JP5326657B2 - ハウジング内蔵モータユニットとハウジング内蔵モータユニットの組み付け方法 - Google Patents
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Description
このハウジング内蔵モータユニットには、前記ハウジングの内部に、前記ハウジング内蔵モータにアクチュエータにより締結・開放操作されるクラッチを配置した。
このハウジング内蔵モータユニットにおいて、前記ハウジングに固定し、前記ハウジング内蔵モータの一側面を覆うモータ側壁を設け、前記モータ側壁と前記モータシャフトの間にベアリングを介装した。そして、前記モータ側壁に固定したレゾルバステータと、前記モータシャフトに固定したレゾルバロータによる前記レゾルバを、前記ベアリングと前記モータロータの間に形成されたロータ内側空間に配置した。
加えて、前記モータ側壁を、モータ/クラッチの隔壁部材として兼用すると共に、前記モータ側壁に、前記アクチュエータを装着する環状収納部を形成し、前記ベアリングは、前記環状収納部の内周壁部と前記モータシャフトの間に介装する。
そして、レゾルバを、ベアリングとモータ側壁の間に形成されたロータ内側空間に配置しているため、ハウジング内蔵モータの軸方向の長さが拡大することがなく、ユニット全長の短縮化が可能となる。
さらに、モータ側壁にレゾルバステータを予め固定しておき、このレゾルバステータとレゾルバロータを、ロータ内側空間にて対向配置するため、レゾルバの組み付け精度を向上させることができる。
加えて、アクチュエータから負荷が加わった際、ベアリングに作用する軸方向応力を環状収納部による応力分散作用にて緩和される。
この結果、モータシャフトを支持するベアリングの破損防止と、ユニット全長の短縮化と、レゾルバの組み付け精度向上と、ベアリングに作用する軸方向応力の緩和と、を併せて達成することができる。
図1は、実施例1のハウジング内蔵モータユニットが適用された後輪駆動によるFRハイブリッド車両を示す全体システム図である。
実施例1におけるFRハイブリッド車両の制御系は、図1に示すように、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、インバータ3と、バッテリ4と、第1クラッチコントローラ5と、第1クラッチ油圧ユニット6と、ATコントローラ7と、第2クラッチ油圧ユニット8と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10と、を有して構成されている。なお、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、第1クラッチコントローラ5と、ATコントローラ7と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10とは、情報交換が互いに可能なCAN通信線11を介して接続されている。
エンジンEng側は、クランク軸33→エンジンブロック31→ハウジング30の経路で第1クラッチCL1のクラッチ回転中心軸を合せる。一方、モータ/ジェネレータMG側は、中空モータシャフト43のフロント側ベアリング44の位置が、モータカバー40→ハウジング30の経路により決められ、中空モータシャフト43のリア側ベアリング48の位置が、ステータハウジング46→モータカバー40→ハウジング30の経路により決められる。よって、クラッチ回転中心軸にモータ軸(中空モータシャフト43)を合わせることができる。
モータステータ41は、モータカバー40とステータハウジング46が一体であり、ハウジング30に対するボルト34による固定で中心軸が決まる。このモータステータ41に対しモータロータ42は、一体であるモータカバー40とステータハウジング46に対し前後位置のフロント側ベアリング44とリア側ベアリング48により、中空モータシャフト43を回転可能に支持することで中心軸が決まる。よって、モータステータ41とモータロータ42の中心を合わせることができる。
