JP5363164B2 - ベンゾフルオランテン化合物及びそれを用いた有機薄膜太陽電池 - Google Patents
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Description
従来、実用化されてきたのは、単結晶Si、多結晶Si、アモルファスSi等に代表されるシリコン系太陽電池であるが、高価であることや原料Siの不足問題等が表面化するにつれて、次世代太陽電池への要求が高まりつつある。このような背景の中で、有機太陽電池は、安価で毒性が低く、原材料不足の懸念もないことから、シリコン系太陽電池に次ぐ次世代の太陽電池として大変注目を集めている。
n層として、チタニア等の無機半導体表面にルテニウム色素等の増感色素を単分子吸着させ、p層として電解質溶液を用いたものは、色素増感太陽電池(所謂グレッツエルセル)と呼ばれている。変換効率の高さから、1991年以降精力的に研究されてきたが、溶液を用いるため、長時間の使用に際して液漏れする等の欠点を有していた。
そこで、このような欠点を克服するため、最近、電解質溶液を固体化して全固体型の色素増感太陽電池を模索する研究がなされている。しかしながら、多孔質チタニアの細孔に有機物をしみ込ませる技術は難易度が高く、再現性よく高変換効率が発現できるセルは完成していないのが現状である。
一方、n層、p層ともに有機薄膜からなる有機薄膜太陽電池は、全固体型のため液漏れ等の欠点がなく、作製が容易であり、稀少金属であるルテニウム等を用いないこと等から最近注目を集め、精力的に研究がなされている。
例えば、特許文献1及び2にはポリアセン類を太陽電池材料に適用する技術が開示されている。しかしながら、一般にポリアセン類は、可視吸収領域を広げるために縮環数を増やすと、光や酸素に対して不安定になるため、精製や取り扱いが困難になり、高純度化も困難である等の欠点を有していた。
1.下記式(A)で表されるベンゾフルオランテン化合物。
R1〜R12のうち少なくともひとつは、下記式(S)で表されるアミノ基である。)
2.下記式(B)で表される1に記載のベンゾフルオランテン化合物。
R1〜R14のうち少なくともひとつは、前記式(S)で表されるアミノ基である。)
3.下記式(C)で表される1に記載のベンゾフルオランテン化合物。
R1〜R14のうち少なくともひとつは、前記式(S)で表されるアミノ基である。)
4.前記R2又はR3が、C6〜C40の置換もしくは無置換のジアリールアミノ基である1〜3のいずれかに記載のベンゾフルオランテン化合物。
5.前記R13が、C6〜C40の置換もしくは無置換のジアリールアミノ基である3に記載のベンゾフルオランテン化合物。
6.上記1〜5のいずれかに記載のベンゾフルオランテン化合物からなる有機薄膜太陽電池材料。
7.上記6に記載の材料を含む有機薄膜太陽電池。
8.一対の電極の間に、少なくともp層を有し、前記p層が6に記載の材料を含有する7に記載の有機薄膜太陽電池。
R1〜R12のうち隣り合うものは互いに結合してベンゼン環等の環を形成してもよい。この環は置換基を有していてもよい。置換基としては、上述したR1〜R12と同様な基や後述する式(S)で表されるアミノ基が挙げられる。
式(S)で表されるアミノ基の具体例としては、メチルフェニルアミノ、ジフェニルアミノ、ジp−トリルアミノ、ジm−トリルアミノ、フェニルm−トリルアミノ、フェニル−1−ナフチルアミノ、フェニル−2−ナフチルアミノ、フェニル(sec−ブチルフェニル)アミノ、フェニルt−ブチルアミノ、ビス(4−メトキシフェニル)アミノ、ジメチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジエチルアミノ、ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ、ビス(2−メトキシエチル)アミノ、ピペリジノ、モルホリノ等を挙げることができる。
これらのうち、原料の入手しやすさ等の観点から、ジフェニルアミノ、ジトリルアミノ、ビス(4−メトキシフェニル)アミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ピペリジノ等が好ましい。
また、配位子については、トリフェニルホスフィン、トリo−トリルホスフィン、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(XantPhos)、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)ベンゼン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(DPPF)、トリt−ブチルホスフィン、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(JohnPhos)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(DavePhos)、2−(2−ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,6’−ジメトキシビフェニル(S−Phos)、2−(2−ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(X−Phos)等のホスフィン類が好ましい。
このような好ましい合成経路を選択する場合、原料が入手しやすいこと、少ない合成ステップ数で合成できること、温和な反応条件で高収率を与えること等から、本発明におけるアミノ基の置換位置は、反応式I〜IIIにおいては上記式(A)〜(C)のR1又はR3であることが好ましく、また、反応式IIIにおいてはR13であることが好ましい。
本発明の化合物を、有機薄膜太陽電池の部材に使用する場合、部材は本発明の化合物単独から形成されていてもよいし、本発明の化合物と他の成分の混合物から形成されていてもよい。
