JP5297528B2 - 傘保持装置およびこれを用いた傘立て - Google Patents

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Description

本発明は、雨傘あるいは日傘など傘類を個別に保持しておく傘保持装置およびこれを用いた傘立てに関する。
従来、たとえば、ホテルなど不特定多数の人が利用する公衆施設などでは、雨傘あるいは日傘などの傘類を個別に保持するための傘立てが設置されている。このような傘立てには、傘類の柄を施錠状態で保持することができるように構成された複数の傘保持装置がスタンドの上部に設けられているものがある。このような傘立ての施錠機構としては、カードキーを差し込むことにより、ロック状態を解除して開錠するタイプのものがある。
従来のカードキーを利用して開錠する傘保持装置、およびこれに用いられる施錠機構の一例としては、たとえば図21〜図26に示されたものがある。図22に示すように、施錠機構Yは、ボディ110内にスライド可能に支持されたスライドブロック140を含んで構成されている。図22に示すように、スライドブロック140には、複数の穴141が形成されている。複数の穴141は、図22に示すように、両側縁に沿って2つの列をなすように設けられており、これら2つの列を構成する複数ずつの穴141は、In−Out方向(カードキーの挿入方向)においてすべて同一ピッチで並んでいる。各穴141には、スライドブロック140の側縁外方に挿通する縦溝141aが形成されている。たとえば2つのロックピン160が2つの穴141(2つの各列より選択された1つずつの穴141)に挿入されている。図22および図24に示すように、ロックピン160は、円錐状の先端部161と円柱部162とを有しており、円柱部162の上部寄りには、突起163が設けられている。ロックピン160は、突起163が縦溝141aを貫通して側面からCs方向もしくはOp方向に突出するように、穴141に挿入されている。ロックピン160の下方には、バネ168が設けられている。これにより、ロックピン160は、穴141および縦溝141aに規制されて図24における図中上下方向に往復動可能であるとともに、バネ168により図中上方に付勢されている。突起163は、縦溝141aから突出した部分が、図23に示すガイドブロック150A,150Bのガイド溝151内に進入している。なお、図22に示すように、スライドブロック140は、バネ178によってOut方向側へと付勢されている。
ガイドブロック150A,150Bは、スライドブロック140を挟むように離間して配置されている。ガイドブロック150A,150Bにおけるスライドブロック140に対向する面には、ガイド溝151が形成されており、このガイド溝151は、図23および図24に示すように、スライドブロック140の縦溝141aに対応するように配列された複数の鉛直溝151vと、この鉛直溝151vに直角な水平溝151hとが交差した構成とされている。ロックピン160は、バネ168の付勢力により上端に位置する。このとき、突起163は鉛直溝151vの上端部151vuに位置しており、スライドブロック140は、ガイドブロック150A,150Bに対する移動が規制されたロック状態にある。また、このとき、ロックピン160の先端部161はスライドブロック140の上面から突出している。
この施錠機構Yにおけるロック状態の解除は、図21に示すカードキー120により行う。カードキー120には、2つのキー孔120aが形成されている。2つのキー孔120aは、カードキー120が挿入口112より挿入されて所定の挿入状態にあるとき、カードキー120の挿入方向および幅方向における位置が2つのロックピン160と一致するように形成されている。カードキー120が挿入口112から挿入される移動過程においては、カードキー120はスライドブロック140の上面に沿って移動し、各ロックピン160はカードキー120の下面に押し下げられる。そして、図25に示すように、カードキー120の先端が突き当て部144に当接するまで挿入すると、ロックピン160とキー孔120aの位置が一致する。このとき、ロックピン160は、それぞれの先端部161の上部を対応する各キー孔120aに進入させる位置までバネ168の付勢力により上昇させられる。互いに対応するロックピン160の寸法とキー孔120aの寸法とは、ロックピン160の先端部161がキー孔120aを完全に貫通せずに停止する寸法関係とされている。この状態において、各ロックピン160の突起163は、水平溝151hの高さに位置する。これにより、突起163と鉛直溝151vとが嵌り合うことによるロック作用が解除され、スライドブロック140がIn方向にスライド可能な状態となる。図25に示した状態から、さらにカードキー120をIn方向に押し込むと、図26に示すように、カードキー120の先端が突き当て部144を押すとともに、各キー孔120aが各ロックピン160を押すこととなり、スライドブロック140、ロックピン160、およびスライドブロック140に支持されたロックレバー170が一体的にバネ178に抗してIn方向へとスライド移動させられる。この結果、バー131のスライド経路に進入してシャッタ130を閉状態に保持していたロックレバー170のストッパ171が当該スライド経路から退避する。これにより、施錠機構Yのロック状態が解除され、シャッタ130は、バネ138の付勢力により開位置へと移動させられる。
傘保持装置Xを複数用いて構成された傘立てなどでは、各傘保持装置に装備される上記構成の施錠機構において、スライドブロック140の穴141に対するロックピン160の配置を異ならせ、その配置に対応する位置にキー孔120aが形成されたカードキー120を用いることにより、各傘保持装置のみに適合する専用のカードキー120として区別して利用することが可能である。図22に示す構成においては、スライドブロック140の複数の穴141について、たとえば2つの各列より選択された1つずつの穴141にロックピン160を挿入する場合、16通りのロックピン160の配置の組み合わせがある。この場合、16種の施錠機構Y(16個の傘保持装置X)をそれぞれキー孔120aの形成位置が異なる専用のカードキー120で開錠することができる。したがって、このような構成の施錠機構Yは、同時に使用可能な傘保持装置Xの個数を多くするのに適している。
