JP5326848B2 - 着色層用硬化性樹脂組成物の製造方法、カラーフィルタの製造方法および着色層用硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
まず、本発明の着色層用硬化性樹脂組成物の製造方法について説明する。
本発明の着色層用硬化性樹脂組成物の製造方法は、少なくとも着色剤および分散剤を含有する着色層用硬化性樹脂組成物を製造する着色層用硬化性樹脂組成物の製造方法であって、上記着色層用硬化性樹脂組成物を用いて着色層を形成した場合に上記着色層が有するRthを制御するために、上記分散剤のガラス転移温度(Tg)を調整することを特徴とするものである。
Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
の式で表される値である。
着色層が有するRthは、位相差層測定装置(AXOMETRICS社製AxoscanTM Mueller Matrix Polarimeter)を用いて測定された値とする。赤色、緑色、青色の3色の着色層の場合には、620nm(赤色着色層想定)、550nm(緑色着色層想定)、および450nm(青色着色層想定)の3波長について測定された値を用いるものとする。
本発明に用いられる着色層用硬化性樹脂組成物は、少なくとも着色剤および分散剤を含有し、通常、バインダーポリマーと、モノマーと、溶剤とをさらに含有するものである。
以下、着色層用硬化性樹脂組成物の各成分について説明する。
着色剤としては、顔料や染料等が用いられる。
赤色着色層用硬化性樹脂組成物に用いられる着色剤としては、例えば、ペリレン系顔料、レーキ顔料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、アントラセン系顔料、イソインドリン系顔料等が挙げられる。これらの着色剤は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
緑色着色層用硬化性樹脂組成物に用いられる着色剤としては、例えば、ハロゲン多置換フタロシアニン系顔料もしくはハロゲン多置換銅フタロシアニン系顔料等のフタロシアニン系顔料、イソインドリン系顔料、トリフェニルメタン系塩基性染料、イソインドリノン系顔料等が挙げられる。これらの着色剤は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
青色着色層用硬化性樹脂組成物に用いられる着色剤としては、例えば、銅フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、インダンスレン系顔料、インドフェノール系顔料、シアニン系顔料、ジオキサジン系顔料等が挙げられる。これらの着色剤は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
分散剤は、着色剤を良好に分散させるために、着色層用硬化性樹脂組成物中に配合されるものであり、着色剤の分散時に用いるものである。
分散剤としては、後述するように、所望のTgを有するものであれば特に限定されるものではなく、着色剤の種類に応じて適宜選択されるものであり、一般的な着色層用硬化性樹脂組成物に用いられる分散剤を使用することができる。分散剤としては、例えば、カチオン系、アニオン系、ノニオン系、両性、シリコーン系、フッ素系等の界面活性剤などを用いることができる。これらの界面活性剤の中でも、高分子界面活性剤(高分子分散剤)が好ましい。
なお、上記重量平均分子量は、例えば、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定することができる。
バインダーポリマーとしては、一般的な着色層用硬化性樹脂組成物に用いられるものを適用することができる。
バインダーポリマーは、重合可能なものであってもよく、重合可能なものでなくてもよい。バインダーポリマーとしては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレンビニル共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリメタクリル酸樹脂、エチレンメタクリル酸樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミック酸樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂等が挙げられる。また、バインダーポリマーとしては、重合可能なモノマーであるメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニル−2−ピロリドン、グリシジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートの1種以上と、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸の2量体(例えば、東亜合成化学(株)製M−5600)、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、ビニル酢酸、これらの酸無水物等の1種以上とからなるポリマーまたはコポリマー等が挙げられる。さらに、上記のコポリマーにグリシジル基または水酸基を有するエチレン性不飽和化合物を付加させたポリマー等が挙げられる。上記のバインダーポリマーは一例であり、これらに限定されるものではない。
