。
大豆油を原料として本方法により製造される天然油脂由来ポリオールの重量平均分子量(Mw)は一般的に1500以上であり、好ましくは5000〜500000であり、より好ましくは、10000〜100000である。Mw/Mnは一般的に2以上であり、好ましくは3〜15である。重量平均分子量の値が低すぎると酸化重合と水酸基の生成が不充分で架橋性が劣り、高すぎると流動性が低下してしまう。
大豆油に吹き込み法により水酸基を付与してなる天然油脂由来ポリオール(以下、曝気大豆油ということもある)の例として、Urethane Soy Systems社製の製品名:Soyolシリーズがある。
天然油脂の不飽和二重結合に酸化剤を作用させてエポキシ化した後、カチオン重合触媒を用い、アルコールの存在下で開環させて水酸基を持たせる方法である。酸化剤としては過酢酸などの過酸化物が使用される。
エポキシ化された天然油脂におけるエポキシ当量は、原料として用いる油脂のヨウ素価と、該ヨウ素価に対する酸化剤の使用量比および反応率などによって制御できる。該エポキシ化天然油脂におけるエポキシ当量によって、生成物(天然油脂由来ポリオール)の水酸基価を制御できる。該生成物(天然油脂由来ポリオール)の分子量は、水酸基付与時の開環開始剤であるアルコール量により変動する。アルコールが著しく多い場合には分子量を小さくすることが可能だが、反応効率が悪くコストメリットに乏しい。アルコールが少ない場合にはエポキシ化大豆油分子間の開環付加重合反応が進行し分子量が急激に増大してゲル化する可能性がある。
エポキシ化大豆油を原料として本方法により製造される天然油脂由来ポリオールの重量平均分子量(Mw)は一般的に1500以上であり、好ましくは1800〜5000である。Mw/Mnは一般的に1.2〜1.9である。
本発明において用いられるアルキレンオキシドは、開環重合可能なアルキレンオキシドであればよく、特に限定されない。
具体例としては、エチレンオキシド(以下、EOということもある)、プロピレンオキシド(以下、POということもある)、スチレンオキシド、ブチレンオキシド、シクロヘキセンオキシド、グリシジルエ−テルおよびグリシジルアクリレ−トなどのグリシジル化合物、およびオキセタンが挙げられる。
本発明において、一種類のアルキレンオキシドのみを用いてもよく、二種類以上のアルキレンオキシドを併用することもできる。二種類以上のアルキレンオキシドを併用する場合は、ブロック重合およびランダム重合のいずれの重合法を用いてもよく、さらにブロック重合とランダム重合の両者を組み合わせて一種のポリエーテルポリオールを製造することもできる。
本発明におけるアルキレンオキシドとして、プロピレンオキシドを含むアルキレンオキシドを用いることが好ましく、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドを用いることがより好ましく、プロピレンオキシド/エチレンオキシドの質量比が100/0〜25/75の範囲で用いることがさらに好ましく、特に好ましくは95/5〜50/50の範囲である。
ポリエーテルポリオールを製造する際に、反応系内にアルキレンオキシド以外の他の環状化合物からなるモノマーを存在させてもよい。
かかる環状化合物としては、ε−カプロラクトンおよびラクチドなどの環状エステル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ネオペンチルカーボネートなどの環状カーボネート類が挙げられる。これらは、ランダム重合することも、ブロック重合することもできる。
特に、植物由来の糖質を発酵して得られる乳酸から誘導されたラクチドを用いると、ポリオール中における非石油系の成分の含有割合(後述のバイオマス度)をより多くできる点で好ましい。
本発明では、重合触媒として天然油脂由来のグリセリド構造の加水分解を促進させない触媒を用いる。より好ましい重合触媒は、配位アニオン重合触媒およびカチオン重合触媒から選ばれる1種以上である。さらに好ましい重合触媒は配位アニオン重合触媒である。
[配位アニオン重合触媒]
配位アニオン重合触媒は公知のものを適宜使用できる。特に、有機配位子を有する複合金属シアン化物錯体触媒(以下、DMC(Double Metal Cyanide)触媒ということもある。)が好ましい。
有機配位子を有する複合金属シアン化物錯体は、公知の製造方法で製造できる。例えば、特開平2003−165836号公報、特開平2005−15786号公報、特開平7−196778号公報、特表2000−513647号公報に記載の方法で製造できる。