しかしながら、上記従来の傘保持装置Xにおいては、専用のカードキー120以外のカードキー120を使用しても、誤作動により開錠される虞れがあった。具体的には、たとえば図22に示されたロックピン160が挿入された2つの穴141に対し、Out方向にそれぞれ隣接する穴141にロックピン160が挿入されている場合を考える(図27参照)。上述のように、2列に並ぶ穴141は同一ピッチとされているため、図22に示された2つのロックピン160と、図27に示された2つのロックピン160とは、In−Out方向(カードキーの挿入方向)における位置関係が同一になる。そうすると、図27に示された傘保持装置Xに対し、図21に示されたカードキー120を挿入口112より挿入すると、カードキー120の先端が突き当て部144に当接する以前にロックピン160とキー孔120aの位置が一致する(図28参照)。ロックピン160とキー孔120aの位置が一致する状態においては、上述したように、スライドブロック140がガイドブロック150A,150Bに対してIn方向にスライド可能となる。
図28に示した状態から、さらにカードキー120をIn方向に押し込むと、各キー孔120aが各ロックピン160を押すことにより、スライドブロック140がバネ178に抗してIn方向へとスライド移動させられる場合がある。すなわち、図28に示す状態では、カードキー120の先端は突き当て部144に当接しておらず、カードキー120が所定の挿入状態まで挿入されていないにもかかわらず、この状態からさらにカードキー120を押し込むと、施錠機構Yのロック状態が不当に解除される場合がある。したがって、上記従来の傘保持装置Xにおいては、専用キー以外のカードキー120を使用しても開錠されてしまう場合があり、改善の余地があった。
特開2006−152737号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものである。本発明は、カードキーによってロック状態が解除される施錠機構を備えた傘保持機構において、誤作動を防止するのに適した傘保持装置およびこれを用いた傘立てを提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供される傘保持装置は、ボディと、上記ボディの前面に開放し、傘の柄を受容するように上下方向貫通状に形成された傘受容部と、上記傘受容部を開閉するように水平方向にスライド可能なシャッタと、上記シャッタの動きを規制するとともに、上記ボディに設けられた挿入口より挿入されるカードキーによりロック状態が解除される施錠機構と、を備え、上記施錠機構は、上記カードキーの挿入方向においてスライド可能に上記ボディに支持されたスライドブロックを有し、上記スライドブロックのうち上記カードキーの挿入経路に面する主面には、上記カードキーの挿入深さを規制する突き当て部が設けられており、上記カードキーが上記挿入口より挿入されて所定の挿入状態にあるとき、上記スライドブロックがスライド可能な状態になり、この状態から上記カードキーがさらに上記挿入方向奥方へと挿入されることにより、上記スライドブロックが上記挿入方向奥方へと移動させられてロック状態が解除されるように構成された、傘保持装置であって、上記カードキーの挿入経路にその一部が進退可能に変位し、上記一部が上記挿入経路に進入する進入位置にあるときに上記スライドブロックの移動を阻止する一方、上記一部が上記挿入経路から退避する退避位置にあるときに上記スライドブロックの移動を許容する、制限部材をさらに備え、上記カードキーが上記挿入口より挿入されて当該カードキーの挿入側先端が上記突き当て部に当接させられると、上記一部が上記退避位置に位置して上記スライドブロックの上記挿入方向奥方への移動が可能になることを特徴としている。
好ましい実施の形態においては、上記施錠機構は、上記シャッタのスライド経路にその一部を進入させることにより上記シャッタの動きを規制する、上記スライドブロックに回動可能に支持されたロックレバーを備え、上記ロックレバーは、挿入状態にある上記カードキーの幅方向における位置が上記突き当て部とは異なる配置とされるロック解除部を有するとともに、上記ロック解除部が上記挿入方向に移動させられると、上記ロックレバーのうち上記シャッタのスライド経路に進入した部分が当該スライド経路から退避するように回動するように構成されており、上記ロック解除部は、挿入状態にある上記カードキーの幅方向における位置が上記制限部材のうち上記カードキーの挿入経路に進入する部分とは異なる配置である。
本発明の第2の側面によって提供される傘立ては、スタンド上部に本発明の第1の側面によって提供される傘保持装置を複数備えたことを特徴としている。