変速機入力軸53の中心軸に対し、軸合わせしてポンプハウジング55を固定し、さらに、ポンプハウジング55に軸合わせ嵌合によりポンプカバー56を固定する。一方、ステータハウジング46にポンプカバー56の外周面に嵌合する内周面を有する軸合わせ嵌合部60を突設する。そして、組み付け時に軸合わせ嵌合部60の内周面をポンプカバー56の外周面に嵌合することで、短い経路で、精度良く、変速機入力軸53の中心軸にモータ軸を合わせることができる。
第1クラッチCL1を油圧操作すると、第1クラッチCL1がエンジンEng側についており、レリーズシリンダー14がモータ/ジェネレータMGのモータカバー40についているため、モータ付近の力は、レリーズ力(150kg〜300kg程度)が、モータカバー40→ステータハウジング46→ハウジング30に伝わり、その荷重を支える必要がある。これに対し、ステータハウジング46に負荷される軸方向力は、トランスミッションケース32側から、図2に示す三角形部分で突き当て支持している。
実施例1のハウジング内蔵モータユニットにおける作用を、「ハウジング内蔵モータへのレゾルバ組み付け作用」、「ハウジング内蔵モータユニットの組み付け作用」、「ハウジング内蔵モータユニットの特徴的作用」に分けて説明する。
以下、図3を用いて、ハウジング内蔵モータであるモータ/ジェネレータMGへのレゾルバ組み付け作用を説明する。
これに対し、レゾルバロータ63が予め設定されているロータ組立体に対し、モータカバー40に予め設定されているレゾルバステータ62を組み付けるため、レゾルバ61の破損可能性を大幅に低減することができる。
以下、図5および図6を用いて、サブアッセンブリーされたモータ/ジェネレータMGと第1クラッチCL1によるハウジング内蔵モータユニットの組み付け作用を説明する。
実施例1では、モータ/ジェネレータMGにロータ回転角を検出するレゾルバ61を備えたハウジング内蔵モータユニットにおいて、ハウジング30に固定し、モータ/ジェネレータMGの一側面を覆うモータカバー40を設け、このモータカバー40と中空モータシャフト43の間にフロント側ベアリング44を介装している。そして、モータカバー40に固定したレゾルバステータ62と、中空モータシャフト43に固定したレゾルバロータ63によるレゾルバ61を、フロント側ベアリング44とモータロータ42の間に形成されたロータ内側空間64に配置している。
このように、モータカバー40と中空モータシャフト43の間にフロント側ベアリング44を介装することで、フロント側ベアリング44への応力がモータカバー40により分散される。この結果、フロント側ベアリング44の破損可能性を大幅に低減することができる。
そして、レゾルバ61を、フロント側ベアリング44とモータロータ42の間に形成されたロータ内側空間64に配置しているため、モータ/ジェネレータMGの軸方向の長さが拡大することがない。この結果、ユニット全長を短縮することができる。
さらに、モータカバー40にレゾルバステータ62を予め固定しておき、このレゾルバステータ62とレゾルバロータ63を、ロータ内側空間64にて対向配置するため、レゾルバ61の組み付け精度を向上させることができる。
したがって、レリーズシリンダー14から負荷が加わった際、フロント側ベアリング44に作用する軸方向応力を、環状凹部40aによる応力分散作用にて緩和することができると共に、フロント側ベアリング44に作用する軸方向応力により、フロント側ベアリング44が少し軸方向に移動したとしても、軸方向間隙tにより、レゾルバロータ63との干渉を防止することができる。この結果、フロント側ベアリング44の破損を回避することができる。
すなわち、フロント側ベアリング44の耐応力と軸方向距離L1を掛け合わせた軸方向中心線CLからのモーメントと、リア側ベアリング48の耐応力と軸方向距離L2を掛け合わせた軸方向中心線CLからのモーメントと、を一致させる設定により、安定してモータロータ42を回転可能に支持している。