具体的には、(イ)水溶液中でハロゲン化金属塩とアルカリ金属シアノメタレ−トとを反応させて得られる反応生成物に有機配位子を配位させ、ついで、固体成分を分離し、分離した固体成分を有機配位子水溶液でさらに洗浄する方法、(ロ)有機配位子水溶液中でハロゲン化金属塩とアルカリ金属シアノメタレ−トとを反応させ、得られる反応生成物(固体成分)を分離し、分離した固体成分を有機配位子水溶液でさらに洗浄する方法などにより製造できる。
該スラリー状の触媒を調製するために用いる前記ポリエーテル化合物としては、ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールが好ましい。具体的には、アルカリ触媒やカチオン触媒を用い、モノアルコールおよび多価アルコールから選ばれる開始剤にアルキレンオキシドを開環重合させて製造した、一分子あたりの平均水酸基数が1〜12であり、数平均分子量が300〜5000であるポリエーテルモノオールやポリエーテルポリオールが好ましい。
DMC触媒における有機配位子としては、アルコ−ル、エ−テル、ケトン、エステル、アミン、アミドなどが使用できる。
好ましい有機配位子としては、tert−ブチルアルコール、n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、tert−ペンチルアルコール、iso−ペンチルアルコール、N,N−ジメチルアセトアミド、エチレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル(グライムともいう。)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライムともいう。)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(トリグライムともいう。)、iso−プロピルアルコール、又はジオキサンが挙げられる。ジオキサンは、1,4−ジオキサンでも1,3−ジオキサンでもよいが、1,4−ジオキサンが好ましい。有機配位子は1種でもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのうちでも、有機配位子としてtert−ブチルアルコ−ルを有することが好ましい。したがって、有機配位子の少なくとも一部としてtert−ブチルアルコ−ルを有する複合金属シアン化物錯体触媒を用いることが好ましい。このような有機配位子を有する複合金属シアン化物錯体触媒は高活性が得られ、総不飽和度の低いポリエーテルポリオールを製造することができる。高活性の複合金属シアン化物錯体触媒を少量用いてアルキレンオキシドを開環重合して得られる精製前のポリエーテル類は触媒残渣が少なく、従って精製後のポリエーテル類の触媒残渣をより少なくすることができる。
カチオン重合触媒としては、例えば、四塩化鉛、四塩化スズ、四塩化チタン、三塩化アルミニウム、塩化亜鉛、三塩化バナジウム、三塩化アンチモン、金属アセチルアセトネート、五フッ化リン、五フッ化アンチモン、三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素配位化合物(たとえば、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート、三フッ化ホウ素ジブチルエーテラート、三フッ化ホウ素ジオキサネート、三フッ化ホウ素アセチックアンハイドレート、三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯化合物など);過塩素酸、アセチルパークロレート、t−ブチルパークロレート、ヒドロキシ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などの無機および有機酸;有機酸の金属塩;トリエチルオキソニウムテトラフロロボレート、トリフェニルメチルヘキサフロロアンチモネート、アリルジアゾニウムヘキサフロロホスフェート、アリルジアゾニウムテトラフロロボレートなどの複合塩化合物;ジエチル亜鉛、トリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロライドなどのアルキル金属塩;ヘテロポリ酸、イソポリ酸;MoO2(diketonate)Cl、 MoO2(diketonate)OSO2CF3;フッ素元素を含有する芳香族炭化水素基またはフッ素元素を含有する芳香族炭化水素オキシ基を少なくとも1個有するアルミニウムまたはホウ素化合物、などが挙げられる。