本発明の有機薄膜太陽電池材料を用いた有機薄膜太陽電池は、高効率の変換特性を示す。
(1)下部電極/有機化合物層/上部電極
(2)下部電極/p層/n層/上部電極
(3)下部電極/p層/i層(又はp材料とn材料の混合層)/n層/上部電極
(4)下部電極/p材料とn材料の混合層/上部電極
及び上記(2)、(3)の構成のp層とn層を置換した構造が挙げられる。
(5)下部電極/バッファー層/p層/n層/上部電極
(6)下部電極/p層/n層/バッファー層/上部電極
(7)下部電極/バッファー層/p層/n層/バッファー層/上部電極
下部電極、上部電極の材料は特に制限はなく、公知の導電性材料を使用できる。例えば、p層と接続する電極としては、錫ドープ酸化インジウム(ITO)や金(Au)、オスミウム(Os)、パラジウム(Pd)等の金属が使用でき、n層と接続する電極としては、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、インジウム(In)、カルシウム(Ca)、白金(Pt)、リチウム(Li)等の金属や、Mg:Ag、Mg:InやAl:Li等の二成分金属系,さらには上記p層と接続する電極例示材料が使用できる。
p層、p材料とn材料の混合層又はn層のいずれかである。本発明の材料を有機化合物層に使用するとき、具体的には、下部電極/本発明の材料の単独層/上部電極や、下部電極/本発明の材料と、後述するn層材料又はp層材料の混合層/上部電極等の構成が挙げられる。
本発明の材料をp層に用いるときは、n層は特に限定されないが、電子受容体としての機能を有する化合物が好ましい。例えば有機化合物であれば、C60、C70等のフラーレン誘導体、カーボンナノチューブ、ペリレン誘導体、多環キノン、キナクリドン等、高分子系ではCN−ポリ(フェニレン−ビニレン)、MEH−CN−PPV、−CN基又はCF3基含有ポリマー、それらの−CF3置換ポリマー、ポリ(フルオレン)誘導体等を挙げることができる。電子の移動度が高い材料が好ましい。さらに、好ましくは、電子親和力が小さい材料が好ましい。このように電子親和力の小さい材料をn層として組み合わせることで充分な開放端電圧を実現することができる。
一般に、有機薄膜太陽電池は総膜厚が薄いことが多く、そのため上部電極と下部電極が短絡し、セル作製の歩留まりが低下することが多い。このような場合には、バッファー層を積層することによってこれを防止することが好ましい。
基板は、機械的、熱的強度を有し、透明性を有するものが好ましい。例えば、ガラス基板及び透明性樹脂フィルムがある。透明性樹脂フィルムとしては、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチルメタアクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルホン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリプロピレン等が挙げられる。
また、添加剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤等が挙げられる。
窒素雰囲気下、9−ブロモフェナントレン(7.0g,27mmol)、2,5−ジクロロフェニルボロン酸(6.2g,32mmol,1.2eq.)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.62g,0.54mmol,2%Pd)を1,2−ジメトキシエタン(100ml)に溶かし、2M炭酸ナトリウム水溶液(10.3g,97mmol,3eq./50ml)を加えて、11時間還流した。反応混合物をトルエン(100ml)で希釈し、有機層を分取、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去して淡黄色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+5%ジクロロメタン、続いてヘキサン+10%ジクロロメタン)で精製して白色固体(7.2g,83%)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,TMS)δ:7.39(1H,dd,J=9Hz,2Hz),7.44(1H,d,J=2Hz),7.47−7.55(3H,m),7.60−7.71(4H,m),7.88(1H,d,J=8Hz),8.72(1H,d,J=8Hz),8.76(1H,d,J=8Hz)
窒素雰囲気下、ジフェニルアミン(4.1g,24mmol,1.1eq.)、中間体A1(7.2g,22mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.20g,0.22nnol,2%Pd)、ナトリウムt−ブトキシド(3.0g,31mmol,1.4eq.)を無水トルエン(50ml)に懸濁し、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.11ml,0.36mmol,0.8eq.to Pd)を加えて、100℃で10時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルパッドを通してろ別し、トルエン(200ml)で洗浄した。ろ液を濃縮して得られた褐色オイルをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+17%ジクロロメタン、ヘキサン+33%ジクロロメタン)で精製して黄色アモルファス固体(6.4g,64%)を得た。
