JP5355171B2 - 有機電界発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は電気エネルギーを光に変換して発光する有機電界発光素子および新規なヘテロ環縮環型有機化合物に関する。
有機電界発光素子(以下、「有機EL素子」ともいう)は、低電圧駆動で高輝度の発光が得られることから活発に研究開発が行われている。有機電界発光素子は、一対の電極間に有機層を有し、陰極から注入された電子と陽極から注入された正孔とが有機層において再結合し、生成した励起子のエネルギーを発光に利用するものである。
近年、燐光発光材料を用いることにより、素子の高効率化が進んでいる。燐光発光材料としてイリジウム錯体や白金錯体などを用いた燐光発光素子に関する発明が開示されている(例えば、特許文献1及び2参照)。しかしながら、高効率と高耐久性を両立する素子の開発には至っていない。
また、特許文献3には、下記式(A)で表される骨格をドーパントとして含む化合物を含有する有機電界発光素子に関する発明が開示されている。
Figure 0005355171
さらに、特許文献4には、下記一般式(B)で表される、縮合部に窒素原子を有するヘテロ環骨格を含む化合物を含有する有機電界発光素子に関する発明が開示されている。
Figure 0005355171
式中、Xは炭素原子もしくは窒素原子を表す。Z1ならびにZ2は、それぞれ独立に含窒素ヘテロ環を形成可能な原子群を表す。
しかしながら、特許文献3及び4にはピラゾロイミダゾール骨格を複数有する化合物については開示されていない。
また、実用的な有機電界発光素子の開発には外部量子効率と駆動耐久性とが共に優れた有機電界発光素子とすることが大きな課題であり、さらなる改良が求められている。
米国特許第6303238号明細書 国際公開第00/57676号パンフレット 特開2001−160488号公報 特開2001−357977号公報
本発明の目的は、発光効率が高く、かつ耐久性が高い有機電界発光素子の提供にある。さらに、その有機電界発光素子を提供するために好適なピラゾロイミダゾール骨格を複数有する化合物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討した結果、ピラゾロイミダゾール骨格を複数有する化合物を有機層に含有する有機電界発光素子が、上記課題を解決することを見出した。すなわち、本発明は下記の手段により達成された。
〔1〕
陰極と陽極の間に少なくとも一種の発光材料を含有する発光層を含む、少なくとも一層の有機層を有する有機電界発光素子であって、下記一般式(I)で表される化合物を有機層に含有することを特徴とする有機電界発光素子。
Figure 0005355171
(一般式(I)中、nは2以上の整数を表す。Lはn価の連結基を表す。R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
〔2〕
前記一般式(I)で表される化合物が、下記一般式(II)で表されることを特徴とする〔1〕に記載の有機電界発光素子。
Figure 0005355171
(一般式(II)中、nは2以上の整数を表す。Lはn価の連結基を表す。RおよびRはそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。Qはベンゼン環または芳香族ヘテロ環を表す。)
〔3〕
前記一般式(II)で表される化合物が、下記一般式(III)で表されることを特徴とする〔2〕に記載の有機電界発光素子。
Figure 0005355171
(一般式(III)中、nは2以上の整数を表す。Lはn価の連結基を表す。R、R、R31、R32、R33およびR34はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
〔4〕
前記一般式(I)〜(III)において、nが2〜6の整数を表すことを特徴とする〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の有機電界発光素子。
〔5〕
前記一般式(I)〜(III)において、Lがベンゼン環からなる連結基を表すことを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の有機電界発光素子。
〔6〕
前記一般式(III)で表される化合物が、下記一般式(IV)で表されることを特徴とする〔3〕に記載の有機電界発光素子。
Figure 0005355171
(一般式(IV)中、R401〜R416はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
〔7〕
前記一般式(I)〜(IV)で表される化合物を前記発光層に含有することを特徴とする〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の有機電界発光素子。
〔8〕
前記発光材料の少なくとも一つが燐光材料であることを特徴とする〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の有機電界発光素子。
〔9〕
前記発光材料の少なくとも一つが白金錯体またはイリジウム錯体であることを特徴とする〔8〕に記載の有機電界発光素子。
〔10〕
前記白金錯体が三座または四座配位子の白金錯体であることを特徴とする〔9〕に記載の有機電界発光素子。
〔11〕
前記白金錯体が下記一般式(C−1)で表されることを特徴とする〔10〕に記載の有機電界発光素子。
Figure 0005355171
(式中、Q、Q、QおよびQはそれぞれ独立にPtに配位する配位子を表す。L、LおよびLはそれぞれ独立に単結合または二価の連結基を表す。)
〔12〕
下記一般式(IV)で表される化合物。
Figure 0005355171
(一般式(IV)中、R401〜R416はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
本発明の有機電界発光素子は、高い外部量子効率を有し、かつ耐久性に優れる。また、本発明の化合物は、高い外部量子効率を有し、かつ耐久性に優れた有機電界発光素子を提供し得る。
本発明の有機電界発光素子は、陰極と陽極の間に少なくとも一種の発光材料を含有する発光層を含む、少なくとも一層の有機層を有する有機電界発光素子であって、下記一般式(I)で表される化合物を有機層に含有する。
Figure 0005355171
(一般式(I)中、nは2以上の整数を表す。Lはn価の連結基を表す。R、R、RおよびRは各々独立して水素原子または置換基を表す。)
すなわち、本発明の有機電界発光素子は、有機層として、少なくとも一つの発光層を有する。また発光層以外の有機層として、正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロック層、励起子ブロック層、正孔ブロック層、電子輸送層、電子注入層、保護層などが適宜配置されていてもよく、それぞれ他の層の機能を兼ね備えていても良い。また各層は複数の層から構成されていても良い。
本発明の有機電界発光素子は、励起一重項からの発光(蛍光)を利用するものでも励起三重項からの発光(燐光)を利用するものでもよいが、発光効率の観点から、燐光を利用するものの方が好ましい。
本発明の有機電界発光素子の発光層は少なくとも一種の発光材料と、少なくとも一種のホスト材料から構成されていることが好ましい。ここで、ホスト材料とは、発光層を構成する材料のうち、発光材料以外のものであり、発光材料を分散して層中に保持する機能、陽極や正孔輸送層等から正孔を受け取る機能、陰極や電子輸送層等から電子を受け取る機能、正孔及び/または電子を輸送する機能、正孔と電子の再結合の場を提供する機能、再結合により生成した励起子のエネルギーを発光材料に移動させる機能、及び正孔及び/または電子を発光材料に輸送する機能のうち少なくとも一種の機能を有する材料を意味する。
