JP5290498B2 - メーキャップ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、メーキャップ方法に関し、より詳細には、赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位と赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがない部位の肌色によって選択されるメーキャップ色の選択方法に関する。
今日、ベースメーキャップ化粧品(例えば、コントロールベースやコンシーラー、ファンデーションなど)には多くのカラーバリエーションがあり、多種多様なベースメーキャップ化粧品が市販されている。
一方、肌の色に関する悩みも、赤み、くすみ、しみそばかす、くまなど多くの種類があり、肌の悩み部位に対して使用するベースメーキャップ化粧品を選択することに確立した一定の基準はなく、典型的には、個人の好みに応じて官能的な判断に頼って行なわれてきた。
例えば、従来から、赤みやくすみなどの色に関する肌悩み部分を有する個人の一般的なメーキャップ方法は、肌の悩み部位に対する隠蔽力によるメーキャップ方法であった。しかも悩み部位を隠蔽するために使用するベースメーキャップ化粧品の色の選択は経験に頼ることによっており、例えば、コントロールベースを塗布した上に、コントロールベースよりも隠蔽力が高いコンシーラーを使用することで悩み部位を覆い隠し、さらにファンデーションをその上に塗布するなどして、悩み部位を確実に隠蔽するメーキャップ方法が一般的になされてきた。しかしながら、そのようなメーキャップ方法は、肌の自然の状態からは程遠く、いわゆる厚化粧となって、好まれるメーキャップ方法ではなかった。しかも、このメーキャップ方法は、個人の感性によって異なるものであり、科学的なアプローチではなかった。
また、肌の測色値に基づき診断または測定してベースメーキャップ化粧品の色を選択するメーキャップ方法もあった。例えば、肌悩み部位の色のみを官能評価により診断、または色彩計により測定し、ベースメーキャップ商品の最適な色を提案していた(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この両者の対応関係、つまり、それぞれの悩み部位と、それに対する効果的な色のベースメーキャップ化粧品の最適な色の提案もやはり経験に基づくものが多く、また様々な諸説も氾濫しており、その根拠が示されているものは、ほとんど存在しない。一つの根拠として「補色理論(例えば、赤みの悩みであれば、赤の補色である緑を用いてその悩みを打ち消すなど)」が用いられていることがあるが、測色に基づいた科学的なアプローチが十分であるとはいえず、その科学的な根拠は未だ十分に証明されているとはいえない。
また、個人間で異なる肌色の明るさ、いわゆる色白、色黒は考慮されておらず、同じ色が最適とされている。
特開2005−222405
よって、隠蔽力ではなく、色で補色をする自然な仕上がりを目指し、肌の明るさも考慮され、さらに素肌感を保った、いわゆるナチュラルメークのメーキャップ方法が望まれていた。
したがって、本発明は、上述に鑑みてなされたものであり、色白と色黒など肌色の明るさに応じて、色に関する肌悩みがある部分の肌色と、肌悩みがない部分の肌色を測定することで、肌悩みの種類や程度を調べ、改善するために最適なベースメーキャップ化粧品の色を提案するメーキャップ方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位と赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがない部位との色差に着目することで、赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位の改善を効果的に行なうことができ、さらにメーキャップ後の自然な仕上がりとなることができるものとして本発明を開発するに到った。
請求項1に記載の発明は、メーキャップ方法において、赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位の肌色と、赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがない部位の肌色を測定して、分解し、該赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位の肌色と、該赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがない部位の肌色との該分解された色の差を求める工程と、該赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがない部位の肌