窒素雰囲気下、中間体A2(6.4g,14mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.32g,0.35mmol,5%Pd)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(3.0g,20mmol,1.4eq.)を無水DMF(35ml)に溶かし、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.21ml,0.69mmol,1eq.to Pd)を加えて、140℃で10時間撹拌した。反応混合物をトルエン(200ml)で希釈し、水(100ml)、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去して褐色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+17%ジクロロメタン、ヘキサン+33%ジクロロメタン)で精製して黄色固体(4.8g,82%)を得た。これをトルエン(20ml)+エタノール(30ml)から再結晶して黄色板状晶(4.7g)を得た。
・FDMS:計算値C32H21N=419,実測値m/z=419(M+,100)
・HPLC:99.6%(検出波長254nm:面積%)
・HPLC:99.8%(検出波長254nm:面積%)
物性は以下のとおりである。
融点(mp):157℃(DSC)
吸収極大波長(CH2Cl2):425nm
窒素雰囲気下、9−ブロモフェナントレン(5.0g,19mmol)、2,4−ジクロロフェニルボロン酸(4.5g,24mmol,1.2eq.)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.45g,0.39mmol,2%Pd)を1,2−ジメトキシエタン(70ml)に溶かし、2M炭酸ナトリウム水溶液(7.6g,72mmol,3eq./36ml)を加えて、11時間還流した。反応混合物をトルエン(200ml)で希釈し、有機層を分取、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去して褐色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+5%ジクロロメタン、続いてヘキサン+10%ジクロロメタン)で精製して白色固体(5.2g,85%)を得た。
窒素雰囲気下、ジフェニルアミン(3.0g,18mmol,1.1eq.)、中間体B1(5.2g,16mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.15g,0.16nnol,2%Pd)、ナトリウムt−ブトキシド(2.2g,23mmol,1.4eq.)を無水トルエン(35ml)に懸濁し、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.08ml,0.26mmol,0.8eq.to Pd)を加えて、100℃で10時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルパッドを通してろ別し、トルエン(200ml)で洗浄した。ろ液を濃縮して得られた褐色オイルをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+17%ジクロロメタン)で精製して黄色アモルファス固体(4.5g,62%)を得た。
窒素雰囲気下、中間体B2(4.5g,9.9mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.23g,0.25mmol,5%Pd)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(2.1g,14mmol,1.4eq.)を無水DMF(25ml)に溶かし、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.15ml,0.49mmol,1eq.to Pd)を加えて、140℃で10時間撹拌した。反応混合物をトルエン(200ml)で希釈し、水(100ml)、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去して褐色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+10%ジクロロメタン、ヘキサン+17%ジクロロメタン)で精製して黄色固体(1.1g,27%)を得た。これをトルエン(20ml)+エタノール(20ml)から再結晶して黄色板状晶(0.74g)を得た。
・HPLC:99.9%(検出波長254nm:面積%)
HPLC:99.4%(検出波長254nm:面積%)
mp:211℃(DSC)
吸収極大波長(CH2Cl2):415nm
窒素雰囲気下、7−ブロモベンズ[a]アントラセン(5.2g,17mmol)、2,4−ジクロロフェニルボロン酸(3.7g,19mmol,1.2eq.)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.37g,0.32mmol,2%Pd)を1,2−ジメトキシエタン(60ml)に懸濁し、2M炭酸ナトリウム水溶液(6.0g,57mmol,3eq./30ml)を加えて、11時間還流した。反応混合物をトルエン(200ml)で希釈し、有機層を分取、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去して黄色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+17%ジクロロメタン、続いてヘキサン+33%ジクロロメタン)で精製して淡黄色固体(5.9g,93%)を得た。