本発明の化合物は、有機層のうちいずれの層に含有されていてもよく、また複数の層に含有されていても良いが、正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロック層、発光層、正孔ブロック層、電子輸送層、電子注入層に含有されていることが好ましく、発光層、正孔ブロック層、電子輸送層、電子注入層に含有されていることがより好ましく、発光層に含有されていることがさらに好ましく、発光層にホスト材料として含有されていることが最も好ましい。発光層にホスト材料として含有される場合、発光層における本発明の化合物の含有率は、50〜99.9質量%であることが好ましく、60〜99質量%であることがより好ましい。また正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロック層、正孔ブロック層、電子輸送層、電子注入層に含有される場合、各層における本発明の化合物の含有率は、70〜100%であることが好ましく、85〜100%であることがより好ましく、99〜100%であることが最も好ましい。また、電子輸送層を2層以上有する場合、1層が本発明の化合物を含有していればよい。
一般式(I)で表される化合物について説明する。
Figure 0005355171
(一般式(I)中、nは2以上の整数を表す。Lはn価の連結基を表す。R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
nは2以上の整数を表す。好ましくは2〜6であり、より好ましくは2〜4であり、さらに好ましくは2〜3であり、特に好ましくは2である。
、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。R、R、RおよびRで表される置換基としては下記置換基群Aとして挙げたものが各々独立に適用できる。
一般式(I)で表される化合物を有機層に含有することにより、効率、駆動耐久性において優れた有機電界発光素子とすることができる。
(置換基群A)
アルキル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10であり、例えばメチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、n−オクチル、n−デシル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニルなどが挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばプロパルギル、3−ペンチニルなどが挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニル、p−メチルフェニル、ナフチル、アントラニルなどが挙げられる。)、アミノ基(好ましくは炭素数0〜30、より好ましくは炭素数0〜20、特に好ましくは炭素数0〜10であり、例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジベンジルアミノ、ジフェニルアミノ、ジトリルアミノなどが挙げられる。)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10であり、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ、2−エチルヘキシロキシなどが挙げられる。)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシなどが挙げられる。)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばピリジルオキシ、ピラジルオキシ、ピリミジルオキシ、キノリルオキシなどが挙げられる。)、アシル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピバロイルなどが挙げられる。)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどが挙げられる。)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜30、より好ましくは炭素数7〜20、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例えばフェニルオキシカルボニルなどが挙げられる。)、アシルオキシ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシなどが挙げられる。)、アシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノなどが挙げられる。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボニルアミノなどが挙げられる。)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜30、より好ましくは炭素数7〜20、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例えばフェニルオキシカルボニルアミノなどが挙げられる。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノなどが挙げられる。)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜30、より好ましくは炭素数0〜20、特に好ましくは炭素数0〜12であり、例えばスルファモイル、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、フェニルスルファモイルなどが挙げられる。)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばカルバモイル、メチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、フェニルカルバモイルなどが挙げられる。)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメチルチオ、エチルチオなどが挙げられる。)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニルチオなどが挙げられる。)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばピリジルチオ、2−ベンズイミゾリルチオ、2−ベンズオキサゾリルチオ、2−ベンズチアゾリルチオなどが挙げられる。)、スルホニル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメシル、トシルなどが挙げられる。)、スルフィニル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニルなどが挙げられる。)、ウレイド基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばウレイド、メチルウレイド、フェニルウレイドなどが挙げられる。)、リン酸アミド基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばジエチルリン酸アミド、フェニルリン酸アミドなどが挙げられる。)、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、ニトロ基、ヒドロキサム酸基、スルフィノ基、ヒドラジノ基、イミノ基、ヘテロ環基(芳香族ヘテロ環基も包含し、好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜12であり、ヘテロ原子としては、例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子、ケイ素原子、セレン原子、テルル原子であり、具体的にはピリジル、ピラジニル、ピリミジル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、キノリル、フリル、チエニル、セレノフェニル、テルロフェニル、ピペリジル、ピペリジノ、モルホリノ、ピロリジル、ピロリジノ、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、カルバゾリル基、アゼピニル基、シロリル基などが挙げられる。)、シリル基(好ましくは炭素数3〜40、より好ましくは炭素数3〜30、特に好ましくは炭素数3〜24であり、例えばトリメチルシリル、トリフェニルシリルなどが挙げられる。)、シリルオキシ基(好ましくは炭素数3〜40、より好ましくは炭素数3〜30、特に好ましくは炭素数3〜24であり、例えばトリメチルシリルオキシ、トリフェニルシリルオキシなどが挙げられる。)、ホスホリル基(例えばジフェニルホスホリル基、ジメチルホスホリル基などが挙げられる。)が挙げられる。これらの置換基は更に置換されてもよく、更なる置換基としては、以上に説明した置換基群Aから選択される基を挙げることができる。