その中でも特に、MoO2(diketonate)Cl、 MoO2(diketonate)OSO2CF3、トリフルオロメタンスルホン酸、三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート、三フッ化ホウ素ジブチルエーテラート、三フッ化ホウ素ジオキサネート、三フッ化ホウ素アセチックアンハイドレート、および、三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯化合物などの三フッ化ホウ素配位化合物が好ましい。
フッ素元素を含有する芳香族炭化水素基またはフッ素元素を含有する芳香族炭化水素オキシ基を少なくとも1個有するアルミニウムまたはホウ素化合物としては、例えば、特開2000−344881号公報、特開2005−82732号公報、または国際公開03/000750号パンフレットに記載されているルイス酸としてのホウ素化合物、アルミニウム化合物が好ましい。あるいは、特開2003−501524号公報または特開2003−510374号公報に記載されているオニウム塩であるホウ素化合物、アルミニウム化合物が好ましい。
前記ルイス酸の具体例としては、トリス(ペンタフロロフェニル)ボラン、トリス(ペンタフロロフェニル)アルミニウム、トリス(ペンタフロロフェニルオキシ)ボラン、トリス(ペンタフロロフェニルオキシ)アルミニウム、などが挙げられる。これらのうち、トリス(ペンタフロロフェニル)ボランはアルキレンオキシドの開環重合に対する触媒活性が大きく、特に好ましい触媒である。
オニウム塩の対カチオンとしては、トリチルカチオンまたはアニリニウムカチオンが好ましく、オニウム塩としては、トリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートまたはN,N‘−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートが特に好ましい。
[その他天然油脂由来のグリセリド構造の加水分解を促進させない触媒]
上記配位アニオン重合触媒およびカチオン重合触媒以外の、天然油脂由来のグリセリド構造の加水分解を促進させない触媒としては、フォスファゼニウム触媒を挙げることができる。フォスファゼニウム触媒は、公知の方法、例えば特開平11−106500号公報に記載されている方法で得ることができる。
具体的には、テトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスフォラニリデンアミノ]ホスフォニウムヒドロキシド等が挙げられる。
本発明では、反応容器内で重合触媒の存在下、開始剤にアルキレンオキシドを開環重合してポリエーテルポリオールを製造する。アルキレンオキシドの開環重合反応は公知の手法を適宜用いて行うことができる。
具体的には、まず撹拌機および冷却ジャケットを備えた耐圧反応器に、開始剤を投入し、重合触媒を添加する。次いで開始剤と重合触媒との混合物に、アルキレンオキシドを投入して反応させることによりポリエーテルポリオールを製造する。
本発明においては、一種類のアルキレンオキシドを開始剤に単独重合させてもよく、二種以上のアルキレンオキシドをブロック重合および/またはランダム重合させてもよい。
重合反応に用いる重合触媒の量は、アルキレンオキシドの開環重合に必要な量であればいかなる量でもよいが、できるだけ少量であることが好ましい。
以下、重合触媒として(1)DMC触媒等の配位アニオン重合触媒を使用する場合と、(2)カチオン重合触媒を使用する場合とに分けて説明する。
通常は、開始剤へのアルキレンオキシドの開環重合反応の後、得られたポリエーテルポリオールから重合触媒を除去する操作を行うが、上記のようにポリエーテルポリオールに残存する重合触媒の量が少なく、かつ、その後に悪影響を及ぼさない場合は、重合触媒を除去する工程を行わずに、得られたポリエーテルポリオールを用いる次の工程へ供することができるため、ポリエーテルポリオールの生産効率を高めることができる。
アルキレンオキシドの開環重合温度は、30〜180℃が好ましく、70〜160℃が好ましく、90〜140℃が特に好ましい。重合温度が30℃以下ではアルキレンオキシドの開環重合が開始しない場合があり、また180℃以上では重合触媒の重合活性が低下する場合がある。
特に、開始剤の水酸基1個当たりの平均で、1〜30個、さらには1〜20個、特に2〜15個のアルキレンオキシドを開環重合させることが好ましい。開始剤の水酸基1個当たりに付加するアルキレンオキシドを2個以上にすることによって、得られるポリエーテルポリオールの全末端水酸基に占める1級水酸基の割合を45%よりさらに高くしやすい。しかも多量体副生物の量もより少なく抑えられる。