窒素雰囲気下、ジフェニルアミン(3.2g,19mmol,1.2eq.)、中間体C1(5.9g,16mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.15g,0.16nnol,2%Pd)、ナトリウムt−ブトキシド(2.2g,23mmol,1.4eq.)を無水トルエン(45ml)に懸濁し、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.08ml,0.26mmol,0.8eq.to Pd)を加えて、100℃で10時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルパッドを通してろ別し、トルエン(200ml)で洗浄した。ろ液を濃縮して得られた赤色オイルをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+17%ジクロロメタン、続いてヘキサン+33%ジクロロメタン)で精製して赤色アモルファス固体(8.0g,98%)を得た。
窒素雰囲気下、中間体C2(8.0g,9.9mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.58g,0.64mmol,8%Pd)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(3.6g,24mmol,1.5eq.)を無水DMF(35ml)に溶かし、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.58ml,1.9mmol,1.5eq.to Pd)を加えて、140℃で10時間撹拌した。反応混合物をトルエン(200ml)で希釈し、水(100ml)、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去して橙色個体を得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+33%ジクロロメタン、ヘキサン+66%ジクロロメタン)で精製して橙色固体(6.0g,収率80%)を得た。このものは1H−NMRの結果から化合物C(60%)と異性体C(40%)の混合物であることがわかった。これをトルエン(100ml)から2回再結晶して橙色固体(2.4g,収率32%)として化合物Cを得た。
・HPLC:99.6%(検出波長254nm:面積%)
・HPLC:99.4%(検出波長254nm:面積%)
・mp:264℃(DSC)
・吸収極大波長(CH2Cl2):480nm.
窒素雰囲気下、7−ブロモベンズ[a]アントラセン(5.2g,17mmol)、2,5−ジクロロフェニルボロン酸(3.7g,19mmol,1.2eq.)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.37g,0.32mmol,2%Pd)を1,2−ジメトキシエタン(60ml)に懸濁し、2M炭酸ナトリウム水溶液(6.0g,57mmol,3eq./30ml)を加えて、11時間還流した。反応混合物をトルエン(200ml)で希釈し、有機層を分取、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去して黄色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+10%ジクロロメタン、続いてヘキサン+17%ジクロロメタン)で精製して黄色固体(4.0g,63%)を得た。
窒素雰囲気下、ジフェニルアミン(2.2g,13mmol,1.2eq.)、中間体D1(4.0g16mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.10g,0.11mmol,2%Pd)、ナトリウムt−ブトキシド(1.5g,16mmol,1.4eq.)を無水トルエン(30ml)に懸濁し、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.05ml,0.16mmol,0.8eq.to Pd)を加えて、100℃で10時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルパッドを通してろ別し、トルエン(200ml)で洗浄した。ろ液を濃縮して得られた橙色オイルをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+17%ジクロロメタン)で精製して黄色固体(4.9g,88%)を得た。
窒素雰囲気下、中間体C2(4.9g,9.7mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.36g,0.39mmol,8%Pd)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(2.2g,14mmol,1.5eq.)を無水DMF(20ml)に溶かし、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.36ml,1.2mmol,1.5eq.to Pd)を加えて、140℃で10時間撹拌した。反応混合物をトルエン(200ml)で希釈し、水(100ml)、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去して暗黄色個体を得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+33%ジクロロメタン、ヘキサン+66%ジクロロメタン)で精製して橙色固体(3.1g,収率68%)を得た。このものは1H−NMRの結果から化合物D(90%)と異性体D(10%)の混合物であることがわかった。これをトルエン(60ml)から再結晶して橙色固体(2.2g,収率46%)として化合物Dを得た。
・HPLC:98.6%(検出波長254nm:面積%)
・HPLC:98.5%(検出波長254nm:面積%)
・mp:258℃(DSC)
・吸収極大波長(CH2Cl2):480nm.