本発明に係る傘立ての一例を示す全体斜視図である。 本発明に係る傘保持装置の一例を示す全体斜視図である。 本発明に係る傘保持装置の一例を示す分解斜視図である。 施錠機構の分解斜視図である。 本発明に係る傘保持装置の一例を示す要部平面図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 図5のVII−VII線に沿う断面図である。 図5のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図5のIX−IX線に沿う要部拡大図である。 本発明に係る傘保持装置の一例を示す要部平面図である。 本発明に係る傘保持装置の使用方法を説明するための断面模式図である。 本発明に係る傘保持装置の使用方法を説明するための断面模式図である。 本発明に係る傘保持装置の使用方法を説明するための断面模式図である。 本発明に係る傘保持装置の使用方法を説明するための断面模式図である。 本発明に係る傘保持装置の使用方法を説明するための図9と同様の図である。 本発明に係る傘保持装置のマスタカードキーによるロック解除を説明するための要部平面図である。 本発明に係る傘保持装置のマスタカードキーによるロック解除を説明するための断面模式図である。 本発明に係る傘保持装置のマスタカードキーによるロック解除を説明するための断面模式図である。 本発明に係る傘保持装置の他の例を示す図6と同様の図である。 図19に示す傘保持装置の使用方法を説明するための断面模式図である。 従来の傘保持装置の一例を示す全体斜視図である。 従来の傘保持装置の一例を示す要部平面図である。 図22のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。 従来の傘保持装置の使用方法を説明するための断面模式図である。 従来の傘保持装置の使用方法を説明するための断面模式図である。 従来の傘保持装置の使用方法を説明するための断面模式図である。 従来の傘保持装置の一例を示す要部平面図である。 従来の傘保持装置の使用方法を説明するための断面模式図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る傘立ての一例を示している。図示された傘立てAは、スタンドAaの上部に、傘保持装置Bを複数取り付けたものであり、いずれかの傘保持装置Bで傘Dの柄Daを保持させることにより、柄Daを上にして立てた状態で傘Dを保管することができるように構成されている。
図2および図3に示すように、傘保持装置Bは、ボディ1と、傘の柄Daを受容するための傘受容部11と、傘受容部11を開閉可能なシャッタ3と、カードキー2によりシャッタ3のロック状態を解除する施錠機構Cとを備えている。傘保持装置Bは、傘立てAの支持バーAbにボルト(図示略)により取り付けられる。
ボディ1は、上ボディ1Aと下ボディ1Bとからなる分割構造とされている。上ボディ1Aは、上方に膨出するように緩やかな円弧形状とされた上ドーム部1Aaを有している。上ドーム部1Aaには、番号表示部17が設けられている。番号表示部17は、たとえば傘立てAに取り付けられた傘保持装置Bごとに固有の番号を表記したものである。上ドーム部1Aaには、カードキー2を方向Inにおいて傘保持装置B内に挿入するための挿入口12が形成されている。上ボディ1Aのうち傘受容部11の側面には、シャッタ3のバー31を突出させるためのバー用開口部14が形成されている。図中のCs方向にシャッタ3が移動させられると、バー用開口部14からバー31が突出し、傘受容部11が閉状態となる。Op方向にシャッタ3が移動させられると、バー用開口部14内にバー31が収納され、傘受容部11が開状態となる。
シャッタ3は、筒状のバー31、つまみ32および筒部33を有している。シャッタ3は、ケース35およびスライド軸36によってバー31が収納される状態から突出する状態までスライド可能に支持されている。つまみ32および筒部33は、バー31の収納状態から突出状態までの移動過程において、ケース35に形成された開口を通じて当該ケース35外に露出した状態にある。ケース35の両端には挟持片35a,35bが設けられており、スライド軸36は、筒部33に内挿された状態で挟持片35a,35bに挟まれて、ケース35に固定されている。バー31の内部には、バネ38が設けられている。バネ38は、たとえば引張りコイルバネからなり、その一端がバー31の先端(図3におけるバー31の左端)に固定され、他端がケース35の基端(図3におけるケース35の右端)に固定されている。シャッタ3は、ケース35の両端部が上ボディ1Aのバー用開口部14およびシャッタ取付用開口部15に嵌入されることによって、上ボディ1AのOut方向寄りの空間に配置されている。このとき、つまみ32は、上ドーム部1AaのOut方向寄りの下部に形成された開口を通じて露出した状態にあり、Cs−Op方向に移動させることが可能となっている。シャッタ3は、Cs−Op方向においてスライド可能に支持されており、バー31がバー用開口部14から進退可能となっている。また、シャッタ3は、ケース35およびスライド軸36を介して上ボディ1Aに支持されているため、がたつくことなどなくスムーズにスライド可能となっている。バネ38は、シャッタ3が開位置にある状態でほぼ自然長となっており、シャッタ3が閉位置にある状態で、自然長から伸長させられて弾性力が蓄勢される。この蓄勢力により、閉位置にあるシャッタ3は、バネ受け部33を介してOp方向へと付勢される。なお、シャッタ3には、図3、図5、および図7に示すようにシャッタ係止部34が設けられている。シャッタ係止部34は、後述するロックレバー7のストッパ71に係止されることにより、シャッタ3を閉状態に留めるためのものである。また、図9に示すように、シャッタ係止部34の下面は傾斜させられており、カム34aとされている。カム34aの意義については後述する。
カードキー2は、長矩形状であり、たとえば樹脂製である。カードキー2は、In方向にある先端寄りの領域に1以上のキー孔2aが形成されている。図示されたカードキー2の場合、2つのキー孔2aが形成されている。カードキー2のOut方向にある後端寄りの領域には、番号表示部2bが設けられている。番号表示部2bには、ボディ1に設けられた番号表示部17の番号と対応する番号が表記されている。これにより、各傘保持装置Bには、1つずつの専用のカードキー2が備えられている。後述する施錠機構Cにより、番号表示部17と番号表示部2bとに表示された番号どうしが一致する場合には、カードキー2により傘保持装置Bのロック解除が可能な構成となっている。