モノマーとしては、一般的な着色層用硬化性樹脂組成物に用いられるものを適用することができる。
モノマーとしては、重合可能なものであれば特に限定されるものではないが、光重合反応により重合可能なものが好ましく用いられる。このようなモノマーとしては、例えば、アリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、イソデキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3−プロパンジオール(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2,2−ジメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピルトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリ(メタ)アクリレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ジアリルフマレート、1,10−デカンジオールジメチル(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、1−ビニル−2−ピロリドン、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート、テトラヒドロフルフリール(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、フェノール−エチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、フェノール−プロピレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、ビスフェノールA−エチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレートモノステアレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキサド変性トリ(メタ)アクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ポリウレタン構造を有するオリゴマーに(メタ)アクリレート基を結合させたウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステル構造を有するオリゴマーに(メタ)アクリレート基を結合させたポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ基を有するオリゴマーに(メタ)アクリレート基を結合させたエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、(メタ)アクリレート基を有するポリウレタン(メタ)アクリレート、(メタ)アクリレート基を有するポリエステル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリレート基を有するエポキシ(メタ)アクリレート樹脂等が挙げられる。
なお、(メタ)アクリレートとは、アクリレート基またはメタクリレート基のいずれかであることを意味する。
着色層用硬化性樹脂組成物は、溶剤を含んでいてもよい。溶剤としては、一般的な着色層用硬化性樹脂組成物に用いられるものを適用することができる。
着色層用硬化性樹脂組成物は、必要に応じて、重合開始剤、増感剤、酸化防止剤、塗布性改良剤、現像改良剤、架橋剤、重合禁止剤、可塑剤、難燃剤等を含有していてもよい。
本発明においては、着色層用硬化性樹脂組成物を用いて着色層を形成した場合に着色層が有するRthを制御するために、分散剤のガラス転移温度(Tg)を調整して、着色層用硬化性樹脂組成物を調製する。
例えば、分散剤の分子量や構造(主鎖、側鎖、構成単位、構成単位の配列、末端官能基など)を適宜選択することにより、分散剤のTgを調整することができる。具体的には、Tgの比較的大きなモノマーユニットを分散剤中に導入したり、塩などのイオン性部位を分散剤中に導入したりすることで、分散剤のTgが大きくなる傾向がある。
次に、本発明のカラーフィルタの製造方法について説明する。
本発明のカラーフィルタの製造方法には、少なくとも着色剤および分散剤を含有する着色層用硬化性樹脂組成物を用いて、透明基板上に着色層を形成する着色層形成工程を有するカラーフィルタの製造方法であって、上記分散剤のガラス転移温度(Tg)を調整することにより、上記着色層が有するRthを制御することを特徴とするものである。
また、使用波長領域全域においてカラーフィルタ未装着表示装置のRthの符号は、すべて正または負である場合だけでなく、正負が混在している場合もある。
図1は、赤色、緑色、青色の3色の着色層のRthの分布の一例を示すグラフであり、各色の着色層のRthと、逆分散型の波長依存性を示すカラーフィルタ未装着表示装置のRthとが相殺される場合について示している。図1に示す例において、カラーフィルタ未装着表示装置は、赤色光領域で+30nm、緑色光領域で+25nm、青色光領域で+20nmのRthを有している。この場合、カラーフィルタにおいては、赤色着色層(R)のRthが−30nm、緑色着色層(G)のRthが−25nm、青色着色層(B)のRthが−20nmとなるように各色の着色層のRthを制御することにより、カラーフィルタ未装着表示装置のRthを相殺することができる。すなわち、この場合には、赤色着色層(R)のRthが−30nm、緑色着色層(G)のRthが−25nm、青色着色層(B)のRthが−20nmとなるように、着色層用硬化性樹脂組成物に含まれる分散剤のTgを調整する。