色の明るさを分類し、該分類された肌色の明るさに応じて、前記分解された色の差に最も近似する、塗布により付加される色を有する化粧品を選択する工程と、該選択された化粧品を、前記赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位と、前記赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがない部位に塗布する工程を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位に足りない色を求めることができ、これを基準として選択した色のベースメーキャップ化粧品を使用して顔全体にメーキャップすることによって、赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位が解消するだけでなく、素肌感を保ち、個々人の肌色の明るさに応じた、自然な仕上がりのメーキャップが可能である
本発明によれば、赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位に足りない色を求めることができ、これを基準として選択した色のベースメーキャップ化粧品を使用して顔全体にメーキャップすることによって、赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位が解消するだけでなく、素肌感を保った自然な仕上がりのメーキャップが可能である。また、本発明によれば、赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがない部位の肌色の明るさに応じて、赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位に足りない色と最適な化粧品の色の組み合わせが選択可能である。

以下に添付図を参照しながら本発明を詳細に説明する。
添付図において、図中のCBはコントロールベースを表し、FDはファンデーションを表す。また、YRはオレンジ、Yは黄、GYは黄緑、Gは緑、BGは青緑、Bは青、PBは青紫、Pは紫、RPは赤紫、Rは赤、Wは白を表す。
本発明のメーキャップ方法は、色に関する肌悩みがある部分の肌色と、肌悩みがない部分(以下、通常部位とも呼ぶ)の肌色を測定することで、肌悩みの種類や程度を調べて、改善するために最適なメーキャップ化粧品の色を提案することを特徴とする。
以下、より具体的に本発明を説明する。
一般的に、ヒトの肌色は、光の反射によって、様々な色の種類に分解される。図1から分かるように、光の反射率によって詳細には多数の色に分解されるが、概略して、青、黄、赤の3種類に分解される。
この肌色の色彩学的な概念に基づいて、色に関する肌悩みがある部分の肌色と通常部位、つまり、肌悩みがない部分の肌色を測定または評価することによって両部位の色の差をとり、肌悩み部位に足りない色を求める。
同時に、さまざまなメーキャップ化粧品の塗布前および塗布後の色を測定または評価し、塗布前後の差をとることでその化粧品の塗布により肌に付加される色を求める。「肌悩みに足りない色」にもっとも近い色を付加する化粧品を最適な色とする。このような作業を肌色の明るさ別に行なう。明るさの分類は、一般的に色白、色黒で分類するが、より詳細に分類してもよい。
図2に、肌悩みがある部分の肌色と通常部位との色の差をとり、肌悩み部位に足りない色を求めるための基本概念が示されている。
図2を参照するに、通常部位と任意の悩み部位の両部位の色を測定または評価すると、両部位の色の差は、黄と青になり、これが肌悩み部位に足りない色である。また、ブロックの高さは、色の割合を示す。よって、黄と青が2対1の割合のコントロールベースを使用することによって、塗布後の肌悩みがある部位の肌色は補正されて解消されることが分かる。
以下、それぞれ特定の悩みに基づいて、必要な色を求めるアプローチを示す。
赤みに対する悩み部位に対して効果的なメーキャップ化粧品の色を選択するために、肌色の明るさに応じて通常部位(ほお部位)との色の差を導き出して、肌悩み部位に足りない色を求める。例えば、肌色の明るさが色白の場合、通常部位と赤み部位との両部位の色を測定または評価すると、両部位の色の差は、青と黄になり、これが色白の場合の赤み部位に足りない色である。また、その比は青:黄=1:2.7である。よって付加する青と黄の量が上記比率に近いコントロールベースを使用することによって、色白の場合の塗布後の赤み部位の肌色は補色されて解消される。また一方、肌色の明るさが色黒の場合、通常部位と赤み部位との両部位の色を測定または評価すると、両部位の色の差は、極わずかな青と黄になり、これが色黒の場合の赤み部位に足りない色である。同様に、その比は青:黄=1:12.6である。よって付加する青と黄の比が上記比率に近いコントロールベースを使用することによって、色黒の場合の塗布後の赤み部位の肌色は補正されて解消される。