図4は、施錠機構Cの分解斜視図である。図5は、上ボディ1Aを取り外した状態の傘保持装置Bを示す平面図である。施錠機構Cは、シャッタ3を閉位置においてロックするとともに、カードキー2によりこのロック状態を解除することが可能な構成となっており、シャッタ3よりもIn方向奥方に配置されている。施錠機構Cは、図4および図5に示すように、スライドブロック4、1対のガイドブロック5A,5B、複数のロックピン6、ロックレバー7、上プレート8、下プレート9、および回動部材20を備えて構成されている。なお、図5においては、説明の便宜上、上プレート8および回動部材20を省略している。
1対のガイドブロック5A,5Bは、それぞれ扁平な板状ブロックであり、スライドブロック4を挟むように離間して配置されている。ガイドブロック5A,5Bは、互いに略対称な構造を有している。以下にガイドブロック5Aについて説明するが、後述する相違点を除いて、ガイドブロック5Bも同様の構成とされている。図4および図6に示すように、ガイドブロック5Aは、上下方向に突出する2つずつの突起53a,53bを有している。これらの突起53a,53bが後述する上プレート8および下プレート9の孔81,91を通じて下ボディ1Bおよび上ボディ1Aの孔それぞれに挿入されることにより、ガイドブロック5Aは、ボディ1に固定されている。
ガイドブロック5AのOp方向を向く面には、ガイド溝51およびスライド溝52が形成されている。ガイド溝51は、In−Out方向において配列された複数の鉛直溝51vと、In−Out方向に延びる水平溝51hとが、互いに交差したものである。水平溝51hは、複数の鉛直溝51vそれぞれの中央よりやや上方の部分において交差している。各鉛直溝51vは、水平溝51hより上方の上端部51vuと、水平溝51hより下方の下端部51vdとに区画されている。2つのスライド溝52は、ガイドブロック5Aの下端付近に設けられており、In−Out方向に延びる比較的短い溝である。なお、ガイドブロック5Bにも、ガイドブロック5Aと同様のガイド溝51、スライド溝52、および突起53a,53bが形成されている。ガイドブロック5A,5Bのガイド溝51は、相対向するように位置しているが、後述するスライドブロック4の穴41の配置に対応させて、鉛直溝51vのIn−Out方向における位置関係が異なっている。
図4および図5に示すように、スライドブロック4は、略直方体形状であり、1対のガイドブロック5A,5Bに挟まれるように設けられている。スライドブロック4は、両側縁に位置する1対のサイド部4A,4Bと、これらのサイド部4A、4Bを連結する天板4Cを備えて構成されている。図4、図7および図8に示すように各サイド部4A,4Bの下端付近には、Cs方向もしくはOp方向に突出する突起42が2つずつ設けられている。これらの突起42は、ガイドブロック5A,5Bのスライド溝52に挿入されている。これにより、スライドブロック4は、In−Out方向においてスライド溝52の長さ分だけスライド可能に支持されている。後述するように、スライドブロック4は、Out方向寄りにスライドさせられたロック位置と、In方向寄りにスライドさせられたロック解除位置とをとる。天板4CのIn方向奥方端におけるCs−Op方向の両端を除く部位には、当該天板4Cの上面から突出する突き当て部44が設けられている。突き当て部44は、カードキー2の挿入口12からの挿入深さを規制するためのものである。
図5に示すように、スライドブロック4のサイド部4A,4Bには、それぞれ、In−Out方向に沿って並ぶ複数の穴41が設けられている。サイド部4Aに設けられた複数の穴41、およびサイド部4Bに設けられた複数の穴41は、互いにCs−Op方向に離間する列40A,40Bをなしている。列40Aを構成する複数の穴41は、たとえば一定ピッチ(6.3mm)で並んでいる。一方、列40Bを構成する複数の穴41は、一定ピッチで並んでおらず、たとえばIn方向から1番目と2番目の穴41、3番目と4番目の穴41のピッチが7mmであるのに対し、In方向から2番目と3番目の穴41のピッチが10mmとされている。このような構成により、列40A,40Bより選択された1つずつの穴41からなる組に着目すると、各組をなす穴41のIn−Out方向における位置関係が各組ごとに異なっている。図5および図8に示すように、各穴41には、スライドブロック4の外方に挿通する縦溝41aが形成されている。
図5に示すように、複数の穴41のいずれかには、ロックピン6が内挿されている。本実施形態においては、たとえば2つのロックピン6が図示されたように2つの穴41に挿入されており、これら2つの穴41は、列40A,40Bから1つずつ選択されたものである。各傘保持装置Bにおいて使用されるロックピン6の本数と、いずれの穴41内にロックピン6が挿入されるかは、各傘保持装置Bについて固有に設定されている。これらが、上述したカードキー2のキー孔2aの個数および配置と対応している。
図5および図8に示すように、ロックピン6は、円錐状の先端部61と円柱部62とを有している。円柱部62の上部には、突起63が設けられている。先端部61の頂部は、その直径がカードキー2のキー孔2aの内径よりも小とされている。一方、円柱部62は、その直径がキー孔2aの内径よりも大とされている。ロックピン6は、突起63が縦溝41aを貫通してCs方向もしくはOp方向に突出するように、穴41に挿入されている。ロックピン6の下方には、バネ68が設けられている。これにより、ロックピン6は、穴41および縦溝41aに規制されて図中上下方向に往復動可能であるとともに、バネ68により図中上方に付勢されている。突起63は、縦溝41aから突出した部分が、図6に示すガイドブロック5A,5Bのガイド溝51内に進入している。これにより、後述するように、ロックピン6の上下動に伴いスライドブロック4のスライド可否が選択可能な構成となっている。
図5および図7に示すように、スライドブロック4のうちサイド部4A,4Bに挟まれた空間部4Dには、ロックレバー7が配置されている。図7に示すように、ロックレバー7は、断面略T字状であり、水平部7Aと起立部7Bとを有している。