図2は、赤色、緑色、青色の3色の着色層のRthの分布の一例を示すグラフであり、各色の着色層のRthと、正分散型の波長依存性を示すカラーフィルタ未装着表示装置のRthとが相殺される場合について示している。図2に示す例において、カラーフィルタ未装着表示装置は、赤色光領域で+20nm、緑色光領域で+23nm、青色光領域で+30nmのRthを有している。この場合、カラーフィルタにおいては、赤色着色層(R)のRthが−20nm、緑色着色層(G)のRthが−23nm、青色着色層(B)のRthが−30nmとなるように各色の着色層のRthを制御することにより、カラーフィルタ未装着表示装置のRthを相殺することができる。すなわち、この場合には、赤色着色層(R)のRthが−20nm、緑色着色層(G)のRthが−23nm、青色着色層(B)のRthが−30nmとなるように、着色層用硬化性樹脂組成物に含まれる分散剤のTgを調整する。
図3は、赤色、緑色、青色の3色の着色層のRthの分布の一例を示すグラフであり、各色の着色層のRthと、波長依存性を示さないフラット型のカラーフィルタ未装着表示装置のRthとが相殺される場合について示している。図3に示す例においては、カラーフィルタ未装着表示装置は波長分散性を示さず、赤色光領域、緑色光領域、および青色光領域で+30nmのRthを有している。この場合、カラーフィルタにおいては、赤色着色層(R)のRth、緑色着色層(G)のRth、および青色着色層(B)のRthがそれぞれ−30nmとなるように各色の着色層のRthを制御することにより、カラーフィルタ未装着表示装置のRthを相殺することができる。すなわち、この場合には、赤色着色層(R)のRth、緑色着色層(G)のRth、および青色着色層(B)のRthがそれぞれ−30nmとなるように、着色層用硬化性樹脂組成物に含まれる分散剤のTgを調整する。
本発明においては、着色層用硬化性樹脂組成物に含まれる分散剤のTgを調整することにより、着色層が有するRthを制御する。
表示装置に用いられるカラーフィルタ以外の構成のRthは、位相差層測定装置(AXOMETRICS社製AxoscanTM Mueller Matrix Polarimeter)を用いて、620nm(赤色着色層想定)、550nm(緑色着色層想定)、および450nm(青色着色層想定)の3波長について測定された値を用いるものとする。
各色の着色層が有するRthの符号は、各色の着色層が有するRthが均一であれば、すべてが正であってもよく負であってもよく、また正負が混在していてもよい。例えば、図4においては、3色(R,G,B)の着色層が有するRthはすべて負の値を示し、各色の着色層が有するRthが均一となっており、図5においては、赤色(R)および緑色(G)の着色層が有するRthは負の値を示し、青色(B)の着色層が有するRthは正の値を示し、各色の着色層が有するRthが均一となっている。
本発明における着色層形成工程は、少なくとも着色剤および分散剤を含有する着色層用硬化性樹脂組成物を用いて、透明基板上に着色層を形成する工程である。
着色層用硬化性樹脂組成物からなる膜を形成する方法、パターン露光方法、現像方法、および焼成方法については、一般的な着色層の形成と同様とすることができる。
本発明においては、透明基板がRthを有さないものであることがより好ましい。このような透明基板としては、一般的なカラーフィルタに用いられる透明基板と同様のものとすることができる。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、着色層形成工程以外に、他の部材を形成する工程を有することができる。例えば、複数色の着色層上にオーバーコート層を形成するオーバーコート層形成工程や、透明基板上に画素を画定する遮光部を形成する遮光部形成工程などが挙げられる。
本発明のカラーフィルタの製造方法により得られるカラーフィルタは、例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ等に用いられるものである。中でも、液晶表示装置に好適に用いられる。
次に、本発明の着色層用硬化性樹脂組成物について説明する。
本発明の着色層用硬化性樹脂組成物は、少なくとも着色剤および分散剤を含有する着色層用硬化性樹脂組成物であって、上記分散剤のガラス転移温度(Tg)が100℃〜250℃の範囲内であり、上記分散剤が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以下であるモノマーユニットを20質量%〜40質量%の範囲内で含有することを特徴とするものである。
次に、本発明のカラーフィルタについて説明する。
本発明のカラーフィルタは、透明基板と、上記透明基板上に形成され、少なくとも着色剤および分散剤を含有する複数色の着色層とを有するカラーフィルタであって、このカラーフィルタを表示装置に用いた場合に、このカラーフィルタが有するRthと、カラーフィルタ未装着表示装置のRthとが相殺されるように、各色の上記着色層に含まれる上記分散剤のガラス転移温度(Tg)が調整されたものであることを特徴とするものである。