アルキレンオキシドの重合反応は、反応溶媒を用いて行うこともできる。好ましい反応溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、およびシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、およびキシレン等の芳香族炭化水素;ならびに、クロロホルムおよびジクロロメタン等のハロゲン系溶媒が例示できる。また、溶媒の使用量は特に制限されるものではなく、所望する量の溶媒を用いることができる。
また、得られたポリエーテルポリオールに酸化防止剤、防食剤などを添加して、長期間の貯蔵中における劣化を防止することもできる。
また後述の実施例に示されるように、他のポリオール化合物との良好な相溶性も得られるため、ポリオールをブレンドして用いる用途にも好適である。
さらに、ウレタン硬化フィルムの製造にも用いることができ、柔軟性・強靭性が良好なフィルムを得ることができる。
本発明の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールは、ポリイソシアネート化合物と反応させてポリウレタン樹脂、エラストマー、接着剤、およびシーラント等を製造するための原料として好ましい。
上記ポリイソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイソシアネート等の脂環族ポリイソシアネート;およびこれらのポリイソシアネート化合物の変性体が挙げられる。
本発明の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールを含む原料とポリイソシアネート化合物とを反応させて、フォーム、エラストマー、シーリング材、接着剤などのポリウレタン製品を作ることができる。
また、本発明の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールは、界面活性剤および機能性油剤などの用途にも用いることができ、さらに、ポリマー微粒子を含むポリマー分散ポリエーテルポリオールの原料としても用いることができる。
本発明の方法を用いて製造されるポリエーテルポリオールを上述のような各種用途に用いる場合、該ポリエーテルポリオールの重量平均分子量は1500〜50万が好ましく、2000〜10万がより好ましく、2000〜2万が特に好ましい。
[開始剤A]
大豆油を原料とし、吹き込み法により製造された天然油脂由来ポリオールとして、Urethane Soy Systems社製、 商品名:Soyol R2−052Fを用いた。この天然油脂由来ポリオールについて実測した水酸基価は45.3[mgKOH/g]、酸価は4.3[mgKOH/g]、Mn(数平均分子量)は1578、Mw(重量平均分子量)は6562で、Mw/Mnの比率は4.16であった。この天然油脂由来ポリオールを開始剤Aとする。
大豆油を原料とし、エポキシ化後水酸基付与法により天然油脂由来ポリオールを調製した。まず、エポキシ化大豆油(旭電化工業社製、商品名:エアデカサイザーO−130P)の232gを、カチオン重合触媒であるBF3Et2Oの3gと、脱水したメタノール380mlの混合溶液に、室温にて2時間かけて滴下した。これに、触媒を除去する目的で、協和化学工業製の合成酸化マグネシウム塩基吸着剤(製品名:キョウワード600S)を添加して室温でさらに2時間撹拌した。この後、加圧ろ過し、さらに95℃減圧にて脱メタノールを行って天然油脂由来ポリオールを得た。得られた天然油脂由来ポリオールの水酸基価は169[mgKOH/g]、酸価は1.1[mgKOH/g]、Mwは2299、Mnは1720、Mw/Mnは1.34であった。この天然油脂由来ポリオールを開始剤Bとする。
重合触媒として、tert−ブチルアルコールが配位した亜鉛ヘキサシアノコバルテート錯体(DMC触媒)と、ポリエーテルポリオールPからなる混合物スラリーを、下記の方法で調製した。該スラリー中に含まれるDMC触媒(固体触媒成分)の濃度(有効成分濃度)は5.33質量%である。
塩化亜鉛10.2gと水10gからなる水溶液を500mLのフラスコに入れた。カリウムヘキサシアノコバルテート(K3Co(CN)6)4.2gと水75gからなる水溶液を、300rpm(回転数/分)で撹拌しながら30分間かけて前記フラスコ内の塩化亜鉛水溶液に滴下して加えた。この間、フラスコ内の混合溶液を40℃に保った。カリウムヘキサシアノコバルテート水溶液の滴下終了後、フラスコ内の混合物をさらに30分撹拌した後、tert−ブチルアルコール(以下、TBAと略す。)の80g、水の80g、および下記ポリオールPの0.6gからなる混合物を添加し、40℃で30分間、さらに60℃で60分間撹拌した。