本発明において、上記アルキル基等の置換基の「炭素数」とは、アルキル基等の置換基が他の置換基によって置換されてもよい場合も含み、当該他の置換基の炭素数も包含する意味で用いる。
、Rとして好ましくは、アルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、ヘテロ環基、シリル基であり、より好ましくは、アルキル基、アリール基、フルオロ基、シアノ基、ヘテロ環基、シリル基であり、より好ましくはアルキル基、アリール基、フルオロ基、シアノ基であり、さらに好ましくはアルキル基、フルオロ基である。
、Rとして好ましくは、アルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、ヘテロ環基、シリル基、R、Rとが結合して芳香環または芳香族ヘテロ環を形成する基であり、より好ましくは、アルキル基、アリール基、フルオロ基、シアノ基、ヘテロ環基、シリル基であり、さらに好ましくはアルキル基、アリール基、フルオロ基、シアノ基、R、Rとが結合して芳香環または芳香族ヘテロ環を形成する基であり、よりさらに好ましくは、アルキル基、R、Rとが結合して芳香環または芳香族ヘテロ環を形成する基であり、特に好ましくはR、Rとが結合してベンゼン環を形成する基である。
Lはn価の連結基を表す。
Lが表す連結基としてはC、O、N、S、Si、Ge、Pからなる連結基が好ましい。
より好ましくは芳香環を有する連結基であり、さらに好ましくは芳香環からなる連結基、芳香環とNからなる連結基、芳香環とOからなる連結基、芳香環とSからなる連結基、芳香環とSiからなる連結基であり、さらに好ましくは、以下に記載した連結基である。Rは上記の置換基群Aから選ばれる任意の基を表す。また下記連結基は置換基を有していてもよく、置換基としては上記の置換基群Aとして挙げたものが適用できる。
Figure 0005355171
Figure 0005355171
上記の中でも、Lが置換または無置換のベンゼン環のみを構成要素とする連結基を表すことが特に好ましい。
連結基Lがベンゼン環の場合、高い三重項エネルギーを維持する観点から、m−位での連結が好ましい。
Lは置換基を有していてもよく、置換基としては、以上に説明した置換基群Aから選択される基を挙げることができる。
Lにおける置換基として好ましくは、水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基、芳香族ヘテロ環基、アルコキシ基、アミノ基、シリル基、フッ素基、シアノ基であり、より好ましくは水素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、アリール基、芳香族ヘテロ環基、シアノ基であり、さらに好ましくは水素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、アリール基、シアノ基であり、特に好ましくは水素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、シアノ基であり、最も好ましくは水素原子である。
一般式(I)で表される化合物は、電荷輸送性および素子の駆動耐久性の観点から、薄膜のイオン化ポテンシャルや電子親和力のコントロール、π電子系の広がりなどを考慮すると、より好ましくは一般式(II)で表される化合物である。次に一般式(II)で表される化合物について説明する。
Figure 0005355171
(一般式(II)中、nは2以上の整数を表す。Lはn価の連結基を表す。RおよびRは水素原子または置換基を表す。Qはベンゼン環または芳香族ヘテロ環を表す。)
n、L、R、及びRは一般式(I)におけるそれらと同義であり、また好ましい範囲も同様である。
Qはベンゼン環または芳香族ヘテロ環を表す。
Qで表される芳香族ヘテロ環としては、含窒素へテロ五員環、含窒素へテロ六員環、含酸素へテロ五員環、含硫黄へテロ五員環などが上げられ、具体的にはピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、フラン環、チオフェン環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、セレノフェン環、テルロフェン環などが挙げられる。電荷輸送性および素子の駆動耐久性の観点から、芳香環母核の安定性、薄膜のイオン化ポテンシャルや電子親和力のコントロール、π電子系の広がりなどを考慮すると、Qとして好ましくは、ベンゼン環、ピリジン環、ピラジン環、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、1,2,4−トリアゾール環、フラン環、チオフェン環、オキサゾール環、チアゾール環、1,3,4−オキサジアゾール環、1,3,4−チアジアゾール環であり、より好ましくはベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、1,3,5−トリアジン環、ピラゾール環、イミダゾール環、オキサゾール環、チアゾール環、チオフェン環であり、より好ましくはベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、イミダゾール環、ピラゾール環、オキサゾール環、チアゾール環であり、さらに好ましくは、ベンゼン環、ピリジン環、ピラジン環であり、特に好ましくは、ベンゼン環である。
Qは置換基を有していてもよく、Qの置換基としては前記置換基群Aから選択される置換基が挙げられる。Qが置換基を複数有している場合は、それらの置換基は互いに同一でも異なっていてもよい。
Qで表されるベンゼン環または芳香族ヘテロ環はさらに他の環と縮合環を形成してもよく、縮合する環としては、ベンゼン環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、1,2,4-トリアゾール環、オキサゾール環、チアゾール環、フラン環、チオフェン環、セレノフェン環、テルロフェン環、シロール環、ゲルモール環、ホスホール環等が挙げられ、電荷輸送性および素子の駆動耐久性の観点から、芳香環母核の安定性、薄膜のイオン化ポテンシャルや電子親和力のコントロール、π電子系の広がりなどを考慮すると、好ましくはベンゼン環、ピリジン環、ピラジン環、イミダゾール環、オキサゾール環、チオフェン環であり、より好ましくは、ベンゼン環、ピラジン環、イミダゾール環であり、さらに好ましくはベンゼン環、ピリジン環である。
上記の置換基および縮合環は、さらに置換基を有していてもよく、さらに他の環と縮合していてもよい。
一般式(I)及び一般式(II)で表される化合物は、電荷輸送性および素子の駆動耐久性の観点から、芳香環母核の安定性、薄膜のイオン化ポテンシャルや電子親和力のコントロール、π電子系の広がりなどを考慮すると、好ましくは一般式(III)で表される化合物である。次に一般式(III)で表される化合物について説明する。
Figure 0005355171
(一般式(III)中、nは2以上の整数を表す。Lはn価の連結基を表す。R、R、R31、R32、R33およびR34はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
n、L、R、及びRは一般式(I)におけるそれらと同義であり、また好ましい範囲も同様である。
31、R32、R33およびR34は各々独立して水素原子または置換基を表す。
31、R32、R33およびR34で表される置換基としては、前記置換基群Aとして挙げたものが各々独立に適用できる。
31、R32、R33およびR34として好ましくは、水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基、芳香族ヘテロ環基、アルコキシ基、アミノ基、シリル基、フッ素基、シアノ基であり、より好ましくは水素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、アリール基、芳香族ヘテロ環基、シアノ基であり、さらに好ましくは水素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、アリール基、シアノ基であり、特に好ましくは水素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、シアノ基であり、最も好ましくは水素原子である。