図6は、本発明のカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。図6に例示するように、本発明のカラーフィルタ10は、透明基板1と、透明基板1上に形成された複数色の着色層2(図6においては、赤色着色層2R、緑色着色層2G、青色着色層2B)と、透明基板1上の各色の着色層2(赤色着色層2R、緑色着色層2G、青色着色層2B)の間に形成された遮光部3とを有している。
これに対し、各色の着色層が有するRthが均一である場合には、本発明のカラーフィルタを用いた表示装置において、斜め方向から黒表示を観察した場合でも、特定の波長における漏れ光が生じないため、色付きのない良好な黒表示を行うことができる。
本発明に用いられる複数色の着色層は、透明基板上に形成され、少なくとも着色剤および分散剤を含有するものである。また、カラーフィルタを表示装置に用いた場合に、カラーフィルタが有するRthと、カラーフィルタ未装着表示装置のRthとが相殺されるように、各色の着色層に含まれる分散剤のTgが調整されたものである。複数色の着色層としては、通常、赤色、緑色および青色の3色の着色層が用いられる。
なお、カラーフィルタが有するRthとカラーフィルタ未装着表示装置のRthとが相殺されるように、各色の着色層に含まれる分散剤のTgを異ならせる場合には、複数色の着色層のうち、1色以上の着色層に含まれる分散剤のTgが、他の色の着色層に含まれる分散剤のTgと異なっていればよい。
本発明のカラーフィルタは、上記の着色層および透明基板の他に、必要に応じて他の部材を有していてもよい。例えば、遮光部等が挙げられる。
次に、本発明の表示装置について説明する。
本発明の表示装置は、透明基板と、上記透明基板上に形成され、少なくとも着色剤および分散剤を含有する複数色の着色層とを有するカラーフィルタを備える表示装置であって、上記カラーフィルタが有するRthと、カラーフィルタ未装着表示装置のRthとが相殺されるように、各色の上記着色層に含まれる上記分散剤のガラス転移温度(Tg)が調整されたものであることを特徴とする表示装置を提供する。
表示装置としては、例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ等が挙げられる。中でも、液晶表示装置が好ましい。
液晶表示装置、有機EL表示装置、プラズマディスプレイを構成する部材等については、一般的なこれらの表示装置と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
また、本発明の表示装置は、大型ディスプレイや携帯情報端末等に用いることができる。
[実施例1]
<顔料分散体の調製>
まず、各色顔料分散体を下記の組成で調製した。各色顔料分散体は、表1に示す組成(重量比)の混合物を均一に撹拌混合した後、1μmのフィルタで濾過することで得た。
また、分散剤Aは、ブチルメタクリレート:ベンジルメタクリレート:ジメチルアミノエチルメタクリレート=20:40:40(モル比)の共重合体であり、ガラス転移温度(Tg)は60℃、平均分子量は10,000である。分散剤Bは、シクロヘキシルメタクリレート:メチルメタクリレート:ジメチルアミノエチルメタクリレート=20:40:40(モル比)の共重合体100モル%に対して、ベンジルクロライドを10.0モル%添加したものであり、ガラス転移温度(Tg)は100℃、重量平均分子量は11,000である。分散剤Cは、シクロヘキシルメタクリレート:メタクリル酸メチル:メチルアミノエチルメタクリレート=20:40:40(モル比)の共重合体100モル%に対して、ベンジルクロライドを20.0モル%添加したものであり、ガラス転移温度(Tg)は160℃、重量平均分子量は10,000である。
有機溶剤としては、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを用いた。
続いて、各色着色層用硬化性樹脂組成物を下記の組成で調製した。各色着色層用硬化性樹脂組成物は、表2に示す組成(重量比)の混合物を均一に撹拌混合した後、1μmのフィルタで濾過することで得た。
表2に示した各色着色層用硬化性樹脂組成物をそれぞれスピンコート法によりガラス基板に塗工した後、ホットプレート上で80℃で3分間プリベークした。次いで、この基板を室温に冷却後、超高圧水銀ランプを用い、紫外線を露光した。その後、この基板をアルカリ現像し、乾燥した後、オーブン中で230℃で30分間ポストベークを行い、各色着色層を得た。乾燥後の膜の厚みはいずれも2.0μmであった。得られた着色層について、上述のRthの測定方法によりRthを測定した。結果を表3に示す。
前処理により洗浄したガラス基板上面に、遮光部(BM)用フォトレジストをスピンコーター(MIKASA製、形式1H-DX2)により塗布し、90℃、3分間の条件でプリベークし、所定のパターンに形成されたマスクを用いてプロキシミティアライナにより紫外線を75mJ/cm2の強度(2kW超高圧水銀ランプUSH-2004TO、405nm照度換算)で照射した。続いて0.05%KOH水溶液を溶剤型感材用現像装置(芝浦工業(株)製、VFJ0004)にて60秒間散布して現像した。現像後、塗膜をクリーンオーブン(忍足研究所(株)製、SCOV-250 Hy-So)により、230℃で30分間ポストベークを行い、線幅6μmの遮光部(BM)を形成した。