くすみに対する悩み部位に対して効果的なメーキャップ化粧品の色を選択するために、肌色の明るさに応じて透明感部位との色の差を導き出して、肌悩み部位に足りない色を求める。例えば、肌色の明るさが色白の場合、透明感部位とくすみ部位との両部位の色を測定または評価すると、両部位の色の差は、青と赤になり、これが色白の場合のくすみ部位に足りない色である。また、その比は青:赤=1.2:1である。よって付加する青と赤の量が上記比率に近いコントロールベースを使用することによって、色白の場合の塗布後のくすみ部位の肌色は補正されて解消される。また一方、肌色の明るさが色黒の場合、通常部位とくすみ部位との両部位の色を測定または評価すると、両部位の色の差は、色白の場合と同様の場合の赤と青になり、色黒の場合も色白と同様に、赤と青が前述の比率であるコントロールベースを使用することによって、塗布後のくすみ部位の肌色は補正されて解消される。
本発明における肌色の明るさの基準は、図5に示すように、日本人のほおにおける肌色分布の平均値によって判断する。
また、肌色の測定を機器により測定する場合、測定ができる機器ならどのような形態でもよく、例えば、色彩計(刺激値直読型、分光測色型のどちらでもよい)やデジタルカメラを用いた簡易色彩計、LEDとフォトダイオードを用いた小型の色彩計などを用いてよい。悩み部位の選定は本人に直接聞いてもよいし、測定者が独自に選定してもよい。通常部位は肌悩みがない部位を選定し測定する。
また、官能検査による評価の場合、専門家がその色や程度を数値化してもよいし、本人がアンケートやフローチャートに答える形で評価をしてもよい。
上記測定により、すでに説明したように、通常部位の肌色の明るさ、および通常部位と悩み部位の色の差をもとめ、パラメータとする。
また、本明細書でいう「色」とは、ここでは青・黄・赤の比率として取り扱ったが、色彩学で一般的に用いられている、XYZやRGB、HVC、Lや分光反射率R(λ)やこれらから算出される種々の値、官能評価により評定尺度法を使って求めた評価値など肌色を一意的に表すことができる値ならば任意のものでよく、特に限定されない。
化粧品の測定の場合、肌色の測定と同様に、化粧品を塗布する前の肌色を測定または評価しておき、塗布後の測定、評価との差をとることで付加される色を求める。この場合、化粧品を塗布する対象は肌だけでなく、肌と同じような塗布状態が得られる人工皮膚や粉体が付着しやすい粘着テープでもよい。ただし、いくつかの明るさの段階においてなされる必要がある。
次いで、最終的に、得られた通常部位と肌悩み部位との色の差を化粧品塗布により付加される色と比較し、最も近似するものを選択する。この時、通常部位の明るさに依存して用いるデータセットを変えることができる。
以上の手段により得られた「肌色の明るさ別の肌悩み部位に足りない色と最適な化粧品の色の組み合わせ」をシート化またはコンピュータソフト化しておくことで、化粧品販売時のカウンセリングに役立つ。
以下に、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらによって制限されるものではない。
本実施例では、添付図を参照しながら、肌色の明るさ別に、赤みとくすみの肌悩み部位において、それぞれの肌悩み部位に足りない色を求め、最適な化粧品の色を提供する。
実施例1
まず、図3を参照しながら、赤み部位に対してなされた実施例を説明する。
赤み部位の測定部位は、目の下周辺の赤みが強い部位で行なわれた。
赤みに対する目の下の部位に対して効果的なメーキャップ化粧品の色を選択するために、肌色の明るさに応じて通常部位(ほお部位)との色の差を導き出して、肌悩み部位に足りない色を求める。肌色の明るさが色白の場合、通常部位と赤み部位との両部位の色を測定または評価すると、図3に示されるように、両部位の色の差は、黄と青になり、これが色白の場合の赤み部位に足りない色であり、表中の数字は、それら色の比率を示す。よって、この青と黄の比率に近い化粧品の色を選択すると、コントロールベースとファンデーションの組み合わせが黄緑または黄のコントロールベースとファンデーションを使用することによって、色白の場合の塗布後の目の下の赤み部位の肌色は目立たなくなり、悩みが解消される。
また一方、肌色の明るさが色黒の場合、通常部位と目の下の赤み部位との両部位の色を測定または評価すると、両部位の色の差は、極わずかな青と黄になり、これが色黒の場合の赤み部位に足りない色である。同様に、表中の数字は、それらの色の比率を示す。よって、この青と黄の比率(青に対して黄色が多い)に近い化粧品の色を選択すると、コントロールベースとファンデーションの組み合わせがオレンジまたは黄のコントロールベースとファンデーションを使用することによって、色黒の場合の塗布後の目の下の赤み部位の肌色は目立たなくなり、悩みが解消される。