一般式(I)〜(III)で表される化合物は、電荷輸送性および素子の駆動耐久性の観点から、薄膜のイオン化ポテンシャルや電子親和力のコントロール、π電子系の広がりなどを考慮すると、好ましくは一般式(IV)で表される化合物である。次に一般式(IV)で表される化合物について説明する。
Figure 0005355171
(一般式(IV)中、R401〜R416はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
401〜R416は各々独立して水素原子または置換基を表す。R401〜R416で表される置換基としては各々独立に前記置換基群Aとして挙げたものが適用できる。
405、R406、R411、R412の好ましい範囲は、一般式(I)のR、及びRにおける好ましい範囲と同様である。
401〜R404及びR407〜R410の好ましい範囲は、一般式(III)のR31、R32、R33およびR34における好ましい範囲と同様である。
413〜R416として好ましくは、水素原子、アルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、ヘテロ環基、シリル基であり、より好ましくは、水素原子、アルキル基、アリール基、フルオロ基、シアノ基、ヘテロ環基、シリル基であり、よりさらに好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、フルオロ基、シアノ基であり、特に好ましくは水素原子、アルキル基、フルオロ基であり、最も好ましくは水素原子である。
本発明の一般式(I)で表される化合物は低分子量化合物であっても良いし、残基がポリマー主鎖に接続された高分子量化合物(好ましくは質量平均分子量1000〜5000000、より好ましくは5000〜2000000、更に好ましくは10000〜1000000)もしくは、本発明の一般式(I)で表される化合物の構造を主鎖に持つ高分子量化合物(好ましくは質量平均分子量1000〜5000000、より好ましくは5000〜2000000、更に好ましくは10000〜1000000)であっても良い。高分子量化合物の場合はホモポリマーであっても良いし、他のポリマーとの共重合体であっても良く、共重合体である場合はランダム共重合体であっても、ブロック共重合体であっても良い。更に共重合体の場合、発光機能を有する化合物および/または電荷輸送機能を有する化合物をポリマー内に有しても良い。
<一般式(IV)で表される化合物>
本発明は、一般式(IV)で表される化合物にも関する。
Figure 0005355171
(一般式(IV)中、R401〜R416はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
本発明の一般式(IV)で表される化合物は有機電界発光素子に好適に用いられる。一般式(IV)で表される化合物を、例えば、蛍光素子ホスト材料用途、燐光素子ホスト材料用途、正孔輸送層用途、電子輸送層用途に用いることにより、効率、駆動耐久性において優れた有機電界発光素子とすることができる。
以下に、本発明における一般式(I)〜(IV)で表される化合物の具体例を例示するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 0005355171
Figure 0005355171
本発明の一般式(I)〜(IV)で表される化合物は、種々の公知の合成法を組み合わせて合成することが可能である。例えばHeterocycles, Vol6. No.7, 1977, 979-981、Monatshefte fur Chemie 114,1983, 425-432に記載の方法でピラゾロベンゾイミダゾール環を形成することができるが、所望の連結基にPd触媒、Cu触媒を用いるカップリングを用いるなどして連結してから閉環するか、縮環骨格を構築してから連結基に連結する方法のどちらでも合成可能である。
素子の耐久性を勘案すると、本発明の化合物のガラス転移温度(Tg)は、80℃以上300℃以下であることが好ましく、より好ましくは100℃以上300℃以下であり、より好ましくは120℃以上300℃以下であり、さらに好ましくは130℃以上300℃以下であり、特に好ましくは150℃以上300℃以下である。
ここで、Tgは示差走査熱量測定(DSC)、示差熱分析(DTA)などの熱測定や、X線回折(XRD)、偏光顕微鏡観察などにより確認できる。
本発明の素子が燐光を利用する発光素子である場合には、本発明の化合物の最低励起三重項エネルギー(Tエネルギー)は60kcal/mol(251.40kJ/mol)以上、95kcal/mol(398.05kJ/mol)以下が好ましく、65kcal/mol(272.35kJ/mol)以上、95kcal/mol(398.05kJ/mol)以下がより好ましく、68kcal/mol(284.92kJ/mol)以上、95kcal/mol(398.05kJ/mol)以下がさらに好ましい。
ここで、Tエネルギーは、材料の薄膜の燐光発光スペクトルを測定し、その短波長端から求めることができる。例えば、洗浄した石英ガラス基板上に、材料を真空蒸着法により約50nmの膜厚に成膜し、薄膜の燐光発光スペクトルを液体窒素温度下でF−7000日立分光蛍光光度計(日立ハイテクノロジーズ)を用いて測定する。得られた発光スペクトルの短波長側の立ち上がり波長をエネルギー単位に換算することによりTエネルギーを求めることができる。
次に本発明の化合物を含有する有機電界発光素子について説明する。
[有機電界発光素子]
有機電界発光素子の素子構成、基板、陰極及び陽極については、例えば、特開2008−270736号公報に詳述されており、該公報に記載の事項を本発明に適用することができる。
(発光層)
<発光材料>
発光材料(蛍光材料、燐光材料)についての説明は、特開2008−270736号公報に詳述されており、その記載事項を適用することができる。
燐光発光材料としては、金属−炭素結合、金属−窒素結合、金属−酸素結合、金属−硫黄結合の少なくとも一つの配位様式を含むイリジウム錯体、白金錯体、またはレニウム錯体が好ましい。更に、発光効率、駆動耐久性、色度等の観点で、3座以上の多座配位子を含むイリジウム錯体、白金錯体、またはレニウム錯体が特に好ましい。白金錯体が三座または四座の配位子の白金錯体であることが最も好ましい。
上記白金錯体として好ましくは、下記一般式(C−1)で表される白金錯体である。
Figure 0005355171
(式中、Q、Q、QおよびQはそれぞれ独立にPtに配位する配位子を表す。L、LおよびLはそれぞれ独立に単結合または二価の連結基を表す。)
一般式(C−1)について説明する。Q、Q、QおよびQはそれぞれ独立にPtに配位する配位子を表す。この時、Q、Q、QおよびQとPtの結合は、共有結合、イオン結合、配位結合などいずれであっても良い。Q、Q、QおよびQ中のPtに結合する原子としては、炭素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子が好ましく、Q、Q、QおよびQ中のPtに結合する原子の内、少なくとも一つが炭素原子であることが好ましく、二つが炭素原子であることがより好ましい。
炭素原子でPtに結合するQ、Q、QおよびQとしては、アニオン性の配位子でも中性の配位子でもよく、アニオン性の配位子としてはビニル配位子、芳香族炭化水素環配位子(例えばベンゼン配位子、ナフタレン配位子、アントラセン配位子、フェナントレン配位子など)、ヘテロ環配位子(例えばフラン配位子、チオフェン配位子、ピリジン配位子、ピラジン配位子、ピリミジン配位子、ピリダジン配位子、トリアジン配位子、チアゾール配位子、オキサゾール配位子、ピロール配位子、イミダゾール配位子、ピラゾール配位子、トリアゾール配位子および、それらを含む縮環体(例えばキノリン配位子、ベンゾチアゾール配位子など))が挙げられる。中性の配位子としてはカルベン配位子が挙げられる。