1,2−ベンズアントラキノン(6.4g,25mmol)を酢酸(100ml)に溶かし、臭素(15g,94mmol,3.8eq.)を加えて110℃で6時間撹拌した。反応混合物を水(100ml)で希釈し、固体をろ別、水、メタノールで洗浄して黄色固体(7.6g,90%crude)を得た。これをトルエン(100ml)から再結晶して黄色針状晶(5.7g,収率68%)を得た。
中間体E1(5.7g,17mmol)を酢酸(400ml)に懸濁し、57%ヨウ化水素酸(50ml,0.38mol,22eq.)、ホスフィン酸(25ml)を加えて33時間還流した。反応混合物を水(200ml)で希釈し、固体をろ別、水、メタノールで洗浄して淡黄色固体(4.5g,収率86%)を得た。
窒素雰囲気下、中間体E2(3.5g,11mmol)、2,4−ジクロロフェニルボロン酸(2.6g,14mmol,1.2eq.)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.25g,0.22mmol,2%Pd)を1,2−ジメトキシエタン(90ml)に懸濁し、2M炭酸ナトリウム水溶液(4.5g,42mmol,3eq./25ml)を加えて、11時間還流した。反応混合物をトルエン(100ml)で希釈し、有機層を分取、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去して濃褐色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+17%ジクロロメタン)で精製して白色固体(2.2g,収率55%)を得た。
窒素雰囲気下、ジフェニルアミン(1.2g,7.1mmol,1.2eq.)、中間体E3(2.3g,6.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.08g,0.09mmol,3%Pd)、ナトリウムt−ブトキシド(0.8g,8.3mmol,1.4eq.)を無水トルエン(20ml)に懸濁し、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.04ml,0.13mmol,0.8eq. to Pd)を加えて、100℃で10時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルパッドを通してろ別し、トルエン(200ml)で洗浄した。ろ液を濃縮して得られた黄色オイルをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+17%ジクロロメタン)で精製して黄色固体(1.6g,収率53%)を得た。
窒素雰囲気下、中間体E4(1.6g,3.2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.14g,0.15mmol,10%Pd)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(0.7g,4.6mmol,1.5eq.)を無水DMF(15ml)に溶かし、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.14ml,0.46mmol,1.5eq. to Pd)を加えて、140℃で10時間撹拌した。反応混合物をトルエン(200ml)で希釈し、水(100ml)、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去して黄褐色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+33%ジクロロメタン)で精製して黄色固体(1.4g,収率90%)を得た。これをトルエン(20ml)+エタノール(30ml)から再結晶して黄色針状晶(1.0g)を得た。
・HPLC:99.8%(検出波長254nm:面積%)
・HPLC:99.7%(検出波長254nm:面積%)
・mp:226℃(DSC)
・吸収極大波長(CH2Cl2):455nm
窒素雰囲気下、中間体E2(3.5g,11mmol)、2,5−ジクロロフェニルボロン酸(2.6g,14mmol,1.2eq.)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.25g,0.22mmol,2%Pd)を1,2−ジメトキシエタン(90ml)に懸濁し、2M炭酸ナトリウム水溶液(4.5g,42mmol,3eq./25ml)を加えて、11時間還流した。反応混合物をトルエン(100ml)で希釈し、有機層を分取、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去して濃褐色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+17%ジクロロメタン)で精製して淡黄色固体(2.5g,収率61%)を得た。