図4および図8から分るように、起立部7Bの下端には、Cs−Op方向に突出する1対の支持ピン73が設けられている。1対の支持ピン73は、スライドブロック4の1対のサイド部4A,4Bの下端In方向奥方寄りに形成された1対のピン溝43に挿入されている。また、サイド部4A,4Bの下面には下プレート9が当接しており、支持ピン73の上下方向の移動が阻止されている。これにより、ロックレバー7は、スライドブロック4に対して支持ピン73回りにおいて回動可能に支持されている。
水平部7Aは、その先端がスライドブロック4のサイド部4A,4BよりもOut方向に突出している。この先端部には、図5に示すようにCs−Op方向に幅広のストッパ71が形成されている。ストッパ71は、シャッタ3が使用者により閉位置に移動された状態で、スライドブロック4がOut方向にスライドさせられた際に、シャッタ係止部34のスライド経路に進入してシャッタ3を閉位置に留めるようにロックするものである。
図4および図5に表れているように、起立部7Bの上部は、二股状とされており、スライドブロック4のサイド部4A,4BのIn方向を向く面に形成された凹部45に沿うように露出している。図7に示すように、起立部7Bと上ブロック1Aの背板1Abとの間には、バネ78が設けられている。これにより、ロックレバー7は、起立部7Bがスライドブロック4のサイド部4A,4Bに押し付けられるように付勢されている。起立部7Bの二股状の上端付近は、ロック解除部72となっている。ロック解除部72は、起立部7Bがサイド部4A,4Bに押し付けられた状態である初期位置と、バネ78の付勢力に抗してロックレバー7全体がIn方向へと回動された状態であるロック解除位置とをとる。ロック解除部72が上記ロック解除位置をとった場合には、スライドブロック4が上記ロック位置をとった状態であっても、シャッタ3を閉位置に留めていたストッパ71が、図7において右上方へと退避させられ、シャッタ3のロック状態が解除される。図5に示すように、二股状のロック解除部72は、天板4CのIn方向奥方端に設けられた突き当て部44に対し、Cs−Op方向における両端に位置している。ロック解除部72の上記ロック解除位置は、突き当て部44よりもIn方向奥方とされている。
上プレート8および下プレート9は、スライドブロック4がガイドブロック5A,5Bによって適正に挟まれた状態を維持するように施錠機構Cを組み付けるためのものである。 図4に示すように、上プレート8には、ガイドブロック5A,5Bの上方向に突出する突起53aを嵌挿するための孔81が4隅に形成されている。また、下プレート9には、ガイドブロック5A,5Bの下方向に突出する突起53bを嵌挿するための孔91が4隅に形成されている。上プレート8の孔81にガイドブロック5A,5Bの突起53aを嵌挿させてガイドブロック5A,5Bの上部に上プレート8を当接させた状態においては、図7および図8に示すように、スライドブロック4の上面と上プレート8の下面との間には、所定空間からなるカードキー2の挿入経路4Eが形成される。
図4および図10に表れているように、上プレート8のIn方向奥方端には、Cs−Op方向における両端寄りの部分に2つのスリット82が形成されている。これらスリット82が形成されていることにより、ロックレバー7のロック解除部72の上記初期位置ないしロック解除位置の移動過程において当該ロック解除部72と上プレート8との干渉は防止される。上プレート8の幅方向両端寄りには、ロックピン6の先端部61との干渉を防止するための複数の孔83が形成されている。また、上プレート8のIn方向奥方寄りには、Cs−Op方向における中央に位置する開口84が形成されている。上プレート8のCs−Op方向における中央には、開口84を横切るようにCs−Op方向に延びる丸棒部85が設けられている。
回動部材20は、平面視略T字状であり、Cs−Op方向に突出する1対のロック解除規制突部21と、突出片22と、凹溝部23とを有する。図7に表れているように、凹溝部23には上プレート8の丸棒部85が嵌入されている。これにより、回動部材20は、上プレート8に対して丸棒部85回りに回動可能に支持されている。
回動部材20は、図7および図8に示すように、通常時には自重により上プレート8に重なっている。このとき、突出片22は、上プレート8の開口84を通じてカードキー2の挿入経路4Eに進入しており、進入位置にある。また、この進入位置にある突出片22は、突き当て部44の近傍に位置している。ここで、図8および図10に示すように、ロック解除規制突部21は、ロックレバー7のロック解除部72よりもIn方向奥方に位置している。これにより、ロック解除部72は、In方向奥方への移動が阻止されている。したがって、ロックレバー7は、In方向へ回動させられた状態である上記ロック解除位置をとることもなく、また、スライドブロック4は、In方向寄りにスライドさせられた上記ロック解除位置をとることもない。
一方、カードキー2が挿入口12から挿入経路4Eに挿入されてカードキー2の先端部が突き当て部44に当接させられると、図13に示すように、突出片22はカードキー2に押されて挿入経路4Eから退避し、回動部材20は回動する。突出片22が退避位置にあるとき、1対のロック解除規制突部21は、上方に変位させられ、ロックレバー7のロック解除部72は、In方向奥方への移動が可能になる。かかる構成の回動部材20は、本発明でいう制限部材の一例である。
図3、図5、図7および図9に示すように、下ボディ1Bには、Out方向寄りの正面板1Bbの近傍においてスライドロックピン16が設けられている。スライドロックピン16は、先端の突起部16aと、円柱部16bと、カム16cとを有している。円柱部16bは、下ボディ1Bに形成された穴に挿入されている。カム16cは、正面板1Bbに沿っている。また、スライドロックピン16の下方には、バネ18が設けられている。これにより、スライドロックピン16は、上記穴および正面板1Bbに規制されて図中上下方向に往復移動可能かつ回転不能であるとともに、バネ18により図中上方に付勢されている。