窒素原子でPtに結合するQ、Q、QおよびQとしては、中性の配位子でもアニオン性の配位子でもよく、中性の配位子としては含窒素芳香族ヘテロ環配位子(ピリジン配位子、ピラジン配位子、ピリミジン配位子、ピリダジン配位子、トリアジン配位子、イミダゾール配位子、ピラゾール配位子、トリアゾール配位子、オキサゾール配位子、チアゾール配位子およびそれらを含む縮環体(例えばキノリン配位子、ベンゾイミダゾール配位子など))、アミン配位子、ニトリル配位子、イミン配位子が挙げられる。アニオン性の配位子としては、アミノ配位子、イミノ配位子、含窒素芳香族ヘテロ環配位子(ピロール配位子、イミダゾール配位子、トリアゾール配位子およびそれらを含む縮環体(例えはインドール配位子、ベンゾイミダゾール配位子など))が挙げられる。
酸素原子でPtに結合するQ、Q、QおよびQとしては、中性の配位子でもアニオン性の配位子でもよく、中性の配位子としてはエーテル配位子、ケトン配位子、エステル配位子、アミド配位子、含酸素ヘテロ環配位子(フラン配位子、オキサゾール配位子およびそれらを含む縮環体(ベンゾオキサゾール配位子など))が挙げられる。アニオン性の配位子としては、アルコキシ配位子、アリールオキシ配位子、ヘテロアリールオキシ配位子、アシルオキシ配位子、シリルオキシ配位子などが挙げられる。
硫黄原子でPtに結合するQ、Q、QおよびQとしては、中性の配位子でもアニオン性の配位子でもよく、中性の配位子としてはチオエーテル配位子、チオケトン配位子、チオエステル配位子、チオアミド配位子、含硫黄ヘテロ環配位子(チオフェン配位子、チアゾール配位子およびそれらを含む縮環体(ベンゾチアゾール配位子など))が挙げられる。アニオン性の配位子としては、アルキルメルカプト配位子、アリールメルカプト配位子、ヘテロアリールメルカプト配位子などが挙げられる。
リン原子でPtに結合するQ、Q、QおよびQとしては、中性の配位子でもアニオン性の配位子でもよく、中性の配位子としてはホスフィン配位子、リン酸エステル配位子、亜リン酸エステル配位子、含リンヘテロ環配位子(ホスフィニン配位子など)が挙げられ、アニオン性の配位子としては、ホスフィノ配位子、ホスフィニル配位子、ホスホリル配位子などが挙げられる。
、Q、QおよびQで表される基は、置換基を有していてもよく、置換基としては前記置換基群Aとして挙げたものが適宜適用できる。また置換基同士が連結していても良い(QとQが連結した場合、環状四座配位子のPt錯体になる)。
、Q、QおよびQで表される基として好ましくは、炭素原子でPtに結合する芳香族炭化水素環配位子、炭素原子でPtに結合する芳香族ヘテロ環配位子、窒素原子でPtに結合する含窒素芳香族ヘテロ環配位子、アシルオキシ配位子、アルキルオキシ配位子、アリールオキシ配位子、ヘテロアリールオキシ配位子、シリルオキシ配位子であり、より好ましくは、炭素原子でPtに結合する芳香族炭化水素環配位子、炭素原子でPtに結合する芳香族ヘテロ環配位子、窒素原子でPtに結合する含窒素芳香族ヘテロ環配位子、アシルオキシ配位子、アリールオキシ配位子であり、さらに好ましくは炭素原子でPtに結合する芳香族炭化水素環配位子、炭素原子でPtに結合する芳香族ヘテロ環配位子、窒素原子でPtに結合する含窒素芳香族ヘテロ環配位子、アシルオキシ配位子である。
、LおよびLは、単結合または二価の連結基を表す。L、LおよびLで表される二価の連結基としては、アルキレン基(メチレン、エチレン、プロピレンなど)、アリーレン基(フェニレン、ナフタレンジイル)、ヘテロアリーレン基(ピリジンジイル、チオフェンジイルなど)、イミノ基(−NR−)(フェニルイミノ基など)、オキシ基(−O−)、チオ基(−S−)、ホスフィニデン基(−PR−)(フェニルホスフィニデン基など)、シリレン基(−SiRR’−)(ジメチルシリレン基、ジフェニルシリレン基など)、またはこれらを組み合わせたものが挙げられる。これらの連結基は、さらに置換基を有していてもよい。
、LおよびLとして好ましくは単結合、アルキレン基、アリーレン基、ヘテロアリーレン基、イミノ基、オキシ基、チオ基、シリレン基であり、より好ましくは単結合、アルキレン基、アリーレン基、イミノ基であり、さらに好ましくは単結合、アルキレン基、アリーレン基であり、さらに好ましくは、単結合、メチレン基、フェニレン基であり、さらに好ましくは単結合、ジ置換のメチレン基であり、さらに好ましくは単結合、ジメチルメチレン基、ジエチルメチレン基、ジイソブチルメチレン基、ジベンジルメチレン基、エチルメチルメチレン基、メチルプロピルメチレン基、イソブチルメチルメチレン基、ジフェニルメチレン基、メチルフェニルメチレン基、シクロヘキサンジイル基、シクロペンタンジイル基、フルオレンジイル基、フルオロメチルメチレン基であり、特に好ましくは単結合、ジメチルメチレン基、ジフェニルメチレン基、シクロヘキサンジイル基である。
一般式(C−1)で表される白金錯体のうち、より好ましくは下記一般式(C−2)で表される白金錯体である。
Figure 0005355171
(式中、Lは単結合または二価の連結基を表す。A〜Aは、それぞれ独立にC−RまたはNを表す。Rは水素原子または置換基を表す。XおよびXはそれぞれ独立にCまたはNを表す。ZおよびZはそれぞれ独立に式中のX−Cと共に形成される5または6員の芳香環または芳香族ヘテロ環を表す。)
一般式(C−2)について説明する。Lは前記一般式(C−1)中のそれと同義であり、また好ましい範囲も同様である。A〜Aはそれぞれ独立にC−RまたはNを表す。Rは水素原子または置換基を表す。Rで表される置換基としては、前記置換基群Aとして挙げたものが適用できる。
〜Aとして好ましくはC−Rであり、R同士が互いに連結して環を形成していても良い。A〜AがC−Rである場合に、A、AのRとして好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、フッ素基、シアノ基であり、より好ましくは水素原子、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、フッ素基であり、特に好ましく水素原子、フッ素基であり、A、A、A、AのRとして好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、フッ素基、シアノ基であり、より好ましくは水素原子、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、フッ素基であり、特に好ましく水素原子である。XおよびXはCまたはNを表す。Zは式中のX−Cと共に形成される5または6員の芳香族炭化水素環または芳香族ヘテロ環を表す。Zは式中のX−Cと共に形成される5または6員の芳香族炭化水素環または芳香族ヘテロ環を表す。ZおよびZで表される芳香族炭化水素環または芳香族ヘテロ環としては、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、ピレン環、フェナントレン環、ペリレン環、ピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、フェナントリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ピリダジン環、トリアジン環、シンノリン環、アクリジン環、フタラジン環、キナゾリン環、キノキサリン環、ナフチリジン環、プテリジン環、ピロール環、ピラゾール環、トリアゾール環、インドール環、カルバゾール環、インダゾール環、ベンゾイミダゾール環、オキサゾール環、チアゾール環、オキサジアゾール環、チアジアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾチアゾール環、イミダゾピリジン環、チオフェン環、ベンゾチオフェン環、フラン環、ベンゾフラン環、ホスホール環、ホスフィニン環、シロール環などが挙げられる。ZおよびZは置換基を有していてもよく、置換基としては前記置換基群Aとして挙げたものが適用できる。また、ZおよびZは他の環と縮合環を形成していても良い。
およびZとして好ましくは、ベンゼン環、ナフタレン環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、ピリジン環、インドール環、チオフェン環であり、より好ましくはベンゼン環、ピラゾール環、ピリジン環である。
一般式(C−2)で表される白金錯体のうち、より好ましい態様の一つは下記一般式(C−3)で表される白金錯体である。