窒素雰囲気下、ジフェニルアミン(1.4g,8.3mmol,1.2eq.)、中間体F1(2.5g,6.7mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.09g,0.10mmol,3%Pd)、ナトリウムt−ブトキシド(0.9g,9.4mmol,1.4eq.)を無水トルエン(20ml)に懸濁し、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.05ml,0.16mmol,0.8eq.to Pd)を加えて、100℃で11時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルパッドを通してろ別し、トルエン(200ml)で洗浄した。ろ液を濃縮して得られた黄色オイルをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+17%ジクロロメタン)で精製して黄色固体(2.9g,収率86%)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,TMS)δ:7.01−7.75(17H,m),8.02−8.24(3H,m),8.34(1H,s),8.48−8.57(1H,m),8.86(1H,d,J=8Hz),9.19(1H,s)
窒素雰囲気下、中間体F2(2.9g,5.7mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(026g,0.28mmol,10%Pd)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(1.3g,8.6mmol,1.5eq.)を無水DMF(25ml)に溶かし、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.26ml,0.85mmol,1.5eq. to Pd)を加えて、140℃で10時間撹拌した。反応混合物をトルエン(200ml)で希釈し、水(100ml)、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去して黄褐色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+33%ジクロロメタン)で精製して黄色固体(1.8g,収率67%)を得た。これをトルエン(20ml)+エタノール(30ml)から再結晶して黄色板状晶(0.88g)を得た。
・HPLC:99.6%(検出波長254nm:面積%)
・HPLC:99.4%(検出波長254nm:面積%)
・mp:249℃(DSC)
・吸収極大波長(CH2Cl2):419nm
窒素雰囲気下、中間体E2(4.9g,16mmol)、2−ブロモフェニルボロン酸(3.5g,17mmol,1.1eq.)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.37g,0.32mmol,2%Pd)を1,2−ジメトキシエタン(120ml)に懸濁し、2M炭酸ナトリウム水溶液(5.5g,52mmol,3eq./26ml)を加えて、11時間還流した。反応混合物をトルエン(200ml)で希釈し、有機層を分取、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒留去して褐色オイルを得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+17%ジクロロメタン)で精製して白色固体(2.0g,33%)を得た。
窒素雰囲気下、中間体G1(2.0g,5.2mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.37g,0.53mmol,10%Pd)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(1.1g,7.2mmol,1.4eq.)を無水DMF(20ml)に溶かし、140℃で10時間撹拌した。反応混合物をトルエン(200ml)で希釈し、パラジウム黒をろ別した。ろ液を水(100ml)、飽和食塩水(50ml)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去して淡緑色固体を得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+33%ジクロロメタン、続いてヘキサン+ジクロロメタン、最後にジクロロメタンのみ)で精製して淡黄色固体(1.3g,83%)を得た。
窒素雰囲気下、中間体G2(1.3g,4.3mmol)を無水DMF(50ml)に懸濁し、これにN−ブロモスクシンイミド(0.84g,4.7mmol,1.1eq.)の無水DMF溶液(5ml)を加えて50℃で10時間撹拌した。反応混合物を水(100ml)で希釈し、固体をろ別、水(50ml)、メタノール(20ml)で洗浄して淡橙色固体(1.5g,92%)を得た。