スライドブロック4がOut方向寄りに位置してロック位置にあるときには、スライドロックピン16の突起部16aがスライドブロック4の下面に当接しており、スライドロックピン16は、バネ18の付勢力に抗して下方に沈降させられる。その一方、図14に示すように、スライドブロック4がIn方向寄りに位置してロック解除位置にあるときには、スライドロックピン16は、バネ18の付勢力により上方に移動する。このとき、突起部16aは、スライドブロック4の下面よりも上位に出没しており、スライドブロック4のOut方向側への移動がロックされた状態にある。
次に傘立てAおよび傘保持装置Bの使用方法について、図11〜図18を参照しつつ、以下に説明する。
図11〜図14は、図5に示す傘受容部11が閉状態にロックされた傘保持装置Bを、カードキー2を用いてロック状態を解除し、傘受容部11を開状態とする方法を示している。
図11は、施錠機構Cがロック状態にある傘保持装置Bを示している。バー31は、図5の傘受容部11を閉状態とする閉位置をとっている。スライドブロック4は、ロックレバー7の起立部7Bを介してバネ78により、Out方向に付勢されており、突起42がガイドブロック5A,5Bのスライド溝52内においてOut方向寄りにある位置とされている。この位置が、スライドブロック4のロック位置である。また、ロックピン6はバネ68により上方に付勢されており、突起63がガイド溝51のうち鉛直溝51vの上端部51vu内にある。これにより、スライドブロック4は、In−Out方向におけるスライドが不可の状態となっている。この状態においては、ストッパ71は、シャッタ係止部34のスライド経路に突出している。これにより、シャッタ3は、閉位置でロックされている。
次に、施錠機構Cのロック状態を解除するために、図12に示すようにカードキー2を挿入口12から挿入経路4Eに挿入する。カードキー2がIn方向に挿入される過程においては、カードキー2はスライドブロック4の上面に沿って移動し、各ロックピン6は、カードキー2の図中下面に押し下げられて、スライドブロック4内に沈降させられる。この際、各ロックピン6の突起63は、鉛直溝51vの上端部51vuから水平溝51hを超えて鉛直溝51vの下端部51vd内に移動させられる。このとき、カードキー2の先端部は回動部材20の突出片22に当接しておらず、回動部材20は回動していない。その後に、図13に示すように、カードキー2の先端が突き当て部44に当接する位置までカードキー2を挿入する。カードキー2には、この状態において、In−Out方向(カードキー2の挿入方向)およびカードキー2の幅方向(Cs−Op方向)における位置が各ロックピン6と一致するように各キー孔2aが形成されている。このため、沈降させられていた各ロックピン6は、それぞれの先端部61の上部を対応する各キー孔2aに進入させる位置までバネ68の付勢力により上昇させられる。上述したように、互いに対応するロックピン6の寸法とキー孔2aの寸法とは、ロックピン6の先端部61がキー孔2aを完全に貫通せずに停止する寸法関係とされている。この状態において、すべてのロックピン6の突起63は、水平溝51hの高さに位置する。これにより、突起63と鉛直溝51vとが嵌り合うことによるロック作用が解除され、スライドブロック4がガイドブロック5A,5Bに対してIn方向にスライド可能な状態となる。また、カードキー2の先端が突き当て部44に当接する状態においては、上述したように、上プレート8に支持された回動部材20が回動し、ロック解除規制突部21は上方に変位している。したがって、スライドブロック4は、回動部材20に対してもスライド可能な状態になる。
図13に示した状態から、さらにカードキー2をIn方向に挿入すると、図14に示すように、施錠機構Cのロック状態が解除される。図13においてスライドブロック4は、スライド可能とされている。カードキー2をさらにIn方向に押し込むと、カードキー2の先端が突き当て部材44を押すとともに、各キー孔2aが各ロックピン6を押すこととなる。そうすると、図14に示すように、スライドブロック4、ロックピン6およびロックレバー7が一体的にバネ78に抗してIn方向へとスライドさせられる。この結果、スライドブロック4がIn方向にスライドしてロック解除位置をとり、ストッパ71がシャッタ係止部34のスライド経路から退避することとなる。これにより、施錠機構Cのロック状態が解除され、シャッタ3は、バネ38の付勢力により図3に示す開位置へと移動させられる。このようにして、カードキー2を挿入することにより、施錠機構Cのロック状態を解除して、傘受容部11を開状態とすることができる。
本実施形態においては、図12を参照して上述したように、カードキー2が挿入経路4Eに挿入されてIn方向に移動する過程において、カードキー2の先端が突き当て部44に当接する前の段階では、カードキー2の先端部は回動部材20の突出片22に当接していない。すなわち、突出片22はカードキー2の挿入経路4Eに進入したままであり、スライドブロック4は、回動部材20のロック解除規制突部21によってIn方向奥方への移動が阻止されている。したがって、上記のような回動部材20を具備する構成によれば、カードキー2が所定の挿入状態まで挿入されていないときに施錠機構Cのロック状態が解除されてしまうといった誤作動を防止することができる。
また、スライドブロック4に形成された複数の穴41については、上述したように、列40A,40Bより選択された1つずつの穴41からなる組に着目すると、各組をなす穴41のIn−Out方向における位置関係が各組ごとに異なっている。そして、本実施形態では、ロックピン6は、列40A,40Bから選択された1つずつの穴41に挿入されている。このため、専用キー以外のカードキー2を挿入しても、当該カードキー2のIn方向への挿入過程において、2つのロックピン6と2つのキー孔2aの位置が一致することはない。したがって、傘保持装置Bによれば、専用キー以外のカードキー2によって開錠してしまうといった誤作動を防止することができる。