Figure 0005355171
(式中、A〜A13は、それぞれ独立に、C−RまたはNを表す。Rは水素原子または置換基を表す。Lは単結合または二価の連結基を表す。)
一般式(C−3)について説明する。L、A〜Aは一般式(C−2)のそれと同義であり、また好ましい範囲も同様である。A、A、AおよびA10は、それぞれ独立に、C−RまたはNを表し、好ましくはA、A、AおよびA10の内少なくとも一つがNを表す。Rは水素原子または置換基を表す。Rで表される置換基としては、前記置換基群Aとして挙げたものが適用できる。A、A、AおよびA10がC−Rである場合に、Rとして好ましくは水素原子、アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アリール基、芳香族へテロ環基、ジアルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルオキシ基、シアノ基、ハロゲン原子であり、より好ましくは、アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アリール基、ジアルキルアミノ基、シアノ基、フッ素原子、更に好ましくは、アルキル基、トリフルオロメチル基、フッ素原子である。また可能な場合は置換基同士が連結して、縮環構造を形成してもよい。
好ましくはA、A、AおよびA10のうち少なくとも一つがN原子を表し、N原子の数は1〜2が好ましく、1がさらに好ましい。
N原子の位置は、A、A、AおよびA10のいずれでもよいが、AまたはAがN原子であることが好ましく、AがN原子であることがより好ましい。
2つの炭素原子、A、A、AおよびA10から形成される6員環としては、ベンゼン環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、トリアジン環が挙げられ、より好ましくは、ベンゼン環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環であり、特に好ましくはピリジン環である。
11、A12およびA13は、それぞれ独立に、C−RまたはNを表す。Rは水素原子または置換基を表す。Rで表される置換基としては、前記置換基群Aとして挙げたものが適用できる。A11、A12およびA13がC−Rである場合に、Rとして好ましくは水素原子、アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アリール基、芳香族へテロ環基、ジアルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、アルキルオキシ基、シアノ基、ハロゲン原子であり、より好ましくは、アルキル基、ペルフルオロアルキル基、アリール基、ジアルキルアミノ基、シアノ基、フッ素原子、更に好ましくは、アルキル基、トリフルオロメチル基、フッ素原子である。また可能な場合は置換基同士が連結して、縮環構造を形成してもよい。
一般式(C−2)で表される白金錯体のうち、より好ましい態様の一つは下記一般式(C−4)で表される白金錯体である。
Figure 0005355171
(一般式(C−4)中、A〜A、A14〜A21はそれぞれ独立にC−RまたはNを表す。Rは水素原子または置換基を表す。Lは単結合または二価の連結基を表す。)
一般式(C−4)について説明する。
〜A、A14〜A17はそれぞれ独立にC−RまたはNを表す。Rは水素原子または置換基を表す。A〜AおよびLは、前記一般式(C−2)におけるA〜AおよびLと同義であり、好ましい範囲も同様である。
14〜A21としては、A14〜A17とA18〜A21のそれぞれにおいて、N(窒素原子)の数は、0〜2が好ましく、0〜1がより好ましい。Nであるのは、A15〜A17とA19〜A21から選ばれるのが好ましく、A15、A16、A19、A20から選ばれるのがより好ましく、A15、A19から選ばれるのが特に好ましい。
14〜A21がC−Rを表す場合に、A15、A19のRとして好ましくは水素原子、アルキル基、ポリフルオロアルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、フッ素基、シアノ基であり、より好ましくは水素原子、ポリフルオロアルキル基、アルキル基、アリール基、フッ素基、シアノ基であり、特に好ましく水素原子、ポリフルオロアルキル基、シアノ基である。A14、A16、A18、A20の表すRとして好ましくは水素原子、アルキル基、ポリフルオロアルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、フッ素基、シアノ基であり、より好ましくは水素原子、ポリフルオロアルキル基、フッ素基、シアノ基であり、特に好ましく水素原子、フッ素基である。A14、A18の表すRとして好ましくは水素原子、フッ素基であり、より好ましくは水素原子である。A14〜A16、A18〜A20のいずれかがC−Rを表す場合に、R同士が互いに連結して環を形成していても良い。
発光材料の具体例としては例えば特願2008−298282の〔0107〕から〔0108〕に記載のもの、および特願2008−310220の〔0109〕から〔0110〕に記載の化合物が適用できる。
発光層中の発光材料は、発光層中に一般的に発光層を形成する全化合物質量に対して、0.1質量%〜50質量%含有されるが、耐久性、外部量子効率の観点から1質量%〜50質量%含有されることが好ましく、2質量%〜40質量%含有されることがより好ましい。
発光層の厚さは、特に限定されるものではないが、通常、2nm〜500nmであるのが好ましく、中でも、外部量子効率の観点で、3nm〜200nmであるのがより好ましく、5nm〜100nmであるのが更に好ましい。
<ホスト材料>
本発明に用いられるホスト材料としては、本発明の化合物の他、例えば、以下の材料を挙げることができる。
ピロール、インドール、カルバゾール、アザインドール、アザカルバゾール、トリアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、ピラゾール、イミダゾール、チオフェン、ポリアリールアルカン、ピラゾリン、ピラゾロン、フェニレンジアミン、アリールアミン、アミノ置換カルコン、スチリルアントラセン、フルオレノン、ヒドラゾン、スチルベン、シラザン、芳香族第三級アミン化合物、スチリルアミン化合物、ポルフィリン系化合物、ポリシラン系化合物、ポリ(N−ビニルカルバゾール)、アニリン系共重合体、チオフェンオリゴマー、ポリチオフェン等の導電性高分子オリゴマー、有機シラン、カーボン膜、ピリジン、ピリミジン、トリアジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾ−ル、オキサゾ−ル、オキサジアゾ−ル、フルオレノン、アントラキノジメタン、アントロン、ジフェニルキノン、チオピランジオキシド、カルボジイミド、フルオレニリデンメタン、ジスチリルピラジン、フッ素置換芳香族化合物、ナフタレンペリレン等の複素環テトラカルボン酸無水物、フタロシアニン、8−キノリノ−ル誘導体の金属錯体やメタルフタロシアニン、ベンゾオキサゾ−ルやベンゾチアゾ−ルを配位子とする金属錯体に代表される各種金属錯体およびそれらの誘導体(置換基や縮環を有していてもよい)等を挙げることができる。
本発明における発光層において、前記ホスト材料(一般式(I)で表される化合物も含む)の三重項最低励起エネルギー(Tエネルギー)が、前記燐光発光材料のTエネルギーより高いことが色純度、発光効率、駆動耐久性の点で好ましい。
また、本発明におけるホスト化合物の含有量は、特に限定されるものではないが、発光効率、駆動電圧の観点から、発光層を形成する全化合物質量に対して15質量%以上95質量%以下であることが好ましい。
−正孔注入層、正孔輸送層−
正孔注入層、正孔輸送層は、陽極又は陽極側から正孔を受け取り陰極側に輸送する機能を有する層である。
−電子注入層、電子輸送層−
電子注入層、電子輸送層は、陰極又は陰極側から電子を受け取り陽極側に輸送する機能を有する層である。
正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層については、特開2008−270736号公報の段落番号〔0165〕〜〔0167〕に記載の事項を本発明に適用することができる。
−正孔ブロック層−