窒素雰囲気下、ジフェニルアミン(0.8g,4.7mmol,1.2eq.)、中間体G3(1.5g,3.9mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.05g,0.055mmol,3%Pd)、ナトリウムt−ブトキシド(0.5g,5.2mmol,1.3eq.)を無水トルエン(50ml)に懸濁し、トリt−ブチルホスフィン/トルエン溶液(66wt%,0.03ml,0.098mmol,0.9eq.to Pd)を加えて、100℃で11時間撹拌した。反応混合物をメタノール(100ml)で希釈し、固体をろ別して暗緑色固体(1.46g,86%crude)を得た。これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル/ヘキサン+50%ジクロロメタン、続いてヘキサン+67%ジクロロメタン)で精製して黄色固体(1.4g,77%)を得た。これをトルエン(100ml)から再結晶して黄色板状晶(1.1g)を得た。
・HPLC:99.4%(検出波長254nm:面積%)
・HPLC:99.4%(検出波長254nm:面積%)
・吸収極大波長(CH2Cl2):441nm
実施例8−14
25mm×75mm×0.7mm厚のITO透明電極付きガラス基板をイソプロピルアルコール中で超音波洗浄を5分間行なった後、UVオゾン洗浄を30分間実施した。洗浄後の透明電極ライン付きガラス基板を真空蒸着装置の基板ホルダーに装着し、まず下部電極である透明電極ラインが形成されている側の面上に、前記透明電極を覆うようにして、表1に示す化合物A〜Gのいずれかを、抵抗加熱蒸着により、1Å/sで膜厚30nmに成膜し、p層とした。続けて、p層上に膜厚60nmのC60を抵抗加熱蒸着により1Å/sで成膜した。さらに、バッファー層として10nmのバソクプロイン(BCP)を1Å/sで成膜した。最後に対向電極として金属Alを膜厚80nm蒸着させ、有機太陽電池を形成した。面積は0.5cm2であった。このように作製された有機太陽電池をAM1.5条件下(光強度100mW/cm2)でI−V特性を測定した。その結果、開放端電圧(Voc)、短絡電流密度(Jsc)、曲線因子(FF)、変換効率(η)を表1に示す。
実施例8のC60をC70へ変更した以外は実施例8と同様に有機太陽電池を作製し評価した。結果を表1に示す。
25mm×75mm×0.7mm厚のITO透明電極付きガラス基板をイソプロピルアルコール中で超音波洗浄を5分間行なった後、UVオゾン洗浄を30分間実施した。洗浄後の透明電極ライン付きガラス基板を真空蒸着装置の基板ホルダーに装着し、まず下部電極である透明電極ラインが形成されている側の面上に、前記透明電極を覆うようにして膜厚5nmの化合物Dを抵抗加熱蒸着により、1Å/sで成膜しp層とした。続けて、この化合物D膜上に化合物Dを0.2Å/s、C60を0.2Å/sで共蒸着し15nmのi層(混合比p:n=1:1)を形成した。この上に、膜厚45nmのC60を抵抗加熱蒸着により1Å/sで成膜しn層とした後、バッファー層として10nmのバソクプロイン(BCP)を抵抗加熱蒸着により1Å/sで成膜した。最後に、連続して対向電極として金属Alを膜厚80nm蒸着させ、有機太陽電池を形成した。面積は0.5cm2であった。
この有機太陽電池の評価結果を表1に示す。
化合物AをmTPDへ変更した以外は実施例8と同様に有機太陽電池を作製し評価した。結果を表1に示す。
本発明の有機薄膜太陽電池は、時計、携帯電話及びモバイルパソコン等に使用できる。
Claims (7)
- 下記式(A)で表されるベンゾフルオランテン化合物からなる有機薄膜太陽電池材料。
(式中、R1〜R12はそれぞれ、水素、ハロゲン、C1〜C40の置換もしくは無置換のアルキル基、C2〜C40の置換もしくは無置換のアルケニル基、C2〜C40の置換もしくは無置換のアルキニル基、C6〜C40の置換もしくは無置換のアリール基、C3〜C40の置換もしくは無置換のヘテロアリール基、C1〜C40の置換もしくは無置換のアルコキシ基、又はC6〜C40の置換もしくは無置換のアリールオキシ基であり、R1〜R12のうち隣り合うものは互いに結合して環を形成してもよく、この環は置換基を有していてもよい。但し、R 7 及びR 8 は互いに結合して環を形成しない。
R1〜R12のうち少なくともひとつは、下記式(S)で表されるアミノ基である。)
(式中、Ra及びRbはそれぞれ、C6〜C40の置換もしくは無置換のアリール基又はC1〜C40の置換もしくは無置換のアルキル基である。) - 前記R2又はR3が、C6〜C40の置換もしくは無置換のジアリールアミノ基である請求項1〜3のいずれかに記載の有機薄膜太陽電池材料。
- 前記R13が、C6〜C40の置換もしくは無置換のジアリールアミノ基である請求項3に記載の有機薄膜太陽電池材料。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の材料を含む有機薄膜太陽電池。
- 一対の電極の間に、少なくともp層を有し、
前記p層が請求項1〜5のいずれかに記載の材料を含有する請求項6に記載の有機薄膜太陽電池。
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