図14においては、スライドブロック4がIn方向にスライドしてロック解除位置に到達すると、スライドロックピン16の突出部16aがスライドブロック4の下面よりも上位に出没し、スライドブロック4が上記ロック解除位置からOut方向へスライドすることが不可とされている。一方、ロックピン6は、その先端部61の一部がカードキー2のキー孔2aに進入した状態である。これらにより、傘受容部11が開状態となるようにシャッタ3が開位置とされ、かつ、スライドブロック4がロック解除位置にあるときには、カードキー2が、ロックピン6を介して引き抜き不能とされる。なお、図15は、シャッタ3が開位置にあるときの図9と同様の図である。
図14および図15に示す状態から、つまみ32を用いてシャッタ3を閉位置へとスライドさせると、シャッタ3のカム34aとスライドロックピン16のカム16cとが摺接し、スライドロックピン16が沈降させられる(図9参照)。そうすると、スライドブロック4がバネ78の付勢力によってOut側へスライドし、ロックレバー7のストッパ71がシャッタ係止部34によって係止され、バネ18の付勢力に抗して再び図7の状態となる。このシャッタ3の移動過程において、バー31がスライドブロック4と摺接することはなく、カム34aがスライドロックピン16のカム16cと摺接するだけであるので、シャッタ3の閉じ動作に余分な摺動抵抗が作用することは抑制される。
図16〜図18は、図5に示す傘受容部11が閉状態にロックされた傘保持装置Bを、マスタカードキー2Mを用いてロック状態を解除し、傘受容部11を開状態とする方法を示している。
図16は、ロック状態とされた傘保持装置Bを示しており、上ボディ1Aを取り外した状態の平面図である。マスタカードキー2Mは、先端に突出部2Maが設けられている一方でキー孔が設けられていない点が、カードキー2と異なる。マスタカードキー2Mは、カードキー2と同様に、挿入口12からIn方向へと挿入される。突出部2Maは、マスタカードキー2Mの幅方向両端に形成されており、マスタカードキー2MがIn方向に挿入された際に、ロック解除部72に当接する位置とされている。また、マスタカードキー2Mの先端部分のうち突出部2Ma以外の部分は、突出部2Maとロック解除部72との当接を妨げることのないようにOut方向に奥まっている。図17に示すように、マスタカードキー2Mを挿入経路4Eに挿入すると、当該マスタカードキー2Mの先端部分(上記奥まった部分)によって回動部材20の突出片22が押され、回動部材20が回動する。そうすると、1対のロック解除規制突部21が上方に変位し、ロック解除部72は、In方向奥方への移動が可能になる。マスタカードキー2MをさらにIn方向に押し込むと、突出部2Maによりロック解除部72がIn方向に押される。この際、スライドブロック4は、マスタカードキー2Mにより直接的にはIn方向へ押されない。
図18に示すように、マスタカードキー2Mによりロック解除部72を押すと、ロックレバー7が、支持ピン73を中心として、バネ78に抗して図中時計回りに回動する。この回動により、ロックレバー7の水平部7Aは、左上がりの姿勢となり、ストッパ71がシャッタ係止部34のスライド経路から図中右斜め上方へと退避することとなる。これにより、施錠機構Cのロック状態が解除され、シャッタ3が開位置へと戻される。なお、図17および図18から明らかなように、マスタカードキー2Mによる施錠機構Cのロック解除は、ロックレバー7の回動のみにより達成され、この際、スライドブロック4は、Out方向寄りのロック位置とされたままである。このように、カードキー2とマスタカードキー2Mとの解除方法は異なる仕組みによりなされる。
本実施形態においては、ロック解除部72は、カードキー2の幅方向両端に位置する。これに対し、回動部材20の突出片22は、カードキー2の幅方向中央に位置しており、ロック解除部72とはカードキー2の幅方向において異なる配置とされている。このため、たとえばロック解除部72を突くことができる程度に幅狭な板状体を挿入経路4Eに挿入し、ロック解除部72を突くことができたとしても、当該回動部材20の突出片22を挿入経路4Eから退避させることができない。したがって、ロック解除部72は、回動部材20のロック解除規制突部21によってIn方向奥方への移動が阻止された状態にある。その結果、ロックレバー7が回動することもなく、施錠機構Cのロック状態が不当に解除されることはない。このようなことから理解できるように、上記回動部材20を具備する構成によれば、真正なマスタカードキー2M以外のものによって傘保持装置Bが誤作動により開錠してしまうとった不具合を防止することができる。
なお、マスタカードキー2Mによる施錠機構Cのロック状態の解除において、マスタカードキー2Mの形状とロックピン6の配置とは無関係である。したがって、同時に使用可能な傘保持装置Bの個数を増やす場合においても、1種類のマスタカードキー2Mで賄うことができ、便利である。
図19および図20は、本発明に係る傘保持装置の他の構成例を示す。図19および図20に示された傘保持装置Bにおいては、ガイドブロック5A,5Bの構成が上記実施形態と異なっている。図19および図20においては、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