正孔ブロック層は、陽極側から発光層に輸送された正孔が、陰極側に通りぬけることを防止する機能を有する層である。本発明において、発光層と陰極側で隣接する有機層として、正孔ブロック層を設けることができる。
正孔ブロック層を構成する有機化合物の例としては、アルミニウム(III)ビス(2−メチル−8−キノリナト)4−フェニルフェノレート(Aluminum (III)bis(2−methyl−8−quinolinato)4−phenylphenolate(BAlqと略記する))等のアルミニウム錯体、トリアゾール誘導体、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(2,9−Dimethyl−4,7−diphenyl−1,10−phenanthroline(BCPと略記する))等のフェナントロリン誘導体、等が挙げられる。
正孔ブロック層の厚さとしては、1nm〜500nmであるのが好ましく、5nm〜200nmであるのがより好ましく、10nm〜100nmであるのが更に好ましい。
正孔ブロック層は、上述した材料の一種又は二種以上からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
<保護層>
本発明において、有機EL素子全体は、保護層によって保護されていてもよい。
保護層については、特開2008−270736号公報の段落番号〔0169〕〜〔0170〕に記載の事項を本発明に適用することができる。
<基板>
本発明で使用する基板としては、有機層から発せられる光を散乱又は減衰させない基板であることが好ましい。
<陽極>
陽極は、通常、有機層に正孔を供給する電極としての機能を有していればよく、その形状、構造、大きさ等については特に制限はなく、発光素子の用途、目的に応じて、公知の電極材料の中から適宜選択することができる。前述のごとく、陽極は、通常透明陽極として設けられる。
<陰極>
陰極は、通常、有機層に電子を注入する電極としての機能を有していればよく、その形状、構造、大きさ等については特に制限はなく、発光素子の用途、目的に応じて、公知の電極材料の中から適宜選択することができる。
基板、陽極、陰極については、特開2008−270736号公報の段落番号〔0070〕〜〔0089〕に記載の事項を本発明に適用することができる。
<封止容器>
本発明の素子は、封止容器を用いて素子全体を封止してもよい。
封止容器については、特開2008−270736号公報の段落番号〔0171〕に記載の事項を本発明に適用することができる。
(駆動)
本発明の有機電界発光素子は、陽極と陰極との間に直流(必要に応じて交流成分を含んでもよい)電圧(通常2ボルト〜15ボルト)、又は直流電流を印加することにより、発光を得ることができる。
本発明の有機電界発光素子の駆動方法については、特開平2−148687号、同6−301355号、同5−29080号、同7−134558号、同8−234685号、同8−241047号の各公報、特許第2784615号、米国特許5828429号、同6023308号の各明細書等に記載の駆動方法を適用することができる。
本発明の発光素子は、種々の公知の工夫により、光取り出し効率を向上させることができる。例えば、基板表面形状を加工する(例えば微細な凹凸パターンを形成する)、基板・ITO層・有機層の屈折率を制御する、基板・ITO層・有機層の膜厚を制御すること等により、光の取り出し効率を向上させ、外部量子効率を向上させることが可能である。
本発明の発光素子は、陽極側から発光を取り出す、いわゆるトップエミッション方式であっても良い。
本発明の有機EL素子は、発光効率を向上させるため、複数の発光層の間に電荷発生層が設けた構成をとることができる。
前記電荷発生層は、電界印加時に電荷(正孔及び電子)を発生する機能を有すると共に、発生した電荷を電荷発生層と隣接する層に注入させる機能を有する層である。
前記電荷発生層を形成する材料は、上記の機能を有する材料であれば何でもよく、単一化合物で形成されていても、複数の化合物で形成されていてもよい。
具体的には、導電性を有するものであっても、ドープされた有機層のように半導電性を有するものであっても、また、電気絶縁性を有するものであってもよく、特開平11−329748や、特開2003−272860や、特開2004−39617に記載の材料が挙げられる。
更に具体的には、ITO、IZO(インジウム亜鉛酸化物)などの透明導電材料、C60等のフラーレン類、オリゴチオフェン等の導電性有機物、金属フタロシアニン類、無金属フタロシアニン類、金属ポルフィリン類、無金属ポルフィリン類等などの導電性有機物、Ca、Ag、Al、Mg:Ag合金、Al:Li合金、Mg:Li合金などの金属材料、正孔伝導性材料、電子伝導性材料、及びそれらを混合させたものを用いてもよい。
前記正孔伝導性材料は、例えば2−TNATA、NPDなどの正孔輸送有機材料にF4−TCNQ、TCNQ、FeClなどの電子求引性を有する酸化剤をドープさせたものや、P型導電性高分子、P型半導体などが挙げられ、前記電子伝導性材料は電子輸送有機材料に4.0eV未満の仕事関数を有する金属もしくは金属化合物をドープしたものや、N型導電性高分子、N型半導体が挙げられる。N型半導体としては、N型Si、N型CdS、N型ZnSなどが挙げられ、P型半導体としては、P型Si、P型CdTe、P型CuOなどが挙げられる。
また、前記電荷発生層として、Vなどの電気絶縁性材料を用いることもできる。
前記電荷発生層は、単層でも複数積層させたものでもよい。複数積層させた構造としては、透明伝導材料や金属材料などの導電性を有する材料と正孔伝導性材料、または、電子伝導性材料を積層させた構造、上記の正孔伝導性材料と電子伝導性材料を積層させた構造の層などが挙げられる。
前記電荷発生層は、一般に、可視光の透過率が50%以上になるよう、膜厚・材料を選択することが好ましい。また膜厚は、特に限定されるものではないが、0.5〜200nmが好ましく、1〜100nmがより好ましく、3〜50nmがさらに好ましく、5〜30nmが特に好ましい。
電荷発生層の形成方法は、特に限定されるものではなく、前述した有機層の形成方法を用いることができる。
電荷発生層は前記二層以上の発光層間に形成するが、電荷発生層の陽極側および陰極側には、隣接する層に電荷を注入する機能を有する材料を含んでいても良い。陽極側に隣接する層への電子の注入性を上げるため、例えば、BaO、SrO、LiO、LiCl、LiF、MgF、MgO、CaFなどの電子注入性化合物を電荷発生層の陽極側に積層させてもよい。
以上で挙げられた内容以外にも、特開2003−45676号公報、米国特許第6337492号、同第6107734号、同第6872472号等に記載を元にして、電荷発生層の材料を選択することができる。
本発明における有機EL素子は、共振器構造を有しても良い。例えば、透明基板上に、屈折率の異なる複数の積層膜よりなる多層膜ミラー、透明または半透明電極、発光層、および金属電極を重ね合わせて有する。発光層で生じた光は多層膜ミラーと金属電極を反射板としてその間で反射を繰り返し共振する。
別の好ましい態様では、透明基板上に、透明または半透明電極と金属電極がそれぞれ反射板として機能して、発光層で生じた光はその間で反射を繰り返し共振する。
共振構造を形成するためには、2つの反射板の有効屈折率、反射板間の各層の屈折率と厚みから決定される光路長を所望の共振波長の得るのに最適な値となるよう調整される。第一の態様の場合の計算式は特開平9−180883号明細書に記載されている。第2の態様の場合の計算式は特開2004−127795号明細書に記載されている。
(本発明の用途)
本発明の有機電界発光素子は、表示素子、ディスプレイ、バックライト、電子写真、照明光源、記録光源、露光光源、読み取り光源、標識、看板、インテリア、光通信等に好適に利用できる。
有機ELディスプレイをフルカラータイプのものとする方法としては、例えば「月刊ディスプレイ」、2000年9月号、33〜37ページに記載されているように、色の3原色(青色(B)、緑色(G)、赤色(R))に対応する光をそれぞれ発光する有機EL素子を基板上に配置する3色発光法、白色発光用の有機EL素子による白色発光をカラーフィルターを通して3原色に分ける白色法、青色発光用の有機EL素子による青色発光を蛍光色素層を通して赤色(R)及び緑色(G)に変換する色変換法、などが知られている。