したがって、フロント側ベアリング44がレリーズシリンダー14を保持するために耐応力を上げる分、リア側ベアリング48の剛性を下げることができる。言い換えると、フロント側ベアリング44に対してリア側ベアリング48の耐応力を低く設定でき、その分、リア側ベアリング48をコンパクトな形状にできる。
このように、スプライン嵌合された中空モータシャフト43と変速機入力軸53を、リア側ベアリング48により支持しているため、変速機入力軸53に対するベアリング部の振れが小さくなり、リア側ベアリング48への負荷を低減させることができる。
加えて、変速機入力軸53の軸振れも同様に低減できるので、変速機入力軸53により駆動されるメカオイルポンプ54の駆動を安定させることができる。
実施例1のハウジング内蔵モータユニットとハウジング内蔵モータユニットの取り付け方法にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
このため、モータシャフト(中空モータシャフト43)を支持するベアリング(フロント側ベアリング44)の破損防止と、ユニット全長の短縮化と、レゾルバ61の組み付け精度向上と、を併せて達成するハウジング内蔵モータユニットを提供することができる。
このため、アクチュエータ(レリーズシリンダー14)から負荷が加わった際、ベアリング(フロント側ベアリング44)に作用する軸方向応力を緩和することができると共に、ベアリング(フロント側ベアリング44)とレゾルバロータ63との干渉を防止することができる。
このため、第1ベアリング(フロント側ベアリング44)がアクチュエータ(レリーズシリンダー14)を保持するために耐応力を上げる分、第2ベアリング(リア側ベアリング48)の剛性を下げることができる。
このため、変速機入力軸53に対するベアリング部の振れが小さくなり、リア側ベアリング48への負荷を低減させることができると共に、変速機入力軸53により駆動されるメカオイルポンプ54の駆動を安定させることができる。
前記モータシャフト(中空モータシャフト43)から径方向に延びるロータ支持部品49に前記モータロータ42を固定したロータ組立体に、レゾルバロータ63を設定するレゾルバロータ設定手順と、
前記ハウジング内蔵モータ(モータ/ジェネレータMG)の一側面を覆うモータ側壁(モータカバー40)に、第1ベアリング(フロント側ベアリング44)を設定すると共にレゾルバステータ62を設定するレゾルバステータ設定手順と、
前記モータステータ41を固定すると共に前記ハウジング内蔵モータ(モータ/ジェネレータMG)の他側面を覆うステータハウジング46に、第2ベアリング(リア側ベアリング48)を設定する第2ベアリング設定手順(リア側ベアリング設定手順)と、
前記レゾルバロータ63を設定した前記ロータ組立体に対し、一方側からレゾルバステータ62を設定した前記モータ側壁(モータカバー40)を挟み込み、他方側から前記ステータハウジング46を挟み込み、前記モータ側壁(モータカバー40)と前記ステータハウジング46を固定する挟み込み固定手順と、
を有する。
このため、モータシャフト(中空モータシャフト43)を支持するベアリング(フロント側ベアリング44)の破損防止と、ユニット全長の短縮化と、レゾルバ61の組み付け精度向上と、を併せて達成するハウジング内蔵モータユニットの組み付け方法を提供することができる。
MG モータ/ジェネレータ(ハウジング内蔵モータ)
AT 自動変速機(変速機)
CL1 第1クラッチ(クラッチ)
CL2 第2クラッチ
RL 左後輪
RR 右後輪
1 エンジンコントローラ
2 モータコントローラ
3 インバータ
4 バッテリ
5 第1クラッチコントローラ
6 第1クラッチ油圧ユニット
7 ATコントローラ
8 第2クラッチ油圧ユニット
9 ブレーキコントローラ
10 統合コントローラ
14 レリーズシリンダー(アクチュエータ)
30 ハウジング
31 エンジンブロック
32 トランスミッションケース(変速機ケース)
33 クランク軸
34 ボルト
35 ダイアフラムスプリング
36 ボルト
40 モータカバー(モータ側壁)
40a 環状凹部(環状収納部)
42 モータロータ
41 モータステータ