次に、緑色着色層用硬化性樹脂組成物(GR-1)を使用し、同様に緑色着色層を形成した。さらに、青色着色層用硬化性樹脂組成物(BR-1)を使用し、青色着色層を形成した。これにより、カラーフィルタを得た。各色着色層の膜厚はいずれも2.0μmであった。
一方、ガラス基板上に所定の複数の箇所に薄膜トランジスタ(TFT)を形成し、各TFTのドレイン電極に接続するように透明画素電極を酸化インジウムスズ(ITO)により形成して対向電極基板を作製した。
次に、上記透明共通電極面と透明画素電極面それぞれを覆うように垂直配向膜溶液(JALS−20210−R2)をγ−ブチロラクトンで50%に希釈した溶液を塗布し、乾燥して、配向膜(厚み0.07μm)を形成した。次いで、これらの配向膜が向かい合うようにして両基板を対向させ、両基板間をシール部材で封止し、封止された空間に液晶(メルクジャパン社製MLC−6608)を注入し、注入口を封止して、液晶表示装置を作製した。
緑色着色層用硬化性樹脂組成物を(GR-1)から(GR-2)に変更したこと以外は、参考例と同様にして、カラーフィルタおよび液晶表示装置を作製した。
緑色着色層用硬化性樹脂組成物を(GR-1)から(GR-3)に変更したこと以外は、参考例と同様にして、カラーフィルタおよび液晶表示装置を作製した。
まず、参考例、および実施例2、3で得られた着色層について、上述のRthの測定方法によりRthを測定した。結果を表4に示す。
続いて、斜め方向の色つきについて、黒表示時に液晶パネルの法線方向から45°傾けた方位(斜め)より漏れてくる光を目視観察することで評価した。その結果、参考例では、斜め方向から観察した場合色つきが目視ではっきり確認された。一方、実施例2では、斜め方向から観察した場合色つきを目視でほぼ確認できない程度に改善が見られた。実施例3では、斜め方向から観察した場合でも色つきを目視で確認できず良好な黒表示を確認できた。
2 … 着色層
2R … 赤色着色層
2G … 緑色着色層
2B … 青色着色層
3 … 遮光部
4 … オーバーコート層
10 … カラーフィルタ
Claims (10)
- 少なくとも着色剤および分散剤を含有する着色層用硬化性樹脂組成物を製造する着色層用硬化性樹脂組成物の製造方法であって、
前記着色層用硬化性樹脂組成物を用いて着色層を形成した場合に前記着色層が有する厚み方向のレターデーションを制御するために、前記分散剤のガラス転移温度(Tg)を調整することを特徴とする着色層用硬化性樹脂組成物の製造方法。 - 前記分散剤のガラス転移温度(Tg)が40℃〜250℃の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の着色層用硬化性樹脂組成物の製造方法。
- 前記着色層が有する厚み方向のレターデーションの絶対値を大きくするために、前記分散剤のガラス転移温度(Tg)を100℃〜250℃の範囲内とすることを特徴とする請求項2に記載の着色層用硬化性樹脂組成物の製造方法。
- 前記分散剤が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以下であるモノマーユニットを20質量%〜40質量%の範囲内で含有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の着色層用硬化性樹脂組成物の製造方法。
- 前記分散剤が、側鎖に飽和炭化水素基を有するエステル構造を有するモノマーユニットを含有し、前記飽和炭化水素基の炭素数nが1〜9の範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の着色層用硬化性樹脂組成物の製造方法。
- 少なくとも着色剤および分散剤を含有する着色層用硬化性樹脂組成物を用いて、透明基板上に着色層を形成する着色層形成工程を有するカラーフィルタの製造方法であって、
前記分散剤のガラス転移温度(Tg)を調整することにより、前記着色層が有する厚み方向のレターデーションを制御することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。 - 前記分散剤のガラス転移温度(Tg)が40℃〜250℃の範囲内であることを特徴とする請求項6に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記着色層が有する厚み方向のレターデーションの絶対値を大きくするために、前記分散剤のガラス転移温度(Tg)を100℃〜250℃の範囲内とすることを特徴とする請求項7に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記分散剤が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以下であるモノマーユニットを20質量%〜40質量%の範囲内で含有することを特徴とする請求項6から請求項8までのいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記分散剤が、側鎖に飽和炭化水素基を有するエステル構造を有するモノマーユニットを含有し、前記飽和炭化水素基の炭素数nが1〜9の範囲内であることを特徴とする請求項6から請求項9までのいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
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