前記ポリオールPは、プロピレングリコールにKOH触媒を用いてプロピレンオキシドを付加重合し、脱アルカリ精製した、水酸基当量が501のポリオキシプロピレンジオールである。
こうして得られた混合物を、直径125mmの円形ろ板と微粒子用の定量ろ紙(ADVANTEC社製のNo.5C)とを用いて加圧下(0.25MPa)で濾過を行い、複合金属シアン化物錯体を含む固体(ケーキ)を分離した。
次いで、得られた複合金属シアン化物錯体を含むケーキをフラスコに移し、TBA36gおよび水84gの混合物を添加して30分撹拌後、上記と同じ条件で加圧濾過を行ってケーキを得た。得られたケーキをフラスコに移し、さらにTBA108gおよび水12gの混合物を添加して30分撹拌し、TBA−水混合溶媒に複合金属シアン化物錯体触媒(DMC触媒)が分散された液(スラリー)を得た。このスラリーに上記のポリオールPを120g添加混合した後、減圧下、80℃で3時間、さらに115℃で3時間、揮発性成分を留去して、スラリー状のDMC触媒(DMC−TBA触媒)を得た。
(実施例1)
開始剤として上記開始剤Aを用い、重合触媒として参考例1のDMC触媒を用い、表1に示す配合および反応条件でポリエーテルポリオールを製造した。表における反応時間は、アルキレンオキシドの供給開始から、反応器内の圧力降下がなくなるまでの時間を示す(以下、同様。)。
すなわち、撹拌機付きステンレス製500mlの耐圧反応器を反応器として使用し、反応器内に開始剤Aの248.2gと、上記参考例1で調製したDMC−TBA触媒の682mg(固体触媒成分として36mg)を投入した。反応器内を窒素置換後、120℃に昇温し、真空脱水を2時間実施した。この後、プロピレンオキシドの24.1gとエチレンオキシドの12.2gとの混合液を加圧タンクに調整し、この全量を40分かけて反応器内に供給し、さらに2時間30分撹拌を続け、圧力降下がなくなるのを確認した。その間、反応器の内温を120℃、撹拌速度を500rpmに保ち反応を進行させた。
この反応によって得られたポリエーテルポリオールの外観は常温で透明液状であった。
該ポリエーテルポリオールの特性値(Mw、Mn、Mw/Mn、水酸基価、およびバイオマス度)を表1に示す。実施例1の重合原料組成から算出される重合原料中のDMC−TBA触媒に含まれる固体触媒成分の含有量は質量基準で112ppmであった。
ポリエーテルポリオールのバイオマス度とは、該ポリエーテルポリオール中における非石油系の成分の含有割合の指標となるもので、以下の実施例および比較例では、ポリエーテルポリオールを構成する原料(開始剤およびモノマー)の合計質量に対する、開始剤の質量の割合(単位:%)として算出した。この値が大きいほど天然由来成分の含有割合が多いことを示す。
本例において水酸基価は43.8であり、原料収支から予想される水酸基価(=43.3)の1.01倍であった。
開始剤として上記開始剤Aを用い、重合触媒としてKOHを用い、表1に示す配合および反応条件でポリエーテルポリオールを製造した。
実施例1と同じ反応器内に、開始剤Aの215.8gと、重合触媒としてKOH(濃度95質量%品)を6.25g仕込み、120℃に昇温し、真空脱水を2時間実施してアルコラート化を行った。この後、プロピレンオキシドの20.9gとエチレンオキシドの10.6gとの混合液を3時間かけて反応器内に供給し、さらに120℃で7時間反応させ、圧力降下がなくなるのを確認した。反応終了後に、触媒を除去する目的で上記キョウワード600S(製品名、合成酸化マグネシウム塩基吸着剤)を生成量の5質量%添加し、120℃で水分を真空留去しながら2時間かけて触媒を吸着除去した。
こうして得られたポリエーテルポリオールの特性値を表1に示す。
実施例1および比較例1で得られたポリエーテルポリオールをそれぞれ用い、表1に示す配合で組成物を調製した。表の相溶性は、該組成物をガラス板に5滴滴下し硬化乾燥させ、硬化物の透明性を目視によって評価し、○(良好)は、硬化物が透明であることを意味し、×(不良)は、硬化物に濁りがあることを意味する。
すなわち、ポリエーテルポリオールの10gに、硬化触媒としてDBTDL(ジブチルチンジラウリレート)の1質量部をメチルエチルケトン(MIBK)100質量部で希釈した溶液の0.2gを添加した後、イソシアネート化合物としてヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート体である旭化成株式会社製、製品名:デュラネート TPA−100(NCO含有量:23.1質量%)を、NCO/OH(当量比)=1となるように添加して混ぜた。
こうして調製した組成物において、実施例1で得られたポリエーテルポリオールは良好な相溶性を示したが、比較例1で得られたポリエーテルポリオールは相溶性が悪く、組成物が濁ってしまった。