また、上記方法により得られる異なる発光色の有機EL素子を複数組み合わせて用いることにより、所望の発光色の平面型光源を得ることができる。例えば、青色および黄色の発光素子を組み合わせた白色発光光源、青色、緑色、赤色の発光素子を組み合わせた白色発光光源等である。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<合成例>
Figure 0005355171
[化合物3の合成]
窒素雰囲気下、化合物1(50g,0.30mol)、化合物2(52.6g,0.30mol)をエタノール300mLに溶解させた。炭酸カリウム(45g,0.33mol)を加え、18時間加熱還流した。室温に冷却後、溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製を行い、化合物3を70.2g(収率90%)得た。
[化合物5の合成]
窒素雰囲気下、化合物3(69g,0.26mol)、化合物4(43g,0.13mol)をトルエン800mLに溶解させた。次いで2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(12g,0.04mol)、炭酸ルビジウム(120g,0.52mol)、酢酸パラジウム(2.9g,0.01mol)を加え、5時間加熱還流した。室温に冷却後、酢酸エチル/水で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、化合物5を60g(収率76%)得た。
[化合物6の合成]
化合物5(60g,0.1mol)、酸化第二銅(1.6g,0.02mol)、炭酸カリウム(28g,0.2mol)をN,N−ジメチルホルムアミドに加え、10時間加熱還流した。40℃まで冷却し、熱時濾過を行い、濾液を酢酸エチル/水で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、得られた固体を酢酸エチルから再結晶し、化合物6を16g(収率30%)得た。
[化合物7の合成]
化合物6(16g,30mmol)、2N NaOH水溶液(100mL)、メタノール(100mL)を混合し、1時間加熱還流した。室温まで冷却した後、水にあけ、希塩酸で中和したところ、無色固体が析出した。濾別した固体を少量のメタノールで洗浄、乾燥し、化合物7を12.5g(収率88%)得た。
[例示化合物1の合成]
化合物7(12.5g,0.26mol)をフラスコに入れ、オイルバスで200℃に加熱した。1時間加熱して反応を終結させた後、得られた固体をメタノールで洗浄し、例示化合物1を10.0g(収率98%)で得た。
<比較素子A−1の作製>
ガラス基板上にITOを150nmの厚さに成膜した陽極基板を洗浄し、この上にNPDを膜厚40nm蒸着し、この上にXIX−5とPt1を90:10の質量比で膜厚30nm蒸着し、この上にBAlqを膜厚30nm蒸着した。この有機薄膜上にパターニングしたマスクを設置して陰極としてフッ化リチウムを膜厚1nm蒸着し、この上にアルミニウムを膜厚100nm蒸着して比較素子A−1を得た。
<実施例A〜Lの素子の作製>
比較素子A−1のXIX−5を例示化合物1に変更した以外は比較素子A−1と同様にして本発明の素子A−1を作製した。同様に、比較素子A−1の素子構成を表1〜5の素子構成に変更した以外は比較素子A−1と同様にして実施例A〜Lの素子を作製した。なお、表中の素子構成の欄のカッコ内の数値は膜厚(nm)を表す。また、表中「90%1+10%Pt1(30)」とは「例示化合物1とPt1を90:10の質量比で膜厚30nm」を意味する。
(有機電界発光素子の性能評価)
(a)外部量子効率
東陽テクニカ製ソースメジャーユニット2400を用いて、直流電圧を各素子に印加し発光させる。その輝度をトプコン社製輝度計BM−8を用いて測定した。発光スペクトルと発光波長は浜松ホトニクス製スペクトルアナライザーPMA−11を用いて測定した。これらを元に輝度が100cd/m付近の外部量子効率を輝度換算法により算出した。
(b)駆動耐久性
各素子を輝度が1000cd/mになるように直流電圧を印加し、輝度が500cd/mになるまでの時間を測定した。この輝度半減時間を駆動耐久性評価の指標とし、比較素子A−5を10とした時の相対値で表した。
Figure 0005355171
Figure 0005355171
Figure 0005355171
Figure 0005355171
Figure 0005355171
実施例で使用した化合物を以下に示した。
Figure 0005355171

Claims (12)

  1. 陰極と陽極の間に少なくとも一種の発光材料を含有する発光層を含む、少なくとも一層の有機層を有する有機電界発光素子であって、下記一般式(I)で表される化合物を有機層に含有することを特徴とする有機電界発光素子。
    Figure 0005355171
    (一般式(I)中、nは2以上の整数を表す。Lはn価の連結基を表す。R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
  2. 前記一般式(I)で表される化合物が、下記一般式(II)で表されることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光素子。
    Figure 0005355171
    (一般式(II)中、nは2以上の整数を表す。Lはn価の連結基を表す。RおよびRはそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。Qはベンゼン環または芳香族ヘテロ環を表す。)
  3. 前記一般式(II)で表される化合物が、下記一般式(III)で表されることを特徴とする請求項2に記載の有機電界発光素子。
    Figure 0005355171
    (一般式(III)中、nは2以上の整数を表す。Lはn価の連結基を表す。R、R、R31、R32、R33およびR34はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
  4. 前記一般式(I)〜(III)において、nが2〜6の整数を表すことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の有機電界発光素子。
  5. 前記一般式(I)〜(III)において、Lがベンゼン環からなる連結基を表すことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の有機電界発光素子。
  6. 前記一般式(III)で表される化合物が、下記一般式(IV)で表されることを特徴とする請求項3に記載の有機電界発光素子。
    Figure 0005355171
    (一般式(IV)中、R401〜R416はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
  7. 前記一般式(I)〜(IV)で表される化合物を前記発光層に含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の有機電界発光素子。
  8. 前記発光材料の少なくとも一つが燐光材料であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の有機電界発光素子。
  9. 前記発光材料の少なくとも一つが白金錯体またはイリジウム錯体であることを特徴とする請求項8に記載の有機電界発光素子。
  10. 前記白金錯体が三座または四座配位子の白金錯体であることを特徴とする請求項9に記載の有機電界発光素子。
  11. 前記白金錯体が下記一般式(C−1)で表されることを特徴とする請求項10に記載の有機電界発光素子。
    Figure 0005355171
    (式中、Q、Q、QおよびQはそれぞれ独立にPtに配位する配位子を表す。L、LおよびLはそれぞれ独立に単結合または二価の連結基を表す。)
  12. 下記一般式(IV)で表される化合物。
    Figure 0005355171
    (一般式(IV)中、R401〜R416はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
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