実施例2
次に、くすみ部位に対して効果的なメーキャップ化粧品の色を選択するために、肌色の明るさに応じて通常部位(ほお部位)との色の差を導き出して、肌悩み部位に足りない色を求める。肌色の明るさが色白の場合、通常部位とくすみ部位との両部位の色を測定または評価すると、図4に示されるように、両部位の色の差は、青と赤になり、これが色白の場合のくすみ部位に足りない色であり、表中の数字は、それら色の比率を示す。よって、青と赤の比率に近い化粧品の色を選択すると、コントロールベースとファンデーションの組み合わせが紫、赤または白のコントロールベースとファンデーションを使用することによって、色白の場合の塗布後のくすみ部位の肌色は目立たなくなり、悩みが解消される。
また一方、肌色の明るさが色黒の場合、通常部位とくすみ部位との両部位の色を測定または測定すると、両部位の色の差は、色白の場合と同様の比率の青と赤になり、色黒の場合も色白の場合と同じ、青と赤の比率に近い化粧品の色を選択すると、コントロールベースとファンデーションの組み合わせが紫、赤または白のコントロールベースとファンデーションを使用することによって、色黒の場合の塗布後のくすみ部位の肌色は目立たなくなり、悩みが解消される。
また、上記のくすみ部位を改善したメーキャップ後の官能評価データを図5に示す。
図5を参照するに、くすみの目立ちが抑えられて目立たず、かつ仕上がりが自然な化粧品の色は、色白の場合に、赤、紫、または白のコントロールベースとファンデーションを使用した場合であり、色黒の場合も、赤または白のコントロールベースとファンデーションを使用した場合である。
また、従来から赤みやくすみを隠蔽する場合は、それら悩み部位だけにコンシーラーなどを適用していたが、本発明のメーキャップ方法は、選択された最適な色のベースメーキャップ化粧品を顔全体に塗布することで、悩み部分の肌色が自然の状態に仕上がり、全体として素肌感を保ったままのメーキャップ、つまりナチュラルメークをすることができる。
したがって、本発明のメーキャップ方法は、色に関する肌悩み、例えば、赤みやくすみなどがある部分の肌色と、肌悩みがない部分の肌色とを測定または評価することにより得られた両部位の色の差をとることで、使用する化粧品の最適な色を選択することができ、悩み部位に対してピンポイントで塗布するのではなく、全体にメーキャップすることで悩み部位の肌色が改善するだけでなく、全体のメーキャップの仕上がりが素肌感を保ったナチュラルメークとすることができる。
また、本発明のメーキャップ方法において、肌色の明るさ別の肌悩み部位に足りない色と最適な化粧品の色の組み合わせは、フローチャートなどのシート化またはコンピュータソフト化することで、化粧品販売時のカウンセリングとして活用することができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
青・黄・赤による肌色の表現を示す図である。 通常部位と悩み部位との間の悩み補正の概念を示す図である。 肌色の明るさ別赤み肌に必要な色と各コントロールベースとファンデーションにより付加される色を示す図である。 くすみ肌に必要な色と各コントロールベースとファンデーションにより付加される色を示す図である。 肌色の明るさ(色白・色黒)の判断基準を示す図である。 実施例2のくすみの目立ちの官能評価データを示す図である。

Claims (1)

  1. 赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位の肌色と、赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがない部位の肌色を測定して、分解し、該赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位の肌色と、該赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがない部位の肌色との該分解された色の差を求める工程と、
    赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがない部位の肌色の明るさを分類し、該分類された肌色の明るさに応じて、前記分解された色の差に最も近似する、塗布により付加される色を有する化粧品を選択する工程と、
    該選択された化粧品を、前記赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがある部位と、前記赤み、くすみ、しみそばかす又はくまがない部位に塗布する工程を有することを特徴とするメーキャップ方法。
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