得られた組成物におけるバイオマス度を表1に示す。該組成物のバイオマス度とは、生成物中における非石油系の成分の含有割合の指標となるもので、以下の実施例および比較例では、該組成物を構成する原料(ポリエーテルポリオールおよびイソシアネート化合物)の合計質量のうちの、開始剤の質量の割合(単位:%)として算出した。
フィルムの伸度および破断強度の測定方法は、フィルムをJIS K−6251−3に規定されているダンベル形状に打ち抜き、東洋ボールドウィン社製、引っ張り試験機SS−207D−UA(製品名)を用いて、引っ張り速度10mm/minにて破断強度を測定した。また標線間距離の変化より伸度%を測定した。
開始剤として上記開始剤Aを用い、重合触媒としてDMC触媒を用い、表2に示す配合および反応条件でポリエーテルポリオールを製造した。本例が実施例1と大きく異なる点はアルキレンオキシドとしてエチレンオキシドを用いず、プロピレンオキシドのみを用いた点である。
実施例1と同じ反応器内に、開始剤Aの120gと、実施例1と同じDMC−TBA触媒の600mg(固体触媒成分として32mg)を投入した。反応器を窒素置換後、120℃に昇温し、真空脱水を2時間実施した。この後、プロピレンオキシドの24gを反応器内に供給して反応させた。反応器内の圧力が低下した後、122.8gのプロピレンオキシドを4時間かけて反応器内に供給して反応させた後、1時間撹拌を続け、圧力降下がなくなるのを確認した。その間、反応器の内温を120℃、撹拌速度を500rpmに保ち反応を進行させた。
この反応によって得られたポリエーテルポリオールの外観は常温で透明液状であった。該ポリエーテルポリオールの特性値(Mw、Mn、Mw/Mn、水酸基価、およびバイオマス度)を表2に示す。実施例2の重合原料組成から算出される重合原料中のDMC−TBA触媒に含まれる固体触媒成分の含有量は質量基準で112ppmであった。
開始剤として上記開始剤Aを用い、重合触媒としてKOHを用い、表2に示す配合および反応条件でポリエーテルポリオールを製造した。本例が比較例1と大きく異なる点はアルキレンオキシドとしてエチレンオキシドを用いず、プロピレンオキシドのみを用いた点である。
実施例1と同じ反応器内に、開始剤Aの120gと、比較例1と同じKOHの6.4gを仕込み、120℃に昇温し、真空脱水を2時間実施してアルコラート化を行った。この後、プロピレンオキシドの24.2gを反応器内に供給して反応させた。反応器内の圧力が低下した後、122.6gのプロピレンオキシドを3時間50分かけて反応器内に供給し、さらに120℃で40分反応させ、圧力降下がなくなるのを確認した。反応終了後に、触媒を除去する目的で比較例1と同じ合成酸化マグネシウム塩基吸着剤を生成量の5質量%添加し、120℃で水分を真空留去しながら2時間かけて触媒を吸着除去した。
こうして得られたポリエーテルポリオールの特性値を表2に示す。
実施例2および比較例2で得られたポリエーテルポリオールをそれぞれ用い、表2に示す配合で、実施例1と同様にして組成物を調製した。ただし実施例2および比較例2では、イソシアネート化合物としてヘキサメチレンジイソシアネートのアダクト体(ヌレート体の部分変性体)である旭化成株式会社製、製品名:デュラネートTSA−100(NCO含有量:20.1質量%)を、NCO/OH(モル比)=1となるように添加した。
こうして調製した組成物において、実施例2で得られたポリエーテルポリオールは良好な相溶性を示したが、比較例2でポリエーテルポリオールは相溶性が悪く、組成物が濁ってしまった。得られた組成物におけるバイオマス度を表2に示す。
すなわち、ウレタン製造によく用いられる3官能ポリオールの例として、グリセリンにKOH触媒を用いてプロピレンオキシドを開環重合して分子量を700にしたポリエーテルポリオールを用い、これと実施例2(または比較例2)で得られたポリエーテルポリオールを質量比1/1で混合した時の相溶性を調べた。その結果、実施例2のポリオールは良好な相溶性を示したが、比較例2は相溶性が悪く、濁ってしまった。
開始剤として上記開始剤Bを用い、重合触媒としてDMC触媒を用い、表3に示す配合および反応条件でポリエーテルポリオールを製造した。本例ではアルキレンオキシドとしてプロピレンオキシドのみを用いた
実施例1と同じ反応器内に、開始剤Bの30gと、実施例1と同じDMC−TBA触媒の125.1mg(固体触媒成分として7mg)を投入した。反応器内を窒素置換後、120℃に昇温し、真空脱水を2時間実施した。この後、プロピレンオキシドの6.7gを反応器内に供給して反応させた。反応器内の圧力が低下した後、30gのプロピレンオキシドを1時間かけて反応器内に供給した。さらに1時間撹拌を続けた。その間、反応器の内温を120℃、撹拌速度を500rpmに保ち反応を進行させた。