本実施形態のガイドブロック5A,5Bにおいては、水平溝51hの形成位置が上記した施錠機構Cにおけるガイドブロック5A,5B(図6参照)よりも下方にある。本実施形態の傘保持装置Bに対応するカードキー2においては、キー孔2aの直径が図3や図13に示したものよりも小さくなっている。図20に示すように、キー孔2aの位置がロックピン6に一致するまでカードキー2を挿入経路4Eに挿入すると、ロックピン6の先端部61がキー孔2aに進入するように上昇するが、当該キー孔2aの直径が小さいため、ロックピン6は図13に示す場合よりも下方で停止する。この状態において、ロックピン6の突起63は、水平溝51hの高さに位置しており、スライドブロック4は、ガイドブロック5A,5Bに対してIn方向にスライド可能である。すなわち、直径サイズの異なるキー孔2aを具備するカードキー2を準備することにより、カードキー2が所定の挿入状態にあるときのロックピン6の高さ位置を異ならせることができる。このように、ガイドブロック5A,5Bの水平溝51hの形成位置を変更し、それに対応させてカードキー2のキー孔2aの直径サイズを変更すれば、同一のロックピン6を使用し、かつ、当該ロックピン6の配置が同一であっても2通り以上の組み合わせを設けることができる。たとえば、図5に示すスライドブロック4において、各列40A,40Bより選択された1つずつの穴41にロックピン6を挿入する場合には、ロックピン6の配置としては、16通りの組み合わせがある。さらに、上記のようにガイドブロック5A,5Bを各々2種類準備する場合には、ガイドブロック5A,5Bの組み合わせとしては4通りである。この場合、64個の傘保持装置Bを、それぞれ専用のカードキー2で開錠することができる。このような構成は、同時に使用可能な傘保持装置Bの個数をより多くするのに適している。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明に係る傘保持装置および傘立ては、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る傘保持装置および傘立ての各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
上記スライドブロックに設けられたロックピン内挿用の複数の穴の配置としては、上記実施形態に限定されるものではなく、たとえばカードキー挿入方向におけるピッチがすべて同一であってもよい。すなわち、図22〜図28を参照して上述した従来技術と同様の穴の配置であっても、本発明は適用可能である。本発明の傘保持装置によれば、図22〜図28に示す穴141の配置においても、回動部材(制限部材)を具備することにより、カードキーが所定の挿入状態に達していないときに誤作動により開錠するといった不具合を防止することができる。
上記実施形態においては、制限部材として回動動作する構成のものを例に挙げて説明したが、この構成に限定されるものではない。制限部材は、たとえば上下移動することによってカードキーの挿入経路にその一部が進退可能に変位する構成としてもよい。
施錠機構としては、ロックピンを用いたものに限定されず、特徴的な形状を有するカードキーが所定の挿入状態になるまで挿入されると、その挿入動作に応じて上記特徴的な形状に対応する各部が進退動するなどしてロック状態が解除される構成としてもよい。
傘保持装置のロック状態を解除するために用いるカードキーやマスタカードキーとしては、スライドブロック4の穴41の位置とは無関係な位置にダミーのキー孔を追加的に設けてもよい。

Claims (3)

  1. ボディと、
    上記ボディの前面に開放し、傘の柄を受容するように上下方向貫通状に形成された傘受容部と、
    上記傘受容部を開閉可能とするシャッタと、
    上記シャッタの動きを規制するとともに、上記ボディに設けられた挿入口より挿入されるカードキーによりロック状態が解除される施錠機構と、を備え、
    上記施錠機構は、上記カードキーの挿入方向においてスライド可能に上記ボディに支持されたスライドブロックを有し、
    上記スライドブロックのうち上記カードキーの挿入経路に面する主面には、上記カードキーの挿入深さを規制する突き当て部が設けられており、
    上記カードキーが上記挿入口より挿入されて所定の挿入状態にあるとき、上記スライドブロックがスライド可能な状態になり、この状態から上記カードキーがさらに上記挿入方向奥方へと挿入されることにより、上記スライドブロックが上記挿入方向奥方へと移動させられてロック状態が解除されるように構成された、傘保持装置であって、
    上記カードキーの挿入経路にその一部が進退可能に変位し、上記一部が上記挿入経路に進入する進入位置にあるときに上記スライドブロックの移動を阻止する一方、上記一部が上記挿入経路から退避する退避位置にあるときに上記スライドブロックの移動を許容する、制限部材をさらに備え、
    上記カードキーが上記挿入口より挿入されて当該カードキーの挿入側先端が上記突き当て部に当接させられると、上記一部が上記退避位置に位置して上記スライドブロックの上記挿入方向奥方への移動が可能になることを特徴とする、傘保持装置。
  2. 上記施錠機構は、上記シャッタのスライド経路にその一部を進入させることにより上記シャッタの動きを規制する、上記スライドブロックに回動可能に支持されたロックレバーを備え、
    上記ロックレバーは、挿入状態にある上記カードキーの幅方向における位置が上記突き当て部とは異なる配置とされるロック解除部を有するとともに、上記ロック解除部が上記挿入方向に移動させられると、上記ロックレバーのうち上記シャッタのスライド経路に進入した部分が当該スライド経路から退避するように回動するように構成されており、
    上記ロック解除部は、挿入状態にある上記カードキーの幅方向における位置が上記制限部材のうち上記カードキーの挿入経路に進入する部分とは異なる配置である、請求項1に記載の傘保持装置。
  3. スタンド上部に請求項1または2に記載の傘保持装置を複数備えたことを特徴とする、傘立て。
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