43 中空モータシャフト(モータシャフト)
44 フロント側ベアリング(ベアリング、第1ベアリング)
46 ステータハウジング
48 リア側ベアリング(第2ベアリング)
53 変速機入力軸53
54 メカオイルポンプ(オイルポンプ)
61 レゾルバ
62 レゾルバステータ
63 レゾルバロータ
64 ロータ内側空間
t 軸方向間隙
CL 軸方向中心線
L1,L2 軸方向距離
Claims (5)
- ハウジング側に固定したモータステータとモータシャフト側に固定したモータロータにより構成されたハウジング内蔵モータに、ロータ回転角を検出するレゾルバを備え、
前記ハウジングの内部に、前記ハウジング内蔵モータにアクチュエータにより締結・開放操作されるクラッチを配置したハウジング内蔵モータユニットにおいて、
前記ハウジングに固定し、前記ハウジング内蔵モータの一側面を覆うモータ側壁を設け、
前記モータ側壁と前記モータシャフトの間にベアリングを介装し、
前記モータ側壁に固定したレゾルバステータと、前記モータシャフトに固定したレゾルバロータによる前記レゾルバを、前記ベアリングと前記モータロータの間に形成されたロータ内側空間に配置し、
前記モータ側壁を、モータ/クラッチの隔壁部材として兼用すると共に、前記モータ側壁に、前記アクチュエータを装着する環状収納部を形成し、
前記ベアリングは、前記環状収納部の内周壁部と前記モータシャフトの間に介装する
ことを特徴とするハウジング内蔵モータユニット。 - 請求項1に記載されたハウジング内蔵モータユニットにおいて、
前記ベアリングは、前記ベアリングと前記レゾルバロータとの間に軸方向間隙を設けた
ことを特徴とするハウジング内蔵モータユニット。 - 請求項2に記載されたハウジング内蔵モータユニットにおいて、
前記モータステータを固定すると共に、前記ハウジング内蔵モータの他側面を覆うステータハウジングを設け、
前記モータ側壁と前記モータシャフトの間に介装したベアリングを第1ベアリングとしたとき、前記ステータハウジングと前記モータシャフトの間に第2ベアリングを介装し、
前記モータロータの軸方向中心線から前記第2ベアリングの支持中心位置までの軸方向距離に対し、前記モータロータの軸方向中心線から前記第1ベアリングの支持中心位置までの軸方向距離を短く設定した
ことを特徴とするハウジング内蔵モータユニット。 - 請求項3に記載されたハウジング内蔵モータユニットにおいて、
前記ハウジングの端部に、変速機の変速機ケースを連結し、
前記第2ベアリングは、前記モータシャフトを介し、オイルポンプを駆動する変速機入力軸を支持した
ことを特徴とするハウジング内蔵モータユニット。 - ハウジング側に固定したモータステータとモータシャフト側に固定したモータロータにより構成されたハウジング内蔵モータに、ロータ回転角を検出するレゾルバを組み付け、
前記ハウジングの内部に、前記ハウジング内蔵モータにアクチュエータにより締結・開放操作されるクラッチを組み付けるハウジング内蔵モータユニットの組み付け方法において、
前記モータシャフトから径方向に延びるロータ支持部品に前記モータロータを固定したロータ組立体に、レゾルバロータを組み付けるレゾルバロータ組み付け手順と、
前記ハウジング内蔵モータの一側面を覆い、かつ、前記アクチュエータを組み付ける環状収納部が形成されたモータ側壁に、第1ベアリングを組み付けると共にレゾルバステータを組み付けるレゾルバステータ組み付け手順と、
前記モータステータを固定すると共に前記ハウジング内蔵モータの他側面を覆うステータハウジングに、第2ベアリングを組み付ける第2ベアリング組み付け手順と、
前記レゾルバロータを組み付けた前記ロータ組立体に対し、一方側から前記レゾルバステータを組み付けた前記モータ側壁を挟み込み、他方側から前記ステータハウジングを挟み込み、前記モータ側壁と前記ステータハウジングを固定する挟み込み固定手順と、
を有することを特徴とするハウジング内蔵モータユニットの組み付け方法。
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