この反応によって得られたポリエーテルポリオールの特性値を表3に示す。本例において水酸基価は82.2であり原料収支から予想される水酸基価76.5の1.07倍であった。実施例3の重合原料組成から算出される重合原料中のDMC−TBA触媒に含まれる固体触媒成分の含有量は質量基準で100ppmであった。
開始剤として上記開始剤B用い、重合触媒としてKOHを用い、表3に示す配合および反応条件でポリエーテルポリオールを製造した。
実施例1と同じ反応器内に、開始剤Bの30gと、比較例1と同じKOHの0.25gを仕込み、120℃に昇温し、真空脱水を2時間実施してアルコラート化を行った。この後、プロピレンオキシドの全量36.7gを8時間かけて反応器内に供給し、さらに120℃で1時間反応させ、圧力降下がなくなるのを確認した。反応終了後に、触媒を除去する目的で比較例1と同じ合成酸化マグネシウム塩基吸着剤を生成量の5質量%添加し、120℃で水分を真空留去しながら2時間かけて触媒を吸着除去した。
こうして得られたポリエーテルポリオールの特性値を表3に示す。
実施例3および比較例3で得られたポリエーテルポリオールをそれぞれ用い、表3に示す配合で、実施例1と同様にして組成物を調製した。イソシアネート化合物としては、実施例1と同じTPA−100を、NCO/OH(モル比)=1となるように添加した。
こうして調製した組成物において、実施例3および比較例3で得られたポリエーテルポリオールはいずれも相溶性に問題はなかった。得られた組成物におけるバイオマス度を表3に示す。
なお、2006年9月27日に出願された日本特許出願2006−262244号の明細書、特許請求の範囲、及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。
Claims (7)
- 重合触媒の存在下で、開始剤にアルキレンオキシドを開環重合させてポリエーテルポリオールを製造する方法であって、
前記開始剤として、天然油脂に化学反応を用いて水酸基を付与してなり、水酸基価が20〜250mgKOH/gで、かつポリスチレン換算の数平均分子量に対する重量平均分子量の比率(Mw/Mn)が2.0以上である天然油脂由来ポリオールを用い、
前記重合触媒が、複合金属シアン化物錯体触媒であり、かつ有機配位子としてtert−ブチルアルコール、n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、tert−ペンチルアルコール、iso−ペンチルアルコール、N,N−ジメチルアセトアミド、エチレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、iso−プロピルアルコール、およびジオキサンからなる群から選ばれる1種以上を有することを特徴とする天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。 - 前記重合触媒が固体触媒成分を含み、かつ前記重合触媒と前記開始剤と前記アルキレンオキシドとを含む重合原料中の該固体触媒成分の含有量が10〜150ppmである、請求項1に記載の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
- 前記天然油脂由来ポリオールの重量平均分子量(Mw)が1500以上である請求項1または2に記載の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
- 前記複合金属シアン化物錯体触媒が亜鉛ヘキサシアノコバルト錯体である請求項1〜3のいずれか一項に記載の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
- 前記アルキレンオキシドがプロピレンオキシドを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
- 前記開始剤が、(1)天然油脂に空気または酸素を吹き込むことにより水酸基を生成する方法で得られた天然油脂由来ポリオールである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
- 前記開始剤が大豆油由来である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の天然油脂由来物含有ポリエーテルポリオールの製造方法。
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